短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

終わってなお続く恋

あなたが大好き、愛してる 隣の席のあなたはとても美しい あぁ、あなたと永遠に一緒にいたい 「告ろうかな…」 教室で一人私は呟いた こんなあなたに届いてほしい気持ちも虚しく、茜色の夕日にかき消された。 「帰ろう」 そのまま廊下に出ると そこにはあなたがいた。 「あ、あのっ何してるの?」 「あぁ、お前が教室で一人だったから待ってた」 待ってた?もしやこれはチャンスなのでは、脈アリなのでは? 「待ってたの?なんで?」 「いや、なんとなく」 「帰るんなら、一緒に帰るか?」 やはりこれはチャンス、恋愛フラグ建ったのでは!? 「帰りたい、けどちょっと校舎裏で待ってて!」 「お、おう?なんで?」 「ちょっと忘れ物」 「そうか、先行ってるぞ」 チャンスは絶対逃さない 「おまたせ」 「遅かったな、ンじゃ帰るか」 「待って」 「ん?どした?」 「あの、言いたいことがあって」 「え?」 「ずっと前からあなたが好きでした!付き合ってほしいです!」 あぁ、やっと言えた、 それで返事は… 「ごめん…」 え…? 違う、こんな言葉聞くつもりじゃ… 予想と違う… 「あぁ…」 私は声が出せなかった そのまま走って逃げてしまった その日はショックと悲しみで眠れなかった。 カーテンの隙間から細い光が差し込んだ 「朝、」 起き上がらない体を無理やり起こして部屋から出た。 親は仕事に行ったのか誰もいない。 どうにも落ち着かず外に出た 「駄目だ…」 ショックが大きすぎる。 どこまで来たのか分からないがフラフラ歩いて来たら全く知らないところに来てしまった。 「森、草原、川、自然がきれいな場所だ」 こんなきれいなところに来たのに落ち着かない。 「もう、水飲んで落ち着こう…」 水をたくさん飲んで、空を見た。 「きれいな空だなぁ、」 水を飲んだだけなのにすごく落ち着いた気がする。 「終わっても続く恋って辛いなぁw」

短編小説みんなの答え:7

最期の約束

―私は市川美奈(いちかわみな)。中学2年生。 ―――――私は通り魔にあったそうだ。 いつもと同じ、陸上部からの帰り道だった。腹部に強烈な痛みを感じて、その場に倒れ込んだ。 必死に痛みと戦っていると、私の好きな人――櫻井来翔(さくらいらいと)が通りかかった。 「?!お前…どうした…?!」 「あはは…通り魔にあっちゃったみたい…うっ…」 「あははじゃねぇよ!!くそ…出血が…」 「ごめん……これもう無理かもしれない…」 「……無理って…………」 「あ…………そうだ…よかった、来翔がいて…最期だと思うし…思い切って言うね。実はね…私ずっと来翔のこと好きだったんだ。」 「……………え…………なんだよ…こんなときに………俺だって、好きだったのに、、、、」 「…ほんと?じゃあさ…もし私が生き延びたら…付き合って?」 「…当たり前だろ」 「やった…ありがとね…………ぁ……ちょっとまって…無理かも…」 その瞬間私は意識がなくなった。ただ、途切れる直前、こんな言葉が聞こえたような気がした。「美奈、愛してる。」 ――――――――3年後――――――――― 俺は来翔。高校2年生になった。 「ねえねえ、来翔って元カノとかいるの?」 同級生の明日奈が話しかける。 「元カノ………かぁ……まぁ、俺の中では彼女はいるよ」 「俺の中ではーー??なにそれー笑」 「その子3年前に通り魔にあっちゃってさ。丁度俺が通りかかったら、生き延びたら付き合ってって。そいつからしたら…付き合ってないと思うけど、俺の中では付き合ってると思ってる。」 「つまり……死んじゃったってこと…?」 俺は無言で顔を縦に振った。 俺はいつだって美奈の彼氏だ。

