短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
冬の日の恋* ー私の初キスー
冬の日の恋* ー私の初キスー 「やっばぁ~! 教室にスマホ忘れちゃった~!!」 私は、舞沢 咲藍(まいさわ さらん)高校3年生 部活が終わって帰るところで、スマホを忘れてしまっていたに気が付いた もう7時半 夜の学校は怖い 寒いし早く帰ろ (ガラガラ) 机の上に置いていた あった さてもう帰ろう ん? 隣のクラスの教室を見てみると、誰かいた 「だれだろう・・?」 私に気づいていないよう よく見ると 幼馴染の快斗だった 彼は幼馴染の、佐川快斗(さがわ かいと)高校3年生 学校一モテて、告白は週に1回されているっていう噂 実は私も快斗のことが好き 「ねぇ快斗、こんな遅くまでなにしてるのー?」 快斗は慌てるようになにかを隠した 「なんだよ、紗藍かよ おまえこそなにしてんだよ」 「私は、教室にスマホを忘れて・・ それはそうと快斗 今、何隠したの?」 「いや、なんも隠してなんかねぇし」 「怪しいなぁ」 「は?もう俺帰るから」 快斗はイスから立ち上がって、ドアを開けた (ドン!) 快斗のカバンからなにかおちた ひろってみてみると・・ 「え?恋愛漫画?」 「っ・・・・」 快斗は恥ずかしそうに目をそらした 「おっ俺さ 恋愛漫画みたいな恋のストーリが好きなんだよ」 「おかしいよな、俺が恋愛漫画見てるのおかしいよな、ひくよな」 私はすぐ答えた 「おかしくなんてないよ 漫画でどのジャンルでも見るのは快斗の自由だよ 私は少年漫画大好きだしっ!」 にっと私は笑った 「お前のっ・・」 「なに?」 「お前のそういうところが好きだ」 えっ・・? 「付き合ってほしい」 快斗、ホント? ホントなら私・・ 「うん!私も快斗が好き! いや、大好き!」 私は快斗にハグをした 驚いて少しとまどっていたけど、すぐに冷静になった 「んで、付き合ってくれるの?」 快斗は笑って言った 「もちろんだよ!」 私は嬉しかった 胸がどきどきした そして快斗は私のほっぺを両手で優しくもってキスをした そのときは嬉しすぎてよく覚えてない 初キスのあの日 私は快斗と手をつないで一緒に帰った マフラーを貸してくれた、あの優しさ あの時の優しさを忘れないように ずっと快斗と一緒にいたい ★終わり★ アニョン~!IVE好きの、ソア★だよっ! めっちゃ書いた! 短編小説ってこんなに大変なんだなぁ 短編小説書いたの初めてなの! みんなからの感想まってます~
星の名前
ある夏の夜、翔太と美咲は、同じ高校の天文部の仲間と一緒に、キャンプ場にやってきた。 彼らは部活動の一環として、星空を観察するために望遠鏡やカメラがあちこちにある。 翔太は天文部の部長で、美咲は副部長だった。 彼らは幼なじみで、いつも一緒に過ごしていた。 しかし最近、翔太は美咲に対して、友達以上の感情を抱き始めていた。 美咲も同じように思っているのか、翔太はわからなかった。 キャンプ場に着いてから、彼らは食事をしたり、焚火をしたりして楽しんだ。 夜になると、空には満天の星が輝く。翔太は美咲に声をかけた。 「美咲、ちょっとあそこに行こうよ。星がよく見える場所があるんだ」 美咲は翔太について歩き始めた。 翔太は美咲を連れて、キャンプ場から少し離れた丘の上にある木の下に着いた。 そこからは、空一面に広がる星空が見えたので「わぁ、すごい」と美咲は感嘆した。 翔太は望遠鏡をセットして、美咲に見せた。「ほら、あれがオリオン座だよ。冬の星座だけど、 今でも見えるんだ」 美咲は望遠鏡でオリオン座を見つけた。 「でも今日は北半球でも見えるんだね」翔太はうなずいた。 「そうだよ。今日はちょうど地球公転軌道上でオリオン座が地球と反対側にあるから、 真上に見えるんだよ」 「翔太って本当に天文学が好きなんだね」 翔太は顔を赤くして「そうかな?でも美咲も好きじゃない?」と聞いた。 「うん」と美咲は笑った。「私も好きだよ。でも翔太みたいに詳しくないけど」 「そんなことないよ」と翔太は首を横に振る。 「美咲はいつも一生懸命に勉強してるじゃないか。だから副部長になれたんだよ」 美咲は照れくさそうに「ありがとう」と言った。 「でも翔太のおかげだよ。翔太がいつも教えてくれるから、わかるようになったんだよ」 翔太は美咲の目を見た。「僕、実は…。」 「美咲のことが好きなんだ。もう長いこと好きだったんだけど、なかなか言えなくて。 でも今日は勇気を出して言おうと思った。美咲は僕のことどう思ってる?」 美咲は翔太の告白に呆然とした。翔太のことは好きだ。 翔太は一緒にいると楽しいし、安心できるし、尊敬できる。 でも、それはlikeであってloveではないと思っていた。 美咲は自分の気持ちに戸惑って「翔太、ごめん」と言ってしまった。 「私、わからない。翔太のことが好きかどうか、わからないの。」 翔太は美咲の言葉にがっかりして「そうか」と言った。 「じゃあ、僕は諦めるよ。」美咲は翔太の悲しそうな顔を見て、胸が痛んだ。 