短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:6

もう、9月も終わりか。 高い空を見上げ、私は呟く。 今日は9月30日。 ついこの間まで、日差しも強いし、まだ夏だなと思っていたのに、涼しい風が北から吹くようになっていた。 もう秋になるのか。紅葉が綺麗だろうな。 そんなことを考えていた。 「蕾。 声が聞こえて振り返ると、そこには、私の両親がいた。 「お誕生日、おめでとう。 そう。今日は私の誕生日。 ありがとう。 「プレゼント、喜んでくれたらいいんだけど。 すっごい嬉しいよ。 「あ、ここに置いておくわね? うん。ありがとう。 「やっほ!蕾! この元気な声は、咲良。 「誕生日おめでと! ありがとう! 「覚えてる?去年の誕生日は私がプレゼント家に忘れてきててさーw w確かにそうだったね 「今年はちゃーんと!持ってきたから! 持ってくると思ってなくてむしろ驚いたよw 「ほんと…おめでとっ…!…っ…またねっ! うん…ありがと。 「…蕾。 …碧。私の幼馴染で、…私の、彼氏、だった人。 「誕生日、おめでとう。 wわざわざありがと。 「あ、こっちは、姉ちゃんと、母さんから。 え、嘘!?…お礼、言いたいな。 「…今頃、お礼言いたいとか、思ってるんだろうな。 エスパーか何かなの?w 「んじゃ、また。 うん。 「次は、法事の時。 うん。 「…本当、早すぎ。 …ごめんね。 「…守れなくて、ごめん。 そんな。碧が無事で、嬉しいよ。 「…また。 うん。ありがとう。 もう、9月も終わり。 今日で、9月は終わり。 次は、法事の時。 次会えるのは、その時。 私の好きなマリーゴールドの蕾。 咲良と買ったコンビニスイーツ。 碧とお揃いの指輪。 全部が私の宝物。 もう人生は終わり。始まることはない。 蕾が開くのを見守っていよう。

短編小説みんなの答え:15

卒業式で告白するつもりだったが…

私は、雫瑞良(なみら)。中学校3年生の女の子。実は、私には好きな人がいる。その名も、悠明(ゆうあ)だ。ここから私の恋が始まった。 3年生になってからすぐのこと。クラス表の紙が貼られていた。私は、すぐに5組だとわかった。だが、私の親友、雫好駆(ないく)とクラスが離れてしまった。中学生になってからすぐ仲良くなった私と雫好駆。1年、2年と同じクラスだったが、中学校最後の年3年生。3年生ぐらい雫好駆と「同じクラスになりたかったな。」と、トボトボしながら教室に入った。 悠明「初めまして。僕、悠明。君の名前は?」 雫瑞良「私は、雫に瑞樹の瑞に良いって書いて、なみらとよみます。よろしくお願いします。」 悠明「こちらこそよろしく。同じクラスなんだし、敬語使わなくていいよ。仲良くしようね。」 雫瑞良「はい。よろしくね。」 悠明「じゃあ、今から、ゲームしよう。いくよ。悠から始まるリズムに合わせて。なみ4」 雫瑞良「なみ。なみ。なみ。なみ。悠1」 悠明「悠。なみ3」 雫瑞良「なみ。なみ。なみ。」 悠明「はい。お題言ってないから雫瑞良の負け!」 雫瑞良「あ。」 こうして、仲良くなった私達。次第に、悠明に恋愛感情が芽生えてきた。だが、ある日からそんな明るい悠明が学校に来なくなってしまったのだ。桍兎夏(こうな)先生に事情を聞いても、家の都合だとばかり言う。一体何があったのか。とても気になる。LINEやメールも繋いでない。悠明の家の場所も知らない。なので、理由を聞くことができなかった。「また、悠明に会いたい。」と思っていたとき、ある日突然、桍兎夏先生にこんなことを言われた。 桍兎夏先生「悠明は、転校することになった。」 私は驚きを隠せなかった。今まで一番悲しい出来事だった。初恋の相手が転校しちゃうと聞いたとき、ものすごく悲しかった。先生は、みんなには、内緒と、悠明から言われていたのだが、私は、ずっと悠明のことを聞き続けていたので、先生は仕方なく言うことにしたそうだ。 せっかく卒業式に告白しようと思ってたのに…としょんぼりしていた。でも、「もう、転校したんだな。」と悲しみながら私は、現実を受け入れた。次第に悠明に会わないうちに私の悠明への恋愛感情は消えていった。 更に1ヶ月後。あっという間に時間は過ぎ、卒業式まで、後、1週間に迫った。 ー1週間後ー 悠明「雫瑞良!」 雫瑞良「え!?悠明!?」 私は、驚きを隠せなかった。だって、転校したはずの悠明が、卒業式に来たのだから。 「本当は、転校なんて、していなかった。嘘でした。ごめんね。先生に嘘をついてもらってたんだ。」という悠明。私は、思いっきり泣いた。 悠明「ごめん。雫瑞良。本当はね、高校受験のために、猛勉強していたんだ。前に、雫瑞良が、『頭いいところの高校に行く!』って言っていたのを思い出して、俺もそこ行こうと必死に努力していたんだ。俺、テストの点数いっつも低くてさ、バカだからさ。1年~3年までの勉強を必死に頑張ってたんだ。無事に合格したよ。後、最期まで学校こなかったのは、制服とか、色々注文してたりしてたからなんだ。せっかくだしと思って、今までみんながやってきた問題も復習していたんだ。」 雫瑞良「ってことは、あの高校受験の場所にいたってこと!?」 悠明「そうだよ。」 雫瑞良「うわ。全然気づかなかった。」 でも、恋愛感情が冷めた私は、悠明に告白するつもりはなかった。だが… 悠明「俺と付き合ってください。」 悠明から、帰りにそう言われた。私は、悩みに悩んだ。だが、また、恋愛感情が芽生えてきて、付き合うことにした。こうして、雫瑞良と、悠明は、8年間付き合った末、結婚して、幸せに暮らしたとさ。 追加で言っておくと、私と悠明は、家がとても近かったらしい。私は、どうして気づかなかったのだろう。 END

