短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
僕の、魔法。「世界を統べる魔王になった、暇な俺。」
「ううう___」 ぼく、星の れ音!(星乃 玲音。) 小学2年生! あのね、ぼくのペットの猫のネネがね、死んじゃったの。 ?「ふふふっ、貴方、その猫を生き返らせたい?」 玲音「だっ、だれ!」 「私は魔法妖精のエレン!その猫を生き返らせる?」 玲音「うん!」 エレン「えいっ!」 ボワン ネネ「ニャー」 エレン「ただねー、ネネちゃんは生き返ったけど、玲音を魔法使いしちゃった!ごめんネ☆」 玲音「……」 エレン「魔法系統は氷と雷ね!(こいつ、別のすごい力もあるみたい)」 玲音「……?」 エレン「すごい!どうして分かったの!?(まさか、思考読破!?まさかね。) ま、いいや。 これにより、僕はどんどん強くなっていった。 ネネも不死身になったし、俺は不老不死の半妖精となった。 これから、世を統一する予定だ。 ___それから100年以上の時が過ぎた。 俺は、暇だった。 友達の葬式の招待状が絶えない。 俺が一人だけ。いや、俺とネネが二人だけ。 エレン「やっほー、エレンだよっ、最近どー?魔王になって、世界を平和にしたんでしょ?」 レオン「ああ、平和にしたさ。でも、寂しさと退屈さが勝つな。」 エレン「最近、名前の漢字も捨てたんでしょ?」 レオン「ああ。もう、人ではないからな……」 エレン「……辛いね。」 レオン「………」 俺は、魔王レオン・フロムレイド。 寂しき、最強にして無敵の魔王。 ___あれから200年。 この世は平和。俺がすることはない。 バーン! ドアが開く。 レオン「俺は魔王レオン・フロムレイド。名を名乗るが良い。」 「俺は勇者リオン・カースレイド。お前に決闘を申し込みたい」 あいつ、俺と戦うつもりか? レオン「リオンとやら、なぜ戦う?」 リオン「俺は暇なんだ。相手をしろ、魔王レオン」 レオン「いいとも、やってやろう」 ドゴーン! ガギーン! バーン! 凄まじいパワーが絶えずぶつかり合う。 レオン「こんなに強いやつと会うのは300年ぶりだな」 リオン「お前こそ、やるじゃねえか」 パンッ! 二人の魔力が切れてしまった。 レオン「お前、俺の隣に立ってみないか?」 リオン「ああ、俺みたいな強いやつの隣に立てるんだ、暇はさせないぜ?」 俺たちは強く握手を交わした。 俺は暇だったが、これで、もう暇はしないだろう。 俺たちの物語は、まだ始まったばかりだ。
記憶の中の人。(恋愛?)
『ーーーー…』 「…? う、朝…?」 時計をみると午前2時。真夜中だ。 『なんか聞こえた気がしたんだが…。』 今日は一段と空が綺麗だと思った。 「綺麗ね。」 「!?!!?」 隣から声がした。 振り向くと、彼女がいた。 驚きで声がでない。 驚喜で目が離せない。 「な、んで、、?」 だってアイツは。 返事の代わりに彼女はにこりと微笑む。 去年亡くなった、俺の世界で一番大切な人。 それから、どのくらい時間がたっただろう。 「もう行くね。次はもっと早く来るから。もっと一緒にいよう?」 「ああ…。」 次…。ふと悪い考えが頭をよぎる。 「死にたいなんて、思っちゃだめだよ?」 「いっぱいの、たくさんのお土産話を待ってるからね。」 「ああ、、!約束する。」 俺は力強くうなずいた。 今日は8月16日。 月遅れの盆、最終日。 他の人たちは帰るときだろうに。 行って、帰って、せわしいやつだ。 ぼんやり余韻に浸る 「そういや、まったりしてたなぁ…、アイツ。」 俺は夜空をみて微笑んだ。 星がひとつ、キラリと笑った気がした。
【賭け】
ーー今から始まるんだ。 ドッチボールが!! チーム分けは何と男子対女子。 女子はみんな逃げ専だ。 「奏!勝敗はあんたにかかってるから!!」 「おーす!」 私が奏。ドッチボールめっちゃ好き。 なんなら投げ専&逃げ専の両立型です。 男子の声が聞こえる。 「もう、奏当てれば勝ちでしょ笑」 「これは絶対勝てるわ笑」 ムカつくなぁ…!!そして、ある提案をした。 「ねえ、【賭け】しない?」 「は?」 「あんた達男子が勝ったら女子にお願いを叶えてもらう。女子が勝ったら男子にお願いを叶えてもらう…。どう?」 「…へっ、乗ったぜ。後から無しにしろなんて言うなよ?」 「それはこっちの台詞よ。」 ーー始まる… 先攻は女子。 私がボールを投げた。 男子を1人当てた。女子も当てられて、また当て返して…。 そんな戦いが続いた。 そして、女子男子共に1人づつになった。 女子は私。男子は龍斗。 ボールは私が持ってる。 勢いよく投げたボールが龍斗に迫るが、無敵の盾のようにパシッと勢いをおさめてキャッチされた。 次は投げられたが、大丈夫。 キャッチできたから。 でも、力的には龍斗の方が強い。 このままじゃ…負ける。 すると、外野から女子の声が聞こえた。 「奏!日頃の怒りをパワーに変えろ!!」 そうだ。下ネタを言いまくること。女子にちょっかいかけること。些細なことで先生に報告すること…。他にも沢山。 怒りがマックスに達した私は、今までより強いボールを投げた。 その気迫に驚いたのか、龍斗はボールに当たった。 勝った!勝ったよ!! 女子から歓声があがる。 「ちっ、負けたぜ。」 「願い事は?」 「奏が決めていいよ!!」 女子がそういうもんだから、言った。 「迷惑をかけないで。」 「…は?」 「下ネタ言ったり、ちょっかいかけたり。超迷惑。それがかっこいいとでも思ってんの?」 男子は流石に懲りたようで、それを素直に受け入れた。 それから、男女仲が深まりより良いスクールライフが送れるのであった…!
