短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

コート

「あははっ!千紗にはまだでけぇか!」 雪が降る日。 連は鼻を赤くしながら言ったんだよ。 自分も寒いくせに、 かっこつけて わたしにコート貸しちゃってさ。 「うっさい!すぐ大きくなって、連のコートも着れるようになるから!」 わたしはまたむきになって言い返したんだっけ。 今となれば、そんな会話は『死』から遠ざけるだけの言い訳で。 連がいつもの笑顔で、自分の病気のこと、そして余命は一週間なことをわたしに話して。 理解するのに、どれだけ時間かかったと思ってんの。 あんな笑顔で言うから、冗談だと思ってさ。 心の中では、もうとっくに気づいてるのにね。 堪えきれなかった涙が頬を伝って。 顏を鼻水と涙でぐちゃぐちゃにしながら、寒くて体を震わせて。 それに気づいた連がわたしにコートを貸してくれて。 嬉しかったんだよ、あったかくて、安心した。 「どうして……ッ!一か月も時間あったのにさァ……ッ!なんで……!言ってくんなかったのッ!!」 「わりぃ。千紗が悲しむと思って……俺、最後まで千紗の泣き顔見たくなかったから。でも、言っとかなきゃってなったんだよなあ」 なんでそんな……笑ってられるの? 連をどこにも行かせないよう、わたしは連に抱き着いた。 放したくないから。ずっとそばに居たいから。 これまで通り、二人で笑い合いたいから……。 だけど、そんなわたしの腕を通り抜けるかのように。透明になるかのように。 連の命は、それからたった二日で散った。 その日の夜ね。 連がわたしの夢に出てきたんだよ。 「もう泣くな、千紗。ずっと傍に居る。俺が死んでもそれだけは変わんねぇ」 その言葉で、どれだけ救われたっけなあ。 「……連が居なくなっちゃって、一年過ぎちゃったよ」 一年後、わたしは連のお墓に会いに来る。 そして、言うんだ。 「__コート、大きくなくなったよ。……似合ってるでしょ?」 わたしの言葉に返事をするように、優しく温かい風が吹いた。

短編小説みんなの答え:3

僕だけの言葉で。

もしかして死んでるんじゃないかと、彼の顔の前で手を振って見せた。 「え、なに?」 「いや、またぼけっとしてるからちゃんと生きてるかなって」 ダイニングテーブルにペンを持ったまま頬杖をついて、製図らしきものに目線を落としている彼。私が言うと、つまらないとでも言いたげに口角だけ上げた。目が死んでる、怖い。 2年前、私がインテリアプランナーとして働く会社に、1つ後輩の彼が入社してきた。高校と大学は建築学科を専攻し、美術部に在籍していた彼。二級建築士の資格を持ち、いまは働きながら一級を目指しているそうだ。 「一級に合格するのと、先輩を落とすの、どっちが先ですかね」 他人事のような後輩の言葉で、ちょろい私は一瞬で意識させられ、今では恋人になってしまった。普段表情を出さない彼、後から聞くと、あのセリフはかなりの賭けに出た告白だったらしい。遠回しすぎて、当時の私は「さあどっちだろうね」と適当を言いかけた。危ない。 表情に出ない、あまり騒がない彼は、入社直後の自己紹介でちょっと緊張気味になっていたことが、今では珍しいと思えるほどだ。多分、いかにして私をからかうかしか考えてない。 「なんでにやけてんの、怖いよ」 「いや、綺麗な顔してるなと思って」 「…ああ、そう」 反応薄い、心折れる、と、付き合いたては思っていたが2年経つとそうでも無い。本当に機嫌が悪い時は冷蔵庫から私のお菓子が消える。ストレス発散に甘いものも必要だよねってそんなの関係ない返せ。まあでも後から謝ってくれるからやっぱりちょろい私は許せてしまう。あまあまだ。いやでもちょっとは笑えよと思いはするけど。 「勉強難しい?」 「うん、二級と比にならない。頭おかしくなる」 「インテリア分野だから大変さわかんないなあ」 「インテリアはそれはそれで、なんて言うか、センスとかそういう難しさがあるでしょ?それは僕も分からないから、」 凄いと思うよ。 最後、声が小さかった。 でも、こういうところ。自分だけが大変だ、とかそうやって周りを下に見ないで、他の人は他の人で頑張っている、もちろん自分も自分で頑張っているって両方認めて、ちゃんと線引きしているところ。ここが彼の好きなところだ。 「え、最後なんて?」 「聞かせるつもりなかったから忘れていいよ」 意地悪そうに笑う彼に、「凄いとか言ってくれるだ嬉しいー」と言うと睨まれた。 淹れておいたコーヒーを彼の作業の邪魔にならないように置く。そういう時はわざわざ顔を上げて「ありがと」と一言くれる。もういくらでも淹れてあげたいと思っちゃう。 私も自分のカップに注いで、彼の目の前の席に座ったとき。 「…あのさ、」 彼がいきなり手を止めてこっちを見た。いつもはぼんやり何考えてるのか分からない目が、今はしっかりと私を見据えている。表情にいつもの余裕はなかった。 「え、はい、どした」 私も数センチ持ち上げたカップをテーブルに置き直して、視線に応えてみた。 最初は決意を固めたような目をしていたけれど、また少し目線を落として黙った。私はなぜか、入社直後の自己紹介の時の彼を思い出す。 「僕、…雰囲気づくり、とか、あんまり得意じゃなくて、」 「…え、うん」 「あの、ストレートに言うのもさ、苦手なんだけど、」 「だろうね」 告白があれだったもんね。 「そこ突っかかってこないで。これでも緊張してるんだよ」 わかってる。私だって緊張を紛らわすためにわざと言った。 そしてひと呼吸置いたあと。 「僕と、苗字、お揃いにしない?」 …え。 苗字、お揃い、僕と…えっと。 脳内の検索欄に打ち込まれた文章を解読するまで3秒、意味を理解するのに3秒、実感するのに3秒。 「と、遠回し!」 たっぷり10秒ほどフリーズ してやっと言ったのがこれ。我ながらもうちょい他に言うことあるだろと思ったが、これが精一杯。いや、全く予想してなかったわけじゃないけど。そろそろかなとも期待していたけど。 「え、ごめん」 「あ、いや、あの、て、定番じゃなくて、素敵だと、おも、思います」 褒めてるのか馬鹿にしてるのか。 返事はもちろん決まっているが、ここで私が普通に返しても面白くない。 「こちらこそ、毎日おかえりって言います」 謎の遠回し合戦が終わる。いや、始まるのかもしれない。 「いつも何も考えてなさそうなのに、まさか、そっちから言ってくれるなんて」 「褒めてないよねそれ」 「いや、私から言うことも結構覚悟してた」 「…馬鹿にしてる?」 翌日、なぜか冷蔵庫から私のお菓子が消えていた。 ーendー 自分だけの伝え方が見つかりますように。

