短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
娘の人生のアルバム
ある日、部屋を整理していたらほこりのかぶった小さな段ボールを見つけた。 私(土井 由香 50歳)が段ボールを開けると中からたくさんのアルバムが出てきた。 懐かし~優香のアルバムじゃない。 暇だし見てみるか。あ、優香も見る? 私はすぐそこにいる優香のそばに行った。 赤ちゃんの写真・・・大好物のオクラを必死にほおばっている。お母さんがいないといつも泣いてばかりで・・・ 幼稚園の頃の写真だ!友達たくさんできてたみたいでよかった。あ、なんかメッセージ書いてる 「おかあさんだいすき。いつもありがとう」 母の日のお手紙かな・・・? 小学校の入学式、ランドセルをうれしそうに背負うわが子。勉強は相変わらず嫌いだったけど学校はすごく楽しかったみたい。 小学校の卒業式では中学受験して中学校別になる子とお別れ会しててめっちゃ泣いてた。 中学校時代は休むことが多くなってしまった。 テストは頑張っていたけど・・・ で、最終的に不登校になってしまってね~ 私何もしてやれなくてごめんね。 優香の気持ちなんか知らず「頑張って、頑張って」って言うばかりで。 高校の入学式の写真・・・志望校に何とか受かってほっとしたわ~ 最初は頑張って学校に行けてたけど、高校2年生ぐらいからいけなくなっちゃって・・・ もう写真はない。何も挟まってないところがたくさんある。 本当ならばそこも写真だらけで埋まっていたはずなのに。 あれから5年・・・優香は社会人になっているころかな・・・・? そう言って優香を見た。 優香は嬉しそうに笑っていた。 それがすごく悲しかった。 もっと早く気づいてあげられたらもっとあの子の笑顔見れたのに・・・。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 でもこんなことしてたら優香は心配するかもしれない・・・ 「お母さんこれからもっと頑張るから心配しないで・・・。」 「だから見守っていてね・・・。」 私はそう笑顔で映る優香の遺影に言った。
いつか見た空は綺麗だった。
俺の名前は七瀬ソラ。俺には妹がいて名前は七瀬愛美。年は二歳差で俺が15で妹は13歳。俺にとってはたった一人の妹だから大切にしたい、なのに ソラ兄ー!お弁当忘れてたよー! ちょ、愛美!なんでここに いやだからお弁当を届けに だからって授業中に届けにくるなよ! そう愛美はこういったちょっと恥ずかしいことをやってくるからちょっと厳しくあたってしまいよくケンカする。 というかいま授業中だぞお前授業は? え?自習だったからいいかなって ダメだろ! わははははは こんなことが毎日のようにあるからみんなからも笑われてしまう。 お前の妹やばいなw授業中に渡しに来るとかw うるせえ!俺だって言ってるよ、届けに来てくれるのはうれしいけど休みの間に来てくれってでも「え?なんで?早く渡したほうがいいじゃん!」って言われて お前も大変だなw それから帰り道 なあお願いだから恥ずかしいことすんのやめろよ、 えーやーだーやーめない なんでだよーもうはずいのは俺なんだからな でも、私そうやって馬鹿な私のこと許してくれるソラ兄のこと好きだよ な!おい、からかうなよ! へへだってソラ兄凄いちょろくて面白いんだもん! あー絶対そんなこと周りに言うなよ! その日見た空は俺が見たこともないような綺麗な空だった。 おしまい 読んでくれてありがとう!
どこにでもあるようでどこにもない日々
世界には いろんな人が いると思う 今、 どうしようもないくらい辛い思いをしてる人, 毎日が幸せな人, 辛いこともあれば幸せなこともある, 普通に過ごしてる人, 私は普通に 過ごしてると思う でも、 その普通は どこにでもあるようで どこにもないんです 普通に友達,親友がいて, 好きな人に片思いしてて, 推しがいて, そんなのどこにでもありますよね でも、 友達や親友とのノリとか, 好きな人とどんな感じとか, どんなオタ活をしてるとか, みんな、 実はどこにもない日々を 送ってるんです 貴方の人生は 今どんな感じですか?
キスの魔法
「はぁ」 正直、私(黒巻舞香)は、自分に、あきれていた、 せっかく好きな男子ができたのに自分の「好き」という気持ちに 正直になれないからだ好きな男子それは、 ―妥静 優くん― 女の子に優しくて、みんなからの愛されキャラのイケメン男子だから私の入るすき間なんか無いってこと 「だからって諦めないで!」 そう今朝お母さんに言われた。 だから今日は告白する!って決めた そしたら優くんが見えた。 後ろ姿も、カッコいいな~なんて思っていたら、 「よっ舞香!」 一瞬心臓が、ビクッってなった。でも勇気を、ふりしぼって言った 「あ、あの!今日屋上で、待っててもらえませんか?」 い、言えた!やった!そしたら優くんがびっくりした顔をしたがすぐにいつもの優しい顔に戻った。 「いいよ!じゃあ放課後屋上で」 やっっっっっっっっっった~! そしていよいよ放課後~ あっ!もう優くん来てた!よし! そのまま突っ切って告白だー! 「あ、あの!来てくれてありがとう!あと、突然なんだけど私と、付き合ってもらえませんか?」 言っちゃった。 ………えっ沈黙?!だよね私じゃあ無理だよね、……………?!えっ!?何?!なんだかくちびるに、……… キキキキキキキキス!?何で何で!? 「びっくりした?つまりOKってこと!」 「~~~~!ひっどーい!緊張して損した!!…プッアハハハハハ」 「アハハハハハハハハ!!」 ウソみたいさっきまでパニックになってたのに。すっかりなくなった!キスのおかげかなぁ? 放課後の校舎には、二人の楽しそうな笑い声が、響き渡っていた。 どうでしたか?よかったら感想ください!お餅もちもちでした!
