短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:4

大好きすぎて

秋谷病院のある病室では、あることが起きていた。 「おれ、ナミのこと、ずっと大好きだから」 重い病気で入院しているルイトは、おみまいにきたナミに言った。 「私も、大好きだよ、大大好きだよ!」 ナミは涙でルイトのベッドをぬらしながら、必死に言った。 「大好きだよ」 もう一度ルイトは言って、息を引き取った。 13年という短い命を終わらせた。 ナミはそれから一年間、泣き続けた。 それから一年後、ナミはやっとのことで元気が戻り、ベッドに寝転んだ。 すると、ルイトの声が聞こえた気がした。 『ナミ、大好きだよ』 慌ててあたりを見回すも、人の姿はない。 『ナミ、君がこっちに来るまで、おれはお前をずっと近くで見守るからな』 「ル、ルイト君!?い、いないよね・・・?っていうか、見張られても困るんですけど!?」 『ナミ、おれはお前が大好きなんだ。だから、心配なんだ』 ルイトはそう言って、毎日毎日話しかけてきた。 彼はナミのことが大好きすぎて、ずっとそばにくっついていた。 大好きすぎて。 そうして、ナミは20年後、やっと言った。 「私も大好きだから、あなたの所へ行くね」 そうして、ナミという人間はいなくなった。

短編小説みんなの答え:1

金木犀

あの子が通るとすごく良い匂いがする。 金木犀のような甘い甘い匂い。 ー1年後ー あの子、名前も知らない女の子は事故で亡くなった。と友人を通し、聞いた。 まさか亡くなってるなんて思わなくて、いつも同じ時間にあの子と出会えたところに行けば、いつかまた会えると信じていたのに。もうそろそろ金木犀の匂いが目立つときが来た。 いつもあの子を思い出して苦しくなるばかり。匂いなんて感じたらきっともっと苦しくなる。 僕は後悔をした。 なぜ話しかけなかったのか なぜ名前を聞かなかったのか なぜなぜって後悔ばかりだ。 いつもいつも当たり前に隣にいる人がいるなんて思わないでほしい 僕は好きな人が亡くなった。名前も知らない女の子。あの子が初恋だった。 今でも金木犀の匂いを嗅ぐと思い出す。鮮明に。

短編小説みんなの答え:2

七夕の運命

「優馬っ! 一緒に帰ろう。」 『はい』も『いいえ』も言わせないほどの速さで、俺の腕に一人の女子生徒がくっついてきた。 「…おい渡辺。何回目だよ、うぜーっつーの……くっついてくんな、どっかいけ。」 俺は、いつもくっついてくるこいつが今日こそは離れてくれるようにと願って、少しだけ強く言ってみた。 しかし渡辺は気にもかけない様子で、ほおを赤く染めていた。 「も~、優馬は照れ屋さんだなぁ。ほら、『さっちゃん』って呼んでみ?」 俺はムカムカが抑えきれなくなってきた。 不登校になってやろうかとも考えたが、俺の学力で不登校なんてやったら中卒にもなりかねない。 こいつさえいなければ、今日だって友達と担任の愚痴でも言いながら帰れたのに。 「渡辺っ! ほんとうざい。分かんねぇかな!? 俺の気持ちも考えろよ!」 俺は、つい叫んでいた。 「えぇっ。なんで急に怒んの…? 優馬の気持ちを考えてここにいるんだよ、私。何か困ってんなら聞く……。」 「お前が、ここにいることが、うぜえっつってんの!! いい加減、分かれよ!!」 渡辺が かわいこぶった声を出したけど、俺は、無視して遮って、大きな声で続けた。 「…………っ。」 渡辺が息を呑む音が聞こえた。 「私、今日は…帰る。ばいばい優馬。」 そう言って、渡辺は早歩きで去っていった。 俺は、それでも怖かった。 また明日になったら、くっついてくるんじゃないのか。 俺はそれで、七夕のことを思い出した。 明日は、七夕だ。 「…そうだ。」 俺は、早歩きで家へと向かった。 ___________________________________ 私は、急に優馬に怒られて、何が何だか分からなかった。 私は今まで、邪魔でしかなかったのか。 「はぁ…。どうしよう。」 ため息が思わずもれた。 明日、また近づいたら、嫌がられるに決まってる。 大好きだったのに…。 私は悲しくなって、うつむいた。 そのとき、ふと、七夕のことが頭をよぎった。 明日は、七夕だ。 「…そうだ。」 私は家へ向かう足を速めた。 ___________________________________ 俺は、家に着くと家族が用意してくれてあった短冊を一枚取って、自室への階段を猛ダッシュで駆け上がった。 ネームペンを手に取る。 勢いをつけて、数秒で書ききった。 「どこに飾ったらいいんだろう。」 今更そんな疑問が頭をよぎる。 俺はとりあえずテープで、窓ガラスに見えるように貼った。 ___________________________________ 私は、家に着くと画用紙を引っ張り出して、定規とカッターを使って短冊形に切った。 シャープペンシルをペンたてから引き抜いて、一文字ずつ丁寧に書いた。 それに、穴あけパンチで穴を開け、紐を通して、ベランダの物干し竿に吊るした。 「完璧。」 私はそう呟いて、夕方の空を見上げた。 ___________________________________ 次の日、俺はちょっと期待を抱いて学校へ向かった。いつもは信じられない七夕が、なんだかワクワクした。 朝、ホームルームが始まるのが数十分遅れた。 先生の様子が慌ただしい。 「みなさん、落ち着いて聞いてください。」 「渡辺さきなさんが、亡くなりました。」 俺はハッと息を呑んだ。 死んだ? 俺はその事実がすぐに受け入れられなかった。 俺は子供のようにぼうっとした目で、空を仰いだ。 その日は、いつもは騒がしいクラスが静かだった。 授業中も、帰りの会も。 俺は、一人静かに教室を出て家路に着いた。 友達と帰る気にもならなかったのだ。 トボトボと曲がり角を曲がる。いつもの風景が広がる……。 キキーッ!! 嫌な音が響いた。目に映ったのは、トラック。 「ずっと一緒にいよう。」 渡辺の声が聞こえた気がした。 俺の感覚は、そこで途切れた。 __________________________________ 二人が短冊に書いた願い事。 優馬は『渡辺が、下校中に近づいてきませんように。』 さきなは『優馬とずっと一緒に入られますように。』 神様は、二人ともの願いを叶えてくれたのだ。 __________________________________ どうでしたか? 感想待ってます!

