短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
明日を生きているだけで偉いんだから。
私の趣味は遺書を貯めること。変って思うよね?でもそれが一番落ち着く時間なの。 久しぶりにツミッター(名前変えてます)を見た。フォロワーなんて全然いないし、誰もリツイートしてくんない。 でもそんなか、私の【死にたい】の投稿に反応してくれている人がいた。 『死ぬなんて言わないでください。 あなたは今日を生きているだけでも、みんなのハッピーになっているんです。 私はあなたが死んだら、とても切ないです。それに、過去、あなたは私を救ってくれました。今度は私があなたに言います。「死なないで。あなたは今日を生きているだけで世界人間文化遺産を作ってしまえるほど偉いんだから。だから、もっと自分を褒めてください。あなたはあなたを責めすぎています。また逢える日に会いましょう。きっと生きて会えることを願います。」ほら、少し生きたいと思ったでしょ?私もそう、あなたに教えられました。』 私はボロボロと涙が出た。嬉しかった。 会いたくなった。生きたくなった。いつか会えるかな。 私が助けてなら、きっと近くにいるはず。居なくても心は通じ合っているよね。そう思いながら遺書を思い出箱に閉まった。惜しいとは思わなかった。 ねぇ、あなたはあなたを責めすぎていませんか?
怖い話?
私の学校には七不思議がない。正確には、知らないだけか。だから、私はこの学校の七不思議を探し始めた。日本中に散らばってる有名なものを選んで。 【その1】 旧校舎の4階女子トイレに、4時44分44秒に4番目のトイレのドアを4回ノックして 「は~なこさん!遊びましょ!」 というと、中から出てきて 「いいよ~。遊びましょ!何する?隠れんぼ?鬼ごっこ?」 と聞かれる。その時に、隠れんぼと答えたら、トイレに引き摺り込まれる。鬼ごっこだと、鬼が出てきて追いかけられる。捕まると鬼と花子さんに食べられる。 やってみたけど、出てこなかった。 【その2】 中校舎の2階と3階の間の踊り場にある、鏡に2時22分22秒の時に前に立つと中に美少女が映る。その娘は、 「何を叶えたいの?」 と聞く。願い事を言って叶えてもらい、お礼を言いに行くと引き摺り込まれて、その娘が自分の代わりになる。 鏡の前に立ってみたけど、私が映るだけだった。 ・ ・ ・ 私は、色々試したけど、全部失敗に終わった。この学校には、七不思議がないんだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あ~ぁ、もうちょっとだったのにな。 もうちょっとで、わたし達の存在がをわかってもらえそうだったのに。 花子ちゃんのやつは、4じゃなく3。 鏡の娘のは、2階と3階じゃなく1階と2階の踊り場だったのに。 あの子、もうちょっと正確な情報を持ってたら正解だったのに。惜しかったなぁ。 くふふふふふふ けけけけけけけけけ うふふふふふふふふふ あはははははハハハハハハハハハハはははははハハハハハハハハハハハハハハ
大好きだったよ、そしてこれからも。
佐奈「私、あと1ヶ月しか生きられないんだ。」 翔太「…は?」 佐奈からそう伝えられたのは、中学3年生の暑い夏だった。 佐奈「私、幼稚園の頃から病気持ってて、さ。最近、病気が急に進行してもう、どうしようもなくなっちゃった、笑」 そう言って彼女は悲しそうな笑みを浮かべた。 翔太「どうして、もっと早く言ってくれなかったの、?」 もっと他にも聞きたいことはあるのに、俺の頭はパニックを起こして佐奈を責めるような言い方になってしまった。 でもそれは俺の本心でもあった。 もっと早く言ってくれれば、もっと何かしてあげられたかもしれないのに。 佐奈「翔太に、迷惑をかけたくなかったから…。ごめんね、」 神様はこんなにも心が綺麗な人に余命1ヶ月なんていうものを与えるの? 俺はこの日、初めて神様を恨んだ。 それからわずか5日後。佐奈は入院してしまった。 お見舞いに行くと、佐奈には命を繋ぐための線が沢山 繋がれていて。 とても話なんかできる状態じゃなかった。 佐奈はこんなに辛い思いをしてるのに、俺は見てることだけしかできなくて。 そんな俺が嫌で堪らなかった。 それでも、何か俺に出来ることをしてあげたくて、この日から俺達は文通を始めた。 最初は佐奈の綺麗な文字が並んでいたけど、日が経つに連れてそれは、機械的な文字に変わっていった。 そして1ヶ月後。佐奈は天国に旅立った。 本当にきっかり1ヶ月を生き抜いた佐奈は最期まで綺麗な顔をしていた。 ホントに死んでしまったのかというぐらい、もしかしたら目を覚ますのではないのだろうかと感じさせるぐらい、穏やかに眠っていた。 そしてさらに1週間後。届くはずもない相手から手紙が届いた。 翔太へ お元気ですか。受験勉強、頑張っていますか。 この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世の中にいないんだね。 なんだか想像つかないなぁ、笑 これは私がまだ手足を動かせるときに書いたものだから、随分前に書いた物だけど最後ぐらいは手書きで書かせて下さい。 翔太、今まで本当にありがとう。私に知らない感情を与えてくれて、ありがとう。 私、翔太の彼女になれて幸せでした。 ホントに私で良いのかなと不安になることは沢山あったけど、それは翔太が解決してくれたね、笑 親にも愛されて来なかった私が、翔太という素敵な人に愛されて本当の本当に毎日が明るくなりました。 ありがとう。 これからは私が、翔太を見守ってるからね。 私のことは気にしないで、素敵な人と出会って素敵な恋をして下さい。 それが、私の願いです。 佐奈より 手紙を読み終えて、お前じゃないと俺はダメなんだよ、と呟きながらも 佐奈がすぐそばで笑っているような感じがして、 心が安心した。 _________________________ そんな事があったのはもう随分前のこと。 あれから俺は紗奈という佐奈にそっくりな彼女に一目惚れして、彼女とその子供と3人で暮らしている。 佐奈の生まれ変わりなんじゃないかというぐらい、性格も顔もそっくりである。 でもそれは事実ではない。 何故なら、僕と紗奈は同い年だから。 でも、俺は今この生活に満足している。 紗奈「ふふ、翔太は昔から変わらないね。中学校の時から。」 翔太「え、?」 今日も紗奈は意味のわからない事を言う。 紗奈「早く気づいてよ、私が_________なんだって。」 _________________________ アンニョンハセヨ、army & once ニダ! 意味のわからない小説を書かせて頂きましたぁ。ハァイ、 何でも許せるよーって方 向けです笑 解釈の仕方は人それぞれだと思いますが、最後の紗奈の言葉と話全体の意味を是非 考えてみて下さい(^^) 沢山の作品の中から私の小説を最後まで読んでくださり、有り難うございました(^^)
カタクリプロジェクト(!いじめ注意!)