短編小説みんなの答え:6

お姉ちゃん

しばな「ねえお母さん私って生きてる価値 あるのかなあ?」 お母さん「あるわよ、だって私の立派な娘だものきっと100パーセントかちがあるわ、みんなね」 しばなが自室に戻る。 しばな「ほんとに価値あるのかな、じゃあいじめてる人は価値ってあるのかな… しのん「しばなお姉ちゃん、どうしたの?」 しばな「別に何でもないよ?早く寝な。明日早いんでしょ」 しのん自室に戻る。しばな家の屋上へ行く。 しばな「もう疲れたな。別に私がいなくなったって。価値があるからみんな喜んでくれるよね…?」 ?「なにやっているの?ここで命を絶とうとしてもだめだよ。まだ君には未来があるんじゃないかな」 しばな「え?あなただれ?しかもはだし。寒くないの? ?「寒くないよ。私、もう疲れてるもん、あなたと違う」 しばな「私も疲れてるよ?」 ?「そうねあなたは疲れているだろうけどまだ助かるチャンスはある。私はチャンスを逃してしまったの。もう心もズタボロ体もね」 しばな「そうなんだ でも私も相談できないよ。だってお母さんも妹もお父さんはいないし。一人でいくって決めた」 ?「じゃあ私も一緒にいこっか?」 しばな「そうだな、でも待って私話したいことがあってね、この石1月の誕生石なんだ。これを握っていてほしい」 ?「そんな大切なものを受け取っていいの?」 しばな「だってあなたも相談する人がいないんでしょ だから1月が誕生日のあなたにあげる、その代わり辛くなったらこの石に 相談してね。約束だよ。 ?「えっああうん…?」 しばな「もういかなきゃ じゃあさよなら」 しばな飛び降りる ?「しばなお姉ちゃん…私が妹だってこと、分かってこの石渡したんでしょそれくらい姉妹なんだからわかる。 だってお姉ちゃんなんかおかしかったから」

短編小説みんなの答え:8

私がヒロインだなんて!?

私の名前は本堂ちぐさ! 田舎住まいの高校二年生! めっちゃマイペースって言われるけど…まぁこの性格でたくさんの友達作ったんだから! …と、胸を張って言えるように頑張ってはいる……。 自慢と言えば、イケメンの幼馴染がいることかなぁ、、、 そんなことを考えながら、友達と談笑中。 ちらり、と教室を見回す。 うーん、田舎なのに、みーんなおしゃれ。 どうやってるんだろ。 「ちぐさー?聞いてる?」 目の前からギャルっぽい声が聞こえた。 「聞いてますよー」 そう答えると、アハハと笑い声が返ってきた。 「聞いてないっしょ。だからー、ちぐさは磨けば光ると思うのよ。磨けば!」 そう話すのは、草薙みなと。根っからのギャル! 「仮にも女子高生なのに…ボサボサ髪に芋ジャージとか!ふざけてんの!?」 「まぁまぁ…落ち着いて?それにこっちのが楽じゃん?」 と言い返すと「ちぐさっぽいわ」と苦笑いされた。 このジャージ気に入ってるのになぁ。 『ちぐさー!』 およっ、後ろからイケメンの声! 振り返ると幼馴染、川上かなとがいた。 親衛隊もいて、プリンスと崇められているが、親衛隊には、私は女にカウントされてはいないらしい… うーむ、謎だ。顔はまぁまぁ。髪はボサボサ。オキニのジャージ…今風では? ボーッとしてるとかなとが急にこんなことを言った。 『ちぐさ、今日校門で待っといてよ!』 「へーい、りょーかい。」 たまにある一緒に帰ろうだ。帰る相手がいないとすぐこれだよ。全く。 ……少しは意識してくれてもいーのに。 叶わぬ恋には希望を持たない。所詮私は女子以下ですよーだ。 すっと目線を前に戻すとみなとがニマニマしながらこっちを見てた。 「もう!からかうのもいい加減にしてよね!」 キーンコーンカーンコーン 6限目が始まった。この先生話長くて嫌なんだよなー。ま、私には関係ないけどー。 そう思いながら机で居眠りを始める。私の大切なルーティーンだ。ふふん。今ドキでしょ。 ……ハッ!やば!今何時!?誰もいない。起こしてくれてもいいじゃーん!いや、起こしても私が起きなかったのか。 校門に目を移すと…いる!?やべ怒られるー… 急いで階段を降りて靴を履き、そーっとかなとの横を通り過ぎ……れる訳もなく捕まった。 なんで遅れたのと怒るかなとをなんとかなだめて、帰路に着こうとした…はずだった。 かなとが私の手を掴んで動かない。えぇ…新たな怒り方…? 私以外にはせんでほしいな…と思いながら、放せー!とジタバタする。 かなとの口からぽそりと聞こえた。 「………好きだ。」 私が固まって動けなくなる。 ………へ?いっ今なんて、? 顔を真っ赤にしながら彼がまた呟いた。 「………返事は?」 急展開すぎて私もついて行けない。 だけど、返事はもう、決まっていた。 私だって、ヒロインに。