短編小説みんなの答え:5

最後の言葉。「これから、」

余命、あと2日。 そんな発表を聞いたとき。 嘘でしょ、まだ6年生だよ? 「なんで…」 絶望感しかなかった。 中学校にも行ってないし、 まだやりたいこと、やれてない。 原因は、脳がなんか以上状況だとか。 深刻な状況だから、あまり詳しくは教えてくれなかった。 2日間、今日は日曜日。今日は家族と一緒にいた。 「おはよう」 「おはよう、みのり。ありがとう。」 なぁに。そのありがとう。 理解していたけど、現実を諸に受けたくなかった。 「あー!みのりおはー!」 「おはよ」 「どした?元気ないね? あ!ねぇ、明日遊ぼ!」 「あー、、」 「無理?」 「明日、、、無いんだ」 「どしたん?頭バグった?(笑)」 違うの。今日で死ぬの。 私の体に、明日は来ないの。ごめん。死ぬの。 はぁ。「死ぬ」のワードしか出てこない。 「さわちゃん。ありがとう。」 「どしたん?ww」 「後でわかるよ」 「今日のみのりミステリアスー!」 違うの!だから、、、、! あっという間に、6限が終わった。 今日はちょうど日直だった。 帰りの会をしなければ。「これから帰りの会をはじめ… ー」 バタン。 「みのりちゃん!!」 体が楽になった。急に感覚が消えた。 空を飛んでいる気がする。 みんなが騒いでる。私が倒れてる。 死んだんだ。私。 みんな、ありがとう。 ママ、パパ、育ててくれて、ありがとう。       産んでくれてありがとう。 さわちゃん、遊べなくてごめん。       仲良くしてくれてありがとう。 みんな、ありがとう。みんな、みんな、ありがとう。 ありが…ー 以上です。今日は、少し悲しい話にしてみました。 長文になりましたが、みてくださってありがとうございました! どうでしたか?タメ口、年上年下全然構いません! ご感想をお聞かせください!

短編小説みんなの答え:3

春とたんぽぽ

「おはよう!」 『おはよう。』 私は、伯河 燐(はくがわりん)。私の一日は、大好きな彼への挨拶から始まる。 彼は幼馴染で、名前は瀬川 春(せがわしゅん)。明るい性格だけど、ぶきっちょなところがある。 さて、今日は土曜日。春の家でも遊びに行こうかな。 「春んち行ってくるー!」 スマホと水筒、お菓子をカバンに詰めて家を出る。 「こんにちは!遊びにきたよー!お邪魔しまーす!」 徒歩約3秒。そう、家が隣同士なのだ。 「あら、いらっしゃい!」 『またかよ。土日毎日来てるだろ。』 「春の部屋、入るねー。」 春の部屋は、2階。ドタドタと、音を立てながら階段を駆け上がる。 「春の大好きなチョコ、持ってきたよ!」 『えーっ。一個だけか・・・』 「また明日も、持ってきてあげるからね。」 『やった!ツーか、明日も来んのかよ。』 春の部屋は、毎日花の匂いがする。花は、花瓶に飾ってあるんだ。 「燐ちゃーん」 春ママの声がする。 「はーい」 「いつもありがとね。下で遺品整理してたら、こんなのが出てきたのよ。読んでみて」 『燐へ 直接伝えられなくてごめん。 俺、多分もう燐に会えないと思うんだ。 燐のことは、ずっとずっと大好きだった。 もっと一緒に居たかった。 できれば、おじいちゃんになるまでそばで見守りたかった。 頼りない幼馴染でごめん。 そして、俺と一緒にいてくれてありがとう。   春』 「春・・・私も、一緒に居たかったよ」 声がふるえて、涙がこぼれ落ちる。 「春、春、隣でいつもみたいに『ばーか』って言ってよっ」 手紙を抱きかかえて、思いっきり泣く。 『燐』 「え?」 『ばーか』 一瞬、たんぽぽの匂いがした気がした。   読んでいただき、ありがとうございます。 今回、珍しく悲しめの物語になっています。ちょっと読みにくかったかもです(ToT) こだわりポイントは、春のカギかっこを『』にしたところですかね。本来は、聞こえるはずのない声です。 あとは、最初の挨拶。燐は、写真の春に語りかけています。 事実を知った上で、もう一度読んでみてください。見方が変わるかも・・・?

