短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
短編小説「名無しのノート」
こんにちは! 怖い話を考えたんで、最後まで読んでくれると嬉しいです!(^^) それでは、スタート!! 今私は、社会のノートに黒板に書いてあることを書き写している。先生は、後ろの子の方に行っている。すると、先生の声が聞こえた。 先「あれ?こんなとこに社会のノートが落ちてるんだけど」 私は、え?って思った。だって、全員ノートを机の上に置いてあるはずだもん。 先「しかもこれ、名前が書いてないなぁ」 私はますます意味が分からなくなってきた。すると、クラスのまとめ役の木崎君が言う。 木「先生!中身を見てみて下さい!」 先生がページをめくりながら言う。 先「うーん、これは、このクラスの授業のノートって感じがするなぁー。保坂!ちょっとノートを貸してくれないか?」 先生は保坂さんのノートと見比べてみたが、やはりこのクラスのノートだった。すると、怖がりの佐々山さんが言う。 佐「つまり、このノートの持ち主はこのクラスの人なのに、持っていない人がが誰もいないってことだよねぇ」 先「うーん、まあそういう事だなぁ」 クラス全員が黙り込んでしまった。 先「こうして、ずっと悩んでても授業が進まないだけだ。さあ、授業の続きだ。」 皆「はーい‥‥」 そして、次の休み時間、皆ノートの事ばかり話していた。 でも、次の日、もうノートの事は忘れたように、他の話題を話していた。 1週間がたった。あのノートはというと‥‥ 消えていた しかし、そのノートを思い出す人は誰もいなかった‥‥ 以上でーす! 良かったら、読んだ感想お願いします!
ひとり鬼ごっこ
いいよ。 本当に嬉しかった。 想像が膨らんだ。幸せになっていた。 浸っていた。夢見ていた。 それでも自分はこれっぽっちのこんなもの 君の為に何もできなかった。 さよなら。ありがとう。 悲しかった。 想像が膨らんだ。余計に悲しくなった。 でも笑顔を作った。虚しかった。 一体何をしていたのだろうか。 結局自分がしたいことをしただけだったのか。 自己満足だったのか。 叫んでも答えは帰ってこない。 心の中、ひとりぼっちだから。 面倒くさがられてたのかな。 嬉しかったのかな。 急に自分が馬鹿みたいになる。 ひとりで何してたんだろう。 ひとりで追いかけて。 そうだ。ひとりだ。 ひとりで鬼ごっこしてただけだったんだ。 あぁ… もう自分には何も出来ない。 いや、出来るとしたら 君を追いかけることくらい。 僕が鬼だよ。
近くて遠い姉妹の距離
姉の文月(ふつき)は昔はいじめられていた。だけど高校に入ってからはクラス1位になったり努力をして実っている。 しかし私(小春)は何度努力しても実らない。言われたことを素直にできない。いわゆる役立たずだ。だから親にも捨てられ呆れられる。まぁ全て私が悪いんだけどね。 お姉ちゃんの場合はいじめられていたということもあって、私の家族はみんな甘い。 だけど私には違う テストで悪い点をとると 姉「まぁ仕方ないね」 私「お姉ちゃんはあんなに出きるのになんで小春はできないの?ケータイ没収」 この差ってなんですか?私は頑張って勉強してます。(1週間に10ページくらい)勉強した結果がこれなんです。なぜ怒るんですか?予想通りにいかないといけないんですか? そういうあなたはどうなんですか? 先生も惜しいねといってくれているんです。 頑張ったんですよ!全て60点代低いと思ったと思いますが「全て」ですから頑張りました! これを自己満というのでしょう。数学は本当に頑張りました!前回12点だったのが68点ですよ! だけど姉はクラス1位…比べ物にならない… 私は病んでいるし、テスト勉強もさほどしないし、遊んでばかり、だけど1週間前には死ぬ気で頑張っています。 そしてお姉ちゃんと比べると、家事は私の方がずば抜けてやっています。気分によってですけど…姉はスマホをいじってばかりなのに怒られない、私は休んでいたりすると怒られる。この差はなんですかね 身近なはずの姉妹なのに…遠く感じる… あなたにはこういった経験がありますか? あったら教えてください…
運命のバラ ~彼女の本当の想い~
