短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
四十九日
それでも 窓際で君を待ち続ける ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まだ信じられない。 俺の彼女は行方不明になった。警察にも行方不明届けを出し、捜索してもらうこと1週間。彼女は公園の隅で倒れていた。死因は心臓発作だと伝えられた。 こんなの納得できるはずがない。そんな思いを抱える俺は泣いているのだろう。 せめて、せめて、あと一回、一回だけでも話したい。 叶うはずのない思いを胸に、俺は眠りに落ちた。 _____________________________ 「きて…起きて…起きてよ!」 こんな朝早く、なんなんだよ。可愛いから許せてるけど。ちょっと待って。なんで、なんで澪の声がするんだ。俺の目に映るのは紛れもなく可愛い彼女の澪だった。平然としている彼女を凝視すると体が少し透けていた。 少し落ち着き事情を説明させると四十九日の間は現世にいられることが分かった。 ありえない話だが、今はどうでもいい。とにかく澪といたかった。 _____________________________ 生きていた頃の生活を続けて一ヶ月と少し。澪の体はほとんど消えてしまったが、それでも楽しかった。でももう時間がない。長くてあと一日だ。 それでも何より気がかりなのは澪のことだ。あまりにも元気で逆に怖い。もうしばらく会えなくなるのだから本音を言ってほしい。 だからこそ今テーブルを挟んで話しているのに、何も話してくれない。痺れを切らした俺は思わず言ってしまった。 「なんで何も言わないんだよ。澪は寂しくないのかよ!」 悲しそうな顔をする澪はぽつぽつと話し始めた。 自分だって寂しいこと、悲しいこと。心配をかけたくなかったこと。 そんなの言ってくれたら分かったのに。 そして澪は言った。 「指切りげんまんしよ。これを最後の喧嘩にすること。私を死んでも愛すこと。」 当たり前だという微笑みとともに、透明な指と指切りを交わして、澪との四十九日は終わった。 _____________________________ 俺は今でも、寂しくなってあの日のように窓際で彼女を待つことがある。 そんな時決まって聞こえるのは、私の分まで生きてという最後の言葉だ。 だから、俺は澪の思いと、俺の思い。二つを背負って今日も生きている。 愛しい恋人にまた、いつか会えますように。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どうも 筆者です アドバイスよろしくお願いします では またいつか
テスト勉強とケンカ
私、清田小春(きよたこはる)、『めんどくさ~い』が口癖の、小学5年生!体育は超得意!でも……勉強は超苦手~でも私のテストはいつも90点以上!私の実力………ではなく、私の親友・綾辺心香(あやべここ)ちゃんは勉強がすっごく得意!いっつも心香ちゃんに手伝ってもらっている!教え方も上手いから、分かりやすい!私とは逆に、心香ちゃんは体育が苦手。その時は私が教えてあげるんだ。友達になってからもうすぐ5年たつ。私がぼーっとそんなことを考えてると……先生が目の前に……… 「清田さん……っ!」 ひいいいい………! ・・・ 放課後、明日は学校の算数のテスト。今日は居残って心香ちゃんに教えてもらうつもり。私は教科書とノートを用意していた。あ、心香ちゃんがトイレから帰ってきた。 「さ、始めよっか。今日は何時に帰れば良いの?」 「う~ん………5時くらいかなぁ?」 私は筆箱のなかから鉛筆を出した。そして、なんとなくつぶやいた。 「テスト勉強……めんどくさ~い」 心香ちゃんは苦笑いしながら言った。 「小春ちゃんはいつもそれね」 私はちょっとムッとした。 「いつもじゃないもん!テスト勉強なんかやらなくてもいけんじゃない?って思っただけ!!」 心香ちゃんは私の勢いにちょっと驚いてから声色を変えてから言った。 「じゃあ……明日の算数のテスト、私が教えなくても90点以上とれるの?」 無理に決まってる………けど私は意地を張ってしまった。 「初めて90点以上取った時だって私の実力だったんだから大丈夫よ!それより心香ちゃんこそ明日の跳び箱テスト、大丈夫ぅ?私なしじゃあ無理じゃぁない?」 最後の言葉はひやかし気味に言ってみた。でも、心香ちゃんはひるまず言い返した。 「じゃ、じゃあ!明日、どっちが高い点を取れるか勝負しましょ!小春ちゃんは、算数テスト。私は跳び箱テストの点でね!」 「ふん、望むところよ!」 私たちはきっと…………ケンカしてしまった。 ・・・次の日 算数のテストを配られたとき私は自信満々だった………けど私は昨日結局テスト勉強をせず、テレビを見ていた。算数の問題に目を通すと頭がくらくらしてきた。結局テストの点数は当てずっぽうで選択問題が何問か当たって、32点!あ~負けちゃったかも~! ・・・ 私、綾辺心香。昨日放課後一生懸命跳び箱の練習をしたけど、いまいちコツがつかめない。こんなとき、小春ちゃんがいればいいのに……と何回か思ったけどその度に、さっきのケンカを思い出して練習を続けた。だけど、跳び箱テストの点数は33点……努力は実らなかった! ・・・再び放課後 私はためらいがちにこう切り出した。でも心香ちゃんの声も重なった。 「あのさぁ……算数のテストの点数………恥ずかしくて言えない!」 「あの…………跳び箱テストの点数がね…とても人に言えないの!」 私たちは大笑いした。ずっと……ずっと……
この国は変だ【短編小説】
