短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:275

あの場所で ~笑顔と感動の物語~

「この世の中で”ー番”なんて言葉は_」なーんて歌いながら私は帰る。 でも、もうすぐこの世界に居なくなっちゃうけどね。 キキィィィィィィ!!!!!!ドンッ…! 痛い。何も見えない。あー、これあれだぁ死んじゃうフラグじゃん。ごめん母さん父s… 私はほぼ即死でこの世を去った。 「…い…おい!」 「ふぇ!?はいぃ!」 「おぉ、起きた。やっぱ俺天才だわ☆」 「えぇーっとここはどこですか?」 「お前…知らないのか?現世でも天国ってのは知ってるだろ?」 いやいや、すぐにここが天国って分かる天才君居ます?って 「天国ぅぅぅ!!?」 「んまぁ天国より極楽じゃないけどな。お前達の世界では天国って呼んでるんだろ?」 「よく知ってるね。」 「たりめぇだ舐めんなここの兵士」 「…?」 「全然分からねぇって顔してやがんな…いいだろう、ここの事みっちり教えてやる」 私は兵士から色々教えてもらった。ここは「ホワイトボーン」。死者が来て次の命をもらうまで働くらしい。 どうやら環境のために水くみや掃除くらいだそう。そして死者はグループになってー緒に過すんだそう。 悪い事を何度かしてしまったら下の国「ダークポジション」に行ってしまうらしい。 それより「白骨」(ホワイトボーン)ってどうゆうネーミングセンスやねん作者。 「んで、お前の部屋はここだな」 「わぁ、結構広いんだ!」 「まあな」 ~数周間後~ 私もここの生活になれてきたんだ。自分でも分かるよ!って……ん? ぺタッ…ぺタッ… ドアの前から誰か歩いてくる。兵士…と誰だ? ギィィィィ 「おーい、お前のルームメイトだ。仲良くしろよ」 「あ…あのッ!ニックネームを使かわせていただきますッ…!くわこです!」 「あッ…よろしく!私もニックネーム使うね!オレンジだよ!」 相手も私の名前を聞いでおどろいた様子だった。くわこって名前どっかで… 「そこ座っていいよ~」 「ありがとうございます…!」 どうも引っかかる。私はこの子を知っている…はずなんだけど思い出せない 「急にごめんね。少し質間していい?」 「いいですよ!」 「誕生日はいつ?」 「7/30です。」 「やっと会えた…」 「オレンジってあのオレンジだよね?」 「うん…!」 思い出した。この子は私の大親友だ…! 「会いたかったよくわこっち」 「相変らずだね。オレンジちゃん☆」

