短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:4

食いしん坊なアミカちゃん  注.ホラー小説です

私、栗橋 萌瑠璃(くりはし めるり)14才。私には大森 愛味花(おおもり あみか)という食いしん坊な友達がいる。今日、学校でお昼の時間になった時いつも通り愛味花と屋上で弁当を食べた。「たまご焼きもーらい」愛味花は私の弁当に入っていたたまご焼きをはしでとって食べた。「もー、愛味花また・・・」「えへへゴメンゴメン だっておいしーもん」幸せそうな顔で食べている。まあいつもの事だしいっか。弁当を食べ続けようとすると「もっとちょーだい?」「え、もうダーメ」すると愛味花は私の弁当をバクッと取りガツガツと一瞬で食べ終えた。「ちょ 何にすんの?!」私はさすがに頭にきた。「ねぇ、もっとちょーだい」すると突然、愛味花は私に顔を近づけ、化け物みたいな大きな口になった「次は萌瑠璃ちゃん」ガボリッッという音がしたと同時に強い痛みを感じ私は息絶えた。 【あとがき】あまりおもしろくない作品だけど読んでくれてありがとう!ではまた~(★∵★)/

短編小説みんなの答え:2

辛くなったときに見てね(*ゝ`ω・)

毎日嫌な事とか楽しい事とかあって、 ひとりひとりに「個性」があり、 みんなはみんなと支えあっている。 私は、そんなこの「世界」がスゴく好き! もちろん嫌なこともいっぱいあるけど、ずっと楽しいままの人生って面白くないと思う。 嫌なことがあってこそ、「楽しいこと」があるんだ! 怒ったり、悲しくなったり、嬉しくなったり... 今より若いときはないし、時間を止めることも出来ない。 だから、私たちは今を精一杯生きるし、大切にする。 そして、私たちは「人」だから、もちろんミスだってする。「間違えたことがない!」って胸をはって言える人はいないと思う。 だから、誰かがミスをしても、「仕方ないよ」「次頑張ろう!」と言ってあげれる事が大切だと思う! 思ったことを書いてみました! これで元気をもらえる人がいればいいな☆ では、ばいちゃ~☆ミ

短編小説みんなの答え:1

君との思い出を忘れない。

「好きです。付き合ってください。」 夏の風が、漂う公園で、君に、告白された。 (…本当に!? 誠くんが、、、私を!?) もう、答えは決まっていた。 「よ、よろしくおねがいします。」 私・夢花も、ずっと前から、好きだった。 同じクラスになってから、背が高くて、スポーツも勉強も得意で、明るくて元気で、それでも優しくて、、、そんな誠くんが好きだった。 *************************** 「緊張してるの?大丈夫だよ。」 ドキンッ…ドキンッ 私達は、今、家の近くのショッピングモールにいる。 初デートだ。 私は、この初デートにとっても緊張している。 でも、今日に限って、お腹と頭が少し痛かった。 でも、休むわけには行かない。 私は頭痛薬を飲んで、家を出た。 「どこから行く?」 「誠くん…」 「ん?」 「少し頭が痛く…て…」 ズキンッ ふらっ 目の前が真っ暗になった。 「…か! 夢花!」 「うう…」 「夢花!?大丈夫か!?」 「ここって…」 「俺んち。」 「でも…っ!」 私は起き上がった。 でも、めまいがしてくらくらする。 その瞬間ー。 私を優しく包み込んだ。 誠くんが。 「大丈夫? だめだよ。もっと寝てなきゃ。」 「…う、うん……」 それから、一時間ちょっと、私は寝た。 そのおかげで、頭痛は治まった。 「大丈夫?なにか食べれそうなものある?」 「少しなら食べられる。ありがとう。」 「いや、全然。」 その日は、誠くんの家で過ごして、夕方の5時くらいに、頭痛とお腹の痛みが収まったので、家まで送ってもらった。 「あ、、ありがとう。」 「ううん。 お大事に。」 そして、私が歩こうとした瞬間。 グイッ 私を、胸の中に閉じ込めた。 「危なっかしくて目が離せない。 ずっと、俺のそばにいて。」 唇と、唇が触れ合った。 私達は、やさしいキスをした。 それから、私達はほぼ毎日遊んだ。 図書館で勉強デート、遊園地、お祭りのキス、最寄り駅のカフェ。 私達は幸せだった。 こんなことになるまでは。 朝、私はいつもどおり、学校へと向かった。 すると、友達の紗織が真っ青な顔で涙目になりながら、、、、 こんなことを言ってきた。 「夢ちゃん!」 「なに?どうしたの?そんな深刻な顔して。」 「誠くんが、、、行方不明になったって」 え? …嘘でしょ? なにかの間違い? これはドッキリ? 「そん…な…ドッキリ…やめて…よ」 「ドッキリ…ひっぐ…なんか…じゃ…ひっぐ…ない…よ?」 涙を流しながら答える紗織。 「そんな!」 私は学校を飛び出した。 私は、近くの公園に行った。 ここは、初めて告白されて付き合った…場所。 すると、木になにか引っかかっているのを見つけた。 手紙だった その手紙を開けてみると、 ー夢花へ 俺は、こうなることを知っていたんだ。 実は、俺は、夢花の元・彼氏なんだ。 そう、前に病気でなくなった。 この手紙を受け取ってくれることも知っていた。 俺は、もう一度、君にあいたかった。 合うために、ここに来た。 これを伝えられたから、俺はいなくなる。 もともと、俺がいなかったように設定してある。 今まで、ありがとう。 さようなら。誠ー 「え?」 涙が出た。 そんな こんなのってないよ。 そう、私には中2のときに彼氏がいたけど、病気でなくなってしまった。 私は、その日、一日中泣いた。 あれから、5年という月日が流れた。 私は、あのことよく覚えている。 不思議なことに、次の日はみんないつもどおりで、誠くんの机もロッカーもなくなっていた。 泣きたいくらいショックだったのを覚えている。 でも、私はあの日、決めたんだ。 これからも、前向きに生きていこう、誠くんの命を無駄になんて絶対にできない。 ありがとう!誠くん! 私はそう思いながら、あの日、告白されたときと同じように、かすかに笑った。