○o。.朝の奇跡.。o○
私、沙李菜! 絶賛遅刻中です! って、そんなこと言ってる場合じゃない どうしよ… 今日は高校の入学式なのに… でもここまで来たらゆっくりでも行くしかないよね はぁ 「沙李菜、入学式にも遅れるなんて、どんだけ朝に弱いのよ!でも怒られなくて良かったね」 「珠奈は、朝に強すぎだよ てか何で怒られなかったのかな?」 「ヒイキでしょ」 え? たまに意味のわからないことを言うけど珠奈はしっかりもので美人さんの親友だ。 もう一人親友がいるんだけど、 そういえば見当たらないな… 「珠奈、刹那は?」 刹那はすごく可愛いくて優しい。 「あれ、さっきまでいたんだけど いないね?」 珠奈も分からないんだ。でもさっきまでいたってどういう… 「わっ 珠奈、沙李菜、びっくりした?」 びくっ せっ刹那!? 「「すごくびっくりしたよー もー朝からやめて!」」 二人揃って刹那に言った。 ふふ って笑う刹那は可愛くて憧れちゃうな~ 「そういえば、脅かす前に沙李菜の好きな椿君がいたよ~」 「ふぇ!?」 刹那は女子力満載で恋に関することにすごく鋭い。ちなみに珠奈も… 「ほら、想って以外とモテるから早くしないと誰かに取られちゃうかもよ」 ね、珠奈も鋭いこと言う… もう圧に耐えられないよ 「私は…想君が好きです…!」 自分で考えたことだけど...なんで、言っちゃうの、私の馬鹿! 「「ふふーん♪」」 珠奈と刹那が可愛く笑う もうっその笑顔見たら恥ずかしさ失せちゃうよ 「楽しそうにやってるな!俺も混ぜて!」 うっなんてタイミング... そう、いま来た彼が椿想君なのです。きてくれたのは嬉しいけど、2人きりになっちゃう!どどうしよ!? 「「あ、私達は予定あるから行くね~」」ほら……っていうか、 きっ気まずい! そんな私の気持ちは知らず、想君は 「さっきまで何話してたんだよ?」 と楽しそうに聞いてきた。 隠してもバレそう…(私は嘘が下手なのです。) 「想君って格好良いよねって..」 なななにいってんの私! 今のどう思ったかな? 恐る恐る顔を見てみると、少し赤くなっていた気がした。 「それ、沙李菜が言ったの? ホントにそう思ってる?」 私は恥ずかしさのあまり声を出せず、頷くだけだった。 「俺のこと好き?」カーっと赤くなる私を見て 「じゃ」と言う。 「....?」何だろ? 「俺と付き合って‥!」 !? 嬉しさと恥ずかしさが込み上げてきて… 「はい」 ニッと笑いあった。本当に夢みたい どうでしたか?良ければ感想を書いてください!
人生100回目に会いに行く。
一度死んでも、残り99回 人生をやり直せる。100回命が繰り返す。 そんな人が、この世にはいるらしい。 授業中に頬杖をつきながら そんなおとぎ話を 思い出していた私は、 いいなあ、なんて思っていた。 私の人生は退屈で、 とてもつまらなかった。 だから一度くらい死んでみて、 その後に生き返ろう。 そんな簡単な覚悟で、 私は学校の屋上に行った。 少し足を出して、 もう覚悟したその時。 私の好きな人、翼(つばさ)が私に何か言った。 「死ぬな!俺はお前を…」 そう言いかけたところで私は 足を滑らせて、屋上から落ちていった。 目が覚めると、知らない部屋だった。 鏡を見ると、私は同じクラスの 山下さんになっていた。 私は人生をやり直すと言うより、 人の命を乗っ取ったんだ。 今ならまだ、 翼が何を言おうとしたのか 聞けるかもしれない。 慣れない家から学校に行って 翼に会った。 「翼!あの時なんて言おうとしてたの?」 私が翼にそう聞くと、 翼は私をみたけど、 暗い顔をして、 私を無視した。 そうだ、私は今山下さんなんだ。 それから何度も翼に 私だと伝えたけど、 当然翼は信じてくれなかった。 意味のない毎日を終わらせるために、 私は山下さんの人生を終わりにした。 それから何度も同じような 人生を送った。 何度死んでも、何度生きても、 誰になっても、 私が欲しいものは手に入らなかった。 あっという間に、翼ももう 高校を卒業する。 私は死を決意して、 99回目の人生を終わらせた。 これで100回目の人生。 目が覚めて鏡を見ると、 私は翼になっていた。 「え…?」 声も、顔も、全て翼だ。 私が翼になったと言うことは、 本物の翼はもうこの世にいないんだ。 まだ、あの時なんていったのかを 聞けてすらいないのに。 私はパニックになって、 翼の机の上のものをあさった。 すると偶然、翼の日記を見つけた。 「1月25日 葉華(ようか)が死んだ。自殺だった。」 葉華とは、私の名前だ。 その一行だけ書かれたページは、 やけにシワシワになっていた。 その後のページには何も書かれていなかった。 ペラペラとめくっていると、 何か書かれたページを見つけた。 「3月18日 もう決断した。俺は本当に、葉華が好きだった。」 3月18日は、昨日だ。 翼は私が死んだのを理由に、 死んだんだ。 涙が溢れた。 幸せは、最初から持っていたのに。 もっと早く気づけていたら、 何か変わっただろうか。 もう全て終わりにしよう。 私は空白だった翼の日記の最後に 「好きだよ」と書き加えて、 翼に会いに行った。