短編小説みんなの答え:1

チョコバナナが崩れるみたいに、君と

それは暑い夏の夜。 「はるちゃん?いくよー!」 「あ、ごめん。」 俺の名前は春樹、(はるき) 幼馴染からの呼び名は、はるちゃん この子は幼馴染の瞳(ひとみ) 「あ、チョコバナナあるらしいよ」 「え!?はるちゃんもいる?」 「俺は一口もらうし、いいよ」 は?一口もらう…? いやいや、何言ってんだ俺、 いつものことじゃん、? バァァン_ 花火。 「始まっちゃったじゃん…」 こないかなぁ、 「おう?春樹じゃん!ぼっち夏祭りですかー?」 男友達が話しかけてきた、 「べつにぼっちとかじゃないけど」 「ごめーん?始まっちゃっ…」 瞳がこける、あぁもうだから その服で走るなって注意したのに。 「瞳、!」 バンッ! 「痛…瞳大丈夫、?」 「…グスッ、グスッ 泣」 泣き虫なんだよな、こいつ。 「もうだから、」 彼女を持ち上げた瞬間 心臓が止まったかと思った。 崩れた前髪、涙目の顔、乱れた浴衣 いつもの瞳じゃない気がして、 心臓の鼓動が速くなる。 「はるちゃん…チョコバナナ…泣」 地面にはぐちゃぐちゃのチョコバナナ。 「、買いに行こっか」 瞳が手を繋ぐ、心臓持たないよ… 彼女が手に取ったバナナは 少しでかくて、美味しそうだった。 にぱぁ、と笑う彼女を見る僕は、 どんな顔をしていただろうか。 今年の夏祭りはいつもと同じで、 でもちょっと甘酸っぱいものに なりそうだった。

短編小説みんなの答え:2

【幻想的な崖】雨と孤独。―by藍姫―

藍姫です。初投稿よろしくです(≧∇≦) *・゜゚・*:.。..。.:*・'本編'・*:.。. .。.:*・゜゚・* 主人公…天野星雨(あまの せう) いつも着ている、お気に入りのフードを被る。 でも、いつも持ち歩いている、お気に入りのバッグは持たない。 なぜかって。それは、まだ内緒。 玄関のドアを開け、空を見上げる。 まだ青空が広がっていた。 ポツ、ポツ… ――雨だ。 だけど、帰る気にはならなかった。 その雨は優しく、しとしとと降り、まるでえぐられた私の心を慰めてくれているようだった。 だんだんと、癒されてくる。 今まで雨を気持ちいとは思ったことがなかった。 鬱陶しい存在だった。 そうこうしているうちに、『あの崖(がけ)』についた。 まだ景色が綺麗ではないから6時くらいまで待つことにしよう。 ――これで、だいたいは私が何をしようとしているか、わかるでしょう? 嗚呼、でも本当に。本当に、いいのだろうか? 別に、人生を断つことには後悔はない。 だけど。 私は、この14年間、何のために生きていたのだろう? 何の為に、母は私を生んだのだろう? 何の為に、友は私と仲良くしたのだろう? まぁ、終わってしまえば、もう苦しみや辛さを忘れることができるのだろう。 母が突然変わってしまって私を虐待し始めた悲しみ。 友が、高校生になった瞬間、私をイジメ始めたという苦しみ。 全部、忘れることができるかな? ――決めた。 嗚呼、陽が落ち、夕焼けができる。 綺麗だ。今まで見てきた人生の中で、一番。 私は吸い寄せられるように、夕焼けの中に走った。 *・゜゚・*:.。..。.:*・'終了'・*:.。. .。.:*・゜゚・* どうでしたか? 私的には頑張ったつもりです(*^-^*) 最後に主人公が崖から飛び降りたと思いますか? それとも、涙を流し、家に戻ったと思いますか? 物語の結末は、あなた次第です。

短編小説みんなの答え:5

クリスマス嫌い

『昔々、ある田舎町に女の子がいました。 その子は、クリスマスを嫌っていました。 ~中略~ 理由は、今でも不明です。 その子がクリスマスを嫌っている理由は誰にも知られず、その子は死んでしまいました。 その子の霊は、今でもクリスマス近づいてくると、現れるのです。』 「ねぇねぇ、結衣菜(ゆいな)。この話、有名な都市伝説らしいよ。」 私は、結衣菜。さっき、親友の美空(みく)と本を読んでいた。この本に書かれているのは、クリスマスを嫌っている女の子の話。 「へぇー、そうなんだ。あれ?最後のページに、なんか書かれてるよ。えーっと、『その子の霊が現れる場所は、○○県××市の**駅前のクリスマスツリー付近。夜、その子は現れ、クリスマスツリーの近くで泣いています。』だって。ここって、私達が住んでるところの近くの駅じゃん。」 「結衣菜。まさか、それを信じてるの?こんなの、あるわけないでしょ。」 「でも、ホラー好きの私としては、ちょっと気になるかも。今夜、ここに行ってみない?」 夜。私と美空は、駅に向かった。美空は、この都市伝説については半信半疑だが、私は内心、(ほんとは、いるんじゃないかな・・・・・・。)と思っている。 「クリスマスツリーって、あれのことかな?ライトアップされてないから、暗くて見づらいね。」 美空はそう言い、クリスマスツリーに近づいていく。 「ウッ、ウゥゥ・・・・・・。シクシクシク・・・・・・。」 「結衣菜。クリスマスツリーの後ろから泣き声が聞こえる!もしかして・・・・・・!?」 恐る恐る、クリスマスツリーの後ろ側を見た。そこにいたのは・・・・・・。