カチャラララーン 「いらっしゃいませ」 私はあるいっけんのお花やさんへおとずれた。あまずっぱいレモンのにおいが店じゅうただよう。なんか、きたことがあるような。でも思い出せない。 青々とさくすみれ、太陽のように輝く ひまわり。チクチクいたそうな深紅の真っ赤なバラもまけてはいない。 私は何を買うかまよった。コスモスでもいいし、チューリップでもいい。 五分悩んで決めた。バラにしよっと。 「あなたは……もとの彼氏がいたんではないでしょうか??」 「ええ……???はあ。いましたけど… ?っていうか、何でわかるんですか!」 そう、私には、彼がいた。明るくて、 元気で。私をひっぱってくれる、恋人というより、親友という存在だった。 でも、数日前、外国のテロにまきこまれ、本人じたいが意識不明っていう… 。でも、なんでわかるんだろう。話してもないのに。 「やっぱり。私にはわかるんです。この花たちの気持ち、それにお客様の気持ち。伝わってくるんです」 はっ!!思い出した。たしかに、彼が私に告白したとき、バラをくれたんだよね!まさか、その事が定員さんにはみえたとか……??? 「どんなことがあろうとも、彼氏さんの想いはずっとこの花にねむっているんです。ずっと。」 そっか。だからなんか、なつかしいような、さみしい感じがしたのか。 もしかしたら……いや、彼はここにねむって、私を守っていてくれている。たとえ、どんなことがあろうとも。 運命のバラ……ありがとう。
意味怖
私はある日壁に穴があることにきずいたのぞいてみるとすべてが赤かった 何日も何日ものぞいたけどずっと 赤かった大家さんに聞いてみる 私の家の隣にはどうゆう人が住んでるんですか? あなたの家の隣には “赤い目”の人が住んでいますよ 私はブルブル震えた ーーーーーーーーーーーーーーーーーみなさんどうでしたか? 初の意味怖 それでは解説(いりませんよね) 壁が赤いのではなく隣の人は ずっとこちらを見ていたのです でも壁に穴が空いていて向こうを見る 主人公もおかしいですけどね♪ww
成仏係。
私、山城心音(やましろ ここね)は成仏係に入っている。この学校に多く出る霊の魂を成仏させる係。それが成仏係だ。 「ここか…」 今日は、おさげの女子を地面から生える無数の手で捕まえ、ぶつぶつと何か言ってくる霊の成仏。もちろんおさげにして、その現場近くを歩く。すると・・・ 「アアアアアア…アア…アアア…」 黒い無数の手が生えて、ドームのように私を包む。よし、この世にとどまる原因を聞きだしてなくさなきゃ。 「こんにちは。私は君を救うために来たの。心音よ。どうしてこんなことをするの?」 「ミ…オ」「ミオ?ミオって、何?」 その手は、最初は話してくれなかったが、話していくとゆっくりと理由を話してくれた。 「ミオ…ズットイッショテイッテテイツモサンポシテタノニ…ココニイッテ、イナクナッチャッタ…ダカラマッテル」 ミオという女子のペットだったこの霊は、ここにきて帰ってこないミオちゃんを待っているらしい。でも、この学校では過去に「美緒」という女子が飛び降り自殺している。 「あのね、もう美緒ちゃんは死んじゃったの。」 「!?ウソダ…!ナンデ、ソンナコトイウノ…?」 首が絞められる。 「大丈夫だよ。成仏したら、美緒ちゃんに会える。成仏し終わるまでは、私がそばにいるよ。だから…」 「ミ…オ…アイタ…イ」霊が首から手を放し、私を抱きしめる。そして、しばらくして、消えた。 成仏させることで、あの霊は美緒ちゃんに会える。そう思うと、心が温かくなった。
認められない
テストで満点をとった。 通知表オールAだった。 マラソン大会で1位をとった。 それなのに、どうして僕を褒めてくれないのか。 くしゃくしゃにされた満点のテストを見て思った。 「道、こんな紙見せる暇あったら勉強しなさい」 お母さんの口癖。『勉強しなさい』 してるよ。毎日毎日毎日毎日毎日。 お母さんにとって、僕は何?お母さんの頭の中は、妹のことだけじゃないか。 涙をこらえながら、お母さんに背を向け、階段を上がり、自分の部屋に向かった。 自分の部屋に入り、勉強机に座った。 死にたい。誰も僕のことを認めてくれないんだ。 ずっと、ずっとずっとずっとがんばってきたのに。 先生は努力は報われると言っていた。嘘じゃないか!ちっとも報われない! きっと、僕は要らないんだ…! 要らない?あぁ、違う。要らないのは僕じゃない。 ペン立ての中からカッターを取り出す。 認めてくれないのなら…。 「ヒ、ヒヒッ…」 それを握りながら、階段を降りた。