私の名前はアルヴィン・キャリントン。アメリカで生まれ育ち、10歳になり日本に来て、13歳にまたアメリカに戻り、そして16歳また日本に戻ってきた。今は高校1年生だ。 日本語はそれなりに喋れる。日本人にはあまり馴れない。 例えば、誰か日本人と会うとき。 大抵の人は日本語しか喋れないのに、私と初めて話す時、必ずカタコトで「ナイストゥミーチュー」と言う。私が「はじめまして」と返すと、安心したような顔で「あ、日本語喋れるんですね。」と言う。 日本は謙遜を美しいとする国なはず。これはおかしいんじゃないだろうか。出来ないことは、喋れない言語はわざわざ無理して話すべきではない。 今隣にいる、クラスメイトの久野一葉(ひさの かずは)も初めて喋った時はそうだった。 一葉は私と初めて喋った時、特に緊張はしていなかった。わりと珍しい。大体の日本人は私と喋る時緊張をしてしまうものだが。 やはり日本人にも個人差があるのだろう。そこは世界共通だ。 もちろん日本には良いところもたくさんある。 例えば、日本は電車がいつも時間ちょうどに到着する。日本に来たばかりの頃は予定時刻通りに交通機関が動くことに驚いたものだ。 他の国では、三十分遅れた時計を頼りにした電車がさらに三十分遅れて到着することもよくある。 ちなみにこういうタイプの話を日本人は好むことも、日本生活三年半の間で身に付けた知恵だ。 一葉もその一人だ。一昨日の昼休み、突然私の机に来て「聞きたいことがあるんだけど」と切り出した。 「アルヴィンが日本に来て一番驚いた事ってなに?」 出た。またこの質問だ。こんな質問をされるくらいなら、「このプリント、月曜提出だっけ?火曜提出だっけ?」と聞かれた方がまだマシだ。日本に来てから、この手の質問は耳にタコが出来るほどされた。 質問の主な代表例は、 Q.日本のアニメ好き?A.あまり興味が無い。 Q.日本は好き?A.今、あなたがいる前で嫌いと言えるとでも? Q.忍者は実在すると思っていた?A.私はもう高一だぞ。 Q.日本人のここが変!A.そんな質問ばかりするとこ。 日本人は、どうやら他の国の人にどう思われているのかをよく気にしている。 そして答えを一番よく知っているはずなのに質問をする。「私達って変ですよね?」と確認するために。 ああ、そうです。あなた達は変な方々です。 わざわざ豆を腐らせて食べるところとか、特に変です。 後ろに一葉の気配を感じながら帰路につく。ふと左ポケットを触ると、いつも帰り道で舐めている飴がない。切らしていたのだ。 「一葉、少しコンビニ寄っていこう。」 私はコンビニでいつも舐めている飴を買い、隣のレジで会計を行っている一葉を見ると、忍者のコスプレセットを買っていた。パーティーグッズである。なぜこのタイミングでそれを買うのか。 一葉は私の視線に気づき、「大丈夫、家に帰ってから使うから」と微笑んだ。何が大丈夫なのか。 コンビニを出て、5分程歩いた時、 「アルヴィンってさ、多分私達日本人のこと変だと思っているよね。」 と一葉が不敵な笑みを浮かべながら話を切り出してきた。 実際そうなので「うん」と答えると、「やっぱりね」と返して来た。 「私達がさ、「日本ってどう?」的な質問をするといつも神妙な顔するし、そうだと思ったんだ。」 すごい、一葉はよく周りを見ているのかもしれない。 その他にも、私がいつも同じ飴を舐めていること。日本の交通機関に感心をしていること、私の親の悩みまで言い当ててきた。 私のことならまだしも、私の親のことなんて、いくら私を観察していてもわからないだろう。 そういえば、アメリカで「忍者は千里眼があるから物事の全てを理解している」という噂を聞いたことがあった。 ひょっとすれば、一葉は女忍者、いわゆる「クノイチ」と呼ばれる者なのかもしれない。試しに質問をしてみよう。 「一葉って、ひょっとしてクノイチ?」 「う~ん、どうかな?」 答えを濁された。これも日本人はよくする。他の国の人は、大体の質問に「イエス」「ノー」で答える。なのに日本人は「まあまあ」など微妙な回答をする。やっぱり日本人は変だ。 「あれ?あ、答え濁しちゃったから、不快になっちゃってる?ふふ、ごめんね。実は私、クノイチなんだよね。」 いかにも冗談の様な感じで答えられたが、私は一葉をクノイチと信じても良いなと思った。 すぐそこのバス停にバスが停まった。近くに時計はないが、予定時刻ちょうどだったに違いないだろう。 終わりです。(この物語はフィクションです。)
☆恋愛漫画的シチュエーション☆
あー!もうっ、遅刻しちゃうじゃないのー!お兄ちゃんったら、なんで起こしてくれなかったの?「小5なんだから自分で起きろ」って、、、。 校門百メートル前の信号。待ち時間が長いことで有名。押しボタンなし。遅刻しそうだっていうのに、こういう時に限って信号が赤!誰かの陰謀? しかたないな、ここで待つくらいなら少し遠回りだけどあそこの角を曲がって別ルートで行こう。 駆けること約三十秒。角が見えてきた。時計の針は登校時間一分前を指している。ギーーーーーーーーッ!大きな音がした。 「ぎゃ!」 「ばぎゃう!」 いったぁ、、、曲がり角を曲がろうかと思ったら、なにかにぶつかっちゃった。 ちょっと待てよ。遅刻+少女+曲がり角=恋愛漫画の始まりのシーンじゃない!?これぞ、私の求めていた恋愛漫画的シチュエーション!これはもう、遅刻するしかないでしょ!遅刻してでもイケメンと連絡先を交換しなくちゃ。 「あの!」 声をかけながら相手を見る。うーん、コンタクトがずれちゃったみたいでよく見えないや、、、。でも、ぼんやり影が見える。すらっとしていて、筋肉質な体。頭は金色でふさふさ。でも、けがをしているのか四つん這い。 「大丈夫ですか?!」 本当は私がお姫様抱っこされてみたいところだけど、相手がけがをしているなら話は別。名を告げずに助けてあげて、彼が私を探し出してくれて、「君こそあの時の、、、」なんて展開もアリよね。 とりあえずコンタクトを直そう、、、何度か瞬きをして改めて彼を見る。 「え______!」 よだれを垂らす君が、そこにはいた。 △種明かし△ 朝。みんな急いでいます。曲がり角で夢見がちな少女は何かにぶつかりました。そこにいたのはイケメン!?でも、最後の一文は何なのでしょう。 実は彼はイケメン男子でなく、犬だったのです。 大きい犬っていますよね。海外の、体格ががっちりしていて、人くらい大きい。金色の毛がふさふさ。当然力もあるので、飼い主のリードを振り切って走っているところ、少女にぶつかりました。 そしてぶつかった衝撃でコンタクトがずれた少女は、大きな犬をイケメンと勘違いしてしまったのです。 余談ですが、少女は妄想をぶつぶつと言っていて、犬に追いついた飼い主さんに聞かれてしまったそうですよ。
降りやまない雪を願う私は、変ですか?