短編小説みんなの答え:1

完璧主義者な私を変えてくれたあの人。

はぁ、まただ。 私こと中1の瑠璃は、深いため息をついた。 配られた紙の「×」の1つ1つが私を苦しめる。 24点。そう、この紙の正体は、最悪な点数のテストである。 中学受験で第一志望に受かって浮かれてた日々が懐かしく感じる。 私は、泣きそうになった。ていうか、泣いていた。こんなことで泣くなんておかしいって分かってる。だけど、涙は止まらない。私はとりあえず、屋上へ急いだ。 (なんで私ってこんなにダメなんだろう。どうして誰も私を認めてくれないんだろう。どんなに頑張ったって報われないのかなぁ?) 今まで、みんなに認めてくれるように、完璧に近づけるように、一生懸命頑張ってきた。でも、それが報われないなら・・・そんなの、無駄。もうやめよう。 感情が無になる。 あの真っ青な空に溶け込みたくなった。 その時だった。 何か温かいものが、私に抱きついた。 「俺は、瑠璃は凄いと思う。いつも勉強してるし、みんなの見えないところで努力してるの、知ってる。俺の中では、瑠璃は完璧な女子だよ。そんな瑠璃のこと、俺は好き。だから、・・・それはやめろ。」 声の主は、クラスメイトの健吾だった。私は、泣いた。たくさん、たくさん、泣いた。 それから、私の成績はぐんぐん上がっていった。どれもこれも健吾のおかげだ。 健吾。その名前を唱えるたびに思う。 愛してるって。

短編小説みんなの答え:2

守ってくれた彼に恋をした

私は雪志野 舞 高校1年生。私は今学校の屋上にいる。なんでかって?それは 同級生の天野 唯 のいじめからとこの世から逃げるため。そう 自殺する。 「あぁ 私はもう苦しまなくていいんだ...」そんな開放感に包まれながらフェンスに足をかけた。体が傾く。 「ガシッ」 「え?」 私は誰かに腕を掴まれた。 「何してるの!」 その声の主はバレー部主将宮野 悠史先輩だ。宮野先輩は学校一の美男子。(なんでこの人が私なんかを...) 「まさか自殺するつもりだった?」(うっ図星...) 「そんなこと辞めな。少しは心が楽になるかもしれないから...そのバレー部のマネージャーになってくれないか!」 「え?私でいいんですか!?!?!?」 それからしばらくして私は宮野先輩と付き合った。 悠史君とならいじめなんて怖くない!

短編小説みんなの答え:1

苦しい。それだけでいいんだよ。

「…治らないとなると…精神的なものでしょうね」 私はここ最近、病院に通っている。食あたりの腹痛が治らないからだ。 熱もなければ歩けないほどでもないけれど、学校は休んでいる。 ある日医師に言われた診断結果は「精神的なもの」だった。 「病院、行くの?」 気まずくて精神科とは言わなかった。 「え?行きたいの?」 「え、あ、じゃあ、大丈夫、」 「そう」 …確かに、わざわざ行く必要ないもんね、大したことないもんね、 月曜日 また学校を休んだ。 あぁ、しんどい。休んだら戻った時自分が困るだけなのに。首を絞めるだけなのに。 ピロン 『体調大丈夫かー(・ω・)ノ』 …さぼりだけど何…? こんな中途半端な体調不良、休んだら休んだだけ、罪悪感でしかない。 眩しいんだよ。君のメッセージは。 自分が醜く見えて仕方がない。 もういっそ、世界一の不幸者にしてくれたら、 中途半端な優しさも、罪悪感も、比べてしまう辛さも、逃げられない辛さも、 感じずに済むのにな 幸せな環境下の私がこんなこと言うだなんて、贅沢だとわかってる。 でも、 苦しい 辛い 私は 逃げる言い訳が欲しい。 誰か、誰でもいいから、 私の手を 掴んで “苦しい。それだけでいいんだよ。” 相談サイトの君はそう言って、私に手を差し伸べた。 fin. 難しかった…。 話の展開早かったですよね…わかりづらくなってしまいました。