短編小説みんなの答え:3

脇役になりたい!

自分らしく生きさせて。そう思いながら今日もまたいつも通りの通学路を歩く。僕、乃木天音は親から全てを否定される可哀想な女子中学生だ。僕はふっと自嘲気味な笑いをこぼす。別にDVを受けているわけではないけれど結構きつい、親は多分僕が完璧超人になることを望んでいるんだろうな、僕はただのコマだ。そんな僕の夢は脇役になること!悲劇のヒロインなんかじゃなくていいから、自分らしく生きる脇役になりたい。そんなことを思いながら角を曲がると、ドッシーン!!誰かとぶつかった。「あいてててて、、」少女漫画のあるあるじゃん。でも僕パン咥えてない、、前を見るとそこにはパンを咥えた可愛い系の男子中学生。ずっきゅーん!!うわ、かわいすぎ、心臓がとんでもない速さで脈打っているのを感じる。「大丈夫ですか?!」と手を差し出すとその子は涙目になりながら僕の手を取ってくる。かわいい、、、あわて た僕はいつの間にかその子の手を掴み、「連絡先教えて!」とすごんでいた、、、 「やっちまったぁあああ」と僕が学校で1人死にかけているとさくらが話しかけてきた。さくらはその名に反し、かっこいい系の女子だ。「あんた鏡見たことある?」なんか突っ込まれた。「ですよね!」いつの間にかやってきた後輩女子が叫ぶ。「この黒髪ポニーテール!運動神経抜群!おまけに頭もいいときた!」なぜか感激しているさくらたちを尻目に、私はもう一度席に着く。担任の先生がやってくると同時に素早く座るさくらたち。僕はくくくっと笑いを漏らした。すると先生が「はーい、今日は転校生が来るぞぉ」と言い、なぜか踊りだす。はやく入れてよという生徒のブーイングを受け、先生がしぶしぶドアを開ける。すると出てきたのは今朝のあの子!僕は「少女漫画じゃん!」と叫んだ。 するとそれに気づいたあの子が手を振る。 さくらが僕を振り返り、「あの子と知り合い!?」と叫ぶ。やっぱ可愛いから人気なんかな。と思い「うん。」というと、「彼大人気アイドルだよ!?」と半端悲鳴をあげるさくら。は?今の状況が飲み込めず、ぽかんと口を開ける。大人気アイドルであるらしい彼は「天上蒼です!」と笑みを浮かべる。 待って待って待って!!「僕はっ!!」ダン!と机に手をついて立ち上がる!「脇役になりたいだけなのに!!!」僕の渾身の叫びは空へ吸い込まれていった。 長くてすいません、、、