短編小説みんなの答え:2

梅雨

「マジさー。梅雨ってだるいよねーっ!!」 「わかるー!」 「髪グネグネになるし、むしむしするしさー。」 やっぱり、梅雨ってあんまり良いイメージじゃないんだ、、。。 僕は爽雨。あの子が気になっている。 でも、やっぱり梅雨は嫌いだよな。。 僕もそうなら良いのに。。梅雨を嫌いになれたら良いのに。。でも、なれないんだ、、、。 『都築爽雨です。僕は梅雨が好きです。よろしくおねがいします』 なんであの時あんなこと言ったんだろ。。言わなければあの子も知らなかったはずだ。。。 ーまた爽雨って子見てるなー 「マジさー。梅雨ってだるいよねーっ!!」 「わかるー!」 私は雨鈴 ーあの爽雨って子、気になるな。。ー ーあっ!でも、、梅雨好きなんだよなあの子。私、梅雨のことだるいなんて言っちゃた、、 周りに合わせたくて、、本当は思っても無いのにだるいって。。。ー 「あっ!爽雨くんだっけ、同じ係だ!よ、よろしくね」 「雨鈴さんですっけ?お願いします!」 「今日も雨かー。」 「(ぼそっ)やっぱ、そうなるよね、、」 「(また言ってしまった、、)あっ!ごめん!爽雨くんって梅雨好きなんだよねっっ!!」 「あっ、、は、はい、、」 沈黙・・・ 「私、実はね、、あ、あ、あの、、」 「つ、梅雨嫌いじゃないんだ。。」 「え。」ー嘘だっ!雨鈴さんが梅雨嫌いじゃないなんてっ!ー 「本当は嫌いじゃ無いんだ!周りに合わせたくって嘘ついてた。。」 「ごめん!ごめん!ごめんねっっ!!」 気づいたら泣いていた。 「あっ!だ、大丈夫?」 ギュッッ えっ! 気づくと爽雨くんに抱きしめられていた。 頬が熱くなる。ありがとう。 本当だったんだ。雨鈴さんに伝えれる。本当の気持ち。ーー おわり

短編小説みんなの答え:3

この恋は叶いますか?