短編小説みんなの答え:43

転生悪女は今日も頑張る。

死んだと思ったら、悪女でした。 「えぇぇぇぇぇ。」 鏡に映った自分自身を見て思わず叫ぶ。 仕方ない、だって事故で死んだと思ったらまさかの大好きな漫画の悪役令嬢に生まれ変わってたんだから! いやぁ、死ぬなら転生したいしトラックに轢かれて、って決めてたけどまさか本当に生まれ変わるとは。 驚きだよ。 状況を整理しよう。 イライザ•アイスベルク(現在13歳) 一応、公爵家長女。 物語の舞台はルミエ王国。 魔法の存在する異世界である。 主人公は私の双子の妹、ソフィア•アイスベルク(なんか妹の方が名前可愛いんだけど!) 話の流れをざっくり説明すると、姉にいじめられ続けたソフィアが、魔法学校で王子と出会い、付き合い、嫉妬で自分を殺そうとして悪魔化した姉を王子と何人かの人たちと一緒に倒し、ハッピーエンドという王道ストーリー。 つまり、私は死ぬ。 5年後くらいに。 ……って!そんな悠長にしてられん!私死にたくない! 未来を変えるため、これから頑張っていくぞ! まず、私が真っ先にしたのは筋トレと魔力の特訓だった。 確か、私は王子に腹を刺され、ソフィアの魔法で死ぬ。 悲しいことに私は光属性のソフィアと違い、闇属性。つまり、彼女は私の弱点。 どっちも強いんだけどね! しかも、ソフィアは物語の中盤で全属性になる。 魔法で倒されないためにも特訓は必要! この世界一応剣が主流だし、剣で刺されるから扱えるようになっておきたい! 逃げるための体力も必要だしね。 参考書を読んで、一人、部屋で魔力の特訓をし、毎朝走り込みをし、お小遣いで買った剣で素振りをする日が何日かが続いた。 そんなある日、夕食の時間に王族とのお茶会の話がされた。 「王族とのお茶会!?」 「あぁ、多分婚約の打診だ。非礼が……。」 王族とのお茶会。 漫画での超重要イベントだ。 確か、ここで私は大失敗をして王子から悪女のレッテルを貼られる。 つまり……死亡フラグ! 全力で回避しないと! でも、肝心の「大失敗」を私は覚えていない。 部屋に帰るなり、私は次女のマリーにお願いした。 「マリー!お願い!私に作法と刺繍を教えて!」 「あのお嬢様が……。もちろんです。」 とてもびっくりされた。 確かに私は、妹をいじめたおす悪女だったけど……うん、普段の行いだね。 こうして、日課に作法が加わり、さらに忙しくしているうちにお茶会の日がやってきた。 うわぁ、大きい。 お茶会の当日、私はソフィアと、お目付け役兼従者のマリーと一緒に王宮に来ています! 招待されてる側だからね! 王宮めっちゃ大きい。 しかも華やか。 初めての王宮に踊りそうな心を必死に押さえつける。 ここは死亡フラグ満載の危険な場所なのだ! 走行している間に、部屋についた。 なんか、絵画がいっぱいある!高そうな壺もある! ソフィアと二人きり、話題を探しているうちに、扉から金髪のイケメンが現れた。 王子、ルーク•デュ•ルミエだ。 後ろから側近であり護衛騎士のキースもついてきている。 私たちは立ち上がってお辞儀をした。 「アイスベルク公爵家長女、イライザ•アイスベルクです。以後お見知りおきを。」 「アイスベルク公爵家次女、ソフィア•アイスベルクです。以後お見知りおきを。」 「ルミエ王国第一王子、ルーク•デュ•ルミエだ。本日は来てくれて感謝する。座ってくれ。」 私たちが座ると同時に、お茶やお菓子がやってきた。 私も手土産を出し、お互いに毒味をして見せて食べる。 よしよし、習った通りにできているぞ。 お互いに当たり障りのない話題をしつつ、お菓子をつまむ。 お茶会は、何事もなく進んで言った。 「あ!私、ルーク様に渡したいものがございますの。」 私の言葉でマリーがサッとハンカチを持ってきた。 少し恥ずかしそうな演技をしてそれをルークに渡す。 「その指は。」 「お恥ずかしいことに、少し失敗してしまいまして。」 指に巻いてある包帯を見てルークが心配するところも計画通りだ。 残念ながら、怪我はしていない。 好感度上げ作戦の一環だ。 「見事だな。」 「そんなそんな。」 キースが私のハンカチを見てそう褒める。 ふっふっふ。いい感じだ。 そのまま、万事筒がなくお茶会は終わった。 よかった、脂肪フラウ回避だ。 天性悪女は、これからも頑張る。

短編小説みんなの答え:20

SAKURA SAKU

2月の寒い冬の朝。 桜はまだ枝がむき出しだ。 私は涙ぐむ母に背中を押されて、門をくぐる。 今までの全てを背負って、私は今ここにいる。 張り詰めた空気のなか、ただひたすらに歩く。歩く。歩く。 案内板など見なくたって、ここの地図はもう頭に入りきっている。 階段を上り、廊下を少し歩くと右手側に教室が見えた。 目を瞑って、深呼吸。大丈夫だ、私は強い。教室へ足を踏み入れた。 席について時計を見ると、まだ少し余裕がある。 お手洗いに向かった。 鏡に映った自分の顔は、どこか不安げで頼りない。 作り笑いをし、心の中で10数えた。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 教室に戻ったとき、試験監督が入ってきた。 問題が配られ、解答用紙に受験番号と名前を記入する。 「どうせ最後だし、とことんやろう」 自分にしか聞こえないような声で呟く。 もう一度目を瞑り、深呼吸。 まぶたの裏には塾の先生、親、友達の顔が浮かぶ。 「始めてください」 桜を、咲かせる。