「翔太、ごめんね。私、もう少し考えてみるから。時間をくれる?」 翔太は美咲に微笑んだ。「もちろんだよ」と言った。 「美咲が考える時間はとっても大切な時間だから。」 「じゃあ、また明日ね」彼らは手を振って別れた。 その後の数日間、美咲は自分の気持ちを整理しようとした。 彼女は翔太と話す機会を避けた。 翔太に対して何も感じないわけではない。 でも、それが恋愛感情なのかどうか、自信がない。 彼女は友情を壊したくなかった。 美咲は他の天文部のメンバーに相談した。 女子部員たちはそれは恋心だと言って、 男子部員たちは美咲に勇気を出してほしいと背中を押してくれた。 美咲は次第に自分の気持ちに気づき始めた。 自分は翔太が好き。翔太と一緒にいると幸せ。 彼女は友情が壊れるのを恐れて、恋愛感情を抑えていただけだった。 美咲は自分の心に正直になろうと決めて電話する。 「翔太、今どこ?」 「天文部室だよ」と翔太は答えた。 美咲が勇気を出して「今すぐ会いたい。」と言うと翔太は驚く。 「え?今すぐ?どうしたの?」 「大事なことがあるから、早く来て」そう伝えると電話を切った。 やがて、翔太が走ってきた。 美咲は手を振ると翔太は美咲のもとに駆け寄った。 「翔太、ごめんね。あの日、告白に答えられなくて。でも考えたんだ、 私の気持ちについて。それで本当は好きだって気づいた」 翔太は美咲の言葉に驚いた。 「私、あなたと一緒にいたい。あなたと恋人になりたい」 翔太は美咲の顔を見つめる。 「ありがとう、美咲。大好きだよ」 翔太は美咲にキスした。 彼らはお互いに抱き合って、星空を見上げた。 「美咲、あれがオリオン座っていう話をしたよね。」美咲は頷く。 「オリオン座は恋人同士の星座だって知ってる?」美咲は首を横に振った。 「オリオン座の中にあるベテルギウスとリゲルという二つの星は、古代ギリシャ神話では恋人同士だったんだ。でも、神々の怒りを買って、二人は永遠に離れ離れになってしまったんだよ」 美咲は悲しい顔をしたが顔を上げて「でも、二人は空で見つめ合ってるんだね。」と言った。 翔太は美咲の頭を撫でる。 「そうだね。僕らも永遠に愛し合おう。」 美咲は笑顔で答える。 「うん。永遠に愛し合おうね」
頑張れば。
「え…。靴がない。」 まただ。 わたしは、3ヶ月ほど前から、いじめにあっている。 わたしのテストの点が良くなかったとき、 「真央、78点だあ」 とからかってきたこともある。 わたしは仕方がなく、上履きで帰った。 上履きで歩くと、地面の石が足に突き刺さるように感じる。まるで、今の私の気持ちみたい。 憂鬱な気分で、玄関に足を踏み入れた。キヤーキャー騒ぐ声がする。 「静かに!」 わたしが注意すると、妹の真子と真由がドキリとした。 「いつものお姉ちゃんじゃない」 しまった。心のザラザラを妹にぶつけてしまった。 ふぅ。わたしは紅茶をいっぱい飲んだ。 今はいないおばあちゃんの味。落ち着く味だ。 私はとてもおばあちゃんっ子だった。 なのにそのおばあちゃんがなくなってから、なんか憂鬱。 私は、スマホである言葉を検索した。 「不登校の子たちが集まる」 たくさん出てきた。 そうか。学校以外でも、学べるところはたくさんある。 私は、夜遅くまでお母さんの帰りを待って、この事を話した。 1週間後、私はここのスクールに定期的に通うことにした。 私は改めて気づいた。 「頑張れば、夢がある」 そう思ったとき、少し胸が軽くなった気がした。 登場人物…真央(まお) 真由(まゆ) 真子(まこ) お母さん おばあちゃん
短冊小説 あなたをずっと愛したその先に
私はあなたをずっと愛していた。あなたは私の空気のような存在であり、私たちの関係はまるで息をするように自然だった。しかし、ある日、あなたは私に別れを告げた。その瞬間、私の世界は崩れ落ちた。 私はあなたに会いたくて、話したくて、あなたの笑顔を見たくて、あなたと過ごした時間を思い出しては涙が止まらなかった。でも、あなたはもう私の手を離れ、私の心を傷つけた。 私たちの関係は、私が思っていたほど強くはなかったのかもしれない。私は一方的にあなたを愛していたのかもしれない。しかし、私たちが共有した瞬間は、私にとって宝物であり、あなたが私から去った後も、私たちの思い出は私を支えてくれた。 失恋という痛みは、私が想像していたよりも深かった。私はあなたの存在がなくなったことに対する喪失感を感じていた。しかし、あなたとの別れを通して、私は自分自身を見つめ直すことができた。私は、愛することの美しさと同時に、傷つくことの痛みをも知ることができた。 今は、私たちは別々の道を歩んでいる。でも、私はあなたの幸せを願っている。あなたが私を選ばなかったことは、私にとって痛みだったけれど、あなたがあなた自身の人生を選んだことは、尊重すべきことだと思う。 私はあなたをずっと愛していたけれど、今は別々の人生を歩んでいる。でも、私たちが共有した思い出は、私の心の中に永遠に残ることだろう。
異世界転生したので、憧れの魔法使いになってみた!