短編小説みんなの答え:2

夏祭りの幻

 「はあ……」 一人で来る夏祭りはこんなに惨めなんだな、とため息をつく。 周りを見れば、カップル、親子連れ、友達グループ。 彼氏にフラれたばかりのあたしにとって、ここはあまりにも辛かった。 本来なら、ここには彼氏と来る予定だったのだ。 あたしは喪失感で再びため息をつく。 「どうしたの?」 ふと、澄んだ声が聞こえて顔をあげる。 そこで柔和に笑っているのは、どこか浮世離れした印象の、綺麗な青年だった。 細く華奢な体つきに真っ白な肌、茶色い髪。 こんなに美しい男の子を見るのは初めてだ。 「君、名前は?」 彼が優しい声で問いかける。 「……夏目来望(くるみ)」 「来望ね。僕は逢坂遥夢(はるむ)。よろしく、来望」 い、いきなりの呼び捨て!? 「よ、よろしく……」 あたしは頬の熱を感じながら言った。 「ところで来望、今って一人?」 「……一人、だけど」 「じゃあ、一緒に回らない? 僕も一人なんだ」 そうか、この人も一人なんだ……。 ちょうどあたしも寂しかったことだし、そうしよう。 「うん」 あたしは彼の隣に並んで歩き出した。  かき氷、りんご飴、チョコバナナ、焼き鳥……。 定番の食べ物を片っ端から買っていく。 「遥夢くんも食べなよ」 あたしは買ったばかりのりんご飴を差し出す。 「ううん。僕はいいよ」 しかし、遥夢くんは何を渡そうとしても悲しそうに首を振るだけだった。  そろそろ夏祭りが終わりを迎える頃。 「遥夢くん、また、会える?」 あたしが恐る恐る聞くと、遥夢くんの表情が少し陰った。 「どうかな……でも、会えるといいね」 そして、あたしたちは夏祭り会場を去った。  それから、あたしは密かに遥夢くんを探している。 しかし案の定、遥夢くんは見つからなかった。 「遥夢くん……」 自然と涙が溢れる。 会いたい。会いたいよ……。 「――来望」 声のした方を振り返ると、遥夢くんがいた。 あたしは涙を拭いながら走っていく。 しかし、彼に触れようとした手は宙をきる。 よく見ると、彼の体は少し透けている。 「遥夢くん?」 「ごめん、言わなくて。僕、実はもう死んでるんだ。何も食べなかったのもそのせいだよ」 あたしは言葉を失った。 「僕はもうすぐ消える。だから」 「行かないで!」 遥夢くんの体が徐々に薄くなっていく。 「来世で、また会おう」 遥夢くんが完全に消え、あたしの嗚咽だけが響いていた。

短編小説みんなの答え:4

おヤクソク【ホラー】

私は栞。小学六年生。  「ねぇねぇあずさ!あずさんち今日遊べるー?」「うん!遊べるよ」「やった!!じゃあ、行っても良い?」「うん!」「やったー!!」 やった!あずさと久しぶりに遊べる!!何持っていこうかな~♪ 「ただいま!!」 帰宅してお母さんに遊びに行くことを伝えようとしたら。 「お姉ちゃん!早く!!」とゲーム機を持った弟、律が現れた。 (あ、そうだ…今日朝に律と帰ったらゲームする約束してたんだった…) そこにお母さんもやってきて「律、栞が帰ってくる30分も前からゲーム機持って待ってたのよ~早く手洗ってやってあげなさい」 (どうしよう…でも、律との約束のほうが早かったし…仕方ない、あずさとはまた今度遊ぼう。) 「よし!律、やろっ」「わぁい!」私はあずさにメールで急用ができた、と送った。 次の日 「ごめんあずさ!!昨日私から誘ったのに急用できちゃって!」「いいよいいよ。私もそういう事あるから!」「ありがと~」 「それよりもさ」と、あずさは急に怖い顔になって話しかけてきた。ま、まさか、バレた?「栞って『おヤクソクの女の子の決まり』って知ってる?」_良かった。いつものオカルト系の話だ。 「おやくそくの_?え、なにそれ」私が首をかしげるとあずさは不気味に笑って話しだした。 「今から数十年ほど前にオサコさんって人がいたんだって」「オサコさん?」「うん。その人はすごい学校でも人気で色々な人と知り合いだったの。」「へー」「でもね。そんなオサコさんを妬む人が出てきたんだ。」「あーいるかもねー。私もそんな人はあんまタイプじゃないかも」 「オサコさんは嫌がらせを受けるようになったんだ」「どんな?」「遊ぶ約束して、遊ぶ直前に破るっていう嫌がらせ。で、それが何度も続いてオサコさんは死んでしまったの。」で、とあずさは続ける。「オサコさんは、今も友達との約束を破る人には罰を与えるんだって」背中にゾッと鳥肌が立った。 「罰って…どんな?」「さぁ。それはよくわかんない。」「へ、へぇ。そうなんだ…」私はなんとなくこわくなってその場から逃げるようにトイレに入った。(大丈夫。そんなのデマに決まってる。大丈夫…)深く深呼吸をして戻るとあずさが不安げに立っていた。ドクっと心臓が鳴る。「ごめん、怖すぎたかな…大丈夫!そんなの嘘に決まってるよ!」そう言ってあずさは私をハグした。 授業が終わり、家に帰って留守番しているとチャイムがなった。 「はい」出るとモニターには誰も映っていない。(なんだ、いたずらか…)その瞬間、背後に気配を感じた。振り返ると。そこにはおかっぱ頭で制服姿の女の子が立っていた。服はきれいだったけれど、体のあちこちに傷ができていて首は真っ赤に腫れていた。私はそれがすぐにオサコさんだと勘付いた。 「ひっ!!え、い、やだ!!」ドサリと床に倒れ込む。オサコさんはゆっくりと私に近づいてきた。「ヤクソクマモレ、ヤクソクマモレ、ヤクソクマモレ…」そう何度もつぶやきながら私の首を掴んだ。 「はぁっ、はぁっ…」掴む力が強くなる。「あっ…」目の前が見えなくなった。 END… 読んでくださりありがとうございました!