魔法道具店へようこそ… ー現実化宝石ー
いらっしゃいませ。あ、前にも来たお客様ですか?まぁ、いいでしょう。 あら?お客様、お金持ってないじゃないですか!それじゃあ、買うこともできませんよ。 話を聞きに来たんですか?はいはい。分かりました。一年前ぐらいに来たお客様の話です。 【ミエール水晶】を見ましょう。さぁ、紅茶です。どうぞお飲みになって。 綺麗な夕焼け…。ブランコに乗ってる茶色い髪の私…。 今日も告白できなかったな…勇気が出ないや…。 「あーあ!魔法を使って告白できるようになりたいな!」 誰も居ない公園で叫んでるってなんか情けないな…。 「いらっしゃいませ。」 「わぁぁぁ!!!!だ、誰ですか?そ、それにこの建物は…」 目の前には紫の建物が建っていた。 「ここは、[魔法道具店]でございます。お客様、今なら割引セールです。一万円のものが千円になります。」 「魔法道具店?千円?」 状況がわからない。 「お客様、あなたが今必要なのはこちらの【現実化宝石】です。」 黒い髪の女の人は、綺麗な宝石のようなものを見せてくれた。 「これを持っていると、なんでも思ったことが本当になります。」 それがあれば…じゃあ… 「あなた、好きな人がいるのでしょう?告白されると思ったら、それが本当になります。」 「何円ですか?」 「本来なら一万円ですが、割引セールということで千円です。」 千円…財布にある! 「買います!」 「お買い上げ、ありがとうございました。ただし、思ったことが全て本当になるので気をつけて下さいね。」 学校に着いた。 よし。思うんだ。 私は、あの人に告白されるんだ。 「ねぇ。」 「な、何!」 「お、俺、お前のことが好きだ!付き合って下さい!」 本当に叶った。いいじゃんこの宝石。一生持っておこう。 確か、今日テストあったよな。 100点になるんだ!私は! 「テスト返しです!」 …100点じゃん!マジですごい! 「ねぇ、あいつさぁ、マジでうざいんだけど。」 「それなぁ。」 後ろからひそひそ話しているのが聞こえた。 なんなの?あいつら?絶対私のこと言ってるんじゃないの? 「ねぇ。」 さっきひそひそ声で喋ってた奴らだ。 「あんたさぁ。付き合ってるでしょ?私よりも先に。しかも、その相手が私が好きな人だなんて。信じられないんだけど。」 「そうだけど…」 何なの、こいつら。 「ふざけないでよ!」 「痛っ!」 叩いてきた。誰もいないからなんだ。きっと。 いじめは続いた。もうこんな奴ら、消えれば良いのに。 …あれ?私何してるの? いつのまにか私をいじめた奴を掴んでいた。 「ちょ、何すんのよ…」 そして私は窓のそばに行って…突き落とした。 「キャァァ!!」 「あ、あんた!!!!」 一緒にいじめてた奴らが叫んだ。 そしてそいつらも突き落とした。 …私、何してんの?ダメじゃん。人殺しちゃ。 バレないよね…。絶対バレない!うん!だってこの宝石があるもん! バレなかった。でも、でも、でも……私は、私は、どんどん人を……。 私は、宝石を壊そうとした。けど、壊れない。 何で、何で! そう思ってた時、ふと思い出した。 『一生持っておこう。』 あぁ。そうだ。思ったんだ。あんなこと思わなかったらこの宝石は壊れたのに!先に思ったのが本当になるなんて! 嫌だ!嫌だ!こんな自分嫌だ!どうして人を殺しちゃったんだろ!あんなこと思わなければ! 宝石のせいだ!宝石のせい!もうこんな私居なくなっちゃえば! …あ。 どうでしたか?魔法道具は使い方を間違えると、恐ろしいことになってしまうんです。 あ、けれど中には絶対安全な魔法道具もあるので大丈夫ですよ。 ……あら?話しちゃダメでしたか?すみません。今度からは話しません。 何言ってるのかって?聞こえないのですか? 話してるんですよ。誰かって? 居るじゃないですか。後ろに。 茶色い髪の女の子が。
BL小説です。題名下さい。
