短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
君に会えたから。
俺は内川爽人。自分で言うのもなんだが、顔は整っているし、めっちゃモテる。でも、そんな俺は同じことが繰り返される毎日に退屈を感じていた。が、そんなある日、転機が訪れる。 中学3年7月。このなんとも言えない微妙な時期に転入生がやってきた。 「はーい、朝の会始めるぞー」 先生の間伸びした声。うぃーすと言いながらガタガタ音を立て席に着く。 「えー、今日は転入生が来ている。みんな拍手で迎えるように!」 どうでもいい。いつも通り過ごせば何も変わらんだろ。 ガララッ! ザワッ。教室が騒がしくなった。 なんだ?と顔を上げると、、、 「初めまして、春雨桃です。よろしくお願いします。」 転入生はとんでもない美人だった。 少し日焼けした肌にショートヘアがサラサラ揺れる。身長は160センチくらいでスラっとしたモデル体型。 男子も女子も沸き立った。 「はーい、静かに。春雨には内川の隣に座ってもらう。」 漫画みたいだな。超美少女が転校してきて隣の席になるなんて。 「よろしくね!内川くん!」 「あっ、よろしくー。」 ドキッ!こっち見んなよ、、。しかも妙にドキドキするし、、。 朝の会が終わり、春雨の周りには人だかりが出来ていた。 俺の席に親友相澤優斗が来て言った。 「めっちゃ美人だな、、桃チャン!お前、取るなよー?」 「心配しなくても取んねーよ」 まあ、確かに可愛いな、、。 キーンコーンカーンコン! 「席につけー」 1時間目が始まる。 ガサガサ。隣の春雨何かしている。うわっ、こっち見た! 「ねぇ、ごめんね。教科書忘れちゃって、、。見せてくれないかなぁ?」 頬を赤らめながら見つめられて、、拒否できないじゃないか! 「いいよ。」 机をくっつけて教科書を見る。近くていい匂いがしてヤバい、、。しかもやたらと春雨が見つめてくる、、!早く終われー! キンコーンカーンコン! 「はい、今日は終わりー!宿題忘れんなよー!」 終わった、、、。 それから月日は経ち、卒業式。これまでいろんなことがあったなぁ、、。急に抱きつかれたり、一緒に遊園地に行ったり、クリスマスにプレゼントを交換したり、、。 薄々気付いていた俺の春雨への気持ちはドンドン大きくなって抑えきれなくなっていた。 噂をすれば。春雨がやってきた。 「爽人くん!あの、お話があるんだけど放課後中庭に来てくれない?」 なんだろう、、? 「わかった!じゃ、忘れないように行くからな!」 「うん!」 それだけ言うと春雨はどこかへ行ってしまった。 「よぉよぉ、内川くんよぉ。桃チャンと仲良くお話ししちゃってよぉ!何話してたんだ!白状しろー!」 「何も話してないよ。」 ぼーっと外を見つめながら言う俺に驚いた顔をした優斗はそれ以上何も聞かなかった。 放課後 「なに?話って?」 「伝えたいことがあるの、、。」 だからなんだよ!さっきからドキドキして集中できないんだ! 「えっと、好きなの!私と付き合って下さい!」 ぶわっ!顔に熱が集まっていく。えっ、好き?俺のことが? ドキドキして顔が見れない、、。ギュッ、気がつくと俺は春雨を抱きしめていた。 「俺も、俺も好き!」 「私も好きだよ、、、」 俺たちはいつまで抱きしめて合っていた。 君に出会って僕の日々は楽しいものに変わった。ありがとう。これからもよろしくな、、、桃。
ー君と、いつまでもー
“私たちはずっと一緒!!” 私の名前は春(はる)。 私には華(はな)って言う 親友がいるんだっ♪ 今日も華と遊ぶつもりっ。 あ、やばっ!! そろそろ行かなきゃっ! 春「お待たせ~っ!」 華「大丈夫だよっ。それより、早くいこうよ!」 春「うんっ!」 春「ーーー!」 華「ーーーww」 春「あっ!青信号になったよ!いこっ!」 華「うんっ!…てっ!春ッ!危ないッ!」 春「えッ?」 ドンッ キキーッ!! えッ?は、華が…引かれたッ? うそ… と、とりあえず病院…。 う、うそ… 華が…タヒんだっ? 私のせいだ… 私が、遊びに誘ったせいで… ?『春のせいじゃないよ。責任持たないで!』 春「えっ…?だ、誰…?」 ?『私だよ。華だよっ。』 春「えっ!は、華…!?ほんとに…?ごめんっ!!私のせいで…(泣)」 華『だからっ!春のせいじゃないよ。私が春を助けたくてやっただけ。』 春「…(泣)ありがとう、、。」 華『ニコッ それに、私がタヒんじゃっても心はずっと一緒だよ!』 『ほら、小さいときに、約束したでしょっ?』 『私はずっと、近くで春のこと、見てるからねっ。』 春(!!…そうだ、忘れてた…!) 「うん!!私たちはずっと一緒…!」 ー君と、いつまでも一緒にー END ーーーーー どうでしたか? 感想、アドバイスなど くれると うれしぃですっ。 ーーーーー じゃ、またね~っ( ´∀`)/~~
なんでもない私の日常
