短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

心、隠し

感情の電気が無くなる限界まで 精神のロープが切れる寸前まで 苦しみを砕き 怒りを潰し 我慢した 怒りを出すため、涙を流した それは熱き炎となり 悲しみを出すため、涙を流した それは冷たき氷となる やがて心は鬼と化す 心を刻まれ 傷つけられ 踏みつけられ 苦しい 泣いても良い 頑張れ 小さな涙の跡をのこして 読んでくれてありがとうございます この小説を読んで、少しでも、元気が出たら良いなと思いながら書きました

短編小説みんなの答え:23

パパもママも成長する

「ま、んま」 「おっ!」 「えっ」 息子が、今確かにママと言った。 「えーずるいってー」 「いやぁパパに勝てるなんてねー」 むくれる旦那に意地悪な笑いを向けつつ、息子をそっと抱き上げる。 「ちゃんとママって言えて、偉いこさんですねぇ~」 目を細めて息子にそう語りかけると、 「ふぇっ、ひにゃ!」 と笑い返される。我が息子ながらとても可愛い。 「ねー絶対パパの方が難しいってばー」 まだそう言う旦那に、つい笑ってしまう。 彼とは結構長い付き合いなのだけれど、昔はこんな感じではなかった。 食えないタイプで、私が振り回されることが多くて。どうしてこの人はこんなに余裕なんだ?と何度思ったことか。 変わったのはいつからだっけ、なんて思う。 多分、一番大きく変わったのは子供ができたとき。 普通の変化な気もするけど、私にとってはすごく嬉しかったのを思い出した。 「うっ……」 食べづわりになってしまって、お腹が空くのが怖くなって。 鏡を見ると、肌が荒れて、やつれた自分が見返して来る。 そんな毎日だった。 妊娠ってこんなにつらいの? そうやって泣きそうになって。 でも私には 「ただいま」 そうやって帰ってきてくれる彼がいた。 「ごめん、家事できてなくて……洗濯物もやってもらっちゃって」 その前の夜眠れなくて、彼よりも後に起きた今朝。 もう彼は出勤していた。 でも洗濯物が干してあって、台所には洗われたフライパンと白い食器。 食卓には置き手紙がおいてあって、 『おはよう。 朝ご飯、一応冷蔵庫に入れたから、食べれそうなら食べてね。 食べれなかったら、夜俺が食べるから。 無理はしないで。早く帰って来るね。 あ、みかんのゼリーもあるからね。 くれぐれも無理しないでね。』 と書いてあった。無理をするなという内容が二回も綴ってある。洗濯物くらい当たり前、というみたいに、手紙には洗濯物について触れられていなかった。 みかんのゼリーは、私が悪阻でも唯一食べられるもので、ありがたく食べさせてもらった。 「いいの。……お前の辛さは代わってやれないんだから、これくらいさせて?」 心配そうに、私の頭を撫でてくれる。 「ありがとう……だいすき」 素直にそう言うと彼も、 「俺も好き。大好き」 と目を細めて言った。 (良い旦那さんって、こういうのを言うんだろうなぁ) そう思う。 付き合ってた頃は、好きなんて言葉、めったに聞かなかった。 でも最近はよく言ってくれる。なんでだろうって思ったけど、理由はわりとすぐ気づけた。 私を安心させようとしてくれてるんだ、って。 辛くて辛くてたまらない私を、気遣かってくれて。 でも言葉だけじゃなくて、行動にも表してくれる。 妊娠中に、旦那さんに不満を抱く人が多いって聞くけど。 (うちは逆かな) もっと好きになって、ありがとうって気持ちでいっぱいになった。 ……そんな、辛いけど愛にあふれた日々を送って。 しばらくして安定期に入ったら、親になるための勉強を二人でした。 赤ちゃんのための服とか、必要なものを一緒に選んで。 出産が近づいたときはいっぱい心配してくれて、いっぱい助けてもらって。 そうやって生まれてきた、私たちの赤ちゃん。 はいはいが出来るようになって。 立てるようになって。 喋れるようになって。 どんどん、成長していく。 「ぱっ、ん、へぁっ?」 「え、今"パ"って言ったよね!?あとちょっと!!」 「ふぇっ……」 興奮している彼に、息子がびっくりしている。 「ちょっと、びっくりしてるじゃんか~大人げないなぁ」 「自分が呼んでもらえたからって余裕かよ……くそー」 食えなかった彼は、息子のために優しくなって、そして甘くなっていく。 私は、彼と息子、二人を愛して成長していく。 息子はもちろん、どんどん大きくなって。 反抗期とか来るのかなぁなんて想像して、その前にイヤイヤ期?なんて思って少し苦笑いする。 ───でも私は愛するよ。絶対に、ずっとね。 「ぱっ、ぱぁ?」 「えっ……言えた、よね、え、え!!」 彼が喜んで、甘い笑顔で笑っている。それを見て私も口角を上げた。 彼がいないときにこっそり『パパ』の発音を教えていたことは、まだ秘密にしておこうと思う。 END 読んでくださりありがとうございます!楽しんでいただけたら幸いです。 臣です。おみ、と読みます。もちろん未経験なのでいっぱい調べましたが、何か問題があったら優しくご指摘ください……。良くあるネタで申し訳ないです。 感想やアドバイス、お待ちしています。喜んで読みます! ※なりすまし・盗作等は本当に悲しいです。絶対にやめてください。

短編小説みんなの答え:13

エアコンが故障大事件(コメディ)