「いじめ」 それが私たちのクラスで起こっていること。 単なる普通のいじめ。蹴られたり、殴られたり、教科書に落書きされたり、机の中に沢山のガムを入れられたり。ちょっとやること古いんじゃない?何。いじめの本でも読んだの? そして私は受ける方。もう2人くらい同じ被害を受けている人がいる。私はいつもその2人としか話さなかった。話してる時も「わー、キモグループが喋ってる!気持ち悪っ。」って言われる。ものすごく嫌だった。 もうすぐ文化祭。私たちの学校では映画を作ることになった。先生が極度の映画オタクで、作りたいと言い出したのだ。マイクもカメラもちゃんとしたものが揃ってた。全員賛成だ。 次はテーマ。何にしようか。正直、どうでもよかった。そしたら、誰かが、 「いじめの映画がやりたいです」 と言った。最悪だ。これはいじめっ子が先生の前で堂々といじめることができる口実になってしまう。私は反対。 だけど、そう上手くはいかない。反対派は私達3人だけ。ほとんどが賛成だ。いじめっ子の権力恐るべし。 次に誰が何役をやるか。 一瞬で決まった。私達3人が受ける。それからいじめる役は5人。カースト上位の5人だ。あとは助けられないモブ役といじめに加わるモブ役。 次にどんな風にいじめられるか。「出来るだけ控えめにしてほしい」と言ったのだが、他の人の声にかき消されてしまった。いじめは、いつもやっているようなことをするみたい。殴る、蹴るなどは「ふり」と先生が言ったのだが、そうする気はないようだ。名前は実名でやるらしい。そういえば自己紹介してなかったな。 私はエマ。で後の2人がリカとアイ。よろしく。 早速映画の撮影が始まった。いつもの辛い日々が、もっと辛くなった。 撮影の時はもう何も考えずにやってる。 1ヶ月後 最後の、いじめられている子(私)が自殺するシーン。あとはここだけで完成する。というところで授業が終わった。もう撮影の時間はなく、各自で撮ってくるようにと言われた。 全然違う話になるのだが、最近独り言が多いと言われた。まるで誰かと喋っているように。なんでだろ。私はただ、リクとアオイと喋ってただけなのに。 病院に行った。 『解離性同一性障害です。簡単に言えば多重人格ですね。手術できますがどうします?』 『もうすこし、考えてみます。』 何もかも嫌になった。死にたくなった。消えたくなった。もう何も痛くないよ。ごめん、お母さん。ごめん、リカ、アオイ。寂しさに耐えて。 そして私は学校の屋上から飛び降りた。カタクリの花を持って。 次の日 『先生!撮れました!』 『お、いい感じだな。スタジオでも借りたのか?』 『はい!〇〇さんの親がテレビ局のスタッフでして。』 『ところでエマは?』 『ちょっと体調が悪いみたいで。2~3週間くらい休むそうです。』 『そうか。もうすぐ文化祭なのだが。参加はできなさそうだな。残念だ。』 文化祭当日 その映画が上映された。 そして、この映画は【1人の命を奪った映画】として有名なった。 こんにちは!かるまらぶです!カタクリの花の花言葉は、【寂しさに耐える】だそうです! 感想お待ちしております! 最後まで読んでくれてありがとう!