私の名前は、小川春。 なんでもない.どこにでもいる小学6年生。 のはずが…? おととしの冬,私がかすりきずをおうと,春が来るのがー週間,おそくなった. ぐうぜんだろう…そう思った. 去年の冬,私がこっせつすると,春はーヶ月,来るのがおそくなった. ありえない…けど…私は信じられないんだ。 そして今年の冬。私は学校へ行くために,白い息を吐きながら,歩いた。 すると,はるか後方から,「あぶない!」という声がした。 まぁ,気のせいだよね、寒いし、と思いつつも後ろを見ると、いねむり運転の車がこちらに向かって走ってきている。 そして、私にぶつかった。 「大丈夫か!?」そんな声が聞こえた。「うごくなよ。今、きゅうきゅう車を呼ぶからな。」 しかし、私はその声を無視し、立ちあがった。 「私が…いなくても…春は…くる…かな?」 そして、生きている中で、最後の「願い」をするために、手を組む。北を方向を向き、こう願う。 “美しき春が、この世界にちゃんと来ますように” ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 作者のアロマです。初めての小説で、下手かもしれませんが、ぜひコメントお願いします。
地球滅亡までの恋物語。恋とは何か
その日、わたしはニュースを聞いてきた 「、、、続いて速、、、報に、、、なります、、、き、今日、、、午後10時頃、、巨大隕石が、、、し、衝突する予報です、、、この隕石は、、、人類が滅亡するほどの、力があるみたいです、、、」 .................コスギ リサ わたしは小杉 莉砂。普通の中学3年生 わたしには好きな男の子がいる その人はとても面白い。いつも笑わせてくれる。なにか悩みがあってもその人と一緒にいると悩みが飛んでいく。 ...............カワノ ケント おれは川野 健人。少し不良の中学3年生 あ、自分で言うなって?wごめんごめんw ちなみに俺には会うと心臓の鼓動?が早くなる人がいる なにかの「病気」か? 現在時刻 午後2時 ーー え、、、?地球滅亡、、、?う、嘘でしょ? まだやり残したことがあったのに 、、、なんで、、、ヒック、、、 まだ、たくさんやりたいことがあったのに、、、 「あの人」に伝えたいことがあったのに、、、うぅ、、、 ふぅ、よし! 、、、?地球滅亡?そんなんアニメでしか聞いたことないんだけど。まじで? うわー悔いだらけじゃねえかよw あの「病気」の名前でも知ってから死にてえなw 友達の木島にメッセージで相談してみることにする 「なあ、最近莉砂の前だと心臓がばくばく鳴ってなんか、緊張するんだよな」 「?それって「恋」じゃね?俺も小さい時そんなんあってあとから知ったで」 「恋、、、」 現在時刻午後2時半 残り7時間半 はぁ、、、はぁ、、、はぁ、、、 足がもう限界 けれど今やらないと今後ずっとずっと後悔する 「ピンポーン」 け、、健人くんいますか? ガチャ、 「な、、、なんか、、、用?」 (いつもの声、、、ううん!それどころじゃない) ね、ねえ、き、今日一緒に近くの色んなとこ一緒にまわらない? あ、わかった。準備するからちょっとまってて うん、!ありがとう! よし、行くか、あの「病気」の名前も知れたところだし、 おまたせ。行こうか うん、! テクテク、、、 、、、、、、(手、繋ぎたい、) ねぇ、?手、繋ぎたい。いい? (!?こいつほんとか?この俺と?) この後、混乱してる人混みの中を抜けてしーんとしているデパートに着いた。店員さんもいない。2人だけの空間。 2人で残っている商品を食べたり飲んだりした。最後だしいいやと思っていた。 午後4時 残り6時間 次あそこの湖行ってみようよ! お、おう、 (俺、こんなんでいいのか?莉砂だけが話してるみたい、せっかく誘ってくれたのに、俺、、) ど、どうしたの?涙が出てるよ? フキフキ、、、 ううんなんでもない。あの湖な?行こう! (どうしたんだろう。滅多に泣かない健人くんが、?) 湖、綺麗だね。 うん。綺麗。でも湖より莉砂の方が、、、 え? あ、いや、なんでも、ない あ!あそこ魚!ほら見て! あ?ああほんとだ。綺麗だな。コイか? (莉砂、切り替え早いな。) 午後6時 残り4時間 次、どこ行く? 俺、、森の山公園行きたい。ほらこの間行った あぁあそこ!あのブランコで一緒に遊んだ そうそう。あそこでブランコ漕ぎながら世間話したよな。 (、、、話に夢中になっていた、) 行くぞー おー! だんだん俺は莉砂のことを好きだと自覚していた 着いた、、ふぅ疲れたからベンチにでも座るか? う、うん 私、、言葉がさっきより出にくい、? どうした。なんか元気ないな 、、!ううん!なんでもないよ!休憩できたしブランコ乗りに行く? おう それでよぉ、親がな?、、、 wwそうなんだ面白いね (幸せ、楽しい、) 現在時刻午後7時 残り3時間 なあ? ?どうした? 「恋」って、、なんだと思う? 「恋」、か、うーん。異性に恋心を抱くこと?分からないw難しいこと聞くねw 俺、その「恋」を今してるみたい え?(誰だろう、、) 誰だと思う? うーん分からないよー 教えて? じゃあせーので言うなら教えてあげる せーのでか、(本当のことを言うしかないのかな。) 他愛もない話で時間を費やしていた。 この時間がずっとずっと続いていて欲しい 現在時刻9時50分 残り10分 「せーの」 「小杉莉砂」 「川野健人」 、、、一緒だな !?やったー! でも、もう地球が滅亡するみたい もっと早く言っときゃ良かった。ごめんな? こちらこそ、ごめんなさい。でも、最後に言えて良かったね? 来世で幸せになろう! 約束、、だからね? ピコン なんだ? 隕石の軌道が変わって地球滅亡は無くなった、、!?
