短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
終わりの合図
今日は、一年に一回彼女と会える日。 胸を躍らせながら俺は待ち合わせ場所の祭り会場へ向かった。 「3分の遅刻」「ドワァッ!」後ろから急に声をかけられて驚く。その懐かしい声の主は 「夏芽!」 「たっちゃん!」 本気で喜ぶ俺と演技っぽく喜んでいる夏芽。それでも久しぶりの再会に少しは喜んでいるようだ。 「元気だったか?」「お陰様でピンピンしてますぅ~!」大丈夫そうだ。 「今日は何時に帰るんだ?」「今日は、19:45まで!」 今は、17:29。短いな。 「んで~急なんですけど」 「おっなんだ?」 「遅刻したんだから、なんか奢って」 マジか 「おいしーっ!」かき氷で機嫌を治してくれてよかった。 「次は、綿あめ買って!」 まだ、遅刻の罪を償うことは出来ていなかったようだ。 そんな感じで、夏芽が言う通り買っていっていると冷たい機械音声のアナウンスが流れた。 「19:30カラ花火ガ始マリマス。ゴ覧ニナル方ハ河川敷マデドウゾ。」 もう、なのか? 花火が終わって祭りがお開きになれば夏芽は帰る。遠くへ、 「もう、終わりだね。花火見てからバイバイにしよ?」 「、、そうだな。」 腕時計の針が示す時間は19:27そろそろだ。そろそろ花火が始まる。 人混みに揉まれついた頃にはもう花火はクライマックスを迎えていた。 「綺麗だね。」「、、、」 なにも、返せない もっと喋りたいのに、 夏芽が、 天国へ帰る前に。 去年のデートの帰り夏芽はわき見運転の車に轢かれて死んだ。 そして、年に一度お盆の日に開かれる、この祭りの時期に帰ってくる。 「そんな、、そんな悲しい顔しないでよ。また来年も会えるんだからさ」そう言う彼女の瞳はどことなく潤んでいて、花火が綺麗に反射していた。 「あぁ、、そうだな。」 花火が打ち上げられていく。時刻は19:44。 「また、来年。」「あぁ、またな」 彼女の体が徐々に薄くなっていく。なにも言えないまま俺たちは見つめ合っていた。 ヒュ~ ドォン! 19:45。毎年恒例のクライマックスの金色の花火が上がる。 俺は、この花火が残酷に終わりを伝える神からの合図の様に思えた。
ヒマワリ
“青春”なんてなかった ただ失恋して、陰口聞いちゃって、さんざんな毎日。 アイは上野が好きで、上野はゆあが好き。でも、コウもゆあが好き。私は冬真に告白されて、振った。ゆあは冬真が好きだった。私はアイの親友でアイは嫉妬深い。だから、上野と仲良くしたりしたら、絶交だ。でも、嫉妬したのはゆあの方だった。ゆあはあんなに美人だから、新しい恋は見つかるはずなのに。 冬真は人気者。だから、ゆあ以外からも妬まれた。 さんざんだった……夏休みに入れば、忘れられる。 ヒマワリは太陽をじっと見てる。 ヒマワリはとても楽そうだけど、どこか寂しそうで、うつろな感じ。 ヒマワリの“ような”君が好きだ。 いつも楽しそうで、だけど、泣き虫で寂しがり屋で………私たち、いつもいっしょだった。 だけど、君は、私を選ぶことはなかったね…。 ゆあは、新しい恋を見つけたみたい。 あ、ゆあと付き合ったんだ。おめでと。 ゆあも嬉しそう………… 今にも泣きそうな私の瞳が写してたのは、ゆあとヒマワリのように輝いた───…… “上野(キミ)”だった。
大好きだったよ、そしてこれからも。
佐奈「私、あと1ヶ月しか生きられないんだ。」 翔太「…は?」 佐奈からそう伝えられたのは、僕達が付き合って1年の記念日だった。 佐奈「私、幼稚園の頃から病気持ってて、さ。最近、病気が急に進行してもうどうしようもなくなっちゃった、笑」 そう言って彼女は悲しそうな笑みを浮かべた。 翔太「どうして、もっと早く言ってくれなかったの、?」 もっと他にも聞きたいことはあるのに、僕の頭はパニックを起こして佐奈を責めるような言い方になってしまった。 でもそれは僕の本心でもあった。 もっと早く言ってくれれば、もっと何かしてあげられたかもしれないのに。 佐奈「翔太に、迷惑をかけたくなかったから…。ごめんね、」 神様はこんなにも心が綺麗な人に余命1ヶ月なんていうものを与えるの? 僕はこの日、初めて神様を恨んだ。 それからわずか5日後。佐奈は入院してしまった。 お見舞いに行くと、佐奈には命を繋ぐための線が沢山 繋がれていて。 とても話なんかできる状態じゃなかった。 それでも、何か僕に出来ることをしてあげたくて、この日から僕達は文通を始めた。 最初は佐奈の綺麗な文字が並んでいたけど、日が経つに連れてそれは、機械的な文字に変わっていった。 あの日からちょうど1ヶ月後。佐奈は天国に旅立った。 本当にきっかり1ヶ月を生き抜いた佐奈は最期まで綺麗な顔をしていた。 ホントに死んでしまったのかというぐらい、もしかしたら目を覚ますのではないのだろうかと感じさせるぐらい、穏やかに眠っていた。 そしてさらに1週間後。届くはずもない相手から手紙が届いた。 翔太へ お元気ですか。受験勉強、頑張っていますか。 この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世の中にいないんだね。 なんだか想像つかないなぁ、笑 これは私がまだ手足を動かせるときに書いたものだから、随分前に書いた物だけど最後ぐらいは手書きで書かせて下さい。 翔太、今まで本当にありがとう。私に知らない感情を与えてくれて、ありがとう。 