短編小説みんなの答え:1

二人はみんなの人気者

眠いなぁ、、、。 中学1年生、星野綺羅羅(ほしの きらら)はとてつもなく眠いのであります。 あ、急にこんな事言われても困りますよね。 えっと、現在深夜1時。中学一年、星野綺羅羅、動画の編集作業中。 というのも、私、ほっしーって名前でユーチューブの活動をしてる。 これでもまぁそれなりには人気あるんです。 で、最近はネッ友のクロくんとよく話したりしてる。 すっごく優しくて、面白い子なんだよね。私と同じ配信者で知名度も高いし。 真っ暗な部屋に、PCの明かりだけがついている。 両親はいない。 私がちっさい頃に死んだ。交通事故だったらしい。 正直、親の顔は覚えてない。けど、とても優しかった気がする。 今じゃ、親戚でテキトーに扱われて、そっから逃げて、一人暮らし。 バレないようにはしてる。 、、、眠いしもう寝るかー。 その日はそのままベットに体を沈めた。 次の日。 現在7時です。クッソ眠い。 だけど、できるだけ身だしなみを整えて、朝食も食べて、ササッと準備して、学校へ行く。 でも、学校で目立ちたくないから、メガネを掛けて、マスクをする。 のんびり歩いて学校についたら、バッグを置いて、そのまま机にうつ伏せになる。 朝のHRが始まるまで、少し寝るか、、、。 先生「おい!星野ー!もう始まるぞー。」 星野「、、、んぅ?あっ、寝すぎた。すいません、」 先生「あぁ、起きたか、じゃ、ホームルーム始めるぞー!」 キーンコーンカーンコーン♪ 授業がだいたい終わって、昼食の時間です。 購買は常に戦争なので、弁当を事前に作って来てる。 校舎の裏にてくてくと歩いて行きます。 周り一面が緑で囲まれていて、ちょこんとベンチが置かれています。 このベンチが私の定位置。パクパクとお弁当を食べました。 にしても、さっきからなんか見られてるような、、、。気のせいか。 さてさて、そこの君、私のこと帰宅部って思ってたでしょ。 違うんだなー、これが。 私は放送部に入部しているのであります! といっても、放送はせずに、編集だけ担当してるんだけどね。 動画の編集作業の練習になるかと思って、ここでカタカタ、カチカチとPCを動かしてます。 、、、なんか見られてるような、気がする。 陰キャの私にはわかるぞ。 にしても、誰だろ、、、。背伸びをしながら、周りをキョロキョロしてみる。 そしたら、黒髪ショートのメガネ男子と目があった。 たしかあの子、、、黒田 レイ(くろだ れい)くんだったよね。 私と同じ、編集担当の子。 編集のセンスがいいから、結構尊敬してるんだけど、、、 星野「ん?黒田くんどーかした?」 黒田「あ、いや、なんでも。」 、、、変なの。 〈放課後〉 部活も終わって、ついに放課後になった。 帰ったら、宿題して実況撮って、編集しないとだね。 早速帰ろうとしてたら、後ろから急に声をかけられた。 ?「あ、あの、星野さん!」 星野「ふぇ!?って、ああ、黒田くんか。なぁに?」 黒田「えと、星野さんに聞きたいことあるんですけど、、、」 星野「聞きたいこと?」 黒田「はい、。ここじゃ、聞かれちゃうので、ちょっとこっちに。」 そういって、黒田くんが手招きをしてくる。 連れてこられたのは、いつも弁当を食べてる、校舎の裏だった。 ベンチに座って、黒田くんが話しかけてくる。 黒田「星野さんに聞きたいんですけど」 星野「うん、何でも聞いて」 黒田「星野さんって、『ほっしー』さんですか?」 星野「っ、!、、、」 やっべぇー!ばれたぁああ! こういうときってどういう返事したらいいの!? まさにパニック状態。とりあえず、頭の中を整理する時間がほしいので、適当に疑問を投げかける。 星野「えっと、、、なんで私がほっしーだって思ったの?」 黒田「、、、クロって、知りません?あれ僕なんですよ。」 星野「ぇ、、えぇぇぇええ!?」 嘘でしょ。黒田くんが、『クロ』? まったく気づかなかったぁ、、、。 黒田「その反応的に、正解ってことでいいですかね。」 星野「大大大正解。百点満点だよ、、、」 黒田「やっぱ星野さん、チャットのときと同じだぁー。」 星野「そりゃそうだよ、だって同一人物だもん!そういう黒田くんもだし!」 そこから楽しく談笑をした。 配信のこととか、編集のこととか、世間話も。 とっても楽しかった。それに、今度編集の仕方を教えあいっこするために、一緒に遊ぶ。 ふふっ、なんか楽しみだなー! 〈おまけ〉 A「ねぇねぇ、クロほしチャンネルみたー?」 B「もちろんだよー!」 B「カップルチャンネルだけど、うざいってより、尊い、面白い!」 A「最高だよね!今度の生配信楽しみー!」 二人は、みんなの人気者-end-

