お母さんに食べてもらいたいだけ
私の名前はりあ。高一。 「りあのカレー、めーーーーちゃ美味しい!」 あの日の言葉がよみがえる 私のお母さんは、半年前交通事故で死んだ。 お父さんは一年生の時に離婚した。 だから大学を卒業したばかりのお兄ちゃんと2人暮らし。 「りあのカレー、成人したらもっと美味しくなるだろうなー。楽しみっ!」 お母さんが言ってくれた言葉。思い出しただけで胸が痛む。 でも、お母さんは私のカレーが食べたいなら、あの世に行く覚悟はできてるよ。 お兄ちゃんはバイトだけで生計を立てられなくて苦労させてるから邪魔者扱いされるだけ。 成人式にったら、転落死する予定。生きてる意味なんてなあるわけないし。 私はずっと、カレーを作り続ける。いるはずもないお母さんのために。 ー成人式ー 「成人おめでとう!」 会場に響く歓声。 でも私にはその一言を言ってくれる人なんていない。 お兄ちゃんは用事があって来れなかった。 だからって、今日は人生最後の日。だから楽しまなきゃだよね。 (お母さん。もうすぐ会いに行くからね) 成人式はあっという間だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここは高層マンションの屋上。 もうすぐ、私はここから飛び降りる。 それだけなのに、なぜか胸のあたりがむずむずする。 (なんでだろう?覚悟は決めてるのに……) 「りあ」 頭から直接響く声。パニックになりながらもなぜか落ち着く声。 「お母さんね、リアに成人したらカレーを食べたいっていたのは間違えじゃない。でも、死んじゃだめ。いつになってもいいから、カレーは食べるよ。でも、ダメ。お母さんのお願いだよ。」 もう、どうでもよかった。なのに、お母さんの声を聞いて、少し気が楽になった。あぁ。お母さんの声を聞いただけでこんなに落ち着くのは初めて。 それはきっと記憶じゃなくて、本当の今のお母さんが話しかけてくれたからだよね。 私はそのまま家に帰った。 ーあとがきー どうでしたか?結構暗い話ですけどハッピーエンドにしたつもりですw ぜひコメントください! バイバイ!