私の片思い
私・桜井 美里(さくらい みさと)は、幼馴染の佐藤 海斗(さとう かいと)に片思いをしている。 だが、ある日のことだった。海斗が交通事故で亡くなったと知らされた。 私はすごく悲しかった。でも、不思議なことに涙は出なかった。 「ねぇ、美里。」「何?」私の友達の坂本 春奈(さかもと はるな)が言った。 「海斗君が亡くなる直前に美里に伝えてほしいことがあるって言ったんだって。」「えっ。どんなこと?」 「海斗君、美里のことがづっと好きだったんだって。」「……っ。」 ______そうか……私は両思いだったんだ______ 私はその時初めて私の頬に一筋の涙が通った。 あとがき 皆さんどうでしたか? 初投稿なので誤字が違ったらごめんなさい。 皆さんの感想お待ちしてます。
私の音色は君に届いていますか?
私の名前は大石奏(おおいしかなで) 中学2年生の女子。 吹奏楽部でトランペットを担当している。 私には幼なじみの男の子がいる。 河村響(かわむらひびき)だ。 響はアルトサックスを担当している。正直、めっちゃ上手い。 私たちは小学4年生のときに一緒にブラスバンド部に入った。 響は明るくて穏やかな性格。友達も多い。 でも、最近は部活に来ていない。一緒に帰ってもくれない。 なんでなんだろう… 僕の名前は河村響(かわむらひびき) 中学2年生。 僕は吹奏楽部でアルトサックスを担当しているけど、最近は部活に行けてない。 重い病気が発覚したからだ。奏にはそのことを言っていない。 僕のせいで奏が練習をやめてほしくないから。 奏はすごく優しくて素直だ。僕の病気を知ったら、部活を抜けて見舞いに来るだろう。 それだけは嫌だった。奏には楽器を続けてほしい。 僕は奏が好きだから。 ある夏の日、響のお母さんから電話があった。 「奏ちゃん、響が天国に行ったわ」 呆然とした。頭が真っ白になった。 電話で響は重い病気にかかっていて、余命宣告を受けていたことを知らされた。 私は聞いてしまった。「どうして教えてくれなかったんですか?」と。 「響が教えるなって言ったのよ。あの子、奏ちゃんのことがずっと好きだったから」 「え?」私は大粒の涙を流して泣いていた。 私も響が好きだった。なんでなにも言ってくれないんだよ、バカ。 響が天国に行ってから3年が経った。 今、私は高校2年生。吹奏楽も続けている。 雲がまばらにある5月の空に向かって、私はトランペットを吹いていた。 私の音色は君に届いていますか? 響が「うん!」と返事をしたかのように、空はパーっと明るくなった。 私は晴れ渡る空に微笑み返した。
魔法使いでも 神様でもないけれど
あたしの友達は、白い天井の下でただ最期を待っている。 「見て!面白そうな小説借りてきたよ!」 いかにも好きそうな優しい色合いの表紙。 「…わ!ありがとう」 あたしは彼女の、優しい笑顔が好きだ。 きっとこの世界で、誰よりも綺麗な笑顔。 大好きな彼女は、いつまであたしに笑顔を 向けてくれるだろう? 「無理、しなくていいんだよ」 「……どういう意味?」 「もうすぐこの世から居なくなる友達といてもなんの特もないでしょ。こんなんじゃ遊びにだって行けないし」 あたしは貴方といたくてここにいる。 でもそれが、上手く言葉に出せなくて。 「…小説、ありがとね」 貴方と話せたのは、それが最後だった。 顔も普通で、勉強も運動も人並み。 目立たないようにひっそりと生きてきた。 「……?」 「これ、あの子から預かってたの。よかったら読んで」 彼女に似た優しい笑顔のその人から手紙を受け取る。 やっぱり貴方が好きそうな青空色の封筒と便箋。 "私にとってのヒーローへ" どうやら貴方にとってあたしはヒーローだったみたいで。 彼女のことだからウソかもしれないけれど。 魔法使いでも 神様でもないけれど、 貴方の"特別"になれていたなら。
2人のいつもの帰り道で…
