ネットの嫉妬
気づいたら、その言葉を打ち込んでいた。 気づいたら、その言葉を送っていた。 私はとあるチャットアプリで「りりぴょん:)」として活動している。 仲の良い友だちが2人いる。ふたりとも同じ年齢の中学1年生だ。 Mio✿「りりー!今いる?」 りりぴょん:)「うん!いるよ」 Mio✿「学校のことで相談したいことがあって、、、りりーなら同じ学年だしMBTIも同じで信用できるから!」 信用、かぁ。 私は中学1年生だけど、みおがそうかは分からない。 MBTIも一緒だとは限らない。 Mio✿「今日部活の先輩にハブられちゃって、、、、友だちから聞いた話だと私が1年でレギュラーになったのに嫉妬?したみたい」 りりぴょん:)「そうなんだー…そんな嫉妬気にしないでいいよ!年下に嫉妬なんて情けないじゃん!笑」 Mio✿「そうだね笑 気にしないようにする!」 案外早く終わった相談。 Sana**「やっほー!部活が長引いて…ごめん」 Mio✿「全然気にしないでいいよー!」 りりぴょん:)「うん!気にしないで!」 すごいペースで流れていくメッセージたち。 みおとさなは趣味が同じで、K-POPが好きらしい。 Sana**「そういや、今度みおの好きなグループが日本でライブするらしいよ!」 Mio✿「ほんと!?行きたいなー」 Sana**「倍率やばいだろうけど」 ずるい。 さなは話を聞いている限り、頭もいいし、優しいし、モテるし、運動もできる。 ずるい。嫉妬しないわけがない。 そこから1時間位3人で話した。楽しいけど、一緒にいればいるほどさなに嫉妬していく。 Sana**「晩御飯だから抜けるね!また明日一緒に話そー(^^)/」 りりぴょん:)「バイバイ(^^)/~~~」 やっとさなが抜けた。一緒に入ればいるほど嫉妬して… こんな自分嫌だ。 みお個人とチャットできる場所に移動する。 メッセージを打ち込む欄に、フリック入力で文字を打ち込んだ。 【さなって私ちょっとニガテ…頭良くて運動できるとかおかしいwww 自慢げな所あるし】 嫉妬だって、分かってるし気づいてる。 でも、今送らなきゃ後悔する。そう思って、目を瞑って送信ボタンを押した。 りりぴょん:)「さなって私ちょっとニガテ…頭良くて運動できるとかおかしいwww 自慢げな所あるし」 1分ぐらいしてから、みおから返事が来た。 Mio✿「わかる!私もニガテだなー甘やかされて育ったんだろうねwwwねぇ、明日さななしで二人で話さない?」 悩んだ。仲間はずれにしていいのか、と。 だけど、一回くらいなら、一日くらいならいいだろう。そう思って、自分の賛成する文章を送った。 Mio✿「じゃあ、明日の5時にここに来よー!3人のチャット欄は通知消しとけばいいでしょ」 りりぴょん:)「そうだね!じゃあまた明日!」 翌日。 ほんの出来心で、二人でさなの話題で盛り上がった。今頃さなはたくさん通知を送っているだろう。 それが何日も続いた。毎日のようにさなへの悪口で盛り上がった。 楽しかった。同じ気持ちだとしれて。 久しぶりに3人のチャット欄を開いた。 「あれ…?表示されない」 何度試しても「このページは開けません」の文字が出る。 イヤな予感がして、さなとの二人のチャット欄を開いた。 こっちもでない。さなのアイコンをタップした。 可愛い猫の写真と、プロフィールが表示される。 誕生日/6月18日 MBTI/ENFJ 血液型/A型 良かった、何も変わってない。 一言メッセージを見た。いつもは「よろしくお願いします」のはずだが… 「仲間はずれにされたので辞めます。ありがとうございました」 嘘、だよね。 これ、私とみおに言ってる? そう言えば最近、みおがさなに直接悪口を送ったらしい。 仲間はずれにしているチャット欄の写真も送ったって、言ってたよね。 チャットを送ろうとしても全然だめで。さなの画像欄を押してみた。 さなの投稿が表示されると同時に、「このアカウントにブロックされています」という言葉が表示される。 ブロック…?ブロックして辞めたの? その日、私も退会した。罪悪感。私があのメッセージを送らなければ… 社会人になった今でも思い出す。みおもさなもどうしているだろう。 もう一度、あのアプリを入れてみた。だけど、サービス終了の文字が出る。 けっして謝れない。過ちを反省しろと言っているかのように… 真っ暗な夜の空。電車の中から見えるそれは、いつもは綺麗なはずだった。 でも、今は違う。13歳の自分が悪口を打ち込んでいたときと同じ、悪で溢れた空だった。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
ネットは怖いね!
こんにちは!はるりんごです! このお話、すごくネットの怖さと友達関係を教えてくれるお話でした! タメになります! 気をつけよっと
ネットの闇...,自分を気お付けよ...
うわぁ...なんか,我も気を付けようと思いました,この物語を読んで。たった一言,たった一文字が人をコロしてしまうことってあるんですね...我もキズなんとかLINEとか気を付けようと思いました。