短編小説みんなの答え:1

針と糸

__私なんて、細くてか弱くて、針や布に色々と左右されて、プツンと切れてしまう糸。 【糸】 私は絲山 沙織(いとやま さおり)。手芸クラブの一員で、小学5年生だ。 今、私は悩める思春期の真っ最中だ。 別に興味のある先輩や、男の子がいるわけでもない。でも、糸でこう、胸がグググ、キュウウッと締め付けられるよう。 私は思わず、指に針を刺してしまった。血は出ていないが、「痛っ」と思わず言ってしまった。 「どうしたの、沙織」 憧れの先輩の針野先輩。本名は針野 鶴菜(はりの つるな)。 針野先輩と私で、鶴の恩返しコンビと呼ばれている。なぜって?鶴菜の鶴、沙織の織で何ができると思う?鶴は、恩返しのために機織りをしたでしょ?そういうこと。 「な、なんでもありません……」 「バレバレだよ?ほら、ここ」 「あっ……」 「大丈夫。あたしに任せて」 針野先輩は(ここからは鶴菜って呼ぶね)は私のミスに気がついた。普段、集中してミスがほとんどない私だからきっと心を読むエスパーみたいに私の気持ちを察したのだろう。 「区役所の方に行くんでしょ?帰り」 「え……まあ……」 「じゃあ、一緒に帰ろう!」 「えっ!?」 鶴菜は私の家から遠い。一緒に帰ったら、とてつもない大回りになってしまう。第一、中学受験も考えている鶴菜なのに……。 そんなことを考えているうちに、鶴菜は慣れた手つきでサラサラっと私のミスを直してくれた。 教科書をランドセルに詰めている間、私は鶴菜のことしか考えられなかった。 鶴菜の魅力といえば……。 そう、針のように鋭く、自分の意見が言えて、正義感が強い。リーダーシップ抜群。そして積極的。まさに針。でも、男勝りというわけではなくて、鶴の恩返しの鶴のように優しく、おしとやかで、上品。 まさに完璧な人だ。 それに比べて私は……。 糸みたいに、か弱くって細くてすぐぷつりと切れてしまいそう。 鶴菜と正反対の人だ。 「沙織ー!」 「針野先輩……どうやったら、針みたいになれるんですか?」 「え?」 下校時刻になり、私は鶴菜と遭遇した。 「あっ……すみません、言い方が悪かったです。あの、どうしたら針野先輩みたいに、堂々として……憧れの存在になれるんですか?」 「え?私は沙織が羨ましいくらいだけど?」 「え?」 なぜ、こんな弱っちい私を羨むの? 「だって、色々と仕事頑張ってるでしょ?まさに縁の下の力持ち的存在!私が針だったら、沙織は糸ね。糸は……布と布を繋いだり、努力しないとできない、綺麗な刺繍をしたりできるから、ぴったりね!」 「……」 私は思わず、無言になった。 ……私は、確かに少しだけれど、喧嘩を止められる性格だ。そういうのが、布と布を繋ぐ__人と人を繋ぐ役割だ。 努力しないとできない綺麗な刺繍は、私の努力の結晶。 「ありがとうございます、先輩!」 私には、私の良さがある。 いつの間にか、糸の弱いイメージは無くなっていた。 絶対、針みたいに動く元となるものがなくても動けるようになる。 私はそう、胸に誓った。そして、憧れの針と自分らしい糸の両方の良さを使って、素晴らしい作品__『私』を作り出してみせる。

短編小説みんなの答え:2

君がすき。だから

私は今日も校舎の1番端の空き教室にきた。 ここは美術部が使っていいとされている教室 いつも1人ぼっちで絵を描いている。 本当は絵を描くよりも君を見にきている。と言った方が正しい。 君、名前は一ノ瀬 彼方。親友が好きな人。 君を好きになってはいけなかった。 親友に譲らなきゃいけないから。 忘れなきゃならなかった。それなのに私の目はいつも君を追いかけてしまっている。 _その絵上手だね。 私は一瞬理解できなかった。美術部の人ではない声。 色々考えたが一瞬でわかった。あぁ君だ。と 知らないふりをした。聞こえていないふりを。 それなのに何度も話しかけにくる。 君は眩しいくらいの素敵な笑顔で。 「話しかけてこないで」 強く当たってしまった。でも君は折れてくれなかった。 夏休み最終日を迎えた。 「最後...か」 多分君にも聞こえているんだろう。でもあえて私はそれすらも知らないふりをした。 夏休み最終日。君は私がここにくるのも最後。ってことを知らない。 でも言わない。教えてあげない。だって君のことが_

短編小説みんなの答え:3

明日消える身でも愛せますか?

