忘れるのが普通でも、あの思い出は消えない。
「おい、朱!体弱いんだから無理すんなよ!」 そう言いながら私を連れ回して一緒に遊んでくれた碧は、幼馴染で、兄妹みたいだった。そして、私の初恋の人。 私は生まれつき体が弱くて、みんなから遠慮されてた。でも、君は気にせず普通の子と同じように遊んでくれた。 入院が決まった。 実は体が弱いと思っていたのは、病気のせいだったんだって。 普通だったら死ぬような病気じゃない。寿命で真っ当に死ねるような病気。 でも私は進行が早いんだって。一般的な患者の10倍くらい。 完全な治療法はないんだって。症状を和らげたり、進行を遅くする薬はあるけど、副作用が強い。 記憶力にも影響が出るって。 手術して助かるケースもあるって。でも成功率が低いらしいし、手術後は記憶がほぼなくなるらしい。 どちらをとっても、記憶が曖昧になる。前者だと過去の記憶はあるかもしれないけど。 「朱!大丈夫か?」 そんな時でも碧は、持ち前の鈍感っぷりで大声で私に声をかけた。 薬の副作用で髪が抜けても、昨日の記憶が曖昧になってきても。 『手術をすることになりました。』 どうやら、親がそう決めたようだ。元からそこまで愛されてはいなかった。生きてたらラッキー程度なのだろう。 「朱、手術がんばれよ。死ぬな。」 碧は、珍しく真面目な顔でそういった。手術がんばれって何?でも、死にたくない。その思いで、手術を迎える。 「朱…!手術、成功したんだな!よかった…!!」 うっ…痛っ…ひどい頭痛がする。この男の子が誰だったか、考えられない。今はただただ、寝ていたい。 でも、会ったことあるような気もする。いっぱい話した気がする。覚えてない。けど見覚えがある。 息を吸う。そして言う。 「えーっと、碧だよね?」 君は、笑った。
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まさかの!
みぃから改名したぴおだよ! ぴおはさいごの朱さんが碧さんのことを覚えてるのが めちゃくちゃいいところだと思った! この小説を,本にして出して欲しい! この病気の名前も自分で考えたなら名前を作ってみてね! ばいぴお!