短編小説みんなの答え:18

もう戻れない日々に思い焦がれて。

姿見の前に立って、慣れた手つきで自分の髪を結っていく。スルスルと髪を結っていく様子は何年も練習を重ねた賜物だ。結い終わって制服のネクタイやブレザーの形を整えていると、ふと、スカートが少し色褪せていることに気づいた。入学当初はぶかぶかだったブレザーも今ではピッタリのサイズになっている。ローファーも、靴底がすり減って穴があきそうだ。 時の流れの速さというものをここまで身に染みて感じたのは初めてだった。小学生とか、ガキだった頃は時の流れなんてそんなもの意識したことも感じたこともなかったから。 少し釈然としない気持ちのまま、いつものように玄関の扉を開け私は母に行ってきます、と告げた。 家を出て、もう幾度となく通って見慣れてしまった通学路を歩く。ふと、心地よい春の風が体を撫でた。その瞬間、まるで今の春の風が運んできたかのようにぶわっと懐かしい感覚が蘇る。──確か、入学したての時にも、同じような風が吹いていた。気温も同じくらいで、とても心地よい陽気だったことが記憶に刻まれている。 少し通学路から外れた小さな公園が目に入る。いつもその公園を気に留めて歩いていなかったため、何だかその公園を見るのがすごく久しぶりに感じた。大きめな桜の木が1本生えていて、花弁がひらひらと舞い地面一面に積もっている。その光景に少し惹かれた私は公園の中に入り、1枚の花弁をつまんだ。 その花弁はとても綺麗な形をしていた。ちょっぴり嬉しくなって思わず顔が綻んでしまう。花弁に鼻を近づけて大きく吸うと、桜の独特の匂いが身体中に広がる。そういえば昔も同じことをしたな、と懐かしさも同時に感じた。 あと数日もすれば、私は今通っている学校の卒業生になる。そんなことはとっくのとうに分かっているはずなのに、何度自分の中でけじめをつけようとしても、私は心の中でこの学校生活がとても名残惜しく、手放したくないと思ってしまう。 楽しいこと、悲しいこと、悔しいこと、嬉しいこと、甘酸っぱいこと、たくさんあった。まだ、このままでいたい。卒業なんて、したくない。 そう願ったって時は残酷で、私達をお構いなく置き去りにしていく。きっと、来年も再来年もそのずっと先も、私と同じことを思う人が一定数いるのだろう。私はその繰り返しの中の一つでしかない。誰もが経験してきたことなんだし、いつかは割り切っていかないといけないことくらい分かる。でも、子供のうちはまだ叶わないわがままを言わせて。 ずっと、このままでいさせてください。 私は、歩みを止めていた足を動かしてまた学校へと歩き始めた。