いつもの朝【恋愛】
私は天音、正直に言うと人生に飽きている 今日もいつも同じ一日 学校に行って、授業を受けて、家に帰るただそれだけの一日 だけど、あの日から変わった それは、7月のある日転校生が私のクラスに来た 名前は優太、顔はいたって普通だけど優しくて、運動ができる人だった 彼は転校して来て直ぐに人気者になった そして、彼が転校して来た日から何故だか胸がドキドキする こんな気持ちは初めてだ 私が友達に相談すると「天音、それは恋だよきっと天音は優太君のことが好きなんだよ」と言われた その日から優太を意識するようになっていつの間にか『彼と仲良くなりたい』という気持ちが強くなった 「ねぇ、優太くんここわからないから教えてくれないかな?」 私はさりげなく声をかける 「いいよ」 優しい声が返ってくる何故かとても嬉しくなった 優太君と仲良くなって1ヶ月が経ったある日私は告白することを決意した 「優太君、ちょっと体育館裏まで来てくれる?」 「うんいいよ」 体育館裏に来た 「優太君、私優太君のことが好き、転校して来たときから好きだった、たぶん私優しい優太君にひかれたんだと思う優太君付き合ってください」 「いいよ、俺も天音のこと好きだし」 優太が顔を赤くして言う 「それに、俺の方から告ろうと思ってた」 優太が笑顔で言う そして私の一日が変わった 「おーい天音、早く行くぞ、今日は俺たちの、初デートなんだから」 優しい声が私を呼ぶ 「うん待ってて」 これからは、いつもと違う朝が始まる
二人の約束
私の名前は、 ミキ 16才 私には、付き合って半年の、彼氏 けんた がいる。けんたとは、結婚を約束している。けんたは、私の一つ上の17才、バスケ部と、部活が同じだったことがきっかけで、仲良くなり、自然に彼氏になった。けんたとは、結婚以外に、約束をしていた。その約束は、部活で一緒にレギュラーになることだった。 ある日けんたが、外国にホームステイすることになった。けんたは、 「二三週間行くだけだから。」 といい友達と、空港に向かった。私は、笑顔で、けんたに手を振った。 けんたから、たくさんの写真が送られて来た。飛行機の中の写真、ステイ先の家族の写真など、たくさん送られて来た。そして、けんたの帰ってくる五日前けんたの、ステイ先で、テロが起こった。日本人は、七名巻き込まれた。その中にけんたが居たら、と思いけんたに、LINEをした。既読がつかない。 テロが収まったころ、けんたの家族が、ステイ先の病院を、まわることにしたらしい。私は、けんたが帰ってくるのを、待ち続けた。 そして、一ヶ月後 「けんたが見つかった。」 と、LINEが来た。そして次の週末けんたが、帰って来た。帰って来たけんたは、車椅子に乗っており、右足が無くなっていた。けんたが、事情を話してくれた。どうやら、銃撃で足を無くしたらしい。これでもけんたは、軽い方だった。一緒に行った、友達は、銃をまともに受け、その場で、亡くなったらしい。 そして次の週には、けんたは、学校に登校してきた。特に、授業は何事もなく、こなすことが出来た。だが、バスケの部活は、車イスだと、倒れてしまう可能性があったため、ハンドリングしか、出来なかった。 そして、月日が流れ、けんたは、どうしてもバスケがやりたい。と、親に頼み、義足をつけることにしたらしい。義足を着けてバスケを、出来るようになった、けんたは、とても嬉しそうだった。そして、今年最後の大会のレギュラー発表の日になった。順にレギュラーが発表される。そして、 「7番けんた。」 けんたは、レギュラーを勝ち取った。そして次は、 「11番ミキ。」 私の名前も呼ばれた。見事二人で、レギュラーを勝ち取った。 そして大会の日、ブロック優勝を勝ち取った。けんたは、義足を着けながら、たくさんのシュートを、決めていた。 そして、また月日が流れた。私は高校を、卒業した。そして、一ヶ月後私とけんたは、婚約届けを、書き一生を共にすることを誓った。そして、私達の間に子供が二人出来た。長男と、長女の咲だ。とても幸せだった。
初恋は桃色で
私はあなたに恋をしてしまいました。 「ゆうと君!今日も一緒に帰ろう?」 毎日の日課。 私がゆうと君に一緒に帰ろうと誘って、ゆうと君はいつも通り「いいよ」と優しく返事をしてくれる。 そのはずだった。なのに。 「梨花!!ごめんっ!無理っ!!!」 ゆうと君はそう言った。 「はぁ。何なの?それ?一緒に帰ろうって約束したじゃん。約束破る気?サイテーじゃん。」 私はつい感情に任せて、ひどいことを言ってしまった。 「ほんとごめん。」 ゆうと君はそう言って、全速力で走っていた。 ゆうと視点 梨花にひどいことを言われた。 けど、自分のせいだってわかっている。 今日の朝、学校に行くときに約束した。一緒に帰ろう、って。 