短編小説みんなの答え:1

悲しさの辛さ

ふぅふぅカチャッピーピーピローよおしゲームスタートするかっ。   数年後  プップーガシャアレ⁇意識がもうろうと……  起きたー?おっ起きてんじゃんやほー!精霊王のルルだよー(えっはい?) ルル 困惑しているようだね。君は死に転生して魔神になったのだよって言っても最初は中級神からだよーあっ名前は君レイトだ! レイト えっと中級神とは? ルル ああアレは神のランクね。最高帝神が一番上のランクそして最高帝王神候補が2番目最高帝神従属師と最高帝神従属も2番目そして十ニ使神と上級神そして帝王が3番目中級神と小神中神が4番目小級神国民が5番目だねー。 レイト あれここは  ⁇?あら起きたのね。ここは病院よ。  (レイト えっ……) レイト ルルは、 ⁇?露露なんて懐かしいわね。でもあの子は交通事故でなくなったじゃない。 (レイト えっルルが○んだ…) そして今日はそのままレイトは眠った… ……夢の中…  ふふっ今日起きてびっくりだったでしよっ(あれ…るるが前に!)レイト ルルっ!! ルル 何?デモ!こう見えても私は帝王神候補なんだよっ!レイト えっ ………………なーんてレイトはこんなのが起きたら良いなとルルの死に対してこうして悲しさを紛らわさせていたのだった……

短編小説みんなの答え:5

記憶喪失

 ザーザー あ。雨が降っている、、、 きれいな雫だ おれは路地に立っている? くるまにひかれちゃう、 それは、ナニ? うしろになにかいる、、、 しみができないようにしなきゃ、しろいふくだからね。 つまらない、、 だれか遊ぼ、 どうしたらだれかあそんでくれるの? うるさいな、誰か しんじゃったの? よるなのに騒がしいね うみが綺麗だな おれはまだ死んでないもんね れい?とかおばけ?とか信じてないもん はくしょん!さむいな、、、 だれも話しかけてくれないー れんくん元気かな ? *解説* まず縦読みをしてみてください、 だれにも話しかけてくれないと言うことなので この男の子は死んでしまっています。 途中に うるさいな誰か しんじゃったの? よるなのに騒がしいね と、ありますがこれはこの男の子が 雨の日に死んでしまったと言うことを示しています。 れんくん元気かな? と言うのはこの子の親友です。 わかりにくくてごめんなさい 感想あったらおねがいします。 また会おっ!

短編小説みんなの答え:5

僕を変えてくれた人_

依存した どんなに呼んでも 走っても 思いを叫んでも 手を伸ばしても君には届かないのに・・・ 僕は君を好きになり依存までしてしまった 僕と君が出会ったのはきみが僕のsnsをフォローしてくれたのがきっかけ。 最初はお互い話す気もなかったけれどある投稿を境に話すようになり ついには個人チャットまでつなげる中になっていた 最初は少し距離をおいていたけれど君が僕の居場所を作ってくれたから 僕は心を開けた 突然だけど僕は実は女だ。つまり「僕っ娘」。リアルでの生活では僕っ娘な自分を隠し「私」として生きている。小学生の時そのせいでいじめにあったからだ。それから僕はずっと心を開けず、ずっと暗い人として生きてきた。 そんな僕を変えてくれたのが君だった 初めて僕を好きと言ってくれた友だちになってくれた 太陽のような暖かい君、こんな僕を受け入れてくれた君 君には一生会えない、会えるかもしれないが確率が低い。 この思いは一生届かないと思う、だからこそ言わせてほしい 僕を認め受け入れてくれてありがとう。大好きって言ってくれてありがとう 愛してる_