「海、俺さ…。その…。」 何やってんだ…。早く言えよ俺…! 「ずっと…。」 「ん?なに?」 海の笑顔が眩しい。 「っ…。何でもねぇ!」 「えっ?何それ?え、ちょっ、朝日!?」 あああああ!何やってんだ俺!何やってんだ俺!俺は放課後の教室に海を置いて、廊下を走った。 始まりは新学期。中1になった俺は、新しいクラスで、海に出会った。海は、なんだか、その………可愛い。いつもわいわいうるさいけど、たまに弱々しくて、本当、可愛い。そんな海は俺になつくようになって、気づいたら…好きだった。 「格好わりぃなぁ…俺」 俺はあんまりうるさい方じゃなくて、サッカー一筋で、負けず嫌いだから、放課後は誰かと遊ぶことは少なめで、練習ばっかりしてる。でも、今度の夏祭りは…。絶対に、海を…誘う。その時にちゃんと、告白する。夏祭りは今週の日曜。絶対に誘う! ~火曜日~ 「かかかかかか海!」 「なんだよ…。どうしt」 「朝日くーん!日曜の夏祭り一緒にいこぉ」 「えーっずるい!私もー!」 「えー私だってー」 女子にモテすぎた(嬉しくない) ~水曜日~ 「海!」 「何?急に呼び出して、てかまただよね。この前のは、一体なん…えっ、朝日!?朝日まって!え!?」 恥ずかしくて逃走 ~木曜日~ 「海くん、そのっ…」 海の前には顔を赤らめる一人の女子がいる。 「夏祭り、一緒に行かない?あのねっ…私…」 俺は耐えられなくなり走って逃げた。何やってんだよ。俺。逃げてばっかりじゃねぇか。でも…。 「海とりょうおもいになんて…」 なれるわけないよな。 ~金曜日~ 今日は海とはまともに話すことができなかった。 ~土曜日~ 『もしもし?朝日俺だけど?』 「海…急になんだよ」 『明日の夏祭り、一緒に行こうぜ』 「えっ」 『浴衣、着てきてな!』 電話がきれた。 「……。いいよな…気持ち、つたえるくらい………。」 ~日曜日~ 「…海」 「あっ、朝日!…!浴衣…似合うね!」 「…あお前も…んんっ。」 「行こうか!」 「うん。」 俺はずっと手に汗をかいていた。伝えないと…。またチャンスを逃す前に…! 「っ!?」 海が俺の手を握った。 「海…?」 「ねぇ、朝日、この前の放課後、俺になんて言おうとしたの?」 「えっ………」 「教えて…?」 心なしか、海の顔が赤くなってるような気がした。 「海…俺は…!」 「…」 「お前が、好きだ!」 「っ……うん。うん!」 海は手を握ったまま俺に抱きついた。 「俺も朝日が好き!」 俺達は手を繋いだまま鮮やかな花火の上がる空を、見上げていた。 あとがき BLが描きたかった。キリッ しっかりしてる子が恋に苦戦するのめっちゃ良くないですか? 良ければ感想下さい!
よくわからないマントの話
「そこのあなた。」 僕か?突然マントを着た男に呼び止められた。 お昼じゃなきゃ、通報されてもおかしくないぞ。 「何か?」 「このマント、いりませんか?」 というのは、この人が着ているマントだ。 マントをすること自体妙なのに、自分のものを人に..なんてもっと妙だ。 「魔法のマントなんですy『嘘』」 思わず、口に出してしまった。 怒鳴りかかってでもくるかと思ったが、大丈夫だった。 「これは、君が持つに相応しいと思ったんだけど...。詐欺とかじゃないし、お金いらないし、私、清潔ですよ?」 最後のいう必要あった? ...まあ、騙されたと思って、もらうか。 「騙していませんよ?」 いや、今の口に出してないけど?! 受け取ったマントは無色透明だった。それなのに、存在はわかる。 「じゃあ、他の人には認知できないので、普段から着けてみてください。」 そういって、その人は去っていった。悪い人じゃなさそうだけど...。 その日から不思議な生活が始まった。 もらったマントは、身に着けると、様々な色に変化した。 最初は、カメレオンみたいにまわりの風景に溶け込んでいるのかと思ったが、マントは周りから見えないのだから意味もなく、周りにあった色に変色しているわけでもないらしかった。 ある日、友達とのいざこざで、イライラしていると、 「なにかあった?」 と隣の人が聞いてきた。 僕はどうも、普段から気持ちが顔にでにくいらしく、そんなことを訊かれたのは初めてなので、面食らってしまった。 「何で?」 と思わず聞き返すと、 「なんか、表情がかたいような気がして。」 まさか、僕のことをずっと見ててくれてたとか?! そ、それって、僕のことを...。 「別に好きとかじゃないから。」 真顔で言い切られてしまった...。というか、口にだしてないのに...。デジャブ。 その時ふと、マントを見ると、深紅に染まっていた。ぞっとしてしまうような、深く暗い赤。 そして、気づいた。きっと、このマントは、僕の感情そのもので、見えなくても周りに少なからず影響を及ぼしているんだ。って。 それからは、マントの色は元気な黄色から、汚い紫にまで、色鮮やかに変化した。 