〈あらすじ〉 「僕」こと、斗碧は、好きな女の子がいる。僕はその女の子と同じ塾に通っていて、学校のクラスも同じだ。そして、家に帰る道もほとんど同じ。夜なので僕はいつも彼女を家の前まで送っている。もちろんその時間も一分ないくらいだ。ただ、この日だけは、その時間が永遠にも思えるほど長く感じた。 〈本編〉 僕・今年の夏は特に暑いな… 彼女・そうだね~ 僕・なんでこんな夏は暑いのか、塾で習っているのにほんと謎に思えるな… 彼女・ホント、夏を見くびっちゃだめだね。 彼女・あっそうだ。せっかくだし徒競走しようよ。あそこの電柱からうちの家の前まで 僕・えぇ~。そんなことわざわざ暑い夏にすることか? 彼女・大丈夫。勝った方負けた方にお願い事を一つ聞いてもらえるから。 僕・それ、今じゃなきゃダメ? 彼女・今じゃなきゃ…心の準備がやっとできたから…このチャンスを逃すわけには…////(小声で) 僕・? 顔赤いぞ?やっぱ早く家に帰らないといけないかもだぞ。 そして、彼女が勝った。僕は運動神経が悪いので当然の結果といえるだろう。 僕・はぁ、やっぱ因果応報ってやつには心へし折られるな…今まで全く運動してこなかったしな… 彼女・じゃあ、言っていい? 僕・はいどうぞ。 僕は自分が勝ったら告白するチャンスだったのに… そして、彼女は顔を赤らめながら、こう言った。 彼女・あの…その…3年前からずっと好きでした。付き合ってください。//// 僕・マジで?//// 彼女・はい、マジのマジです。//// 僕・じゃあ、僕からもよろしくお願いします。//// 彼女・あっ、お願いするのは私だけだよ~?//// 僕・くそ負けた。//// 彼女・僕・あはははは! 僕はこの日のことが一生忘れられない。 〈あとがき〉 これは僕の実体験をモチーフにして作りました。 まだまだ未熟なもので。誤字脱字などがあったら教えてください。
運命の青い糸
この世界は、運命の人と赤い糸で結ばれると必ず幸せになれる世界。 みんな赤い糸で結ばれている。 そう。一部を除いて。 「まだ発現しねえなあ…」 俺は神山蒼。高1にもなって赤い糸で結ばれないかわいそうなやつだ。 「蒼!またそんなこと言って!そんなんじゃいつになっても発現するわけないじゃない!」 こいつは幼馴染の神宮寺蓮。かなりの世話好きだ。 「お!退院したのか!おかえり!でもお前だって発現してないだろ。人のこといえねーじゃんw」 「ふふふ…」 「何だよ、きもちわりい笑い方して。」 「私にも発現したのよ、あの糸がね!」 「は、はは…。どうせ嘘なんだろ?」 「本当よ、これを見なさい!」 蓮は満足気に小指を突き出してきた。 …しかし蓮の小指に巻き付いていたものは赤い糸ではなかった。 ーーーー青い糸だった。 その時、自分は思い出した。 青い糸が何を示しているのかが。 「おい、その糸青色じゃねえか!?」 「はあ?赤だって青だって変わらないわよ。」 蓮、なんでそんなに苦しそうな笑顔なんだよ… 本当はもうわかってんだろ…? 知ってんだろ…? 「よし!蓮は糸が発現したことだし、今度からはその相手といることになるだろ?だから今日はめいいっぱい付き合ってやる!」
いつか、どこかで
ねえ。君が好きと言ってくれたアイスを買ってきたよ。ポップコーンも大好物だったでしょ? あとね、、、。これ! 君が好きな小説全巻!ほら××前にこれ読みたいって言ってたでしょ?ほら遠慮しないでいいんだよ! あとこれとこれ!君が好きなマスコットキャラクターの缶バッチとアクリルキーホルダーも買ってきた! 好きなんでしょ。このマスコットキャラクター可愛いよねー。×も好きだよ! え!君がこれくれるの!久しぶりのプレゼントじゃない?ありがとー! っていっても意味ないんだよね。届かないんだよね。うう、、。なんで、なんで君は僕を置いてっちゃったの? あれだけ約束したじゃん。 「僕が君を守るよ」 って君も笑顔で頷いてくれたじゃん。 でも今でもあの頃のことを思い出す。
俺は親が苦手だ。
