短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:4

夢見屋と少女と鯨

ラムネ瓶のように蒼い空の下、学校のセーラー服に身を包み、長く艶のある黒髪を揺らしながら歩く少女がいた。8月の夏真っ盛りの中、早足で歩いていた少女は、ある店の前で足を止めた。そこは古びてシャッター街となりかけている商店街の一店であり、店頭に掲げられているベニヤ板には丁寧な字で「夢見屋」と書いてある。お世辞にも広いとは言えない店内には不思議な飲み物や菓子が所狭しと並べられている。少女は足を踏み入れ、店主であろう老人に慣れたように声をかける。 「いつもの」 「はいよ」 店主はガラスケースから冷えたラムネ瓶と、小さな箱に入った泡玉の飴を2つ取り出し、少女に渡す。 そして店主は答えがわかっているかのような顔で少女に問う。 「お代は?」 「バイトで。」 言葉少なな会話を交わした後、少女は奥に行き、店主は店の前の掃き掃除を始めた。少女は奥の部屋の中で着替えと準備を済ませ部屋から出てきた。部屋から出た少女は、先ほどの制服から少しだけ青みがかった白いワンピースに着替え、真っ白で大きな鞄を背負い、そして鯨を連れてきた。鯨は2mほどもあり、ふわふわと少女の横を飛んでいた。店主は鯨にも動揺せず、店先に出てきた彼女に「いってらっしゃい。安全にね」とだけ声をかけ、また店の前の掃き掃除を始めるのであった。少女も「うん、行ってくる」と言い、鯨に乗って空高くに消えていった。 少女は、鯨の上で蒼く透き通ったラムネを飲みながら空の旅を楽しんでいた。 少女と鯨が止まったのはふわふわとした雲の近くだった。少女はラムネの瓶を鞄の中にしまい、代わりに小瓶とガラスの棒を取り出した。少女は小瓶の蓋をあけ、白くてもこもこの綿雲に小瓶の中身を振りかけた。ガラス棒を綿雲に近づけ、くるくると回すと、ガラス棒には白い綿飴が少しづつできていく。少女はしばらく棒を回していたが、綿飴が直径15cmほどのふわふわの球体になると綿飴を小さな透明な袋にいれ、丁寧に鞄にしまう。それを何度か繰り返し、わたあめが3つできた後、再び鯨の背中に乗った。 空が夕焼けに染まって真っ赤になった時、次の目的地に到着した。そこは空を赤く染めている太陽の近くだった。少女は鯨の上で鞄の中から取り出したゴーグルをはめ、りんごの刺さったガラス棒を持って太陽に近づいた。少女は真っ赤に燃え盛る太陽の火の粉を逃さずガラス棒で刺す。熱を逃がしてから袋に入れると真っ赤な火の粉で作られたりんご飴ができた。5つほど作ると、少女は鯨に乗った。 真っ赤に染まっていた空も少しずつ藍色を帯びてきた頃、少女と鯨は最後の仕事に向かう。 最後の仕事をする場所は満点の星が煌めく銀河だった。少女は鞄から大きな瓶を取り出し銀河へくぐらせる。瓶を持ち上げると、中には小さな星屑の金平糖が無数に入っていた。少女は星屑の金平糖を小瓶に移し替え、また、瓶をくぐらせ、星屑を掬う。儚くぱちぱちと音を立てる金平糖は紫、白、水色・・・ 様々な色があり、それぞれ味が違っていて、少女は水色のソーダ味が好きだった。少女は、お店に持って行く分と自分が食べる分、合計3つの金平糖の小瓶作った。少女は水色の金平糖を口に入れ、鯨に飛び乗った。銀河から夢見屋まで、少女は金平糖を舐めながら夜空を眺めていた。どんなタワーよりも、どんな望遠鏡よりも、少女はここから見る夜空が好きだった。 鯨と少女が夢見屋に戻ってきた時には蒼かった空は、藍色のような黒色のような色になっていた。 「ただいま」 「お帰り」 簡素だが心のこもったやり取りをし、少女は作ったものを見せる。 「はいこれ。綿雲わたあめが3つと太陽りんご飴5つ。あと星屑こんぺいとうが2つ」 「お疲れ様。ご褒美はそこの猫の缶に入ってるお菓子2つね」 「わかった」 少女は小さな猫の缶に入ったお菓子を漁る。少女は缶の中から、青色のロリポップとガムを取ると、夢見屋の店長に礼を言って家路を急いだ。 翌日、少女はまた夢見屋へ足を運んだ。黒髪とセーラー服が揺れる。夢見屋では店長が店の前の掃き掃除をしていたが少女に気づくと店の前をあけた。 「いつもの」 「わかってる。お代は?」 店長がにやりと微笑んで聞く。少女も、もちろんというように答える。 「バイトで。」 初めて書いた短編小説です! 夏っぽい、爽やかでちょっとファンタジーなお話にしてみたかったのですがなっていますでしょうか・・・? ちょっと長くなりすぎてしまった気がするので今度からちょっと短くしていきたいです・・・ 感想やアドバイスなど回答でお願いします! 読んでくれてありがとうございました!