そのたびに、 「今日、いいことあったの?」 とか、 「体調、悪いの?」 とか、声をかけてもらえるようになった。 みんなに気にかけてもらえるというのは、今までの僕からすれば考えられないことで、意識せずとも毎日が楽しかった。 また別の日、通りかかった公園で、大きな犬と小さい女の子が向き合っていた。 飼い主は、僕の近所にすんでいる人で、挨拶もする。女の子は、確か、娘さんだった気がしたけど...? 「どうか、しました?」 「ああ。君は...。実は娘が、この子を怖がってしまって。」 この子というのは犬のことだ。 「この前、急になめられたのが怖かったみたいでね。仲直りのために散歩にきたんだけど、帰りたいと駄々をこねているんだ。」 犬(名前はトラ、というらしい。犬なのに。)は、大きいとはいえ、大人しい感じだ。今もお座りでちゃんと待っている。 それに対し、女の子は、涙ぐみ、犬と睨み合ってしまっている。 なんとかしたいけど、こればっかりはな...。 と、そこで思いついた。早速、やってみよう。 トラの首にふわり、とマントを巻く。僕が身に着けていたときは、もっと長かった気がしたけど、トラに巻くと、ちょうどスカーフとして使える長さだった。 マントはみるみる優しい桜色に染まった。それと同時に女の子も泣くのをやめ、「かわいい!」とトラに抱きついた。トラも尻尾を振って嬉しそうだ。 持ち主の権利は、トラに移ったらしく飼い主さんにもマントもといスカーフが見えるようになったらしい。「かわいいスカーフだけど、いいの?」と訊かれ、大丈夫と答えるとお礼まで言われてしまった。もともと、もらい物ですけどね。 さてと。これで、一件落着ってとこかな。僕の周りはいつもどおりにも戻ったけど。(笑) 多少は、顔にだすのも上手くなったかな。
塩味のハンバーグ
私はお姉ちゃんと顔を見合わせた。勝っても、負けても地獄しかない。 「最初はグー、じゃんけんぽい!」 声に合わせて、私とお姉ちゃんは手を出す。私はパー、お姉ちゃんはグー。お姉ちゃんが負けた。 「蕗子(ふきこ)、期待するでない。期待しといて、貶したり、バカにしたりしないように」 「もちろん。知子(ともこ)お姉ちゃんのことはよく分かってるから。期待しないよ」 満面の笑みで言ってやると、お姉ちゃんはむっとむくれた。 「とにかく、早く。お弁当と朝ごはん。もう四時だよ?せっかく、早起きしたのに。お母さんは葬儀に出席、お父さんは出張。頼りになるお母さんとお父さんは今は家にいないからね。手伝ってって言われたら手伝うけどさ」 お姉ちゃんの表情からして、もはや意地になっている。 「自分だけで作ってやる!」 お姉ちゃんは瞳に闘志を込め、台所に駆け込む。私はそれを見てから、布団をたたみ出した。そして、私が呼ばれるまで時間はかからなかった。 「蕗子」 お姉ちゃんは絶望した顔で私を見た。 んーと、まず、どうしたらこんな状態になるのだろう? 食材など台所に置かれているものから推理して、作ろうと思ったのはハンバーグ、目玉焼き、焼きそば、味噌汁だろう。おそらく、ハンバーグはお弁当に入れるため、そのほかは朝ごはんのためだろう。ハンバーグだけではおかずにならないから後で色々、作るつもりだったのだろう。 だが、それにしても酷い。お姉ちゃんは本当に高校一年生なのだろうか?世の高校一年生がこれほど酷いものだとは思えない。つまり、お姉ちゃんが異常なのだ。 まるで、漫画のような状態だ。大げさに表現すると、調理器具が散らばり、肉が散乱し、食材が散乱している。私はこれを見て、これをやった犯人が姉であることを恥じ、我が身のように恥ずかしくなった。さらに、私はこれを食べるのであろう、醜いもののことを考え、戦慄し、背中に冷や汗が浮かぶのを止められなかった。と、こんな感じか。 私は、手を叩いた。 「お姉ちゃん、私が教えてあげるから。一緒に、作ろっか」 家庭科で5を取ったことは何回もある。やりたくなかったのは、ただ、単に作るのが面倒臭かっただけだ。 お姉ちゃんは一生懸命、料理をした。あんなに頑張るお姉ちゃんは初めて見た。 やがて、出来た料理は朝ごはんに味噌汁、ご飯、目玉焼き、お弁当にはハンバーグ、ご飯、ミートボール、夕ご飯に、焼きそば、肉じゃが、残りのハンバーグ、厚焼き卵、メンチカツ。 私はお姉ちゃんのお弁当に詰める。ハンバーグ、冷凍のチーズグラタン、トマト、ミートボール、ご飯。 お昼の時間になり、私は弁当箱を開く。 拙く詰められた料理。 ハンバーグは塩の味がした。 美味しいよ、お姉ちゃん。