明日私は消える。 比喩なんかじゃない。ほんとに消える。 私は女聖騎士。呪われたのさ。 だから、私は明日消える。 消えるってのは死ぬのと同じ。 つまり、死んじゃうわけ。 だから、私に関わった人達が さっきから部屋に出入りしてきては、 「今までありがとう」って言ってくる。 まだ死んでないっつーの。 いつの間にか夜中になってた。 でも、寝るだなんて とてもじゃないけど出来なくて。 みんなが置いて行ったお菓子とか飲み物とか飲み食いしながら、寄せ書きを眺めてた。 本当に真剣に書いてくれたんだなって なるのもあれば、 あぁどうせ適当に書いたんだな ってのもあった。 ため息をついて、外を眺めた。 外には綺麗な満月が出ていて。 あの姿も明日には崩れてしまう って思って、自分と重ねてた。 少しすると、怖くなって、 泣き出してしまった。死にたくないよ。 泣いているとコンコンッとドアが叩かれた。 急いで涙を拭いて、震えた声でどうぞ って返事をした。ゆっくりとドアが開いて。 開けたのは私のパートナーの人。 きっと、別れを告げに来たんだろうな って思っていると、「好きです」 だなんていいだした。 数秒置いてから何故って聞いた。 聞いてると眠くなるくらい喋り始めたから、 もういいからって辞めさせた。 「私は明日死ぬ身だ。それでも愛していると言えるのか?それこそ、神に誓ってでも」 「言えますよ」 「私はたった1日の恋人だ。消えてしまえば、お前は別の誰かに恋をするんだろ?それなら辞めてくれ。そんなことを言うのを」 「俺は団長が消えたって、誰か別の人に恋したりなんかしません。団長がまた生まれ変わってくるその日まで待ち続けますよ。」 「馬鹿だなお前。生まれ変わっているとしたら、お前と私はいくつ違うと思ってる」 「それでもいいですよ。団長ですから」 「お前なぁ……。じゃぁまた会う時までに、綺麗に生まれ変わってくるさ。」 「ええ、待ってますよ。」 翌朝、私は沢山の人に見られながら、 静かに消えて行った。 彼は少し名残り惜しそうな顔をしていた。 そんな顔をするな。 私はまた生まれ変わってくるから。 そしたらまた一緒に 楽しく話そう

短編小説みんなの答え:3

【短編小説】母の声

今日、母が死んだ。僕とお兄ちゃん、妹にお姉ちゃん。そして父が泣いた。母が死んだ原因は、恐らく窒息だろう。なぜ窒息したのかは、まだわかっていない。 その日の夜。僕は母のことをずっと考えていて、眠れなかった。また母と暮らしたい。ずっと。 僕は朝起きた。すると、なぜか母の声が聞こえた。これは夢じゃない。現実だ。僕が母の言葉に答えると、謎のゲートが開いた。奥は真っ白だ。気になったので、家族全員で入ってみた。 中は眩しい。しばらく進んでみると、母の姿があった。そう、ここは天国だ。天国の世界は、現実の世界とそんなに違和感がない。僕は天国で暮らすことになった。やっぱり母と暮らす人生は最高だ。その後も、僕は平和に暮らした。

短編小説みんなの答え:2

好きな沼

声が好き 顔が好き   性格が好き  仕草が好き 頭良いのが好き 運動できるのが好き 面白いのが好き 喋ってて楽しい   恋愛に関しては鈍感なのが好き 可愛い かっこいい 冷静で好き 好きなのを気づいてないのがいい 毎回笑わせてくれて好き 好き過ぎて愛おしい  好き過ぎて尊い 好きすぎて会いたい 独り占めしたい 親友に取られたくない 席が近いあの子に嫉妬をする  友達に好きな人ができたり 好きな人ができたと報告をされたらいつ取られるんじゃないかと心配をしてしまう 私を恋の沼にハマらせていくそんな貴方が大好きなのです