短編小説みんなの答え:4

2本のトロンボーン

「行ってくるね、奏花(そうか)」 俺、奏太(かなた)の幼馴染の奏花が中3の秋に病気で亡くなってから、もうすぐ3年がたつ。                    9年前、半ば強引に奏花に連れていかれた金管バンドの見学。最初は興味がなかった。でも、演奏を見た瞬間何かで打ち抜かれた気がした。初めて見た、トロンボーンという楽器に。それは、奏花も同じだった。だから2人でずっと一緒に吹いていよう、と約束した。なのに、それは叶わなかった。                                                     中学最後の大会の直後、病気で倒れた奏花は1ヶ月あまりで亡くなってしまった。最後に奏花はこう言った。 「奏太のトロンボーンの音なら、どこまでも聴こえるよね。 なら、ずっと奏太の音をずっと聞いてられるね。でも、来世は聴いてるだけじゃなくて、一緒に吹こうね。またね。」と。                                         なら、俺より何倍も上手い奏花に並べるように練習しとかなきゃな。そう思って3年間練習して来た。                                                          そして今日は、2人で目標にしてきた吹奏楽コンクール全国大会当日。でも、緊張はしていない。隣に奏花の面影があるから。奏花の音が聞こえるから。 結果は、銀賞だった。次は、金賞を。現世に次はないけれど。 「行くぞー、奏香。」 「今行く。頑張ろうね奏汰。初の全国大会!」 「おう。絶対金賞な。」 君は、これが俺にとって2度目の全国大会だということを知らないだろうけど。 今世は、1つの写真に同じ楽器を持って、金賞の賞状とトロフィーを満面の笑みで見つめる奏香がいた。 「頑張ったな。ありがとう奏花。」

短編小説みんなの答え:3

一つだけ、次元が違う

ウソみたいに綺麗な夜空。 ここ、星夢学園中等部は、星が好きな人が集まる。ここに入学するのも星の知識を試して選ぶ。 でも。クラスメート全員が星が好きなわけじゃない。ただ、自分を極めるだけのクラス。と思っている人も少なくはない。全寮制とはいえ、星好き、極めるだけの真っ二つになっている。 「わあっ、星空綺麗!!」「うるせえ」「勉強の邪魔よ。」「でも見てっ…星が綺麗だよ…」 仲間割れ、全然珍しくない。それどころか、星をバカにっ…!! やっぱり私は無理だった、お姉ちゃんみたいに星を広めるとか…。 「星尾 みつきってお前か?」 ん?私の名前が呼ばれるなんて珍し…い 「お前と、星友になりたい。」 見上げると、高等部の先輩がいた。星の研究を極める人が集まる、中等部とは全然大違いの高等部の先輩だあ!! 「喜んで!!星尾 みつきです!!ふつつかものですが、どうかよろしくお願いいたします!!高等部の先輩がかいたレポートは、最高に美しくって!!」 一人で、喋りすぎた。 「お前、一等星か?」 違う。私じゃない。 「いえっ!!私なんか一等星、でもなんでもない!!行方不明になっているお姉ちゃんが、本当の一等星です!」 先輩は、言った。あの人の名前を。 「星尾 みれい先輩か…  ずっと、お前の事、話してた。星好きな妹がいるって。そいつも。いつかこの高校に入ってくるから。ってな」 ぼろぼろ涙が出る。泣いちゃヤダ!! 「お姉ちゃああああああん!!早く帰ってきてよお!!お姉ちゃあああああああああん!!」 一人叫んだ。先輩の温かい手 「泣くな。大丈夫だ。」 ここは、次元が違う。 それから私は泣き続けた。 すると、温かい日差しに包まれた。 「ただいま。みつきっ…、青星くん」 お姉ちゃんはもう透けてしまっている。 「先輩、お帰りなさい。」 「お姉ちゃん、お帰りなさい。」 「ただいま。また、明日っ…!!」 お姉ちゃんは、泣き顔のまま、さって行った 「先輩、お姉ちゃんに会えて嬉しい。」 「泣くな。これからは俺がお兄ちゃんになってやる」 やっぱり、一つだけ、次元が違うことが分かった。