好きだよの意味
僕には好きな人がいた。香澄(かすみ)と言う名の人で、すごく…天然でかわゆい。 でも、その子は同級生にも人気で、サッカーのイケメンキャプテンからも目をつけられていた。 見た目も可愛いし、当然モテると言うことは、先月のクラス替えの時からも察知していた。 でも、彼女は到底、僕にはかなわない場所にいた。同性からも異性からも好かれていてクラスのトップ的存在なのに、 放課はいつも次の授業の予習に黙々と取り組んでいた、いわゆる「すみっこぐらし」な僕が彼女に手が出るわけがなかった。 ある夏の日のことだ。 僕は彼女が他の女子とキャッキャしている声を聞いて、顔を赤くしながら、数学の単元の公式を必死にノートに 書き写していた最中のことだった。僕は前に人の気配がして、顔を上げた。 その顔を見た瞬間、息を呑んだ。 『彼女だ。』 明らかにこっちを見ながらニマニマ笑っている。さらさらな茶色がかった髪、白く艶々した肌、目は黒猫のように 真っ黒だった。 やはり遠くから見るより断然可愛い… 「ねぇ、なーに言ってんの?」 彼女は首を傾げた。 『やばい。「やはり遠くから見るより断然可愛い」って言っちゃった?思わず声に出ちまった…』 慌てて口を両手で素早く塞ぐ。その衝撃でシャーペンが床に転がり落ちた。 なぜか急に恥ずかしくなり、僕の顔は真っ赤っかになりながら、 「ぼ、僕はなんも言ってないから、、、っっっで、何か用ぉかなっっっ」 これではもう僕が言いましたみたいな反応になってしまった… 不思議そうな顔をして見つめる彼女から目線を外すと、周りの男子が不愉快だと顔がむすっとしていた。 「あのさ…本題に入るんだけど、あの・・・・・・・・・・・・・・私好きなんです!」 『………え?』 クラスの男子が拍子抜けした顔に。 僕も最初は信じられないと思ったが、まさか両思いだったなんて。 「あの僕も香澄さんのこと…」 「いちごが!私っいちごが好きなんです!甘くてジューシーで…」 ……は? これはハメられた。好きですって、いちごのことね…最初に主語言ってくれよ…。 「あはは、あは、あははぁ…はぁ」 僕は苦笑いしながら心の中で「運命」の音楽をかなでながら、寂しく、 「そうなんだね…」 呟くと風船の空気が抜けたようになった。 クラスは大爆笑。 『だからなんかこそこそしてると思ったんだよ…』 やられたと、おでこに手のひらをあてた。 しかしその翌日から一方的に香澄が話しかけてきて、デートもした。夏の花火の下で彼女の 「好きです」 の言葉が最後の花火と共に鳴り響いた。
カノジョハイキルガ…(ホラ一注意)
Γねえ、本当にここ行くの?」 Γ叶乃(かの)、ビビリだな。お前は。」 私(叶乃)と華礼(かれ)くんは、有名な心霊スポットにいる。 Γおい見ろよ、ここ、血みたいだぞ?」Γひゃっ。」「ここには…」「どうしたの?華礼?」 そこには、こう書いてあった。 ’’カノ(ジョ)ハイキルガカレハシニチカヅク、ココハノロイノバショ’’ Γ彼女は生きるが彼は死に近づく、ここは呪いの場所って、ただのジョ一クだよ。」 私はとんでも無いことに気付いた… Γねぇ、華礼。」「どうした?」「彼女じゃなくて、叶乃(女)ってことは無い?」 Γ…というと?」「叶乃(女)は生きるが華礼は死に近づく、ここは呪いの場所__」 Γおいおい、ジョ一ダンはよしてくれ、俺死ぬのかよ。まぁ、暗くなってきたし帰るか」 そのまま、何事も無く帰るつもり……だった。 信号を渡っていた時、別に車は来ていなかった。 だからふざけて、道路に押し合っていた。 Γおら一叶乃。」「やったな~華礼」って。 私が華礼を押した瞬間、車が来た。 華礼は救急車で運ばれた。命に別条は無いそうだ。 私は、あの言葉を思い出す。 どうでした? 感想もらえるとうれしいです。
OLの一日