叶うわけ無い。初恋なんだから…。 あれは、今から3年前。まだ私が中学生だった頃の話。 高橋結菜。中学3年生。運動も勉強も普通にできるし、特別スタイルが良いわけでも可愛いわけでもない女子。でも、いつも落ち着いた性格なのは、長所と言えるかもしれない。 双子の陽菜は、スタイル抜群。明るくて思いやりもあって、少し天然な可愛いモテ女。 仲良しだった私達。陽菜のジャニーズ好きは私には伝わらないし、私は小説が好きだからアイドル自体よく知らないけど、なぜか陽菜の話すジャニーズ話は聴き飽きず、ずっと聞いていられた。 「結菜の恋バナ聞かせてよ」 そう言ってきたのは、先月。まだ受験の事を本格的に意識する前の事だ。ふいに、陽菜がそんな事を聞いてきた。珍しいと思った。陽菜が私の恋バナを聞きたいと言うとは思わなかったから。 「私の好きな人はー」 恋バナをした。二人の部屋で、布団に潜って、二人で話してた。 「良いじゃん!もっと近付けば、両思いになれるかもね!」 諦めかけてた初恋を、陽菜がそう言ってくれたお陰で諦めずに頑張ることができた。 陽菜がいなかったら、私はー…。 こうして、恋や勉強に悪戦苦闘し続けた私。テストの点数が悪くたって、陽菜と二人で、お互いを励ましてきた。「絶対に二人で受かろうね!」と、約束した。私は、自分の中で堅く決心した。受験が終わって受かったら、好きな人に告白しよう。それを陽菜に伝えたら、陽菜は子供のように喜んでくれるはず。すごく応援してくれたんだから。 そして、試験の結果の紙を担任の先生から受け取った。確認するように言われた。見ると…。 「合格」の二文字が、しっかり書き記されていた。 「よく頑張ったな。高橋」 「ありがとうございます!」 涙が出そうになった。早く、陽菜に伝えたい。 「でも、まだ油断はするなよ。学校生活は、最後まできちんとして過ごすこと。それと、今日は友達を待たずに真っ直ぐ帰る。いいな?」 「はい!」 私は合格の書かれた紙が入った封筒をカバンに入れた。落ち着いて学校を出ると、陽菜を待たずに、真っ直ぐ家に帰った。 「陽菜、来ないのかな…?」 家に着いたものの、陽菜が来ない。下校してから30分以上経ったのに。家まで10分しかかからないのに…。 「陽菜遅くない?」 「ね。もしかして不合格とか…?」 「一緒に頑張ったのに…っ。合格してるに決まってる!」 思えば、外は雨が降っていた。かなり強い雨だ。 「迎えに行こうよ。もしかしたら傘持ってないかも」 「帰りも遅いし、行こうか」 私、母、父で、陽菜を迎えに行くことに。それから、何分後だったかな…。道端で倒れてる女の子を見つけたんだ。私は視力が良いから、遠くからでも性別はわかった。それが陽菜だと分かって、駆けつけたときには陽菜の体から血が出てると分かった。救急車とか呼んで、病院行って、お医者さんから言われたのは、「残念ですが」のたった五文字。陽菜は亡くなったんだ。たった五文字で、家族の未来が暗くなった。暗いどころじゃない。ドン底だ。 陽菜に伝えたかったことがたくさんあった。受験に受かったこと、恋愛の事、最近好きになったジャニーズの話し…。こんな形で陽菜とお別れだなんて…。そんなの嫌だよ!陽菜…! …その後、陽菜のカバンから受験の結果の封筒がびしょ濡れで見つかった。陽菜の亡くなった原因は、後ろからナイフで刺された事によるものだった。目撃した人によると、陽菜はとても笑顔で歩いていたらしい。合格だったからだな。私のと同じ、合格の文字が紙に書いてある。陽菜、嬉しかったんだね…。早く私達に言いたくて、歩いてたんだね…。陽菜…っ。 そして、3年たった今、私は高校を卒業する学年になった。何かと充実した、良い学校生活だったと思う。親友たちにも恵まれた。恋愛は、中学の時好きだった人と、同じ高校、同じクラスで、告白はした。見事に付き合えた。とてもお人好しでカッコいい人だ。 たまにこうして、窓から空を見上げてる。陽菜が見守ってくれてる気がする。 部活は合唱部に入って、陽菜の好きだった曲をたくさん歌わせてあげたいな。 「結菜~、部活行こう~」 「うん!今行く!」 ずつと見守っていてね。陽菜。

短編小説みんなの答え:2

本当の好きな人は?

ねぇ!彩希!何?渚、あんたがこの前好きって言ってた幼馴染の春樹2年の子と付き合ったってよ!マジで!?ほんとに言ってる? マジマジ!マジかよ~何?後悔してんの? いや、後悔っていうかさあいつに恋人ができたのがな意外すぎるけどちょっと寂しいのが本音だよね~、てか諦めた?いやまだだよ!やっぱ~?そうなる?そりゃそうでしょ(笑)あの春樹だよ?色んな人に告られて振ってきた、しかもしょーもない理由でねあいつがさ意外すぎるけど笑となると、あいつが惚れたってことは相当いい子なんだろね~ てかその子の名前知ってんの? 確か名前は千夏だった気がするけど(千夏?どっかで聞いたことあるようなぁないようなぁまぁいっか!)てか彩希何する気?いやいやw別に変なことはしないし どんな子だろと思って気になっただけだよ おぉ~そっか~じゃあさその子のクラス見に行く??いいね!行くか?てかその子のクラスは?確か、2年B組!おけ! どの子?肩までショートの本読んでる子 あの子かぁ~!可愛いじゃん でもなんで好きになったんだろ?じゃあ聞きに行こうよ!誰に?春樹にだよ!そ~となると行くぞ!春樹のクラス! 春樹~!おぉ!渚久しぶりだな!  久しぶり!!てかそんなことよりさ あんたの彼女千夏ちゃんだっけ? なんであの子と付き合ったの? なんでって?そりゃあ好きだったからでしょそれ以外理由なくない? てかあんたのタイプ一緒に笑ったり楽しく会話できるタイプでって言ってたじゃん? タイプと真反対な気がするけどねあの子!! ちょ渚!!何?春樹にも好きなタイプが変わったんだよ 今と昔のタイプ自体はちがくても性格でも笑えるところはいっぱいあると思うしね? ねぇ戻ろ?そろそろ鐘なっちゃうしさ わかった…じゃあな!!春樹!! おぉ!! ごめん、春樹に失礼なこと聞いちゃったかも  大丈夫気にしないで!! 私は大丈夫だから… うん… てか次渚の推しの山崎先生だよ頑張ろ!! うん!!ありがと元気出たよ!!  はぁぁーやっぱり春樹ってホントはあんな子がタイプなんかな? いやそれはないと思う!!絶対とは言えないけどさ彩希みたいな明るくて優しい子が好きだよ!! 頑張ってみるね!! ありがとバイバイ!! 今日春樹に告る!! えぇ~!! ガチ?応援してる!! ありがと!! でもなんでいきなり?このタイミング? いやぁあの子に春樹は取られたけどさ 好きって伝えて卒業したいっていうか 気持ち伝えきれなかったすると心残りがあるし そんなのは嫌だから 伝える!! 春樹!!あとで屋上来て 話したいことある!! おぉ?わかった ~屋上にて~ 春樹!!ずっと前から春樹が好きだったの でもね千夏ちゃんと付き合ったからおめでともいいに兼ねてすきの気持ち伝えようかなって 心残りがある中 卒業はしたくないしね笑 ほんとに彩希らしいよな(笑) え?いやあのさ俺千夏ちゃんと付き合ってないよ? えぇ~!!ほんとに言ってる? マ? てか千夏ちゃん部活のマネージャーだしな  そーなんだ知らんかったな~ 2年から入ってきてるし俺がキャプテンだから色々教えること多くて 体育館裏呼び出されたからなそれで告白って思もっちゃたんかな??(笑)てか佐々木がそれで騒いでたしあいつお喋りマシンガンだから噂として広まったのを渚が聞いたのかもしれないね(笑) でもね俺じつはちゃんとした好きな人いるし その人の気持ち分かったから 言うけどさ おれ前から彩希のことが好きだったんだ! 付き合ってくれ!!お願いします!! はい!!私で良ければ(泣)