最後くらいは、自由にさせて
『死にたいですか?』 そう聞かれたら、 私は、 『はい。』 と答える。 この世界は嫌い。 先祖が決めたルールに縛られて生きないといけない。 学校では望んでもいない行事を勝手に開催し、私達を巻き込む。 例えば、体育祭。 やりたくもないのに、競技に参加させられる。 学校以外にも、習い事はやりたくてやってるわけじゃない。 どうして私を縛るの? 「もうこの世界が嫌だ。 居なくなりたい。」 そう言ったら、 「死ぬな。」 とか 「命は大事だ。」 とか言われるだろう。 命のどこが大事なのか。なぜ生きるのか。 わからないんだ。 そもそも、これだけ縛っておいて、なぜ死を止める? 自最 ずっと縛られてきた。 由後 私が求めているのは、 にく 自由。一度はルールに縛られずに さら 時を過ごしたい。 せい ては でも、できない。 。、 だからこれだけは…最後くらいは 自由に! そう思って、彼女はショッピングモールの駐車場の屋上、 つまり4階から飛び降りた。 感じたのは 無重力。 そして硬い地面と重い重力。 周りからしたら速い出来事だったが、彼女の目ではスロー。 (やっ…と…死ねた…かな) そう思った直後、彼女は走馬灯をみた。 生まれた直後。上にはお母さんの顔が見える。 ぼやっとしているが、その顔は、嬉しそうで、 でも、泣いている。 (私が生まれて悲しかった?) (いや、嬉し涙!?) 5歳の誕生日。 目の前には大好きなショートケーキ。 そして欲しかった人形。 (嬉しかったな…) 小学生。望んでもいない勉強をしている。 態度がとても悪い。 先生は気にしながらも、大目に見ている。 (優しかったんだ、佐藤先生。) 本当に、死んで良かったかな。 本当に、縛られていたかな。 そこまで考えた後、彼女の思考は停止した。 (次は、次があるのなら、精一杯生きよう!) 『死にたいですか?』 『いいえ』 『命は大事だと思いますか?』 『それはまだ分かりません』 『なぜ、生きるのですか?』 『特に理由はないです』 これは、死から生まれ変わるまでの間、 彼女が考えていたことである。 特に理由もなく、命が大事だとも思わず、ただ生きていればいい。 縛られるのは嫌だけど、生きた方がいい。 それを彼女は知った。
地球最後の日に、私は。
『お伝えします。今日は、地球最後の日です。』 ニュースが告げた。 今は朝の七時。今日は日曜日。どうってことなく、いつも通りにベットから身を起こす。 「今日、で、最後なんだな、」 私は呟いた。 やり残したことなんてない。 生きたいと思ったこともないから。 地球がなくなるなら、別にそれでいい。 興味なんてない。 私は高校1年生だけど、親がいないから一人暮らし。 家でも、外でも。ずっと、ずっと、一人だ。 今日は、何をしよう。 学校にでも、行ってみるか。 ーーーー 学校。 やっぱり誰もいないんだな。 地球最後の日だもんね、誰だってやることはある。 そういう私には、やることなんてないけれど。 ぽつ、と、雨が降ってきた。 そういえば、傘がない。 学校の中に入らなきゃ。 「やっぱり、誰もいないな。」 入ってから呟いた。 廊下を歩いていく。 コツ、 音がした。 誰かいるのかな、 廊下の先に人影。 いや、幽霊の影みたいな。 「誰かいるの?」 声をかけてみた。 だんだん、近づいてくる。 不気味。そういう人が多いと思う。 でも、、 なぜか私は、そう思わなかった。 近くにきた。 窓の隙間から差す光で、影が明るくなる。 あぁ、やっぱり。人じゃなかった。 「貴方も一人なの?」 語りかけてみる。 当然、答えは返ってこない。 だって、人じゃないから。 「私たち、一人ぼっちなんだね。」 なんで私は、幽霊に話しているのだろう。 意味がないのに。 「ずっと、寂しかったの。」 「本当は今日も、一人なんて嫌だった。」 「辛かった、苦しかった。」 なんで、なんでこんな言葉を発しているのだろう。 そんなこと、思ってもないようなことなのに。 「ずっと、誰かにそばにいて欲しかった。」 ポタ、と、廊下に水が落ちる。 同時に、外の雨も、ポタ、と、窓についた。 頬が濡れている。 あぁ、私は泣いているんだな、と気づいた。 「ずっと辛かった。」 「でも、今日は、貴方がいるね。」 地球最後の時間まで、ここにいよう。 私はそう決めた。 (end) ーーーーーー 初めての短編小説! なんか、文章変に見えてきた、、( 感想くれたら嬉しいな ばいちゃ!