私は安藤 奈々(あんどう なな)。 魔法に憧れを持つ女の子だ。といっても、まぁ使えるわけないからね。 でも、つかえたらいいなぁ。っていっつも思っているんだ。 私には友達がいる。 その友達というのが、根野 キラル。(ねの きらる)。 私の唯一の親友。って言ってはいるけど、正直そういう意味じゃなくて、別の意味で好きだったりする。 そんなある日、キラルと遊んでたんだけど、途中で急にトラックが突っ込んできて、二人まとめて轢かれちゃってさ、、、。 終わったって思ったんだ・け・ど、、、 「オギャー!オギャー!」 なんじゃこれは、!もしかして記憶を持ったまま、また新しく生まれた感じ? えーキラル今頃どうしてるかな。 まぁいいや、新しい人生で楽しく生きていこう。前の人生での未練を晴らして、彼氏作って、、、 やっぱキラル、会いたいなぁ、、、。 そして5年がたった。 最初は何いってんだこいつらって思ってたんだけど、言語もわかるようになってきた。 この美人な黒髪ストレートの女性は私の母さん。ルイナ。こう見えて結構過保護で、めちゃくちゃ優しい。怒るともちろん怖いけど。 で、このチャラそうな茶髪のショートヘアーの男性は父さん。レイ。結構一途で、ちょっぴり怖く見えるときもあるけど、かっこいい。 で、私は一人っ子。この世界でもなぜかナナって名前つけられてんのなぜ? あ、そうそう、しかも興味深いことにこの世界、地球じゃないっぽいんだよね。 母さんが使ってるの見たんだけど、魔法ってのがあるんやって。なんなら大魔法使いとかって言われてたし、結構強いんだと思う。 父さんはたくさんの剣術をマスターしている最強剣士って肩書持ってるらしい。夫婦揃って最強かよ。 でも、この世界なら私の願いが叶うかもしれないってこと! 魔法、、、!使ってみたい! ナナ「母さん!魔法ってどうやって使うの?」 ルイナ「あら、魔法に興味があるの?うふふ、そうね、たまには魔法を教えてあげましょうか!」 ナナ「やったー!早く教えて母さん!」 というわけで、魔法について簡単に説明すると、 魔法には、火、水、電気、風の4つがある。回復魔法とかはまた別の属性みたいな感じなんだって。 そして、その属性の魔法の中でも、初級、中級、上級、超級、帝級、で、未だに伝説として残ってる神級ってのがあるらしい。 普通は、中級までなら頑張って使えるけど、上級は結構な努力が、その後からは才能が必要となってくる。 で、母さんは何故か、全属性&帝級魔法が使えると、、、。うちの母さん。怒らしたら命取られるな。 で、父さんがやってきて、 レイ「お前、魔法もいいけど、剣術もやってみたらどうだ?女の子でも、護身術ぐらいは覚えておくと便利だぞー!」 というので、まぁ剣技もやってみる。 剣技は、とにかく剣を振る。うん。 その後夫婦揃っての指導を受け、時間がたっていった。 そしてそして、10年後。15歳になりました。 魔法は母さんの指導と遺伝子のお陰で全属性&超級まで何故か使えちゃうようになりました。 流石に帝級までは無理かもだけど、母さんは練習したらできたって、魔法も日々の積み重ねだね。 あ、剣術はマスターしましたよ?父さんボッコボコにできるようにまでなりました。 正直、魔法より剣の才能のほうがあったみたいです、、、。ま、でも、魔法はちゃんとしますけど。 そして、もうそろそろ進路を決める時期。 私は、一応小学校も中学校も行ってるわけなんだけど、簡単すぎて行く意味は?。ってなってる。 でも魔法学園とか入学したいなぁ。って言ったら速攻OKもらいました。 にしても、近所に魔法学園ってどうなってんだ?両親の土地感覚。 えっと、ここ魔法学園は、魔法が使える生徒専用の学園です。 誰でも中級はもちろん、上級に行き着くものもいるって話ですか、超級が使える私は?ま、大丈夫でしょ。 で、いよいよ学園に入学する日がやってきました。 学園は寮に泊まるので、家からは出ないといけません。両親の温かい見送りをもらったり、入学祝いに母さんからは魔法のステッキと、帝級魔法書、絶対高いやつ。父さんは私が昔ほしいって言ってた剣をくれた。覚えてたんだ。 あ、時々手紙を出せとも言われましたね。結局、寂しいんですね。私もだけど。 学園では、校長の長い挨拶とか、まぁ入学式の定番のやつがありましたって感じ。 そういえば、隣の席の子まだ来ていないなー。 「遅刻しました!すいません!」 と大声が聞こえた、そして続けて、 「初めまして!キラルって言います!男子です。よろしく!」 どうやら、私は最高の世界に転生してしまっていたらしい。 これは世界一の大魔法使いと世界一最強の剣士の夫婦の出会いを書き記したものである。
鏡の魔法