短編小説みんなの答え:3

瑠璃色の海

僕が見たのは色鮮やかな瑠璃色の海と、笑顔の君だった。 僕は冴えないカメラマン志望の高校生だった。そんなある日、総合病院近くの海で僕の前に現れたのは笑顔の素敵な君。君はにっこり笑って、何しているの?と聞いてきた。僕はドキッとして、そっぽを向いて聞こえてないふりをした。君は気にすることもなく、写真を撮るのが好きなんだ。といって、僕のカメラを指さした。ぼくは「まだまだだけどね。いつかは、カメラマンになる事が夢なんだ。」て、名前も知らない子に何を語ってるんだろうと心の中でそう思った。その子は、写真を見せてといったので、写真を見せてあげた。すると、「まだまだだね。写真っていうのはね」といってから、カメラをかかげ、海とカモメの写真を撮って見せた。それはまるで海はなみをうっているように。カモメは飛んでいるかのように奇麗に、色鮮やかに写っていた。初心者がとったとは思えないような写真だった。僕は思わず取り乱して「写真の撮り方を教えてください!」といっていた。君は少し意地悪そうに「どうしよっかなーあ、今日はもう遅いからまた明日ここでね」なんてのんきなことを言っていた。僕はため息交じりにうなずいた。君は、「ところで君なんていう名前なの?」といってきた。僕は、あんまり自分の名前が好きではなかったけれどその子の押しが強すぎて、ついに名前を教えてしまった。「…姫野澪 女の子みたいな名前でしょ。僕はずっとこの名前が嫌いだったんだ。」と打ち上げると、その子はきょとんとして「なんで?いい名前じゃん。澪!カッコいいじゃん。私は好きだよ。」といった。僕は、初めてこんなことを言われた恥ずかしさを隠すように、君の名前は?と聞いた。君は「名前?うーん。じゃあ当ててみてよ。一か月までに。それまで、先輩って呼んで!」そんな、一か月の間に何万とある名前を当られるわけがないのに。でも、先輩がきげんをそこねると困るので、はいと言った。次の日の放課後から毎回、先輩は写真の撮り方を教えてくれた。それ以外にも、学校の話や好きな本の話もした。でも先輩は、あまり学校が好きではなさそうだった。一日一回名前を当てていいことになり、「かりん」といってみたが外れてしまった。6時になったくらいで、先輩とは別れていった。僕はもっと教えてほしかったけど、門限があるらしい。そんなたわいない日々が過ぎていくうち、先輩はあまり海に来なくなった。僕は、先輩が辛そうなのを見て、言えなかった。今日で最終日。とうとう君は来なかったふと上を見あげると、一匹のカモメが飛んでいた。僕は写真を撮ろうとすると、カモメは僕の反対側を飛んで行き、総合病院にとまった。そのまま度を上げて、写真を撮ろうとしたところ、カモメが止まっている所の下に君の姿があった。僕は気づいた。彼女がなぜ6時には帰るか。最近はずっと来なかった理由が。僕は急いで階段を上り、海から見た場所にとまった。先輩の唇には血色がなく、痩せこけていた。僕は泣きながら、なんで教えてくれなかったんだといった。先輩は、笑って「澪のそういう顔見たくなかった。あのね、きょは最後の日私の余命の日なんだよ。ねえ、名前を当てて。」僕は泣きながらうなずいた。外の海は、まるで瑠璃色だった。僕は、「君の名前は…瑠璃」先輩は笑って、「正解だよ。私の名前は、瑠璃。ありがとうじゃあね。」そこで、瑠璃は息を引き取った。僕は、この瑠璃色の海の景色を忘れないように写真に撮った。それが、僕がカメラマンになるきっかけだった。

