小鳥が一匹
どこまでも青く雲がひとつもない空が綺麗な晴れた日。あなたから一件のメールを見たとき、私は飛び起きてあなたのところへ向かいました。 カバンもスマホも持たずに、メイクもせずに家から出てあなたの所まで走りました ここは田舎なので私以外に全然人がいなく、あなたのところまで向かっている白く乾いた一本道は静かでした。小鳥が朝の歌を歌っています。朝に合う心地よい歌声です。私は歌っている小鳥に目を向けました。小鳥もこちらをじっと見て不思議そうに首を傾げました。その姿があまりにも可愛かったので私は笑ってしまいました。 ハッとして私はあなたの顔を思い出しました。急がなければならないのにと思い、早足であなたのところに向かいます。さっきまで心地よかった小鳥の歌声は私を急かしているような鳴き声になった気がしました。 私はあなたの顔を思い浮かべながら走りました。 畑に囲まれている土地にぽつんと一軒古い家があります。ここが彼の家です。私は彼の家の扉の前に立ち、インターホンを押しました。誰も私を迎えてくれるはずもなく、インターホンの音だけが響きました。 仕方ないので私はあなたの家にお邪魔しました。 家の中に入ると、あなたは寝室でぐっすりと寝ていました。私はあなたのところに駆け寄りました。…息もしていなく、手を握ってみるとあなたの体温は冷たくて… あぁ…やっぱりダメだったんだなと… 1人涙を流しました。 ぴぃっと、一匹の小鳥が鳴きました。