雑草
私は雑草 隣にいるあの子はお花 あんなのがついてるだけなのに 私は不遇であの子は優遇 気に入られなければダメなの? 褒めて 気に入って そんな思いで成長するけど 簡単には報われない それはきっと 私をこんな扱いする 醜い人間界でも同じ
みんなの答え
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偽物の王子様
私は、加賀みやび。15歳。 私には、好きな人がいる。 その人の名前は、鈴木そうま様。 そうま様は生徒会長で、勉強もできるし、運動もできる。 その上、とってもカッコいい人なの! そうま「誰か、これを職員室まで運んでくれない?生徒会で忙しくてさ。」 女子たち「「「はい!私がやります!」」」 そうまくんは、女子たちにも大人気だ。 そうま「うーん…みやびさん、お願いしてもいい?」 みやび「は、はい!」 (キャー!「みやびさん」って呼ばれた! そうま様に名前を呼ばれるなんて!) 荷物を職員室に運び終わって、教室に戻る。 先生「今から、文化祭の劇の配役を決めるぞ。まずは王子様役からだ。」 女子A「はい!鈴木さんがいいと思います!」 先生「そうか。じゃあ、お姫様役は誰がいい?」 女子たち「「「はい!私がやりたいです!」」」 お姫様役は、王子様役のそうま様と手をつなげる…私もやりたい! みやび「私もやりたいです!」 女子A「みやびのくせに、ちょっと可愛いからって調子に乗って…」 女子B「ほんとそれ。本気で恋してるこっちの気持ちも知らないでさ。」 (私だって本気で恋してるのに!) 女子A「先生、お姫様役は王子様に決めてもらうのがいいと思います!」 先生「そうだな。じゃあ、鈴木、誰がいい?」 そうま「僕は、みやびさんがいいと思います。」 (えっ…やった!そうま様と手をつなげる!) 先生「そうだな。美男美女でお似合いだぞ。」 そうま「やめてくださいよー、恥ずかしいですって!」 今日は文化祭当日。 劇が無事に終わった。 もっと手をつないでいたかったな… そうま「みやびさん、ちょっといい?」 みやび「は、はい!」 (わわわ、そうま様が話しかけてくれた!) そうま「屋上に来てくれる?」 みやび「う、うん。」 (えっ…文化祭の後に屋上って、まさか…!) 屋上に着くと、そうま様はもう来ていた。 そうま「僕、ずっと前から、みやびさんのことが…」 (ごっくん) そうま「嫌いでした!」 みやび「えっ…なんで?」 そうま「ははっ!その驚いた顔が見たかったんだよ!」 みやび「…え?」 そうま「僕、女の子を泣かせるのが好きなんだよ!」 みやび「…は?」 (そうまって、こんな人だったんだ…最低。) 女子A「そうま様って、こんな人だったんだね。」 女子B「完全に冷めたわ。」 そうま「え!?なんでここにいるの!?」 女子B「みやびが屋上に呼び出されたから、告白されると思って、ついてきたの。」 女子A「あんたのこと、全部録画してたから。」 女子C「学校中に見せちゃおうかな?」 そうま「や、やめてくれ!僕は女の子をおとしめて泣かせるのが趣味なんだ。それがバレたらモテなくなる!」 みやび「貸して。それ、今すぐ拡散するわ。」 女子A「どうぞどうぞ!」 そうま「そんなぁー!」
希望の花
引き出しを整理していたら、古い日記帳が出てきた。 『日記 3年4組 みやざわ ゆきの』 なつかしい日記だった。3年生だから、今からもう5年も前になる。今見ると少しへたっぴな、でも丁寧に書かれた名前。鉛筆や消しゴムのかすで少し汚れた表紙を、そっとめくった。 『11月1日 月曜日 お母さんが、スノードロップのきゅうこんをもって帰ってきました。お母さんはスノードロップの花がすきです。うちのうらにわにうめました。明日からはわたしが一生けんめい育てます。』 『11月2日 火曜日 お母さんにやり方を教えてもらって、スノードロップを育てています。…』 書いてあるのは、ほとんどスノードロップとお母さんの事だった。毎日毎日、休日でも休みなく、スノードロップの様子が記されている。『お母さんにおこられました。お水はあげすぎるといけないそうです。』『葉っぱがのびてきました。』『つぼみがついていました。』…冬になり、2月になると、育ってきた様子が嬉しそうな字で記されている。『2月18日 きのうまでつぼみだった花が、朝見たらひとつさいていました。お母さんが帰ってきたら見せてあげたいです。早く帰ってこないかな。』…次のページは、真っ白だった。一日も休まず書かれていた日記が、19日は何も書かれていない。その代わり、雫を落としたように、ページがしわしわになっていた。次も、その次も。 黙ってページをめくる。 『2月22日 前に、スノードロップは「死の象徴」だと、本で読みました。でも、お母さんにきいたら、「スノードロップはね、きぼうの花なのよ。」と言いました。わたしはこれからも、スノードロップを育てます。はじめてのつぼみは、おし花にします。お母さんの言った「きぼう」にしたいです。』 ふっと目を覚ますと、もう空が明るくなっていた。日記を読みながら寝てしまったらしい。 外に出て、裏庭のスノードロップを一輪だけ摘んだ。 家に戻り、居間に入った。仏壇に向かう。そばの小さな花瓶に、摘んできたスノードロップを活けて、仏壇の前に正座する。 無色だった雪に、自分の色を与えたスノードロップ。お母さんも、私に希望を与えてくれた。 確かに、死の象徴も間違いではないかもしれない。でも私にとって、スノードロップは希望の花だ。自分に希望をくれた母のように。 希望を与えてくれて、ありがとう。 微笑む母の遺影に呟いて、そっと手を合わせた。