ずっといっしょ。
私の名前は板西(いたにし)くやは、高校2年生だ。突然だが、私には好きな人がいる、 その子は、余沼霜(よぬしも)したわ、同い年の幼馴染、。 ずっと一緒にいたい。大切な人。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夏の暑い風が吹く中くやはの、黒いセミロングの髪が風に揺られる。 「ん、今日は7月7日かー、ふふ、私としたわの誕生日。あと、七夕だなぁ、」 ベランダでくやはが独り言を呟くと。ピロンとくやはのスマホが鳴った。 『ねね!くやはくやは!!』 『ん、どうしたのいきなりーw』 『天の川ある!!屋上きて!』 『りょ!今行く!』 手慣れた様にメッセージを打つと、サンダルを履き、玄関を飛び出た。 夜の街には、セミの鳴き声がミーンミーンと鳴り響いてる。 「あっ!くやは!早くおいでー!!」 屋上で元気にしたわが手を振っている。夏の風で、茶髪のツインテールの髪がなびいている。 「どしたの!したわ!いきなり呼んで」 「へへ、くやは!誕生日おめでとー!!!」 「もー、それはしたわもでしょ、誕生日おめでとう!」 「見てみてくやは!天の川!!」 「わぁー、綺麗、私たちが1番最初にあったのもここだっけ?」 「そうだよー!もう出会ってから7年かー、早いね、」 「もうあっという間だよー!!」 2人が楽しそうに思い出話をしているとしたわが口を開く。 「…ねぇ、くやは、私好きな人がいるんだよね。」 真剣な顔で、したわがいうと、一瞬でくやはの顔が凍りついた。 ドキンドキンと、くやはの心臓の音が鳴る。 (え、好きな人って、きっと他の誰かだよね、やだやだ、私は1番したわの事好きなのに…) 頭の中が真っ白になって、気づけばくやはの目から雫が流れ落ちていた。 「!?くやは!?どしたの!?」 「やだ、私、したわが好き。行かないで、ずっとしたわが好きなのに。。」 その瞬間したわの頬が赤くなった。 「え…私の好き人ってくはやだよ。両思い、、両思いじゃん!!」 ぽかんとした表情でくやはが顔を上げる。 「ほ、本当に、!?嬉しい。。付き合お。」 「もちろん。ずっと一緒!!」 2人が幸せそうな顔で見つめ合う。 「ふふ、来世もくやはと一緒にいたいなぁ、。」 「ん!!私もしたわと一緒がいい!」 「来世でも、いつでも。」 『ずっと一緒。』 2人が口を揃えていう。2人は幸せな表情で手を繋いでいる。 綺麗な天の川が見える。 2人のワンピースが風になびかれ落ちていく。 2人はいつまでもいつまでも、ずっと、一緒だった。
七夕の夜…一年に一度の夜
るな~!今日は七夕だよ! あ、そうだっけ るなは織姫と彦星に何お願いする? 私は... 彼は市川颯太。私の幼なじみで 女子力が高め私はこっそり片思い中… 私は、何をお願いしよう 私の名前は佐竹るな 高校一年生。 え~!るな決まんないの? 颯太はもう決まったけど~! 颯太は~!るなと激ウマケーキ作りたい! そっか よーガキ! その時知らないヤクザらしい人に声をかけられた おい、この女、ちょー可愛くね? だな、連れて帰るか そのヤクザ二人が私の腕を掴んできた その時、颯太がきて、 るなに手出してんじゃねぇよ ひっなんだこのガキ おい、逃げるぞ! 颯太が私を守ってくれた るな、大丈夫? うん颯太。 何? 私、七夕にお願いすること決まったよ え教えて! 私は、颯太とずっと一緒にいたい え 颯太の事が、好き。 颯太もるなの事が好きだよ 七夕にお願いすること決まったね!! うん!! 私達は明日にはもう、 "ずっと一緒にいたい" その夢が叶っていることを知らなかった
好きだから 無限ループ
私の名前は西ヶ谷梓(にしがやあずさ) 今起床した中三女子 「梓!おは!」 「あ、裕おは」 彼の名前は浅田裕(あさだゆう) 私とは幼なじみで、同じ家に暮らしてる。 裕の家は貧乏で母子家庭だ。 裕の母と私の母が親友で裕と裕の母と 小さいころから一緒に暮らしてる 私は正直迷惑だと思ったこともある。 「梓!今日数学ある?」「多分無かった」 「よしゃー!!!!」「そんな嬉しい?」 「当たり前だろ!さ、行くぞ!」 「ふーん、うん」 「梓」 「ん?」 「梓って、好きな人いるの?」 「いるよ」 「そっか…」 「なに落ち込んでんのよ」 「いや」 (ホントは裕が好きだよ) 「俺は梓が好き」 「え///」 「何で顔赤いんだよ?」 「い、いやだって、」 私も君の事が
つまらなかった毎日を救ったのは、恋人!?