私、翔太の彼女になれて幸せでした。 ホントに私で良いのかなと不安になることは沢山あったけど、それは翔太が解決してくれたね、笑 親にも愛されて来なかった私が、翔太という素敵な人に愛されて本当の本当に毎日が明るくなりました。 ありがとう。 これからは私が、翔太を見守ってるからね。 私のことは気にしないで、素敵な人と出会って素敵な恋をして下さい。 それが、私の願いです。 佐奈より 手紙を読み終えて、お前じゃないと俺はダメなんだよ、と呟きながらも 佐奈がすぐそばで笑っているような感じがして、 心が安心した。 _________________________ アンニョンハセヨ、army & once ニダ! 意味のわからない小説を書かせて頂きましたぁ。 何でも許せるよーって方 向けです笑 沢山の作品の中から私の小説を読んでくださり、最後まで読んでくださり有り難うございました(^^)
好きなあの子
俺(悠斗)には、好きな子がいる。その好きな子は同い年で、沙耶香(さやか)という。幼稚園の頃から一緒で、小学校も一緒だった。それに、親同士が仲が良く、ときどきお茶会なども行っているらしい。その影響もあり、小さい頃俺が沙耶香の家に行って俺のお母さんと沙耶香のお母さんで喋っている間沙耶香の家の犬と遊んだりしていた。逆に、沙耶香が俺の家に来て妹のドールハウスやぬいぐるみで遊んでいたこともあった。 その後の沙耶香は中学生になって…その、可愛く、大人っぽくなったと思う。それに、小学校の頃、授業でわからないところを教えてくれたり、掃除を手伝ってくれたりと優しかった。そんな沙耶香を俺は…好きだなって。 そして、中学1年生になったわけだけが、俺と沙耶香は同じクラスの3組になった。「同じクラスになったらいいなー」程度で思っていたので、同じクラスになれたと知ったとき、「よっしゃー!!」と叫びたくなるほど嬉しかった。 2学期になって、今月の23日の金曜日に運動会があり、運動会の種目で「クラス対抗リレー」というものがあることを担任の澤田先生に言われた。俺は小学校の頃、足の速さが学年の男女合わせてで2、3位くらいだった。俺の出身校はこの中学校に集まった小学校の中で一番規模が大きい学校だったので、クラスの7割は俺の出身校の人たちで顔も知っていた。それで、リレーで誰をアンカーにするかという話になり、俺が推薦された。別に構わないというような心境だったので引き受けた。その後、最初とアンカー以外のところを決めることになり、それで、まさかの沙耶香が俺の後ろの29番目になった。その時は「え、マジ?」という感じで驚いていた。そういえば沙耶香は女子の中では速いほうだったから、最後の方になってもおかしくはない。 その後、「沙耶香やクラスのみんなにかっこいいところを見せたい!」という一心で練習に励んだ。ランニング、筋トレなど、様々なことをやった。 そして、待ちに待った運動会当日。昨日は張り切っていつも寝る時間の30分も早くベッドに潜った。それくらい張り切っているのかと自分でも笑ってしまった。今まで沙耶香とクラスの皆の気持ちに応えたいという一心で練習に励んでいたけど、いざ本番となると心配になってしまう。「転ばないかな。」とか「最下位とかなったりしないかな。」と。 長い開会式の後、3年生や2年生の競技や、自分たちの学年の競技など、いろいろな競技があった。運ゲーのものもあったりして面白かった。他にも、同じ3組の3年や2年の先輩たちの応援もした。途中、運動会の係りの仕事も挟んだりして大変だったけれど、楽しかった。 そして、クラス対抗リレーが始まるアナウンスが入った。門に集まる。音楽が流れた。笛が鳴る。白線のところまで駆け足で走る。ザッザッザッ…整列完了。俺は30番目。「沙耶香からバトンを受け取るのかぁ…」というようなことを考えていたら、出発係の人が「よーい!」といったのではっとした。「パアン!!」という音がして、スタートした。最初は違う学校だったとある女子。かなり速い。でも今のところは3位。全部で6クラスあるので、最初は「まあまあかな…」くらい。「頑張れー!!」と声援を送る。バトンパス。次は同じ学校の子でまあまあ速い。女子。こう見ると、女子って「速いな~」って思う。…おっと、声援、声援。今は2位。ナイス。 こんな具合で順位が上がったり下がったりしたり、声援を送ったりしていたら、もう28番までいっていた。28番目の男子が沙耶香にバトンを渡す。今は4位。頑張れ!と心の中で思いつつ、スタートの準備をする。沙耶香がテイクオーバーゾーンに入る。…今だ!振り向きながら、走る。手を伸ばす。…よし、受け取った!走れ!前方に3人いる。走れ!頑張れ!…やった!1人抜かした!大丈夫、いける!俺はまだ走れる!残り2人のうちの1人まで、距離が縮まる。よし、抜かした!あと1人!行け!まだいける!その時。 「頑張れ!」 沙耶香とみんなの声が聞こえた。とりあえず落ち着け。大丈夫!いける!気づくと、「悠斗!悠斗!」とコールが始まっていた。期待に応えたい!一位の人まであともう少し。でも、あと残り50mくらい。いける!大丈夫!頑張れ!ゴールした。‥あれ、一位?…やったぁぁぁ!!席に戻ると、友達に「ナイス!」と言われた。まだ1位の自覚がしきれていない。でも…嬉しい。 そして、閉会式が終わり解散となって、各自下校になった後、沙耶香に肩を突かれた。「ちょっといいかな?」 体育館裏に来た。すると「好きです!」と言われた。その時は…驚きしかなかった。目を見開く。そして…答えた。 「俺も沙耶香のことが好きだったよ」