短編小説みんなの答え:3

ようこそ。ウワサ話図書館へ。

ようこそ。ウワサ話図書館へ。   作 星影の青 「はぁ、はぁ、もう、最悪!せっかくセットした髪型が崩れちゃう!」  このお話の主人公、天野 リンカは、雨宿りする場所を求めて、走っていた。 「あ、あそこ… 屋根がある。雨宿りさせてもらおう。」 屋根の下は、雨に濡れない。 なんともいえない安心感があった。 とはいえ、雨はザーザー降っていて、 今にもカミナリが落ちそうである。  「ねぇねぇ、お姉さん、大丈夫?」 不意に、下の方から声が聞こえた。さっと顔を向けると、 そこには少女が立っていた。 小学3年生くらいだろうか。 声も高く、幼めの顔だった。 「私は、ふしぎちゃんっていうの。お姉さん、ちょっときて、すごくいいものがあるから。」 「え?」  「ほら、こっちこっち!」 「う、うん。」 グイグイと腕を引かれてやってきたのは、 ……図書館? それもかなり古い。 「ようこそ!ウワサ話図書館へ!」  「ね、ねぇ、ふしぎちゃん…? ここ、すごく古そうだし、その、ほこりとか、すごいかぶってるんだけど…」 「あ、大丈夫よ、お姉さん! じゃあ、説明するね。 まず、私はこの図書館の管理人なの。」  …こんな小さい子が? ふしぎちゃんは続ける。 「でね、ここでは、普通の本じゃなくて、人の秘密や、ウワサ話を取り扱ってるの。…お姉さん、 何か、知りたいこと、ある?なんでも調べられるよ。」  「え、何言ってるの? 知りたいことなんて…」 「あるでしょ?」 私の言葉をさえぎって、ふしぎちゃんは私の心の急所をついてきた。 「だって、ここにたどりつけた人は、みーんなどうしても知りたいことがあったのだもの。」 「さあ、お姉さんの知りたいこと、教えてくださいな。」 ……………沈黙が流れる。 しかし、私はその沈黙を破った。 「…あの、三浦 マサトに、好きな人がいるか、知りたいです。」 「はい、はーい!ふしぎちゃんにお任せあれ!」 ……やーっぱり、あのお姉さんみたいに年頃の女の子はこの手のことが知りたいのねー。  「あ、あったぁ。」 ふしぎちゃんは本棚の奥から、ひとつの本を引っ張り出してきた。  「三浦 マサトね。間違いないかしら?」 「はい。」 トクン、と胸が高鳴る。 最初の、1ページ。 「ちょっと待って!」 ふしぎちゃんの声が、私の動きを止める。 「ここはあくまでも、図書館。本は、貸してあげるから、家で読んでね。」 「はぇ?」 視界が反転した。 ……ここは、家? あ、ふしぎちゃん、図書館、…… 全部、夢?  ゴン、「いたっ!」 本で頭をぶつけた。 「ん?これって、ウワサ話図書館で借りた本?」 「ふぅ、お姉さん、本読んだかしら? 確か、三浦マサトには彼女がいた気がするけど… まぁ、いいわ。 ウワサも、秘密も、ほどほどにね。」  そして、ふしぎちゃんは紙切れを見つめた。 「あ、3つの約束、伝え忘れちゃった。」   3つの約束 1 本の返却期限は守りましょう。 2 本は大事に扱いましょう。 3 ウワサは自分の中にとどめておきましょう。  (このうちのどれかを破った場合、本を借りた本人の記憶がこっぱみじんになります。) 「ねぇ、マサトくん、彼女いるんだって。」 ……………………お姉さん、リンカさんは、無事なのかしらね。 END どうも、星影の青です。  最後まで読んでくださってありがとうございました。 「あなたもウワサ話図書館に来ない?」

短編小説みんなの答え:2

世界のどこかの私だけ

(滴を雫と書いてるのはわざとです。) ピチャン。 雨が降った。 雨上がりの虹は、果てしない空に広がる1つの虹だった。 そう、私みたいに。 周りから、笑われる毎日。周りから取り残されて、孤立しているその虹がまさに私。 「かわいそうに。」 そうつぶやいた。 ピチャン 私の頭に雫が落ちた。 つむじをつたって、靴の前に落ちた。 小さな小さな1つの雫。 周りの物がすべて自分のように見えて。世界が残酷のようだった。 一匹の猫。くしゃくしゃになったビールの缶。チューインガム。 ふと我に返った。上を向くと、一人の少女がこちらをのぞいていた。 「どうしたのー?」 しゃべりかけてくる。私とはいろいろと反対だ。 「今めちゃくちゃ気分悪いから話しかけんな。」 「私雫。君を助けに来たんだよ?」 しずくか…どこかで聞いたような名前だ。 ーーーーーーーーー 「おい。雫起きてんのかっ!早く飯(めし)作れっ」 「は、はい。お父さん。」 そうだ。この毎日が嫌で抜け出してきたんだ。 もう、何も考えたくない。楽になりたい。 「もしかして、お父さんが嫌いなの?」 「なんでわかったの。」 「だからぁ。言ったでしょ。君を助けに来たって。」 柔らかな声で、私を守ってくれている気がする。 けど、それを考えてるうちに。もう、何も考えられなくなった。 強い日のまなざしがこちらを見て笑っている。 ここは、水の中? 意識が薄れて…いく…