短編小説みんなの答え:4

雪の日。

ー雪の日。ー 主人公 女子 雪乃静空 ゆきのしずく 主人公 男子 風本流斗 かぜもとりゅうと 雪の日とは2月14日だ。 バレンタインデーの日だ。 2月14日は静空の誕生日だ。 雪の日にいつもデートをする。二人で。 メールで雪の日になるまで ずっとメールのやり取りをしあっていた。 「明日で私、30歳なんて信じられない!楽しみ」 「雪の日に逢おうな!」 雪の日になり、遊びに出かけた。 いつもの公園で待ち合わせしていた。 いつもの公園で二人で遊ぶのが雪の日の決まりなのだ。 静空が苦しそうに僕の方に駆けてきた。 「り、流斗!お、お待たせ!」 「そんな急がなくても・・・遊ぼ!」 「うん」 いつもどおり、一緒にブランコしてお話をする。 でも今日はちょっと違った。 「流斗、私、行きたいところがあるの」 「え?」 そこは神社だった。 藍色の門で珍しい神社だった。 「なんで神社に・・・」 「私ね、ずっと言えなかったの」 それしか何も言ってくれなかった。 なんか、嫌な予感がした。 なんか、悲しい予感がした。 なんか、会えなくなっちゃう気がした。 なんか、不安な気がした。 帰り道。 静空が倒れてしまった。 「静空!静空!」 返事がなかった。 僕のせいなのかもしれない。 そう思ったけど違う気もした。 良くない予感がした。 意識不明の中、緊急搬送された静空は 病院に運ばれた。 心電図モニターの数字が落ちている。 心臓マッサージをしても 目を覚ますことはなかった。 そう、天国へ旅立ったのだ。 「ピー」 涙が止まらなかった。 俺のせいで静空は白血病のことが話せなかったんだ。 俺のせいで 俺のせいで 俺のせいで・・・ 「静空!静空!」 ー10年後ー 僕は40歳になった。 前より随分老けた。 雪の日、郵便物から手紙が届いた。 昔の恋人、静空の手紙だった。 流斗へ いつもありがとう。 私は自分が白血病ということを話せなかった。 大好きな流斗が離れていってしまうかと 不安で不安で仕方なかった。 この手紙を書くのにも結構勇気がいて 今、傷つかないか不安になっているの。 だからちょっと濡れてるかもしれないけど 気にしないで。 神社に行くとき、 願っていたの。 大好きだよ。 こんなバカバカしい私で申し訳ない。 年月が過ぎたら あなたに逢えるよ。また。 って。 静空より 涙が止まらなかった。 静空に逢いたくてしょうがない。 だから命がもったいないかもしれないけど 静空に逢いに行く。 天国(あそこ)に。 雪の日に。

短編小説みんなの答え:2

Musicdiary

廊下の奥から、言葉じゃ表現できないような 美しい音色が聞こえた。どうやらピアノのある音楽室から聞こえるようだ。僕は思わず音楽室の扉を勢いよく開けてしまった。扉が出す騒音に反応したように音色が止まってしまう。驚いた顔で女子生徒がこちらを見ていた。 「す、すいません!!」僕は慌てて扉を閉め、走り去ろうとした。その瞬間、「待って!」 「あ、あの…えっと……」気まずい沈黙が数秒間続いた後、女子生徒はこう言った。 「ピアノ、弾いてきませんか?」 これが僕、湊音(みなと)と奏音(かのん)の 出逢いだった。 僕らはピアノを通してすぐに仲良くなった。 加えて僕は、段々と奏音に惹かれていった。 奏音の出す美しく、繊細で優しい音色が大好きだった。他にも性格や外見、全てに惹かれた。 告白はしなかった。いや、できるわけなかったと表現した方がいいだろうか。自分の想いを伝えると、それまでの関係が崩れて消失してしまいそうで怖かった。そんな浅はかな考えにバチが当たったのだろうか。ある日音楽室に行くと奏音の姿は無く、代わりに奏音の友人がいた。 その友人は暗い顔をして僕に言った。 「奏音は、引っ越したよ。遠い町にね。」 比喩表現でもなく、目の前が真っ暗になった。 現実に感情が追いつかなかった。 必死で奏音を探そうとしたけど、誰にも引っ越し先を言ってなかったそうで失敗に終わった。 僕の初恋はこうして不完全燃焼で幕を閉じた。 それから僕は何回か恋をした。だがどれも遊びのような、中途半端で終わってしまう。 もう奏音のような子とは出逢えないのか。 ー数年後。 僕は音大を卒業し、 駆け出しのピアニストとして働いていた。 まだ奏音の存在を引きずったまま。 そんなある日。 …最初は幻聴とさえ思った。奏音が奏でるあの美しい音色が聞こえてきた。何十回と聴いてきたんだ。間違いない。体が勝手に走っている。息を切らせながら彼女の名前を呼ぶ。 「奏音!!」 ピアノを弾いていた人物がゆっく振り返る。 数秒間の時間だっただろう。 けれどその時間がとても長く感じた。 「湊音くん!?」 …ああ。何年経っても奏音は変わらないな。 泣き顔さえとても綺麗に見える。 「あのさ、奏音。」 頬を涙で濡らした奏音がこちらを見る。 「僕、君をずっと…」 音楽は、人と人を繋げる。それがどれだけの時間経っていても、どれだけ関係が風化していても。僕らは音楽で出逢い、音楽で繋がった。 この先どれだけ世界が変わっても、音楽だけは 変わらないでほしい。そう思った。