短編小説みんなの答え:4

また、笑顔で。

私の名前は、桜色 葉那(さくらい はな) どこにでもいる、小学6年生。 私(わたし)は、来月(らいげつ)、親の仕事の都合(つごう)で海外(かいがい)の学校へ転校(てんこう)することになった。 実はこのことは、幼馴染(おさななじみ)である、七瀬 祐香(ななせ ゆうか) には、言っていない。なぜなら、心配かけてしまうから。 _それから2週間後 先生_桜色さんは、来週の金曜日に転校することになりました。残り少ない時間ですが、この学校での思い出をたくさん作れるといいですね。 七瀬_(は、!?) 七瀬_(何も話されてないよ、、?) 七瀬_(中学生になっても、ずっと一緒(いっしょ)って言ったよね、、) クラスのみんな_ <え!!? <桜色さん!今日遊ぼー! 桜色_いいよー! 七瀬_はな、、? 桜色_なあに?ニコッ 七瀬_なんで言ってくれなかったの、、?ずっと一緒だよって約束したじゃん、、悩みがあったら話してって言ったじゃん、、! 桜色_だって心配かけちゃうって思ったんだもん。最後まで笑ってたいじゃん。w 七瀬_え、、? なんでずっと笑ってるの、、? 苦しいから? 寂しくならないように、、? よくわからないや。 七瀬_話してくれないほうが、心配だよ、、? 桜色_。。。 七瀬_早く話して欲しかった。 その後、二人でたくさん泣いた。二人の思いを素直に話した。 そして。。 先生_桜色さん!さようなら! 先生_これ。卒業アルバム。 先生_後で読んでね。 七瀬_はな!またね!ニコッ 桜色_うん!ニコッ ”また、笑顔で。”完結

短編小説みんなの答え:6

失ったもの

「こいつ、家族いないってよ!www」 「えー?ウッソーーー。かわいそーー」 「あはははははははは。」 笑い声が教室中に広がる。私は、ただ机とにらめっこをするだけ。 このクラスには、家族がいない、橋本京夏 という女の子がいる。 京夏さんは、いつもクラスのいじめっ子からその事をバカにされている。 私には、どうすることもできない。京夏さんは、相談とかしないから…。 結局、京夏さんをかばったら、私がいじめられてしまうかもしれないから。 それから、月日が経って… 京夏さんへのいじめはどんどんエスカレートしていった。 言葉から、暴力となり、いつの間にか京夏さんの腕や顔に痣ができるようになった。 でも、京夏さんは相談はしなかった。 (なんで、相談しないの?頭おかしいのかな?) 私は、またいつものように机に顔を伏せた。 (私には、関係ない。関係ない。悪いのは、いじめっ子たちだ。) そう、自分にずっと、言い聞かせてた。 そうしたら、京夏さんはこの学校にもう二度と来ることはなかった。 ある日のこと。 「…えー。このクラスの、橋本京夏さんが……………亡くなりました」 先生の口からそんなことが告げられた。 (え!?嘘。嘘だ………) ふと、いじめっ子たちの方を見ると、いじめっ子たちの顔は青色になっていた。 「死んだ?なんで?」 「……そんな、辛かったならなんで相談しなかったんだよ」 「………そうだよ。」 いじめっ子たちは、先生が教室から出ていくと口々にそう言った。 …私がこれまでしてきたことは、京夏さんにとってどんな気持ちだったんだろうか…。 無視して、助けもせずにただ見るだけ、どれだけ地獄だったんだろうか。 どれだけ、京夏さんを傷つけたのだろうか。 ごめん。ごめん。ごめん。 死なないでよ。なんで、死んだの?なんで、相談しなかったの? なんで、私は、なんにもしなかったの? ごめんね。ごめんなさい。 私は、結局謝ることしかできなかった。 謝っても、時間を戻すことはできない。もう、死者が生き返ることはできない。 私は、一生、後悔を背負って生きる事になったのである。

