いやなやつ…?
いやなやつ、それは田中裕也(たなかゆうや)のことだ 私の幼馴染らしいけどずっと一緒にいた覚えはない というか、彼と会った覚えすらない 彼は私のことを見てきたり、怒ってきたりする もう嫌だって言っているのに辞めない 「おい、気をつけろよ」 「う、うん」 彼は本当にいやなやつ、だ クラッ…! 「斉藤!大丈夫か!?」 _____________________________________________________________________________________________ きっと斉藤は覚えていない きっとじゃない、絶対覚えてないし、思い出せない 彼女は斉藤麻奈(さいとうまな)という 麻奈は俺の…人だった のに、、なんでこんな事になったのだろうか 俺が声をかけていればこんな事にならなかった _____________________________________________________________________________________________ 「うーん、どう言えば麻奈は聞いてくれるかな?」 「おい、裕也くーん。どうしたのかな?麻奈ってお前のs…」 「それ以上言ったらどうなるか分かってるなりょーくん!」 「さーせん裕也っ!」 麻奈に告白をしようと思う、今日 「あ、麻奈…」 「ん?どうしたの、裕也?」 「あ、いや、なんでもない」 「そっか、分かった。それじゃあね、裕也!」 「あぁ、また明日な麻奈…」 やっぱり俺じゃあ、無理だよな 麻奈は可愛いし、モテるし… 「ぎゃぁー!」 「麻奈っ!」 俺がそこで見た景色は想像を絶するものだった 車がぶつかり合っていて、道には誰かの血が染み付いている 車から一メートルぐらい離れたところには俺とお揃いのキーホルダーをつけた麻奈の鞄が転がっていた 「ま、な…?」 その後、事故に遭ったのは麻奈だと分かった 「う、う…」 「麻奈っ!」 「あなた、誰…?」 「斉藤麻奈さんは事故による記憶障害です」 「嘘だろ、俺のことも覚えてないってことか…?」 俺は強く後悔した あの時、続きの言葉を言っていたら、どうなっていたのか… 後悔しても遅いというのに 「ねぇ、裕也くん、お願いなんだけど…」 「分かりました、できる限り頑張ります」 麻奈の親御さんが言ったこと、 それは、『麻奈には改めてだけど安全に幸せに育って欲しい、だからこれからは麻奈のことをずっと見ていて欲しいの。信頼できるの、裕也くんだけだからお願いしてもいいかな?』 嫌われるかもしれない、俺だったら別に仲良くないような子にずっと見られるなんて嫌だもんな、そう思ったけど、それが麻奈のためになるのならと思った _____________________________________________________________________________________________ 「あのさ、田中、なにしているの…?離れてくれない?」 「麻奈…あ、斉藤!大丈夫なのか?」 「は?なに言っての、ただ転んだだけなんだけど」 「あ、あぁ!そうか、分かった 気をつけろよ」 あぁ、やっぱり覚えてないか… もう思い出せないのかな そんなの嫌だよ、俺は 届かないのかもしれないけど…… 麻奈、覚えていないのかもしれないけど、俺らは仲の良い幼馴染だった そして俺は、麻奈の事が好きだ。今も大好きだ
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意外な展開・・!
最初の方の文を読んだときは「裕也君嫌な奴・・。」と思ってしまいましたが、その態度は麻奈さんへの思いなんですね、、、 2人がいつか結ばれるといいな・・。