どこにでもあるストーリー
どこにでもあるはずのストーリーに私は感動している。 「桜、起きなさい!」 まただ。いつもの母の声。「はぁい」皿の上にあるトースト。まだ温かい…かじったとたん何かがあふれるように感じた。 学校に通う。毎日のことだ。きっと今日も部活をして帰ってスマホをいじるんだ。 いつもお決まりの嫌な算数教師。 …ただいま。 「お帰りなさい。」…はぁ。毎日続くのか。 「桜、ちょっと話があるんだけど。」 「桜は、この日常が好き?」「?」 …楽しいよ。楽しいのに、こんな日常が辛く、既視感を覚えてしまうのは、どうして。どうして。 どこにでもあるの。いつか私も主人公になってみたいな。 波乱万丈な生き方をしてみたいな。 目に見える見えるすべてが綺麗に見えた。 でも私のこの生活はずっと終わらない。 進んでも、ループするだけ。 でも今日母に質問されて、今初めて思った。 「これにて、アニメ、900000歳の生まれ変わりをきょうにて最終回にします。」 あぁ、終わるんだ。この一生続く演技。 どこにでもいる女子高生を演じる900000歳の幽霊。
誇りの祖父
私はおじいちゃんが大好き。 優しくて何かあったときは慰めてくれて 当たり前かもしれないけどすごく好きだった。なのに… ある日突然おじいちゃんの体が上手く動かなくなった。 なんで?なんでなの…? 死なないよね。お願い…神様 家族で病院に行くことにした。 診断結果は脳腫瘍と認知症。 手術をしなければ1ヶ月も持たないって。 結局手術をすることになった。 半年の入院と1ヶ月をかけた手術。 頑張れ。おじいちゃん… 手術当日、私はドキドキしながら朝起きた。 手術の立ち会いができるらしく家族で行くことに。 少しでも改善してほしいな… 1時間経った時、先生が外に出てきた。 「手術はもうこれ以上…うまくいきません、」 なんて?え?空耳? 「え、じゃあおじいちゃんはどうなるんですか?」 意思ではなく自然と口から言葉が出た。 「申し訳ありませんが…病院で看取りをすることになりますね」 はぁ…おじいちゃんとの時間をもっと大切にすればよかった。 そんな気持ちと涙が込み上げてきた。 後日おじいちゃんに会いに行けることになったので少し不安を抱えながらも会いに行く。 しかし家を出る直前病院から電話が… 「すみません!今すぐ来てください。緊急です。」 嫌な予感。お願い…本当に元気になってよ… 病院についた。 医師は深刻そうな顔をして 「お祖父様は…息を引き取りました。」 はぁ?聞いてない…昨日の手術で何があったの? 直ぐ様おじいちゃんのところに駆けつける。少し口角を上げ目を開けずに静かに眠っているおじいちゃんがそこにいた。 「なんでなの…もっと一緒に居たかった…抱きしめてもらいたかった…」 涙が堪えられない。 冷たくなったおじいちゃんの手を握りしめ 涙だけが溢れてくる。 でも口角が上がってるんだよね… 人生楽しかったのかな… なんの後悔もしていないような顔だったから…「おじいちゃん。私も頑張るね。」 そう言えるのは目の前にいるおじいちゃんのおかげだった。
雨は朝に咲く花を育てる
ざー、ざー 「ハァ、ハッーーッハァ、ゼェゼェ」 すごい雨が降ってた日。 両親から追い出されて、熱で前も見えないまま歩いてた。足の感覚もなかったけど、家に帰りたくなくて、必死で、勝手に体が動いてた。 いきなり前が見えなくなって、思わず建物の壁に寄りかかって座り込む。苦しい、誰か助けて、たすけて、たすけてーー 「あの、大丈夫、ですか、、?」一瞬、雨が止んだ。見上げたら、女の子が傘を差してくれてる。誰だろう、この辺に住んでるのかな。 「、ぁ、、ぁ、、」声を出そうとするけれど、やっぱり出ない。小学校から、声の出し方を忘れて、それ以来まともに人と会話ができない。ストレスで出なくなるって聞くけれど、自分も当てはまるのか。 この人なら、助けてくれるのかな。そんなこともふと思ったけど、「あの人たち」の顔が脳内に浮かんで、不意に逃げたくなって。 「ーーーッ (たって、にげなきゃ。はやく)、ぁ、」フラッ まるで世界が逆さになったみたいに足がふらついて、そのまま倒れそうになったけど、何かに受け止められた。そうか、この人が支えてくれたのか。あったかい、誰かに抱かれたのって、何年振りだっけ。 雨「、、けて、、」 朝花「、へっ?」 雨「、た、すけ、、て、」 朝花「、ぇ、」 自分の記憶はここまで。あの日、自分は意識を失って、傘を差してくれた「朝花」に助けてもらった。詳しくは、朝花が朝花のお母さん、美香さんに連絡して、家まで運んでくれたんだ。話せない自分と、ノートを使って朝花は会話してくれた。朝花と同い年だとわかって、お母さんは自分のことを可哀想だと思ったのか、しばらく泊めてくれることになった。