短編小説みんなの答え:1

また君に逢える日まで

俺は翼。クラスの女の子、ゆなに恋をしている。 「聞いてー!私さー、テスト100点だった!」「すごいじゃん!ゆな!」「えっ!ゆな点数高っ!」「うちなんか65点笑笑」「ゆな天才すぎ!!」 俺が好きなゆなはいわゆる「陽キャグループ」の一員だ。しかもゆなはクラスの中でも上位に入るほど頭も良くしかも、運動もできる。それに比べて俺はクラスでもあまり目立たないし勉強も運動も普通の男子だ。 俺なんかとゆなが釣り合うわけもないと思いながら毎日ゆなを見つめていた。 ある日... 先生の口から衝撃の一言が発せられた。 「ゆなが家の事情で転校することになった。」確かに、今朝ゆなは元気がなさそうだった。そういうことだったのか。俺はショックのあまり授業が終わった途端、トイレに逃げ込んだ。泣いた。俺はこのままゆなに告白できないまま転校してしまうのか。俺のお母さんはゆなのお母さんと関わりはないため、もう関わることはないだろう。その前になんとかして告白したい。 次の日... 朝登校し机の中を見てみると「翼くんへ」と書いてある封筒が入っている。 その封筒の中を見てみると陽キャグループの一員、さくらからの手紙が入っていた。 「放課後、体育倉庫裏にきてください。さくらより」とあった。俺の頭には、はてなが浮かんだ。 放課後... 俺は体育倉庫裏に行った。するとそこには本当にさくらがいた。 「急に呼び出してどうしたんだ」「突然ですが、私、あなたのことが好きです!付き合ってください!」「...........」 これは夢じゃないか。どういうことだ。あの陽キャグループのさくらだ。 でも俺が本心から好きと思っているのはゆなだ。「すいません。俺が好きなのはゆななので無理です。ごめんなさい。」俺は断った。 ゆなに一途だったからだ。 さくらが思い切って告白してくれたのだから、俺も思い切ってゆなに告白することを決めた。その日の放課後、ゆなの靴箱に手紙を入れて帰った。 次の日の放課後... 俺は体育倉庫裏に向かった。まだゆなはいなかった。すると、足音が近づいてきた。 ゆなだ。見てみると、清掃のおっちゃんだった。驚かせんなよ。と思いつつ待っていると本当にゆながきた。「靴箱に手紙が入ってるからきたけどどうしたの?」「あ、あ、あの、僕は、あなたのことが前から好きでした!付き合ってください!!」言ってしまった。「ごめん。ちょっとそれは無理かなー、あっ!別に翼のこと、嫌いなわけじゃないからね!」「わかった。急に呼び出して、ごめん。ありがとう。じゃ。」たったったっ... 失敗した。だめだった。「待って!翼!」「何?」「ライン交換しない?そしたら私がいなくなっても話せるし!」「えっ、、?いいの、、?」「いいよ!私そういえば、あとクラスでライン交換してないの翼と俊だけだったなー!俊にも言っとこ!」やった。ゆなとライン交換できるなんて。夢のようだった。ポン!「よし!ライン交換できたね!またなんかあったら私にライン送って!じゃあまた明日!ピアノあるから!」「じゃ!」 終わり

短編小説みんなの答え:2

テガミ。

ATTENTION メンヘラ?ヤンヘラ?表現があります。苦手な人は見ないでください。 突然ですが、僕には好きな人がいる。 「実取 紗花(みとり さき)」という僕みたいな隠の人間はかけ離れた陽の陽の人気者の転校生だ。 そして…今の席の隣が、現に、その人である。 …相変わらず人気者だな。 「チッ。邪魔なんだよ。喋れないくせに。」 小声で言っているようだが俺には聞こえた。 「よ!紗花!」 慣れ親しんだ声が隣の人を呼ぶ。 三鳥 希、みとり のぞむ。だ。 …ていうか、なんでや。僕が喋れないって知ってるやろ!僕が好きって知っとるやろ!なのになんでや?なんで一番見取と仲良いポジションなん?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?___________なんでや?希。                                ___ …呪い…藁人形に名前を書いてその人を思いながらカッターを刺せばタヒぬんやっけ… 「希?」 次の日の朝、希の死が知らされた。紗花は少々驚いたようだった。 そんな君もウツクシイ 昨日思いついたんや。手紙だったら君に伝えられる。今まで伝えられなかった、枯れた言の葉全部ツタエル。

短編小説みんなの答え:2

未来を変えよう!!

