ステージのキミへ
「僕たち、star boysでーす!!」 キャー!! 「それじゃあ、新曲、いっくねー!」 ああ……。 手が、とどかない。もう……。 追いつけない、そんな速度で彼は進んでいった。 私・星加奈々。 アイドル・star boysのリーダー、藤野咲也の幼なじみだ。 彼は顔が良かった。モテていた。運動もできていた。 突然、アイドルになりたいと言い出したと思ったら、オーディションを受けて。 受かって、東京にひっこしてしまった。 そうしたら、今からじゃ追いつこうとしても届かなくて。もう、手遅れだった。 「ひぐっ……うぅ……」 泣いちゃだめだ……。 咲也の初アリーナなのに……。 「ありがとー!!」 彼の声が、響いている。 そう気づいたとき、私はアリーナの外にいた。 無意識に逃げちゃってたんだ……。もう入れないや。 もう、ダメ、かな……。さく、や…。 ドタッ…… 「僕たち、star boysでーす!!」 「それじゃあ新曲、いっくねー!!」 俺、藤野咲也。アイドルだ。 幼なじみの星加奈々…の、ことが好きだ。今は…離れているけど。 いつかは戻って、幸せにしてあげるんだ。 俺がアイドルになった理由。 奈々を元気にするためだ。 奈々は、体が弱かった。運動もできず、一日中部屋にこもっていることが多かった。 特に、無理をしたときは、酷かった。熱もでていた。 俺は、そんな奈々の[星]になりたかった。みて欲しかった。 それが…離れる理由になったけどね。 「ひぐっ……」 歓声の中、泣き声が聞こえた。 な、な……!? 5年ぶりに会った。可愛くなっていた。 なんで、泣いてるんだ…!? あの顔は…無理、してる。 あ、奈々、出て行った。 「ありがとー!!」 奈々、待ってろ。 すぐ、助けるから。 「はぁ……はぁ…奈々……!」 奈々! 倒れている…!? 「奈々!奈々!えーっと……水!?あ、あと」 俺は奈々を抱いた。 「バック、失礼するね。あった、薬」 俺は奈々の口に薬と水を運んだ。 「ん…」 「奈々!」 さく、や…!?なんでここに!? 「ライブは…!?」 「やったよ」 咲也が微笑んだ。なんだか、ほっとした気がする。 「奈々、俺」 「なぁに?」 「奈々が、好きだ…。奈々の、星になりたくて…アイドルになったんだ…。でも、無理させたよね…」 え……!? 「そんな……ことない!確かに、ちょっと、辛かったけど」 「え、ごめ」 「…私も好き!」 「……そっか!よろしくな!」 「…うん!」 ステージのキミへ。 大好き。 舞台裏から見守ってます。 ありがとう。
みんなの答え
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まさかの“遠距離”??
こんにちわ♪ ぱんだちゃんですっ え~~!! まさかの“遠距離”?? 切ない…! でも咲也が来てくれたシーン、 キュンキュンしたぁ~~ 最高の小説ですっ(><) それじゃあばぃばぃ~~ またキズなんでっ