「裕也は凄い水泳選手なのよ。みんなとは違うの。」それが母親の口癖だった。だから普通の子とは仲良くしないで、と母はよく俺に言った。俺は母に言われた通りにスイミングスクールの選手コースに6歳で入り、誰よりも早く泳げるようになっていた。だが、そんな俺でも勝てない子が1人いた。白石姫菜ちゃんだ。 姫菜ちゃんは俺と同じ歳だった。一般的に選手コースは自由形の50のタイムは30秒。俺は27秒で泳いだが、姫菜ちゃんは23秒で泳げる。俺は悔しかった。だが、今まで俺に勝てる人間はいなかった。どこかで物足りなさを感じていたんだ。 俺は姫菜ちゃんに出会って水泳が楽しくなったし、水泳に打ち込めるようになった。そしてライバルとしても、人としても気になる存在になっていった。つまり恋愛感情だ。だが、今は大会練習でそれどころではない。いつか想いを伝えよう。 母は姫菜ちゃんのことを知らない。母は選手コース200m個人メドレー大会で俺が1位を獲ると思っていたらしい。だが、姫菜ちゃんがいるから俺は2位。銀メダルを見せると母は怒り狂った。 「どうしてあんなちっぽけな女の子に負けるのよ。どうして裕也が1位じゃないの?努力が足りないのよ。大体真面目に練習してるの?」俺は悔しかったが予想できていた結果だと思っていた。今の俺がどう足掻いたって姫菜ちゃんには勝てない。スクールが終わった後も俺は練習していた。いつも姫菜ちゃんもいた。俺は、ー俺たちは誰よりも真面目に練習していた。母は俺の頑張りを認めてくれなかった。母は俺が頑張っているのが見たいんじゃなくて、金メダルが欲しいだけだったのだ。俺は関係ない。金メダルを手にすればどうでもよかったのだとわかった。今までそのことに気づかずに、母に認められようと頑張っていた自分が馬鹿らしくなった。母にスイミングスクールを辞めたいと言おうか迷っていた俺に姫菜ちゃんは言った。 「裕也が辛くなるだけだよ。私ね、孤児院に住んでるの。誰も救ってくれなくて、もう16年も経っちゃった。今まで親がいる子がうらやましかったけど、裕也には親しみを持てたの。」そう言って笑った姫菜ちゃんの笑顔に俺は胸が熱くなった。 俺は家を出てスイミングスクールに行くことを決めた。両親にそういうと、父は裕也の好きにしたらいい。と言い、母は泣いていた。これから、姫菜に俺の気持ちを伝えに行く。「姫菜、好きだよ。」と。
あの夏が飽和する(自分なりに短編小説にしてみました)
「遠いとこで、死んでくるよ。」 「じゃあ、僕も連れて行って。」 そんな会話と、夏の大雨でジメジメした空気の中鳴き続ける蝉の声から始まった、僕らの旅だった。 「一緒に死のう。」 財布と、携帯と、ゲーム、そして、ナイフをカバンにつめて…それ以外の要らないものは全部壊して、僕らだけの旅に出た。 誰にも言わず、誰にも頼らず、頼れず。 そんな生活をして、まだ間もなかった頃。 2人で海に行った。 汚い僕らの旅の中出会った、夕日に照らされたその海は、目が痛くなるほど綺麗だった。 君が無邪気に駆けだして、僕らはつかの間の時間を噛み締めた。 君は口を開く。 「本当に優しくて、みんなに好かれる主人公なら、汚れきった私たちのこともちゃんと救ってくれたのかな。」 「そんな夢ならとっくに捨てたよ。だって現実を見ろよ。」 ここまできても、誰も僕たちに手を差し伸べ無かったんだから。 君はそうだよね、と、少し寂しそうな笑みをこぼす。 脱いだ靴を両手で持って、きらきらと光る海の水を君は歩いていた。 「君がいたから、ここまで来れたんだ。」 夕日に目を薄める僕に、ふと、君はそう言って、自分のリュックをその砂浜に落とした。 強い風が一吹き、僕は反射的に目を瞑った。 風が収まり、目を開ける。 するとそこには、ナイフを持った君がいた。 真っ直ぐこちらを見つめながら君はゆっくりと口を開く。 「でもね、もういいよ。死ぬのは私ひとりでいいよ。」 おい、待て。その言葉すら声にならなかった。 一緒に死のう、と約束して始まった旅路の途中、そんなことを言われた。 どうせお前だって。そんなふうに怒ることもなく、もう無理だよ。そんなふうに涙を流すこともなく。 ただ淡々と、真っ直ぐに君は言葉を紡いだ。 そして静かに、夕日を反射したナイフの刃を自分の首に寄せる。 君はまた少し寂しそうに笑って、 「君がわたしのヒーロー(主人公)だった。」 君の言葉が、声が、──君自身が。 光り輝く海に零れていった。
悲しい、寂しい夏祭り