短編小説みんなの答え:1

春の頃に努力よ咲け

私は今、受験会場にいる。 心臓がドキドキと高鳴っている。 「今から問題用紙を配ります。」 試験官の人がゆっくりと口から言葉を出す。 目の前を見ると前の席の人はまだ来ていなかった。 今日で私の未来は決まるんだ。 そう考えるとドシッと何か重みを感じる。 そしたら、いつかお母さんが言っていた言葉を思い出した。 「桜、受験は貴方にとって大切なことだと思うけど、別にこれで貴方が幸せになれるかどうかなんて決まることはないのよ、人生は長いから、ほら、人生100年だとしたら、桜は12年しか生きてなくて、後88年もある。だから受験が駄目だとしても、そんなに気にすることはないよ。桜は受験する覚悟を決めたんだから、全力を出して頑張りなさい。」と、言っていた。 確かにそうだ。 今までやってきた事が自分の力になることは間違いないし、何よりこれで中学受験が終わるのだ。 そう考えると自信が湧いてくる。        1年前 カリカリカリと鉛筆を走らせる音が狭い教室に響き渡る。 5年生の3月、私は有名塾の千登世アカデミーに入塾した。 千登世アカデミーでは全部で6つのクラスがあって、最初、私は下から二番目のいわゆるお客様クラスだった。 お客様クラスっていうのは勉強が全然出来てない子の集まった所で、やる気のない子が多く、ただただ塾にお金を根こそぎ取られるだけの損をするクラスらしい。 お母さんは始めて入った塾だから、しょうがないと言っていたけど、お父さんは私の入塾テストの答案用紙を見て激怒した。 「お前、なんて点数取ってんだよ!理科が48?社会が23?算数が62?国語は得意教科だから126点でもこれは酷いぞ!どういう頭してんだよ!」 国算が150点満点で、理社が100点満点。 そこで全然駄目な点数を取ってしまった。 学校ではいつも満点だった私だったので、ありえないと思った。 でも、現実は辛い。 私は涙が出るほど悲しかった。 そこからギリギリの所で入塾できて、頑張ってみたけど全部で3回受けたテストで全部下から二番目のクラスの点数だった。 私にお父さんは「後一回だけチャンスをやる、クラスが上がらなかったら塾をやめさせるからな!」と言った。 3年生の頃から私は問題集とか百ます計算とかをやっていたけど、今ひとつ勉強を頑張りたいという思いは生まれなかった。 しかも私はお父さんに強制的にやらされていただけなので、自分の意志ではなかった。 それから4年生になって、私は変わった。 自分の行きたい中学が見つかったからだ。 大葉中学校、女子限定の中学校で、皆優しい生徒ばかりで、五月蝿い男子が苦手な私にはぴったりで、大きな図書館があって、合唱部もあって、きれいな螺旋階段があって、そこを見学で降りた時はシンデレラになったような気分になった。 でも、ここでクラスが上がらなかったら到底受験することすら出来ない。 だから土日は前回やったことを振り返ったり、問題にマルバツ三角をつけて解ける解けないを区別したり、解説を読み込んだり、問題を何度も何度も解いた。 結果はギリギリのラインでクラスを上げることが出来た。 そして、私はそこから自信がつき始めて、どんどん点数をあげていくコツが分かってきた。 例えば自分の今日やることをホワイトボードに書き留めておいたり、土日は平均6時間以上やることだ。 途中で挫けそうになることもあったが、その時はリフレッシュにユーチューブや大葉中の公式サイトを見たり、ゲームやテレビを見た。 そして予想通りクラスはどんどん上がっていった。 でも5年の12月ごろにスランプに陥っていしまった。 自分の部屋には溜めて復習に使おうと思っていたテキストやノートが散乱していて、ぐったりとしていた。 その時を救ったのは友だちだった。 「私もスランプに陥ってるんだ、だから一緒に頑張ろう!」 そう言ってくれた子たちのおかげで何とかぐったりしていた体を復活させて頑張った。 そして迎えた受験本番。 滑り止め校を無事合格することが出来た私は本命の大葉中で受験した。 2月の3日、真冬並みの寒さだった。 お母さんが背中とお腹にカイロを貼ってくれたおかげでそれほどは寒くない。 大葉中の中には大勢人がいて、窓は換気されてあった。 「始めて下さい。」 試験官の人の声でバッと問題用紙を開く。 途中でお腹が痛くなったが、何とかやった。 試験が終わった時は、もうクタクタで、早く家に帰ってお風呂に入り寝たかった。 「桜、今日は頑張ったね。」 「うん。」 「試験の結果っていつ分かるんだっけ?」 「もう!さっき今日の九時って言ったじゃない。」 お父さんとお母さんに迎えられて、帰った。 国語は難しくて解けなかった問題がある。 算数は結構解けたと思う。 理科と社会はもうよくわからない。 そして結果が出た。 合格だった!

短編小説みんなの答え:3

明日は、月が綺麗でしょうね。 うふふ。 あなたは、「月が綺麗ですね」の意味はご存知でしょうか。愛していますという意味です。 他に似た言葉としては、「夕日が綺麗ですね」や「星が綺麗ですね」「虹がきれいですね」などがあります。 微妙に意味の違いはありますが、どれも愛を伝える言葉です。 好きな人に言われたら、きっとどれでも嬉しいでしょう。 それでは、「明日は月が綺麗でしょうね」と言われたら? 「月が綺麗ですね」が愛していますという意味なら、ずっと愛していますという意味だと解釈するでしょうか。 あなたはこの言葉の意味を知っていますか? 知りたいと思いますか? 「明日は月が綺麗でしょうね」の意味を。 それなら、お答えいたしましょう。 「殺す」。 いえ、私は悪口を言ったわけではありませんよ。 この言葉は、「殺す」という意味なのです。 知ってましたか? 今から、あなたのもとへ伺います。 ー明日の月は、綺麗でしょうね。 うふ。うふふふふふふふふ……