『降りやまない雪ってあるのかなぁ』 幼い頃、窓の外を見ながら、そう聞いた事がある。 『ないよ。雪は降りやむものなの。』 お母さんにそう言われても、私はまだ納得いかなかった。 だけど、一応その時は 『ふぅん』 とだけ答えて、会話は終わった。 ――――――私、白田真雪は、この名前のせいなのか幼い頃から雪が好きだ。 真っ白で、純白の雪を見ているとついつい時間を忘れてしまう。 そして、庭一面に積もった雪にダイブする事が、毎年の楽しみだ。 「フゥーーー!」 奇声をあげながら、雪に突進する姿は、もう毎年恒例なので近所の人には何も言われず過ごす事が出来る。 ……と。 突然視界に、仏頂面の……よく見ればイケメンが映った。 「あのさぁ、お前毎年うっせーよ。雪かきの邪魔だからどけろ」 妙に切れ長目の瞳で睨まれても、見た目とは正反対の乱暴な口調で怒られても平気だ。 これも”毎年恒例”だから。 「なに雪かきなんかしてんの雪斗。昔みたいに遊ぼうよ」 私が少しふざけながら言うと、雪斗は意外にも顔を赤らめ、 「ばっ……!いいからお前も手伝え。」 顔を背けながらも、私に雪かき棒を突き出した。 「分かったよ……」 しょうがない気持ちで引き受ける。 ……と。 「これしろ」 真っ赤な顔で、雪斗が自分のしていた手袋を外し私に渡してきた。 「え、寒くないの……」 そう言った頃には、雪斗はすでに遠くで雪を一生懸命かいていた。 雪斗はうちの隣に住んでる、昔からの幼馴染み。 年は雪斗の方が一歳上の中三だが、私は普通にタメ口で接している。 名前に『雪』が入ってるよしみで、かな? ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。 淡々と仕事(まぁ、雪かきなんだけど)をこなす雪斗に思わず見とれる。 (……はっ。やばいやばい。私もせんと) ザー、ザー、ザー、ザー。 雪斗のやり方を真似するようにかくが、雪が重くてどうにも持てない。 ……と、たまりかねたように雪斗が、 「そんな風に押してたら、いつまで経っても終わんねえぞ。」 自分では頑張ってたつもりなので、そんな風に言われるのは心外だ! そんな思いで、「なによ」といい返そうとしたが……。言葉が続かなかった。 だって_____。 さっきまで雪が積もっていた場所が、雪斗が雪かきしたお陰できちんと通路になっている。 雪斗が「どうだ」と言うように、胸を張る。 でも、よく見ると手袋をしていない両手が寒さで真っ赤だ。 悔しいけど、しょうがない。 「……おしえて」 消え入るような声で私が言うと。 驚いた事に、普段笑みを見せない雪斗が優しく眩しい笑顔で_____。 「……りょーかい」 その笑顔につられて、私も笑ってしまった。あぁ、この人は何てズルいんだろう。そう思った。 雪に降りやんで欲しくない理由がもう一つ出来た。 来年も、再来年も、その先もずっと。 「雪かきしようね!」そう言いたい。 しかし、私は雪斗の手袋がピンクという事が本当に謎です。END どうも、作者のゆにと申します。 福島では大雪が降ったので、このお話を書いてみました。 ツンデレ男子が、たまーにデレ出すのが大好きです 外は寒くても、皆さんのコメントは温かいです!(笑) コメントくれた方の小説は、読むようにしています。 ではー。
視えること。
と→ともき 先→先生 み→みき _____僕の名前はともき。僕は小さい頃から一人ぼっちだった。なぜなら… と『うわぁっ!?』 先「ともき?どうした?」 と『いや、何でもないです。』 僕は"視える"人間だからである。 (机から突然出てくんなよ少年…。) 今僕が驚いたのは、人畜無害なこの浮遊霊の少年がいきなり僕の机から出てきたからだ。…こういうことがあるから、友達なんてできるはずがない。でも。 み「あなたも"視える"の?」 休み時間中に僕がさっきの少年を観察しているときに、みきちゃんに聞かれた。 と『もしかして、君も?』 み「うん。あの子、いっつも驚かしてくるよねw」 と『うんうん。授業中だと若干迷惑w』 み「それな!w」 みきちゃん…僕の初めての友達だった。みきちゃんは僕といっしょで、小さい頃から視えていてそうだ。 僕と彼女はいっしょだった。僕は少し嬉しくなって、それからはみきちゃんとよく話すようになった。 _____ある日。 普通は悪霊なんているはずのない僕等が通う学校に、視ただけで固まってしまう程の怨念を抱えた霊がいた。 …しかも僕の席を見ている。 み「…なんか恨まれることでもした?」 と『心当たりはないんだけど…』 その日は怖くなって早退した。 _____次の日。 と『…まだいる。』 み「ちょっと待って…w本当に何も心当たりないの?」 と『ない。人に恨まれるどころか人に好かれたこともないのに。』 み「なにそれw」 と『笑い事じゃないよ。』 み「ごめんごめん。……私、アレどうにかしておくよ。」 彼女が突然提案した。 と『えっ…?』 み「明日から学校来れなくなるかもだけど。」 と『それってどういう…』 彼女は言ったっきり、もう僕に話してくれなくなった。アレのもとに行き、アレの手を引いてどこかへ行ってしまった。 _____数日後。 彼女はアレと共にいなくなってしまった。学校には来ていない。あの日からずっと。 あれからさらに数日経って、みきちゃんがなくなったと、担任の先生に言われた。 