短編小説みんなの答え:75

いつまでも、君の側に

「誕生日は、普段よりも死ぬ確率が高いんだって」 そう言って笑いあった君は、もう、いない 今日は君の誕生日で、私たちの付き合い記念日で だから、ふたりでデートの予定をずっと前からたててたのに 約束の時間を30分越えても、君はまだ待ち合わせ場所には現れない いつもなら、私より早くきてくしゃっとした顔で笑うのに、 連絡しても既読ないし、電話も繋がらない 私との約束、忘れちゃったのかな、それとも... 悪い予想が、私の頭をよぎる そんなこと考えてはだめだ、きっと寝坊しただけ、そう自分に言い聞かせる そのとき、アナウンスが流れた 電車が一時停止するらしい。人身事故があったんだって その路線を聞いて、私の背中を冷や汗がとおった 君が、いつも使っている路線だ 電車がとまるだけなら連絡できる、それなのに連絡がこないってことは、、 だめだ、これ以上考えてはいけない。そうわかっているのに 考えたくもないことが次から次へと浮かんでいく 気づいたときには、走り出していた 君が、いるかもしれないその場所へ 走りながら、色々なことを考えていた もし私の予想が当たっていたら、もし本当に君がいなくなってしまったら___ だめだ、耐えられそうにない そんなこと考えたくもない。 私は走った 嫌な予想を振り切りながら、自分に言い訳しながら 息が苦しい、足も重い、それでも止まれなかった 涙か汗かわからないくらい顔がぐちゃぐちゃになっているとわかる それでも止まれないんだ。一刻も早く君のもとへ行かないと、、 ついたとき、君は、担架で運ばれている最中だった 血まみれで、ぐちゃぐちゃで、君かすらよくわからなかったけど、服装も髪型も、雰囲気も、私が知ってる君のすべてで 私が君を見間違えるはずがない てことは、本当に、君は... 目の前が真っ暗になった 地面に膝をつき、声にもならない声をあげる 今日の時間と場所を決めたのは私だ。 私が少しでも変更していれば、君は助かったかもしれないのに、辛い思いをしなくてもすんだのに__ 君が死んだのは、私のせいだ その事実が、強く私に突き刺さる 私のせいで君はいなくなった、1番大好きで、大切で、愛していたのに 毎回大切なものは自分で壊してしまう、 なんで、なんで私は、毎回こんなんばっか...っ 本当にごめんなさい 私のせいで、いつもいつも迷惑かけて、最後ですら私のせいで__ まだふらつく足で立ち上がる 私のせいで君は死んだ。 君がいなければ私の存在価値なんてない 君が、私の生きる理由をつくってくれてたんだ 待っててね、すぐそっちに行くから もう、大切なものをなくしたりしないから だから、あと少し、もう少しだけ待ってて 手すりにしがみつきながら階段を上る 救急車のサイレンの音、それがさらに私を追い詰める はやく、はやく君のところへ行かないと その気持ちだけが私を動かす そのとき、急に目の前が明るくなった 遠慮気味に開かれた窓から、日差しが差し込んでいる ああ、もうすぐ君に会えるよ やっと君と一緒にいれるんだね、 私は微笑みながら窓に手をかける 暖かい日差しに包まれて、自然と口角が上がった 柔らかい風が私の頬を撫でる 私は、その風にのるように身を投げ出した ふわりと優しい風に包まれる 地面が目の前だ 私がそっちに行ったら、君はどう思うかな 来るのがはやいって怒られちゃうかな、それとも... そんなことを考えているうちに地面は迫ってくる 考えてもきりがない、そんなの君に会ってから話せばいいか 私はまた風に身を任せる 今から、君に会いに行くよ___ 気づいたら、君が目の前にいた 驚いたような、ほっとしたような、そんな表情だった やっと君に逢えた ずっと、逢いたかったんだよ これからはずっと一緒にいられる、 色々な感情が襲ってきて、涙がこぼれる 君は、いつもの優しい表情で微笑みながら、静かに涙を流していた 『ねえ、私ね、君といられて、すっごい幸せだよ』 今までの想いを、君に吐き出す やっと一緒にいられるね、愛してるよ でも___ 君は、まだ苦しそうに笑っている どうしたの、ねえなんで、君は苦しそうなの? 私と一緒にいられるんだよ...? 「なんで...なんで僕と一緒に」 そのとき、君の声が微かに聞こえた それはほんとに辛そうで、苦しそうで どうしたの、と問う必要はなかった 君が、続きを話してくれた どうやら君は、生き延びたらしい それに気づいて、嬉しくて、涙が溢れた 私はもう死んだ でもね、これからはずっと君の側にいられるよ だからこれからも長生きしてね、いつまでも君のことを見守ってるから___ 冬華です!! 楽しんで頂けたら光栄です 文字数制限が、

短編小説みんなの答え:15

話したことすらない君と私

 家を出る前、『いってきまーす』と声が少し響く。 外に立つ私。いつも通りの景色。いつも通りの道。いつも通りの友達。 その友達A、B、Cが手を振ってくる。嫌ではない。 決して友達が嫌ではないのに『はぁっ・・・』 ため息が出てしまう。 学校についてからも何も変わらない。 いつもと同じ窓側の席。朝読書の時間、私は決まって同じ本を読む。 キーンコーンカーンコーン 朝読書も終わり 学校のチャイムが鳴り朝の会。すると先生からとんでもない一言がでる。 「今日は席替えをします」   !? 驚いた気持ちを私は隠し切ることができない。 またこの景色が変わってしまうのか・・・・ 儚いようなうれしいような思いとは関係なく先生が黒板に席順の書いてある紙を貼る。 げっ一番うしろ・・・     しかも背の高い人が前の席 何も見えないじゃん        あーあ・・・ 絶望しながらも私は懸命に机を動かす。 疲れながらも席についた途端『よろしくっ!』と声が聞こえた。 前を見ると私が日常から抜け出すきっかけとなる君がいた。 私の気持ちとは裏腹に彼は前を向く。 これからどうなってしまうのだろう、私の学校生活・・・ こんばんは竹んぼです! 短く恋愛小説書いてみました! 読んでくれるといいなっ じゃあばいばい\(◎o◎)/!

