「ユウ」と「ピア」、「ディス」と「ピア」
【登場人物】 ・ユウ(男子)セリフは「」 ・ピア(女子)セリフ〈〉 ・ディス(男子)セリフは『』 本編どぞー! 僕の名前はユウ。 僕のセカイは望んだものがなんでも手に入るセカイだ。 食べ物が欲しいと思えば極上の食べ物、 服が欲しいと思えばいい生地の服、 友が欲しいと思えば心からの友。 これほどいいセカイは他にはないだろう! さらに、僕には彼女までいる。 「ピア」という女の子。 とても可愛い子。まさに僕に釣り合う彼女だ! …でも、ピアは僕と感覚が違うみたいだ。 〈ねえユウ。あたし、生きてる気がしない。〉 そう言われた。僕は、 「ちゃんと生きてるよ!ここに! しかも欲しいものも手に入るんだよ!」 って返した。ピアはなんだか曖昧に笑っていた。 そのときだった。 『そうだよな。なんでも手に入るなんて、 生きてる感じしないよな。』 という声がした。声がした方に顔を向けると、 不敵な笑みを浮かべた男子がいた。 「誰だ!」 僕はピアを守るようにして声を荒げた。 『俺はディス。』 そいつは動じずに答えた。ディスは続ける。 『ピア。そいつじゃなくて俺のセカイに来いよ。 ちょっと不自由で生きづらいが、 生きてるって感じはするぜ。』 こいつ…!ピアを誘惑しやがって…! 「ふざけんな!ピアは僕の…!」 〈あたし、ユウのものじゃないし、 ディスのものにもならない。〉 ピアの冷たい声に僕とディスは 同時にピアに顔を向けた。ピアは続ける。 〈あたし、ユウみたいに真っ白じゃない。 かと言って、ディスみたいに真っ黒じゃない。 あたしはずっと灰色なの。でも、それでいいの。〉 意味がわからない。ピアはずっと僕のものだったのに。 「ピア、何言ってるの?ずっと僕といたじゃん。 思い通りのセカイ、楽しんでたじゃん。」 僕がそう言うとピアはチラッとこっちを見て、 〈そうだね。でも生きてる感じしないの。〉 と言った。ますます意味がわからない。 『なら、俺のところ来いって。 生きてる感じするから!』 ディスはめげずにピアを誘惑する。 だけどピアはディスにも冷たい視線を向けて、 〈不自由なのは嫌。自由がいいの。〉 と言った。ピアはさらに言った。 〈あたしは、全部思い通りになって、 生きてるっていう感覚がするセカイがいいの! でも、それはないの。でもあたしはそれがいいの! だから、あたしは黒でも白でもない灰色なの!〉 僕とディスは何も言えずに俯いた。 「僕、わからないや。」 『俺にもわかんねぇよ。』 「『一体、ピアは何を望んでいるの?』」 【UTOPIA】と【DISTOPIA】 どうでしたか! 感想、改善点などあればどうぞ! 辛口は私のおぼろ豆腐メンタルが ぼろぼろになるんで控えてください。