魔法使いでも 神様でもないけれど
あたしの友達は、白い天井の下でただ最期を待っている。 「見て!面白そうな小説借りてきたよ!」 いかにも好きそうな優しい色合いの表紙。 「…わ!ありがとう」 あたしは彼女の、優しい笑顔が好きだ。 きっとこの世界で、誰よりも綺麗な笑顔。 大好きな彼女は、いつまであたしに笑顔を 向けてくれるだろう? 「無理、しなくていいんだよ」 「……どういう意味?」 「もうすぐこの世から居なくなる友達といてもなんの特もないでしょ。こんなんじゃ遊びにだって行けないし」 あたしは貴方といたくてここにいる。 でもそれが、上手く言葉に出せなくて。 「…小説、ありがとね」 貴方と話せたのは、それが最後だった。 顔も普通で、勉強も運動も人並み。 目立たないようにひっそりと生きてきた。 「……?」 「これ、あの子から預かってたの。よかったら読んで」 彼女に似た優しい笑顔のその人から手紙を受け取る。 やっぱり貴方が好きそうな青空色の封筒と便箋。 "私にとってのヒーローへ" どうやら貴方にとってあたしはヒーローだったみたいで。 彼女のことだからウソかもしれないけれど。 魔法使いでも 神様でもないけれど、 貴方の"特別"になれていたなら。
みんなの答え
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感動!
ヤッホー!!みんなにとって今日1日良い日になりますように!虹色花火だよ! 本題 とても感動しました!心に響いた!タイトルもシンプルでいい! ありがとうございました!
素敵!
ヤッホー(^^) みゅゆんだよ とっても素敵な短編小説だね! 最後の1文がとってもいいなって思いました from:読書好きのみぃゆん
最高!!
SUN★お日様だよ(*^▽^*) タイトルがすごく深いなと思いました! 「どうやら貴方にとってあたしはヒーローだったみたいで。 彼女のことだからウソかもしれないけれど。 魔法使いでも 神様でもないけれど、 貴方の"特別"になれていたなら。」 っていう部分が、 1番心に響きました!! めっちゃ感動しました!! このお話たくさんの人に読んでもらいたいです!! じゃね☆彡