はぁ、あの頃に戻ってやり直したい。 あの時あんなことしなければ,,, 皆もそう思うことがあるでしょ? 私は7年間ずっと思ってきた。 5歳の時、好きな男の子に告白した。 それも、テレビの前で。 そのテレビは全国放送された。 それからずっと、日本では笑い者にされてきた。 もちろん、振られたから。 告白の仕方も変だったし。 今でもtiktokのおすすめに流れてくる。 コメントには「やばいやつ」と書かれてある。 学校でも皆、当時の告白の真似をしたりして笑ってる。 . 今日は2023年9月1日 昼寝から目覚めたらそこは 2016年9月1日の公園でねっころがっていた。 「ねぇ、わたし、いまからすきなこにこくはくするの」 「え?」 話しかけてきたのは昔の私。 「てれびのひとがくるんだけど、、、」 やっぱりそうだ。 私はタイムリープしたんだ。 「だいじょうぶかな?」 なんとしても告白を阻止しないと。 「大丈夫じゃないよ」 私ははっきり言った。昔の私に。 「告白なんてしないで」 思い出した。私は昔、知らない女の子に 『テレビの人がくるの。そこで告白する』 みたいなこと言ったら 『いいじゃん!そこで両想い確定したら、、、有名人じゃん!』 って返してもらった。 だから調子に乗って告白したんだ。 「こくはく、、しないほうがいいのかな?」 「うん」 「そっかぁ、、」 「告白するならさ、誰も居ないところでやるといいよ」 「ど-して?」 「テレビなんかで告白したら、笑い者にされちゃう」 「やっぱこくはくやめる!」 「うん、それでいいの」 「じゃ-ね!おねぇちゃん!」 「あ、そうだ。約束してね?絶対告白は皆の前でやらないって」 「わかった!」 そして昔の私は走ってどこかへ行ってしまった。 安心したのか、私は寝てしまった。 これで未来は変えれたのかな?

短編小説みんなの答え:11

ブレーカー(意味怖)

私の家は両親共働きだ。 今日は、お父さんもお母さんも出張で帰って来ない。 夜の10時くらいに、部屋の電気を消してお風呂に入った。 お風呂から出て来て部屋に戻ると、テレビに血だらけの男が映っていた。 恐怖映像の番組でもやってるんだろう。 「何これ!こっっっっわ!!」 「まじビビるんだけど!」 「てか、テレビ消さなかったっけ!?」 そう言って、部屋の電気をつけた。 電気がついたその瞬間、 再び部屋が真っ暗になった。 「え!?」 部屋のブレーカーが落ちたのか! 私はテレビの光を頼りにブレーカーを見つけた。 あ、やっぱり落ちてる。 私はブレーカーを上げた。 あれ、つかない… 確かにブレーカーはさっきまで落ちていたはずだが、つかない。 何で… その時、 部屋の方で、 足音がした。 【解説】 解説です((o(^∇^)o)) 部屋のブレーカーを上げる時、語り手は、 テレビの光を頼りに、と言いました。 ブレーカー落ちてて、テレビって、つく? それじゃあ、ブレーカーが落ちてもテレビに映ってた血だらけの男は… それとあの足音は… end

短編小説みんなの答え:4

私と彼の約束。

私、浅野 奈津菜(なつな)、空を眺めて、つぶやいた。 「もう1ヶ月経つんだ…」と。 時は戻って、私が中1になった頃だった。 大雨が降る音が聞こえる6月、同じクラスの優輝に、告白された。 「奈津菜の、頑張り屋さんなところ、そしていつも明るいところが好き」 と。 私は、正直、優輝のことを好きとは思ってはいなかった。ただ、嫌いとも思ってもいなかった。 だから、付き合うことにはした。 私と優輝が付き合うことになったことは、クラス中、広がってしまった。 私の友達・結衣ちゃんが、「なっちゃん、昨日の放課後、何やってたの?」と聞き、 たまたまそばにいた優輝が、「実はなぁ-」と結衣ちゃんに話してしまったからだ。 おしゃべりな結衣ちゃんは、どんどん広げていってしまった。 付き合うようになってから、優輝とはもっと話すようになっていた。 おまけに、2学期になったら、くじ引きで決めた席が隣になり、もっと話せるようになった。 最初はあまり優しいイメ-ジとかなく、ちょっと厳しい感じだった彼は、 最近は誰にでも優しくて、そして明るかった。 彼はけっこう勉強もできた。 運動はサッカー部だから、できるのはわかっていたが、 彼は数学が得意なので、私が苦手な数学を教えてくれた。 (優輝ってすごいなぁ-) いつのまにか、そう思っていた。 ある時のことだった。 「B組の、浅野さんだよね?」と女の子が声をかけてきた。「私、A組の中島奈々」とも名乗った。 うなずくと、「ねぇ、優輝と付き合っているんでしょ」と中島さんが言ってきた。 うなずくと、「ねぇ、私も優輝のこと好きなの。いいなぁ-」と言ってきた。 「いつか、絶対、私が付き合ってやる!」と言い残すと、去っていってしまった…。 優輝は、勉強もできて、運動もできる。 好きな人が多そうなタイプだ。 やっぱりいるんだなぁ-。と私は思った。 2月に入った。 私と結衣ちゃんが話していると、優輝が来て、 「奈津菜、結衣。ちょっと話があるから、今日の放課後、図書館に来てほしいんだけど」 と言うと、すぐ男子グループの中に入っていってしまった。 「優輝の話ってなんだろうねぇー」と2人で図書館まで歩きながら、結衣ちゃんが声をかける。 「うん、めったにこんなことないもんねぇ。それも、わざわざ呼び出しての」 「なっちゃんの彼女がもう嫌とか言い出すわけないよね?」 と結衣ちゃんが言う。 「そんなことはないって!」と私。 しかし、現実はもっとダメだった…。 私たちが図書館につくと、優輝はもう来ていた。 「あ、優輝!」 「突然で、ごめん。俺、転校するんだ」と優輝が言葉にした。 ぇ?うそ……。私はすごく悲しかった。 「ええ?い、いつなの??」結衣ちゃんが聞いた。 「中1の終わりまで。奈津菜も結衣も今までありがとう!」 「そんな……」私は、涙が溢れてきた。 「お前、泣くなよ!そんだけで。また会えるだろ」 「本当?」 「本当。きっと、いつか奈津菜にも結衣にも会う。それでいいだろ?な?」 「ありがとう…」 優輝との最後の1ヶ月はすぎていき、いよいよ3月の終業式になっていた…。 担任の先生が優輝が転校するってことを告げる。 クラスメイトは知らなかったみたいで、びっくりしていた。 「空、きれいだね」話すことがなく、私は適当にそう言う。 放課後、学校の屋上で、私と優輝は残っていた。 「ああ、奈津菜、今俺のこと好き?俺が告白した時、あんまりの状態だったじゃん?」 「好きだよ」 「本当?」 「本当」 「俺も。いくら別の学校に行ったって、お前のことは忘れない。だから、また会おうな」 「絶対、また会いたい!」 泣きそうな目を抱えながら、私は空を眺めた。 きっと、また会うからね! それが、私と彼の約束だった…。