その時は忘れていたけど、大事な用事があったんだよ。 許して、梨花? 梨花視点 本当は、こんなこと思ってないのに。 ひどいことを言ってしまった自分を責める。 ゆうと君は傷ついただろう。 明日、謝ろう。絶対に。 そう決めて顔を挙げると、目の前にゆうと君がいた。 「エッ」 驚いた。 ゆうと君は微笑んでいた。夕日のせいか、頬が少し赤くなっている気がした。 「あ、あの、僕と、付き合ってくれませんか?」 まさか、そんなこと言われるとは思ってもなかった。 そして、プレゼントとともに、その言葉を受け取った。 「はい。もちろん」 あんなことがあったけど、今日は最高に幸せだ。 夕日が、二人を祝福するようにオレンジ色に輝いている。 手をつないで、二人は前へ歩き出した。
夢が教えてくれた奇跡
俺は村瀬奏人(むらせかなと)。小さいときから医者になりたくて必死に勉強して医者になった。俺が医者になって7年がたった。俺が最初に担当した患者はまだ眠っている。どういうことかって?それはその患者。桜庭佳暖(さくらばかのん)は7年前に事故に遭い一命はとりとめたものの未だ意識が戻らない。看護師からはひそかに“眠り姫の佳暖ちゃん”と言われている。佳暖ちゃんの病室に向かっているときふと思い出した。今日で佳暖ちゃんが事故に遭って入院して7年だ。病室に入り佳暖ちゃんの体温を測る。36.4度か。いつもこの時間は安心する。佳暖ちゃんが生きてるって安心するから。この日も佳暖ちゃんは目を覚まさず俺は帰宅した。この日俺は夢をみた。 俺が小学生で転校した学校に佳暖ちゃんがいた。はじめての放課後帰ろうとしたところを佳暖ちゃんに呼び止められた。「奏人君ちょっといいかな?」「いいけど何で?」「相談したいことがあるの」「いいよ。」「私、家に帰れないの」「えっ?」「校門を出るとなぜか教室に戻って来ちゃうの。もう帰れなくなってから今日で3ヵ月。信じてもらえないかもしれないけど本当なの」「信じるよ」「本当?」「だって真剣に相談してくれてるのに信じないなんて失礼だと思うし」「ありがとう・・・」佳暖ちゃんは泣いてしまった。「泣かないで!」「信じてくれた人・・・初めてだったから」「でもどうして俺に相談したの?」「奏人君なら私が家に帰る方法を見つけてくれる気がしたの」「でもおれ役に立たないかもよ?」「いいの。私と一緒に校門をでてくれるだけでいいから。」「わかった。」「ありがとう」「わかったぞ・・・」「ん?」「佳暖ちゃんが家に帰れない訳が」「なに?」「ここが夢だから!」「奏人君?」「目を覚ますんだ!佳暖ちゃん!」「奏人君透けてる!」「もう時間かない!佳暖ちゃんが目を覚ましたときにまた会おう!」「うん!」 次の日奇跡がおきた。佳暖ちゃんが目を覚ましたのだ。「奏人・・・君・・・私・・・頑張って・・・約束・・・守ったよ・・・」「佳暖ちゃん・・・ありがとう!」「ううん・・・奏人君が教えてくれたから・・・」 終わり方なんか雑になっちゃったけどお許しください。感想待ってます!
嘆息の夜
兄が死んだ そう聞いたのは、麗らかな午後の日だった 涙は出なかった 最初にその知らせを母から聞き、 ボーッとしながら思ったのは 「アイツの塾代が浮くな……」 それだけだ 交通事故らしい どうせ、ながらスマホでもしていたのだろう 自分があまりにも冷静なことに、自分が驚いている 14年間、共に過ごしたあの人だが 愛情など、湧く筈がない 何も興味がない しかし__ 目の前にアイツがいた 幽霊かと思ったがちゃんと足もある 体も動くし、目にも光はある なのに、何故 死人にしか見えぬのだろうか アイツは一歩踏み出した もう一歩 でも、私は動けなかった アイツの手が振り下ろされた 私は横に逃げた アイツは宙を掴んだ 本当に掴んでいたのだ 何もないところを 私に見えていない何かが アイツには見えていたのだろうか 唐突に、あの人の足がはずれた 次に腰、腕、肩 そして遂に頭も…… 私は目の前の恐ろしい光景に叫び声をあげた 甲高く、鋭い叫びが木霊すると、足音が聞こえた 坂襟だった 坂襟と、その取り巻きの女たち 「アンタ、ここで何してるの?」 刺々しい声だった 声だけで、私を攻撃するような__ 「答えられないの? 帰える場所はないの? かわいそうな女」 かわいそうだなんて思ってる筈がない ただ、喜んでるだけだ 私の悪口を言うことを 私を軽蔑した目で見下すことを 夢だった アイツがもうこの世にいる筈がないのに アイツの夢を見た あの人たちの夢も見た 全力疾走をしてきた後のように、息が切れている 足音が聞こえ、ドアが開いた 「今日も学校にいかないの?」 