短編小説みんなの答え:22

花支度

スカートは2つ折りで。ほんのり膝が見えて、そこから香るピュアシャンプーの香り。 5時に起きて支度するの。 心と髪をすっと真っ直ぐにしてね。 前髪を触る私の手はアイロンと一緒に波を打つ。自然が一番の人工物、なんてね。トパーズ色のオイルとパール色のミルクをつけて。平安美女にも負けないわ。スプレーは女の子の戦闘服。纏って、魔法戦士の魂を呼び起こすの。 萌え袖から覗く指を撫でる。ミルクティーの香りのハンドクリーム。魔法が解けてしまわないうちにね。 私の心と一緒に、まつ毛よ天まで届け。 透明の鎧をつけて輝くの。 嘘つきな唇を色付けて。ぷるんとキスをする。 さあ、行こう。好きな人がいる教室があるから。

短編小説みんなの答え:7

君のまま、前へ。

卒業式のあと。卒業生が校庭に出払い、誰もいない教室に、一人。 私は、窓際の席から校庭に咲く桜を眺めていた。私の席じゃないけど、別にいいよね。 今日で私も卒業。3年間通ったこの中学校ともお別れだ。 本当は、私もみんなといたほうがいいんだろうけど、どうしても最後にここから桜を眺めていたかった。 ふと、校庭の隅に咲いている桜を見ていると、木の下にいる男女が目に留まる。男子生徒が緊張した顔で女子生徒に何かを伝えると、女子生徒は驚いた後、少し恥ずかしそうに頷く。少し前に、『卒業式のあと、あの桜の木の下で告白すると叶う』という噂が流行っていたせいか、さっきからそういう人たちが多い。 (青春だな……) と思いつつ、視線を桜に戻す。 私の“好き”は、きっと叶わない。 綺麗に、でも、どこか寂しげに咲く桜。 「あ! いたいた。心乃葉ー!」 「あっ。さくら」 クラスメートの桜庭さくら。小学生の頃から仲が良い“親友”だ。 「探してたんだよ!」 「ごめんごめん! ここから見える桜が綺麗でさ」 「ほんとだー!」 そう言って、さくらは私の前の席に座り、さっきの私と同じように校庭の桜を眺める。 私は頬杖をついて、そんなさくらの横顔を見つめていた。いつもと変わらず可愛いけれど、少しの寂しさと満足さが混じったような、そんな顔をしていた。それすらも愛おしく感じる。 私はそんなさくらのことがずっと“好き”だ。 でも、これももう…… 「ねぇ、心乃葉?」 さくらが振り返る。 「ん。どうしたの?」 「今まで、本当にありがとう!!」 そう、私とさくらは違う高校に進学する。今までは同じクラスで毎日のように会えていたけど、そんな日常ももう、終わりだ。 どうしようもないほどのない悲しさがこみ上げてくるが、それをぐっとこらえる。 「こっちこそ、今までありがとう!」 「あのね。わたし、心乃葉に会えて本当に良かったと思ってる!! 小学校からずっと、毎日楽しかったよ!」 「私も!」 「ずっとずーっと大好きだよ!!」 「っ!――」 きっと、さくらの“好き”と私の“好き”は違うって分かってる。でも、 「――……ありがとう」 そう、答えるしかなかった。 けれど、さくらは微笑んでくれた。 その優しさはとてもあたたかくて、痛かった。 「……あっ! 待ち合わせしてたんだ!」 「待ち合わせ?」 「う、うん……! その……校庭の隅の桜の木の下で……」 恥ずかしそうにさくらは言う。 「……分かった。いってらっしゃい!」 「! 心乃葉も校庭に来てね! みんなで写真撮るらしいから!」 「うん!」 手を振りながら教室を出たさくらに、私も手を振り返す。 「……あーあ」 私だって、さくらのことが、ずっとずっと大好きだ。 きっと、さくらと待ち合わせをしている人よりも。 でも、それを伝えてしまったら、この関係が壊れてしまうかもしれない。 さくらの好きなものも さくらの好きなことも さくらの初恋の人も さくらの好きな人も 全部知っているのに、それは私ではないし、さくらの隣に居れるのも、私じゃない。 私達の関係が“親友”以上になることはない。 でも、それでも。 この気持ちだけは、他の誰にも譲れないから。 「ずっと、好きだよ。」 今までも、これからも。 誰にも伝えることのできない、この想いを。 きっと叶わない、この想いを。 抱えたまま生きていかないといけない、この想いを。 大好きな人すらも傷つけてしまうかもしれない、この想いを。 終わりを告げる春の空に、呟いた。 少しは、前に進めたかな。 春瀬 心乃葉(はるせ このは) 桜庭 さくら(さくらば さくら) あとがき――――――――――――――― 読んでくださりありがとうございます!雨憂です。 タイトルが先に思いつき、そこからノリと勢いで書いたので、読みにくいとことか誤字脱字があると思います。ごめんなさいm(_ _)m 改めて、読んでくださりありがとうございます!感想お待ちしています! ※辛口NGでお願いします。