私は大橋志桜里(おおはし しおり)。ブスな中2。男子からは「ブス橋」と呼ばれ、精神的苦痛に陥っていた。そんな私にも好きな人がいる。私とは絶対に釣り合わないイケメン、瀬戸雄大(せと ゆうだい)くんだ。瀬戸くんはかわいい女子からも大人気で、私のことなんて眼中にもないと思う。…もう、ブスは嫌だ。 家に帰って、かわいい子が持つようなピンク色で、黒いハートの刺繍が施されたコンパクトミラーを見ながら呟いた。 「かわいく、なりたい…」 …次の日。 「キャーッ!」鏡の向こうには、私ではない「誰か」がいた。でも確かに、「誰か」は私と同じ動きをする。「志桜里、どうしたの?…って、え!?」やっぱりおかしい。お母さんも目を丸くしている。「綺麗になったじゃない」「う、ん…」私、何かしたっけ…?あ、鏡の魔法、とか…?そんなわけないか。深く考える時間はない。いつものように鏡を制服のポケットに入れて家を出る。 ー。「お、ブス橋!」後ろから聞こえてきた声は、いつもバカにしてくる男子、飛竜(ひりゅう)くんだろう。でも今の私はブスじゃない。「うるさいなぁ」そう言いながら私が振り向くと、飛竜くんは口をぽかんと開け、顔を少し赤らめてどこかへ逃げていった。 私はかわいいビジュアルで過ごせて大満足だった。 しばらくして下駄箱に1通の手紙が届いていた。 『大橋志桜里さんへ 放課後にここで話があります 瀬戸雄大より』せっ、瀬戸くん!?これって…念願の両想い!?でもいいのかな…私なんかよりかわいい女子はたくさんいるし、そのほとんどが瀬戸くん狙いだし…そんなことを考えているうちに、あっという間に放課後になった。 「あ、大橋さん!」瀬戸くんは私を見つけるなり手を振ってきた。「話なんだけどね…好きです。付き合ってください!」嬉しい、すごく嬉しい、よ?でも心の中に引っ掛かりがある。かわいくなってから告白してくるってことは、私の見た目が好きなんだよね。それって、本当に私のことが好きなのかな…? 「私も、好き…でも、さ。それって、私の見た目が好きなんだよね…?」「違うよっ!俺は、去年から好きだったよ!」去、年…?私が瀬戸くんを好きになる前だ。「瀬戸くんって…ブス専?」瀬戸くんは首を横に振る。「確かに、俺を取り巻く女子の中にかわいい子はいるよ。でも俺はっ!悪口言う子とか、嫌なんだよ。それに、大橋さんといるときすごい落ち着くし。顔なんて、どうでもいいんだよ!全部の要素があってこその、俺が好きな大橋さんなんだ!」瀬戸くん…この人を好きになって本当に良かった。「…お願い、します…!」 家に帰って鏡を見ると、私の見た目は戻っていた。
夏に溶けてしまった君
僕は、一体どうしたら… 「ね、聞いてる!」 彼女は主(あるじ)。普通の子供の女の子。本名は知らない。君との話に現実を混ぜたくないと言って、一度も教えてくれない。そういう僕の名前は白。主は僕の体の元だ。僕は主のコピー、姿はよく似ている。主にとって僕はイマジナリーフレンドのようなものだろう。主意外に誰にも見られる事なく、主を手助けする事も多かった。 「…ごめん、聞き逃した。」 「ひど!ちゃんと聞いてよー!?」 彼女は明るい性格だが、人前に出るのは苦手だし、一度人間不信を拗らせた事もある。その事を思い出すたび今では黒歴史と笑って言うが、その笑顔は少々辛そうだ。 今年も夏が来た。彼女は夏が嫌いだ。 「夏休みは課題多いし、プール入らなきゃだし、本当辛いよ!夏は嫌だなぁ…まあ子供の我儘にすぎないんだけどさ…」 彼女の目にドキッとした。どうにか他の理由があるように見えて仕方ない。毎年こうしてヒヤヒヤするのは何故なのだろう。 そして夏になった今年も祖父母の家に行く。毎年行くのだが、彼女は毎回楽しそうだ。田舎町を探索するのが好きだと言っていた。夏が嫌いだと言っていた時より、断然無邪気な笑顔を見せていたもので、少し落ち着いた。 祖父母の家についた。真っ先に2人は飛び出して行き、田舎町を探索する。大きな田んぼ、ひまわり畑。些細なものでぱっと笑顔になるので、こちらにも笑みが溢れる。麦わら帽子と水筒を身につけた彼女は今までで1番輝いて見えた。今年は特にひまわり畑が楽しかったようで、写真も沢山撮っていた。 祖父母の家もあと1日で離れる。そんな時、曽祖父母の墓のある木々の生い茂った日陰で2人は休んでいた。 「もう昼だよ。帰らなくて大丈夫?」 「…もう少しいる!」 いつもは素直にバタバタと帰り支度をするのに、と驚いていると、彼女は立ち上がって僕の手をとって握った。 「ごめん、もう疲れちゃった…白を置いて行っちゃう事、許してほしいな…ごめんね、今までありがとう!」 君の優しい笑顔、ちぐはぐな言葉。 急すぎるその話に、なんとなく理解してしまう自分。 彼女は手を離し、笑顔で手を振りながらすぐに溶けて行った。まるで氷のように。 僕は、一体どうしたら…どうしたらよかったのだろう? それから一年、騒ぎもだいぶ収まった。彼女の墓へ行き、一輪のひまわりを添えて、こんな事で泣く自分は馬鹿だ、と涙ぐんだ。 ひまわりの花言葉は、「私はあなただけを見つめる」。分かってもらえたら、なんてね。
またあの日まで