短編小説みんなの答え:3

ふたりはひとりぼっち。

暑くて、冷たい夏。 私はこの世界から消えた。 親友の鈴(すず)は私のお墓にお花を供えに来た。 やけに暗い顔をしてるから、 私は鈴に話しかける。 「最近暑いねー。私は暑さとか感じなくなったけど。えへへ。」 「…。」 鈴は何も喋らない。 「あ、そっか…聞こえてないんだったね…」 私の声は、もう鈴には届かないんだった。 鈴はお墓にお花を供えると、 ポロポロと涙を流して泣き出した。 「なに泣いてんの!もー、鈴は泣き虫だなぁ。」 そう言って笑ったけど、鈴は泣いたまんま。 「もう…泣かないでよ…。」 なぜか、私も涙が溢れてきた。 私は鈴の頬に伝う涙を手で拭(ぬぐ)おうとした。 だけど、私の手はどうしても涙に触れられない。 鈴の肌に触れられない。 「美咲(みさき)…いるなら…ここにいるなら、 ひとりぼっちにしないで…」 鈴は震(ふる)える声でそう言った。 「ここにいるよ、鈴。」 私は鈴に聞こえない声でそう言って、 見えない笑顔で笑った。 鈴からもらった花束をギュッと両腕で抱いて。 __ひとりじゃないからね、鈴。 ふたりはひとりぼっち。 【完】

短編小説みんなの答え:3

3年間眠ったキミへ

私は加賀美枝百合(かがみえゆり)。地味な女の子。でもこんな私にも幼なじみがいた。その子は…。甘酢屋湊(あまずやみなと)。 でも3年前事故で重傷を負っていた。今でもなお眠っている。もう3年たったけど私は病院に3時半に行き、6時までいるということが週3から毎日になった。私はそこで宿題をしている。まぁ、もう中3と高3と結構年はなれちゃったけど。でも、湊は私の初恋の人だった。 でも片思いだけれど…。 次の日の昼。湊が目覚めたらしい。…行きたいけどこんなに成長してしまった私が”百合”だということを気がついてくれるのだろうか。 湊が”百合のその髪型俺は好き”って言ってくれた三つ編みでいこ…。まぁ、さすがに中学の制服着れないけど。 行くと湊が遠くの景色を見ていた。 「…百合?」 「湊!」 「でさ、今西暦何年?」 「え…今そういうこと聞く?」 「まぁ、聞きたいから。」 「今は…今は湊が倒れてから3年後。20XX年だよ。」 「じゃあ、百合とは3年差の先輩なの?」 「ううん。まだ幼なじみだよ。」 少し目に涙目になった。 「うぅうううううう。めぇさめてくれてよかった…!」 「泣くなよ。百合。」 「あとな、俺、百合のこと好きだ。」 「え…!」 「3年間眠っている間ずっと百合のこと考えてた。…毎日ここへ来てくれる?」 「うん!」 「その笑顔かわいい。」 「あと、俺と付き合ってほしい。」 「…喜んで!」 上から甘いキスが降りかかった。 「あ、もう帰らなきゃ。」 「あぁ、また明日な。」 年が離れても恋は芽生える…。 初恋の花がきれいに咲いた…!