「暑い!あっつい!」 扇風機を付けても全然涼しくならない。 暑すぎるからエアコンを付けよう。 ピッと音がしてエアコンが付く。 …はずだった。 「あれ?エアコン付かない。エアコン壊れた!?」 何度やっても何も起こらない。 音は出ないし、リモコンの電池だと思って電池を変えても何も起こらない。 「お母さん!エアコンが壊れた!」 「えー!?買い換えないといけないじゃない!」 「ねえ、暑いから由奈んち行っていい?」 「いいわよ。5時までには戻って来てね」 「はーい」 てくてくてく…。 \ピンポーン/ 「はい、斎藤です」 「野村です!」 「ああ、しずかちゃんね!由奈もいるから、入りなさい。涼しいわよ」 「ありがとうございます!」 あ、言い忘れてたけど、私は野村しずか。 「由奈」っていうのは、私の親友で、本名は斎藤由奈。 由奈は、優しくて頑張り屋。 そこに──── ガチャっ。 「あ、しずか!いらっしゃい!」 「由奈!エアコンが壊れたから来たのw」 「そうだったんだねw涼んでいきな!」 「いぇーい!」 「お邪魔しまーす!」 私は由奈の家に入る。 「…ん?あ、暑くね…?」 「あれ?エアコンの風が出てない。さっき消したんだっけ?」 由奈はエアコンのリモコンを操作。 「…あれっ!?エアコン付かない!」 何回やっても付かない。 デジャブ…。 「ってか、え!?どうするの?」 そう、パニクっていた時。 カサカサカサカサ… し:「え!?何!?」 由:「Gだ!どうする!?」 し:「とりあえず新聞ある!?」 由:「あるよ!…はい、これ!」 し:「ありがとう!…でも、殺す勇気がない」 由:「じゃあ私がやるから!頑張る!」 し:「感謝!」 バシッ!!! 「「つ、潰れた…」」 「由奈、ありがとう!」 「うん!…てか、暑いね…」 「あ!アイス食べる?しずかが昔から好きなソーダアイス!」 「食っべる~!」 てってって… 「はい!どーぞ」 「ありがとう!」 シャクシャク…。 「美味しい!本当にこれ大好き!」 「ね!私も大好き!」 はじける笑顔になって、平和な時間を過ごしていたら…。 カサカサカサカサ… 「…ねえ、なんか音聞こえない?嫌な予感するんだけど」 「え?」 「って、由奈!後ろ!!」 「え?え…。」 そこには、2匹のGがいた。 「ぎゃあああいやあああ!!!!!」 由奈の叫びがこだました。

短編小説みんなの答え:4

狼男と盲目少女

狼が人間に恋をした。 その人間は目が見えなかった。 狼はその事を知ると、何をしてでも彼女の守りたかった。 狼は考えて考えて、一つ思い付いた。 「人間になればいいんだ」 狼が人間になるなんて不可能。 そんなことは狼にはわかっていた。 「だけど彼女を守るためなら」と、 狼は頑張った。 ある日、狼はついに人間になれた。 その事がとても嬉しかった。 街を歩いていると、彼女に出会った。 「っ...///」 会ってみるとやっぱり可愛い顔だ。 透き通るような黒い長い髪。 肌白い肌。 輝く黒い瞳。 彼女の全てが狼には美しく見えた。 そんなとき風がビュウッと吹いて、 あの人間の白い帽子が飛ばされた。 「あっ...あれっ...? 帽子...何処に行ったんだろう?」 人間は自分の回りをアタフタと手探りで探す。 狼が探していると、道路に帽子があった 「あそこだ!」 狼は車を飛び越え、帽子をキャッチした 歩道に戻ると、人間はキョトンとしていた、狼は彼女の方へ歩き帽子を渡した。 「はい、帽子。 ちょっと汚れちゃたけど...」 「いえいえ!ありがとうございます! あの...私、リアというんです。 名前を教えていただけますか?」 名前... そんなもの狼にはなかった。 何て言おうと悩んでいると、一つの名前が頭を横切った。 [マモル] その言葉が自然と口に出た。 「マモル。 俺の名前はマモルだ。」 「マモルさん...素敵なお名前ですね! ありがとうございました!」 リアはペコリとお辞儀をして歩いていった。 その背中を見送るつもりだった。 名前を聞いただけでよかったのに。 マモルは、リアの肩を掴む。 リアは振り向いて少し怯えていた。 「リア大丈夫だ、俺だよ、マモルだ。」 「マモル...さん?」 怯えた顔に笑みが出てくる。 この笑顔をもっと俺は見ていたい。 ずっとずっと一緒にいたい。 大好きなリアと一緒に... 「リア...実は俺...リアの事!」 リアとの生活が始まった。 恋人になれたんだ。 でも...一緒に住むことになるから... 俺が狼だってこと、言わなきゃなぁ... そう思いながら二人分の夕飯を作る。 盛り付けて、テーブルに出した。 するとなにやらリアが深刻な顔をしている。 「リア...?」 「マモル、ごはん食べたら私の部屋に来てくれる?」 「?うん...」 ご飯を全て完食して、片付けようとするとリアが手をグイッと引っ張った。 そのまま部屋に連れていかれる。 するとリアがこちらを向いた。 「マモル、私に何か隠してるでしょ」 「なっ...なにいって...」 「嘘つかないで」 「ッ...」 このとき初めて怒った顔のリアを見た。 「隠してるの...分かった...?」 「うん、マモルなんか心にモヤモヤ溜めてるから。 なんか隠してるのかなぁって」 マモルは、リアを後ろから抱き締める。 「うひゃあっ!ビックリしたじゃん!///」 マモルはしっぽをリアに巻き付ける。 「なぁ、リア。これなんだと思う?」 「しっ...ぽ...?」 リアはしっぽをモフモフとさわる。 正直くすぐったい。 「怖い?」 怖いと思う。 目の見えない真っ暗な世界でさえ、恐ろしいのに。 自分の彼氏が狼だったなんて急に言われたらビックリするよなぁ。 怖いよなぁ。 「別れよう」なんて言われても、 なんも言えないな。 「怖くないよ。」 「えっ?」 「マモルだから...怖くない」 「リア...ありがとう!」 チュッ マモルは顔を近づけさせて、キスをした 「んー!んーーー!」 リアが息苦しそうにしている。 「はぁ...はぁ...」 「ゴメンネッ」 「むぅ...」 大好きな君にだけ教えた秘密。 誰にも言えない二人の秘密。 狼と盲目少女の恋はまだまだ始まったばかりなのだ。 「「大好きだよ、これからもずっと」」