「おはよう、坊ちゃん。」 目が覚める、そこには色白で 青い髪の女の子が立っていた。 「あ、僕は…どうしてここに?」 話を聞いてみると僕は倒れてしまってここで助けてもらったらしい、 「ここの外は危ないから、あんまり顔をだしてはいけないと言われてなかったのですか?」 と、女の子に問いかけられる。 「親には随分と、言われてました。 しっかり大人になるまでは出てはいけない、と言われていたんですけど 出てしまいました。」 そうだ、この世界は危ないってことくらい知ってる。 「それはわかります。私も大人になる前に一回出たことがあるんです。 その世界はすごく明るくて、賑やかで、人が沢山いました。 怖くてその時はすぐ戻った記憶があるのですが…」 なんと、女の子も一度出たことがあるらしい。 それから僕は女の子と一ヶ月一緒にいた。 ここには沢山水もあるし、優しい人が多い。僕が前すんでた家とは 大違いだ。 朝になると顔を出して、 おはよう。って挨拶を交わすのが僕たちのルーティンだ。 それから3ヶ月ほど経ったある日。 女の子は言った。 「また来年、ここで会いましょう」 僕は目に涙を浮かべながら 「はい、ではまた来年の夏に。」 僕たちの身体は枯れて、実を落とした。 少年が言う。 「ママー!見て!アサガオの種!」 僕らはまた、来年の夏に花を咲かす。
君が教えてくれた幸せ
私は世界1不幸なんだ。 私の名前は音羽梨羅(おとはりら)。家は毒親、学校ではいじめられる。私の居場所なんてどこにもない。 ただいつもと変わらない日常をくりかえす。学校に行き破れた教科書を使い、教師には雑用をやらされ、家に帰ると夕方にも関わらずお酒を飲んでいる母、酔っ払って私に暴力をふる。こんなになるなら死んでもいいとおもう。でも、死ぬ勇気がない、、、情けない。こんな日々を何気なくすごしていたのに、、 ある日学校で朝からクラスのみんながいつもに増してざわざわしていた。その理由は 「咲飛!やっときたか。久しぶり!」 イケメンランキング、モテ度ランキング学内ナンバーワンと言われる、潮瀬咲飛(しおせさくと)がずっとさぼっていたのに久しぶりに登校してきたからだ。そしてみんなに 「俺、転校するから最後に来た。」 そういうことか、と納得して先生がきた。 それから潮瀬の転校のことが伝えられ丁寧に1人ずつ握手をかわす。私の番のとき 「放課後屋上きて」 といわれた。 放課後 「なんですか?」 手すりにもたれかかっていた潮瀬にきく。 「お前自分が一番不幸っておもってそうだから。」 どういうこと? 「ははっ、どういうこと?って顔してんな」 あたりまえでしょ! 「俺ずっとさぼってた時おもってたんだ。しあわせってなんなんだろう、って。やっとわかったから言いたかった。幸せは自分できめる。自分が幸せって思ったら幸せ。結局は自分が一番ってこと。」 自分が一番、、 「そっか。ありがと。がんばるね。ばいばい。」 「おお。じゃあな。」 がんばるか。私も。 あとがき こんにちは!なえるです!! 初投稿でしんぱいです。感想よろしくお願いします!
喧嘩
「は?今の反則だったろ!!」 「反則じゃねーよ。お前の足が遅かっただけだろ?」 「んだと…今日という今日は許さねえからな…太一!!」 「おーおーやってみなさいよミツくーん」 「じゃあ光茂、次鬼だからがんばー」 公園で子供二人が鬼ごっこをして揉めている。 いつもの光景だった。 「太一」と呼ばれている子供は、この学校で一番足が速い。光茂(みつしげ)と親友だ。 「ミツ」と呼ばれている子供、光茂(みつしげ)は、太一と親友の運動力抜群の奴だ。 そしてそんな二人の審判兼親友の僕。「蒼人」(あおと)だ。 家が近所だった僕らは、同じ学校に通いだしてから親友となった。 それからと言うもの、今のように放課後でも学校でも喧嘩、というか競い合いをしている。 僕は運動がからっきしなので審判役としている。 彼らの「鬼ごっこ」は、最早違う遊びですらある。 なぜかというと、この公園はとても広いが、人も来ない。よってこの二人の独壇場となる。 太一「お」 ミツ「取った!!」 太一「っと」 ミツ「えちょま」 ここぞとばかりに思いっきり飛び出した光茂を、太一は軽く躱(かわ)し、 光茂はそのまま地面にぶち当たった。 ミツ「いぃっっってえ!!!」 太一「ミツー、お前いつも思いっきり動くから俺に捕まったり怪我したりすんだから、学習しろよな」 ミツ「お、お前に言われたくねー!!お前だってたまに思いっきりすっ転んでんだろ!」 太一「あれは石につまずいたからだよ」 蒼人「まあまあ、一応光茂動けるみたいだから、試合続行。まだ終わってないぞー二人ともー」 そう言うと光茂はすぐ立ち上がりまた太一を追いかけだした。それに応えるように太一も動き出した。 これの繰り返し。ただ僕は見てるだけなんだけど、それが楽しい。 そうして、その後3試合ほどやって今日は帰った。 今日もあの鬼ごっこをやるんだろうと思いながら、3人で登校していた。そのとき。 光茂と太一が登校道でいきなり走り出した。 いつもは登校中や下校中は車が走っているので二人ともやらなかった。 でも今日は違った。僕の後ろで話していた二人だが、途中光茂が何か言った後一瞬沈黙が流れていた。 そして、太一が光茂を追いかけていた。何かあったのだろうかと思い僕も走った。 すると太一が光茂を捕まえて、胸ぐらを掴んだ。 これまでそんなこと、無かったのに。 光茂「って!!なんだよ!!」 太一「……お前…お前さあ…」 光茂「はあ?」 太一「お前なら言わないって…言わないと思ったのに…!!」 光茂「…へ?」 蒼人「なんだよどうした!?」 太一「っ…」 なんだ。