短編小説みんなの答え:7

「可愛いんだからいいじゃん」

※虐待の描写が一部あります。 「可愛いんだからいいじゃん」 クラスにとても可愛い女の子が居る。 純日本人だと言うが海外の血が混ざっていても不思議ではないほど整った顔。千花という名前に似合う、花が咲いたような可愛い笑顔。みんなが癒やされている。 その子は誰かを羨むと決まって毎回そんな風に言われていた。そして、それから始まる周りの子の自虐大会を、困ったような表情で微笑んで聞くのだ。 ある日の放課後、その子と二人っきりになることがあった。 当たり障りのない雑談をしながら帰る用意をする。 顔は笑っているし口調は明るくしていたけど、本音は少し気まずくて出来るだけ早くここを立ち去りたくて、急いで教科書やノートを整理する。 すると、その子がこちらを見て言った。 「蕾ちゃんみたいになるにはどうしたらいいの?」 訳が分からなかった。その子は何でも持っていて、私に無いものをすべて持っているというのにこれ以上何を求めているのだろうか。それも私に対して。 だから口に出して言ってしまったのだ。 「私みたいになる必要ないよ。もうすでに何でも持ってるじゃん」 と。 その子はうつむいて、少し息を吸うとこんなことを言い出した。 「私は素で話せる友達も、中身で選んでくれる男の子も―」 「でも可愛いからいいじゃん!!」 私の思わず出たその声にその子は少し怯んで、一年中着ているカーディガンの上から腕を強く握る。 …てか何そのカーディガン。日焼け対策ってこと?女子力高いね。あれがないこれがないって言うけど、その可愛い可愛い顔があるじゃん。ぱっちり平行二重に長くて多いまつ毛、高くて小さい鼻、薄い唇と綺麗な横顔、長い脚に細い手足に細いウエスト……私にはないものばっかり!!それ以上何を欲しがると言うの??あなたに私の気持ちなんて分かんないんだから簡単にそんなこと言わないでよ! ふと前を見るとその子は泣きそうな顔をしていた。どうやら私は全部口に出していたらしい。 するとその子は 「あなたにも分からないよ」 と言って教室を走って出て行った。 クラスにとても可愛い女の子が居る。 いつも笑顔で明るくて誰とでも仲が良くて、休日は色んな子と遊んで、イベントでは“イツメン”の子たちと全力で楽しんでいる。運動神経が良くて、頭も良くて、家族と仲が良くてよく旅行にも行っている。日本全国はもちろん海外にもよく行くらしく、高校生になったら短期留学に行くことも決まっているそうだ。 何よりもその子は笑顔がとても可愛い。周りまで明るい気持ちにさせる笑顔。まるで太陽のような子だ。 その子と話す子はみんな心の底から楽しそうにしていて、みんな素で話しているように見える。 羨ましい。 家に帰る。 家には煙草とお酒とゴミの匂いが充満している。 私を召使のようにこき使い、酔うと私に暴力を振るう父と母。いや、酔ってなくても暴力なんて日常茶飯事か。 十分にご飯を食べれてないから痩せ細った気持ち悪い体。可愛くておしゃれな服もない。海外どころかこの街から出たことがない。 昔からよく告白されるが、みんな私の見た目ばかり。明け透けの下心にももう飽きた。私は何もしてないのに彼氏を奪われたなどと言われるが、勝手にあなたの彼氏が私の見た目を好きになっただけではないか。 みんなと仲がいいが素で話せる友達なんて居ない。イツメンなんて居ない。休日遊ぶ友達なんて居ない。 身体は痣だらけだから、あの子のようにミニスカを穿いたりは出来ない。一年中カーディガンを着てないといけない。 何でも持ってるあの子が羨ましい。 性格くらいあの子のようになりたい。こんな嘘にまみれた八方美人なんかじゃなく、素でみんなに好かれるにはどうしたらいいのだろうか。 だから、放課後その子と教室で二人になれたタイミングで聞いたのだ。どうすればあなたのようになれるのか、と。 その子なら受け入れてくれるのではないかと思った。だけど、その子にも“可愛いんだからいいじゃん”と言われてしまった。 きっと私達はお互い分かり合えないんだろう。 【解説?】 途中から蕾目線から千花目線に変わってます。 要は「人それぞれ悩みはあるし、本人にしかその辛さや苦しみは分からないんだから簡単に相手の悩みを否定すべきではないよねー」ってことです。普段から私が思っていたことを小説にしたような感じです。 様々な回答をもらえると嬉しいです。 閲覧ありがとうございました。