笑い声・話し声が雑音に聞こえた。そんな日々だった。私は夜奈。教室の隅でじっとしていて、ずっと本を読んでいるような、そこらへんにいるぼっちちゃんだった。友達なんていない。信頼できるのは、親と先生だけ、そんなことを思っていた。全校朝会、校長の話長いし、すごくめんどくさい。すると、目の前が、真っ暗になった。 しばらくして、目が覚めた。すると、カーテンの向こうから、ギターの音がした。ピアノをしている私にとっては、かなり音程があっていて、すごいと思った。『目、覚めた?』『こんにちは。悠樹って言います。よろしくね。』男の子が話しかけてきた。たしか、こいつは、友達が多くて、ちょっとした、イケメンだ。いつも、楽しそうで、妬みをもつ存在。「なんで、あなたがいるんですか?」『あ、先生に頼まれて!大丈夫かどうか聞いてこいって』「あと、なんでギター弾いてたんですか?」『待ち時間してたら、ちょっとでも上手くなるかなと思って。』『じゃあ、こっちからも質問。今彼氏いる?』「いやいないですけど…」『シャッ』「ん?」『いや?』『短刀直入にいう。俺と付き合ってくれ//』「は?」『好きになった。お願いします。』「あ、じゃ、別にいいですけど…」『やった~じゃあね。』次の日… 「お前さ、罰ゲームとはいえ、よく、告白できたな。」「ほんとだよ。昔からそういうのだけは得意だよな。」へ~そんなことするひといるんだ。ヤバ。『なんか間に受けてたのおもろいよなw』ん、この声は…なんとなく察しがついた。悠樹だった。 教室の椅子に座った。こんなのショック受けてないんだけど…でも、目から出てくる、この水はなんなんだ…ほんとに最悪…「別にいいよ」なんて言うんじゃなかった…またいつもの日々に戻るんだ…最悪… 私は、一生恋をしないことを心に誓った。
生きてるって幸せなんだなって。
「...あ」 気づいたらお母さんのことを見てる。 なんでだろ。 目があって2秒。 逸らしちゃうのはなんでだろ。 恥ずかしくて窓を見る。 雨が降ってるのはなんでだろ。 それから頭の中がいっぱいになって 私は今日も嘘をつくんだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 「めいー!今日はどうだったのっ??好きな男の子のこと」 「こっち向いてニコって笑ってくれたよ」 ほーら。また嘘ついた。 心のなかであっかんべ。 「あはっ めいってばモテモテだねぇ」 お母さんはそう言ってゴシゴシ私の頭を撫でた。 その手に、私の手を重ねる。 少しだけ、強くなれた気がした。 ーーーーーーーーーーーーーーーー ほんの少しの、昔の記憶。 大事な大事な、私の記憶。 それをそっと胸に押し戻しながら、また窓を見る。 降りしきる雨は、いつの間にか止んでいた。 ふぅ、と吐いた息を戻すように大きく息を吸って、胸に溜める。 幸せな気持ちが、心に広がる。 生きているって幸せだなって思えた。 ーーーーーーーー-ーーーーーーーーー お母さんの危篤状態(きとくじょうたい:回復の見込みがないこと)が知らされたのは午前1時。 前々から入院していたので、病院はわかっている。 私が外へ出ると、雨が降り出した。 傘も持たずに走っていたとき、ふと思った。 私って哀しい人間なのね、って。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「201...」 お母さんの病室を目の前にして、ため息が漏れる。 ガラガラガラ、とドアを開けると、そこにお母さんはいなかった。 「中山さんのお子さんですか?」 背後から声がした。 振り向くと、看護師さんだった。 「...はい」 服の裾をぎゅ、と握った。 これは私の悪い癖。 「中山さんなら、集中治療室にいますよ」 「それに、今は午前1時ですから、中学生は家に帰りなさい」 看護師さんは私の服を見て言った。 たしかに私は制服を着ている。 誰がどこからどう見ても、東中学校の中学生だ。 「でも...お母さんはどうなっちゃうんですか!?死んじゃうんですか!?ねぇ、なんとか言ってよ!!」 看護師さんは私に、落ち着いた声色で、それでいてしっかりした瞳で私に言った。 「あなたはとってもお母さん思いなのね。そうね、中山さんも言っていたわ。『私はすごく愛されてる』って。」 「でもそれが負担になって病気にかかるケースも有るわ。そうね、橙色の痣が出現する怖い病気とか」 私は『橙色』に引っかかって、私の頭の辞書をパラパラめくった。 そっか、あの時のあの肌の痣は―――。 「その痣はね、治療法の無い原因不明の病気でね、中山さんも、『あの子を思うたび、肌がチリチリ痛くなる』って言ってたわ」 全部、私のせいだ。私が甘えたから、私が頼ったから、全部全部、私が―――。 「私が死にます!なぜお母さんが死ななくちゃいけないの!?お母さんの代わりに、私が死にます!」 気づいたときにはそう、口から出ていた。 「それは、無理なの。ごめんなさい。私には、何も、してあげられないの...。」 そう言うと看護師さんは泣き出した。 さっきの凛とした態度はどこへやら、背中を丸めてただ泣いていた。 「私も」 「息子を失ったの」 看護師さんがポツリポツリ話しだした。 空は鮮やかな群青色から、橙色へと姿を変えていった。 「息子は7才の頃にその病気が見つかってね、9才の頃この病院に搬送されたの」 「毎日元気な声で挨拶してくれてね、めったに病気はかからなかったんだけど。私に、胸がチリチリ痛む、って言ってきたの」 私は話の内容を聞き逃さないようにゆっくり言葉を飲み込んだ。 「検索しても出てこないから...。