短編小説みんなの答え:2

村の神

しゃらしゃらと鈴の音が鳴り響く。 そこには鳥居で舞う巫女がいた。 「……神さま。今年も宜しくお願いします…」 舞が終わったのか、一礼してから歩いてどこかへ行ってしまった。 (…綺麗だったな、今年の巫女の舞は。…まぁ、毎年綺麗だけど) (…あ、参拝客…) その参拝客は迷いもなく賽銭箱へ向かって行った。 そして周りをキョロキョロ見回して… 賽銭箱の中身をゴソゴソし始めた! 「…!」 (コイツ…盗む気だ!) 絶対ダメだ…!いろんな人の想いがこもっているから…! 力を込めて手を伸ばした。…瞬間。 …どぉぉぉぉぉ! 地響きが起こった。 巫女が慌てて出てきた。そうして動けない賽銭泥棒をおさえつけ… 無事に賽銭泥棒は無事に捕まった。 (…よかった) …僕はこの村の神。悪さをする奴には天罰を与える。 そして今日もこの村を見守る…

短編小説みんなの答え:4

アジサイの髪飾り

今日は私の誕生日、ということで、 友達の男の子からプレゼントをもらった。 「お誕生日おめでとう!」 薄紫色の手のひらサイズの箱の中に、アジサイの髪飾りが入っていた。 ―紫色の。 「秋斗君、私が紫色が好きなの知ってたの?」 「えっ、そ、そりゃそうでしょ!お、おれ、そういうの知ってるんだ」 男の子・・・秋斗君は照れ臭そうに頬を赤らめた。 それから数年後、私と秋斗君は同じ高校に入学した それまでずっと、秋斗君にもらった髪飾りは毎日つけてる。 アジサイは梅雨の花だから春・秋・冬もつけてるとおかしいけど、 私は気にしなかった。だって、大切なものなのだから。 ある日、私は二年生の不良男子にぶつかってしまたった。 「あ、すみません」と私が言うと、その男子は 機嫌を悪くしたようで、 「おい、なにすんだよぉ!!」と、 私の大切な髪飾りを無理やり壊した。 アジサイの花びら一枚一枚が、廊下に散らばった。 叫ぼうとした、その時 「おい!!!!」 秋斗君の声がした。 秋斗君は私をかばって、不良男子を追い払った。 「あ、ありがとう・・・・・」 「いいんだ。」 私は、ついにこの気持ちを伝える時が来たと思った。 「私…秋斗君が好き。」 秋斗君は一瞬目を見開いた。そして涙を浮かべて 「おれも」 と言ってくれた。 アジサイの髪飾りのバラバラになった花びらは、 ずっと、ずーっと大切にしてある。

短編小説みんなの答え:11

北極星

たとえ暗い夜だったとしても、必ず明るい朝が来る。 そう思っていた。 でもその考えはそのことを知ってから5年で砕かれた。 ___________________ とある病室のこと。 「真梨、何食べたい?」 がんになったお母さんはいつも私を気遣ってくれる。 「なんでもいいよ!それよりお母さんは何食べたい?」 私は明るく返事をする。でも、お母さんの余命は後一週間。それを思うだけで涙がとめどなく溢れる。 なぜこうなってしまったのだろう。いつでも優しいお母さんはみんなの人気者であり、誇れる母親であった。 「なぜ、どうして、、。」 その気持ちは消えることなく心に残る。 私はずるい。 ずっと反抗期で反抗ばかりしていたのに、今更心残りだなんて。 結局、私は親孝行もできないまま、お母さんは逝ってしまうのかな、とぼんやり考える。 目線の先にはよくお母さんが教えてくれた「北極星」。 小さい頃ずっと話してきたこの話。 お母さんはずっと 「道標になるような、人をこっちだよ、と言ってあげる大人になってほしいのよ。」 と思っていた。 でも、私はなれない。親不孝者でずるい私だから。 ついに後一日。 もう心が抜けている。明日で、明日で、お母さんと話せない。笑えない。 今更いうんだ。このずるい私。 お母さんは明け方、まだ星が見える時間帯、 「ありがとう」 と言い残して逝った。 その夜、病室の片付け。看護師さんが手紙を見つけた。 「真梨へ」 か弱い薄い文字を見て、手が震えながら書いたのだろうなと思い、涙が一粒ポロリ。 「真梨へ。 この手紙を読んでいるということは私はもう天国にいるということね。 貴方は私の心を癒してくれる、素直で優しい女の子。 貴方は私の誇れる宝。 どんなことにも挫けないで、友達に優しくしてきた貴方は、私のこれ以上ない宝だったわ。 たまに、気が合わない時もあったけど、そんなのすら懐かしい。 もうそれすらできないと思うと言葉で言い表せないほど悲しいわ。 これからの人生、頑張ってね。 お空から見守ってるよ。 これからどんな災難があったとしても、挫けないで。 絶対に私の分まで長生きしてね。楽しんで生きてね。悲しくなったら「北極星」を見て。 必ず私がいるよ。 貴方なら大丈夫。 13年間ありがとう。 あの世でまた会おうね! ママより。」 「お母さん、、、、。ずるいよぉぉぉ。先に逝っちゃうなんて。私を残して。」 きっとこの経験は心にずっと残るだろう。 ベットに顔を沈めながら泣く私のことを、北極星はいつもより増して優しく光続けながら見つめていた__end ___________________ どうでしたか?初めて書いたのですが、皆さんが感動して、また読みたいと思ってくださったら嬉しいです! 感想待ってます! 語彙力なしだけど小説に挑戦してみたmiileからでした! ではまたキズなんで!(≧∇≦)