短編小説みんなの答え:9

桜の木の下、君を待つ。

「また来年も桜見ようね!」 花見は僕らの恒例行事だった。 桜の下の君は、いつもの数倍可憐で可愛かった。 あの日、待ち合わせ場所に行く道中君は事故で死んでしまった。 桜の花びらが悲しそうに散っていた。 「なんなんだよ、俺を置いていったくせに!」 桜の木下、一人つぶやく。 「今更遅いんだよ。」 だんだんと視界が歪んでいく。 ぽたりと雫が、紙に落ちた。 今でも鮮明に覚えている。 たくさんの管に繋がれた君の姿を。 俺を安心させるために無理して笑ったあの表情を。 そして、君がいなくなったあの真っ白な部屋を。 「なんなんだよ本当に。」 風がざわりと吹いた。 俺は、彼女の愛用していたピンと、持っていた手紙をそっと木の下に埋める。 「ありがとう。」 そう聞こえたきがした。 彼が埋めた紙を、そっと呼び寄せる。 あの日、事故の日渡す予定だったラブレターに少し何かが書き加えられていた。 ok 「そういえば、LINEの返信も短かったよね。」 ほんっと、人が書いた手紙への返事が2文字とか。 頑張って書いたのに!こっちは。 「置いていっちゃってごめんね。ありがとう。」 「さくらちゃん、早く早く!」 「はーい。」 手紙をそっと埋め直して、弓と矢を持ってパタパタと先輩天使をを追いかけた。

短編小説みんなの答え:25

声が聞きたい()

ピーッピーッピーッ もう、無理だ、、、 ずっと手術を頑張ってきたけど、、、 もう、、ダメだ、、 「しっかりして、死なないで」 、、死なせてくれ、、、 苦しいんだ、、 ああ、そういえば、 最後まであいつの声、 聞けなかったな、、 周りにたくさんの人が集まる みんな泣いてる。 あいつはきっと、笑うだろう。 『お前、何弱っちい顔してんだよw』 きっと、あいつはそう言う。 あぁ、ぼーっとしてきた、、、 声が、、、薄れていく、、、 意識も、、とおくなっていく、、、 オレの人生、長いようで短い人生、、、 最後まで、、、あいつに会えなかったな、、 『おい』 、、、なんだ? 薄い意識の中、目を開く 横になっているオレの上に乗っていたのは、、、、 紛れもなく、あいつだった 『何弱っちい顔してんだよw』 ほら、笑った。予想した通りのセリフで。 「、、、ねえ、」 『ん?』 「最初で最後のお願い、いい?、、、」 『っ、、、いいよ』 あいつの耳がオレの口元にくる 最後の力を振り絞って、、唇を動かす 「、、、声が聞きたい、、、」 あいつは、笑った。悲しそうに。 そして、今度はアイツがオレの耳元に来る 『大好きだ。一緒に行こう』 そしてオレは、ゆっくりと目を閉じた アイツとしっかり 手を繋いで。。。。 ピーッピーッピーッ、、、、

短編小説みんなの答え:5

桜散る季節

私は、今日でこの中学校を卒業する。 今までたくさんの友達と遊んできたこの校舎ともお別れだ。なんとなく寂しさを感じる。 初めてここにきたのは3年前くらい。この時は知らない友達ばかりで寂しかった。 でも、友達の「なのはちゃん」って子が話しかけてくれて、やっと学校に馴染めるようになった。 でも、そのなのはちゃんは去年の4月くらいに病気でこの世を去った。 初めての別れだった。 もう、会えないと思うと悲しみが込み上げた。 なのはちゃんのおかげで私はこの学校に馴染めた。 あなたのおかげでこの世界の存在理由を知れた。 次は、また別の世界で会おうね。 そう呟きながら、私はこの中学を卒業した。

短編小説みんなの答え:10

もう、大丈夫だよ。

私は、未並 由緒。 犬を飼っている。 だけど、もうすぐ死んじゃいそうなの。 犬の名前は、きなこ。 可愛い犬だよ。 ああ、きなこ、いなくならないでよ。きなこがいない生活なんて、想像もしたくない。 学校から帰ってきた。 「由緒!早く」 きなこが死にそうだった。 思い出を思い出す、最後の時間。 もう、大丈夫だよ、きなこ。