短編小説みんなの答え:2

鏡と私

猫かぶってたいよ。 自分隠してどっかにやって、ドブの中に捨てるんだ。 猫だけになっちゃえば何も苦しかないやって思ってたんだ。 思ってたのに。 「今日どうだった」 「席替えで嫌だった子がいたから席変えてあげたんだ。」 「ルール違反じゃないの?」 「そうかも知んないけど。バレてないよ。誰も損しちゃいないよ。」 「そっか」 自分と相手入れ替えて。 相手をダメな奴みたいに話すの疲れたよ。 もう許してよ。 何を。 こんな自分を。 何で。 もう嫌だから。 でもそうなったら「生きていい」なんてのが無くなっちゃうよ。 いやだ。 でしょ。 自尊心なんかどっか行って。 どうなってももういいやなんて思えてきて。 明日迎えたくなくて夜に枕を汚すんだ。 もう自分の中身見たくもないよ。 残った仮面だけで動いて。 気持ち悪いって。 だって。そうしたのはあんたじゃない。 そうだけど。 鏡の中の自分と話しても。 戻りたいと思えなくて。 母さんが来た。 行かなきゃ。 一瞬鏡と目が合うけれど。 虚しい顔も見たけれど。 どうだっていいや。 「いまいくー。」 コメント お久しぶりです。それかはじめましてかしら。 久しぶりに書いた小説なので、面白くなかったら申し訳ないです。 読んでくださった方ありがとうございました。 ではまた次の機会にー。 by地縛霊

短編小説みんなの答え:3

悪魔の契約

私は結衣。小学六年生。今、好きな人がいる。晴人君だ。しかし、今晴人君が親友の藍に告白してるのを目撃した。 晴人「藍、好きだ!付き合ってくれ!」 藍「、、は、、はい、実は私も好きだったんだ」 晴人「そっか~よかった~、振られたらどうしようってずっと思ってた」 藍「えっと、これからよろしくね!晴人君!」 晴人「おう!」 藍……私が晴人君のこと好きだって知ってるのに…… 私はこれ以上この場にいられなくなり、すぐさま家に帰った 自分の部屋にて 藍、絶対に許せない…許さない許さない許さない許さない許さない しかしそんな自分に嫌気がさして涙が出てきた 結衣「うぅ‥ひぐっ」 ??「はーい、こんにちは~、地獄よりまいりました悪魔で~す」 結衣「は?」 私は目を疑った。悪魔……?そこには私と同じくらいの全身黒い服の男の子が立っていた。 悪魔「結衣さんあなたは選ばれました!よってあなたの望む人を消します!」 結衣「消す……?」 悪魔「消します!〇すというよりこの世にいないものとします。恨んでるんでしょう?あなたの好きな人と付き合うことになった親友を」 確かに恨んでる。でも、藍は私の大事な親友‥‥‥‥ ピコン 藍からLINEが来た 藍「ねえねえ!晴人君と付き合ったんだ!結衣、ごめんね~」 ‥‥‥‥許せない。人がこんなにも苦しんでるのに。 結衣「悪魔、藍を消して」 悪魔「はーい、了解しました!」 藍の家にて 悪魔「こんばんは。結衣様の命令により貴方の命、いただきにまいりました」 藍「へ?結衣?」 悪魔「結衣様は貴方のこと恨んでらしたよ」 藍「結衣が……?」 悪魔「はい、結衣様の好きな方と貴方が付き合うことを」 藍「あ~、でも仕方ないんじゃない?私の方が魅力的だったのよ」 悪魔「ほう」 結衣の部屋 悪魔「ただいま~」 結衣「…………おかえり」 悪魔「消してきました~、あなたの望むまでです」 結衣「ありがとう」 学校にて いつもと変わらない教室。藍はいないけど。 晴人「おー、結衣おはよう!」 結衣「おはよう。元気だね」 晴人「まあな、俺元気くらいしか取り柄ないから」 結衣「そんなことないよ」 晴人「そう言ってくれると嬉しいぞ」 その様子を木の上から悪魔が見ていた。 悪魔「ふーん、あいつが晴人か~、気に食わねえ。あとで消そうかなぁ。‥‥‥‥結衣ちゃん可愛いな~、これが恋?晴人を消すよりも結衣ちゃんを学校で孤立させて、俺にしか頼れないようにしてやるぞ~。俺に泣いて助けを求める結衣ちゃん‥‥‥‥ふふふ、楽しみ~」 END