短編小説みんなの答え:1

ドッペルゲンガー、それは負の感情

「ピンポーン」とインターホンが鳴った。 何も買った覚えはないのにと考えながら扉を開ける。 すると自分の目に飛び込んできたのは信じられない光景だった。 何ということか、自分と息子に瓜二つの人間がいるのである。 目の形や顔立ちまでみんな同じだった。 流石にここまで似ているということはあり得ないので、まさかのドッペルゲンガーかと思いながら問いかける。 「あなたは誰ですか?何故ここに来たのですか?」 すると、ドッペルゲンガーかもしれない人物は恐ろしいことを言った。 「私は、あなたです。あなたの心の底の、負の感情の塊です」 こともあろうに、本当のドッペルゲンガーだったのである。こんな時は思い切り相手を罵倒するといいと聞いたことがあるが、 それは自分自身に言っているようなもので、かなり気が進まない。とりあえずドッペルゲンガーと話してみることにした。 「それにしても、何故ここに来たのですか?」 「私達は、あなた達の負の感情の塊です。あなた達がまた負の感情を感じると、それが私達に集まるようになっています。しかし、それがもう耐えられないのです。本当は1人の人間だったはずなのに、誰かのストレスの解消のために動くことが。 私達も、普通の生活がしたいのです。」 「でも、もし負の感情を集める所がなくなってしまえば、私達、特にいじめられている息子はもう居場所がなくなってしまいます」 「そんな感情は、心ではなくて、もっと奥に捨ててしまえばいいのです。私達に対処させるんじゃなくて」 「それができないから息子は苦しんでいるんですよ?どうすればいいのです?」 「なら、私達を使うのをやめてください」 「え?」 「私達はもう充分働いてきたので、私達の代わりでも作って、それに負の感情を溜めてください。とにかく、私達はもう無理です。 「でも、これからはどうするの?」 「もちろん、普通の人間として暮らしますよ。それが私達の望みだったんです」 「そうか・・・・。じゃあ、もうここにはいなくなるってこと?」 「そうです。でもやっぱり、私達は消えることにしました」 「え?何で?消えなくていいんだよ?普通の人間として生きていいんだよ?」 「今考えてみれば、この世界は汚いことでいっぱいなんです。嘘や暴力に溢れているところもあります。そんな世界には苦しくて住めないので、もういっそのこと消えたほうが早いと思いました」 「ちょ、・・・ちょっと待ってくれ!」 「もういいんです・・・・今までありがとうございました・・・」 そう言って消えていった。そのあとには何もなかった。私は、ただ玄関にボーッと立ちつくしているだけであった。 でも、思ったことがあった。もう、負の感情を溜めるものはいらないと。そんなものは片っ端から弾き返して、反撃してやればいいと。どうなっても構わない。あんな思いをする負のドッペルゲンガーがいなくなり、息子を助けられるなら。 息子にもさっき起きたことを話して、これを提案してみようと思った。 信じてはくれないかもしれないけど、その方法なら何となく上手くいく気がした。

短編小説みんなの答え:3

私の好きな人

私は奥村佳苗(おくむらかなえ)17歳。私には好きな人がいます。その人は大邨俊也(おおむらしゅんや)君です。 学校に行っても俊也君から目が離せません 放課後にはいつも一緒に図書館に行ったり、公園で遊んだりしています。それほど大大大好きです。 俊也君はいつも私に気を使ってくれているのですが私はいつも「はわわわわわわ」ってなってしまいます。 私もいい加減俊也君に告白したらいいのにと思います。 今日は2月14日バレンタインデーの日。ついに私はチョコと手紙を渡してしまいました。 その次の日私は俊也君から「放課後に校舎裏に来て」と言われました。 放課後。私は俊也君に言われた通り校舎裏に行きました。 俊也君は恥ずかしそうに「佳苗ちゃん僕と付き合ってくれないか。いやならいいんだけど。」 と言われたので私は「返事はまた後日でいい?」と言って家に帰りました。 次の日、私はラインで放課後校舎裏に来てくれない?と俊也君に言いました。 放課後。私と俊也君の一対一になりました。 「よろしくお願いします。」と私の口からびっくりするほどはっきりとした声が俊也君に届きました。 もちろん「はい」と俊也君も言いました。 それから10年後私と俊也君は結婚して今、2人の子供がいます。そして私のおなかには、今双子が元気よく すくすくと元気に育っていっています。私は今とっても幸せです

