一番星に願いを
コツ,コツ。だーれもいない学校の廊下に,ただ,ただ一人の足音が響いてく。 今日も置き去りだ。あんなに仲良くしてたのに。 私は,朱雀 琉空(すざく るあ)。 中学一年生です。早速ですが,ぼっちです。元からではありません。こうなったのは,全部あいつが流した噂のせいです。 今まで,一緒にいた裕美と奈々も離れていきました。 こうなった原因の噂は,こうです。 「みんなを弄んでいる最低な女子。生きてる価値ないんじゃない?」とまあ,好き放題言われてます。 「おはようございます」 「おはよう,朱雀さん」 コソ…’またですか?’ コソ…’はい’ 先生は心配してくれてるので,いいクラスだと思ってます。 「さあ,今日は転校生が来ています」 「…。こんにちは。弓本 裕です。特異なことは,ゲームです」ゲームかぁ,私の秘密がばれそうで怖いわ。 私には秘密があるのはある。実は,プロゲーマーなのだ。それも,結構人気になってしまっている……。 「イケメンだぁ・・。いいな」何か聞こえたぞ?イケメン…。まあそうかもね,どうでもいいけれど。 休み時間になり,女子たちは弓本さんを取り囲んでいる。 私は少し怖かった。ばれたら,どうしようと。 「ねー?弓本君!あの朱雀っていう女子,最低なのぉー!人を弄ぶのぉ=!気を付けてね!」またその噂を吹き込んでる。もう飽きた。 「へぇ?」 コツ,コツ ん,待て待て待て,こっちくんな危険人物!!!!!!!!! 「そうなんですか?」 「(ひっ…きも…)さぁー?知りませんよー?どっか行ってくれませんー?」 「朱雀!弄ぶなよ!気持ち悪い!〇ね!」 「そうですかー。どうでもいいですー。その言葉そっくりそのままお返しいたしますー」 「チッ」 あー,家帰ってゲームしたい。 「ねぇ,朱雀さん。僕とゲームマッチングしてくれない?」はー…。また?いじめられたくないんだけど。 最近寄り付くようになってきた弓本さん。本アカはまずいので,サブ垢でしている。 「いやですーでもやらせますよねー?」 「だってめちゃくちゃ強いしwww」 はー,だっる。 =ゲームファイト= カチカチカチカチ… タスクバー解除 チェックメイト! 「はー…負けた,なんでぇ?」 「知りません」 「…。誰にも言わないけど,君,配信者でしょ」え…?いやばれてる。終わった詰んだ。 「聡いですね,ルース組といえばわかりますか?」もういいや,誰にも言わないなら。 「え?まさかその配信者だったの?あ,もしかしてるる?」るる,私のルース組での名前。 「はい。トップランカーと言ってもらってる,’るる’です。今んとこ一位保ってます」 ひえーばれたぁ, 「あなたは。きじりあとか?」記事リアとはこれまた有名な配信者だ。 「君もつくづく聡いね」いや,あんたもな。 それから,私たちはよくコラボやリアルでゲームしたりするようになった。 この気持ちは,まだ,名前はない。 名前がもらえることを, 一番星に願うだけだ。