ぼくはまた、一人ぼっちになってしまった。 先「ともき、後でちょっといいか?」 と『はい…?』 先生に呼ばれて驚いた。でも、その驚きは喜びに変わったんだ。 先「これ、みきの母親から預かったんだ。」 と『これ…。』 それは、みきちゃんからの手紙だった。 【ともきくんへ ともきくん、学校に行けなくなってごめんね。アレは、私がやっつけたよ。でも大きな力を使ってしまったから…これを読んでくれているってことは、もう私はそこにはいないのかもね。 アレをやっつけたときに余った力を使って、君の"ちから"を極限まで弱めておいたよ。"視える"ことで君が苦しんでいたように見えたのと…あとは、私のことを視てほしくなかったんだ。余計なお世話だったらごめんね。 君には幸せになってほしいんだ。 生まれ変わってもまた会えるといいな。 仲良くしてくれてありがとう。さようなら…。 みきより】 僕はこの手紙から、みきちゃんの優しさを感じた。それと同時に急激に悲しくなって、先生の目の前なのに泣いてしまった。 彼女は今、僕のそばにいるのかな。 もう僕には机から出てきた少年も、他のいろんな霊の姿も見えない。もちろんみきちゃんの姿も。でも… そばにいるような気がするよ。 僕は一人じゃない。みきちゃんがいる。 "視える"ことがどんなに素晴らしいことだったのか、今更になって気づいた。 視えなくなってから一ヶ月。 僕にも友達ができたよ。みきちゃんのおかげだ。 僕は今、すごく幸せだよ。だからさ。みきちゃんも、幸せになってね。 _____おしまい。 追記 今回の小説を読んでくださった皆さん、最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからも話が出来たら投稿します。頻度は少ないですが、これからも書いていこうと思いますので、ぜひ見てくださいね。 それでは、失礼致します。
ネズミの親の誕生日
よく疑問を持つアパートのネズミの親子がいた。子ネズミは、今日、お母さんのために、あるコオを実行することにした。 昼 1:40 子「ねえねえお母さん、鬼ごっこしよう!」 母「えー。さっきご飯食べたばっかりでしょう?お腹減っちゃうわよ」 子「いいの!だっておやついっぱい食べるから。」 母「そんなことしたら晩ご飯食べれなくなっちゃうじゃないの。だめ!」 子「お願いー」 母「…分かったわ。絶対に捕まえてやるんだから!!」 子「おおっ!本当に?」 鬼ごっこ開始! 1:50 子「じゃあ、30秒数えてね。」 母「あんまり遠くへ行っちゃダメですよ」 子「はーい。じゃあ、初め!!!!」 ダッ! 母「30、29、28、27...」 母の攻撃 1:51 母「3、2、1!よし!さあ、どこだ?」 周りを見回す母。そこへ子が飛んで出る。 ピョーン! 子「へへーん!」 母「さあ、行くわよ!!」 母、走り出す! タッタッタッタッタッタッタッタ… 母と子の距離縮まっていく! 母、手を伸ばし… 子ネズミジャンプ! ズテーン! 母「痛あ!」 子「へへへ!」 子、デパートの宝石売り場の中へ。 母「待ちなさあい!!!!」 宝石売り場 4:10 結構長い戦いだった。 子、身軽に母をよけていく。 母「くっそう!」 母、子を追いかけ、子、母をよけていく。 とても激しい戦い! 子、宝石売り場の壁の穴の中へ滑り込む!! 母「私も行くわよ!」 穴の中 5:00 母も滑り込む。 母「…真っ暗…」 ぱっ! 灯がついて… チーズがたくさん置いてあり、その後ろには子。 子「お母さん、お誕生日おめでよう!」 母「!!」 子「今日のために体力を鍛えたり、食べ物を集めたり、頑張ったんだよ!」 母「…………ありがとう!」 母、子、抱き合った。
またな
「ハックションッ!!」 豪快なくしゃみをキメたのはクールで冷静な碓氷(うすい)だった。 「このぐらいの寒さで風邪ひいてんなよ~!」 そこに突っ込んだのは美人だけど口が悪い綿谷(わたや)。 「まあまあ」 そしてこうやって二人の中和をするのが俺。 俺たちは1年の時からずっと一緒にいる。 それも後1ヶ月。 「なぁ…碓氷は県外行くんだっけ?」 急に聞いてみた。 「んんまぁな。親がうるさいし…」 「…そっか。綿谷は?」 「あたしはフランス。留学するから。」 「そーいやデザイナーになりたいんだっけ…」 「おう…」 8秒の沈黙が続いた。 「…っ!何この雰囲気!!テメェだぞ!響!」 最初に口を開いたのは綿谷だった。 「めんごめんご笑まさかこんな雰囲気になるとは…」 「うわああああああんっ」 ………。まるで幼稚園児のように泣きじゃくっていたのは碓氷だった。 「だ、大丈夫か…」 「っあと1ヶ月で離れるなんて無理だっつーの…」 涙を吹きながら碓氷はいった。 「…なーに言ってんの。幼稚園児かお前は!連絡先交換したんだしいつでも会えるよ。なっ?」 綿谷が碓氷の髪をわしゃわしゃしながら言った。今にも泣きそうな声で。 「あーやっぱ楽しいわ。お前らといるとさ。俺もできればずっとこうしててぇけどなあ。」 俺がそう言った途端に綿谷は泣いた。碓氷はもっと泣いた。俺ももちろん泣いた。 「大丈夫だよ。絶対会うって約束するから。」 「…おう…。」 「っ…うっ…おう…。」 俺たちは約束した。絶対に会うから。また雪が降る季節になったら。 それまでまたな。 終わり