短編小説みんなの答え:3

あの人のせいで。

今なぜ僕はここにいるのだろう。 ふとした瞬間いつもそう思う。 早く死んでしまえばよかった。 どちらにせよ僕がこの世界の真ん中で深く 生きたいと望むことはないのだ。 さっさと死んでしまおう。 僕は屋上の階段へと一歩ずつ足を踏み出した。 一段一段上がるごとに心臓は今にも破裂しそうなくらい「ドク」「ドク」と音を立てた。はやく、はやく。 屋上へ着く頃には僕の緊張も無くなっていた。 軽く深呼吸をする。 もう、死んでしまおう。 早くこんな薄汚い世界から抜け出してしまおう。 僕は長年使われてこなかった趣のあるフェンスへと手を伸ばした。 足をかけ、そこから飛び降りる準備をする。僕の鼓動は速まる。 はやくおりないと。 早く。 早く。 数分間己との葛藤を繰り広げていたにもかかわらず、結局、僕は降りることが出来ずに、いつの間にかフェンスの後ろへと戻っていた。 体は全身震えがひどく、なかなかおさまらなかった。 「どうして……」 まただ。 また死ねなかった。 目から自然と涙が溢れた。 どうして。 どうしてだよ。 僕を死へと結びつけてくれないのはなぜだ。どうして。 どうしてなんだよ。 僕はフェンスを、拳で力いっぱい殴った。 指の隙間からは、まるで絵の具みたいな真っ赤な血が流れている。 なんでだよ。 なんで……。 不思議なことに、何故か痛みは感じなかった。 くそ…………。 「大丈夫だよ、きっと。石黒くんは強いから。」 「…はっ」 彼女の声が 耳へはっきり、透き通るように聞こえた。 大きくぱっちりとした二重、薄く平べったい唇、すらっとしたまるでモデルのような体型をした"あの人"のことを思い出した。 そうだ、こうなったのも全部、あの人のせいだ。 僕を死にたくないという気持ちにさせたのも。 まだここにいたいと思わせたのも。 全部全部。

短編小説みんなの答え:3

好 き 避 け .【 両 片 思 い 】

私は好きな人がいるんだけど.. あんまり話したことがない 前、廊下転んで、私が落とした本を拾ってくれた 私はドジだからよく転ぶんだけど.. 転んだときは「大丈夫?」って声をかけてくれる 話したいんだけど話せない,,, ドキドキして逃げちゃう 授業中目が合ってもすぐ違う方向を向いて隣の女の子に話しかける 隣の女の子はゆんちゃん ゆんちゃんのことが好きなのかなぁって思う アタックしないといけないけど好きな人を避けちゃう>< 私にはなんにもないからなぁ,, . . . . 俺には好きな人がいる でも避けちゃうんだ 話せる時は好きな人が転んだ時 その時は自然と声が出る「大丈夫?」って それ以外も話したいんだけどなぁ,,, 廊下ですれ違った時も他の子と話してたから話しかけにくい 話したい でも話せない 好きな人はね、いつもニコニコしてて笑顔が可愛い子 だから近づくとドキドキして逃げちゃう ちゃんと話さなきゃなぁ でも俺にはなんもないから好きになってくれる訳ないかぁ,,