母だった 随分やつれて見えるのは気のせいではないだろう そりゃそうだ 長男は交通事故で死んで 残った娘は不登校 旦那には先立たれた 不幸な人だ、母は その不幸の原因も、私が作り出してるのだと思うと 胸が締め付けられる 母はリュックから教科書が雪崩出ているところに 一瞥を投げかけて、こちらを見た 私も目を逸らさず、ジッと鳶色の瞳を見る 悲しい目だった 幾多の悲しみを抱えている人の目をしていた 先に目をそらしたのは、母だった 重い足取りで、部屋から出ていった 私は鳥かごの中の鳥だ 重い柵が時を重ねるうちにどんどん増えていく 遂には飛べなくなった、孤独な小鳥…… 誰とも会いたくなかった 朝日が私の顔を照らす 希望の朝なんて、言葉だけの、退屈な朝だ その知らせを聞いたのは、学校からの電話だった 「坂襟奏芽さんがお亡くなりになりました」 担任のいかにも「生徒が死んでしまって悲しいです」 というような声の響きに嫌気がさし 一言二言話して、電話を切った 溜息をつく 運命の神は意地悪だ 嫌いな人を私の前から消す さぁ、君はどうする?とでも言いたげだ 運命の神がもし目の前に現れたら その顔をぶん殴ってやる 私はそんなこと望まなかったのに 勝手に私を玩びやがって 凶暴な怒りが体から湧き上がる その思いのまま、リュックを投げた 重いだけの教科書が散乱する それでも、怒りは収まらない 椅子を両手で持ち、床に叩きつける 部屋を荒らして荒らして__ 気づいたら、夜だった あまりにも強く手を握りしめていたのだろう 手には少量の、黒ずんで乾いた血がこびりついていた その部屋は、まるで嵐が通り抜けたようだった ものが辺りに散らばり、足の踏み場もない 「どうしたの?!蒼空!」 母の強張った声が聞こえる 私は反射的に母に向かった 中1までやっていた、 ハンドボール部のシュートの時のように ゼロ、イチ、ニ 母の前で両足で踏み込んで止まる すぐに右足を大きく横にだす 半身のまま左足を戻して母をこえる 本来ならここで左足でふみこんで 右手を振り下ろし、シュート と行きたいところだが、ゴールなんてない 私は町の中を走っていた あてはない ただ、ひたすら なにかに駆られたように 例えるなら、私の心は 乾いて汚れきった砂漠だ 砂塵が舞い上がる 太陽が照りつける 焼けるようだ 景色だけが通り過ぎていく やっと止まったのは、公園だった 否、公園と呼べるのかさえ不思議な 狭い空き地だ そこのベンチに座り、ゼイゼイと喘ぐ 冷たい月明かりに胸が苦しい ふとポーチのポケットに手を入れると くしゃくしゃの紙があった しわを伸ばして見ると、 そこには「誕生日おめでと」と書かれている アイツの見慣れたくせ字だ 紙を持つ手が震えた 私を取り巻く環境は変わった でも、私が変わらなくては、いつまでも今のままだ 変わらないといけないのは 自分自身だ 冷たく空虚な空は、まだ攻撃的だった 私は、それでも微笑んだ 空 私の名前の由来 ─空のように広い心を
雨粒、そして失恋
あーあ、もうなんだっていいや。土砂降りの雨の中呟く。 雨の中なら、自分の顔が涙に濡れてても誰にも気付かれないでしょ。 筆箱の中から、青色の付箋を取り出す。 「ごめん。」 そう書かれただけの付箋を見るだけで、涙がこんなに溢れてくるのはなんでだろう。 あれ、雨が止んだ。 上を見上げると、赤い傘の内側。 サッと振り返ると、君の顔があった。 「傘あげるから、泣くのやめてよ。僕のせいみたいじゃん。」 「実際君のせいだよ。それと、傘あげるだけで人が泣かなくなるんだったらそれはそれで大発見だよ。」 「…、じゃあ傘引っ込める。」 「あ、いや、それとこれは別。」 もう泣いてるってバレたなら隠す必要ないや。 「僕のこと本当に好き?」 「好きだけど。君は違うんでしょ?」 君はそっぽを向いて、赤い傘を私に手渡した後、自分の青い傘をたたんだ。 私の横に座って膝に顔を乗っける。 雨にずぶ濡れになる君の顔に、雨とは違う水滴を見た。 「なんで君が泣くの。断ったの君じゃない。他の子好きなんでしょう?その子にさっさと告白しなさいよ。」 「違う。」 泣いてるくせに凛々しい顔。違うって何よ。違うわけないじゃない。 「僕だって、そうしたよ。けど、君と同じ結果だった。あの子と釣り合えなかった。 あの子が見る世界と、僕の見てる世界はあまりにも違いすぎたんだよ。」 君の見てる世界と僕の見る世界は今1番似てるね。とこっちを見て笑いかけてくる君を、まだ諦め切れていない自分がやだな。 「さ、もうはっきりしたんだから泣くのやめないと。家に帰んなきゃ心配されるわ。」 私は一度立ち上がって振り切ろうとしたが、無理だった。 一気に涙が溢れてきて、崩れ落ちる。 そんな私を君はびっくりした目で見る。 君のせいだよ。何回も言うけど。 君のせいなんだ。そうなんだよ…。 膝と膝の間に顔をうずめて泣きじゃくる。 背中をさする手が君の手っていうのがまた皮肉なもんだ。 君も泣いているのかな。さすってくれてる手が少し震えてる。 