しばらく熱で辛かったけど、看病してもらって良くなった。看病してもらうのが初めてだったから、緊張したけれど。家族の事情も話したら、朝花のお父さんの光輝さんがカンカンになって怒ってたし、朝花と美香さんは涙目になっていた。俺の両親は、そんなにおかしかったのか。他の家族を見ていなかったので、知らなかった。 今日は、海に連れてってもらったんだ。冬だから寒いっていう朝花を横に、お父さんはすごく張り切ってた。雨に海を見せるぞって。 海って、こんなに綺麗だったんだな、と思った。キラキラした水面を見てたら、ポロポロ頬を伝った涙。 「、うみ、、き、れ、」声が出た。 「雨、、、!!」つられて朝花も泣いてしまった。そんな泣かないでよ、困るって。 朝花は、笑顔が可愛い。太陽みたいな人だ。 病院に行ったら、声もいつか出るようになりますよって、担当の先生が言ってくれた。両親のことは任せなさいって、光輝さんは言ってくれてる。今日言葉に出せたように、いつか、自分の想いも自分の言葉で伝えられたらな。そんなこと考えながら、帰りに車窓から海を眺めた。
インターネットウイルス(ネットウイルス)感染対策法
ある日、僕はニュースを観ていた。僕の名前は、「鷹取(たかとり)たけし 12歳。」〈速報〉とニュースに出た。何事だろう。 『ーー速報です。〈インターネットウイルス(ネットウイルス)が発生しました。まだ、細かいところはわかっておりませんが、発見したら、 明日報告します。続いてのニュースはーーー』 どうやら、(インターネットウイルス)ネットウイルスが発生したようだ。細かいところはわかっていないらしい…どうなることやら。「たけ しー朝ご飯よー学校でしょ。」お母さんが呼んでる。お母さんは、ネットウイルスのことを知らないのかな。知らせよう。学校休みかな。 10分後… 学校は、ネットウイルスが発生したからという理由で休み。でも、宿題はある。宿題だけってのは嫌だーーあぁー学校は休みなのはイイのに。 なんてことだ。まだ、春の5月なのに、ネットウイルスってなんなんだよ。急にでてきて、どういうことなんだよ…。まぁしょうがないか。 〈夏休み〉 もう、夏休み。ニュースについては、ネットウイルスのことでいっぱいだ。まだ、ネットウイルスのことでいっぱいなのかよ。はぁぁ。はぁ… 俺は、決めた。俺っていう言い方も決めた。 夏休みの自由研究を。きっと、未来の皆んなのためになるだろう。自由研究を、何にするかは言わない…。成功するかもわからないのだから。 〈夏休み 終わり頃〉 よし。できたぁ。このノートと、「アレ」を出せば、きっと、きっと、未来の自分のためにも皆んなのためにもなるぞ!正義の大発明だ! 〈25年後〉 「ニュースです。あの、大発明の王者。鷹取 たけし博士が作った、「ネットウイルス感染対策法ノート」が未来を救うかもしれません!」 鷹取たけし博士とは、25年前の、「俺」のことだ!博士になったんだ!決めていたからね。コレで救えるといいけど…。 ネットウイルス感染対策法ノートとは……。中は、 《ネットウイルス感染対策法ノート》 ・テレビを見るときは、見すぎないようにして、一日2時間にする。 ・スマホ・ゲームのし過ぎは、バツ。ダメ。一日一時間にする。 ・タブレットも、一日一時間にする。 全部、個人情報に関わることを書き込まないようにする。 ネットウイルスに感染するかもしれないから。絶対しない。 ネットウイルスに感染しないからと言って、このルールを破ってはいけない。 と、書いってあった。 《20XX年》 鷹取たけし博士のおかげで、皆んな規則正しく、このルールを守り、 ネットウイルスに感染することはなかった。 でも、ネットウイルスを発明したのは誰だったのだろうか。
シオンの花
私、花羽紫苑(はなわしおん)。 私には彼氏がいる。 名前は、葉七乃ことば(はなのことば)。 イケメンで優しくて、笑顔が素敵で勉強もスポーツも出来る天才。そんなことばがみんな…いや、私は大好き。 そして、私は今日も元気に花言高校付属中学校(はなことこうこうふぞくちゅうがっこう)に通う。 席につくと、親友の海山美心(うみやまみおん)がこっちへ来て、こう語った。 「残念だね…紫苑。明日、葉七乃君が北海道に転校するんだって…」 美心がこの言葉を放った瞬間、私はこおりついた。 だって、世界にたった1人だけの大切な人と会えなくなるもん。花言中は東京都にあるから、絶対会えない。LINEつなげばいいじゃんと思うけど、私、スマホないから… ー翌日ー 私の机の上にことばからの手紙があった。…その横には何かの花がある 「紫苑へ 今までありがとう。俺は紫苑のことが大好き。 また、会えたらいいね。 俺は紫苑と付き合えて嬉しかった。 あ、あとこの手紙の横にある花は「シオン」っていう花。 花言葉、調べてみてね。 ありがとう。 ことばより」 「うっうっ、グスッ、う~」 読み終わった瞬間、私は涙をボ口ボ口流した。かなしいな。とっても。 あ…シオンの花言葉は…私、知ってる。それは………… 「君を忘れない」 ども!作者の花です!…どうですかね?初なので大目に見てください。
