青が消えた日
青い瞳に青い髪、自転車も青。 いつも俺の中に〝青”があった。 __そんな青が、消えた。 そんな非現実的な状況が起こっている。 青が消えると、空は白くなった。 空の色を反射できない海は色を失った。 偉い人はその現象の名を呑気に考えていた。 生まれた時から青があった。 ずっと…青があったのに……… 気づくと体が動いていた。 図書館でひたすら似た例を探していた。 だが、いくら探しても載っていなかった…。 目を開くとSNSで発信をしていた。 でもまだ、返信は来ていない。 _そこから2日経った時、一つのDMが来た 『ボクハソレヲシッテイル。オシエテモライタイナラ。アオゾラヤマニ、コイ。』 イタズラだと思った。 だけどイタズラでも、なんでも良い。 青が戻るのなら…! 俺は、ひたすらに自転車をこいでいた。 青空山に行くために。 _青空山は2年前まで人が住んでいた山。 ………一年前の出来事がなければ、だ。 俺も昔はその集落で住み、ハルと遊んでいた ハルは俺の親友だった…けど……… ? ハルは今、何処に行るのだろう? 青空山のふもとに着いたが誰もいなかった。やはり、イタズラだったのだろう。 でも、この山には引き寄せる何かがあって、 俺は青空山の頂上を,目指して歩き始めた。 今日も青空山の頂上の空気は美味しかった。 目を閉じると、走り回って歩く小さな子。 昔の集落が見えた気がした。 そっと、目を開けると森が眩しく光った。 目の前には、あの頃のハルが見えた。 「ハ、ル……?」 「そうだよ。蒼、久しぶり」 「ハルなのか!?今まで何処にいたんだ!」 「あはは、落ち着いて落ち着いて__」 そこから、俺とハルは色々話した。 「なぁ、ハル。青が消えちまったんだ。 何か知ってないか?」 と言うとハルは困った顔で笑って、 「君はやっぱり、あの子が好きなんだね」 と言った。 目が覚めると、見慣れた天井が見えた。 ここは…………俺の部屋だ。 あ、あれ?青が戻っている? ハルは?アオは…………っ! そうだ!全部思い出した!あの2年前に 流星が落ちるまで、3人でいつも遊んでいた アオとハルと俺で…俺はアオが好きだった。 あの、派手に笑って時に大声を上げて泣く、 そんな彼女が好きだった…でもそんな彼女はいつしか、行方不明になっていて…… その時から同じ青にすがるように青を好きになった。だから、ハルは…寂しかったのか。 それに気づかなかった俺は親友失格だな。 ハルとアオ、ごめんな。 そして、俺の大切な青をありがとう。 ハルと会った時のことはよく覚えていない。 夢だったか現実だったかもわからない。 でも、俺は今でも……青が大好きだ! アオとハル、繋げて青春