短編小説みんなの答え:1

禁じられている恋

私は鎌野美柊。 ごく普通の中学2年生。 私は5歳の頃に両親を亡くした... 理由は、ある事件に巻き込まれてしまってね。 しかも、2人揃ってなんて... その犯人を私は許さない。 犯人も死んでいるが、親族は残っている。 「ねぇ、これ落としたよ。」 「あ、ありがとう」 私はシャーペンを落としてしまった。 拾ってくれたのは木藤大夢くん。 え...かっこいい。 私は大夢くんに“恋”してしまったのだ。 でも、恋なんて... 別にいっか。私の自由なんだし 私はそう思い、大夢くんを好きなった。 「大夢くん、私と仲良くしてくれないかな?」 「え...いいの?」 「私は大夢くんと友達になりたいなぁって。」 「俺も仲良くしたかったから。」 「よかった...よろしくね!!」 「うん。よろしく!」 なんだかんだで仲良くなれたみたい。 よかった... **5ヶ月後** 私たちはとても仲良くなって、とうとう付き合う事になった。 「大夢、私とよろしく...」 「当たり前だろ...俺はお前を守るんだって。」 「ありがとう!大好き!!」 そして、私たちは何度もデートを重ねて、重ねて、私たちは本当のカップルになった。 でもその時に、“ある事”に気づいてしまった。 それは、お父さんとお母さんが殺された時のニュースの内容が書いてある従兄弟のお母さんの日記を見てしまったのだ。 「10月29日〇〇県△△市××町目で男女2人が殺害されました。 殺害されたのは、鎌野美月さん(27)鎌野秋柊さん(28)です。 犯人の木藤蒼次容疑者は事件後に自殺したと見られます。」 木藤... 私は言葉が止まってしまった。 明日は大夢とデートの日だったけど... 行く気が無くなった。 <Hiromu. 美柊、明日8時に駅に集合だよな? 俺、めっちゃ楽しみにしてるからよろしく! 彼からメール...? 私、話す勇気なんて無いよ。 私は彼に会う事を恐れて、次の日は外に出れなかった。 「美柊、まだ来ないのか?  もう12時だぞ。  しょうがない、帰るか。」 そのまま、私たちは出会う事がなかったのだ。 ーおわりー

短編小説みんなの答え:1

【幸せな日】

占いの画面を指で なぞる。今日の私の運勢は大吉。 だけどちっとも、いいことなんてない。 朝起きたら妹にプリンが食べられていた ことに気づいて、つい言ってしまった。 「あんたなんかいなかったらよかったのに」 だから今も部屋に引きこもり。 これからどうするかを、 占いを見て考えている ところだ。 「今日は人に言ったことが 行動や結果としていい方向に 現れるよ。 自分の望みを人に言ってみてね。」 と、書いてある。 私は勇気を出して、 部屋のドアを開けて妹に あやまった。 「私のほうこそ勝手にプリン食べちゃってごめん。」 妹もあやまって、私たちは仲直りした。 それから少しして、 妹と公園に遊びに行った。 そしてもう家に帰ろうと言う時。 「そろそろ帰ろっか。」 私がそう言って手を繋ごうとすると、 スッと手が消えたように、 私は妹の手に触れられなかった。 「あれ…?」 さっきまでいたはずなのに。 私はそこら中を探した。 草木の中も、近くの道路も、 公衆トイレも。でもどこにもいない。 今日はラッキーな日のはずなのに。 たちまち日はくれて、 私は一人、公園の真ん中に立っていた。 “あんたなんかいなかったらよかったのに” 突然、頭の中でそう聞こえたような気がした。 私が言った言葉だ。 嫌な予感がして、家に帰って お母さんに妹のことを聞いた。 するとお母さんは私を見つめて言った。 「あなたに、妹なんていないけど…。」

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