生まれて初めて
私には夢がある。 それはね。 体育の授業で、一点でもいいから点を決めること。 「あ~もう、お腹痛い…帰りたい」 「何言ってんの、ほのみ!今日頑張ればおしまいだよ?」 「確かた二学期のバレーボールは終わるけど…三学期はバスケじゃん」 リオが励ましてくれるけど、“そのこと”を考えるとどんどんお腹が痛くなってくる。 別にどうってことないけど。ただ、体育のバレーボールが嫌だってだけだけど。 自分ができないってことじゃなくて、チームに迷惑をかけるってことが申し訳ない。 穴があったら入りたいってまさにこのことだと思う。 私は、漫画みたいに運動ができない。いや、漫画の方がマシじゃないかな。 走ればカメ並みに遅いし、ドッヂボールは逃げる専門。ボール恐怖症。バスケのボールは、ゴールじゃなくて自分の頭に直撃する。 そんな私が所属するチームは、クラスで一番運動神経のいい凛ちゃんがいるチーム。 クラス一運動神経の悪いわたしと、クラス一…いや、学年一運動神経のいい凛ちゃんがいれば、バランスがよくなるってことだと思う。 「今日、ほのみ達のチームと対戦だから!よろしく!」 「あ、う、うん」 そう言ってリオは、自分のチームの練習の輪に駆け出して行った。 よし、私も自主練習を始めよう… いつか体育の先生が言っていた。 チャー、シュー、メーンのリズムでサーブを打つといいんだって。 「チャー、シュー、メ…ン!?」 ものすごく小声でおまじないを唱えながらサーブを打とうとした私の横を、向こう側のコートから飛んできた、電気球みたいなボールがすり抜けていった。 「ほのみちゃん、大丈夫?」 「凛ちゃん、大丈夫…ありがとう」 凛ちゃんが私のお世話係状態になってて本当に申し訳ないし、一度として出来なくて責められたことがない。 そうこうしているうちに、今日も一本としてサーブが入らないまま自主練習の終わりを告げるホイッスルが鳴った。 それは、今日の試合が始まる合図でもある。 私には、地獄の始まりの音にしか聞こえない。今日も始まってしまったんだ。 リオたちのチームは強かった。いつもバシバシ点を決める凛ちゃんでさえ苦戦するようなサーブが、大量に飛んできた。 そのたびに、「ドンマイ」という声がコート内からあがる。 私、バレーボールのこういう雰囲気、すごく好きかもしれないな。 今のところ、私たちのチームは一点も入ってない。 また相手からのサーブ。リオの力強いサーブが飛んでくると…凛ちゃんが打ち返した。 「やったあ!」 「凛、ナイス!」 喜んだのもつかの間、本当にネットスレスレのところで、届かなかったんだ。 やばい。このままじゃ落ちちゃう。そのボールを拾えそうなのは、凛ちゃんの隣にいる私しかいない。 「ほのみちゃん!」 一歩、踏み出した。 ポンっと、ボールが手首から離れた。 静かに、ネットを超えた。 一瞬、コート内から音が消えた。 「やった、入った!!」 チームのみんなの笑顔と拍手。 向こうでは、対戦相手のはずのリオが、飛び跳ねて喜んでくれている。 点が決まるなんて、生まれて初めてで、すごく嬉しくて。 思わず、満面の笑みのまま、凛ちゃんの方を振り向いた。 凛ちゃんが、顔のあたりに右手をあげた。 一瞬どうしようか迷ったけど、私も右手を重ねた。 得点板の、1という数字が、今までみたどの数字よりも美しかった。 生まれて初めての光景だった。
『真面目ちゃん』は、副会長の事が大好きなのです!
世の中には、いろんな種類の人がいる。 かわいい人、かっこいい人、おしゃれな人、頭のいい人。他にも、いろんな人がたくさんいる。 もちろん私にも種類がある。それは、 『真面目な人』 だった。 私は叶香。中学3年生。生徒会長をしている。 私は、みんなから『真面目ちゃん』と呼ばれている。 実際はそう呼ばれるのが嫌いなのだが、私には親友と言える友達もいないため相談できず、気づいてもらえない。 だから、学校はあまり楽しくない。むしろ嫌。生徒会長になったのも、受験の時に役立つから。 でも、それでも私が学校に来る理由は・・・ 副会長の事が好きだから。 副会長は、こんなバカな私をサポートしてくれる、超がつくほどの優等生。 普段は真面目で無表情なのだが、一度だけ笑ってくれたことがある。 その笑顔は、まるで天使の様で心がドキッ、となった。つまり、その瞬間に恋した。 副会長は、恋愛なんて興味なさそうにしてたから、意識はしてくれないだろうけど、毎日一緒に仕事をできるだけで、とても嬉しい。だから、よし、とする。 さてと、無駄話は置いといて、今日も仕事しますか! えーと、まずは、体育祭の予定・・・ 「あ、副会長。ここ、どうしたらいいと思う?」 分からない場所を副会長に聞くと、安定の無表情のまま、 「あ、ここは・・・」 と親切に答えてくれる。 ああ、なんて優しいんだろう。たかが生徒会長にこんな親切に話すなんて、優しすぎるよ。 もう、もっと好きになっちゃうじゃん! 『真面目ちゃん』は、恋なんてしないはずだったのにな。 それでも、副会長の事が大好きなんだ。その気持ちにだけは嘘つけない。 『真面目ちゃん』は、副会長の事が大好きなのです! ーendー いかがでしたか? 真面目な生徒会長が恋をする話を書きました! 感想、コメント、アドバイスお願いします! では~!
