いつまでも、君の側に
「誕生日は、普段よりも死ぬ確率が高いんだって」 そう言って笑いあった君は、もう、いない 今日は君の誕生日で、私たちの付き合い記念日で だから、ふたりでデートの予定をずっと前からたててたのに 約束の時間を30分越えても、君はまだ待ち合わせ場所には現れない いつもなら、私より早くきてくしゃっとした顔で笑うのに、 連絡しても既読ないし、電話も繋がらない 私との約束、忘れちゃったのかな、それとも... 悪い予想が、私の頭をよぎる そんなこと考えてはだめだ、きっと寝坊しただけ、そう自分に言い聞かせる そのとき、アナウンスが流れた 電車が一時停止するらしい。人身事故があったんだって その路線を聞いて、私の背中を冷や汗がとおった 君が、いつも使っている路線だ 電車がとまるだけなら連絡できる、それなのに連絡がこないってことは、、 だめだ、これ以上考えてはいけない。そうわかっているのに 考えたくもないことが次から次へと浮かんでいく 気づいたときには、走り出していた 君が、いるかもしれないその場所へ 走りながら、色々なことを考えていた もし私の予想が当たっていたら、もし本当に君がいなくなってしまったら___ だめだ、耐えられそうにない そんなこと考えたくもない。 私は走った 嫌な予想を振り切りながら、自分に言い訳しながら 息が苦しい、足も重い、それでも止まれなかった 涙か汗かわからないくらい顔がぐちゃぐちゃになっているとわかる それでも止まれないんだ。一刻も早く君のもとへ行かないと、、 ついたとき、君は、担架で運ばれている最中だった 血まみれで、ぐちゃぐちゃで、君かすらよくわからなかったけど、服装も髪型も、雰囲気も、私が知ってる君のすべてで 私が君を見間違えるはずがない てことは、本当に、君は... 目の前が真っ暗になった 地面に膝をつき、声にもならない声をあげる 今日の時間と場所を決めたのは私だ。 私が少しでも変更していれば、君は助かったかもしれないのに、辛い思いをしなくてもすんだのに__ 君が死んだのは、私のせいだ その事実が、強く私に突き刺さる 私のせいで君はいなくなった、1番大好きで、大切で、愛していたのに 毎回大切なものは自分で壊してしまう、 なんで、なんで私は、毎回こんなんばっか...っ 本当にごめんなさい 私のせいで、いつもいつも迷惑かけて、最後ですら私のせいで__ まだふらつく足で立ち上がる 私のせいで君は死んだ。 君がいなければ私の存在価値なんてない 君が、私の生きる理由をつくってくれてたんだ 待っててね、すぐそっちに行くから もう、大切なものをなくしたりしないから だから、あと少し、もう少しだけ待ってて 手すりにしがみつきながら階段を上る 救急車のサイレンの音、それがさらに私を追い詰める はやく、はやく君のところへ行かないと その気持ちだけが私を動かす そのとき、急に目の前が明るくなった 遠慮気味に開かれた窓から、日差しが差し込んでいる ああ、もうすぐ君に会えるよ やっと君と一緒にいれるんだね、 私は微笑みながら窓に手をかける 暖かい日差しに包まれて、自然と口角が上がった 柔らかい風が私の頬を撫でる 私は、その風にのるように身を投げ出した ふわりと優しい風に包まれる 地面が目の前だ 私がそっちに行ったら、君はどう思うかな 来るのがはやいって怒られちゃうかな、それとも... そんなことを考えているうちに地面は迫ってくる 考えてもきりがない、そんなの君に会ってから話せばいいか 私はまた風に身を任せる 今から、君に会いに行くよ___ 気づいたら、君が目の前にいた 驚いたような、ほっとしたような、そんな表情だった やっと君に逢えた ずっと、逢いたかったんだよ これからはずっと一緒にいられる、 色々な感情が襲ってきて、涙がこぼれる 君は、いつもの優しい表情で微笑みながら、静かに涙を流していた 『ねえ、私ね、君といられて、すっごい幸せだよ』 今までの想いを、君に吐き出す やっと一緒にいられるね、愛してるよ でも___ 君は、まだ苦しそうに笑っている どうしたの、ねえなんで、君は苦しそうなの? 私と一緒にいられるんだよ...? 「なんで...なんで僕と一緒に」 そのとき、君の声が微かに聞こえた それはほんとに辛そうで、苦しそうで どうしたの、と問う必要はなかった 君が、続きを話してくれた どうやら君は、生き延びたらしい それに気づいて、嬉しくて、涙が溢れた 私はもう死んだ でもね、これからはずっと君の側にいられるよ だからこれからも長生きしてね、いつまでも君のことを見守ってるから___ 冬華です!! 楽しんで頂けたら光栄です 文字数制限が、
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やばかった (泣)
こんにちはーNanohanです! 初めて、短編小説で泣けました。めちゃ感動したよ~。将来、作家になりたいならめちゃ向いてると思う。これからも楽しく短編小説を書いてください。待ってまーす。
感動した・・・!
こんにちは~、まるんです! ふゆかさんのこの短編小説、ずっごく感動しました・・・! 切ないけど、いいお話で・・・! 面白くていいお話、ありがとうございます!! まるんはこれで! ばいば~い!
切ない…!
こんにちは、ゆるです うわーん、切ない! 私、短編で泣いたの初めてです…! お礼言うのも変だけど…ありがとっ
感動!!
こんにちはこうじです☆女だよ☆それでは本題!すごく感動しました!!もう目がうるうるしてます!!小説家に向いてる気がする!面白かったよそれじゃあー待ったねー☆
感動!
ここまで感動したのは初めてです 尊敬します まじで泣ける:;(∩´ー`∩);:
うわああああ
やばい すきすぎるぅ !! ストーリー も 完璧 だし なにより 「待っててね、すぐそっちに行くから」 っていうところ LOVE !!
すげーーよーーー
マジで凄すぎるううううううう 感動、最初っからめっちゃ続きが気になるーーーーーってなってすぐ読んじゃったよーーーーーー 涙出てきたよーーー マジで文章作るのうますぎでしょおおおおおおおお!! 天才の小説家に、なれるって 凄すぎるってえええ 何回読んでも面白いし、感動します ガチですごいからもっと短編小説出して欲しいです!! 絶対読むので! 冬華さん!覚えておきます! ちゃんと読んでコメントします! では!
(´;ω;`)ブワッ×10000000
涙☆腺☆崩☆壊 何この超最高の小説。女の子が絶望しているシーンの単語が心にぶっ刺さる…(いい意味で)感動しすぎて言葉が思い浮かばない 他の人が言っている通りプロになれますよ!!!!絶対!!!!
え………?(泣)
やっほー!ミセス大好きスヌだよ! ー本題ー 「来るのが早いって怒られちゃうかな」 のところで主人公の女の子が止まってたら……… 好きな人が、愛している人が、生涯で一番大切だと思う人が亡くなっても、 「君の分まで生きないと」 って考えないといけないのかな、前を向かないといけないのかなって考えられる一作品でした。 もう1年も経っているし、主さんも見てくれていないかもしれないけど、この回答を呼んでくれた人が1人でも前向きな気持ちになってくれたら嬉しいです。 ケセラセラ♪ ※ケセラセラとはなるようになるさって意味だよー!
天才!
すご!!! やばい、泣ける~! 表現力すごいし、もう!!!(?)