君にたくさんの「ありがとう」を伝えたい
私は明日から始めて行く “新しい世界”に行く 「退院おめでとう」 その言葉を今日何回聞いたか 私の名前は、西野千尋(にしのちひろ) 確か中2“だったはず” 私は生まれたときから病気がある そのせいでずっと学校に行けなかった でもどんどん回復していき 明日から学校に通えるそうだ 人生で初めて着るセーラー服 本当にワクワクしていた でも実際はそうでもなかった… 学校初日 廊下にある窓から覗いてみると すでにグループといのが存在している 「きっと私のいない間に、みんなもう別れちゃったのか…」 「ん?独り言聞こえる…」 「へぇッ!?」 「あなた誰?」 「えッ!???あッ…西野ッ…千尋です…」 「へぇ、千尋ちゃんか!!」 「もしかして初めて学校にきてくれた子??」 「ッ…あッ…はい…」 「そうそう…俺の名前は南雲晴(なぐもはる)」 「南雲クン…でいい?」 「ダメ!晴でいいよ!」 「晴くん…」 「みんな~!!!千尋チャンきたぞ~!!!!!!!」 「えッ!?千尋ちゃん?!」 「嘘~!千尋ちゃ~ん!!」 みんなの驚いている声が 脳を支配している 「ほら、自己紹介!!緊張しないでね」 「あッ…西野千尋ですッ…」 「仲良くしてくれるとうれしいです…」 「「「「「「うん!!」」」」」」 私はその瞬間安心したけど 今ではその時が“嘘”のように思える 初日はそう言ってくれたけど. いまはボッチ?という存在だ みんなもう仲良い子で固まっていて 私が入る隙なんてない 「千尋1人??」 「えッ…あッ…うん…」 「なに?友達できてないかんじ?」 「一応…そうだよね」 「じゃあ、俺が友達1号だ!!」 「えッ!?」 「もう“友達”でしょ!?」 「えッ!?…いいのッ…」 「もっちのろ~ん!!」 てなことがあり、 私たちは毎日毎日 屋上でたくさんしゃべった そこから時間は経ち 文化祭 体育祭 修学旅行 があった 文化祭では 準備を遅くまで残って手伝ってくれたり 体育祭では 運動が苦手な私の練習に付き合ってくれたり 修学旅行では ボッチだった私を同じ班にしてくれたり 私はとても晴くんにお世話になった 恩人といってもいいぐらい でもここ最近 晴くんは学校にこない いつも陽気でポジティブ人気者だったのに 「ッ…あの…先生、晴くん…南雲晴くんはどうしてますか??」 「南雲??あぁ~個人情報だから…」 「それでもッ…お願いしますッ…」 「西野がそんないうなんて珍しいな…」 「南雲はな、先日から体調不良で休んでいる」 「今は〇〇病院の〇〇室にいるから…お見舞いにいってくれ」 なんで教えてくれなかったんだろう そこまで仲が良くないから? 言いたくなかったから? どうして… どうして言ってくれんかったんだろう… ガラッ 「晴くんッ!!」 「千尋?!なんでここがわか…」 「なんでいってくれなッ…かったのッ…」 「千尋に言ったら絶対心配すると思って…」 「俺、最近ずっと高熱が続いて…医者に言ったら…病気ッ…だって…」 「ごめんねッ…」 「なんでッ…晴くんが謝るの…」 「ッ…俺、もう永くないてさッ…」 「俺のこと嫌いになったよな…何も言わないでッ…」 「ううん…むしろ私は…」 「たくさん晴くんにありがとうをつたえたい…」 「私が困っている時…何回もッ…私のこと助けてくれたよね…」 「ボッチ弁当じゃなくて、屋上で食べよう!とか」 「文化祭前、一緒に残るよ!と言ってくれたり」 「私は何回も…何回も晴くんにお世話になってきた…」 「これだけ最後に言わせて…」 「晴くん…本当に本当に…ありがとうッ!」 「千尋…ごめんね…」 「千尋…ッ…俺のことッ…覚えていてくれるッ…」 「うんッ…もちろん!」 私たちはずっとずっと泣き続けた 抱き合いながら… ずっとずっと… しばらく経った後… 晴くんは天国に旅たった 「あッ!雪だ…」 晴くん元気にしているかなぁ. そうだッ…晴くんに最後に言われたんだ 「勇気出してみんなに話しかけてみ!みんな絶対話してくれるよ」 勇気出して話しかけてみよっかな あッ!! えっと…あそこにいるのは 友歌ちゃんと、咲羽ちゃんと、陽莉ちゃんだ… 「あのッ…」 「おはようッ!!」
再会はあのふみきりの上で