お疲れの貴女と年下の彼
やっと家の前までついて、ふぅと白い息を吐く。 かじかむ手を叱咤して鞄から鍵を取りだし、ドアを開ける。 「ただい、まっ!?」 「おかえりなさいっ!!」 玄関に入った瞬間に、彼が飛びついて来る。 でも思ったよりも衝撃はない。しっかり背中を支えてくれた大きな掌に、安堵を覚えた。 「まだ起きてたの? 寝ててよかったのに」 「……だって貴女がいないと寝れないんだもん、俺」 少しだけ不服そうに口を尖らせる彼に、セリフも相まってキュンとしてしまう。絶対、自分が可愛いって分かっててやってるでしょ。年下怖い。 「っていうか、手、冷たい」 「あー、新しい手袋買わないとなんだよねぇ」 忙しくてー、と私が笑うと、彼は私の両手首を優しく掴んで 「早く暖かくなって……」 と言いながら、彼自身の頬に当てた。 まるで私の手が、彼の頬を包み込んでいるように。 「え、あ」 目を閉じて頬をすりすりしてくる彼に、こちらがキャパオーバーしてしまう。 恥ずかしさMAX。今絶対顔赤い! と思っていると、案の定 「あ、顔赤くなった」 と指摘されてしまう。 「あれ、もっと赤くなった~。暖まった?」 こくこくと頷くと、やっと手を離してくれた。そして彼は 「じゃあお風呂温め直すから、貴女はコートとか脱いじゃって」 そう言ってあっさり背を向ける。少し物足りなく思いながら、顔を手で扇いだ。 お風呂から上がってスキンケアをしていると、 「あがった?」 と言って、彼がひょこっと顔を出した。 「今日も、していい?」 そう問うてくるから、首を縦に振ると 「じゃあ待ってる!」 そう言ってリビングに戻って行った。 スキンケアを終えてリビングに向かうと、テーブルの上のドライヤーが目に入る。 私の毎日のご褒美。そうそれは、彼が私の髪を乾かしてくれること! 「はい、こーこ」 彼に案内されて、ソファに腰掛ける。彼はソファの後ろに立って髪を乾かしてくれる。 彼がソファで私が床って選択肢もあったんだけど、猛反対されたからこの形になった。申し訳ないとは思うけど、お風呂上がりのソファは最高だよね。寝てしまいそうになることだけが欠点です。 彼がドライヤーのスイッチを入れて、私の髪の毛を乾かしはじめる。 「お客様、痒いところはありませんかーっ?」 「ないでーすっ」 毎度のごとく美容師さんを気取る彼に、つい笑ってしまう。ドライヤーの音に負けないように、大きい声で喋っているのがまた面白い。私の答える声もいつもより大きくなる。 そして彼は意外と乾かすのが上手で、彼に乾かしてもらうと少し髪の毛の調子がいい気がする。最初は『愛のパワー?』なんてアホらしいことを思っていたけど、実はちゃんと調べてくれていたらしい。どうりで上手いわけだ。 最後に、軽く櫛で梳かしてもらって終わり。 「終わりでーす」 「ありがとーございまぁす……って、ぇ」 さて終わりだーと気を抜いた瞬間、後ろから抱きすくめられて驚いた。 ソファの後ろからだから、くっついてる面積は小さい。でも不意を突かれたからか、はたまた彼の抱きしめる力がいつもより強いのか。なんだかいつもの3割増しくらいに胸が鳴っている。 無言の彼に 「どうしたの?」 と声をかける。 すると一言だけ、本当に小さく 「なでなで、して……?」 と囁かれる。 お願いが可愛くてにやけながら、後ろに手を伸ばしてなでなでする。 「いつもありがとう、お疲れ様」 そうやって言うと、彼は少しだけ抱きしめる力を強めて 「一言足りない」 と拗ねたように呟いた。 「ありゃ、ばれた?」 「あたりまえ」 急かすように、私の肩にすりすりしてくる。 「ふふ、だーいすきだよ?」 彼のほうを振り向きながらそう言うと、 「俺も大好き」 と顔を赤らめた彼が、ふんわり笑った。 END 読んでくださりありがとうございます!楽しんでもらえたら幸いです。 臣です。おみ、と読みます。年下でも年上でもそうですが、疲れているときに甘やかしてくれる彼氏さんに憧れます(笑)皆さんの疲れを少しでも癒せたら、とっても嬉しいです。一週間お疲れ様でしたーっ! 感想やアドバイス、お待ちしてます。応援してくださる皆さん、大好きです! ※自分がされて傷つくことは、絶対にしないでください。
花咲く空を見上げて
私は桜川柚花(さくらがわゆずな)。 恋してます。 大好きな人がいます。 いる。と思ってた。私だっているって心の中ではいいたい。でも言えない。 きっと私。恋がしたかっただけなんだ。 一途に1人を思っているときの私が大好きだから。悩んだり泣いたり笑ったり、頑張って恋をしているときの私が好きだったんだ。 だけど今更何?悔やんでも戻れない。 一年前 私には大好きな人がいた。友希くん。あの頃私は、今よりずっと輝いてて、自分に正直に生きてた。そんな毎日に満足していた。 けど、どうしても気持ち伝えたくて。 あの花が咲いたら友希くんに告白しよう。そう決めてた。登校途中に毎日見る、チューリップの花。 そして2週間後、とっても綺麗なチューリップの花が咲いた。空も晴れていたし、私は気持ちを固めた。そして、 「友希くん。大好きです。付き合ってください。」 結果は、ごめんなさい。だった。友希くんには彼女がいるらしい。 泣いて泣いて、空を見上げて。笑おうとしても涙がこぼれて。 だから決めたんだ。新しい恋をして、友希くんより幸せになってやろうって。新しい恋さえすれば、きっと友希くんを忘れられると思ったから。 なのにダメだった。好きが何かわからない。あれ?恋ってどんなんだっけ... その時近くて携帯がなった。クラスメイトの西川くんからだった。何だろう?ええと。 「好きな人いますか?」 だって。いないよーって答えたけれど、その次の日から少しだけ気になる存在になった。私はそれを恋と決めつけた。 中途半端なアピールをして、話せただけで喜んで。満足してた。そんな日々を過ごしていると、、、 「大好きです。絶対に幸せにします。」 告白されてしまった。けど素直にお願いしますって言えなかった。 好きなのに、好きなはずなのに....。恋。したかっただけなのかな? それなら本当に申し訳ない。すると彼は一言。 「柚花が振り向いてくれるまでずっと待ってるから。少しずつ。俺のことを好きになって欲しい。」 私は言葉どうりにちゃんと彼に向き合った。そしたら1年後。本当に好きになれた。大好きになれた。 「待たせてごめんなさい。大好きです。付き合ってください。」
1つの宝
昔から伝わる古くの宝が沖縄の海の底にねっむっている。何千人の人がその宝を探しに海に出た。だが波に流され皆死亡した。 彼女の名前は、櫻井咲(さくらいさき)11歳の小学五年生。咲は旅行が大好きな女の子だった。あるとき応募していた旅行券が当たったので姉の真紀(まき)15歳と旅行に行った。旅行先は沖縄。咲は大はしゃぎ。ホテルに荷物を置き海へ魚つりにいった。真紀はその後トイレに行った。咲は真紀を驚かせようと悪だくみをたくらんでいた。その時岸にビンが落ちていた。何十にもなっているビン。咲はとっさに開けた。そこに書かれていたのは、 「三本目の滝 流れるふもと 授かる宝」と書いてあった。咲は謎解きが得意。毎日謎解きの問題を解いている。そのとき真紀がトイレから戻ってきた。咲はビンを岩の後ろに隠し魚つりをした。次の日の朝、咲と真紀は別行動となった。咲はビンの謎を解いた。咲の推理はこうだ。授か滝の三本目の滝の麓だと推理した。授か滝はすぐ近くだった。約15分ほどでついた。咲は滝のふもとまで近づきあたりを見回した。謎の箱がある。木ででき、鉄鉱石がはまっている箱。咲はワクワクした。その時真紀から電話がかかってきた。もう集合時間を過ぎていたのだ。咲にとってはまだ10分ほどしか立っていないはず。咲はその箱をカバンの中に入れ真紀の元へ急いだ。 咲はホテルに戻りその箱を開けた。中には… 咲はその後沖縄旅行から帰ると事故死した。 あの謎の宝はなんだったのだろうか。 みなさん楽しんでもらえましたか? あくまでもフィクションです。