「ねえ、僕のこと、まだ好きでいてくれてるの?」 「まあ、そんなすぐ変われるなら失恋なんてどうたってことないよ。」 「じゃあ、君でいいや。」 「は?」 「君のことが好きってことで。」 微かに顔を赤らめている君。自分勝手すぎだろ。 「今更何よ…。いっつも都合よく考えるね。ふふ。」 おかしくなって笑い出してしまった。 「まあ、いいよ。応急処置。2人で。これからまた何かあるかもしれないし!」 「何かあるってなんだよ。あんま期待しないでよ。」 君がうんざりしたように言って、顔はうれしそうなのが、また君の魅力を引き上げる。 雨が上がって、虹が出て…だったら最高なんだけど。 神様はまだ私たちだけの些細な出来事に、気づいてないみたいだ。 ずぶ濡れで、私たちはお互いを笑って。 「あーあ、こりゃ、制服こんな汚して。親に言い訳考えにゃいけませんなぁ。」 「君もね。」 2人で傘をさして、さした勢いで雨粒が飛んで。 二手に分かれてまた歩き出す。 コメント 恋愛小説まだ慣れないです…。 難しすぎるッ。 読んでくださりありがとうございました。 感想いただけると嬉しいです。 またの機会にー。 by地縛霊
夢
皆さんは夢と聞いてどんなことを思い浮かべますか?将来の夢、寝る時に見る夢…色々ありますね。 それでは今回は夜に見る夢の怖い話をしましょう。 ある朝のことだ。 外ではセミが鳴き、太陽がじりじりと照り付けている。 『ジリリリリリッ』 目覚まし時計が鳴った。 「あっ!もうこんな時間だ。急がなくちゃ。」 僕はそう思った。 「朝ごはんできたわよー」 お母さんが呼んでいる。 僕は急いで服を着替えてダイニングへと向かった。 テレビでは昨日起きた飛行機事故のニュースをやっていた。 『ピンポーン』 朝ごはんを食べ終わったと同時に友達がやってきた。 いつも通り学校へ行き、学校から帰りいつも通り1日を過ごし、寝た。 次の日 外ではとりが鳴き、陽炎が見えている。 「リリリリリッ」 スマホのアラームが鳴った 『あっ!もうこんな時間だ。急がなくちゃ。』 僕はそう思った。 『ご飯できたよー』 おかあさんが呼んでいる。 僕はせいふくに着替えてダイニングへとむかった。 テレビではきょう起きたひこうきじこのニュースをやっていた。 「ぴんぽーん」 あさごはんをたべおわってすこしたったあとにともだちがやってきた。 いつもどうりがっこうへいき、がっこうからかえりいつもどうりのいちにちをすごしたはずだった。 『あれ、なんかおかしいぞ。』 僕は異変に気付いた。 なんでスマホを持っているんだ?なんで一昨日起きた飛行機事故のニュースを今日起きたこととしてニュースにしているんだ?なぜ制服に着替えたんだ?他にもおかしなところが沢山あった。そう思った時目が覚めた。 この話はここでおしまいです。この話は1日目は普通でしたが2日目に起きたことがおかしいと気付きました。この男の子の2日目に起きたことは全て夢だったのです現実そっくりの夢を見ていたのです。もしこの男の子が気づかなかったらどうなっていたでしょう?それはまた今度 では今この話を読んでいるあなたは現実のあなたですか?夢の中ではありませんか?もしかしたらあなたは永遠にでることのできない夢の中で生活しているんじゃありませんか?現実とかけ離れた妄想の世界で生活してはいませんか?
二人で
私(平橋 愛紗)の好きな人は 紺野 琉咸(通称リゅう)だ! 今日はバレンタインの日、私はりゅうをさそった! 「きっ今曰いつものこっ公園であっ遊べる?」 「うん、遊べるよ」 ヤッタァァァァァ一一一一一一 実は私とあいつは幼稚園からの友逹でいつも遊んでた!なんだけど私が急にりゅうをいしきしちゃってきんちょうして話せなくなっちゃったの それを新友のさきなに言うと 「それ恋だよ」 って言われてその時気づいたんだ!それから私は色々な本やざっし、ネット等を見てメイクやファッション恋愛について学んだ。 私は小2から今(小6)ずっとリゅうが好きで「小学生の最後のバレンタインに告白しよう!」ってずっと思ってたそれがついに今日というわけです! ついに公園だ、一応さきなにもついてきてもらった 3人でおにごっこをしたりかくれんぼをしたリ、ボ一ルあてゲ一ムなどをしてそれで心がなれたらさきなが先に帰るということになっだのだ そしてついにさきなが帰った、その時私は言うんだと思った!… 「チョコ受けとって!」 「私、リゅうが好き」 「ううん大好き!私とつきあって!」 「おれもあいさの事は大好きだけどおれにはまだ恋とかわかんねぇ」 「ゆっくりでいいから!私たちのぺ-スでいいから、私も恋は貝体的には分かんない、けどりゅうを他の人にとられたくない!」 「二人で恋を学んでこう」 「うん!」 おわり 読んでくれた方ありがとう、この話にたいする悪ロを書くのはやめてください!
