僕は、恋に、堕ちていく。
僕には彼女がいる。名前はあすか。 そして、同時に僕は恋をしている。 相手はあすかーーではない。 相思相愛で結ばれたはずが、あすかは僕に興味がなく、多分浮気している。 だから、きっとこの片想いは、不可抗力だ。 好きな人はえりさ。同じ大学の友達で、気づけば好きになっていた。 「ねえ、今日夜ご飯食べに行かない?」 と誘われ、思わず気持ちを伝えてしまった。 「…その、ごめん。僕、えりさのこと好きになっちゃって…」 「ほんと?ありがとっ!」 「だから、その…」 「彼女さんにバレないように、ね?付き合お」 それから僕はあすかとえりさの両方に同じくらい時間を費やすことにした。 あすかが好きじゃない、わけじゃない。 ただ、愛を貰えないのに彼女とだけ付き合っていくことに耐えられなかっただけ。 そうやって罪悪感をどうにか消し去っていった。 「…ねえ、彼女さん、大丈夫?」 「大丈夫。鈍感だから」 まだあすかは僕のことを信じきっているだろう。ちょっと、申し訳ないけど。 「あら、今日はうちに来たのね」 「うん、あすかに会いたくなって」 「そう」 僕の心は揺れている。 プライドは高めだが美人でなんでもできる、甘えられるあすかと、可愛くて、でもちょっとドジで甘えてくれるえりさで。 「ねえ、あすか、浮気してる?」 「え?」 いつもの取り繕ったようなあすかの笑顔が少し揺れる。 「別に、するなって言ってるわけじゃない。ただ、僕と別れたいのかーー決めてほしいだけ」 じゃあ、ここであすかが別れようと言ったら、僕はどうするんだろう。 でも、選択肢を与えてしまう。 「…ごめんなさい、浮気してるわ」 「…そっか」 「でも、別れてほしくない。本命はあなただから」 嘘っぽく取り繕った元の顔に戻ったあすかは「でも、あなたもしているんでしょう?」と聞き、席を立った。 「…別に」 誤魔化したことをすぐに恥じた。あすかは、堂々と認めて謝ってくれたのに。 彼女は僕に背を向けて尋ねた。 「私と別れたい?」 今日もえりさと出掛けていると、彼女は突然言い出した。 「ねえ、本命、好きな人ができたの」 えりさが僕のことを好きではないことはわかっていたので、そこには別にショックを受けたわけじゃない。 ーー別に、ショックなんて。 「…そっか。おめでと」 「でも、別にアプローチしてるわけじゃないのよ。諦めてもいいんだから」 「…え?諦めるの?」 「あなたのためなら」 僕のため? 「頑張れば、いけるんじゃない?」 「でも、彼氏持ちだからって断られたらどうする?」 「…」 何も言い返せない。図星だ。 えりさはいたずらっぽく笑って言った。 「私と別れたい?」 ーーーーーー 読んでくれてありがとう なんか難しくなっちゃった…
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りぃー師匠だ!!!!!!!!!!!!!!
改名予定の#★Miu☆でっす! !本題! りぃー師匠!またまた読ませていただきました!タイトルからして青春、恋愛系の物語かと思ったらまさかの浮気の複雑恋愛!? すごく心にグサッと刺さる話でした!
すごい‥‥
SUN★お日様だよ(*^▽^*) す、すごい‥‥!! 天才だ‥‥ タイトルから、なんか青春系のお話かな?って思ったら‥‥ まさかの浮気の複雑な恋愛系‥‥!!! いい意味で、すごい心にグサっと来るお話でした!(????) あと、りぃーさん、短編小説の才能あると思う‥‥! めっちゃ上手いです!!! じゃね☆彡
よかったです!!
初めまして ミルです この作品、読ませていただきました! 男女の交際の難しさ?なんか違うな… 2人のすれ違いつつも繋がる絆、思いがこの短編小説のなかにぎっしり詰まってて、これを表現できるのがすごいな!と思いました 面白かったんで、これからも頑張ってください!応援してます!