どうにかして戻りたいです。
期末テストの結果は思ったよりも良くてホッとした。 これなら第一志望の名門私立高校に受かれる。 私は中学校から帰りながらそう思った。 横断歩道の信号が赤色なのを見て立ち止まる。その直後、私の目の前で追突事故が起きた。車と車が追突した。 赤い血がついたエアバッグ、曲がってはいけない方向に曲がった首。 悲鳴が私の喉から迸った。周りからも悲鳴が上がる。 こういうときってどこに電話するんだっけと考える。117?いや、時報だ。 ああ、こういう時に限って頭が止まる。回転しない。こんな時に回転しないと意味がないのに。テストや授業の時に回転しても大事な時に頭が働かなきゃ助かる命も助からない。 115は電報。118は海上保安庁。海の猿の出番は地上の追突事故じゃない。えーっと、えーっと、119と110だ。 携帯電話を撮ろうとスカートのポケットに手を入れた時、どこかで雀が鳴いた。雀の鳴き声を聞いた私の意識は遠のいて、視界が真っ暗に染まった。 「どこですか、ここ」 私は家で挟まれた舗装されていない道に佇みながら呟いた。 周りの人はドラマに出てくるような浴衣を着ていて、女性は髪を丸髷などに結っていた。 と、遠くから男の人たちがやってきているのが分かった。 ありがとう、私の視力、3.0。 浅葱色の羽織はほとんど着用されていなかったって本当だったんだ。 事故の時は働かなかった私の頭は今度は働いてくれた。 新撰組だ。教科書や本で見覚えのある顔が一人、いた。 新撰組、池田屋事件とかで有名な組織。近藤勇、土方歳三、沖田総司、永倉新八、山崎烝などがいた組織。 ということはここ、幕末?幕末の京都?徳川慶喜とかいるの? ところで、ここって京都?私、新撰組に詳しくないから、新撰組イコール京都という式が成立してしまっているんだけど。 とにかく、隠れようと思った。 私は武器を持っていない。人から盗むわけにもいかない。新撰組の人は主に尊皇攘夷派の人を取り締まっていたようだけどこんな見慣れない服を着た人は警戒するよね。もしかしたら殺されるかも。殺さない程度に痛めつけられるのはもっと嫌! イケメンな土方歳三とか顔が分からない沖田総司とか見てみたいけどこの際、隠れよう。 私は全速力で近くの家に向かって走った。 新撰組、カッコイイー。 私は家の庭に植えられた、葉が茂っている木に身を潜ませた。 新撰組の人たちに視線に気づかれるとまずいから新撰組から目を離してここは何年か考える。新撰組の前身、壬生浪士組が結成された後、つまり、1863年より後。 私が来た年から1863を引くと、ちょうど200年前だった。 折角、幕末にタイムスリップしたのだから会ってみたい人はいる。土方歳三とか沖田総司とか徳川慶喜とか孝明天皇とか。でも、土方歳三や沖田総司にそう簡単に会えるわけないし、徳川慶喜や孝明天皇に会うのはもっと大変だ。もともと会えるなんて思っちゃいない。 歴史の中で起こった悲劇は止めたい。でも、止め方が分からない。大政奉還も、戊辰戦争もきっと止めることは出来ない。大体、もし過去が変わったら未来が変わってしまう。明治維新も、王政復古の号令も無くなるかもしれないのだ。それでは、200年後の未来から来た私としては困る。非常に困る。 私は新撰組が見えないことを確認すると家に植えられていた木から出て、どうやって2063年に帰ろうか悩んだ。 携帯電話をポケットから出して圏外であることにショックを受ける。予想していたことだけど、いざ圏外と表示されているのを見ると悲しい。電報くらい打たせてよ! 怒りに任せて木に蹴りを入れると、足が痛くなった。それにイライラして舌打ちをする。 元いた時代に帰りたい。 雀の鳴き声を聞いた私は幕末にタイムスリップしてしまったのだ。 「雀。雀が鳴けば私はきっと元いた場所は戻れる」 雀、雀ってどこにいるんだろう? 私は雀を求めて歩き始めた。 新撰組に見つかった。 私は何番隊に追われているの? 怖いんですけど!怖いから別のことを考えよう。最悪の結末よりももっと楽しいことを考えよう。 200年も昔の人だから今の男の人と比べたら背は低い。だけど、体力がある。流石は、新撰組。 この隊は何番隊なんだろう。 沖田なら一番隊、永倉なら二番隊、斉藤なら三番隊。 会うなら、新撰組よりも徳川慶喜や孝明天皇の方が良かったかもしれない。いや、確実に良かった。 私は角を曲がった。その瞬間、雀の鳴き声がすぐそばでした。 私はポケットから携帯電話を出すと119にかけた。 あれは何だったんだろう? 私は悲惨な事故現場から目をそらすと、オペレーターの質問に答え始めた。
事故
すごい衝撃音で俺は目を覚ました ここは車の中。密室の車内には酒の匂いがこびり付いている そうだ。明け方まで居酒屋で飲んでいたんだ 「大丈夫ですか」 そんな声が少し離れた所で聞こえた 横たわる人が2人。子供と、その親だろうか 体と道路を赤く染めていた 「俺も少し見に行くか」 野次馬達の中に行こうと車を出たのは良かった だが車の前方を見ると、思いっきりへこんでいる 「もしかして」 と思ったがそれが本当になったなんて、何度も何度も目をこする 間も無くすると救急車の音が響きだした 警察も俺の車に押し寄せてくる 「貴方は2人、ひいたんですよ」 酒のせいだろうか、意識が朦朧とする中でその言葉が肩に重く乗りかかってきた その時はまだ、こんな事になるとは思ってもみなかった…… それから数日後___ 事故があった道路は事故の跡形も無くなっていて 前と同じように車が走っていた そしてあの親子は、あの日を最後に息を引き取った 残ったのはボロボロになった洋服と、遺族達だけ 2歳の小さな体には強い衝撃が加えられて 子を守ろうとしたその母は全身を傷だらけにした 残された父は語った 「2人には未来があった。幸せで暖かい未来が…それを事故なんかでぶち壊されて もう帰らない。あの時も、家族も」 どうして俺は罰せられなかったのかな…… 精神不安定だからって、幸せを奪ったのは事実なのに 後悔しても仕切れないほど心に穴が空いていた 罪償い。でも無いが、少しでも自分を慰めるために今日も花を供える 手を合わして 「天国でお幸せに」 なんて良い人ぶって。自己満足だよこんなの そんな事したって何も変わりゃしないのに。悲しみは消えないのに また今日もどこかで事故が起こる もうこれ以上幸せがなくならないように願っている どうも目高です。交通事故のお話です いつもコメント嬉しいです!