とびっきりの笑顔
私の名前は…“ほのみ”。 小学校6年間同じクラスの“コウダイ”に片思いしている。 でも、彼には彼女がいる。 そして…もうすぐ卒業だ。 帰りの会が終わった。 「ほのみ~帰ろ!」 1年生から同じクラスの真央が声をかけてくれた。私たちはお互いが休んだりしない限り、必ず一緒に帰る。 でも、中学校は別々になってしまう。だから、こんなに一緒にいられるのもあと少し。 階段を下り、靴箱のところで気がついた。 「真央、ごめんね。ノート置いて来ちゃったから、とってきていい?」 うん、とうなづいてくれた。でも…今思うと、ここで忘れ物なんてしなければよかった。 教室の扉を開けると、ちょうどコウダイが帰るところだった。 「ほのみ、どうした?」 「あ…ちょっと忘れ物しちゃって」 「そっか、じゃ」 ランドセルを揺らし、彼が教室を出ていく。こんな風な何気ない会話が嬉しい。私の胸が、サイダーみたいにシュワッと弾ける。 でも…この数秒後。 階段を下ろうとした私がみたのは…彼女のリナちゃんを抱きしめているコウダイだった。 その瞬間、失恋したという現実を突きつけられた気がした。辛かった。 見たくなくて、逆側の階段を駆け下りた。 真央に心配されないように、つくり笑いでいた。 それから卒業式まで、ろくに彼の顔を見られなかった。辛くて。失恋は時間が解決するというのは嘘なのかな、と思った。最後に見た彼は…リナちゃんと笑い合っていた。 今、私は中学3年生になった。 気がついたんだ、あの日々がどれだけ幸せだったか。 毎日同じ教室にいられて、笑顔が見られて。名前を呼んでもらえて。だから、恋してよかったな、って。 そんなことを考えながら歩いていた通学路。後ろから声をかけられた。 「あれ、ほのみ…?」 あれから2年以上会ってないのに。覚えててくれた。そういうところが…好き。 これからも片思い、続けると思う。好きなのはやめられない。でも、ジャマはしない。君が幸せなのが1番だから。 そのかわり、とびっきりの笑顔で答えたんだ。 「久しぶりだね、コウダイ」 初めての小説です。 おかしいところなどあると思いますが、感想いただけると嬉しいです。
本当の事言おう。
私は、いじめにあっている。 例えば、 「おいお前、鉛筆かせよ!」 「い嫌だよ。」 「ひっどぉ。」 「かせよ!」 そう言うと私の鉛筆を奪い「残ねーんでしたー」と、窓から私の鉛筆を投げ捨てた。 こんな事いつもある事。 それより酷い事もあった。 「佐々木さん(佐々木とは、私の事)って、臭いから近寄らない方がいいよ~」 「えぇーマジ?ウッザ今度から近寄らないどこ~」 そう言われ、回りの人から避けられた事もあった。 いつも私の心は、傷ついていた。 相談するにも、する人がいなかった。 そんなある日の事、夢をみた。 ギュルルルル あぁ冷たい。 私は何かひんやりとした冷たい物に包まれていた。すると 「本当の事いいなよ。「いじめないで下さい。」って。」 「言わないからいじめられ、避けられ、 嫌われるんだよ。」 「言おう。本当の事。私がついているから。」 その声は、私の声に似ていた。 ギュルルルル 夢から覚めた。なんだったんだろう。 でも、決めたよ。わたし、本当の事言う。 「でも、それでまたいじめられたら?」 心の声が言う。 いじめられるじゃない。 分からないよ。そんな事。 そう言う事はいじめられたら決めればいいじゃん。 私はもう、昔の弱くて、暗い私じゃない。変わったんだ。強くて明るい私に。 「頑張って」 心の声が言った。 うん。頑張るよ。
いじめの加害者と傍観者
バシャッ 暗い教室に水の音が響く。 彼女はいじめられている。 周りはそれを知っている。 しかし、なにもしない。 見てみぬふりをする。 先生すらも━━━━ 〈解説〉 いじめてはいけない。 それは当たり前のこと。 しかし、いじめを見てみぬふりをするのもどうかと思う。 見てみぬふりをする人を、「傍観者」という。 いじめは加害者だけが悪いのではない。 傍観者だって悪いのだ。 わかっていただけただろうか。 いじめがこの世から無くなることを心から願う。 はじめまして。 小6女子の匿名です。 私はいじめられているわけではありません。 でも、いじめられている人を見ると悲しくなるのです。 だから、この小説を書きました。 小説自体は短いですが、小説と解説を合わせて読んでほしいです。 これを読んで、ドキッとした人もいるかもしれません。 そう思ってくれたなら、まずはいじめの被害者に寄り添ってあげてください。
BL描いてみた!【祭りの夜に】
【祭りの夜に】抹茶 ~登場人物~ ・斉藤 勇気(さいとう ゆうき) ・佐藤 海(さとう かい) 「おーい!勇気!」今の声は、同じクラスの海。片思いの相手だ。海はもともと、俺の親友で海にとっては俺は親友 かも知れないが、俺にとって海は好きな人だ。「海!どうした?」「来週、祭りがあるんだってさ!行かない?」 二人きりか、誰かと一緒にか、少し気になったので聞いてみた。「ふ、二人きり?」「そうだけど…あ!好きな人 いんのか?俺、呼ぶよ?」海が好きだなんて言えない…「い、いやぁ…いない…」「ん?ま、いいや。じゃあ、来週の土曜日に学校から一番近いコンビニでな!」「うん!」 俺は帰ってから、すぐパソコンをいじる。『告白する方法』何度調べても、女子が男子に告白する方法しか書いて いない。 それから1週間。