短編小説みんなの答え:3

湊が死んだ

【湊が死んだ】 『湊が死んだ』 突然の出来事だった。幼馴染の死なんて誰が予想できたのか。 あの青い髪。綺麗な瞳。細い足。もう全て戻ってこない。 俺は急いで地元まで向かった。 葬式。静かでぽつりぽつりと啜り泣く声が聞こえる。 最後に一目、会いたかった。 言いたかった。「好き」の一言を。 後で聞いた。死亡理由は薬物過剰摂取の自殺。 もしも俺が少しでも原因に関係があるなら。 あの時「ありがとう」の一言を言えていたら。 真夜中。腫れた目を隠すようにコンビニへと向かった。蛾がたかる街路灯。 街路灯の光の中に一つ、人影が見えた。その影は、まるで亡くなった湊そっくりだった。 あの青くて長い髪。細い指先。触れたい。けど動けない。 だんだん人影が近づいてくる。顔は暗くて見えない。でも雰囲気が明らかに湊だ。 喋りたい。 「好き」 この一言だけでいいから伝えたい。 人影が何か喋り出した。 「…つ、くえ…右、、、ひきだ…あ…お、、けしご…む」 それを言った後、人影は消えてしまった。 その夜のこと、言っていたことを朝、湊の妹、美里に伝えた。 美里は、俺の話を聞いてから何か考え始め、急に 「ついてきて」 と言わんばかりに手を招き、二階へと向かった。 二階には、湊の部屋と美里の部屋、そして物置がある。 美里は湊の部屋に入り、机の一番右端にある引き出しを開けた。 そこには、湊が小さい頃から大切にしていた消しゴムのコレクションがあった。 「お姉ちゃんは、青の消しゴムと言ったのよね?」 美里が口を開く。 「お、おう。」 引き出しの中を覗くと、白やピンク、緑や黄色の消しゴムがある中、一つだけ少し色あせているが青い消しゴムがあった。 カバーは海の生き物のイラストがあしらってあり、低学年が使っていそうな可愛らしいものだ。 俺はその消しゴムに見覚えがうっすらとあった。 そして、急に思い出した。 この消しゴムは、小学生の時に水族館に一緒に行った時のお土産だった。確か2個セットで色違いのお揃いだった。 あれが、俺が最初に湊にプレゼントしたものだったんだっけ。 美里がカバーを外すと、比較的新しい紙が落ちてきた。 それは、湊の字でたどたどしく 『ゴメンネ。リュウスケヘ。』 と書いてあり、イラストも添えてあった。 イラストは、少し変で五つの手のイラストだ。 一つめは親指を右にたおしている手。 二つめは小指を立てている手。 三つめは親指、人差し指、中指を立て右にたおしている手。 四つめはパーにしている手。 五つめは親指、人差し指、中指を立てている手。 俺は単純に意味がわからなかった。 でも、美里は一人ボタボタと涙を流し、震えている。 「どうした、美里。」 これは何かの暗号なのか? 「りゅ…隆介…この、ゆびの、絵…ゆ、び…もじで…あ、いして、る…って、いみ…」 俺の目から涙がこぼれでできた。 机を見ると、昨日まで生きていたような生活感。これは湊からの最後のメッセージだった。 fin.

短編小説みんなの答え:3

名前。

私は自分の名前が嫌い なんでこんな名前を付けたんだろう 名前が可愛すぎて顔が負けている 最初は気に入っていた でも、中学に上がって馬鹿にされることが多くなった 悲しかった、哀しかった どんなに努力しても名前に負けてしまうから そんなある日、夕食を食べていると 母が口を開く 「そういえば、あなたの名前の由来言ったことなかったね  あなたの名前はね、周りの子を気遣える、優しく、  心の美しい人になって欲しいという願いがこめられてるの  ほら、名前って一生の宝物でしょ?  お父さんと一緒にたくさん考えたのよ」 優しい目を向ける父 気づけば涙を流していた 自分の名前が嫌いだと思っていた自分が馬鹿みたいだ 母と父が優しく微笑む 家族に暖かい雰囲気が広がる 夕日が差し込む まるで 私たちを見守るように 強く、思った 美しく明日も生きていこう

短編小説みんなの答え:2

意味怖 夢

私は、天川奈々美(てんかわななみ)。 私は今、寝ているから夢の中なの。 木がたくさんある! ここは森なんだ。 前回は海だったけど、! なんか、見覚えがあるなぁー。 あ、お母さん! おーい! と言った瞬間、全ては消えた。 その後、ピーッという音が無音な部屋に響いた。

短編小説みんなの答え:4

先生に恋した青春

「おはよーございます!」 私の大好きな人の声が聞こえた そう、私が好きなのは担任の先生 入学式からずっと好きだった 密かに思いを寄せていた 担任だと分かったときは嬉しくて仕方なかった でも先生に恋はできない 先生は美人で可愛くて優しい人と結婚してる そもそも生徒と先生なんて結ばれない。 ~休み時間~ 先生が‥ 奥さんのことを話してた。可愛いって、好きだって‥ 辛いな‥‥ でもこれで大丈夫  また新しい道を開ける 強くしてくれてありがとう あぁ、大好きだったよ、好きだった 本気で恋した青春だった。 この話は終了です! 読んでくれてありがとうございました! この話で一人でも勇気を持ってもらえますよう願ってます!みんなも頑張って下さい!