何があった。すると太一は、光茂を離した。 太一は逃げるように、家の方向に向かって走り出した。 蒼人「…み、光茂!!お前太一に何言ったんだ!?」 光茂「え…?いや、「お前の母ちゃんいねえの?」って…んで、その後に、 「多分お前の母ちゃんお前みたいな性格なんだろ」って、ちょっとからかったんだ…そしたら…」 蒼人「…太一にとって、聞いてほしくないし、言ってほしくない言葉だったんだろうな」 光茂「ご、ごめん太一に謝んなきゃ」 蒼人「ああ、そうだな。行こう」 僕らは急いで太一を追いかけて、家まで行った。 インターホンを押したら、太一が出た。 光茂「なあ太一、大丈夫か?さっきの、さっき言ったのごめん…」 蒼人「…太一、光茂も謝りたいだって言ってたから、面と向かって言ってくれよ」 太一「…ヒグ」 光茂「…え?」 光茂「…泣いてんのか、太一」 太一「泣いてねえ…うっ」 光茂「本当に、さっきのごめん。もうあんなこと言わねえ」 蒼人「光茂…」 少しの沈黙が流れた時、ドアが開いた。太一が開けたのだ。 太一「俺も…ごめん…ヒッ…何も…何も説明してないから…言うのもしょうがないのに…」 蒼人「…と、とりあえず、今は落ち着くためにも、あの公園行こう」 そして、3人で公園までいって、太一が落ち着いてから説明してくれた。 どうやら、太一には母親が小さい頃にいなくなったらしい。そして、父親は少し横柄で傲慢な性格だった。 太一は少ししか覚えていない母の顔と性格は、自分にそれほど似ておらず、父に似ていることにある時から気づいたそうだった。 自分が母に似てるのではと言われると、母を貶されたように感じて辛くなった。 だが、光茂は単純に自分のことを認めてくれて、そんなことも聞いてこなかった。だから、信じていたのだ、と。 光茂「…そうか、ほんとごめん」 太一「はは、大丈夫、もう平気だ」 蒼人「…光茂も平気か?」 光茂「俺も平気だよ」 蒼人「…ならよかった」 そこから僕らはまた同じ毎日を送れるようになった。いつもの、あの鬼ごっこを。
かくれんぼ
「ねえねえ、かくれんぼしようっ!」 江前唯美(えまえゆみ)は、高崎恵也(たかざきけいや)にそう言った。 「えっ?高校生にもなって?」 恵也はびっくりする。 うん、そうだよ?と唯美は首をかしげる。 恵也はあきれ顔で言った。 「あのさ、俺たち受験生なのわかってる? そんな小学生がやるみたいな遊び、やってらんないんですけど…」 「じゃあ小学生に戻ったつもりで~」 「そういうことじゃねえ」 くねくねしながら近づいてくる唯美に速攻突っ込みを入れる。 「やろ!」 恵也は小声で言う。 「ガキ…」 「ん?なんかいった?」 「ナンデモナイデス」 唯美は怒るとコワい。 (仕方ねえ、やってやるか…) 「すぐ終わらせるからな」 「イエーイ!」 唯美が飛び跳ねる。 恵也がまた小声で言う。 「マジでガキ…」 「ん?なんかいっ―」 「ナンデモナイデス」 「それじゃあ私が鬼ね!」 唯美が手を挙げて言う。 「いいけど、まっじで早くな!」 「それはこっちのセリフです~早く隠れてね」 かくれんぼは学校の裏庭の敷地内で、あんまり大声を出すと怒られるから、「もういいよ」 などのセリフは電話で言うことにした。 (見つけやすいところに隠れて、さっさと終わらせるか) 『それじゃ行くよ~!い~ち、に~い…』 スマホのスピーカーから唯美の声が聞こえる。 恵也は草の茂みに隠れた。 (ここならすぐ見つかるだろ) 『きゅ~う、じゅう!もういいかい?』 「もういいよ」 十分後… 「みいつけたっ」 唯美が指をさしながら近づいてくる。 「よし、終わりだ」 恵也がドヤ顔で校舎に戻ろうとすると、唯美が制服のすそを引っ張ってきた。 「待って!」 「?」 「あ、あのさ、恵也」 「??」 唯美が赤面でもじもじしながら言った。 「あ、あのさ、急で悪いけど…」 「???」 「私、恵也が…好きなのっ!!」 「えっ!?」 恵也は思わず後ずさる。顔がみるみる熱くなっていくのをを感じた。 「だから…付き合ってください!」 恵也は少し迷ってから言った。 「お、俺でよければ…」 「えっホント!?」 唯美は嬉しそうに言った。 「やったあ!」 そうして、二人はこいびと恋人同士になった。 END 短編小説初投稿です!初めてなので、いろいろよかったとこ、 ダメだったところ教えてくれるとありがたいです! (文字数足りなくて焦りました…)
金木犀のような君