今日は祭りの日だ。一番気に入っている浴衣を着た。ヘアセットに30分かけて、いよいよ出発した。 コンビニには、レジ袋を持った海がいた。「よー!勇気!」「海!遅れてごめん!」海と一緒に祭りの会場へ行く。 祭り会場には、大勢の人がいる。「人、多いな」「海って、人混み苦手だっただろ?花火が綺麗に見れるし、人少ないとこあるけど行く?」「じゃあ、行こうかな?」俺はそこで告白することにした。 「あぁ~!涼しい!」「だろ?リサーチ済みなんだよ!」「さっすが、勇気!」「あ、そうだ!話が…あんだよ…」 「ここでいいの?」「あぁ」俺は顔を真っ赤にしながら言った。「あ、のさ…す…好きっ!」「え?冗談よせよ!」 「じょ…冗談じゃないし…」「え?」海は驚いたような顔をしたが、すぐ微笑んで俺のことをギュッと抱きしめた。 海はとても暖かかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 見ていただきありがとうございます!初投稿なので緊張しました…!
“君の命“
僕は君が笑ってくれることが嬉しい。君を見つけるだけで嬉しい。 片想いかぁ。楽しいと思ったはずだけど,心が痛い。もう,片想いはやめたい。 僕は今日,告白する。 本当はこんなことしたくない。でも,もうすぐ僕らは卒業だ,雫さんともお別れ。 それまでに雫さんの心に残る何かになりたい。 僕はそんな事を考えていると,授業が始まってしまった。 “タイムリミットは少ない“あと,20日 雫さんのクラスに入る, 雫さん!!いや,違う,,,合田さん!!今日の放課後,校舎裏に来れますか? は,はい! 透き通った声が聞こえる。可愛い。。。 ~放課後~ 急に呼び出してごめんなさい。あの,あの!,,, 「ずっと前から好きでした!僕がいれば,泣かせることはないし,いつだって笑わせてあげます!ずっと守り抜きます!!だから,だから!!」 「,,,,ご、ごめんなさい!!ちょっと調子悪いので,また今度よろしくお願いします。」 彼女は泣きながら,立ち去っていった。 今,僕はフラれたのだろうか。それとも,,,よくわからなかった。泣きながら,帰ってしまったものだから。。。。 妹の静香の病院についていった時だ。雫さんの姿があった。 「あ,あの!!合田さん?」と声をかけると,彼女は逃げてしまった。 僕は悲しかった。気持ち悪がられたのだろうか。 病院の人に聞くと,彼女は,病気だそうだ。 普段は大丈夫だが,悪化すると,命にも関わる。そんな病気だ。僕は悲しかった。あんなに可愛い子が病気なんて。僕は守るなんて言ったけど,守れはしない。口だけ人間だ。僕は言った。「少しだけ会えますか?」と,すると看護師さんは,聞いてきますね。と言った。帰ってきた。少しならokだそうだ。僕は雫さんの病室に入った。 「こんにちは。急にごめんなさい」 「いいんです。私もちょうど,話したいことがあったので」 (話したいこと?なんだろう。)そう思っていると彼女は喋り出した。 先程は,告白してくださったのに,逃げてしまってすみません。私が病気なのはご存知ですよね。 今度手術があるんです。成功すると思いますが,失敗したら,,,」と言い,彼女は涙を流した。そしてまた続けた。 「あなたが私に告白してくださって,本当に嬉しかった。私も,,,,」と言いかけると,彼女は,胸が苦しいと訴えた。急いで先生を呼ぶと,「緊急手術だ!!急いで準備しろ!!」と言う声が聞こえた。 え??この手術って,成功しなかったら,,,と,考えてしまう。ダメだ,ダメ!!ネガティブに考えんな!! そう言い聞かせていると,もう1時間が経つ。手を合わせて願っていると。先生が出てきた。 「手術は成功です。」と言う声を聞いて安心した。彼女が目覚めるまで待っていた。 だが,,,一向に目覚めない。 どうして,どうしてなんですか!!というと,先生は,「わからない。確かに手術は成功したはずなのに,,」と言う。僕は悔しかった。守るなんて言って,一ミリも守れてないじゃないか。そう言い,泣いていると, 先生たちは出ていった。 彼女の手を取る。「お願い。起きて。起きて。雫」そう言って,キスをした。 聞き覚えのある声がした。 「ハルト君?」 し,雫さん?大丈夫?!というと,彼女は言った。 「さっき言いかけたことなんですが,,,, 私も山本君が好きです。」そういうと,恥ずかしそうに笑った。僕も笑った。 ~8年後~ ハルト君!!起きて!! あ~~? もう朝だよ!!遅刻するよ!。 毎朝,この声を聞く。 僕は結婚した。誰とだって? し ず く ちゃんとだよ。
永遠
……散々な人生だよ。 せっかくこの世に生まれたのに、親は死んじゃって。大都会の汚い児童保護施設に入れられたと思ったらさ、大地震で建物全壊。友達もスタッフも、どこにいるやら。一人残った俺は、この海に来た。海には生物がいる。魚や、貝が。なんとか生きていた。ホームレス仲間のおっさんもいた。おっさんはたまに、カップラーメンなんかを買ってきてくれた。なのにある日、おっさんが倒れた。腹を抱えていた。その晩、俺も激しい腹痛に襲われた。 多分さっき食べた貝に当たったんだ…。そう思った。そして次の瞬間、ガクッと何かが切れた感じがした。そして俺は、俺が死んだことを知った。 「……さん、R1029384756さん、聞こえますか」 「?」 なんだか変な感じがする。そういえば俺は死んだんだった。 俺は目を開けた。目がある。そっか、死んでも目はあるんだ…。