短編小説みんなの答え:1

記憶の欠片

ずっと何かが欠けている気がした。何かを忘れている気がした。 こちらの世界に来てもう15年もたった。魔女だった私は一度死に、人間として別の世界に生まれ変わった。 いわゆる異世界転生というやつだろう。記憶を取り戻したのは今から5年前のこと。といっても全てを思い出したわけではなかった。 私は大切な何かを忘れている気がした。しかし今の私にそれを思い出すすべはない。今は人間として生きていて、友達もいる。 思い出したところで、だ。 「ふぅ、、、」私は学校の屋上でため息をつく。ここはよく風が通る。 ここはなぜだかとても落ち着く。 しかしそろそろ友人たちの元に戻ろうとしたとき、、、 ドンッ 誰かにぶつかったらしい。 そして柵を越え、、、 私の体は宙を舞った 死ぬ、そう思ったとき 「はる様!」 聞いたことないはずなのに、知らないはずなのに、私は無意識に名前を呼んだ。「ふう」 瞬間、大きな風が巻き起こり、私の体は少し浮き上がる。 そのおかげで、私は四階から落ちたにもかかわらず、かすり傷のみで済んだ。 「おい!大丈夫か!?」 先生の声が聞こえる。 でも私はそれを無視して、人気のない場所へ行く。 なぜならやっと、探していたピースを見つけたのだから。 数百年共にいて、会えなかったのはたったの数年だったけれど。それでも私は一番の笑顔で目の前の小さな小さな少女に言う。 「久しぶり、ふう」 私の精霊も満面の笑みで 「はる様!」 そして私にしか見えない、小さな相棒と新しい世界で新しい生活が始まっていく。 end

短編小説みんなの答え:1

推しと異世界転生!?

私は、高校1年生のごく普通にいる女の子。私はいま、推しの配信を見ながら、ゲームをしていて、すんごい楽しい。すると、急に推しが画面上からいなくなった。コメント欄が荒れている。「え、どした。」「急にいなくなった!?」そんなコメント欄を見ていると、椅子のしたに穴が開いた。回りを見ると、緑の草原に来ていた。何がなんだかわからなくて、歩き回っていた。誰かいたので、「こんにちは」と言ったら、さっきまで、画面上にいた推しの姿があった。一瞬夢かと思った。彼は言った。「今から現世に戻る手がかりを探そう。」……。「え~~~!?」これから、推しと過ごす!?耐えらんない…!早く現世に戻りたい~こんな生活むり~~~ って感じで大丈夫ですかね? コメント「辛口× タメ口○」でお願いします!

短編小説みんなの答え:8

演じるって大変だよね。

「演じるって大変だよね。親の前ではいい子になって、先生の前でもいい子になって。 友達の前ではキャラを作って、みんなに優しくして。八方美人だって陰口言われて。演じるうちに疲れてきちゃって。 本音を言えるのはSNSだけで。SNSでも、言葉に気をつけて、相手の文面をちゃんと見て、、、。 現実より、気を使うよね。まあ、これは個人差あるけどねw。 勝手に勘違いされたり、根も葉もない噂を流されたり。それでも、演じて。 腹が立つ時があっても、笑顔で笑って、演じる。 疲れるよね。生きているだけで疲れるって何なの?って、考えちゃうこと、あるよね。 それで、死にたいとか、考えちゃうこともあるよね。」 そう、天使は言った。きれいな子供だった。お花畑の中にあるベンチに二人座って。白っぽくて、黄色っぽくて、 そんな髪色をしていた。瞳の中に虹があるようだった。シロツメクサの冠を作っていた。 「知ってる?シロツメクサの花言葉は、「私を思って」「約束」「幸運」なんだって。 でも、「復讐」もあるんだって。表向きな言葉と、裏の言葉、あなたならどっちが好き?」 「表向きな言葉じゃない?復讐とか、なんかやだし。」 「だよね。」 「それが、何?」 「人って、表向きなことばっか信じちゃうんだって。尊敬している人が実は犯罪者だったら、絶対違うって、 思い込んじゃうでしょ?」 「だから、君の親とか、友達や先生は、君の表向きなところしか見てないんだよ。だから、君に期待したりするんだよ。 演じている君しか見てないだけ。本当の君を知らなかっただけ。少しでも、本当の自分を出していたら、 君の人生は変わっただろうね。」 「...そうだね」 「君は演じすぎて疲れちゃったんだよね。君みたいな子、ずっと見てきたから。さあ、これからどうしたい?」 「ずっとここにいたい。もう、人間にはなりたくない。」 「...あれ、君のお母さんが来たみたいだよ。」 「えっ」 「ここは現実世界とあの世の狭間。この意味がわかるかい?君はまだ生きている。もう一度、やり直して。」 気づいたらここは病院だった。お母さんは泣いていた。うれし涙のようだった。大会で優勝したときは泣かなかったくせに。 まあ、いいや。これから変わればいい。思いっきり自分を出そう。あいつに言われたように。 ゲームをしたい。 友達と遊びたい。 部活もしたい。 今までできなかったこと、全部したい! これから七十年後、私は老衰した。 「こんにちは。あれ、あなたは...。」 「久しぶりね。天使さん」 「...幸せそうで良かった。」 「あんたのお陰で寿命を生きることが出来ました。ありがとう。」 「うん。それで、次は何に生きたい?」 「もちろん、人間で!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 見てくださり、ありがとうございます!!感想やアドバイスを頂けるとうれしいです!!