私は、笹井 雪乃30歳。独・身。え?そんな歳にもなって、結婚しないのかって?いいの。楽しければ何でもいい。 仕事一筋10年。「あぁー疲れたぁー」こんな歳になると、愚痴多すぎ。『スタ、スタ、スタ』遠い。家遠すぎ。 『ガチャガチャ、ギィー』「ただいま!…お帰り」一人二役。あぁ着いたぁーそして私は、手をチャチャと洗い エプロンの紐をキュッと締める。「んー塩昆布…あった!」キャベツを千切りにして、調味料と一緒に炒める 「ちっちゃく切りすぎた」お酒が飲めない私は、ウーロン茶をコップに入れる。「ごくっ、ごくっ、ごくっ…ぶはぁ」 テレビをつけると、よく分かんない芸人とアナウンサー。誰だこの人? 湯船ギリギリまでお湯が入った湯船に浸かる「うぇーい」メイクが落ちたら、気分ただ下がり。真っ赤じゃん。 荒れてるよ…『ギィー』お風呂のドアを開ける。「あぁ!化粧水忘れた…まいいや、明日休みだし。」 ダボダボのジャージに着替えて、ベットにダイブ。「痛っ」ぺったんこの布団には、不向き。電気を消して、 布団を被り、寝る。 ‘‘今日も一日、お疲れさまぁ’’
君だけは違ったんだー…
みなさんはアルビノとはご存知ですか? 実在するかは皆様のご想像にお任せします。 アルビノとは珍しく美しき奇病です。 美しいと言っても病気なのでー…アルビノにかかった人々は苦しんだでしょう。 今日は“アルビノ”にかかった少女のお話をしましょう。 ~アルビノ 「可愛いね!」「ハーフかな?」 「私もそんな風になりたいよー」 いつもかけられる言葉。 嬉しくなんかない。私もみんなみたいになりたい。 美しくなくたっていい。丈夫な体が欲しいのにー…。 でも、1人の少年は違った。 2年前 「君は今幸せ?」少年の放った言葉に私は少し驚いた。 「普通…かな」私はそう答えた。 「生きている、それだけで幸せなんだ。生まれてきたそれだけで恵まれているんだってお母さんが言っていたんだ」少年は言った。 心の中の何が解放された気がした。 今その少年はどこにいるだろうか。 また会えたら…会えるとしたら 「ありがとう」そう伝えたい。
Diary【短編小説】
ある日僕は日記帳を見つけた。 プロフィール 名前:美羽。年齢:9歳。性格:陽キャ。クラスのリーダー的存在。 7月6日 今日は体調を崩してしまい、学校を休んだ。 今までの6年間休まずに登校していたから、休んだ時はものすごく暇だった。辛かった。寂しかった。今日の分の宿題はわかってるからやろうと思った。ただ、運が悪く、今日から新しい単元なのだ。問題がわからなかった。なんか全て嫌になってきた。イライラしてきた。だから、散歩に行くことにした。犬のみるくと一緒に、今から行ってくる。 7月7日 みるくが死んだ。昨日の散歩で飛び出して、車にひかれてしまった。悲しかった。辛かった。寂しかった。もう何もできないと思った。隣でお母さんとお父さんが泣いている。私の泣いた。みるくに、早く戻ってきてって言いながら。 7月8日 今日、2日ぶりに学校に行った。みんなに「おはよー。」って言ったら、返事をくれなかった。先生も言ってくれなかった。授業中にも先生は私を当ててくれなかった。そして、一番辛かったのは、持ってきたはずの持ち物は消え、私の机には菊の花が1本置いてあった。私は何もかも失った。お母さんもなんも話さない。みるくのことが強く響いているのかな。だから今日の夕飯はインスタントラーメンだった。 7月9日 昨日のことが怖くて今日は学校には行ってない。みるく、早く戻ってこないかな。 7月10日 みるく早く戻ってこないかな。 7月11日 みるく早く戻ってこないかな。 ・ ・ ・ ・ 7月18日 わたしはみるくに会うって決めた。 怖くなって僕は日記帳を閉じた。その瞬間、僕の肩に何かが触れた。 「それ、見ちゃったんだ。」 ああああ、死ぬ。と思いながら振り返ると、黒髪の、白いワンピースを着た女の子が立っていた。 でも、意外と可愛かった。 「それ、見ちゃったんだ。」 「今からみるくに会いに行くとこなの。だから、それも持って行こうと思って。バイバイ。」 ってことは今から死ぬってことだよね!? 「ちょっと、待って待って。みるくちゃんはそんなんで喜ぶと思う?」 「喜ばないと思う。わかってるよ。でも私が会いに行きたいの。」 「じゃ、じゃあ、みるくちゃんに手紙を書くってのはどう?書いた手紙を燃やせば届くって聞いたことあるよ。これならみるくも喜ぶんじゃないかな。 「でも住むところない。お母さんに追い出された。」 「じゃあ、僕の家にすまない?一人暮らしだし。」 「……うん、じゃあそうしようかな。」 「よかった……。」 僕の初恋相手は、結構年が離れている、まだ名前も知らない女の子だった。 「私ね、実はみるくと一緒に死んだんだよね。」 そして、終わった。 感想、お待ちしております!