短編小説みんなの答え:2

私は今日も素直になれない。

主人公 私の名前は美音、中学一年生だ。 ? おはよ! 主人公 おはよう。(こいつは私の友達?なのかはわからないが小さい時から一緒にいる幼馴染だ。名前は礼央。) 礼央 なぁ美音。今日ってテストあるじゃん? 主人公 うん。それが?…まさか勉強してきてないとか? 礼央 大正解☆ 主人公 私は知らないからね? 礼央 すいませんでした。お願いします!勉強教えてください! 主人公 もー…仕方ないなぁ!アイス一個で手を打ってあげる! 礼央 よっしゃ!これで赤点回避ー! 主人公 ふふっ!(なんだかんだでこいつといると大変だけど私はきっと礼央が好きなんだろうな… まぁ礼央にとって私は…ただの幼馴染だけど。いつになったら素直になれるんだろう…) そんな事を考えながら今日も私は学校へ向かっていた。

短編小説みんなの答え:1

どんなに小さなことでも大切な思い出だからね

[あらすじ] この世界は、みんなが魔法が使える世界。だが魔法を使って世界を支配しようとしてる悪の組織がいた... [始まり] 俺は普通の男子高校生。自分の魔法は、爆発魔法。そして俺には好きな人がいる。その人の魔法は痛みを消す魔法、だけど傷を治す訳じゃないから魔法を解除すると痛みを消していた分の痛みと血があふれてくる。そして、その好きな人は左足に小さい時にできた大きな傷があったが自分の魔法で痛みを消していた。俺と好きな人はよく遊びに行ったりしていた、そのたびに好きな人は思い出の写真を小さなファイルにいれていつも持ち歩いていた。好きな人は「どんなに小さなことでも大切な思い出だからね。」と言ってそのファイルを大切にしていた。そして、ある日学校にあの悪の組織がきた。ほとんどの生徒が逃げたが俺と好きな人、俺の友達は強かったからその悪の組織に立ち向かった。俺と友達は主な攻撃、好きな人はサポートをしていた。だが好きな人がいきなり座りこんで俺はつい「邪魔だ、どけ」と言ってしまった。好きな人は少し悲しそうな顔をした。そしてあと少しで倒せると言う時全身にとてつもない痛みと血があふれてきた何でだと思ったがその悪の組織を倒せた。「やった倒せたぞ」と言い、みんなのもとにかけよったが好きな人がいなかった。周りを見渡すと好きな人が亡くなっていた。その周りにはたくさんの血が流れていた。そこで俺は気づいた、好きな人は自分の左足に大きな傷があったがその自分の傷の魔法を解除して俺たちを優先して自分の傷を我慢して出欠多量で亡くなった、そしていきなり座りこんだのは自分の傷の魔法を解除していたからだと気づいた、それなのにあんな言葉を言ってしまったことに後悔した。そしてその好きな人は思い出がたくさん入ったファイルをだいじそうに抱えていました。 [終わり]

