残光
彼女は^自称^発明家だ。 幼いころから何かを作ることが好きで、いろんな道具、材料、アイデアを幼いながら最大限活用して様々な発明品をつくり、たくさんの人に見せた。彼女は、自分の発明で周りの人が笑ってくれるのがとても嬉しかったのだ。 そして、そんな彼女を大人は暖かい目で笑ってくれた。「小さい子供がこんなに頑張って、みんなに自慢するのはとてもかわいいなあ」と、優しい気持ちになって。 彼女は、大人になっても^自称^発明家だった。 幼い頃(中略)見せた彼女は、まだ発明を続けていた。 彼女は、自分の発明(中略)かったから、まだ発明家を自称していた。 そんな彼女は「いい大人が働きもせず、売り込みに行っては門前払いされているのはとても見ていられない」と、冷たい目で見られていた。親からも絶縁を言い渡され、友人は次々と離れていった。 孤独で、助けてくれる人は誰もおらず、貯金も底が見えはじめて、最近は水道も止まった。 でも、彼女は前を向き続けた。子供の頃から持ち続けている信念を曲げず、「みんなを笑顔にする発明家」として生きていくと強く心に決めていた。彼女には縁も金も期待も信頼もなくなったが、心はまだ↑だった。 彼女はアパートを追い出され、貯金がとうとうなくなって、目からは生気が消えていた。 路地裏にいる彼女は、たくさんの発明品を人に配っていた。まあ、本人にとっては大切な発明品であっても、周りから見ればただのガラクタなので、「ゴミなんか増やされても困る」といった感じで、受け取るのを断った。 そんな時でも、彼女はゴミから手作りで発明を続けていた。が、ある日突然自分の発明品を全て投げ出し、何を思ったか、たまたま隣にいた人をビンタして、どこかに行ってしまった。そして、彼女がどうなったのかは誰も知らない。 手にロープと遺書と運転免許証とPCを持った学生が道に落ちてあったガラクタを拾う。 それは、彼女が作った「点滅しながらわらうジャックオランタン」だ。 くだらないなと思った学生。しかし、さっきのような絶望した顔からいくらか柔和になっていた。 遺書をゴミ箱に捨てて、なぜか手放せないジャックオランタンを持って、彼は来た道を引き返していく。 その顔は、いくらか笑っているようにも見えた。 叵(は)です。字数制限が邪魔。では。
みんなの答え
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面白い
めっちゃ面白かったです! 「彼女」のみんなを幸せにしたいっていう信念が、大人になっても続いているのは尊敬 最後の学生の場面がめっちゃ怖かったです! 学生がなんで遺書とロープを持っているんだ…? 「絶望した顔」ってことは、学生の身に何か起こったんだよね、? 「彼女」が、「学生」の笑顔をつくれたという結末、めっちゃ良いと思います! 死んだ後に評価される学者とか、発明家は居るから、 せめて「彼女」もそうなってほしいね まじでロープと遺書が気になる あと字数制限自分も嫌いです