「痛”!ッ…、」 橋本美波、高2、 今日はあいにくのどしゃ降り。 傘を忘れて夜の道を走る。 ふみきりを渡り切ろうとしたら こけた。 え、ふみきりって… カーンカーンカーンカーン… やばい、死ぬ。 「痛いっ…、立てない、…泣」 「、おい!」 …。 ガシャンガシャンガシャンガシャン 電車が通過する。 あれ、私お姫様抱っこされてる? てかこの人、隣の席のけんと…? 「…、大丈夫?」 「、けんとぉ…泣、私、死ぬとこだった…。」 「え、美波?」 その時はどっちも、違う意味でびっくりした。 私自身死を感じて、びっくりしたし まさか相手は助けた人が幼馴染だとは思わなかっただろうなぁ、笑 それから何年か経って… 社会人1年目、面接にたくさん落ちた、もう23時…嫌だぁ… あ、雨だ。 ザーーッ 最悪。 うぅっ、慣れないヒールで 足ガクガク…倒れそ…う 「ん”っ、痛ぁっ…!」 まって、ふみきり…泣 もういっそ、このまま死んじゃえば… 電車が向かってくる。 これでもう、楽なんだ、私。 「大丈夫ですか!?」 抱きかかえられる、なんかちゃんとした大人だなぁ、。泣 お姫様抱っこだって、懐かし笑 「…、すみません、大丈夫ですよ、もう。」 「私っ、私ぃっ…泣」 「落ち着いてくださ…」 彼が止まる。 「え、けんと…?」 「そんな、美波…?泣」 彼は泣いていた。 何年か振りの再会。 2人とも立派な大人になって。 私の初恋の実は実らなかったけど、 好きな人にお姫様抱っこされた回数、 2回。 再会は、同じ、あの通学路の ふみきりでした。
見た 短編小説
私には好きな人がいる。9月のある日、私はその人に告白を決意した。 学校の屋上に呼び出す手紙をもっていくと、その人はもうきていた。そのとなりには… 親友がいた。仲良く手を繋いでいて,一緒に帰る話もしているようだ。 私はとても泣きたくなった。だが、泣くのを我慢し,教室に向かおうとする。 親友とその人の仲を壊したくなったが,親友の笑顔を見ておもった。 私は変だ。人の仲をこわそうとするのはへんだ。おかしい。 逃げる様にトイレに入り、便座に座って思いきり泣いた。 外からヒソヒソ声がするが,どうでも良かった。 泣き止んでトイレから出て教室に入ると,数学だった。 わたしはあわてて教科書を準備した。ノートがない。 そう思った時,隣の席の男子がノートを持っていたのだ。 「入ってたぞ。」そういうと,机に向かい始めた。 新たな恋の予感がした。
「誰かワタシを救って……?」
いつからだろう……? いつもそう思っていた。 なぜか、それはワタシのセカイはいつも灰色だから。 だからいつも考える。 如何して灰色のセカイにワタシはいるのか。 何時になったら戻れるのか。 そればかり 毎日、毎日、同じことの繰り返しのように考え続けてきた。 「あの日」までは……。 「あの日」は、いつも通り優等生ぶって学校に行って…… そして、友達と帰っている時、友達にある神社の噂を聞いた。 その神社はなんでも願いが叶う神社。 世界に一つしかない幻の神社。 その神社は誰もいないところにあるらしい。 友達と別れて家に帰ろうとした時、見覚えのない神社が目の前にあった。 自分を招き入れるように神社が建っているように思えた。 「入ろうかな…」と思った時には知らぬ間にワタシは入っていた。 その神社は、ワタシが今までみてきた神社の中では少し違う感じがしたが その違和感の正体はわからなかった。 とりあえずお賽銭を入れて、お願い事をして帰ることにした。 願い終わって帰ろうとした時に、頭の中に何かの声が聞こえた。 「オマエの願いごとをなんでもいいから一つだけ叶えたやろう」と。 ワタシは驚いた。 だけどすぐに「願い?」と問い返した。 そうしたら、また頭の中に「そうだ。なんでもいいから願ってみろ、オマエの願いを」と言う声が響いた。 答えはすぐに出た。ワタシの願いはただ一つだけだ。 「ワタシの願いはーーーー」 願いを言い終わると頭の中に聞こえる声は無くなっていた。 気がつくと家の前に立っていた。 「夢だったのかな?」と思い、明日を迎えることにした。 次の日からワタシのセカイは変わっていた。色があったのだ。 今日も学校はあるので行ったら、神社のことを教えてくれた友達にあった。 その子は言った。 「あ、あのね、あの神社、願いを叶えてくれる代わりに、将来のこと、つまり自分のミライを勝手に決められちゃうんだって」 でもそんなこと今の自分にはどうでもよかった。 色があるだけで幸せだったから。 数年後 ワタシは今戦場のようなところにいる。 こんなのは望んでいたミライじゃない。 毎日、毎日、血が飛びあって、誰かを◯すミライなんて望んでもいなかった。 後悔した。 「あの時」願いを叶えてもらったことを…… そして願った。 「誰かワタシを救って……?」と。 どうでしたか? 感想聞かせてください。 ではまた!