短編小説みんなの答え:3

袖__

「待って…ください」 夕日と、廊下と、私と、彼。 私の手は彼の袖にのびていた。 「夕知君が、好き…なんです。」 『…ありがとう。』 彼は、夕日に消えた。 失恋なんだろうな、って分かった。 優しい彼がこんな態度をとるくらいなんだから。 __嫌われてたのかもしれないな。 ろくに喋れないし、アピールもしてないんだから、そうだよね。 もったいないとか思ってる私は、諦めきれてないんだろうな。 せめて、きっぱり振ってほしかった。 ありがとう なんて曖昧。 それなら、私を否定してほしかった。 好きじゃないと、言ってほしかった。 でも__それが彼の優しさだろう。 傷つけるのなら、曖昧に断ってあげよう、そう思ったんだろうな。 今は__その優しさが、痛い。 私だけにある優しさじゃないから。 今まで通りにしなくてもいいよ。 そう、“普通”に戻ることすら痛いの。 最低だけど、もう会いたくないな。 私がいても変化はないんだから。 もう一回、袖を握らせてほしいな。 私の曖昧な気持ちを終わらせて。 夕日ってこんなに、虚しかったっけ。 あぁ、まだ諦めきれてないんだろうなぁ。 なら、消えてしまえ。青春__end 休み時間!!きーんこーんかーんこーん 最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 まだ語彙力が皆無ですが温かい目でよろしくお願い致します!! 本当にありがとうございました(_ _) #幸せと共に… ゆは

短編小説みんなの答え:3

*小説*春のセンパイは私の心を溶かした

放課後、図書室に行くと、いつも先輩は居る。 図書室に勉強しにくるのなんて、私と先輩くらいだから、いつも二人きりだ。 それでも、話したことがない。 私はいつも、一番端の列の、入り口に近い席に座る。 先輩は窓から二列目に、窓に向かうように座っている。 人と話すのが苦手な私に、この放課後の図書室は、一番落ち着ける場所だった。 決して沈黙ではないその空間に、ペンを走らせる音、教科書を捲る音、付箋を剥がす音、そのどれもが心地よくて、少し開いた窓からは、風が一番端の私の席にも柔らかく吹いてくる。 ふと前に目線をやれば、頬杖をついて外を見つめる先輩がいた。 その瞬間、風が強く吹き、桜が先輩のもとへ舞い落ちる。 風の所為で勢いよくページが捲れる教科書に先輩は目もくれず、髪におりた桜を取ろうともせず、ただ外をみつめるだけ。 いつも図書室は、私が先に出る。 短針が五と六の間を指したころ、私はこの空間を後にする。 私はこの時間が大好きだった。 桜が紅葉に変わったころ、先輩は来なくなった。 もう卒業する先輩は、いろいろと忙しいのだろう。 それでもなにかが物足りなくて、私一人だけが立てている生活音に、虚しさを感じるだけ。 私はいつもより早く切り上げ、帰宅した。 暖房をつけないととてもじゃないけど勉強できない季節、先輩はきた。 私が反射的に目をやると、先輩と目が合う。 ちゃんと顔を見たのは、これが初めてだ。 目元を隠してしまいそうな前髪、茶がかった髪に、無機質な表情をしている。 これは世間でいう、“イケメン”の類いなのだろうか。 恋愛に疎い私にはよく分からないが、 カッコイイカオだなと思った。 目を逸らそうとすると、先輩の声が教室に響いた。 「あのさ」 よく透き通った声だった。 ノートに向かう私に、先輩は言葉を続けた。 「俺のこと、覚えてる?」 『えっ』 予想外の質問に、私は思わず先輩のほうを向いた。 覚えてる?……覚えてる、って、なにが……? 「やっぱりそうだよな」 『えっ……?』 すると先輩は私の横の椅子を引き、隣に座った。 「俺が卒業する前に、いっておかなきゃと思って」 「柚羽(ゆわ)……だよな」 『は、はい』 「手、出せ」 何をされるのか 恐怖心があったけど、言われた通り手を出す。 「逆」と言われたので左手を出した。 すると、優しく私の薬指を掴み、何かをはめた。 『え……?』 よく分からない状況に戸惑っていると、先輩が口を開いた。 「俺が子どものときさ、親と喧嘩して家を出たんだ。 そこでたまたま行き着いた公園にお前が居てさ。 泣いてた俺を心配したのか、白詰草で指輪をつくって、俺にはめてくれたんだよ。 その、お返し? お前はもう覚えてないかもしれないけど」 左手を視界に収めると、おもちゃの指輪がはまっていた。 どこにでも売ってる安っぽいやつだ。 『これが、お返し……』 「わりぃ。いつか、ホンモノの指輪はめてやるから。じゃあ」 と、先輩は荷物を持ってドアノブに手をかけた。 『待って!』 『ほ、ホンモノの指輪……待ってます』 先輩はニコッと笑うと、今度こそ図書室を出ていく。 ……そうか、私は既に恋に落ちていたんだ。 左手のおもちゃの指輪を撫でながら、私はこの感情の正体に気づいた。

短編小説みんなの答え:3

恋と揚羽蝶【超切ない!失恋短編小説】

『さようなら』あぁ。また離れていく。 どれだけ高く飛んで、 掴もうとしても、 舞ってかわしてしまう君に見とれて、 やっぱり掴めない。 私のどこに嫌気がさしたの? ねぇ、戻ってきてよ………………。 三年前のあの日…。 君は私の指先に止まって来たね。 それも自分から。 それを今さら裏切って…何がしたかったの?あ、そっか。 アハハ…付き合った私が馬鹿だったのか。 もう…。信じない…。誰も…。 信じたら、 裏切られた時、 信じた分、 悲しくなるから……………。 揚羽蝶よ、さようなら……………。 コメント 揚羽蝶=彼氏に例えました! 失恋した時の気持ちってこんな感じですかね? 失恋した方が また新しい恋に歩き出せます様に───