短編小説みんなの答え:16

両片思いな2人。

〈來那side〉 2年生の春。最初の席替えで隣になった男子のことを好きになった。 名前は、空輝くん。 いつもからかってくる、そんな男友達のような存在の空輝くんを好きになってしまった。 〈空輝side〉 俺は今、席が隣の來那が好き。 だけど、からかったり意地悪ばっかして、正直嫌われてる。 あーあ…なんで意地悪しちゃうんだろ… 本当は優しくしたいのに。 〈來那side〉 「ねー來那」 空輝くんが話しかけてくる。またからかってくるんだろうな。 「好きな人いんの?」 真剣な表情にびっくりした。いじわるとかそういうんじゃないのが分かった。 「いるよ」 まあ、空輝くんのこと好きなのは絶対秘密!バレないと思うけど。 〈空輝side〉 來那に好きな人いるか聞いたら、まさかのYES。めっちゃショック… 誰が好きなんだろう… 2人とも、お互いのことが好きだけど、相手は好きだと思わない、いわゆる、 両片思い。 「俺さ、初めて隣になったときから、 來那のこと好き」 「私、ずっとずっと空輝くんのこと好きだったの」 今日も2人は、相手に気持ちが届くのを、告白してくるのを待っている。 じれったい両片思い。 いつか2人が、笑顔で一緒にいるのを 見られる日が来ますように。 〈登場人物〉 花咲來那(はなさき らな) 朝比奈空輝(あさひな そらき)

短編小説みんなの答え:4

いつも通りを続けるため

「なあ、佳奈。一つ、いいか?」 乾燥した冷たい風に震えながら雑談していると、彼から改まって切り出された。 放課後の校庭の隅、いつもの場所。しかし今日は、私と彼の2人だけだ。あと1人はいない。 彼が、今日は先に帰るよう彼女に伝えたのは、昼休みのことだ。 あの時の彼女の瞳、彼の瞳。それを見た時から今日はずっと、ぼんやりと霧の中を生きているような心地だった。 ずっと、起こってほしくないことが起こるような気がした。 「……何?」 いつも通り微笑む。いつも通り言葉を返す。 私は、心なしか震えているように見える彼の唇を、じっと見つめた。 どうかそれが、あの形に動かないで欲しい。 いつも通り。いつも通り、なんてことないことを言って欲しい。例えば、「今日授業中居眠りしたから、ノート見てくれ」とか。「レポートのテーマ、何にしたんだ?」とか。 沈黙が苦しい。心臓が騒ぐ。どうか、どうか――。 そんな私の祈りも虚しく、彼の唇は、私が最も見たくなかった形に動いてしまった。 頬が熱を持つ。周りの音が遠くなる。世界の彩度が上がり、明度が下がる。 落ち着け。そう自分に言い聞かせる。暴れる心臓を鎮めようとしながら、私は必死に頭を回転させた。 なんて、なんて返事をしよう。なんて返せば良いのだろう。なんと言えば、いつも通りでいられるだろう。 しかし、ひどく動揺していた私が冷静に考えを巡らすことができるはずもなかった。 とんでもない悪夢のよう。だけど、想定内の悪夢だった。この時のために用意してずっと心に留めてあった言葉。 邪魔をしてくるようなどくどく波打つ心臓を振り切って、私はそれに飛びついた。 口にする。 「ごめんなさい」

短編小説みんなの答え:9

ずっとうるさかった 罵声、悲鳴に鳴き声、何かと何かがぶつかる音 うるさくて心地悪くて・・・ だからずっと耳をふさいでたんだ ずっとずっと でも心のどこかではきっと期待していた 心地の良い音が聴けることを・・・もしかしたら君の声を 耳から手をはずそうと 思ったときもあった でもよみがえってまたまとわりついてくる 幻聴に結局おびえてしまう 僕は怖かった このまま手で耳をふさげば大丈夫だ そう自分に言い聞かせーーーーー ???? ・・・・っ!? 君は僕に手を差し伸べた 僕はその手をとろうとーーーーー 無理だ やっぱりだめだ 自分の弱さに涙が出てくる そんな僕を君はきっと優しい声で何か言ってくれた 気づいたら僕は耳から手をおろしていた