短編小説みんなの答え:1

美少女の気持ち

「俺と付き合ってくれないか」 ああ、また?わたしは、まだ恋をしたことないのに。 わたしは、愛唯紗。めいさ、と読むの。中学の2年生。わたしは、美人らしい。 女子からは憎まれ、男子からは好かれる。でも、わたしは男子苦手で、初恋はまだ。 小学生までは、まだマシだったのに。女子からも、「仲良くしよ!」とか、「友達になってもいい?」とか言われたのに。 なんで?なんで、憎まれなきゃいけないの?わたしは、なんも悪くないのに!男子が自分勝手だからよ! そう、そして今も告白された。男子に。もうウンザリ。何回目?わたしだって自分の恋をしたいのに。 返事は、「無理。ごめんね~」モテないために、無愛想にしてる。しかも皮肉に。 男子「・・・。」ふんっ、いい加減諦めなさいよ。 次の日 「ねぇ、知ってる?愛唯紗、あの男子を振ったんだって!」「えぇ~!男子可哀そう~」「愛唯紗ひっどいねぇ~」 ああ~もう、悪口、陰口、全部聞こえてますよっ! この悪口がイジメにならないといいんだけど、、、 「ねぇ、愛唯紗って、好きな子いるのかな?」「いたらとっちまおうよ!」「悪い噂たてるとか?」「いいね!」 はっ?絶対好きな子つくんないもん。ああ、でも彼氏とか欲しいなぁ・・・。 ある日、ひとりで廊下歩いてると、 「ねぇ、愛唯紗さん、あのままで、いいの?」ふりかえって見ると、男子がいた。 か、かっこいい!わっ、ヤバい、一目惚れしたかも?どーしよ、どうしたら、いいの?えっと、まず、何のことか訊(き)かないと! 「なっ、何がでしょうか?」「あの女子たちのことだよ。いいの?」うわ、わたしのこと心配してくれてる・・・。 「ん、よくない。でも、わたしはどうすることもできないの。だからほっといていいよ」 あっ、そんなこといったら!助けてもらうチャンスだったのに。はぁ・・・。 「俺が、助けてあげる」へっ?誰を?この流れだと、、、わたし? 「でっでも、そしたら、あなたにも迷惑かけちゃうし、またトラブル発生しちゃ」 「大丈夫。俺が助けるから。」かぶせるように、言った。ああ~ヤバい、やられるっ! 「そ、そう。あっ、授業始まっちゃうから行くね!さよならっ!」やだ、顔が熱い!絶対、顔真っ赤だ! あ。名前きいてない・・・。ま、いっか! 「ねぇ、そこの愛唯紗!何してんのぉ?」あ、意地悪な女子、美恵だ。「まったまたぁ、告白されたの?」 「っち、違うわよっ!」「ん?じゃあ、あんたの一目惚れ?」う、図星。どうしよう、、顔が熱いっ、このままだとバレる!! 「あ、その顔は、図星ね。みんなぁ、この子、翔のこと好きになったみたいぃ~!!」ああああ、やめて!お願いだから、やめてっ! 「え!うっわ、計画たてよ!」「前のアレ、実行する?」「悪い噂ながそ!」「わたしも翔、好きなのにぃ~!」や、やめてっ・・・。 「黙れ」辺りはシーンとした。だ、誰?? 声の主は翔という人だった。なんで、ここに?ああ、また顔が赤くなる。 「何言ってんの、翔」美恵が言った。「まさか、愛唯紗をかばうんじゃないでしょ?」「黙れって言われてもねぇ」 「俺は愛唯紗を助けるって、約束したんだ。」翔のことが好きだった、意地悪女子が、泣いている・・・。 顔が燃えそう!いや、このまま燃えて死にたい、、、わたしのこと、ほっといてよ・・・。友達が、欲しいだけ、、、 「恋愛なんて、どうでもいいの!」自分でも気付かないうちに口走っていた。 「わたしは、友達が欲しいだけなの!美人だからって、決めつけないで!」 みんな、驚いている。普段、わたしは大きい声を出さないから。美恵が一番、驚いている。 「ブリっ子なんかじゃ、ないの。美人になりたくて、なった訳じゃない。」 「だから、勘違いなんか、しないで!誤解しないで!」 「あなた、自分の意見を言える子だったのね・・・」「ちょっと感動しちゃった、、、」みんな、それぞれ、言う。 もしかして、伝わった!?う、嬉しい!「愛唯紗、今までゴメン。嫉妬しちゃったの。友達になってくれる?」 ああ、それそれ!それがわたしの聞きたかった言葉!「も、もちろん!いいですっ!」張り切って、言っちゃった♪ それからは、みんなで、仲良く過ごしました。(翔はふられましたw恋愛はどうでもよいと愛唯紗が言ってたのでww) .。o○END○o。.

短編小説みんなの答え:5

幽霊

『幽霊を見たことがありますか?』 私のこたえは『はい』です。 だから今ここにいるのです。 あの日、私はいつものように学校に行って、勉強して…本当にいつもと同じ日でした。 でも、下校中だけ違いました。 私は、あるものを見てしまったのです。 それは…「如月公園(きさらぎこうえん)」という、 通学路にさしかかったときでした。 その公園はとても小さな公園で、ブランコとベンチがあるだけの場所でした。 私はその公園に人がいるのを見たことがなく、 その日も誰もいませんでした …と、思いました。 「キィ、キィ…」 公園から、ブランコの揺れる音がしました。 私は、何気なくブランコに目をむけた… そこにいた者を見た私は、体の力が抜けるのを感じた… 「うっ……!!」 その瞬間、視界が真っ暗になりました。 キーーン…! 耳鳴りがして、気がつくと、私は地面に倒れていました。 あのとき私に見えたもの。それは、女性でした。 白いワンピースを着ていて、長く乱れた黒髪、そして…なにより怖い「目」 その女は、目が赤かった。いや、真っ赤でした。 目が合った瞬間、彼女はブランコから降りた… 起き上がると、もう女はいませんでした。 いえ、それは間違いでした。 あれ…私は白いワンピースを着ています。 私の背後にその女はいました。 「ねえ、君も今日から私達の仲間だよ…」 そう言って、その女はにまぁっと笑いました。 その真っ赤な瞳には、光がありませんでした。 「この公園の本当の名前は、『鬼公園』なんだよ…」 「鬼」と書いて「きさらぎ」と読む… そう、私は幽霊になったのです。 その日から私は、新しい仲間を探しています。 私はどこでしょう? ここだよ。 君の、後ろ___ 作.ユキ