#異世界転移 #王道 #女主人公
私、橋本紅音は剣と魔法の世界に憧れている。 そして中二病だと言われている。 いや、私には自覚ないんだけどね?周りがそう言ってるだけだからね? だからどうしても図書館の薄暗い一角でいかにもという本を探してしまうのだ。 なぜなら、異世界に行くときに車に跳ねられるのも、誰かに刺されるのも、ドア開けた瞬間に行くのも余りにも急すぎて、心の準備云々で一番平和的なのが図書館の薄暗い一角にある、如何にもという本なのだ。 無理だとわかっていても探してしまうのはきっと人間の本性だ。決して私が中二病だからではない。 ある日、学校のICTルームでパソコンで調べ学習をしていたとき。 パソコンを立ち上げると操作できずに文字がならんでいた。 『ユウシャノウツワテキゴウシャケンサクチュウ…ミツカリマシタ ユウシャスキルフヨ…セイコウシマシタ ユウシャノタマシイチュウニュウチュウ…シッパイシマシタ ユウシャノジョウケンカクニンチュウ…ミツカリマシタ コノコタイヲユウシャトトニンシキチュウ…セイコウシマシタ コノコタイニフサワシイブキケンサクチュウ…ミツカリマシタ コノコタイハムチノユウシャ…』 長文で半角カタカナで読みづらい。読むのを早々に諦めた。 その次の瞬間…!!あたりが眩しくなり、私以外が光を失っていた。 『聞こえていますか?』 誰の声…? 『聞こえるのですね。あなたの脳内に直接呼び掛けております。今から貴女は勇者として異世界に召喚します。』 どういうこと? 頭の中がQuestionで埋め尽くされる。 『あなたは偶然鞭の勇者の器に適合しました。そのまま古の鞭の勇者の魂を注入しようとしましたが失敗し、もしやと思いあなたの中に眠る勇者の資質を探しました。その結果、あなたは新たな鞭の勇者の資質を持つことがわかりました。』 つまり、私が鞭の勇者だって言うこと? 『そうなりますね。理解してもらえたようなので早速行きましょうか。』 え…。 その瞬間、世界に色が戻るが私は見慣れない所で怪しげな魔法陣の上に立っていた。 . . 「「「歓迎いたします、無知の勇者」」」 そしてどこからか舌打ちが聞こえてきた。 ×鞭の勇者 ○無知の勇者 『この世界の人々は鞭の勇者を誤解しているのです。そもそも鞭という武器がありませんから。』 憧れだった異世界転移。 前言撤回! 異世界転移は懲り懲りだ。 はじめまして、ふうこです。 異世界物に憧れていて、王道ストーリーを書いてみました。 のりと勢いで書いているので中途半端に終わりますがご了承ください。 それから感想ください!! 泣きながら踊って喜びます!!(大袈裟) それから、タイトルは決まっていません
サメのぬいぐるみ
(これはフィクションです) 「シャークシャーク!」 僕はサメのぬいぐるみを買ってもらった。 名前はブルーシャークと決めた。 だがいろいろ使いまわしてるうちに 少し汚れてきた。 そしてベッドの棚にずっと置かれていました。 ある日、僕がビッグシャークと名付けられたもっと大きなサメのぬいぐるみを買った。またもや、 「シャークシャーク。」 と言った。その時だった。ベッドの棚から ブルーシャークが落ちて来たのを僕は気付いた。 ブルーシャークは(僕のこともかまってよ!) と言っているように僕は見えてきた。 「ごめん、僕忘れていて。ずっと遊んで あげなくて。」 僕はそれから、毎夜ブルーシャークとビッグシャークをなでた。シャークもとても幸せそうだった。 お読みいただきありがとうございました。 またなんか出すので是非読んでみてくださいね。
昼のコーヒーカップ【恋愛コメディ】
「では、いってらっしゃーい!」 私は今になって後悔した。 『ぎゃーっ!へっ…ああああああ~』 と人に見られるくらいの悲鳴を随時あげてしまったのだ。 『す、すみませんでしたぁ…………』 謝りながらコーヒーカップ列に並ぶ。 「あ、さっきは大丈夫でしたか?」 隣の人が話しかけてきた。 『はっ!ご迷惑をかけてしまって…』 「大丈夫です!良ければ一緒にカップに乗りませんか?」 ニッコリと笑うその人は世間でいう国宝級イケメンだ。 『あ…。はい!私で良かったら』 つられるように言葉にしてしまった。 「まだ気付かないんだ?」 その人はマスクを外した。 『せ、先輩!?どどど、どうして…』 「告白の返事しにきた。」 私は先輩に告白した。でも時間が欲しいと言われ待機していたのだ。 「俺もずっと好きだった。」 『…グスッ…。良かった』 コーヒーカップを降りると私たちは… ~…。の所は自分で想像してみてください!~ばいばい
家族
わたしは、母子家庭です。 いつも母と二人です。 父はわたしが2歳くらいのときなくなったそうです。 覚えてないですが。 その日は母とショッピングモールに行きました。 かなり大きいところで、最後におしゃれをしていたのでカフェに入りました。 「いらっしゃいませー」 40代くらいの男性の店員が水を最初に運んできました。 店員と目があいました。 その店員の顔は私とうり二つでした。 その瞬間、わたしは確信しました。この人は私の親だと。 きっと、そうだ。その店員は、泣いていました。 母は、静かに立ち上がりました。 父は、8年間行方不明だったのです。 父は、自分の名前も変えひっそり暮らしていたそうです。 その理由はわかりません。 でも、今は3人で幸せに暮らしています。
薄水色の恋心