短編小説みんなの答え:15

バイバイ、私の恋人

「残念ながら死亡が確認されました。」 「何で、何で死んじゃうの!先生治す方法はなかったんですか!」 「残念ですが、私たちも手を尽くしましたができませんでした。」 私が勇太の病気を知ったのは2年前、治療法がない病気だった。勇太はバスケ部に入っており、誰よりもうまくコーチからも褒められるほどだった。だけどある日突然、「最近しびれやすいなどうしたんだろう。」「どうしたの?」「いや、なんでもない大丈夫」あああの時、「あっそう」と言ってなければ、と思っていた。そして試合が終わると、「最近力がうまく入らなくてシュートもうまく打てないんだ」勇太は親に相談した。「お母さん最近手足がしびれるし、力が入らないんだ。」「えっ、それ病気じゃないの?土曜日病院行きましょ。」「そうだね」そして病院に行ったら病名は「大変申し上げにくいのですが、難病ALSと診断されました。」「ALS?」「はい、ALSは根本的な治療法がなく、現在も研究中です。」「なんで、なんで僕がこんな目に逢わなくちゃいけないんだ!」「勇太落ちついて!」そして、恋人であった私に夜一本の通話が入った。「もしもし、優香ちゃん?」「はい、そうですけど」「勇太がALSと診断されたの」「それって治療法がない病気ですよね。」「うん。」私は電話を切った。その時いろいろな意味で泣いてしまった。彼氏が病気になったこと、バスケのかっこいい姿が見れなくなってしまうこと。そして1か月後、勇太を見に行った。そしたら人工呼吸器をつけてうまく話せなくなって寝転がっていた。何かを伝えようとしている。み に き て く れ て あ り が と う地道に文字を打ってメッセージを伝えてくれている。「私も彼女だし心配するに決まっているじゃない!」そして、翌日「優香ちゃん聞いて!勇太の容態が急変して今病院に運ばれているの!今すぐ病院に来て!」すぐに自転車で病院に向かった。そしたらもう遅く、勇太は死んでしまった。死因は呼吸不全。原因は、家が突然停電し、復旧までに時間がかかってしまい、その時間でうまく持つのかと思っていたが、無理だったらしく、呼吸が限界な状態で病院に救急搬送されたらしい。ごめんね助けてあげられなくてごめんね、今日も勇太の墓に大好きな花を添えている。

短編小説みんなの答え:4

手に届く、小さな幸せ

私は綾芽(あやめ)、小学5年生だ。朝、私は学校に登校すると、1人のクラスメート、ルイカが泣いていた。昨日、ルイカの友達に「ルイカって私達と違って運がないよねw」と、何回も煽られたらしい。それ以来友達から避けられたそう。確かにルイカは運に強くはない。「だからって煽ることはないのに。」と、私はルイカを見た。ルイカは凄く号泣していた。私は「ルイカ、大丈夫?」と声をかけた。ルイカは、「綾芽。とにかく嬉しいことは奇跡だと思うんだよ。」ルイカは私に言った。ー給食の時、今回の相手は、ミニクレープだ。ルイカと私はデザートのじゃんけんに出た。「じゃんけん、ぽん!」結構参加した人はいたが、ルイカは9分の1の確率で負けてしまった。それを見て私はもやもやしながらミニクレープを食べた。ーそしてルイカが放った言葉を思い、帰っていた。そして「ただいま!」と家に帰る。するとお母さんが、「綾芽、チョコを買ってきたよ。」と。そして少ししてから私はチョコを食べながら、こんな身近な事でも、少しでも嬉しいなら幸せと思うんだ。そう思ってチョコを食べ終わり、爽やかな気持ちで宿題をした。 〔完〕

短編小説みんなの答え:7

片想い

君を見ると鼓動が激しくなる つい目で追ってしまう 楽しそうな君 悲しそうな君 たくさんの君を見てきた たくさん遊んだしたくさん話したよね いつのまにか私は君に惚れていた 君を私のものにしたい こんな醜い心は全て消してしまいたい 君を好きになることは呪縛だ 私の心は余計傷つく だから君のことは全て忘れたいしこんな恋心は消したい 君にって私は私はどうでもよくて誇れるような存在じゃ無いんだろうけど そう言う存在を求めてしまう 君の色に染まってしまった あの子と話している君はいつもよりずっと楽しそうでずっと笑っている ああ 好きなんだなあの子のこと いつからだろう 君と喋らなくなったのは 気がつくと君は見上げないと見られないほど背が伸びて 手を伸ばさないと触れられない距離 話したい あの時みたいに 少しでもいいから

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