短編小説みんなの答え:3

拝啓、一生逢うことのない君へ

雨が降ると思い出す。 桜と、雨と、貴方の傘の色と一緒に思い出す。 親友だと思っていた人に告白された。 「好き」って。 何も言えなかった。 どう返せばいいのか分からなかった。 ただ、どの選択をしてもこの関係が壊れてしまうというのはわかった。 壊したくなかった。 壊していいものなのかと疑問に思った。 上手くできる自信がなかった。 友達から恋人になることじゃなくて、自分がちゃんと貴方を好きでいられるのか、心変わりしないか、傷付けないか。 好きかと訊かれたら好きなんだよ。 でも恋愛の意味なのか、友情としてなのか、それとももっと別のものなのか、理解できない。 それに名前をつけられなくて。 答えを保留にしたまま、貴方はいなくなってしまった。 どうすれば自分も貴方も傷付けないで済むか考えていたら、結果的に貴方を傷付けて弁明できないところまで来てしまった。 今でも、貴方と話さないとどんどん自分の中で貴方との思い出を美化してしまう。 美化して汚い話も汚い言葉も全部なしにして「貴方と一緒にいた時間は本当に大切で綺麗で儚いものだった」って何も考えずに言ってしまいそうで、自分が怖い。 自分が持っているすべての言葉で、全力で、思い出を綺麗に片付けようしている。 そう気付いたとき、もう自分はあのときの、貴方がいたときのようにはいかないんだなと強く思った。 思い出に、過去の話にしようとしている 忘れるのが怖い。 貴方に対していつも好印象だったわけじゃない。 なのに、それすらも忘れて、貴方と話したことも、貴方の言葉遣いも、気持ちも、自分と同じだったって、そう思おうとしている。 今思えば、貴方のことを何も知らなかった。 自分のことを貴方に伝えようとしなかった。 貴方の好きな食べ物も色も、苦手なことも嫌いなものも、ほとんど知らない。知らないことだらけなんだ。 ここに何かを書き残さないといけない気がするのに、何も思い出せない。 貴方の表情も、声も、匂いも、記憶が薄れていく。 具体的に、より具体的に、より納得できる言葉で残しておきたいのに上手く言葉が出てこない。 もっと何かを伝えておけばよかったと思う。 忘れる前に。 いなくなる前に。 連絡がつかなくなる前に。 もっと、早く言葉を返せばよかった。 「自分も好きだ」って。それがどんな好きなのかわからないことも。 貴方は理解してくれたと思うから。 1日かけて考えて、それでもいい返事が浮かばなくて、もっと時間を空けてしまうなんてくだらないことしなければよかった。 ずっと、そう思っている。 ずっと雨に苦しめられている。 春が来れば桜が咲く。 綺麗だと思う反面、貴方が脳裏を掠めて少し胸が痛くなる。 早く気付けばよかった。 そんな風に後悔したって今じゃもう遅いのに。 貴方がどう思っているか。 早く、気付けばもっと早く答えられたのに。 軽く見てはいけないんだと知ってたのに。 生きててほしい 生きててほしい 生きててほしい 生きててほしい 遠くへ行ってしまった貴方に。 何処かで、生きていてほしい。幸せで暮らしていてほしい。 ただそれだけ。 もしそうでいてくれるなら、自分のことなんか忘れてしまったっていい。 それなのにそんな考えとは裏腹に思いは溢れて留まらなくなる。 帰ってきてよ。 そう言いたくなる。伝えたくなる。 またあの日みたいに、貴方からの手紙を待って1日を過ごしたい。 こんな自分に、貴方のことを話してくれて嬉しかった。 信用されてるんだって思ったから。 自分は言葉を上手く使えてないのに、それでも話を聞いてくれて嬉しかった。 否定しないで、咎めないでいてくれて嬉しかった。 あのとき死んでしまいたいと思っていた自分も成長した。 希望を見いだせるようになった。 不安とか、やるせなさとか、そんなのは日常にいくらでも転がっているけれど、それでも楽になった。 貴方が自分と違ってまだ苦しい思いをしているなら、悲しいと、そう思う。 あの時のように慰められないことを、悔しく思う。 会いたい気持ちすら伝える術がない。 自分には何もないから。 ──────────── 春。雨が降る夕暮れ時と夜の間の時間に僕はそんな文章を書いた。 貴方を忘れないためであり、美化してしまった思い出を残しておくためでもあった。 僕は一度その文章を読み返し、小さく息を吐いた。 その言葉をうつし取った紙を破り、ごみ箱に放った。

短編小説みんなの答え:3

見捨てられた愛

ある小さな町に、ひとりの少年がいました。彼の名前はタケル。タケルは、その明るい笑顔と無邪気な性格で、町中の人々に愛されていました。毎日、彼は近所のおじいさんやおばあさんに挨拶をし、時にはお菓子をもらったり、遊び相手になったりしました。 タケルは特に、町の広場で出会う犬のミケと仲良しでした。ミケはいつもタケルの後を追いかけ、一緒に遊ぶのを楽しんでいました。彼の周りには、いつも笑顔が絶えませんでした。 しかし、ある日、町に悲劇が訪れました。大きな洪水が町を襲い、多くの人々が家を失い、避難所に集まることになりました。タケルもその一人でした。彼は、愛されていた町の人々が目の前で苦しむ姿を見て、心が痛みました。 避難所では、みんなが疲れきっていました。タケルは、少しでもみんなを元気づけようと、笑顔を絶やさずにいましたが、次第に周りの人々は彼に目を向けなくなりました。彼の明るい声も、悲しみに沈んだ人々の耳には届かなくなっていったのです。 日が経つにつれて、タケルは次第に孤独を感じるようになりました。あんなに多くの愛を受けていたのに、今では誰も彼を見てくれない。彼は、ミケと一緒に遊ぶこともできず、ただ一人、避難所の隅で座っている時間が増えていきました。 ある晩、タケルは眠れないまま星空を見上げていました。「どうしてみんな、僕を見捨てたのかな?」と考えていると、隣にいたおじいさんが話しかけてきました。「君は強い子だ。みんなが辛い時期を乗り越えるために、愛を分け合うことが大切なんだ。」 その言葉を聞いて、タケルは自分の心の中にある愛を再確認しました。彼は決して諦めず、周りの人々を助けることを決意しました。タケルは、料理を手伝ったり、子供たちと遊んだりして、少しずつ人々の心に再び光を灯していきました。 ある日、町の復興が進み、みんなが少しずつ元気を取り戻していく中、タケルは再び注目を集めました。彼の明るい笑顔と優しさは、皆に希望を与えました。タケルは、自分が見捨てられたように感じた時期を乗り越え、愛を与えることで再び愛される存在になったのです。 タケルは、愛を受け取るだけではなく、与えることの大切さを学びました。そして、町の人々もまた、タケルの無邪気な心に触れ、彼を通じて愛を取り戻していったのです。