短編小説みんなの答え:2

笑ってくれて、ありがとう

「……えっと、念のため聞くけど、それは告白?」  僕はじっと枝川さんの目を見て、ゆっくりと言葉を繰り返した。 「告白」という言葉を自分の口から言い放った後、幻を見たような、とても信じられない気持ちになった。 「そうだけど……。だめかな」  枝川さんも、僕の目を見つめてくる。僕は反射的に目を逸らした。  ここは学校の屋上。先ほど、僕はなぜか枝川さんに呼び止められて、突然、「付き合ってください!」と言われた。 「なんで僕なんかにーー」  無意識にそう呟いていた。枝川さんは完璧な人間で、僕と枝川さんでは到底、釣り合いがとれない。もっと良い人と付き合ったらいいのに。辛いけれど、そう思った。  だが、枝川さんは首を振って、優しい声で言った。 「ううん。優くんだから、わたしは告白したんだよ」  そう言って、枝川さんは笑った。ああ、かわいいなぁ、と瞬時に思った。  この笑顔は、人の心を溶かす力がある。絶対に。 「優くんは、わたしの一番の憧れだよ。見ていたら分かる」 「どうして?見ての通り、僕はダメダメ人間だよ。いいところが一つもない」  そう答えると、枝川さんは微笑んで、穏やかな声で言った。 「優くんって、頑張り屋さんだよね。誰かのために、気遣いができるところがわたしは好き」 すき、すき、すき……。僕の耳の中で、たった一つの言葉が何度も反復された。 こんな素敵な言葉に、僕は人生で初めて出会ったかもしれない。 僕は今まで、何をしても人に迷惑をかけてばかりだった。 その度に吐き出される一つの言葉。 「お前なんて、嫌いだ」 何度聞いたかわからない。 どうすればいいのかわからない。 生きる意味も見つからない。 ……早く死にたい。 「ありがとう」って言われる人生が良かった。 もっと、愛されたかった。 でも、この願望は自殺願望へと変わった。 だから、僕は屋上へ行った。 今日、全てを終わらせるために。 「知ってるよ。優くんはわたしの英雄です。付き合ってください!」 枝川さんは、見ていた。 僕の必死に頑張る姿を。 僕の本当の姿を。 「……うん。いいよ」 目から涙が溢れて、流れ落ちた。 「えっ、ごめんね。大丈夫?」 枝川さんが僕にハンカチを差し出す。 やっぱり、枝川さんは「完璧な」人間だ。 僕は、茜色に染まる空を見て言った。 「君のおかげで、大丈夫」 枝川さんは、笑って言った。 「大好きです。そばにいてくれて、ありがとう」 「枝川さん、お待たせ」 その日から、僕たちは毎日一緒に学校に行った。 「優くーん、遅いよぅー!」 「ごめんごめん」 「早く行かないと、遅刻しちゃうよ?」 枝川さんと目が合った。内心、どきりとする。 人と目が合う時、僕は怯えてしまう癖がある。 それは、目が合う人の表情が険しいことがほとんどだからだ。 でも、その心配は杞憂に終わった。 枝川さんは、笑顔で僕の瞳を見ていた。 僕は枝川さんの笑顔を見るたびに、生きる意味を感じている。 生きていて、本当に良かった。 「よし、行こう!」 僕たちは未来へ一歩を踏み出した。

短編小説みんなの答え:2

君に恋をしていたんだ僕は。

 君はいつも優しくしてくれたよね。また僕は…君会いたい。でも、もう二度会えないだ…君は…もう…  3ヶ月前 「灯愛(とあ)ちゃん、今度さ、カフェに行かない?」 「え…ごめん…僕…忙しいから無理」 「そっかまた今度。」  君にいっぱいひどいことしたよね。誘ってくれたのに、『無理』って嘘をついた。何度も。5回はした。いや、それ以上かな。ごめん。 僕は後悔しているんだ。  1週間前 「灯愛ちゃん、明日ここに行こっ!」 「うん。いいよ」 「本当に?」ワクワク 「うん!」 「ありがと」ニコッ  この時の僕はあんな事になるなんて想像すらしていなかったんだ。  次の日 『ごめん!寝坊したから、30分くらい遅刻するかも!』 『了解!』  君は不治の病と闘っていた。数日前に退院したばかりだったね。あれから3時間くらいたった。でも、君は来ない。きっと、別の用事ができたんだよきっと。帰っていると、駅前の大型ビジョンからニュースが流れてきた。 『次のニュースです。今日、午後2時23分頃〇〇駅の近くの交差点で交通事故がありました。この事故で死亡したのは、相沢 鈴夜(すず)さん18歳です。このー…』  えっ!?一瞬、耳を疑った。『これは嘘じゃないか』って、でも…本当なんだね…すず。僕ってバカだ。僕のせいだ。ごめん、すず。 僕は気が付くと、こう言っていた。 「すずに恋をしていたんだ僕は。」 こんな気持ち、すずが居なくなってから気づくなんて。すず大好きだよ。 あとがき   どうでしたか?初めて書きました。ちなみに、とあの性別なんだと思う?考えてみてね。それではまた!

短編小説みんなの答え:2

悪魔と天使 初投稿です!

悪魔と天使が暮らしていた。 正確に言えば地獄、そして天界から追放された悪魔とと天使である。 それはどこかって? 天界、地獄、人間界そのどれでもないフシギな空間。 しかし、なかなか良い空間であった。 悪魔と天使は何不自由なく、楽しく過ごしている。 そんな、ある日のことだった。 その日はケーキを作っていた 「悪魔さん、そんなに砂糖を入れないでください!分量がおかしくなります」 実は悪魔は恐ろしいほど甘いものが好きなのだ。 「うるせえ!何が悪いんだよ」 「も、もう悪魔さんなんて知らない」 そういったきり天使は部屋にこもってしまった 悪魔はこう、考えた (確かにこのままじゃ甘くなりすぎて大変なことになった。謝らないと!) 天使はこう、考えた (言い方が悪かったな。それに部屋にこもるなんて…謝らないと) コンコン、悪魔がドアをノックする 天使はすぐ出てきて 「「ごめんなさい」」 同時に、言った 2人は仲直りして幸せに暮らしましたとさ。 読んでくれてありがとうございました!