短編小説みんなの答え:4

彼方の君に告げる

「あれ、おきてる?」 そう言うと、そこにいた少女がゆっくりとふり返る。長い銀髪がゆれ、すき通った青色の瞳がこちらを向いた。 「あ!ひとくん!」 「ふしちゃん、どしたん?夜中ですよ~、よいこはねなさーい」 自分に気づき、ぱっと笑顔になるふしちゃんに俺は軽く笑いかける。 「あのね、お星様を見てたんだ、うーん、お星様って本当に綺麗だよね、人間が地球を捨てて宇宙に行っても。…ねぇひとくん、知ってる?生き物が命を無くした時、空に昇って、お星様になるんだって、わたしも、あんなに綺麗になれる時が来るのかな?」 少女はそれだけ言うと、閤に包まれた空に輝く幾千の星を見た。その身の丈に想応しくないことを言うのは、不死身である彼女が、気の遠くなるような時を生きていたからだろう。 「いやいや、何言ってるんですか?ふしちゃんが綺麗じゃなかったら、俺どうなんのよ」 大人びていて、どこか儚げなげで、それで尚あどけなさを感じる笑みは”化物”には勿体ない程美しかった。地球に残されたのも、もしかしたらわるくなかったかもしれない。”お星様”が俺が人間だった時よりもー層輝いているように見えたのは、都市の光達が消えたからなのだろうか。 「…ひとくんの方が綺麗だよ」 「あったりまえや。こちとら人類最高傑作のお顏ですからね」 自信ありげに言う俺に、すっと彼女は無表情になる。 「なんや?文句でもあるんか」 不服そうに見つめると、無言をつらぬいていたふしちゃんは、ぷっとふきだす。もとから冗談だった俺も笑顔を向ける。 あぁ、ずっとこれが続けばいいのに。 そんなこんなで長く話す内に、光が差してくるのを感じた。昇る太陽に目を細める、そしてまた今日がはじまった。俺は彼女とは違う、それでもずっと、今日を必死に生きていく。”ずっと”が存在しないことを解っていても。 ............ ”ずっと”が存在しないのは解っていた。ひとくんの体だと、この汚れた地球で長く居るのは難しいことも、解っていた。あの深紅の目が光るのはもう、見ることはできない。 「あ、お星様…」 こんな時も相変わらず綺麗な、空の光を見上げる。となりにいるものは返事をしない。いつものような、優しくどこか困ったような笑顔もむけてはくれない。うす茶髪の頭からは、本人が嫌っていた、人間じゃないない印である尖ったツノがのぞいていた。 「そっか、ひとくんはお星様になったんだ、綺麗だね…。よかった、これで自分の事好きになれたよね」 わたしは、わたしの心は汚かった。人によって勝手にも創られた心は氷の如く冷たく、温度を感じることはなかった。しかし、同じくこの星にとり残された、唯ーの生物には動いたのだった。いっしょにいればいる程、心は温かくなったんだ。 「ひとくん、空の上から見守ってくれてるよね、ー人じゃ、ないよね。だったら安心して、さみしくなんて、ないよ…」 動かなかったはずの心はゆれる。涙が頬を伝う。そして空の光にほほ笑みかけた。わたしは、わたしのこれからを笑顔で生きていく。それは、かつて”化物”と呼ばれた、不老不死実験の失敗作のおかげだ。ゴミと共に人間に捨てられた君からもらったものは、数えきれない程あったよ、きっとこれからも、旅人を導く北極星のように、朝をくれた太陽のように、わたしを支えて、心を明るく照らし続けてくれるだろう。だからさ…。 ずっとが存在しないのは解っている、 それでも、星になった化物に、大好きな、彼方の君に告げるーー 「ずっとずっと、忘れない。今まで、本当にありがとう、”ひと”くん」

短編小説みんなの答え:4

「短編小説編」蝶と少女の物語

私の名前は天乃彩蝶(あまのあげは)。蝶を操る魔法を持っていると知られたときからみんなから気味が悪いって言われて今はずっと独りぼっち。誰かに会いたいな。 ポロリ女の小の目からひとつぶの涙がこぼれました。すると美しい光を放ち、、気がつくとたくさんの美しい色とりどりの蝶が現れました。女の子は思わず声を出してしまいました。「綺麗..私が魔法を使った中で一番綺麗な蝶々」 蝶は束になり女の子を乗せてひらひらと羽ばたきました。 気づくとそこは妖精が住むやすらぎの森。ここにはもう彩蝶を避難するものはいません。 妖精は彩蝶を歓迎しました。 そしていつまでも妖精と彩蝶はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