短編小説みんなの答え:2

いつもの場所で。君の笑顔は夕陽のように

海斗くんは、ぼくの友達。いつも僕に話しかけてくれて、優しくて。僕なんかとは似合わないし、優斗くんは人気者だから。僕のことはほこりくらいにしかどうせ思ってない。でも、なんか話したり遊ぶのは楽しいんだ。ある日に、僕はいじめられた。インキャだって、消しゴムを奪われたり、僕の大事なものを奪われたり。海斗くんに誕生日にもらった写真入りネックレスは奪われたくなかったから。ちゃんと大事にしまった。僕は今四年生。海斗くんとは友達かわからない関係で。僕はひとり。 「あいついなくてもクラス成り立つくね?」 とたいせいくんに言われた。それがいじめのきっかけ。黒板に 空気○ね! って書かれたり。海斗くんはそれを消してくれたりした。嬉しかったけど、僕にかからわないで欲しかった。僕は暴力されたりした。でもだんだんそれが当然のように感じてきて。 僕は作り笑顔を必死に作った。海斗くんが恋しかった。前みたいに遊べたらなあって。涙が出てきた。僕は教室で1人、給食を食べながら泣いた。心配してくれる子もいた。僕に近づくな…そう思った。死にたかった。普通に行きたかった。できれば海斗くんとまた遊びたかった。 海斗くんは不良の事故で死んだ。僕は前一緒に遊んだ公園を思い出して。放課後、ひとりでに公園に行った。君は、幼かった頃のように遊んでいた。そう見えたんだ。夕陽は沈む。 海斗くんは帰ってしまう。海斗くんは、前のように。 「いつもの場所でな!」もう会えないってわかってる。でも首元に彼はいたから。「うん。」と言った。 「暗い顔すんな!笑顔でな、また」少しくらそうに言った。

短編小説みんなの答え:1

桜の木の妖精に告げる

「おはようございまーす!」 「おはよう星ちゃん」ニコッ 毎日こんな風に挨拶してくれるのは 鈴木さんっていうおじいちゃん。 私の通学路、桜の木の下のベンチに いつも座ってる。 1年生の頃からだからもう仲良し。 今は5年生!星はセイって読むよー 「おかえりなさーい」 「鈴木さんただいま」 最近なんだかボケてきてるのかな? 「せなちゃんおかえり」 「鈴木さん、星ですよ?」 「あー、そう。ごめんな」 って感じでたまーにボケてるんだよね 冬でもいるからちょっと心配だけど 「星ちゃんどうも」 「あ、鈴木さんただいま」 雪が降ってるのに寒くないのかなあ 「カイロいる?」 「カイロ…?」 「あ、あったかいやつ」 渡した時の鈴木さんは笑顔だった。 なーんて一年間過ごしてた。 6年生の春。最高学年って凄いな。 私はいつものように桜の道を通った あれ?鈴木さんは? サクラと書いてる看板の横には 『長生きの木でしたが、5827ー』 ん?5827って何。? 桜の木は切り株になっていた。 「嘘…でしょ…」 鈴木さんはいない。 後から知ったけどこの5827は 誰かの落書きらしい。 鈴木さん…桜と散っちゃったんだな 「鈴木さん、おはようございます」 と木に向かってつぶやく。 「毎朝挨拶してあげるからね。」 と言って切り株に触れた。 6年生の春。桜の木の妖精に告げた、 一言。

短編小説みんなの答え:1

生きる意味を探す僕へ。

初の短編!!がんばる! 【本題】 『生きる意味を見つけること。』 自分が死ぬまでにしたいことリストにそう書いてあった。 10年後の僕は生きる意味を探し初めただろうか? 今の僕には早すぎるから見送った。 …まだ迷ってるのかな 手紙、書いてみるか。 僕は三年後の僕に手紙を書いてみた。 『生きる意味を探す僕へ。 今、元気ですか?仕事には就けましたか?おそらく今君は25歳ですね。 早速だけど生きる意味、見つけましたか?僕が考えたリストに書いてあったうちの一つです。覚えてますか? ほかは全部達成しました。でもこれだけはとっておきたかった。今の僕には重すぎるから。まだ、ありませんか? 死ぬまでには考えてくださいね。じゃないと何のために生きてたんだーってなりますよ(笑)後悔のないよう生きてくださいね。                                                   15歳の僕より』 こんな感じかな? ふと時計を見ると約一時間たっていた。 ______________ どうでしたか?初の短編だったのですがうまくかけてましたか?感想書いてもらいたいです!じゃーね

短編小説みんなの答え:4

金曜日の3分間

金曜日の3分間は私にとって宝物 なぜだと思う?? 気になら子たちはぜひ見てってね 私は、弓野 鏡花(ゆみの きょうか) 普段は友達と下校しているが 金曜日は友達が習い事で車のため 一人で帰るのだ 私にはボーイフレンドがいる いわゆる男友達 その人は 雪野 陽咲(ゆきの ひさき)だ 陽咲は、学校の近くに住んでいるが 私は学校から離れているところに住んでいる 一緒の通学路は 校門から学校の出口階段までだ そのあいだは約3分だろう 私と陽咲は約束している 金曜日 3分間だけ 一緒に帰ろうと 私にとって3分間は宝物 陽咲とはクラスが違うから 唯一二人きりで話せる時間 いつも3分間 そっちはどう?? こっちは大丈夫 〇〇どうだった?? とかくだらない話をする もっと3分間有効に使おうよ と思うけど その感じが 懐かしい感じがするんだ あっ!! 陽咲が来た!! それでは行きますか 大切な3分間を過ごしに