「流れ星見たいなぁ」 「今度の夏休み見に行こっか」 すると彼女は目を輝かせて元気のいい返事をした。 結局それは口約束になってしまった。 俺たちは恋人同士ではない。 仲のいい友人といったところだろう。 夏の終わりと秋の始まりを告げる金木犀が咲いた9月中旬。 やさしく鼻をつく甘い香りがふわっと身を包む。 一華は金木犀を愛おしそうに見上げている。 「金木犀好きなの?」 「うん!ずっと好き」 「そうなんだ」 「でもね、柚斗くん。金木犀ってすぐ散っちゃうから悲しいんだ。この香りが好きなのになぁ」 「俺はこの匂い苦手だな」 つい、口に出してしまった。やばいと思って彼女に視線を戻した。 すると口を尖らせ、こちらを見ていた。 「ひどーい!一華の心は傷つきました」 「ごめんって。来週の誕プレいいやつあげるから許して?」 「しょうがないなぁ。期待してるよ?」 そういって彼女は笑顔になった。 俺はこの笑顔が好きだ。 * 一華の誕生日当日。 柚斗はプレゼントを持って彼女の家へ向かう。彼女は窓から首を長くして待っていた。 「柚斗くん!待ってたよー!」 俺が手を振るとぶんぶん手を振り返してくれた。 「誕生日おめでとう」 「開けてみてもいい?」 期待に胸を膨らませた彼女は、包みを開けた。 「金木犀の香水?」 「そう。好きって言ってたから」 「ありがとう。嬉しい!」 柚斗は覚悟を決めた。閉じ込めていたこの気持ちを伝えようと。 「あのさ、一華。好きだよ」 「え?」 一華は香水を落としかけた。彼女のつけていた金木犀の香りがする。 「ごめん。友達だと思ってた」 彼女は頬を赤らめていた。 「ちょっと衝撃的すぎて。考える時間ちょうだい」 「うん。待ってる。じゃ、また」 その日の夕方。彼女は死んだ。 俺の家に向かう途中、事故にあったらしい。 連絡してくれれば会いに行ったのに。 メールでも良かったのに。 電話でも良かったのに。 明日でも良かったのに。 俺が告白しなければ良かった。 俺の初恋はすぐ散ってしまう金木犀のように消えた。 残ったのは後悔と彼女の金木犀の香りだけだった。
ストーカーの心理
私には、一目惚れした好きな人がいる。名前は…大ちゃん。 大ちゃんは本物の「完璧な人」 顔が良くて、優しくて、お金持ちで、でもちょっぴりシャイ。 めちゃくちゃカッコいい大ちゃん。 私は、こんな特別な想いを感じたことは一度もなかった。 完璧な大ちゃんへの気持ちは、今まで好きだった人とは全く別物で、恋の衝動は抑えきれず、体は勝手にストーカー行為をしていた。 定番の尾行、個人情報の取得、家の特定、トイレの頻度… 大ちゃん…大ちゃん…大ちゃん… 授業中も、部活中も、友達と喋っているときも、家の中でも、大ちゃんのことでいっぱい。 大ちゃんしか考えられない。 頭の中は、いっつも大ちゃんだよ。 大ちゃんが大好きだよ。 愛してるよ。 部活姿、かっこいいね。 私のところに来て、ピースでもしてくれないかな。 椅子に座ってると、すぐ周りに男子が集まるよね。 教室の端っこ好きなのかな。 最近トイレ頻度少なくなってない? 目…合っちゃった。 私が近くに来たら、どっか行っちゃうのなんなの? 恥ずかしいのかな、かわいいね。 私のことどう思ってる? 大ちゃんのことが好きな女子、全員潰しちゃおうかな。 大ちゃん…もっと私を見てよ。 私を好きになって… 私は異常なストーカー気質。
雪の中で。
「雪、きれいだね。」 「•••」 「ね、ねえ...」 「•••」 「ごめん。帰るねっ...」 付き合ってるはずなのに... 私は、美雪(みゆき)。 お母さまが美しい雪を見たから``美雪´´なの。 私の彼。優人(ゆうと)は... 付き...合ってる。 「あれぇ?美雪じゃーんwwボッチでいるのー?来てよー。」 彼女はー花。可愛くて、モテる。でも、ひっそりと私をいじめている。 私はー花についていく 「ねぇ。さっき、優人くんといっしょにいなかったー?」 そうだ。ー花は優人が好きだった。付き合ってることはだれにも言ってない。 「•••」 「優人くんは私を好きなの。」 ``私を好きなの´´ だから私に冷たいの...? 「あ、いた。亅 優人... 「あっ!優人く~ん!付き合ってほしーの。」 「無理。」 わっ。 「な、なんでぇ?」 「僕、彼女いるし。」 彼女って思ってくれてるの...? 「だれなのぉ~?」 「•••」 やっぱり思ってな... 「美雪。」 「は、はぁ?コイツ?」 「そうですけど?」 ちょっぴりこわいなぁ。 「私のほうが可愛いし、頭いいし、モテるし...私にしたら?」 「ううん。美雪のほうが可愛いいし、頭いいけど?」 「なっ...」 そんなふうに思ってくれてたんだ... 「美雪。好きだ。」 「うん!私もっ!」 私は優人にだきつく。 「チッ。ブスは消えろよ。」 そんな言葉は私たち``2人´´の世界にはないんだから。 「雪、きれいだね。」 「あぁ。そうだな。」 この世界(しあわせ)が続きますように。
蝶の花
「なあつぼみ、あの噂知ってるか?」 「うわさー?なんじゃそれ。」 「こんなど田舎にな、世界に一つしかないっちゅう幻の花…蝶の花があるらしいぞ!」 「ふーん?」 「おい竹ー、それなんの話や?」 竹がつぼみに噂の話をすると、龍心(りゅうしん)後ろから竹の背中を叩いて話に入る。 「おーりゅーしん。幻の花っちゅうやつの話。」 「花なんか、飽きるほど咲いとるよ。」 つぼみが目をキラキラ輝かせる竹に呆れながら言う。 「まあ、探しに行こや!」と竹が言い出し、龍心が賛成する。 やめろと言うのもめんどくさくなったのか、つぼみもついて行くことになった。 「会議や!うち来いよ二人とも!」 と龍心がノリノリで二人に声をかける。 会議といってもただの子供遊びだが。 「私は高2にもなってなにしとんのやろか…」 「おい諸君!この地図を見ろ。」 竹がビシッと決まったセリフを言うが、イントネーションは完全になまっていた。 