聞こえたってことは耳もあるのか?すごいなぁ、死後の俺。 「R1029384756さん、聞こえたようですね」 「……ここは?」 「そのことは誰も知りません。私も知りません。神が存在するなら……いや、それでも知らないと思います。ここは、死と生に最も近くて、最も遠い場所。ちょっとでも動いたら落ちてしまいそうな、でもずっといたいような、そんな所。貴方は今、『生』の方から転がり込んできた。そして、間もなく死へと向かうでしょう。そう……あえてこの場所に名をつけるなら、『永遠』です」 「永遠……?」 永遠……ここは、永遠……。 「どうして?」 「何故でしょうね……。そのような気がしたのです。だから、永遠です。この場所は永遠だと、何かが訴えている。私かもしれないし、永遠自身かもしれない」 俺は不思議と、変な気持ちになっていた。嬉しいのか、悲しいのか、分からない。 そうか、永遠か……。永遠、永遠、永遠……。 「えいえん、かぁ」 声が出た。 「えいえん、かぁ…」 繰り返した。涙が出てきた。 「永遠なんて、ないのになぁ…」 そう、永遠なんて、ないのだ。親も、児童保護施設も、おっさんも。そして、この場所も、違うはずなのに。 「え、い、え、ん……」 ゆっくりと、確かめるように呟いた。もう我慢できなかった。短い人生で溜め込んだものが、いま、溢れ出ていた。そして、流れ落ちる。それは、涙という形になっていた。普通の涙だと、泣いても気持ちが流れることはない。ずっしりと、居座っている。けど、ここでは、永遠では、流れて行くのだ……。 「えいえん」 俺は最後にそう言った。そして、『死』へと落ちていった。
アイツも死んだ
兄が死んだ そう聞いたのは、麗らかな午後の日だった 涙は出なかった 最初にその知らせを母から聞き、 ボーッとしながら思ったのは 「アイツの塾代が浮くな……」 それだけだ 交通事故らしい どうせ、ながらスマホでもしていたのだろう 自分があまりにも冷静なことに、自分が驚いている 14年間、共に過ごしたあの人だが 愛情など、湧く筈がない 何も興味がない しかし__ 目の前にアイツがいた 幽霊かと思ったがちゃんと足もある 体も動くし、目にも光はある なのに、何故 死人にしか見えぬのだろうか アイツは一歩踏み出した もう一歩 でも、私は動けなかった アイツの手が振り下ろされた 私は横に逃げた アイツは宙を掴んだ 本当に掴んでいたのだ 何もないところを 私に見えていない何かが アイツには見えていたのだろうか 唐突に、あの人の足がはずれた 次に腰、腕、肩 そして遂に頭も…… 私は目の前の恐ろしい光景に叫び声をあげた 甲高く、鋭い叫びが木霊すると、足音が聞こえた 坂襟だった 坂襟と、その取り巻きの女たち 「アンタ、ここで何してるの?」 刺々しい声だった 声だけで、私を攻撃するような__ 「答えられないの? 帰える場所はないの? かわいそうな女」 かわいそうだなんて思ってる筈がない ただ、喜んでるだけだ 私の悪口を言うことを 私を軽蔑した目で見下すことを 「このクソ女!!」 夢だった アイツがもうこの世にいる筈がないのに アイツの夢を見た あの人たちの夢も見た 全力疾走をしてきた後のように、息が切れている 足音が聞こえ、ドアが開いた 「今日も学校にいかないの?」 母だった 随分やつれて見えるのは気のせいではないだろう そりゃそうだ 長男は交通事故で死んで 残った娘は不登校 旦那には先立たれた 不幸な人だ、母は その不幸の原因も、私が作り出してるのだと思うと 胸が締め付けられる 母はリュックから教科書が雪崩出ているところに 一瞥を投げかけて、こちらを見た 私も目を逸らさず、ジッと鳶色の瞳を見る 悲しい目だった 幾多の悲しみを抱えている人の目をしていた 先に目をそらしたのは、母だった 重い足取りで、部屋から出ていった 私は鳥かごの中の鳥だ 重い柵が時を重ねるうちにどんどん増えていく 遂には飛べなくなった、孤独な小鳥…… 誰とも会いたくなかった 朝日が私の顔を照らす 希望の朝なんて、言葉だけの、退屈な朝だ その知らせを聞いたのは、学校からの電話だった 「坂襟奏芽さんがお亡くなりになりました」 担任のいかにも「生徒が死んでしまって悲しいです」 というような声の響きに嫌気がさし 一言二言話して、電話を切った 溜息をつく 運命の神は意地悪だ 嫌いな人を私の前から消す さぁ、君はどうする?とでも言いたげだ 運命の神がもし目の前に現れたら その顔をぶん殴ってやる 私はそんなこと望まなかったのに 勝手に私を玩びやがって 凶暴な怒りが体から湧き上がる その思いのまま、リュックを投げた 重いだけの教科書が散乱する それでも、怒りは収まらない 椅子を両手で持ち、床に叩きつける 部屋を荒らして荒らして__ 気づいたら、夜だった あまりにも強く手を握りしめていたのだろう 手には少量の、黒ずんで乾いた血がこびりついていた その部屋は、まるで嵐が通り抜けたようだった ものが辺りに散らばり、足の踏み場もない 「どうしたの?!蒼空!」 母の強張った声が聞こえる 私は反射的に母に向かった 中1までやっていた、 ハンドボール部のシュートの時のように ゼロ、イチ、ニ 母の前で両足で踏み込んで止まる すぐに右足を大きく横にだす 半身のまま左足を戻して母をこえる 本来ならここで左足でふみこんで 右手を振り下ろし、シュート と行きたいところだが、ゴールなんてない 私は町の中を走っていた あてはない ただ、ひたすら なにかに駆られたように 例えるなら、私の心は 乾いて汚れきった砂漠だ 砂塵が舞い上がる 太陽が照りつける 焼けるようだ 景色だけが通り過ぎていく やっと止まったのは、公園だった 否、公園と呼べるのかさえ不思議な 狭い空き地だ そこのベンチに座り、ゼイゼイと喘ぐ 冷たい月明かりに胸が苦しい ふとポーチのポケットに手を入れると くしゃくしゃの紙があった しわを伸ばして見ると、 そこには「誕生日おめでと」と書かれている アイツの見慣れたくせ字だ 紙を持つ手が震えた 私を取り巻く環境は変わった でも、私が変わらなくては、いつまでも今のままだ 変わらないといけないのは 自分自身だ 冷たく空虚な空は、まだ攻撃的だった 私は、それでも微笑んだ 空 私の名前の由来 ─空のように広い心を