太鼓の音、響く笑い声、踊る人々 誘ってくれたのは友人の桜子 今日きたのは奈々、桜子、私。私は綾香 そして蒼斗、環、千隼 男子たちもみんな桜子が誘ってくれた 私は千隼が好きだった 千隼は学校が違くて、ずっと会えてなかった 本当に、本当に久しぶりに会える でも、素直に喜べない だって、千隼は桜子のことが好きだから きっと千隼は、桜子が誘ってくれたからきたんだよね 着付けしてもらった新しい浴衣 ひらひらと金魚みたいに泳いでた 千隼がいて嬉しい 確かに素直に喜べないとは思ったけど、やっぱり嬉しい 好きだから 「次、どこ行こうか」 「はい!!私射的行きたい!!」 「さすが桜子。射的得意だもんな」 「百円だってよ!良心的〜」 「ほら、行こう。綾香ちゃん」 次々と流れる会話 人見知りの私はうまく混ざれなかった 奈々が、私の手を引いて連れてってくれた 射的、輪投げ、かき氷にジュース 夏祭りらしいものを楽しんで、楽しんで 9時になる頃。桜子には門限があった 「ごめん!私もう帰んなきゃなのー!」 「そっか。またね、桜子」 羨ましい。桜子、千隼に名前呼んでもらって、またねだなんて 去り際に桜子は私の耳元で言った 「綾香、千隼と楽しんで!」 桜子。その千隼はあなたのことが好きなんだよ そんなこと言えるわけない 「うん。またね」 それしか返せなかった 桜子が帰ってから、千隼はどこか悲しそうだった やっぱり桜子のことが好きなんだな その事実が、チクチクと私の胸を刺激する 痛い。悲しい。寂しい 「綾香ちゃん、どうしたの?体調悪い?」 奈々の声で私はハッとした 「ううん、なんでもない」 「ごめん、僕帰るね」 それからすぐ、千隼はそう言った ああ、桜子、帰っちゃったもんね 桜子がいないと意味ないもんね 胸が締め付けられる。苦しい 「そっか。千隼、またね」 「うん。ばいばい」 "またね"じゃなくて"ばいばい" その一言の違いでも、私はすごく辛くなった またはないんだね。私は 結局そこからは何もなかった 帰り。ただ一人、夜道を歩く ここで千隼と会ったりして、とか。淡い、醜い希望を持って 何も、何もなかった 今日は楽しかった 友達と行ったのは、正直初めてだった ましてや好きな人なんて、嬉しかった でもさ、千隼は桜子が好きなんだもんね 桜子が好きなんだもん そうだよね もしかしたら、なんて思った自分がバカだった 楽しかったけどさ 会えて嬉しかったけどさ やっぱり会いたくなかったな 私がまだ千隼を好きなのも 千隼は私のことをなんとも思ってないのも 千隼は桜子のことが好きなのも 全部全部、再認識させられたから きっと今日は、人生で一番悲しい、寂しい夏祭りだった
本当の親友になれた
私は高2の朱莉(あかり)。私には幼稚園から高校までずっと一緒に幼馴染の親友、七砂(なずな)がいる。でも、七砂は高校に入学してからしばらく経った時からクラスの一軍ギャルグループにいじめられていた。リ―ダ―の彩羽(あやは)を中心に毎日、殴られたり、転ばせられたり、髪や制服の裾を切られたりととにかく陰湿ないじめが続いている。私は高校の近くにある公園のブランコに腰掛けた。殴られてして顔が赤く腫れている七砂の顔が思い浮かぶ。今日も彩羽たちに「おい、この砂野郎!おかわりだよー」と言われて清掃後の汚い水をかけられていた。親友なのに何もできない自分に腹が立ってきてはぁっと大きくため息をついた。昔はよくこの公園で七砂と遊んでいた。このブランコにもよく乗っていた。私の隣のブランコに七砂がいつも腰掛けていたはずなのに今はもう遠い。耐えられなくて涙が出そうになった瞬間、ジャリッと砂を踏む音が聞こえて顔を上げた。そこには七砂がいて私のことをじっと見つめていた。私は何も言えなくてぼうっとしていると七砂から話しかけてきた。「、、、朱莉、」親友なのに何も助けていない私を侮辱する言葉が来るだろうと思って私は身構えた。けれど、何も言わずに私の隣のブランコに腰掛けた。しばらく沈黙したあと、七砂は夕焼けの空を仰いで呟いた。「、、、何か久しぶりだな。この公園も朱莉と顔合わせるのも」「朱莉と顔合わせるのも」という言葉に心がズキンと痛んだ。「あたしはこんな変わったのにこの公園もブランコもなんにも変わってない」、、、どこか寂しげな顔に耐えきれなくて私は嗚咽を漏らした。「、、、七砂、、、私、あんたにずっとひどいことしてたよね」七砂が目を見開いて私を見る。「親友なのに助けなきゃいけないのに自分勝手に見て見ぬふりしてた。許して」最後はまともな言葉にもなっていなかった。