ずっと1位…?
1位、野々原 理苺さん!(ののはら りい) やった!ま、当ぜん? 私はスケ一卜をやっている中3、野々原 理苺。 3才の時はじめたから、12年目かな~ もう練習しなくてもヨユ一で勝てる、まぁエリ一卜ってやつ? 人気も右かた上がり。 次はX月の○△大会か、ま、練習しなくていっか! てきはいない.大丈夫! ~○△大会~ 今からけっしょう。相手は…っと水川 愛(みずかわ あい)と西宝 香美(かいほう うみ)か。 新人だな ヨユ一!ラッキ-! エントリ一No.3野々原理苺さん… シャ一ッ…ス一ッ… クルクルッ! 「ダプル卜一ル一プ!」アナウンサ一の声。 そして私は2回のミスの後、パフォ一マンスを終えた。 「けっかはっぴょう!」 アナウンサ一の声か。フン、よゆうだろう。足上がるかな?1位の台に乗るじゅんびっと… 3位、西宝 香美さん! パチパチパチ… 2位…(フン、水川か?) 2位、野々原 理苺さん! パチパチパチ… えっ? 「ちょっとアナウンサ一!まちがえてんじゃないわよ!」 一気に会場がざわつく。でも、私が負けるはずない。2位のメダルなんてなかった。 バッと台本を見た。2位だった。 「ウソだウソだ!私は勝ったはず!あんなヤツに負けない!」 するとまたふしぎな…いやおかしいげんしょうが起きた。 かん客せきから聞こえたのは、私をかばう声じゃなく、ひはんする声だった。 「理苺ってこんなヤツだったの?」「私の時間かえして!」 しまいには、「これなら1位の水川さんの方がいいな」 私はもう、1位じゃない。何のせい? あ、「練習しなかった」から? あぁ、バ力だったなあ…私。 ファンのひはんの声とつめたいめせんの中、私は氷の上にくずれ落ちた。 END ハ口ハ口!はつ卜一コ一の季です! あん と読みます 読んでくれてありがとうございました! 楽しんでいただけたら辛いです。 感想お待ちしています。
思い出のラズベリージャム【短編小説】
「美味しい?」 「めっちゃ美味しい!」 私の名前は伊崎恋葉(いさきれんは)。 彼は私の彼氏の、桜井優仁。 今は彼氏ですが、昔は好きな人でした。 3年間想い続けて、料理ができるようになった時にラズベリージャムをプレゼントして告白しました。 __「ずっとずっと好きでした!これ、貰ってください!」 「俺もずっとずっと好きでした。これ、今食べていい?」 「うんっ!」 パカッ 「甘酸っぱくて美味しい……。」 「ほんとにっ!?これ、私の青春の味~♪」 「やばいっ!美味しい!」 __というようなことがありました。 「ねぇこれ、告白してくれたときのこと思い出すね。」 「私たちの思い出の味じゃない?」 「確か青春の味って言ってたよな。」 「それは忘れて~!」 みなさんにも思い出があると思います。 私たちの思い出の味は手作りのラズベリージャムです。 甘酸っぱくて美味しいラズベリージャム。 もしかしたらこれが作れなければ、私は彼と一緒にいられなかったと思います。 一歩踏み出せば、自分の中の世界は変わります! 想いと勇気があれば、なんでもできる。 みなさんにこのことを伝えたいです。 そうして、幸せというものを知ってもらいたいです。 みなさんの恋が叶うことを、私は願っています。 end… のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんばんは♪秋菜です 小説書いてみました! みなさんの思い出の味はなんですか? 秋菜はお母さんの卵焼き!(笑) 見てくれるとめっちゃうれしいです♪ アドバイス、感想待ってます♪
男前彼女の招待状
ガチャリ、と鍵穴に鍵をさしこむ。 ぱたぱたと走ってくる足音に、思わず口元を緩めた。 『ただいま』 ドアを開けると、彼が待っている。 『・・・遅せぇんだよ、ばか・・・』 口を尖らせながら、私のコートと鞄を受け取ってくれる彼。 『ごめんねぇ。・・・ここしばらく残業続きだったからなぁ』 廊下を進んで、寝室に着替えを取りに行く。 ベッドの上の状態を見て、小さく笑った。 私の部屋着やパーカーが、1つの塊になって転がっている。 ・・・彼には、寂しい時、私の匂いがついたものを集める習性があるのだ。 『ふふ・・・寂しかった?』 後ろの彼を振り返って、少し意地悪な質問をする。 『お、お前が早く帰ってこないのが悪い・・・!』 顔を真っ赤にする彼。おいでと腕を広げると、大人しく腕の中に収まった。 ・・・普段はツンケンしてるくせに、こういう時だけ素直にデレるんだから。 『明日、あなたの誕生日だね』 こくり、と、肩のあたりで頷く感触。 『だから、仕事全部終わらせて有給取ってきたよ』 ピク、と柔らかかった身体が強ばる。 『ケーキも予約したし、実は映画のチケットも取ってあるんだけど・・・記念日デート、しに行かない?』 ・・・ギュウ、と抱きつく力が強くなる。 『・・・する』 『うふふ、良かった!・・・明日、楽しみにしててね?』 ・・・サプライズでプレゼントする予定のの腕時計は、喜んでもらえるかな。 彼の驚く顔を想像して、一人忍び笑いをする私なのだった。