時間の代償(少しネタあり)※長い
俺は佐藤 海聖(さとう かいせい)。ごく普通の新入会社員だ。 「佐藤くん。これもよろしく。」 アニメのような大量の書類を渡された。多分自分ができないからこっちに回してきたのだろう。あのクソ上司め。 「今日の3時までに提出しないと怒られるんだけど、できるか? まぁ、佐藤くんならできるだろうね。頑張って。」 3時?!あと一時間しかねーじゃん!一時間でこれが出来たら天才だろ…もう…やればいいんだろ!やってやるよ!! クソ上司…!あいつも少しくらい手伝えばいいのに…!あいつ何してるんだよ… 「…!」 鼻歌…歌ってやがる… 「あーもう!時間がいくらあっても足りないよー!!子供のときの時間をこれに使えたらな…」 『じゃあ、使ってみるか?』 頭の中に知らない声が響いた。と同時に、周りの景色が変わった。 「ここは…?」 金髪で青い眼で、白い服を着ている。中性的な顔立ち、見た目だ。 『ここは人間界から来た者は異世界と呼ぶ場所。私は神の使いだ。ここではなにか大切なものを代償とする代わりに、なんでも願いが叶うぞ。さて、お前がさっき願ったのは、時間が欲しい。だな。叶えてやろう。』 異世界…アニメかよ!俺が子供の頃憧れてた場所じゃんか!やっぱ異世界って、あったんだ…!やべぇ、興奮が収まらねぇ…冷静になれー冷静にー 「大切なもの?」 『あぁ、小さい頃の楽しかった記憶や、大事なもの、金、命だ。代償が大きければ大きいほどたくさんのものを得られるぞ。』 小さい頃の楽しかった記憶ってなんもなかったからな…強いていうなら遊園地に行ったことくらいか? 大事なもの…二次元は命より大事だ!! 金はあんまないし… 「命とかって、代償にした人っているんですか?」 それだけは本当に気になった。 『いるさ。命を代償に、金や愛を得た者がいた。命を代償にしても魂は奪わぬ。今頃来世で幸せになっているだろう。』 その人、すげぇな… 『さて、そろそろ答えを聞こう。なにを代償にする?』 多分なにもしないという選択肢はないのだろう。この威圧感…断ろうとしても断れないだろうな。時間を与えてくれないと間に合わないし… 「子供の頃の楽しかった記憶にします。10年前の遊園地に行ったときの。」 手が震えている。恐怖か? 『分かった。では楽しかった記憶を代償に、時間を与える。何時間だ?』 「12時間。それくらいないとあの書類は無理」 『最後に問う。後悔はないか?』 (遊園地…10年前か。) 「あぁ。無い。早くしないと集中力が無くなるだろ早くしてくれ。」 気が付けば会社に戻っていた。時計の秒針も人も、俺以外なにも動いていない。 『12時間時間を止めている。今のうちにやれ。』 また頭に響いた。 ~12時間後~ 『「終わった…死ぬかと思った…」』 俺の声とは違う声が、同時に同じ言葉を言った。 「え?」 『馬鹿!神の使いは疲れないと思っていたか!?人間ではないと言えど、こっちはこっちで疲れるのだ!人間ごときに何がわかる!』 照れた表情が12時間前とは全く違う人のように可愛らしかった。 「いや、待ってwwwwww突然キャラ崩壊したからwwwwwwwやべwwwww」 『次このことで笑ったらお前の命は無いものと思え。』 急に冷静になりやがって… 「これだけで命奪うのかwwww可愛いとこあんじゃんww」 やばい。ツボ入ったどうしよww 『もう一度言う。次笑えば殺すぞ。』 やべ。怖っ。すみませんもう笑いません。 ~3か月後~ 姉から電話がかかってきた。 「なんだ…?」 「もしもーし!ちょうど10年前、私の卒業旅行、どこに行ったか覚えてる?」 10年前の記憶…?俺が10歳だったら覚えてるはずなんだが…卒業旅行なら余計… 「どこ…行ったっけ…?」 本当に分からない。なぜ忘れている? 「遊園地だよ!小学校卒業したばっかの私が行きたい!って言ったらパパがいいよって!覚えてない?」 遊園地…3か月前のことをふと思い出した。あのときに俺は記憶をなくしたんだ。 「ごめん。姉ちゃん。」 「なんで謝るの?しんみりしないほうがいいよ!楽しく話そうよ!」 姉はいつも通り優しすぎる。理由を話しても理解されないし、冗談だと思うだろう。 「遊園地のこと、忘れたww」 笑ってはいるが心の底から申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 「なんだーびっくりしたじゃん!脅かさないでよ!w」 「ごめんごめんw」 別に脅かしたつもりはないんだが…w 「でさぁ、この前行ったケーキ屋さん、めっちゃ美味しかったんだよー!また今度一緒に………」 あなたは、何かを代償にしてまで何かをもらいたいですか?