何か罵詈雑言を言われるかと思ったけど違った。「、、、なんで朱莉が泣くの?なんで朱莉が謝るのよ」七砂はどこか怒ったようなでも少し寂しいような目では言った。「あんたは、、、朱莉は何も悪いことしてないじゃない」どこか決心に満ち溢れた瞳で言う。「でも、私、親友なのに、、、」「それはあたしも同じよ」そんな七砂の言葉に息を呑む。七砂を見ると七砂も私を見ていた。お互いに見つめ合う。「あたしだって朱莉の気持ち分かってる。何年一緒にいたと思ってんの?」薄笑いをする七砂。「怖いよね。いじめられっ子をかばうなんて。あたしも朱莉の時、同じだった」「え、、、?」私は意味がわからず困惑した。「あんた、小学生の頃、少しいじめられてたでしょ」もちろん覚えている。クラスのヤンチャ男子にいじられていたのだ。でも、あの頃は七砂とクラスも違ったはず。なんで知ってるの?「小3の時、気がないなって思ってあんたのクラスに行ったら聞いたの。朱莉がいじめられてるって。でもあたしだってその時何もできなかった。声をかけることもできなかった」私は呆然とした。「だからさ、」と七砂は続ける。「お互い様の似たものってことよ。あたしら」フフッといたずらっぽく七砂が笑う。彼女の笑顔を見たのは久しぶりだ。「でも、、、」私が口を開きかけると、七砂に口を閉じられた。「でも、朱莉がそこまで言うなら今からあたしの言うこと聞いてよ」真面目な顔を作って言う。「これからも親友でいて。朱莉はあたしのかけがえのない友達なんだから」驚いて嬉しくて私はとうとう大泣きした。七砂が肩に手を乗せてくれる。「ねぇ、聞いてくれる?」「、、、もちろんのもちろんだよ」私は泣きながら答えて七砂は笑った。七砂が私の手を取る。私も握り返した。私たちは本当の意味で親友になったのだ。
声が聞こえない君
ピピーッ!「ゲームセット!」 よく声が響く体育館では女子が体育をしている。男子と女子はたまに合同でやるが今日は別々。 俺の名前は夜空 綺羅(よぞら きら)。俺にはあの女子の中に想いを寄せている子がいる。 「ミユカー!」 そう、空川 未結花(そらかわ みゆか)。 手話で会話をしている彼女は声や音が聞こえない。さっきミユカと呼ばれていた声ももちろん聞こえていない。 俺はそんな彼女と話してみたいと思っている。 猛暑のなか今日も学校へと歩みを進める。 ーあっ... 俺の目に彼女がとどまる。声をかけてみようと近くに行く。 キラ「あの...」 ミユカ「.....」 あっ、そうか。とんとんと彼女の肩を叩く。 すると彼女はとてつもなく驚いた表情でこちらに振り返った。 ミユカ「あ...う...」 キラ「ご、ごめん」 もちろん聞こえていない。 すっ、と彼女は手話をする。 『誰ですか?』 当然俺は手話はわからない。俺が戸惑っていると... 「はい ミユカを困らせなーい!」 俺と彼女の間にすっと割って入ったのは入江 穂花(いりえ ほのか)だ。 「ミユカ!」 入江は手慣れたように手話をする。 『ミユカ、ごめんね この人は私たちと同じクラスの夜空 綺羅くんだよ ミユカとなにか話したかったみたい』 『そうなんだ ごめんね キラくん』 「そうなんだ ごめんね キラくん だそうです」 「急に話しかけてごめん たまたま見かけたから 話したくて...」 そう言った俺の言葉を聞きながら入江は手話をする。すると彼女も手話で返す。 「そっか 学校一緒に行く?だって どうすんの?」 「い...行く」 そして俺と空川、入江の3人で学校に行った。 授業終わり、つんつんと背中をつつかれた。振り返るとそこには入江と空川がいた。 手話をする彼女。それを通訳する入江。 ホノカ(ミユカ)「今日二人だけで帰らない?」 キラ「えっでも俺手話わからない...」 ホノカ(ミユカ)「大丈夫だよ」 キラ「わかった」 俺は空川と帰ることにした。 俺は入江に話しかけるときのコツを教えてもらった。 まず空川の視界にゆっくり入る。次にスマホのメモアプリで声をかける。 すると彼女は初めて笑ってくれた。 彼女もメモアプリで返す。 ミユカ『駅ってどこの?』 キラ『○△駅だよ 空川は?』 ミユカ『私も!その駅だよ』 二人で並んで歩く。なんか...二人だけの世界って感じがする。