短編小説みんなの答え:3

K

わたしの名前はふゆ。6年生だ。わたしには2年生の頃から好きな人がいる。同じクラスで、Kという名前だ。  友達のYちゃんとKくんが話していた。Yちゃんは、美人でとっても可愛い女の子。2人きりのとき、Yちゃんが私に話しかけた。「私、Kくんのこと好きなんだよね」と。「え?!?!私も好き…。」と私。「え?!?!」  私とYちゃんはライバルになった。私がKくんと話していると、Yちゃんは私のことを睨んでくるようになった。「前、Kくんに数学の②の問題教えてもらってたよね?会話ずーっと全部聞いてるからね?」そんなことを言ってくる。私は怖かった。これ以上Kくんに近づいてしまえば、、、私はどうなるの?  そんな時、席替えがあった。「私の隣は、、、?」Kくん?!私は嬉しかった。それと同時にYちゃんの視線を感じた。Yちゃんが私に話しかけた。 「私とふゆさんで、告白しよう。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日はとうとう告白の日。正直に言うと、不安しかない。Yちゃんの方が美人だし、しっかりしてる。「好きです。どっちか、選んでください。」不安のまま、Yちゃんと告白をした。Kくんの答えは...。 「…どっちも選ばない。俺、好きな人いないから。」  私は、少し悲しかった。どっちも選ばないってことは私のことも、Yちゃんのことも好きじゃないってことかぁ、恋をした事ないのかな?  でも、私は諦めない。髪型も、服装も、いろいろ調べたりした。いっぱい話しかけて、Kくんの誕生日には、ちょっとしょぼいけど折り紙をあげた。Kくんの誕生日の次の日、Kくんが何かをくれた。袋に何か入っている。「昨日誕プレくれたお返し。家に帰ってから見て。」…え?!なんだろう?!?!家に帰ってから?! 私はなんなのか気になりすぎて、トイレでこっそり袋を開けた。中には、「FUYU」と書いてあるキーホルダー。 …と、小さな紙。紙には、文字が書いてあった。 『誕プレありがとう。前の告白のことだけど、俺は昔からふゆさん一択です。キーホルダーはお詫びとして受け取ってください。  Kより』

短編小説みんなの答え:4

「僕は、君のことが、大好きです」

肩をいからせて出ていく君 何があったのだろう? ふとすれば、いつも君のことを考えていた 何をしているのかな 今はお風呂に入っている時間帯かな いつから好きになったんだろう 君の笑顔はまるで向日葵のようだ 君は、僕に笑いかけてくれた ああ、なんて素敵な笑顔なんだろう ああ、今、僕はとても幸せだ 「僕は、君のことが、大好きです。」

短編小説みんなの答え:1

宇宙に触れる

私は変わった幼馴染をもっている 彼は夏目(なつめ)宇宙が大好き 帰り道の途中にあるフード店で夏目とポテトをつまんだ 「なぁ、神野(かみの)はさ、宇宙でどれが一番綺麗だと思うよ」 「うーん、ソンブレロ銀河かな」 「あー、それがあったか」 夏目と話していると宇宙について詳しくなれる おかげで宇宙の問題がテストに出たときもサラサラ解けた 「なぁ、2日後に何があるか知ってる?」 「あー、夏目の誕生日でしょ」 「ちげーよほら!スペースシャトル!あれが打ち上げられんの!」 スペースシャトルコロンビア号 それが2日後に打ち上げられるらしい 「成功するかどうか、賭けな」 「ふーん、じゃ私は失敗にするわ」 「ははっ、じゃ俺成功な」 賭けで負けた方が勝った方の命令を聞く! そして2日経った 「こっからなら見えんだろ」 「もー、ずいぶん歩いたねぇ」 「何いってんだ、歴史的瞬間見れるんだからいいだろ」 さぁ、もうすぐスペースシャトルが打ち上がる 聞こえるはずのないカウントダウンが頭の中で聞こえる 夏目も同じかな 横目で夏目に目をやると 普段の明るい表情が一切ない、真剣と期待が混ざった表情をしていた 3…2…1 ―ドオッ! スペースシャトルが空にオーロラのような色をつけて切り進んでいく あまりにも神秘的でゆっくりに見えた 「これ…」 「トワイライト現象だ、すげぇな」 トワイライト現象…スペースシャトルが大気圏を突破する時に見える現象 つまり、この打ち上げは成功したんだ 1981年4月12日 スペースシャトルが打ち上げに始めて成功する 今頃スペースシャトルはクルーを乗せて宇宙を旅しているのだろう、宇宙という名の空を 「…俺の勝ちな」 と夏目はニカッと笑う 「まぁ、わかっていたんだけどね」 と笑う夏目を見て私も微笑む 「じゃ神野には―…」 と言いながらこっちに近づいてくる ドキッとしつつちょっと後ずさる …が腕を掴まれた 私はちょっと期待しつつ目を閉じた 「じゃ、神野には宿題手伝ってもらうな」 「…はぁ!?」 思わず声を荒げてしまった 夏目はいつもと変わらずケラケラ笑う 「あっれー?もしかして期待したー?」 騙された!という怒りとそうだったので何も言えない感情が混ざって 私は真っ赤になって口をパクパクするしか無かった 「よし、帰りコンビニよろうぜ、アイス奢るわ」 と、急に振り返って帰り始めた 仕方なく私もついていく 「…今日はやめとこ、無理だ」 「え?夏目なんか言った?」 「は?!いやなんもねえよ」 …夏目ってあんな顔赤かったっけ? (告白期待したのになぁ) (告白するつもりだったんだけどなぁ) (いつか付き合えるかな)

