方言
君…さくらこ 僕…れん ー方言。そう、君は方言をよく使っていた 山口弁だ 山口についてあまりしらないのに ぎこちなく喋る方言、たまに使い方を間違えたり そんな君の方言の話し方が僕は好きだった そんな声をずっと聞いていたかった それなのに、、、、 君は今年の秋、病気になった 癌だった 「かなり状態が良くないから、もってあと2週間ほどだろう」 医師から告げられたその言葉を私は信じることもできなかった 昨日まであんなに元気に喋っていたのに、、 医師から、最期は一緒に居てあげてねと言われた 僕は毎日病院に通った 君の、君の、その方言を聞くために、君を脳内に焼き付けるために そしていよいよ、その日はやってきた 僕が病院に向かう途中、医師から電話がかかってきた 「さくらこさんが今、、亡くなられました、、」 僕は泣いた、思いきり泣いた 「最期まで一緒に居てやれなくて、ごめんな、、、」 僕が最期に聞いた言葉は「私は、大丈夫だから、そっちこそ大丈夫?体調悪いっちょる?」 君のその間違った方言も、今思えば愛おしい 「僕も、今そっちへ行くからね」 病室に「ピーーーーーーー」という音が鳴り響いた