俺の耳には彼女が画面を打つ音しか聞こえない。決して彼女の文面は声になって聞こえるはずがないのになぜか声となって聞こえる。 あっという間の時間だった。もう別れだ。去り際彼女はある文面を見せた。 ミユカ『久しぶりにこんな楽しい帰り道だった ありがとう キラくん』 それだけを見せると彼女は歩を進める。俺は咄嗟に 「空川さん!!」 と大声で彼女の名前を呼んでいた。周りの視線など気にせずに。 聞こえたかどうかわからないが彼女が振り返った。 彼女は物を言いたげに口を動かしている。 ミユカ「ぁ...り...と...ぅ」 それは確かに「ありがとう」と言っているように聞こえた。 俺は走った。思いきり彼女を抱きしめた。そして俺は 「好きだ」 そう言った。 確かだったかわからないが彼女は微(かす)かに笑っていた気がする。 ~あとがき~ はじめまりるん!(’-’*)♪ 今回耳が聞こえないミユカと想いを寄せているキラのストーリーを書かせていただきました! 読んでくださりありがとうございました! ばいばりるん!
魔法の瓶(初投稿なので絶対(?)に読んで)
『十歳 レイア』と名前の書かれた紙を開いた。そこには合格という赤い文字がキラキラと光っていた。ようやく魔女学校に行ける。いじめられてばっかりの人生から解放される。人間から魔女になれる。素直に嬉しい気持ちだった。私は、真っ先にライアとメイアにのところへ走っていく。私とこの二人は三つ子で、親がいない。合格してるといいな… ところが。二人は不合格だった。何度紙を見ても青色の文字が浮かび上がる。私の目からは涙が出る。 「レイアだけでも行っておいで。」 「無料で学校に行けるんだし。」 そう励ましてくれた。元々ここに行きたいと言っていたのは私だったのに。ショックな気持ちを嬉しい気持ちで消そうと思ったけれど、無理だった。 入学式の日。念願のフィナ先輩に会えた。パンフレットをもらった時、めちゃくちゃキラキラした人物を見かけた。見学をした時に、こんなふうになりたいと思った。それがフィナ先輩なのだ。実際に声もかけてくれて、才能があるとまで言ってくれた。 この学校では、瓶を使って魔法を使うらしい。ゴクゴク飲んだり、敵に投げつけるということだ。実際に薬を作ったりもできて結構自由だった。しかし、禁断のルールもあった。瓶を割ってはいけないということだ。なぜだろう。割ってしまうと退学になりもうこの学校にはいけないらしい。楽しいのに、緊張してしまう。 しばらくたったある日の朝。急に動けなくなってしまった。石化魔法だ。誰にやられたのだろう。とても強い。三時間経ってやっと解けたが、当然授業には遅刻。寮にヘトヘトな状態で帰ってくると…なんとフィナ先輩の空の瓶が転がっていた。しかもそれは石化魔法の使った跡があった。この魔力の感じ。朝のやつだ。なんでフィナ先輩がこんなことしたの。もうホウキに乗るのも腰が痛くて辛いし、授業は聞き取りにくいし、ドラミリンの魚のスープはまずいし、憧れの人物から裏切られたし。前の方が、よかった…毎日二人が励ましてくれたし。二人がいないともう無理。 そうして、瓶を割った。 あとがき どうでしたか。長くてすみません。感想お願いします。はー疲れたっ。
私の人生を消しゴムで。
ドンッ 銃声が鳴り響く。 初めて人を殺した時、何も感じなかった。 あぁ、あの時に戻りたい。 14年前_ 「ねぇ、君かわいいねー」「俺らと遊ぼうよぉ」ドンッ「?!」 「ねぇねぇ、私のかわいぃー友達に何しちゃってくれてんの?ねぇ、聞こえねぇのかよ? その汚ねぇ手どけろ」 「す、すみませーんっ!」 「大丈夫?!」 「もぉ叶(かな)ー本気出し過ぎw」「よっ!さすが暴走族総長!」 「うるさいなぁ、いいやん、助けてあげたんだし」 私は、本宮叶。叶夢似族(かむいぞく)の総長をやってる。関東を率いるチームだ。 でも、それは裏の顔。親には秘密。これを知っているのは、親友の赤羽夏菜子と、青木冬菜だけだ。この2人はチームに入ってないけどね。 学校では、生徒会と学級委員長で運動神経抜群で頭も良く推薦になっている。 その上、先生ウケも良く友達がたくさんいる。おまけにモテて彼氏持ち。最高の暮らしだと思ったいた。 「叶!母さんがっ!」医者から危険な状態と言われた。