君の笑顔
いつの間にか、君は笑わなくなった。 笑ってはいるけれど、上部だけで。どうしてだろうと思って、聞こうとした。 「大丈夫?いつも、愛想笑いだけど…。」 僕が恐る恐ると行った感じで聞いてみると、君はフッっと目の閉じて呟く。 「バレちゃったか。なんかさぁ、君ならできる、って、圧が重くて、どう笑えばいいかわかんなくなったんだよね。」 悲しそうな、声色で地面を見つめて語っている。まさか、そんなことがあっただなんて___。 重圧、なんて初めて聞いた。勉強を頑張っているのは知っていたけれど、まさか、そこまでだったなんて。 「気付けなくて、ごめんっ…。」 確かに僕も、このくらいの問題、余裕そうだよね、と、圧をかけていたのかもしれない。 大丈夫、と、にこりとつくり笑いを浮かべる君。やっぱり、笑えないか。どうしたものかと、思いを巡らせる。 「大丈夫だよ、重圧なんて答えなくていい。自由にしよう。笑えないなら、笑わなくていい。」 僕は懸命に励ましの言葉をかける。すると君は目を開き、フリーズした。そして___、ポロリと一筋の涙を流し、そのまま泣き崩れた。ありがとう、とぐちゃぐちゃの声で感謝を伝えながら。優しく、トントンと背中を叩く。 しばらくすると、君は立ち上がり、ありがとう、ととびっきりの笑顔で笑った。 「あ、笑えたっ!」 思わず声を出す君。無理に笑わなくていいから。そうやって、自然に笑みを浮かべるだけでいい。 君の笑顔は、素敵だ。