短編小説みんなの答え:1

君へ

君へ。今、何をしていますか? 僕が君と出会って、もう三年が経ちました。 離れてから、一年と半年が経ちました。 君は僕を覚えている? 僕はずっと、君のことを考えてたよ。 君は僕の全てだから。 二、三年前の君は、毎晩のように泣いていた。 誰にも気づかれないように、声を上げず、そっと。 耐えられなくなった君は、僕の元へ来た。 正確に言えば、僕が君に寄って行って、君に手招きした。 その時から君の辛さや苦しみは、全部僕が受け取った。 君は僕に頼ってくれた。 時には、僕が恐いと思ったみたいだけど。 ある時、君の知り合いは言った。 君は危ない、危険だ、と。 君は僕を思い出して、自分の手首を見つめて、決めたんだよね。 "僕から離れて、僕を忘れる"ことを。 君は苦しみや辛さを自分で手に取った。 いつしか、君の手元には幸せも届くようになった。 そして、君は僕を忘れた。 僕は君だけど、君は僕じゃない。 今、僕が君に想うことは、 もう二度と、僕の存在を思い出さないで、 ずっとずっと、笑っていてってこと。 君に幸あれ。 _fin_ 琉亜です。 中々本質の分からないものになってしまいました(笑) ひとつだけ、いうとすれば、「君へ」のテーマは「離人症」です。 考察、感想お待ちしております。 読んでくださり、ありがとうございました。

短編小説みんなの答え:2

短編小説 「静かな夜の海と鳥」

ザァー…ザァー… 誰もいない海岸。 私は、ただ一人 海が間近に見える道を歩いていた。 空は、どこか遠くの星を映し出している。 一羽の真っ白い鳥が私の方に飛んで来た。と思うと、私の足元に着地した。 冷たい風が、潮のにおいを乗せて吹く。 鳥は、私の足を追いかけるようにテコテコと歩いた。 私が少し走っても、鳥は小走りでついてくる。 私が止まったら、鳥は真似したように止まる。 何なんだろう、この鳥は。 私は、鳥のことは気にせず歩いた。 ザァー…ザァー… 真っ白な鳥と私しかいない海岸。 私は、鳥と 海に朝日がのぼるところを見た。 終わり 最後まで読んでくださりありがとうございました!良ければ感想もお願いします!

短編小説みんなの答え:2

月夜と少女

僕は嫌いだ。身勝手なこの世界が、人に打ち解けられない自分が、ぐちゃぐちゃな人間関係が嫌いだ。だから僕は自殺した。ーーーはずだった。 「っっは!あ、れ?ここは?真っ白な部屋‥異世界?」 「目が覚めたか」 「っへ!?」  びっくりしすぎて変な声でた。僕に声をかけてきたのは小学3年生くらいの少女だった。長い銀髪に黒いワンピースを着ていて不思議な雰囲気を見にまとっている。 「‥君は?」  「私は死神だ。本来なら君の魂を取りに来た。」  「そっか‥じゃあ早く取ってどうぞ」  いらないんだ。こんなめんどくさいモノいらない。 「ちょっと待て。“ 本来なら” だぞ。あと命はモノじゃないぞ。」 「エスパーかよ。」 「‥死神だからなw」 なんなんだろう。悪いやつではなさそー‥だめだ。前もこうやって裏切られたんだぞ。僕の悪いクセだ。 「なんだ?君、裏切られたんだ。それで死にたいと‥でも大丈夫だ。」  「それだけじゃないー‥?」 「私と話すと死にたいなんて思わなくなる。話してごらん?」 はい?何言ってんだ。この人ー‥じゃない、こいつ。 「魂を取りに来たんだろ?」 「あ、聞いてなかったか? “ 本来なら” って言ったぞ。あと名前言ってなかったな。私の名はクロムだ。」    「‥クロム。じゃあなんだよ僕を死なせないように‥助けに来たって事かよ。」 「そうだよ。君には生きてもらう。」 「っ!?‥‥僕そんな悪い事した?」  「っはは、してないよ。心あたりがないはずだ。ただ話聞くだけ。」 「それじゃ、普通のスクールカウンセラーの人みたいじゃないか。」 「そうだな。死神カウンセラー‥かな」 「絶対誰も来ない、w」 「なんかひどくないか?」 二人で笑った。不思議と涙がこみ上げてくる。あー、ダメだ。僕のほおには大粒の涙が溢れ出ていた。   ー僕は誰からも必要とされなかった。僕はいつからか置物だった。「大丈夫?」なんて言われたことなくて、いつも一人で笑ってた。僕は必要とされる人になりたくて、誰かから頼られたくて、認められたくて、いい子ばっかしてた。自分をおし殺して理想の自分を演じてた。いつからか「自分」さえ分からなくなった。  「誰かに、誰かに」の “誰“ かなんて分からずに僕はコワレタ。  僕はボロボロになりながら辛かった事を話した。クロムは何も言わずに聞いてくれた。ぐちゃぐちゃな僕をきちんと見てくれた。初めて心が救われた気がした。 「君は、自分の意見を聞いたことはある?」  「っ‥‥ない」 「きちんと自分の言ってる事を聞いて、きちんと自分を褒めて、人生を楽しんで生きていくんだぞ。」   「‥‥死神に、まともなこと言われるとは…w」   「っ!‥失礼だぞ。死神差別だ!」   「っっははww」   「じゃあな君‥‥じゃなくて、ーー優くん。」 ーーーーーー「‥‥んん‥っっは!あ、れ?自分の部屋‥? っあ。」 外を見ると夜で、不格好な三日月が明るく見えた。なんだか静かな気持ちになった。また今日がやってくる。 ~~~~**~~~~ 最後まで見ていただきありがとうございます。初めて書きましたが、どうだったでしょうか。  ぜひ、感想聞かせてください。まってます。