短編小説みんなの答え:3

終末世界と朝焼けの色

「ー週間後、この世界が終わりをむかえる。」 そんなことを言われたら、あなたはどうしますか? ただただいつも通りの日だった。僕はいつもの時間に起きて、学校に向かう。教室に入ったって、何も変わったことはない。女子は机の周りで喋り、男子たちはスマホをのぞきこんで馬鹿さわぎしていた。クラスの真面目ちゃんはもくもくと机に向かい、厨二病は何かをノートに書きなぐっている。それから僕は自分の机で本を開く。何も変わらない、見慣れた日常、のはずだった。 4限目が終わり、昼休み。皆が思い思いの場所に向かい始めたそのときだった。急に、教室に備えつけられているテレビがついた。僕はそこにうつったそうそうたる面子に目が離せなくなった。そこにうつるのは各国の首脳たち。また異様だったのが、そこには沢山の外国人の報道陣がいた。 何が起きたんだ、とクラス全員の視線がテレビにそそがれる。そこで聞こえたのは、信じられないような言葉だった。 「えー国民の皆様にお伝えいたします。この度、地球は滅亡します。期限はー週間後。くわしい事はお伝えいたしかねます」 首相がそう言ったとたん、テレビがブチッと切れた。教室が静寂につつまれる。いや、今、この世界で言葉を発するものはいないのではないかというほどに、あたりは静まりかえっていた。 初めに耳に飛ぴこんできたのは、陽キャのΓは?」というー言だった。それが合図だったかのようにクラスメー卜たちが口々に喋り出す。 Γえ、どういうこと?」「俺ら死ぬの?」「やだ、変なこと言わないでよ」 その後、学校は休校になった。それからのー週間は、まるで地獄のような日々だった。世界各地で暴動が発生し、地球は混乱の禍の中にあった。ー歩外に出れば死体、死体。人間のものもあれば犬や猫など動物の死体もあった。そんなぐちゃぐちゃな世界でも、時は進む。ついに、ー週間が過ぎた。 「全部、見おさめだな」 その日はあれ果てた道路さえ、美しかった。地球最後の日でさえも、口マンチックなことなんて何もなく、僕はいつものように眠りについた。明日は、来ない。 目が、覚めた。外は明るくなっている。世界は終わらなかった。ボ口ボロの街に生き残りらしき人がちらほら見える。その横顏は悲しいようにも嬉しいようにも見えた。 今日見たいつもと何も変わらない朝焼けを、僕はきっと、ー生忘れないだろう。

短編小説みんなの答え:17

私、いい子じゃないからね。

私の名前は優。名前に反して、私は決して優しくなんかない。 今日も朝ごはんも食べずに学校に行く。 周りに見えるもの全てが鬱陶しい。 そんな私だから、学校でもあんな目に遭っているんだろう。 こんな捻くれた私のことは、先生も味方しない。 ただ味方をするのは、このアホだけだろうか。この女の名前は心姫(はあと)。 名前を見ればわかるように、私とは反対で親に溺愛されている一人っ子だ。名前を呼ぶだけでも恥ずかしくなる。 愛され続けてきたお前が私なんかと関わらない方がいい。 と、いつも言っているのにこいつは言うことを聞かない。 別にこいつは役に立つわけでもないのに。 私をカラオケや最近流行りのカフェに連れて行ったりするだけだ。 そんなこいつが、最近いじめられているらしい。 私はそのことについては何も言わなかった。私には関係のないことだし。 私を助けたこいつの自業自得だ。 そんなある日、トイレにも教室にもあいつがいないと気づいて急いで屋上へ行くと、 案の定あいつが屋上に立っていた。 「ハート。ここで何してんの?」 「え?ああ。疲れちゃって。私、優ちゃん迷惑だったよね。 これ以上何かしてもみんなの迷惑になるだけなんじゃないかなーと思って。 ほら、私ってみんなにキモいって言われてるしさ、 これ以上新しい教科書買ってもらってもパパとママを困らせちゃう。だから…」 私は耐えられなくなって。こいつの胸ぐらを掴む。 きゃっ!とハートは言ったけど、私はそんなことお構いなし。 「何が疲れたーだ。そんな半端な覚悟で私みたいな奴助けたら痛い目見ることになるよ? 私を助けたあんたには、一生この最低な私の友達でいてもらおうと思ってんの。 そんな簡単に死なせはしないよ。私、意地でもあんたのこと生かすから。 あんたを簡単に死なせてあげるほど、いい子じゃないからね。」 私がそう言うと、ハートはふふっと笑って、 「わかったよ。優となら、どんな地獄も返り討ちにできる気がする。」 と言った。私はこいつと、この地獄を生き抜いてやる。

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