愛しい
オレンジ色に染まった廊下を華やかな香りが満たす。幸せな香り。柔らかくて、暖かくて。 あの人の香り。 「あ、ゆうかじゃん。何してるの?」 想い人にいきなり話しかけられ、背中がピンと伸びる。心臓が逃げ出したいとばかりに大きく跳ねる。 じわじわと顔が赤くなるのが憎くて、思わず相手から、目を逸らす。 私の不審な動きに首をかしげて、どうしたの?、なんて話しかける貴方。 今までにないほどの近距離に息が詰まる。彼女と同じ時空に生きていると想い知らされ、頭がぐるんぐるんになる。 ...私は彼女のことが好きだ。恋愛的に。女が女を好きなんておかしいけれど、それでも好き。学校の先生とありふれた生徒っていう関係だけど、それでも。 「別に、ひま、だなって。です。」 よく分からない片言しか紡げないけどこれが私の精一杯だ。 身体中の血が燃えるように熱い。恋の病なんてどっかに書いてあったなぁ。あのときは臭いなぁとか思ったけど、今はなんか少し分かってしまう気がする...。 「私はプリントの丸つけしなきゃだ~」 なんて満面の笑みで言う。あぁ、ずるいなぁ。彼女と顔を合わせる度にそう思う。こんなの惚れるしかないじゃないか。 じゃ、と言って彼女が歩いていく。髪が風に舞うのが綺麗でずっと眺めていたかった。 ずっとそのまま棒立ちでやっと心臓の高鳴りが収まった頃。 私は、泣いていた。次から次へと気持ちが溢れてきて、仕方ない。 叶わぬ恋に私の心は彼女と会うたびにズタズタに切り裂かれていった。 じゃぁ、嫌いになればいいのに、そうできないなんて...。 いっそ彼女の口から切ってほしい。でも、それすらも許されないしな。 ああ、もうどうでもよくなってきた。 虚しくて寂しくて侘しくて。 ブルーな気持ちとはこういうものなのだろうか。いや、もしかしたらダークに近いかもだな。 彼女が入っていった職員室を遠い目で見る。 あーあ、バカみたい。 こんな恋はもう終わらせたいや。出来ないくせにそう呟く私は酷く惨めに思えた。 ...好きだよ?せんせ。
レモンの飴。
最初で最後の初恋は忘れたいのに忘れられない。まるで、あの日のレモン味みたいに。 初めて灯を見た日。確か小学校の低学年の頃。隣の空き地で赤い紅葉をくるくると指で遊んでいた。気付けば私の足は彼に向かって進んでいて、私は灯に向かってこう言っていた。 「君、誰?」 わざわざ、やって来てまでいう言葉だろうか。ただ、灯は気味悪がるがらず 「立花 灯。火に1丁目とかの丁であかし。、、カッコいいでしょ?」 そう言って笑った。温かくてどこか幼い笑顔だった。灯は隣に引っ越してくるらしい。 「あのね、ここに俺の家建つの。俺ね、自分の部屋もらえるんだあ。」 自慢げに話す彼にの笑顔に思わず見惚れていた時、母親だろうか灯を呼ぶ声がした。立ち去ろうとする灯に私は手を振れなかった。もっと話したい。と言いたかった。そんな私に灯は 「ね、これあげる。」 赤い包装紙のレモンの飴を握らせた。 「明日、遊ぼ。ほら指切りげーんまん」 その瞬間、私は幼いながらに恋をした。ただ、するべきじゃない恋だった。幼い恋心なんて世界の誰が知ることだろう。神さえ知らない淡すぎる恋心。そんな儚い想い。 だって灯との明日は来ないから。次の日、1日中私は空き地で灯を待っていた。今にない一途さが退屈な時間を繋ぎ止めていた。だけど、さすがに6時の鐘がなってしまっては帰らなくてはならない。今ならきっと怒るであろう出来事だが、そのころの私は怒りより悲しみが強かった。私はベッドに突っ伏して目を閉じた。昨日はあんなに待ち遠しかった今日が、今は早く終わってしまって欲しかった。今日のことなんて早く忘れちゃえばいい、そんなことを考えながら眠りについた。 次の日、なぜ灯が空き地に現れなかったか分かった。分かってしまった。アニメを見ようと付けたテレビには家の近くのT字路の崩れた塀と凹んだトラック。そして隣に並ぶ灯の写真が映っていた。視界が滲んで灯の顔かもう一度確認しようと思ったのに出来なかった。拭ってもこらえようとしても溢れてグレーの服に黒いシミが出来た。思わず握ったスカートからはグシャリと音がした。おとといの別れ際、灯にもらったあの飴の包装紙の端は折れ曲がっていた。口に放り込んだレモン味と1日だけの淡い恋心は甘くて苦かった。