ほんとに毎日が苦痛だったわ」 「だから少しでも笑顔でいようと、少しずつ笑わせてたの。でもそれが原因だなんて...」 看護師さんは、橙色の空を見て、言った。 「息子はね、今も私を見てるの。大丈夫って言ってくれてる気がするのよ」 そう言うと、看護師さんが私の方を見た。 しっかりとした、瞳で。 「だから、信じましょう。この先、どんな辛い未来だとしても。お母さんを.....信じなくちゃ」 そう言うと看護師さんはにっこり笑った。 その笑顔が少しだけお母さんと似ている気がした。 「...っ、はい!」 私もとびきりの笑みを浮かべた。 お母さんに、届くように。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お母さん、ありがとうね」 私はそう言って、今日もまた、会社へ向かう。 この一日が、 一生続きますように。 そんなこと、叶えられないけど、 いつまでも、そう思ってたいんだ。 ーーーーーENDーーーーーー
託された想い
「私、アイドルになりたいの」 無理でしょ、なんて思ってる? と、彼女は聞いてきた。 「そんなわけないじゃん。莉愛は可愛いし、美人だし、優しいし、スタイルいいし、歌上手いし」 「ふふっ。奈津は私を美化しすぎだよ」 「莉愛ならなれるよ、絶対」 私もなりたかったけど。私なんかなれないから、莉愛に想いを託した。 ──それが、5年前のことだった。 「え・・・・・・?」 『速報です。人気アイドルグループ、Sunnyの松野莉愛さんが、事故で亡くなったとのことです』 ありえない。嘘に決まってるでしょ。 『松野さんは、〇〇線の電車に乗っていたところ、脱線事故に巻き込まれたと見られます』 突然の、ニュースの速報。コップの破片が散らばっている。落としたのか。 『・・・・・・っ、リアは、明るくて、優しくて、女神のような存在でした』 優しい笑顔。私は、いつも莉愛の笑顔に癒されていた。 『ありえません。あんな、リアが亡くなるなんて』 ありえない。きっと、どこかで生きているに決まってる。 『嘘ですよね!?』 『ちょっと、まだ気持ちの整理が出来ていないので、今はそっとしておいて欲しいです』 莉愛の務めるグループ、Sunnyのメンバーのコメント。私も、まだ信じられない。 「・・・・・・っ・・・・・・っ・・・・・・なんで、なんで」 ぽたぽたと落ちる涙。電車なんか、乗らなければ、莉愛は── 莉愛が亡くなって、1週間が経った。 「奈津ちゃん・・・・・・今まで、莉愛のこと、ありがとう」 涙を流しながら話す、おばさん。幼稚園のころからの付き合いとはいえ、私は何もしてあげれてないのに。 「私のほうこそ、莉愛には、助けてもらってばっかりで」 ほんと、助けてもらってばっかりだったな、私。 私が大怪我をして大会に出られなかったときも、リレーでこけて、負けてしまったときも、失恋したときも、私に彼氏が出来たときも、おばあちゃんが病気で亡くなったときも・・・・・・。どんなときだって、莉愛はそばにいてくれた。慰めてくれて。励ましてくれて。一緒に喜んでくれて。 「奈津ちゃん、お願いがあるの」 「お願い、ですか?」 「莉愛の代わりに、Sunnyに入って、歌ったり踊ったりしてくれないかしら」 「わ、私が!?」 「あの子、奈津ちゃんにもデビューしてほしかったって」 私が、デビューなんて。 「奈津ちゃんがオーディションで落ちた時、莉愛がね、『私よりも、奈津が受かれば良かったのに』って言ってたの」 落ちたんだから、私には才能がないってことじゃん。 「だから、お願い」 そう言われて、なぜか許可してしまった。 「田邊奈津です。よろしくお願いします!」 「えーと、あなたがリアの親友さん?」 「この子が・・・・・・」 私には、無理なんだな。そう思った。アイドルになりたかったのは私だってそうだけど、莉愛に敵うはずがない。 「よろしくね。めちゃくちゃ歌うまいんでしょ?」 「りあっちから聞いてるよ」 「しかも、K-POPめっちゃ好きで、ダンス上手いって」 「奈津は天使だって、リアちゃんが言ってたよ」 莉愛が、そんなことを。 そんなこんなで、私のデビュー&初ライブを記念するイベントが行われることになった。 「サクラ、ヒナタ、マユカ、ノゾミ、ナツ、出番だよ」 マネージャーさんに呼ばれる。 「「「「「はい!」」」」」 私が立っていていいのかっていうステージ。でも、5人で莉愛の想いを背負って歌うんだ。 「こんにちはー!」 「「「「「Sunnyです!」」」」」 「今日から、新メンバーの田邊奈津ちゃんが加入します!」 「どうぞ、拍手でお迎えください!」 会場に響く拍手。もちろん、ここから順風満帆にいくわけじゃない。なんで私なのかって、リアじゃないのかって、言ってくる人もいるだろう。でも、莉愛からもらったバトンを、落とすわけにはいかないから。 ーendー
こんな私