短編小説みんなの答え:4

非日常をテイクアウト。

山奥にある旅館の露天風呂。 湯けむりに透明度の高いお湯、綺麗に並んだ洗面器達を映す磨き上げられた床。 馬鹿みたいに立ち尽くしていてもと、1番手前にある湯にそっと体を沈めた。 非日常の空間にひと息つく。ずっとこの居心地の良さを感じていたい。今度、家のお風呂の温度あげて加湿器ぶち込んでそこら中磨き上げてやろうかとも思ったが、無駄に労働して結局疲れるのでプラマイゼロ。労働せずとも感じれるこの瞬間の快楽を、両手いっぱいのお湯を集めることで味わった。ちなみに飲んだわけではない。 この後は、美味しいご飯を20時頃から予約している。和食と洋食があって、畳の上でパスタを食べるのもなあ、と私は和食を選んだ。あろうことか、あの人は洋食を選んだ。好きな相手だけどそこは理解できない。絶対畳で食べるお米と湯豆腐の方が美味しいのに。日本人は米だ、と和食をごり押ししていた私だが、後に彼からパスタを貰ったのは誰も知らなくていい事実だ。日本人、小麦も大事。 お風呂あがりの浴衣の感触と、裸足が心地よい脱衣場の床も、いつもと違うシャンプーの香りもたまらない。私は、鏡に映る自分の紅潮した頬と白肌に、彼の反応を期待した。 待っていた彼は私と同じくらい色白。お待たせ、と声をかけ、自販機でフルーツ牛乳とコーヒー牛乳という大事な選択をしている最中に、キンキンの瓶を私の首に当ててきやがったので、お詫びにラムネを買わせた。迷っていた2つより10円も安い。感謝しろ。 夕食で満たされた私達はいつ寝たのか記憶が無い。気付いたら朝になっていて、朝風呂に浸かり、朝食を堪能してチェックアウト。きちんとアメニティも奪い去る。エントランスですれ違う、これから泊まりに来た観光客を羨ましさからガン見する。 「威嚇するなよ」 「いいなあって思ってるだけだもん」 「また連れてってあげるよ」 ちなみに言うと、同棲はしていない。 旅行明けほど寂しいものはなくて、でもそれは彼も同じだったらしく、その週の土曜、彼がうちに泊まりに来た。 私はパスタと湯豆腐で彼を迎え入れた。彼が目をきらきらさせながら、我が家の温泉入っている間、私はラムネを脱衣所に置いた。 ーendー 忙しい日々を、皆さんがこの小説で非日常を味わえますように。

短編小説みんなの答え:5

あと10秒で、運命の出会い。

「やっべぇ!遅刻、遅刻~!」 中学校入学式。 俺は初日早々、遅刻はしまい!と全力疾走で通学路を走っていた。 今日は、姉が弁当を忘れたから、リュックに姉の弁当を突っ込んできた。 "ぐちゃぐちゃにしたら、承知しないからね"と電話で、忘れた側にしては偉そうな口振りで言われたものの、 やっぱり姉の圧に負け、丁寧に鞄にしまったのに。 ガタン、ゴトッ、ペシャリ.... 鞄の中から、何か音が聞こえる。 ....あぁ、姉ちゃんに○ろされる.... でも、いまはそんなこと気にしてる場合じゃないぃぃぃ! 俺は猪のごとく校門へ直進して行き、うおぉぉぉぉ!と足の回転を早くする。 10。 あと少し!上履きに履き替え、廊下をラストスパートを駆け抜ける気持ちで走る。 9。 なぜか濡れていた床。滑りかけて、うお!と声をあげた。 8。 上履きが濡れた。キュッキュッ、と床と上履きの間で音がなる。 7。 窓から見える青空に、感動する。 6。 ハッと意識を取り戻し、窓から目をそらす。何やってんだよ、俺! 5。 汗が、目にはいる。 4。 最悪だぁぁ!と叫びたくなったが、こらえた。それどころではない。 3。 もうすぐで教室!角を、全力で曲がった。 2。 またキュッと音がなり、目の前に影が現れる。....影? 1。 目の前の影が、女子だとわかる。....は? どん! ぶつかった.... そして、顔をあげて.... 恋に落ちる。 キーンコーンカーンコーン

短編小説みんなの答え:3

【恋愛】晴れ、時々曇り、のち快晴。その後雷雨

俺は光瑠(ひかる)。今は幼馴染の由璃(ゆり)と付き合っている。 それから毎日楽しい。 「ひかる、おはよう!」 「由璃。おはよう」 こういう挨拶でさえ幸せ。 …でも最近、他の女子がしつこく話しかけてくる。 「ひかくん、おはよ☆」 「…蘭々(らら)。おはよう」 最近仲良くなった蘭々。なんかすごく距離が近い。 腕を組んできたり。顔を近づけてきたり。手を繋ごうとしてきたりも。 正直、きしょい。 …放課後。由璃に呼び出された。 「…ひかる。最近ららと距離近くない?」 「…っそれは、むこうからやってきて…」 「誤魔化さなくていいよ。どうせもう私には興味ないんでしょ?」 「違うんだって!勘違いだよっ!俺は何もしてな…」 「…質問変えるわ。ひかるは私のこと、好き?」 (…好きに、決まってるじゃん。でも由璃の中では俺は浮気者。ここで何か言ったところで…) 「…嫌いなら嫌いで早く言って」 (嫌いじゃない。でもなんて言ったら…) 「…わかんねえよッ…!」 はっとした。言ってしまった。きっと1番まずいことを。 「……最低」 由璃は泣きながらそう言い捨て、スタスタとどこかへ行ってしまった。 「……最低」 …私に対した言葉のはずだった。 私が勝手に勘違いして。追い詰めて。きっとひかるは辛かっただろう。 でもひかるにとって、私は最低かもしれない。いらないかもしれない。 でも、私には必要な人だから。私の好きな人だから…! …次の日、俺は由璃に謝ろうと彼女を呼び出した。 向かい合って立ち尽くす。2人の間に沈黙が走る。 でも、そんなの関係ない。俺は深呼吸をして言った。 「由璃っ」 「ひかるっ…」 『ごめんなさい…!』 (…え) 「私っ…、勘違いしてた。ごめん…ごめんなさい…!」 お互いに事情を聞いて、わかり合って、仲直り、元通り。 「…あーあ、せっかく奪えそうだったのに」 仲直りして笑い合っている2人を見てつぶやいた。 「まぁいいよ、次は絶対奪うから。今度は耐えられるかな?」 私もニッコリ笑ってい言った。 「楽しみだなぁ。覚悟しててね、ゆりっ☆」 ふふふ、と笑いながら私・蘭々はその場を離れた…

短編小説みんなの答え:2

出来れば読んでください!!

