春の桜は君に咲く
「...もう、春だな..梅、」 春。その季節が君を思い出させる。 「梅、と申します!よろしくお願い致します。」そう言った君はこの、戦国という波乱に満ちた世の中で咲き誇る華だった。 「...嫁へ、行ってくれるか?」 14の春、父が泣きながらそう言った「梅沢家...ですか。わかりました。」 その時の私は感情が表に出せない人だった。あなたに会うまでは。 「梅、よろしくな?」優しく言ってくれたあなたの言葉は何よりもここもに染みた。そして、翌年に私は第1子を産んだ。 25歳の年 「梅!!」「殿?どうしましたの?」「すまない...すまない!」「え..?」 話はこうだった。天下を分ける大戦を起こしたと。 「私の事は心配しなくて大丈夫ですから....行ってらっしゃいませ」 その日の夜 「お方様ぁ!」「糸っ!?」「敵が...!」 「もう...囲まれたわね...。」 「糸、あなたは子供達と安岐を連れて寺へ。明、あなたは誰か家臣を呼んで。」「っわかりました」 「お方様!お待たせ致しました。信清でございます。」「信清、これを。」 「殿!お方様がぁ!」「梅が!?」 手紙...?まさか!? ー殿、先に逝くことお許しください私からお願いがございます。 1つ目、安岐と多恵をよろしくお願いします。 2つ目、子供達をよろしくお願いします。 3つ目、側室は出来れば持たないでほしいです。 以上でございます。本当に申し訳ありませぬ。梅ー 「梅....!」 結果、この戦は俺が勝った。 「ああ、梅...なぜ。」梅は、人質になる事を拒み自害した。潔く... 最期まで俺や子供達を案じて。 咲き誇った華は散るものだ。白くあり、薄く桃色の花だった。
みんなの答え
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感動!
すごい!表現も綺麗だし、歴史を観点としたストーリーも斬新だと思いました!悲しい物語だけれど、天国の2人の幸せを願います!