短編小説みんなの答え:3

赤色の月

「あ、月が赤くなっとる」 父の車で川沿いを走っていた時のこと。地平線に近い位置にある月は赤く見える。それに今日は満月だから、その大きさや明るさと相まって余計に目立つ。 普段、見慣れた色でない月はちょっと恐ろしさもあるけど、やっぱり綺麗だ。 「ねえ、お父さん。なんで月が赤く見えるんやっけ」 ずいぶん前にも、同じような光景を目にしたことがある。その時にも理由を訊いた気がするが、何せメカニズムが難しすぎて覚えていない。 それはね、と父が口を開いた。 「赤い光が散らばりにくいからだよ」 父の話によると、他の色に比べて、赤色の光は大気の中でも散らばりにくいらしい。 だから、大気の層が厚い地平線近くになると、他の色が散らばって見えにくくなり、赤色が目立つ。 「上の方に昇って、大気の層が薄くなっていくと、いつも見るような色に戻るんだけどね」 窓の外に目をやり、月を見る。この色も、一時間後には変わって見えているのだろうか。 「でも、都会の方に行くと、ここみたいな田舎よりも大気の層が厚いから、結構上の方に昇っても赤く見えるんだよ」 「ふうん」 そういえば父は、母と結婚する前は結構都会の方にいた。だからそんなことを知っているのか。 「都会」、ということは、君は今頃真っ赤な月を見ているのかもしれない。 「君」が転校してから早一週間が過ぎた。私がいるここよりもずっと都会の方に引っ越すと聞いた時は驚いたけど、元気だろうか。なんだかんだ、君のことだからうまくやってる気もするけど。 寂しいとか、悲しいとか、そういう言葉では表しきれない感情が束になって襲ってきて、転校してしまうまでは何度も何度も泣いた。けど実際転校してしまうと、実感が湧かず、なんとなく不自然に軽くなってしまった心だけが残った。 一つ、心残りがあるとすれば。 君に私の想いを伝えなかったこと。 でも考えてみたら、連絡先も交換していたし、話そうと思えばいつでも話せるんだ。 あ、そうだ。私はおもむろにカバンからスマホを取り出し、君にメッセージを送った。 『月、見てる? 何色?』 程なく返信が来た。 『綺麗だよ』 直後、送られてくるのは、ビルの隙間から見える赤色の月の写真。 ……何色か聞いてるのに、『綺麗だよ』って、何。 もう一度、窓の外を見る。地平線からは少し遠くなってしまったが、まだ赤いままの月。 場所は遠く離れていても、君と同じ月を見上げている。 それだけで自然と頬が緩んだ。 「月が綺麗ですね」というアレです。ちなみに本当に地平線近くの月は赤く見えます。 満月の時はもうそれはそれは綺麗なので、よかったら見てみてください。

短編小説みんなの答え:4

人魚姫

ミ一ンミ一ン… さわがしく、セミが鳴いている 今日は!私、星野りお。現在プ一ルの授業見学中! Γ暑い…」 Γみお大丈夫一?」 あの子は、神奈月琴葉(かんなづきことは)とっても元気な子! Γてゆうかさ一、みおは何でいつもプ一ル休んでんの?」 ギクッ 「へっへ一おれは分かるぞっ!星野、泳げないんだろっ」 ち、ちがうもん!山本くんのイジワル! で、私のプ一ルに入れない理由…読者だけにお伝えします。 私は、水(お湯は大丈夫)がこしくらいまでつかると、体が あわにつつまれて、人魚になってしまうのです! そして、放課後。 「お一い!星野。プ一ルそうじ手伝え!」 えぇぇぇぇ!? 「んじゃ、プ一ルサイドの左半分よろしくな」 しかたなく、手伝うことにした私。もう!テキト一に終わらしちゃお! モップを持つ手にカを入れ、1歩ふみ出した時、 「ツルッ ドボ一ン ブクブク…」 足をすべらせて落ちちゃった!水の外にはおどろいた様子の山本くん (山本くん、こっちに来ないで!) もちろん私は、人魚の姿。 山本くんが私をプ一ルから引きあげてくれた 「え、星野?」 「えへへ…私ね、人間じゃないの。亅 「好きだ」 「へ?」 「おれは、星野が好きだ。人間じゃなくてもいい。おれと…つき合ってください!」 ~1年後~ 「ごめ一ん!おそくなっちゃった」 「いいよ、さ、どこ行く?星野」 *感想、よろしくです*