短編小説みんなの答え:2

図書室で実る恋

「あぁ~今日もまたかっこいい!」 私は興奮気味に言った。私の名前は、「加藤柚葉」中学2年生。 「また言ってる。もう告っちゃいなよ」 と、私にちょっかいを出してきたのが、私の中学に入ったときからの友達、「佐藤凜花」 今は、セミがみんみんと鳴く7月。私は隣のクラスの「横山ひろと」に恋をしている。 4月から好きだってのに、まだ喋れてもいない。 私達は、今図書室にいる。いる理由は2つあって 「あつすぎて外に出られない」 「ひろとを見たいから」 ひろとは、毎日図書室にいるほど本が好きで、凜花にも付き添ってもらって、毎日図書室に来ている。 「キンコンカンコーン」チャイムが鳴った。 あーあ。今日も喋りかけられなかった。明日も図書室に行くか。 そう思いながら私は図書室を出て、教室に向かった。 放課後、私は図書室に来ていた。課題で使いたい本があるからだ。 「えっと。どれだっけ。」 あっ!あった。その本を取ろうとするが、背の小さい私には届かない。 私が背伸びをしていると手が差し伸べられた。 「あ」 私はその人物に目を向けた。ひろとだった。 「取ろうか?」 よいしょと言って、本を取ってくれた。 「あ...ありがとう」 あーもう!せっかく喋れているのに...ぎこちなくなっちゃった。そう思ったときだった。 「好きだ」 「はい?」 「好きです」 え、今ひろとが好きって言った? 「えっと...私も好きですっ」 言えた...。 「良かった」 ひろとが、安心した顔を見せた。 「付き合ってもいい?」 私が聞くと、ひろとはこくりとうなずいた。 私とひろとの恋は、図書室で始まった___

短編小説みんなの答え:3

大人がいない世界

「あぁ...大人なんていなくなればいいのに...。」 私は宮森秋音(みやもりあきね)今曰、先生におこられたのでどんよりしている。 家に帰り、日が落ちた。 私はため息をつきながらねむリについた。 まぶしくて目が覚めた。 家の中はシーンとしてる。 下におリて、ところが家中さがしても、お母さんがいない。 テレビもつかないし、水もでない。 思いきって外にでてみた。 見たかんじ子どもしかいない。 「あっ、さきー」 「ん?あっ秋音大変だよ!お母さんや大人がいないよ!」 私はおどろいた。ふと思ったことが現実になるなんて...。 「水もでないしこれからどうやって...」 「ん?」さっきまで私のほうを見ていたさきが、ちがうほうを見ている。 私もそっちを見ようとふりかえるとありえないものが目に写った。 ー部だけ暗闇があり、なんといってもぶきみな少女が、ふゆうしながらこちらをにらんでいた...。

短編小説みんなの答え:3

青の1週間

うちの家系は昔から見てはいけないものが見えてしまう けれど この世のものではないものが見えても 決して反応してはいけない 見えていないかのようにしなければいけない それが先祖代々からの約束ですよ 触れられない ずっと大好きだった人がいる やっと会えたのに 絶対に彼には触れられない あの日から、あの日あなたと出会ってから ずっと大好きだった それだけはいつか伝えようって どんな悲しい結末になろうとも それだけは伝えてからもう一度前を向こうって そんな願いはもう叶わない ___いきなり連絡すみません、合宿でお世話になった学校さん達には一応伝えとくべきだと思いまして ある部活の最中、顧問から集合がかかった 今年の夏、共に合宿で同じ時間をすごした学校の部員が亡くなったとの連絡があったらしい その人の名前を聞いた時、私はなにも考えられなくなった ペアになって色んなことを教えてくれた優しい先輩 何度も微笑みかけてくれた あの1週間で彼のことが忘れられなくなった 彼に彼女がいることは知ってる 私はただの他の学校の後輩 それだけの関係だからこそ踏み出せなかった 私は今、彼のお墓の前にいる 練習をきりあげ、部員みんなでお墓参りに来た お墓の横には彼が優しいような、悲しいような表情で立ちすくみこちらを見ている けれどそちらに目を向けてはいけない ただお墓参りをして私達はその場を去る 大好きでした その言葉は胸にしまっておくことにした

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