でもそんなの嘘だ。ヤブ医者だよ。こんなの。 「ねぇ、お母さん。私ね今日喧嘩したの。暴走族の夢見心地と。実はね、私暴走族の総長やってるの。あの叶夢似族のっ」 「ねぇ、みんなすぐやられるんだよ?私がお母さんを守るからお家に帰ってきて?っ…」 その翌朝お母さんは死んだ。 「やめて、やめて、やめてってば。もし出たら誰かを傷つけてしまう。」グスッグスッ そして14年後 なんでこうなっちまったんだろう。何が私をこうさせた?そうだ、あの時のお母さんの死だ。あれで全て終わった。 でも、人生をやり直したい。お願い一度でいいから。暴走族なんてやらなければよかった… コロッ、ん?なんだこの消しゴム。はぁこんな消しゴムで人生やり直せたら… ピピッ! 「叶ー!起きなさーい!遅刻するわよー」「お母さん…?」
一枚の絵画
僕)………? ここはどこだ…? そう思っている僕に誰かが声をかけた。 ?)おめでとうございまーす!あなたは抽選に当たりました! 僕)はぁ?何を言っているんだ?…?!なんだこれ?なんで俺は宙に浮いているんだ!? ?)おっと、申し遅れました。私は天使です。あなたはもう一度下界に降りてやり直すチャンスをゲットしました! 僕)ん?ってことは俺は死んでんのか… 天)あなたは下界でとても大きな罪を犯しました。通常ならば、あなたは地獄の果てでさまようはずですが… 僕)もう一回やり直せると。 天)わかってるなら話は早い!では、レッツゴー! 天使の皮肉こもった声によって、僕の意識は消えてしまった。 僕)『ここはどこだろう…』 誰かが横で泣いている… その後、僕はごく普通の家族の中学3年生の男子の誠という少年に転生したらしいことが判明した。こいつは先ほど自殺で死んだとされていたらしい。 …あの日からもう半年も経つ。まだ自分の罪がわからない… 「ヤッホ!何やってるの?」 「!」 こいつは俺と一緒の部員の南だ。 その日は雷雨だった。 「なんだよ、南」 「誠、最近なんか変わったね!」 「別にいいじゃん」 南は俺が書いた絵を見た。 「でもやっぱり変わってないね!絵の雰囲気を変えようとしても、中身は変わってないんだもの!」 「なんだそれ?」 その時、僕は閃いたのだ。中身は変わっていない… そうか!そういうことだったのか!「ごめん、用事思い出した!すぐ戻る!」 そう言って俺は外に出た。そこには天使がニコニコと微笑みながら傘をさしていた。 僕)俺、わかったよ!俺の罪は…人を殺した。つまり、自分を殺したことだ! 天)大正解! そういったと同時に、また、あの場所に着いた。 僕)ここも、半年ぶりだな… 天)あなたは、これから、誠くんとして生きてもらいます。 僕)ああ、そうするよ。もう自殺なんて懲り懲りだ。 天)では、私は次の抽選会があるので。では! 俺は、白く紛れる意識の中に包まれ、下界に落ちていった… End
未知の扉を開けて
僕は、相良大和(さがらやまと)。 僕は小学6年生のときに、都内にある虹ヶ丘学園中学校に中学受験をした。難関私大の付属中学校の受験だから、学力がごく平均並みの僕にとってはすごく大変だった。だから、受験に合格したと知ったときは喜びというよりも、驚きの方が大きかった。 受験が終わってからの2か月はあっという間に過ぎていき、僕は中学生になった。今日は、中学校の入学式。学校に着いた人から、玄関で自分のクラスなどを確認してから教室に入るらしい。 教室に入ると、もう既に何人かのクラスメイトがいた。とはいえ、みんなまだ緊張しているからなのか、一言も喋らずに自分の席についているだけだ。そんなかたく気まずい空気が流れている中、僕のとなりの席の子が来て、話しかけてきた。 「私、小豆沢芽果(あずさわめいか)。あなたは?」 「小豆沢芽果」と聞いた瞬間、僕は思わずとなりの席の子に目を向けた。小豆沢芽果は、1歳のときから芸能活動をしていて、今、どの世代からも大人気のモデルと子役だ。そんな彼女が僕のクラスメイトで、となりの席──!? 「僕は、相良大和(さがらやまと)。よろしく……。」 「うん、よろしくね。」 そう言いながら僕に微笑みかけてくれた彼女が半年後、僕の恋人になることなんて、この当時の僕は考えもしていなかった──。