遠い人を想う
いつからだっただろうか__ 私の灰色の日々が壊れたのは...否、あそこで三人が出会い、別れるということは約束されたものだったのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーー 「はぁ..つまんないなぁ何か面白いことでも起きれば善いのに」 そう言いしかめっ面をするこの青年はこの国の軍警の一人とも呼べる程の人物だ。名を白石薫という。 今日は軍警の仕事といえるX市の見回りをしている。 軍警はこの街を守る存在。ここの治安の悪さはえげつなくて魔都と呼ぶ人も少なくない。 そういうことで私は裏路地を徹底的に調査し、悪い人などが見つかったら即座に捕まえている。 「っとここにもいた、ったくこんな時間帯に仕事をする身も考えろよ」 今の時間帯は深夜だ。悪い連中が好む時間帯だ自然に仕事も増える 「何か呑める場所はないかなぁ」 ちょうどこの件で上から言われていた任務は最後だっため少しルンルン気分では私は近くのバーを探していた。 「おっいいところにあるじゃないかなになに?『grad』掴むっていう意味か、行ってみようかな」 この判断が私の気持ちを大きく変えることになったのかもしれない ーーーーーーーーーーーーー 「マスター【キール】を一つ、隣の客に」 「かしこまりました。」 そう言っている声が聞こえ私は目を覚ました。 少しハスキーな声だ、女性か? あれからアルコール度数の高い酒を飲んで酔ってしまったのだろう。あまり記憶がない 「あ...起きた」 「あら?起きたのかい、急に起こして悪かったね」 二人組だ恋仲か? 「あぁ大丈夫だ、それよりお前ら恋仲か?」 少しの沈黙が店を襲う 「っぷ、あははは!、違うよ妾たちは同僚だ、」 女の笑う声が聞こえる、隣の男も笑いを堪えている 「お前、面白いな。どうだ妾たちから【キール】のプレゼントだ」 そうしてマスターから私に【キール】というカクテルを貰った 「いいのか?これ結構高いぞ?」 「いいんだよ。俺たちは今日ここに来れる最後の日だからな」 どういう意味だろうか最後?ここにはいつでも来れるだろう 「?そうか、ありがとう」 そう私は言い、酒を二人のほうへ掲げた 乾杯の合図と受け取った男女二人は私の方へ同じく酒を掲げた 「「「最高の出会いに」」」 グラス同士が重なる音が響いた この日は私が友達と言えるものを作った最初で最後の日となった。 ーーーーーーーーー 後日私に一つの書類が届いた それは悪い人が捕まり、裁判の結果いなくなったとのことだった その書類に写る悪い人の顔はあの日出会った男女二人にそっくりだった 私はその二人の名を見る 『一条天音』 『朝倉悠希』 と書かれていた 私はこの名を知っている 出会った時に聞いた二人の名だ、聞き忘れるはずがない。 ただ何となくあのバーに入り、ただ何となく出会い、酒を交わした相手なのに あの女の笑った姿や男の呆れる姿を見るたびに『此の儘時間が止まれば善いのに』と思ってしまった。 今まで生きているかぎり私は誰かに笑いかけられたことがなかった。 自覚していたんだ私の性格を、でもあの二人組はそれを簡単に見破り、私に色を与えた。 「...」 その時私は初めて悲痛という感情を知り私の顔の輪郭を伝った とめどめなくその書類を濡らすこの目を私はこれからも一生忘れるこのは出来ないだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私はまたあのバーに行った 「マスター【ギムレット】を二つ」 「かしこまりました」 マスターのその貫禄ある声をきっかけに私はあの日をフラッシュバックしてしまった。 「どうぞ」 隣に置いてくれたギムレットはあの日二人が座った席と同じだった 「ありがとう」 私以外いないカウンター席の隣を見つめる 「さて、今日は何に乾杯しようか」 隣につぶやくように言う 「君たちがいなくなって精々したよ、まさか悪い人だなんてね、軍警の私が見逃すとは私も衰えたものだ」 一つ、二つ涙を流す 「今日は二人がいなくなった記念に乾杯でもしよっか」 私はグラスを掲げる 「「「最高の出会いに」」」 これは誰かの幻聴だろうか、かすかに二人の声がした。さすがに徹夜を3日続けるのは良くなかったかな。 今度はガラス同士が重なる音はしなかった。私は自分の分の酒を飲み干し、席を立った 代金は先払いをしていたので別に犯罪ではない。 「ごちそうさま」 そう言いバーに別れを告げる。もう行く気は無いからだ。 「せめて最後にさようならが言いたかったな」 その言葉は道を往く人々の足音にかき消されていった。 end. あとがき ここまで見てくれてありがとう。『さようなら』