きみもばけもの
そこには人がいた そこには未知がいた そして …そこには化け物がいた また目が覚めた この辺りは…うん、山だな あいつらもいない 見渡す限り森で、運のないことに雨の匂いがする まあ、まずは雨宿りできる場所を探すか ほんっとなんでこんな生活に… ーーーーーーーーーーーー 前は田舎の一軒家に住んで、まあ何とかなるだとという精神で生きていた もう数少なくなった友人ともそこそこよくやってきた だが、ある日花火大会であれを見てしまったせいで 友人も家族もみんなみんな化け物に変わってしまった 目の前で、足が生えて、それで急に!、急に骨格すら変わってしまって! ーーーーーーーーーーーー うっ 何かに躓いて転んでしまった 靴には何かドス黒い液体が… …何に躓いたかは見ないでおこう しばらく屋根のある場所を探していたが、遂に雨が降って来てしまった おまけと言わんばかりに霧もかかってきやがった。クソが ただでさえ暗くなってきたってのに 仕方ない、もうこの倒木の下でいいか 一晩過ごした… ーーーーーーーーーーーー もう無理だ 朝になっても雨はやまない上に体が冷たい 終わりか…? あっ 人だ 助けて貰おう 「すみませーん!、「ばけがはがれてはれてばけもの」 えっ」 人に助けを求めたが、それは悪手だったようだ 意味のわからない言葉を言われたかと思うと 突然上から押し潰されそうな感覚に陥り無理矢理四つん這いに させられ、ボキボキと肉が、骨格が変えられた あつい それでぜんぶたべたくなって おなかすいた つかれた もうねてしまおう