担任のアヤメ先生が叫ぶ。 「静かにして、みんな。転入生ですよ。 クラスの奴らは大騒ぎ。 俺も内心またかよって思った。 今まで3人も入ってきてるから、 もう転入生はごめんだと思っていた。 転入生という言葉を聞いた時には面食らったが、 「ただし、この子は人間ではありません。ロボットなのよ。 だから、ほかの子と違うことに違和感を感じるでしょうけど、平等に仲よくするのよ。」 先生の思いがけない言葉に、俺・・・クラスの全員が息をのんで黙り込んだ。 入ってきたロボット・・・少女は、仰天するほどの美人だった。 赤みがかった長い髪、整った顔立ち。まるで女優かアイドルか何かのような。 俺は自分の顔が赤くなるのを感じた。 「神置あゆです。・・・・よろしくお願いします」 カミオキアユ? 俺は、ロボットなのにちゃんとした名前があることに驚いた。 そして、ロボットなのにしっかりとしゃべっている。 人間らしい、そしてなんとも綺麗な声で。 ―俺はてっきり、カタコトなのかと思っていた。 「えー、席は、青戸の隣ね」 俺は自分の顔がは?となっているのだろうな、と思った。 俺の隣じゃねえか!!!????? アユは無言で俺の隣に静かに座った。 「よ、よろしくな・・・・・?」 俺は声をかけてみた。 「よろしく」 ロボットであるはずのアユは、美しい笑顔をこちらに向けて言った。 俺は、この美少女を、好きになった。 数年後、俺らはずっと一緒にいた。 そうして、大学生になった。 俺は、大好きなこの美少女に、 告白することにした。 次の日、俺はアユを家に連れ込んだ。 「ど、どうしたの?青戸君・・・・」 アユは頬を赤らめて言った。 「俺な」 アユに負けずに俺は顔を真っ赤にして、アユに抱き着いた。 「お前が好きなんだ!!!!!!!」 アユは泣いた。 ―え?ロボットなのに、泣くの‥‥? そう思うと、アユは言った。 「私、今日、気づいたら人間になってたの」 アユはそう言って俺にキスした。 「こんな私でいいなら、もちろん・・・・」 「おまえ、人間に・・・?なんで?」 俺は戸惑ったが、もうどうでもよくなった。 彼女と一緒にいられればいい。 俺は泣いて、彼女を、アユの体全体を包み込むように抱いた。 大好きだ、アユ。
卑屈な姉
七月二十一日。初夏の日差しが狭い窓から入ってくる、冷房の効いた市立図書館。学生にとっては真珠よりも貴重な、この夏休みの時期にわざわざこんなところまできた理由は、特にあるわけでもないが、家にいてもただ一秒一秒を無駄にしていく感覚をただ全身で味わうだけなので、少しでも有意義なことをしたいと思ったのが、その理由の一つとして言えるかもしれない。ただ、せっかく図書館に来たのなら、私には目当てとする本が一つある。 姉が死んだのは先月の末。急でもないが、たいして前振りがあったわけでもない、いたってシンプルな死に方だった。 死因は肺癌。いつかの機会に、姉の担当をしていた医者に姉の病気についてもっと詳しい話を聞いたことがあったが、あまり頭に入ってこなかった。正直言って、私はあの姉がそこまで好きでもなかった。私が小学校に入学したあたりからすでに姉の容態は不安定で、もともと体が弱かったのが、この癌がきっかけで大分厳しい状態になっていたそうだ。姉はいつも卑屈で、ことあるごとに自分のことを皮肉っていた。 「ごめんね迷惑かけて」 「私がこんなじゃなければ、あなたももう少し幸せになれたのかもね」 「ごめんね」 姉の口を次いで出てくるのは、そんなこてこてのネガティブ発言ばかり。正直うっとうしかった。 自分の苦労をもっと人に聞いてほしかったのか、姉は高校生になったあたりから小説を書き始めた。卒業するまで毎日書き続けていて、社会人になった頃にはその姉の作品がコンクールか何かで編集者の目に留まったとかで、そこからとんとん拍子に姉は小説家になった。デビュー作はかなりの人気が出て、すぐに次回作の話が持ち上がった。姉だってそんなことがあってうれしかったはずなのに、私を前にした時の自虐は相変わらずだった。姉がそんなだったから、私も姉の小説を読んだことはまだ一度もない。 だからこそ、この機会に姉がどんな小説を書いていたのか、読んでみようと思ったのだ。 無数の本棚の中から、日本小説のコーナーに入る。入るとすぐ手前に姉の小説があるコーナーが見えた。ご丁寧に姉の名前まで添えられている。私はその中から適当に一冊の小説を取り出して、場所をとっておいた席に持って行った。本の表紙に軽く手をかざしてみる。内容を見るまでもなく分かった。あの姉のことだ、とことん暗くて救いのない話にして、最後はバッドエンドを迎えるに違いない。 私は本の表紙をそのまま少し見つめた後、表紙を開いた。表紙を開く手が、なぜだか少し重苦しい。 「父、母、妹、私。多少狭いが居心地の良い、ごく一般的な家庭だった。」 どうやら冒頭は家族をテーマにして話が始まるらしい。私は本のページを一枚めくった。 「ある日、私は難病を患った。もともと体の弱かった私は、回復するのは難しいらしい。母は泣いていた。父の眉間には深いしわが寄り、そして、まだ状況が飲み込み切れていない小一の妹だけが、ぽかんとした目で私と、医者を交互に見つめていた。」 主人公は重い病にかかったらしい。どうやらこれは姉自身をモデルに描いた作品なのかもしれない。私は読み進めた。 「私は人生への大きなストレスを、自虐の形でいつも妹に吐いていた。当然妹は楽しそうではなかったが、私のそばを離れることは決してなかった。」 確かに、私は姉の話がどれだけ面倒でも、最後まで聞かなかったことはなかった。 「私はベッドを離れられない状態となった。眠るときにはいつも、親と妹の姿が脳裏に浮かんだ。」 ・・・。 「もう息もまともにできそうになかった。部屋の今にも葉が枯れ落ちそうな老いた木など見えないし、人生が終わるのは、案外あっさりなんだなと思った」 ・・・・・・。 「まもなくして、私の視界は真っ暗になった。最後に傍らには家族がいたが、妹だけは私のほうを向いていなかった。こんな姉で、自分でも情けなく思った。せめてこの妹だけは、今よりもうんと幸せになってほしいと思った。」 そこで文章は途切れていた。まるで姉の最後を見送るかのように、次のページには出版社名と著者名が添えられている。 本が出された年月を確かめてみた。 二千二十四年。七月一日。 姉の死の、ちょうど五日後である。 死ぬ間際になっても、まだこんなくらい話を紡いでいたのか。本当に、どこまでいってもお姉ちゃんは卑屈だった。 私の頬に、一筋の涙がこぼれた。ような気がした。人前であったが、そんなことはどうでもよかった。今はただ、お姉ちゃんを、お姉ちゃんのこの小説を、手から放したくなかった。