【天国からの言葉】 登場人物・・・百合(ゆり)        蓮(れん) ~本題~ 「…ん!!蓮っ!!」 目を開けると、そこには知らない女性 が立っていた。 「良かった!目が覚めたのね!先生を呼んでくるからちょっと待っててね」 すぐに医者が来て、色々説明された。 目が覚めたとき横にいたのは母親で、俺は1週間前に事故にあったこと、その事故で一緒に居た百合という俺の恋人が俺を庇いが亡くなったこと、俺も意識不明の重体だったこと。正直言われても全く心当たりがなかった。いわゆる記憶喪失というものだ。 「もう面会時間終わるから、お母さん帰るね」 「はい…。ありがとうございます」 「…いいのよ。じゃあね」 母親が病室を出ていった。もう8時か…  「蓮くん、先生達も行くね?」 「はい」 一人になった…。病室ってこんなに静かなんだな…。 ガラッ!!急にドアがあいた。先生か母親か…忘れ物でもしたのか? 「蓮!記憶なくしたの?!」 誰だ…。先生でも母親でもない。女の子…? 「…すいません。どちら様ですか?」 「うわ…ほんとじゃん…」 ほんとに何だ、この子…。 「私が……のは……ためか(ボソッ)」 「え?」 なんて言ったんだ?よく聞こえなかった… 「ううん。自分のことどこまで覚えてるの?」 「覚えてはいませんが、聞いたことなら」 「なんて聞いてるの?」 グイグイ来るな… 「俺には恋人がいて、その子が俺を、庇って …亡くなった…って…」 まさか… 「ん?どーかした?」 いや、そんなこと現実ではありえない 「君…名前は?」 頼む違う名前を言ってくれッ 「私?私の名前はー」 そう、か…全て納得がいった。目を瞑り深呼吸をしたあと目を開けると、そこにはもう女の子の姿は無かった。 代わりに、一輪の百合の花が綺麗に咲いていた。 ~end~ 読んで頂きありがとうございました 感想を教えて下さると嬉しいです!

短編小説みんなの答え:2

8月30日の思い出

「どうか俺をに会わせてくれ、大橋佳代に会いたい。」 大橋佳代は、突然姿を消した。 佳代は美人で優しくて、みんなの人気者だった。 そんなことを思いながら通学路を歩いていると、 「どうしたの?暗い顔して。」 突然5、6歳くらいの少女が話しかけて来た 誰でも良かった。俺の気持ちを誰かに伝えたかった。 「佳代に、佳代に会いたいんだ」 「何かあったの?」 俺はこれまでのこと、全部話した。 すると女の子はにこっと微笑んだ。 「私が会わせてあげるよ」 そういった。 「本当なのか?佳代の居場所を知っているのか?」 「8月30日まで待って。きっと会わせてあげるからね」 「わかった」 俺は少女に名前を聞いた。 「私、きら。」 「そうか。きら、絶対だぞ。」 「うん。もちろん」 ー8月30日ー 俺は、ふとここに来ていた。 花実市名物、大桜。 佳代の大好きな場所だった。 そういえば、佳代にはいつ会えるんだ? その時、目の前に眩しい光が現れた。 そこにはあの少女が立っていて。 「おい、佳代にはいつ会えるんだ?」 「俺、ずっとお前に聞きたいことがあったんだが」 「なに?」 「8月30日、今日って、1年前佳代が行方不明になった日だよな」 「そこで俺なりに考察した。佳代はもうとっくにこの世にいない。お前が、、佳代。お前、自分のこときらって言ったよな。  きらを1文字下げたら佳代。」 きらはに何も言わない。 「会いに来てくれてたんだな。とっくに、、、、!」 「・・・・・・」 しばらく沈黙が続く。俺は心の中でありがとう。といった後家の方へ向かい始めた時 「ありがとう。理央君のこと大好き、、、、!!私がいなくても大丈夫。その強くて優しい心なら大丈夫。」 佳代はこちらを振り返らない。 霧がたちこめてきた。 佳代が見えなくなっていく。 最後、佳代がゆっくりと振り返り 「ありがとう」 そういって微笑んだ。 ように見えた。

短編小説みんなの答え:2

ハンカチ

「ハンカチ、落としたよ」 はっとして、振り向いた。 サラサラの髪に、吸い込まれてしまいそうなくらい綺麗な瞳。初めて見た子だ。同い年だろうか。 「あ、ありがとう…。」 「じゃあね。」 名前は小柳ひなた。中1。今は夏休みで、毎日塾の夏期講習に通っている。 さっきの子、誰だろ。まあいいや。 (あ、あの子だ。) 教室に入ると、あの子がいた。その日から、あの子を目で追うようになった。 夏期講習最終日の日。 今日であの子とお別れか。残念。そう思いながら教室に入った。 そこにあの子はいなかった。 先生によると、家の事情で引っ越してしまったらしい。 この気持ち、伝えたかったな。そう思いながら、塾を後にした。 -10年後- 「ハンカチ、落としましたよ」 そこには、髪を伸ばしてさらに綺麗になった彼女がいた。 嗚呼、また会うことができた。

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