恋愛大作戦!
私は立花妃芽(たちばな ひめ)。 園田圭(そのだ けい)に恋してます! 圭は皆に人気で爽やかイケメンだ。 (来)『圭くんおはよ~ニコ』 (圭)「おはよ~。来衣(らい)」 今日は先生が出張のため1時間目は自習時間になった。 「妃芽、ちょっと。」 隣の親友、茉緒(まお)だ。 (茉)「来衣、休み時間告るらしいよ」 (妃)『え?ほんと?どうしよ』 (茉)「告白しちゃいなよ!」 (妃)『そうだね。奪われる前に。』 茉緒は満足げに笑いシャーペンを動かし始めた。 ~休み時間~ 私は圭を階段横に呼び出した。 (妃)『ずっと前から好きでした!』 (来)『…圭くん!妃芽ちゃんより私の方がずっと彼女らしいよ!』 来衣が無理矢理割り込んできた。 (圭)「…。人の告白を邪魔するやつが彼女に釣り合うわけねーだろ。」 (来)『………。幸せになればっ!?』 来衣は涙を拭いながら走っていった。 (圭)「返事は“はい”で。俺も好きだ」 (妃)『本当?グスッ…』 私は嬉し涙を初めて流した。 “ぽんぽん” (圭)「俺も嬉しいよ…?」 圭は優しく抱き締めてくれた。end
雨があがった時、君は笑う
私の名前は、中山 莉宇(なかやま りう)。 結構明るい(かな…?) そして私には好きな人がいる。 それは、佐々木 悠斗(ささき ゆうと)君。 イケメンで、明るくて、何でもできる。 しかも、すごくモテモテ。 私の恋は、絶対叶わないよね… ある日… 「さよーならー」 よし!!やっと帰れる~!! 帰ってから何しよっかな~ そして、帰り道の途中で… 「ポツポツ」 あ、やっば! 雨降ってきたぁ… 傘忘れたよぉ~ これくらいだったら大丈夫だよねっ! そう油断してた‥ そのとき…!! 「ザッザザーーーーーー」急に雨が降ってきた あぁ…めっちゃ降ってるよぉ~ どーしよ… もう、このまま走って帰ろ!! 「ダダダダダダッ」 雨で滑りそうだけど大丈夫! そのとき…!! げげ!! ゆ、ゆうとくん!? ど、どーしよっ… こんな、情けないとこ、見られたくない!! うーん…ああーっ 傘持ってきてたらよかった… 「中山さん…!!どーしたの!?ビショビショじゃん!もしかして、傘忘れたの!?大丈夫!?」 ゆうとくん…「あ、だだだ大丈夫だよっ!へーき、へーき!…きゃっ!」 ゆうとくんがわたしを抱き寄せて、傘をさしてくれた。 え…こ、これ…あ、相合い傘じゃん! しかも私を丁寧にふいてくれてる… 「中山さん…もう、心配しないで…僕がずっとそばにいるから…」 「どういう意味…?」 「中山さん…好き…前からずっと好きだった… 付き合って……」 いきなり!急展開!! 「えっと……わ、私もね…前から……すきだ……」好きだったと言おうと言おうとしたら… ばっ! 抱き寄せた。 「大好きだよっ…りうちゃん……」 「私も………ゆうとくんのことが大好き…」 私は……今幸せ… ゆうとくん…… この気持ち……届いて‥ 言葉の代わりにニコッと笑った。 そうしたら、ゆうとくんも笑ってくれた。 雨は、いつのまにか、あとかたもなく、 消えていった…… その代わりに、虹が出ていた… どうでしたか? また、コメント、ぜひぜひ!! よろしくお願いします!!!