短編小説みんなの答え:4

またあした。のないあした

悠里(僕)と大河(親友)はずっと仲が良くて幼稚園からの仲だった。最近定期テストが終わってようやく遊べる日が戻ったみたい。帰る時にはいつも、またあした!というんだ。なんだか子供っぽいけど、心が落ち着くというかいい気分になれる。 またあした─── 今日も大変だったけど、明日は朝から大河とゲームセンターに行く約束をしてある。最近遊べてなかったから楽しみ、、、なんて思ってられたのもその日だけだったんだ。 行ってきます。─── 僕は朝早くに出て、待ち合わせの場所まで向かった。向こうから笑顔で、大河が走ってくる。その時、右からブレーキの効かなくなったトラックが猛スピードで向かってきているのに気づいた。 大河危ない!!!!僕は全速力で親友である大河の方へ走っていく。轢かれる可能性もあったかもしれないのに。そこからの記憶はない、、、 目が覚めたら、そこは病院のベッドだった。みんな心配してくれている。でも自分の身体より、親友が大丈夫なのかが気になった。ねぇ、、、僕のことなんかいいから、、、、みんなに事情を話した。覚えていること全てを吐いた。すると奥から、涙で顔がぐしゃぐしゃになった女性が歩いてきた。正直涙で顔が全然分からなかった。でも第一声で全てを理解した。 悠里は、、、あんたを庇って、、、庇って、、、、、、そのまま泣き崩れる悠里の母。重い気持ちと罪悪感で胸が苦しくなる。奥から悠里の父も出てきて、必死に、誰も悪くは無い、と説得させていた。すると空から、またあした、と聞こえた気がした。その瞬間、涙が溢れ出てきて胸がいっぱいになった。その時は感情を抑えきれなかった。少し時間を経てから冷静に考えた。答えはひとつだ。きっと悠里は僕を守ってくれたんだろう、悠里ありがとう。またあした。夏の日差しが僕の思い出を寂しげに照らすのだった。おわり あとがき ふたつの視点から見れる物語はどうでしょうか。短編小説を作るのは初めてで、難しかったんですが、親友の少し切ない感じになってしまいました。皆さんも大切な人との時間、思い出を大切に生きていきましょう。

短編小説みんなの答え:4

桜が散る前に

僕は,佐藤湯案。(さとうゆあん) ごく普通の高校生だが、小さい頃に記憶喪失になったことがある。 そんな今日、不思議な夢を見た。同い年ぐらいのオレンジと、茶色っぽい髪色の女の子が、「桜が散る前に手紙を取りにきて」と言ってきた。 問題ないと思い、学校に行くと、転校生がいた。 「清水恵戸です」(しみずえと) とても美人で、華やかだ。陰キャの僕は、一度も話せなかった。恵戸はモテていて、女子からも人気が高い。だが、ある日、僕がうずくまっていると、 「体調悪いの?大丈夫?」 と話しかけてきた。「だ…だいじょうぶ」と答えたが、僕は気づいた。 あの夢の声と同じ声だ。見た目も、オレンジの髪色に、華やかさ。 だが、「桜が散る前に手紙を取りに来て」と言われても、急に陰キャが「手紙くれ」など言ったら、キモいと思われないだろうか。たしかに、校庭に大きな桜の木はある。 昼休みそこに行くと、恵戸が立っていた。 「あの…清水さん」 彼女が振り返る。 「湯案くん、何か用?」 「手紙…」 にっこりしながら言う。 「…手紙?いいよ。あげる」 薄い桃色の封筒の中に手紙がある。家に帰ってよんでみると、 「ありがとう」と幼い字で書いてある。その事を母に言うと、 「恵戸ちゃんじゃない?」 「なんで?」 「あんた記憶喪失になったもんね~実は、あんたがトラックにひかれそうになった時、背中を押して犠牲になってくれたのが恵戸ちゃん。押された勢いで頭打ってあんたは記憶喪失になったってこと。もちろん、恵戸ちゃんは…」 次の日、恵戸に話を聞こうと思った。だが、恵戸はいない。 「あれ、清水さん休み?」 「清水?誰、そんな人いないよ?」 「清水恵戸。オレンジ髪の、華やかな子!」 「知らないって」 おかしい。恵戸の使っていた机の横を通った時、何か聞こえた。 「桜が散る前に手紙を取りにきて」 残り1枚の桜の花びらが落ちて、水に落ちた。 「っはぁ……ゆ、夢…?」 学校の準備をしながら、呟いた。 「恵戸、ありがとう」 「どういたしまして。湯案くん」

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