あなたがマイクを置いた日、私はペンライトを置く。
~~~~小学4年のとき、私はテレビに映るあなたに一目惚れをしました。~~~~ 当時あなたは20歳。 とあるドラマで私はあなたを見つけました。 知り合いでもなんでもない。 なんなら相手は私がこの世界にいることさえ知らない。 けれど私はあなたのことが好きで好きで仕方なかったのです。 それから3年後、あなたが所属しているグループであるメンバーが脱退の発表をされました。 私は「脱退、しなくてよかった、」と思うことしかできませんでした。 翌日学校に行くと脱退を発表した人を推していた友達が 「もう、テレビで見れなくなるなんて嫌だ。 まだLiveにいけてないのに。 ずっとずっと好きでいるって思ってたのに。 一緒に頑張るって言ってたのに。」 って泣いていました。 もし、これが自分だったら? ずっとずっと好きでたまらなかった相手が会う前に芸能界から消えてしまったら? そう考えただけで私は震えがとまらなくなりました。 いつあなたが芸能界を引退するかなんて分からない。 結婚や病気、いろんな理由で辞めてしまうかもしれない。 そしたら私はペンライトを置くよ。 だって私の推しはいつまでもあなただけだから。 ずっとずっと大好きでいるって決めたんだ。 会えなくてもあなたがこの世界に行き続ける限りで私はあなたの味方で、あなたのことを誰よりも愛しています。
病院と葬儀社
面白い系の短編小説です。 俺はとある地方都市の大学医学部に通っている三年生だ。俺の夢は、ヨーロッパを回ることだ。 俺は、六年生で無事医者になれたら、ヨーロッパに行きたい。 しかし、今のままだと資金が全く足りない。 だから、俺は大学が夏休みの間、アルバイトをすることになった。 アルバイト先は、俺が行っている大学の附属病院だ。と言っても、俺は医師の資格を持っていないから、治療はできない。 することは、救急車で運ばれた患者を手術室に運ぶことや、メスなどを整理することだ。 夏休みも半分近く過ぎた頃、俺はまだ資金を全然集められなかった。そこで、俺は知り合いに、もう一つアルバイトをすることにした。 アルバイト先は、この病院に出入りしている葬儀社だ。遺体を棺に入れる仕事をすることになった。 そして、夏休みも終わりに近づいた頃、病院に足を骨折した、80歳くらいのおばあちゃんが運ばれてきた。 俺は、そのおばあちゃんに、 「今から治療室に行きますね。」といった。ところが、そのおばあちゃんは、 「嫌よ、私はまだ死んでいないわ!」と言いました。 そして、更にこう言いました。 「先月亡くなったおじいちゃんを棺に入れてくださった方が、私のことも棺に入れようとしているわ!助けて!」 どうですか?感想、もっとこうした方がいいということがあったら、是非コメントください!
麦茶ぶっかけ!
「あー!暑い!」と私は叫んだ。 「そうだな」と彼氏が言った。 「おれ、コンビニで飲み物買ってくるよ」 「え?いいの~?ありがと~!」 彼氏は麦茶を買ってきた。 ジュースは体に悪いため、お茶にしたとのこと。 私たちは近くの公園のベンチまで行き、休むことにした。 「ねえ、買ってきてくれたんでしょ?麦茶。飲みたい!ちょうだい!」 私は彼氏をせかした。 「ああ。めっちゃ冷たいぞ。」 彼氏はにこっとしながら麦茶を手渡した。 「あ、ねえ!私、キャップがとれなーい!はずして?」 私はおねだりした。 「・・・・・・しょうがねえな!いいよ。暑くて力が入らないからね。しょうがないよ」 彼氏はにこにことそのキャップをはずしてくれた。 「ねえ、私手が疲れちゃったから、飲まさせて!」 私は彼氏に抱き着いて言った。 「・・・・・。」 彼氏は何も言わない。 ―その瞬間、 バシャ―ンッ!!! 麦茶を頭からかけられた。 「お前な、わがまますぎんだよ!」 彼氏は怒鳴った。 「・・・・・えっ・・・」 私は泣きそうになった。 キンキンの麦茶をかけられた体は、震えていた。 「・・・もう、おれらはやっていけない。」 彼氏はそう言って、ペットボトルの中の麦茶の残りを、 私の頭に勢いよくかけた。 そうして、私たちは別れた。
今日も、また。
―はぁ…今日も晴天か。 そう言って僕は今日も入道雲を見て、目を閉じた。 「今日もなんか思い出せないな~」 僕はなんだか、あるはずのものを思い出せなくて、どんどん年だけを重ねてる。 大人ぶった作戦立てて、不思議な合図立てて。そして、”君”に「行こうか今日も戦争だ」って言われて、引っ張られて走っていったっけ。 理不尽なんて当然でさ、独りぼっちが当たり前。いや、強いられた。そんな僕は迷ってしまった。でも、”君”が「孤独だったらおいでよ」そう笑顔で言っていた。僕は唖然としてた。 君と皆で秘密基地に集まって。「楽しいね」って言い合った。そんなころを思い出して、話をしたいな。飛行機雲飛んで行って皆、「眩しいね」ってな泣きながら言っていた…ような気がする …君はどんな顔だったけなこんな覚えてるはずなのに。どうしてだろう。思いだせないな。 ―起きて。起きて。 え? あぁ…夢だったんだ。 今日も…また。 こんにちは!こんばんは!作者のあおいです!! 今回初めて挑戦してみたんですが…どうでしたかね?皆さんの感想、ぜひお聞かせください!