短編小説みんなの答え:3

ぜひ読んで感想をください!(ファンタジーです。)

僕の名前はゆず。人ではなく人形。 僕は今日旅に出る。この島を出てぼうけんするんだ!みんなが見送る中僕は元気よく進んだ。これから新しい世界が待っているんだ! 僕は飛行機に乗って旅に出た。乗り物の外は危険がいっぱい。おっきな人たちが行き交ってるから気をつけて進まなきゃならない。  僕「こんにちは!」  人「I don’t speak Japanese」(訳、私は日本語を話せません」 僕は諦め他の国に行くことにした けれど日本語を話せる人が全然いません。 僕が旅立ってから、一週間がたった。もうヘトヘト。 僕はもうこの国がダメだったら、帰ろうと決意した。 その時、グラッ。あたりが暗くなり、固い何かが僕にぶつかった。 「あっ、起きた?」 女の子が声をかけてきた。  僕「ここは?」 女の子の話によると僕は倒れたのだ。踏まれそうだったので保護してくれたそうだ。僕は思い切って 「僕をこの家に置いてください」 女の子は嫌な顔をせず住ませてくれました。これでぼくの旅は無事終了。今も楽しく暮らしてる。 終わり。 コメント待ってます!!

短編小説みんなの答え:14

偽物の王子様

私は、加賀みやび。15歳。 私には、好きな人がいる。 その人の名前は、鈴木そうま様。 そうま様は生徒会長で、勉強もできるし、運動もできる。 その上、とってもカッコいい人なの! そうま「誰か、これを職員室まで運んでくれない?生徒会で忙しくてさ。」 女子たち「「「はい!私がやります!」」」 そうまくんは、女子たちにも大人気だ。 そうま「うーん…みやびさん、お願いしてもいい?」 みやび「は、はい!」 (キャー!「みやびさん」って呼ばれた! そうま様に名前を呼ばれるなんて!) 荷物を職員室に運び終わって、教室に戻る。 先生「今から、文化祭の劇の配役を決めるぞ。まずは王子様役からだ。」 女子A「はい!鈴木さんがいいと思います!」 先生「そうか。じゃあ、お姫様役は誰がいい?」 女子たち「「「はい!私がやりたいです!」」」 お姫様役は、王子様役のそうま様と手をつなげる…私もやりたい! みやび「私もやりたいです!」 女子A「みやびのくせに、ちょっと可愛いからって調子に乗って…」 女子B「ほんとそれ。本気で恋してるこっちの気持ちも知らないでさ。」 (私だって本気で恋してるのに!) 女子A「先生、お姫様役は王子様に決めてもらうのがいいと思います!」 先生「そうだな。じゃあ、鈴木、誰がいい?」 そうま「僕は、みやびさんがいいと思います。」 (えっ…やった!そうま様と手をつなげる!) 先生「そうだな。美男美女でお似合いだぞ。」 そうま「やめてくださいよー、恥ずかしいですって!」 今日は文化祭当日。 劇が無事に終わった。 もっと手をつないでいたかったな… そうま「みやびさん、ちょっといい?」 みやび「は、はい!」 (わわわ、そうま様が話しかけてくれた!) そうま「屋上に来てくれる?」 みやび「う、うん。」 (えっ…文化祭の後に屋上って、まさか…!) 屋上に着くと、そうま様はもう来ていた。 そうま「僕、ずっと前から、みやびさんのことが…」 (ごっくん) そうま「嫌いでした!」 みやび「えっ…なんで?」 そうま「ははっ!その驚いた顔が見たかったんだよ!」 みやび「…え?」 そうま「僕、女の子を泣かせるのが好きなんだよ!」 みやび「…は?」 (そうまって、こんな人だったんだ…最低。) 女子A「そうま様って、こんな人だったんだね。」 女子B「完全に冷めたわ。」 そうま「え!?なんでここにいるの!?」 女子B「みやびが屋上に呼び出されたから、告白されると思って、ついてきたの。」 女子A「あんたのこと、全部録画してたから。」 女子C「学校中に見せちゃおうかな?」 そうま「や、やめてくれ!僕は女の子をおとしめて泣かせるのが趣味なんだ。それがバレたらモテなくなる!」 みやび「貸して。それ、今すぐ拡散するわ。」 女子A「どうぞどうぞ!」 そうま「そんなぁー!」