短編小説みんなの答え:2

七色の虹と白い子猫

雨が止んだら虹が出る。 私は虹が大好きだ そして、虹が出ると、『あの子』が出る。 私はあの場所へ行き毎日あの子を待っている 私は宇佐見 晴香!!お母さんが、晴ればれ生きて という意味でつけてくれた名前です!! そんな私は虹が大好き 雨が降ったら傘をさしあの場所へ行く さぁぁぁぁぁぁ………… あ…雨だ!!! 「おかっ!あ…いないんだった…… 行ってきます。」 私の母は、6歳の時交通事故で死んだ だっただっただった!!! はぁはぁはぁ………っ… 「美空!!」 すぅっ…… 雨が止んで、晴れてきた 「虹よでたまえ私を現せ…」 これが、美空が、でてくる、合言葉みたいなもの 「晴香!!久しぶり!!」 虹がでてきた。 虹の麓に行くと美空が出てくる 「晴れて綺麗だね。やっぱり、美空って、 笑顔が可愛いよ」 「ありがとね。私たちがあったのって いつ頃だっけね?」 「お母さんが死んだ日…… 6月頃だっけ?」 「あ、そうそう、大泣きできたよね あの日慰めるの大変でさぁ…」 「もぅ!やめてよ!!」 「「ぷっ!あははははは!!」」 あ…虹が薄れてきた 「私、もぅ帰るね。じゃあね!」 「またね。晴香」 手を振って帰ってった あっ!子猫だ。 え?拾ってください? 「みー……みー…にゃぁ……」 寒そうに…しかも、こんな山奥 「私が拾ってあげるよ」 次の日 「にゃあ、にゃあ」 「スミレ~!ユリ~!ご飯だよー」 「みゃぁみゃぁ」 「おぉ!自分の名前覚えたんだ!!!」 子猫のスミレとユリのお世話のため 3週間ほど美空に会えなかった スミレとユリが大きくなった 今日は久しぶりに美空に会いに行った 猫は水が嫌いだから、 キャリーバッグに入れて一緒に行くことにした 晴れてきた!! ミクが出てくる!! 走ってった 「~~!!めて!!~たい!!~~痛い!!やめて!!」 美空の声?痛い?やめて? まさか? 美空は男の子の集団にいじめられていた 「美空!!!!」 「~~っ…晴香!!」 「美空!!!」 手を差し出した!! その時! 「みゃぁっ!!!!!ギシャァ!!」 キャリーバッグから、 猫が飛び出した 「うわぁ!なんだこの猫! いって!引っ掻くな!」 スミレとユリは、まるで人を守っているようだった 集団の男達は逃げてった 「この真っ白な猫……もしかして… あなた達、雨と虹?」 スミレとユリは美空に体をさすさすしている 「雨と虹って?その子はスミレとユリだよ」 「………あ…そっか。虹も雨も 飼い主さんができたんだねぇ。 晴香にはいってないよね。 この子達天の……幸運の、猫って言うの 空にいるんだけど、雨が降ってきて逃げ出しちゃって でも、拾われ得たのがはるかでよかったぁ……」 「ねぇ、美空って、空ではどうゆう存在なの?」 「私は、天気の神様だよ」 「えぇ!?」 「ふふふっ」 「…あ…虹が止んできた」 美空の体も薄くなっていく 「またくるね!!雨と虹とも」 「うん!」 雨も虹も、また来ようね 「みゃぁ!にゃぁ!」 その声はお母さんとお父さんの はいはいっていう声に聞こえたような気がした

短編小説みんなの答え:1

ホラー

はじめまして(っ._.c) _________________________________ 日曜日。 今日はずっとお部屋にいました。 僕の右隣にお友達が座っています。 窓の外がみたいけど、 仕方ありません。 月曜日。 今日はちょっとだけ遊べました。 ずっと欲しかったマントをもらったので付けてもらいました。 ヒーローごっこをやりました。 隣のお友達はいませんでした。 火曜日。 僕は窓の外の景色をみたことがありません。 一度でいいからみてみたいです。 そういえば 隣のお友達はみたことがあると言っていました。 でもあしを動かしたとき、怪我をしちゃったって言っていました。 僕のお友達はどこにいってしまったんだろう? 水曜日。 お友達がかえってきました。 うれしいな。 あしのところにツギハギがあります。 木曜日。 お友達は言いました。 「ヌイグルミヤサンの男の人に なおしてもらったんだ。 僕この前あしをけがしちゃってね、 男の人はとてもやさしかったんだ。 あんなちゃんも 僕のあしのけが、すぐ気づいてくれたよ。」 金曜日。 今日はお外でみんなといっしょに遊びました。 僕ははじめて外の世界をみました。 そして ごさいのあんなちゃんや ねこのタルトといっしょだと すごく楽しいです。 僕は 言葉には表せないけれど あったかいものを感じたのです。

短編小説みんなの答え:1

インザピクチャーズワールド(一部ホラーあり)

僕は翔。今、美術館にいる。その美術館では、今ある画家の絵だけを集めた展覧会が開催されている。 絵に見とれていたところ、絵に吸い込まれてしまった。 1.囚われの廃墟 気づくと、牢の中にいた。ドアは開いていた。随分とセキュリティがガバガバですね。道を進むと、そこは朽ちた建物だった。周りにも朽ちた建物がたくさんある。廃墟の街なのだろうか。よく見ると、その廃墟もまた、鉄格子で覆われている。少し歩いて、和風な建物についた。仮面があって、少し不気味だ。建物の中で人影を見つけた。でも、なぜか浮いていた。後をつけると、怖い顔で僕を睨んでいた。こちらに向かって来たと思ったら、いつのまにか、牢に戻っていた。誰かがいる。 「私に記憶を戻してくれてありがとう。あなたのおかげで、私は成仏できます。」 気がついたら、美術館に戻っていた。よく見たら、その牢の絵だった。絵の世界に吸い込まれたんだ。 2.郊外の屋敷 また絵に吸い込まれた。今度は、立派な庭にいた。 池があった。その中から声が聞こえる。 「助けて…苦しい…」 池の水を抜かなければならない。幸いにも、ポンプ室への道標があった。ポンプ室についたが、電源が壊れて動かない。予備電源に付け替える必要がある。近くにスイッチがあり、水抜きができた。同時に、新聞記事の切り抜きを拾った。 「○○郊外の画家宅の庭で庭師が池に落ち、溺死した。」 すると、誰かがいた。 「助けてくれてありがとうございます。私は、池に溺れた庭師です。私はあなたを思い出しました。あなたのおかげで、成仏が完了しそうです。」 気がつくと、美術館に戻っていた。 3.記憶 ふと僕は幼少期の思い出を思い出した。あの廃墟…見覚えがある。あの庭師さん、話したことがあるような。そうだ!3歳の時、親に連れられて来た温泉街。あれが廃墟化したものが、さっきの廃墟だ。事故で石棺がされてそのまま忘れられたらしい。あの庭師さん、小さい頃、画家宅で話した庭師さんだ。 僕は幼少期の全ての記憶を思い出した。おかえり、幼少期の記憶。 作者です。感動&ミステリー&ホラーを合わせた作品を描いてみました。主人公は幼少期の記憶を思い出せて良かったですね。本来もう少しストーリーを多くする予定でしたが、電池がヤバかったので、予定より短くしました。感想がありましたら、是非お寄せください。