生まれ持った個性と恋
「フェープルは皆個々の能力を持って生まれてくるんだよ」 これは私をつくりだしてくれた神父様の言葉。でも私はこの言葉をもう信じてはいない… 私はフェープルのクレア。あ、フェープルっていうのは「妖精」と「人間」の遺伝子が混ざった生き物なの。 さっき紹介した神父様の言葉、素敵でしょ?確かに皆何かしらの能力を持ってる。 友達のリリーは人の感情を読み取る能力。ミランは花を咲かせる能力。私は…何もない。 神父様は私にも何かある、見つかってないだけだ、って慰めてくれるけど、本当は私にはないんだ…ポツ、ポツ。あれ、雨…?そういえば私が片想いしているジュランは自分の感情と天気を連動させられるんだ。雨ってことは、悲しいことでもあったのかな。はぁ…私には人の感情を読み取る能力がないから慰めることもできない。花を咲かせることもできないから喜ばせることもできない。私は、無能…。好きな人の力になりたいのに。皆能力、持ってるのに。何で私にはないの?何で…? 「あ、クレア…」ジュラン…!?「ジュラン。何かあったの?」「いや、あの…さっきシューマと一緒にいたよね。」シューマくん…さっき一緒にいたのは、たまたま会って少し話してただけなんだけどな。「シューマくんとは、たまたま会って少し話してただけだよ」「え、ほんと!?」気づくと雨は止んでいた。ジュランは雨に濡れてビショビショだった。「はい。」私がハンカチを差し出すと、ジュランは笑顔で受け取ってくれた。「…なぁ。クレアさ、自分には能力ないって言ってたじゃん?」「うん…」「俺は、あると思うよ。クレアのさりげない優しさにはいつも皆助けられてる。リリーもミランも言ってたし。」「それって…?」「クレア。お前の能力は『優しさ』なんだよ。」「優しさ…なんか、地味…では?」「地味でも何でも良い。お前にも能力あるんだよ。」ジュランはそういった。ジュランは私にピンクのカーネーションを一輪くれた。「はい。『クレア』」「?」「ピンクのカーネーションのこと、クレアって言うんだよ。」「ありがとう!大切にする。」「…お前、それだけ?」え、それだけとは?「え、お前まさか知らない?フェープル界でその人に関係のある花をプレゼントすること、告白なんだよ。」「えっ…それって…」「返事は?」「はい…!」 ー私はクレア。今日もピンクのカーネーションの水やりをして、彼氏…ジュランに会いに行く。
夢の中、妹と
私には生き別れの妹がいる。生きているかはわからないけれど確かにいる。妹とは3年前、火事で家が全焼した時、私だけ迷子になり知らない人の家に引き取られた。私は、今不治の病を抱えていて、治せるけれど、時間がかかる。私の場合、手術をするときは、2時間以内に終わらせないと、心臓が止まり死んでしまうのだそうだ。私は、機材が届くまで手術をせず、普通に暮らしていた。妹の顔は覚えていないが、夢に時々出てきてくれる、顔はぼやっとしているが、いつも決まって「お姉ちゃん。」と優しく呼びかけてくれる。そんなある日、妹と出会った。 妹も私を姉だと分かっているようだった。私はとっさに「凜花…。やっと会えた。」泣きながらそう言った。りんかも泣きながらこっちに歩み寄ってくる。その瞬間、急に意識が飛んで私は倒れた。 「ここはどこ?あっ!凜花!」「お姉ちゃん。」今度は顔がぼやっとせずはっきりと映る。でもその顔には涙を浮かべていた。 そこは夢じゃなかった。病院の中で必死に妹が私に呼びかけていた。「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!しっかりして!やっと会えたのに…」 「あはは、さっきまであんなに体が痛かったのに、今は痛くないよ。凜花、外で遊ぼっか。」私が呼びかける。 「……うん。お姉ちゃん。」凜花はそう答えながら、涙を私の顔の上に落とした。 「じゃあね。凜花。」私は、眠った。 夢の中で―― 凜花が笑う。「お姉ちゃん。遅いよ。早く追いかけてきなよ。」私は走って凜花を追いかける。「待て待てぇ!」 私は最後に笑って、「またね。」と言って、目を閉じた。私はその後、寝ている自分を見た。心電図はピーと音を立てている。あぁ、私は死んだんだ。と思うのに時間はかからなかった。住まわせてもらってた有田さんに申し訳ないなー。凜花を一人残して私は空に来てしまった。 夢の中、君と会えてよかった。現実で会えてよかった。そんな思いで胸がいっぱいになって死んでいるはずの自分の体から、一筋涙がこぼれた。