紫陽花の夢
一面に咲き誇る紫陽花は恐ろしいほど綺麗だ。 晴れた空の下、私は全く知らない空間にいた。 気がつくとこの紫陽花の花畑にいたのだ。 紫陽花の周りには色とりどりの蝶があつまり、幻想的な雰囲気を作り出す。 本当に、此処は何処なのだろう? 「夢の中、奥深く」 「!?」 後ろから声がした。 慌てて振り返ると猫のお面に赤いワンピース姿の少女が立っていた。 「迷い込んだ人間は夜明けまでに出口を見つけないと永遠に此処に」 「え!?」 猫面の少女は私を見てニヤリと笑った。 「此処は、お前が見ている夢の中だ。 夢の奥底にお前は来た。」 「どういうこと?」 「今言った通り。夜明けまでに出口を見つけ、此処から出ないといけない。 でないと、永遠にこの夢の中。」 え?嘘。 夢? 待って、今が夢の中…? なら、この女の子もいるはずがない。 …まさか、出られないなんてことは。 「早く出口を探さないといけないのでは?」 「でも、夢は覚めるもの。ありえない」 「迷い込んだお前が悪い。夢の中でも此処は奥底。ひとつの出口以外からは出られない」 「嘘だ。」 少女は私にその冷たい光を帯びた瞳を向けた。 「私は失礼」 「待って…!!」 しかし、猫面のワンピース少女はスゥッと消えていってしまった。 私は、絶景を前にして途方に暮れるしかなかった。 そして夜明け。 私は出口を見つけられなかった。 「時間切れ…時間だよ…」 空間中にあの少女の声が響いた。 あぁ、もう終わりだ。 私は完全に諦めた。 その後、夢から覚めた世界では私の存在が消え、十年が経つ。 私は一人。 猫面少女も現れず、永遠に一人なのだ。 もう途方にも暮れようがない。 私は、これからも姿を変えぬまま紫陽花の花畑で、紫陽花の夢の世界で一人。 『知っていますか?この、‘紫陽花の夢’という話を知った人はその日の夜にあの世界へ迷い込むのだそうです。 あなたも、迷い込みますよ。 でも、出口を見つけられれば大丈夫。 その空間にいた間の記憶は消え、普通の朝を迎えるでしょう… しかし、見つけられなかった人の存在は消え、初めから何もいなかったかの様になるのです。 つまり、永遠にあの場所にいつづけることとなった方以外は翌日を何の影響もない状態で迎えるのです。 さて、あなたは明日の朝を迎えられるでしょうか? それは、誰も知らないのです… では、失礼。』 完
逃ゲラレナイ(ある種ホラー)(閲覧注意?)
※虫や、その他、不快に感じるものがあります。苦手な方はご注意ください。 (閲覧注意と書いてあるところまでは普通です。) 「それ」を運ぶ。重い...。ずる...ずる...。 あ、ちょっとひきずってる!汚れたら大変! どさっと床に投げ出す。改めて、「それ」の大きさを知る。 抵抗する術もなく、私は「それ」に飲み込まれる。 ああ。どうしよう。逃げられない...。もう、このままでいいか...。 そして私は、闇に包まれる。 私の目が覚めると辺りは真っ暗だった。 「うわっ。もう夜?!でも、やっぱり干したての布団っていいな~。いいにおい♪」 ※この先、閲覧注意 いや~。干したての布団って、安心していいですよね?(ベッドの人はすみません) よく、「太陽のにおいがする!」とか思ったことがある人が、いるのではないでしょうか? ですが知っていますか? 「太陽のにおい」は... 「実はダニの死臭」ということを...。 ↑というのは、よく聞くのですが、実は違うそうです。安心しましたか?でも、甘いですよ。 実際は... 「人の汗や皮脂が、日光により、他の物質になったもの」 のにおいだそうです。
【短編小説】最近、すごく眠い件について
ふわぁ~ 大きなあくびが漏れる。 クスクスとみんなが笑っているけどどうでもいい。 私は机に体を預ける。 『眠い』 今は梅雨で日によって気温が全く違う。 それについていけない私の体を眠気が襲う。 目を閉じればもう寝れる。 先生が何か言ってる。 授業、ちゃんと受けなきゃ、内申下がる。 けど、眠い。 「…山、高山!」 「へ、へい!」 先生に頭を叩かれて飛び上がる私。 暴力はんた~い! 「俺の授業を聞かないとはいい度胸だな。 この問題、答えてみろ。」 「ふわぁ~い。」 「おい!」 また頭を叩かれた。 返事をしたつもりだったのに。 「…これでどうですか?」 「…さっさと席に戻れ。」 黒板に数字を書いた私をシッシッと追い払う先生。 変なの。 「みっちゃん、もう寝ちゃダメだよ。」 前の席にゆーちゃんが言う。 けど、私はもうダメみたい。 神様、仏様、私、高山みかんは眠気という悪魔に勝つ事ができませんでした。 天国に放って下さい。 よし、これでOK。 じゃあ、もう1度、体を机に預ける。 「ちょ、ちょっと!みっちゃん!」 「高山…。内申点めっちゃ下げたる。」 「先生、関西弁でてるよ~。って体育委員が言ってた!」 「そ、そんなの言ってないし!」 「お前のも下げたろか!」 私が地獄に追いやられるのは数日後。 作者のブルーです。 私、最近塾で寝そうになる事がよくあるので、 題材にしました。 感想・アドバイスをお願いします。
ひとりぼっちのボク
ねえ、 もし君が誰かにいじめられたとしたら ボクはきっと君を助けるよ 相手に怪我させても、先生に怒られても 君が苦しいなら、助けを望むなら きっとボクは君を救ってみせるさ 君との夢を叶えるためにね 誓ったよね、2人で叶えようって 笑い合ったよね、早く大人になりたいねって なのに、どうして君は行ってしまうの? ボク、ひとりだよ ボクばっかり話して、君は秘密なの? 見ちゃったよ あの人には話してるところ そんなに信用できないかな ねえ、さみしいよ ボク、今までもずっとひとりだったのかな