短編小説みんなの答え:1

いつまでも一緒に居る同僚

「あぁ…ようやく終わった…」 パソコンの前でぐうっと背伸びをする。薄暗い社内は、なんとなく不気味だがもう慣れている。 「ふわぁ…今何時だ…ってもう22時か…」 気付けば、時計の長針は10時を指していた。こんなブラック企業に勤めれば、22時を超えるのももう当たり前になってきた。 俺はもうすぐで、この仕事を辞める。もう疲れたからだ。でも、なんとなく寂しい気もする。だって俺には、大切な同僚が居たから。 「あー…一服でもしようかな…」 俺は席を外し、胸ポケットからタバコを取り出す。そして、いつもの屋上へと脚を運んだ。 「よっ、お疲れさん。」 「ん、お前まだ居たのか…タバコ吸うか?」 「おっ!マジで?ラッキー」 同僚が、まだ屋上に居た。珍しい。コイツなんて、仕事が終わったらすぐに家に帰るのに。 そんな事を思いながら俺は、ライターを取り出してタバコに火をつけた。煙たい匂いが、あたりにふわっと広がる。 「そういやさ、お前もうすぐで仕事辞めるんだろ?今までお疲れー」 「うん…ありがとな。でも俺ちょっと寂しいかもな…」 「?なんでだ?」 同僚がタバコを取り出しながら俺の顔を覗き込む。まあ、そうだろうな…と思いながら俺は理由を淡々と話す。 「なんでって…まあ、単にお前と別れんのが寂しいってことだ。」 「…ぶはっ!」 突然、同僚がおかしそうに吹き出した。は?と頭の中がハテナで一杯だった俺は、思わず同僚にこう言った。 「は?何がおかしいんだよ。」 「はは…いや、お前つくづく話俺の聞いてねえなって!」 突然同僚が微笑む顔になったかと思うと、タバコを吸いながらこう言った。 「…俺もさ、この会社辞めるんだよ。」 「え?……え!?」 時間差で驚いてしまった。だってコイツは、こんな会社でも仕事が好きな有能だった。まさか何か悩み事でもあったのか?疲れたのか?と何故か唐突に不安になった。 「え、それって会社が嫌で…!?」 「違うっつーの!俺もお前と別れんのが嫌なの!だからさ、仕事辞めるんだわ、俺も!」 そうやって、少年のような無垢な笑顔で俺に笑いかけた。…コイツと俺は、いつまでも一緒に居るような親友だった。 「あ、そういやお前転職先決まってるー?決まってないんなら一緒に決めようぜ!」 「え、え…?お、お前…どうして、」 「はは、どうしてって。『ずっと一緒に居たい』からに決まってんだろ。」 ──ああ、やっぱりお前は最高の親友だ。

短編小説みんなの答え:5

8時15分

私は、実柚(みゆ)。 明日はいよいよ待ちに待った中学校の入学式。小学校の卒業式では、小学校や小学校のみんなとお別れするのが寂しくて号泣していたくせに、その次の日にはLINEで友達と「もうすぐ私たちも中学生になるんだね!楽しみ!」と話していたのがおかしい。私は、小学校を卒業することの悲しさや寂しさを忘れてしまうほど、中学生になることを楽しみにしていたのだ。それなのに……。 中学校の入学式の日の朝。私は目を覚まし、ベッドの横の棚に置いた時計を見た。今の時刻は、8時15分。学校に行くには、8時25分にバス停に着くバスに乗らないといけないし、身支度やスキンケアのなどの時間も考えて7時には起きる予定だったが、寝坊をしてしまった。しかも、1時間15分もの寝坊だ。 私は、大急ぎでスキンケアと身支度をすまして、朝ご飯は食べずに家を飛び出した。バス停までは徒歩で5分かかるのに、今の時刻はというと、8時23分。恐らく、全力疾走してもバスには間に合わない。とはいえ、「もしかしたら、バスがちょっと遅れてて、間に合うかもしれない」「信号機が運よく青信号ばっかで、走ればすぐ着くかも」などという少しばかりの希望を持ち、私はできる限り足を速めた。 バス停まであと50mもないところまで来たというのに、タイミング悪く信号機がちょうど赤に変わってしまった。私は仕方なくその場で立ち止まり、腕時計を見た。ちょうど8時25分だ。顔を上げると、信号機を渡ってすぐそこのバス停にバスが来ていた。 ──このままだと信号機が変わってからダッシュしても、バスには乗れない。 そう思った瞬間、目の前が真っ白になった。そして、次に目を開けたときに見えたのは、私の部屋の天井とカーテンの隙間から差し込む朝日。ベッドから起きて時計を見ると、時刻は8時15分。 (あれ、おかしいな。さっきまで、慌てて家を出てバス停まで走っていたはずだったんだけど……) そう訝しげに思いながら、壁にかけた日めくりカレンダーの日にちを見ると、入学式の日、4月7日だった──。

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