短編小説みんなの答え:2

#スグソコニイルヨ(ホラー)

Linux/OL #銀座高級レストラン#レストランデート!?#クリームパスタ#旨い#明日から頑張るじょ これでよし…私、峰崎里奈は自分のTwitterに写真をあげた。 今日は彼氏(前野陸翔.りっくん)と高級イタリアンへ出かけた。 海老と蟹の海鮮クリームパスタ。 見た目も映えるしめちゃ美味しかったんだ~♪ 沢山料理を頼んじゃった。おねだりしたらりっくんが奢ってくれたの♪ こうして毎日Twitterに写真を掲載している。 瞬く間にいいねが溜まっていく。 この優越感はハンパない。 yuna/non 美味しそう!流石Linuxさん。 いつまでもフォローします! #Linuxさん可愛い Aya/Hana LinuxさんのTwitter初めて見ました。写真が上手! フォローさせて頂きます(≧∇≦) #Linuxさん推し☆ ふっふっふ、またフォロワーが増えた。 私は大人気ツイッター。 もうすぐフォロワー10万人突破。 フォロワー10万人いったらりっくんとワインで乾杯する予定。 毎日がときめいてる! するとピコンとスマホが鳴った。 Linux推し☆/rig #流石#俺の推し☆#俺も銀座レストラン行った#スグソコニイルヨ あ、rigさんだ。rigさんは私がTwitterを始めた頃からフォローしてくれている人。 何か最後の〆が#スグソコニイルヨで怖いんだけど悪い感じはしない。 美人でお金持ちで頭が良い私。 神から愛されていると確信している。 ピコン、またスマホが鳴った。   Linux推し☆/rig #水色ワンピ可愛かった#大好き#愛してる#スグソコニイルヨ …え?愛してる?大好き? 何か怖い。ストーカーみたいで。 ぶんぶんと首を横に振る。 大丈夫里奈、Twitterにあげる写真は個人情報がバレないように注意しているし。 ふぁ~あ、レストラン&りっくんとショッピングで疲れた。 全部りっくん奢りで荷物持ちもりっくん。 りっくんマジ優しいっ! ふぅ…疲れて眠いし寝ようっと。その時の私は気づかなかった。 後々起こる悲劇を。 「ふんふふんふふ~ん♪」 朝から気分がとても良い。何故かって? 遂にフォロワーが10万人を超えたの!! 今夜はりっくんとお祝いパーティでついさっき帰ってきたとこ。 キャビアにトリュフにフォアグラ。 全部映えて美味しかった。 りっくん奢りの上、欲しかったダイヤのネックレスも買った。 あ、そうだ。新聞取らないと。 周りからチャラく見えてる私だけど勉強もしている。 こう見えて有名大学出身なんだから。 ポストを開けると白い紙がひらりと落ちた。 何だろうと見てみると昔のパソコンのような文字で"#スグソコニイルヨと印刷されていた。 私はバッとその紙を破った。 やだ、何これ怖い…#スグソコニイルヨってLinux推し☆/rigさんだよね…? まさか。私を推しているならこんな事しないはず。 私に恨みを持っている人…? 疑問に思ったが眠くて眠くて仕方がなかったので家に帰って寝た。 プルルル、プルルル… けたたましい電話の音で目覚める。 ほんと不愉快。もうちょっと寝たかったな。 眼をごしごしこすりながら受話器を取る。 「はい峰崎ですー…」 私がいった直後、 「スグソコニイルヨ」 ぷつり、電話が途切れた。 私は受話器を落とした。恐怖で手に力が入らなかった。 スグソコニイルヨ…やっぱりrigさんだ。 すぐにTwitterを開きコメントをする。 Linux/OL rigさん悪戯はやめて。強制的にフォロワー外します #警察に通報 本当は外せないけどブロックは出来る。 素早くブロックボタンを押してソファにもたれる。 …rigさん、なんなの。 私を陥れようとしているの? 手紙に電話。きっと住所もバレてる。 写真には気を遣っていたのに。 警察に通報しようとスマホを取り出したその時。 ピンポーン…玄関のチャイムが鳴った。 そうそう、宅配便頼んでた。 留守のフリをするのも嫌だし、ハンコを持って玄関へ行った。 「はい」 「ネコクロ宅配です。お荷物です」 「ありがとうございます」 差し出された紙に印鑑を押した。 「あとひとつ」 「へ?」 宅配のお兄さんが何か呟いた。 あとひとつ? 「スグソコニイルヨ。里奈」 私の記憶はそこで途絶えた。 充実してキラキラしていた生活だったのに。 倒れ込む直前に見えた名札プレートには前野陸翔と書いてあった。 "ねぇりっくん。私の何が不満だったの?" はじめましてもち♪です。 コメントお願いします!

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