「ねぇ、本当に私のこと好き?」 ポツポツと雨が降る学校の帰り道。 今は梅雨の時季だ。 私は勇気を振り絞り、遼に尋ねた。 遼は軽く微笑んで答える。 「もちろん。俺は葵の彼氏だろ?」 「…それはそうだけど。」 私、赤坂葵(あかさかあおい)。 中学三年生で、今一緒に帰っている彼氏、幼なじみの相田遼(あいだりょう)はニ年前から付き合っている。 そんな遼が、最近様子がおかしい。 私が話しかけてもどこか上の空。 前までは明るく振る舞ってくれたのに、どこか瞳に正気が宿っていない様な感じで。 それを不審に思った私は、事情を聞き出す為に何とか話をつけ、遼と帰っていたのだった。 「好きな人、出来たの…?」 「そういう訳じゃないんだ、葵…」 「良いんだよ、本当のことを教えてくれたらそれで良いんだから」 遼は首を振った。 「…言えない。ごめん…」 「好きな人が出来たのならその人と付き合いなよ…そんないつもと違う遼、見ていられない」 なんだか悲しくなってくる。 いつから遼は私との会話を偽る様になり、私はそんな遼を怪しみ、素直になれなくなってしまったのだろう。 「今日は変な話してごめん。 遼には、他に好きな人がいるんだよね。 私、先に帰るね。」 「待って、葵!」 なんで私は、素直になれないのだろう。 たとえ遼に好きな人がいても。 私には、遠回しに疑いの気持ちをこめた言葉しか伝えられない。 本当は好きなのに。 立ち尽くす遼を置いて私は帰宅した。 翌日。 遼は休みだった。 体調不良…らしい。 私とは、関係ないよね…。 今日、遼に素直に思いを伝えようと思っていたのに。 遼のいつもと違う様子で素直になれないだけの、いつかは消えてなくなってしまうかもしれない想い。 私からの遼への薄水色の様に淡い恋心。 『遼のことは大好き。 でも、好きな人を優先して良いよ』 そう伝えるつもりだった。 思っていたことを伝えられず、もやもやしていたが、明日言えばいい…そう自分に言い聞かせた。 「遼くんが亡くなったって」 は?嘘。 帰宅してからの母の第一声。 ありえない。 「何言ってるの?嘘つかないでよ。」 「本当よ…遼くん、病気だったんですって。でも、クラスの人やあなたに気を使わせたくなかったから、言わなかったみたい」 「え?なんで」 「遼くんのお母さんから、これ…葵に」 それは、薄水色の手紙だった。 部屋に入り、震える手でそれを開く。 ‘葵、今時こんな手紙で伝えるなんてちょっと変かもだけど、読んでほしい。 俺は、葵やクラスの奴らには病気のこと伝えてなかった。 特に葵には悲しむ顔をして欲しくなかったからな。本当のことを言うと葵、悲しむだろ?だから隠してた。 嘘ついててごめん。でも、俺は葵が好きだから。それだけ、分かって。 短いかもしれないけど、俺が言いたいのはそういうことだ。 とにかく、俺は、葵が好きだから、そこは分かって。 それじゃあ、またな。’ 「…何手紙なんて残してんの…本当のこと言ってよ…そうしたら疑うなんてしなかったのに」 手紙に涙が落ちる。 「馬鹿。悲しいに決まってんじゃん…。」 馬鹿なのは、変に思い込んだ私の方だ。 勝手に疑って、思い込んで先に帰って。 時間は巻き戻せないけど。 あの日々…遼がいた頃は取り戻せない。 でも、遼は他の人に心移りなんてしていなかった。 謝るかわりに私は今の純粋な気持ちを言う。 だから、伝われ。 遼に、届け。 「私も、遼のこと大好きだよ」 窓の外は私の気持ちと対照にカラッと晴れている。 私が空を見つめていると、どこからか 『俺もだよ』 と言う声が聞こえた気がした。 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは、あおねこです! 長文で変になってしまったかもです… 最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!! 感想頂けると幸いです(^^) では!
卒部式の後(恋愛)
私はレン。中学二年生。吹奏楽部のバスパートでファゴットを吹いている。私には同じ楽器の先輩がいない。私が一年生の頃、ファゴットの先輩は卒部してしまい、私は一人残ってしまった。バスパート三年の先輩は男女一名ずつ。二人ともチューバだ。私の他に二年生はチューバ一人、コントラバス二人、バスクラ一人。二人の先輩はいつも忙しいにも関わらず、私たちを育ててくれた。 小学三年生の頃、いじめられていた経験があり、周りがすっかり怖くなってしまった。特に、男子は今でも怖い。周りの他人の悪口が全て自分に言われているような気がする。何気無い音が、自分の悪口に聞こえる。そんな事が多々あり、私は常に周りの人に怯えていた。そんな私に先輩方は優しく接してくれた。そのおかげで、男子の中で先輩だけは大丈夫になった。一年生だったある日、私は自分の気持ちに気づいた。先輩が好きだ。きっかけは、些細な事。バスクラの友達がチューバ男子の先輩、M先輩と話しているときに、すごくイライラした。今すぐ割って入りたい。そう思った。私はM先輩の事が好きになってしまったのだ。恥ずかしく、嬉しい事だった。まさか私が恋愛出来るなんて思っていなかったから。そのまま気持ちを隠して二年生になった途端、コロナで休校になってしまった。部活が再開されたのは五月下旬だった。最初、先生から告げられた言葉はコンクールの中止。イベントの中止。涙が出た。先輩と一緒に出たかったイベントが全て消えてしまった。最後に行った小さなコンサートではいっぱい笑っていっぱい泣いた。先輩二人と写真も撮った。嬉しかった。 そして今日、八月一日。先輩は卒部した。メッセージを言う時、たくさん泣いた。メッセージを言われた時、たくさん泣いた。先輩に渡した手紙に、「好きです。」と書いた。恥ずかしかったが、もうこの機会を逃したら伝える事ができないと思った。そして、先輩からも手紙をもらった。泣きながら家に帰って読んだ。 そこに書いてある言葉に驚いた。「レンさんはたまにだけど、とても怯えるような雰囲気を見せるね。もっと堂々していていいんだよ。誰もレンさんに気分を害されたりなんてしないから。」涙が出た。先輩は私が怯えているのを知ってたんだ。でも、きっと私は知らずに誰かを傷つけている。それでも、嬉しかった。涙が止まらなかった。ここまで書いてくれる先輩がもっともっと大好きになった。