竹の出した地図には山が六つと、四角い学校が二つほど、それと正方形に三角を乗せただけの絵が描かれてあった。 5歳児が描いたと言われてもおどろかないほどのクオリティだが、この土地の地図としては間違っていない。 ここにはコンビニも本屋もない。 無駄に広く古い家と学校、山くらいだ。 そこを踏まえながら、竹は考えた。 「このど田舎にそんなたいそうな花があるとしたら山くらいや。山に行こ!」 「ほう。やるやん。」と龍心とつぼみが声を合わせる。 そして3人は早速山に登ることにした。 つぼみがハッとして二人に聞く。 「っていうかどの山にさいとんのかも分からんよ?」 不意に聞かれて二人も「うーん?」と首を横に倒す。 龍心がヤケクソになって、 「ええい!全部の山登ろや!」 と言った。 つぼみはその言葉で初めて、この冒険が過酷すぎるものだと知った__ 一つ目の山に登る。 「っていうか蝶の花ってどんな花?」 「蝶の花っちゅうのはな、花が開くと蝶がパタパタパターって!飛ぶらしいねん!」 「ぐえー!スッゲェ!!魔法じゃ!」 竹の本当かどうかもわからない噂に、龍心は子供のように目を輝かせた。 一つ目の山をいくら探しても、蝶の花は見つからなかった。 次も二つ目、三つ目、四つ目の山を登ったが、それらしきものは見つからない。 「はあ…はあ…ふらひとも(二人とも)…もうらめえんか(もうやめへんか)?」 つぼみが息を切らしながら喋りかける。 「へー…へー…まだ…まだいけんぞ…」 「ひー…ひー…まだまだ…」 二人とも息を切らしているが、持ち前の頑固さでなんとか耐えていた。 すると、おかしな色をした鳥が…喋りかけた。 『あなたたち…蝶の花を探しているのですね』 竹と龍心はうおお!とびっくりしたが、つぼみだけ、あからさまに顔から血の気が引いていた。 「お…お母様…」 つぼみがそう言ったので、竹と龍心は「お前鳥だったのか!?」とびっくりする。 『つぼみ。あなたは咲くことのできないまま、ここで朽ちます。』 「あ…あ…」 おかしな鳥が羽ばたいた瞬間、つぼみはバタッと倒れた。 「おいつぼみ!どうした!!」 二人がつぼみに駆け寄る。 つぼみは動かなくなった。 「つぼみ…つぼみ!!」 二人の涙が落ちた時。 つぼみの体に異変が起こった。 つぼみの背中に大きな蝶の羽が、花のように咲いた。 みるみるとつぼみは、女神のような美しい姿になっていく。 「竹、龍心、ありがとう。二人のおかげよ。黙っててごめん。 蝶の花は、私のこと。二人といる間、本当に楽しかった。」 つぼみはそう言って、大きな美しい羽で羽ばたいた。 「…じゃあな!また来いよ!」 別れがさみしいのか、二人は情けなく涙を流したまま手を振った。 __蝶の花は、またどこかに咲く。
雪華草の妖精
現在時刻夜の11:30 私は今夢の中にいる。 ここはどこ、、、あー、ここは母方の祖母の、おばあちゃんの庭だ。懐かしいな。 おばあちゃんの庭には小洒落た二人分のイスとテーブルがあって周りにはおじいちゃんの大好きだった赤いバラそして所々には おばあちゃんが大好きだった雪華草(ユキハナソウ)が可愛らしく咲いている。 、、、ふと香ばしい紅茶の香りが、、気づくと二人分のイスの一つに女性が座って紅茶が入っているティーカップのとってをつまんで紅茶を飲もうとしていた。その女性はきれいで豊かな銀髪の髪をもっており、服は白い布地に銀色の花の刺繍が入ったまるでお姫様が来ているようなドレスにお人形みたいなきれいな顔、透き通るような真っ白な肌、瞳は吸い寄せられるような、星を詰め込んだガラスのような翡翠色。 この世のものとは思えない美しさ。私が見とれている間に女性は紅茶を一口飲み、こちらに顔を向け微笑みかけて私に話しかけてきた。 「こっちにおいで。」 私はまるでなにかに引っ張られるようにその女性のそばに行った。 「お座りになって。」 その女性が細く白い手を出して女性が座っている目のまえにあるイスを私に勧めた。私は座った。事前に用意されていたティーカップや周りの花よりもその美しい女性に目がいってしまっていた。私の視線に女性が気づくと。「ごめんなさい。まずは自己紹介からね。初めまして。私は白花(びゃっか)といいます。あなたは?」と問われたので一瞬戸惑いながらも「私は、青凪百花(あおなぎももか)です。」と答えた。 そうすると白花さんは「あなたが百花さんね。」と嬉しそうに微笑んでいる。「会えて嬉しいわ。百花。」私は私の名前を白花さんに呼ばれたとき、なんとなく暖かくなった。「私も会えて嬉しいです。」と答えると白花さんはまた嬉しそうに微笑んだ。私は緊張しながらも紅茶を一口飲んで、あたりをしばらく見渡していると白花さんが「もうそろそろ時間ね、、。」と悲しそうに呟いた。私はなんのことか分からず、 戸惑っていた。その時、突然視界が霞んできた。「百花、一花(いちか)さんによろしくね。」白花さんはどこか悲しそうにそう言った。 その言葉は私の耳に濃く、強く残った。 、、、気づけば自分のヘアのベッドの上にいた。下の階から母が私を呼んでいる。「百花~。朝ごはんできたよ~。」 私は急いで下に降りて、朝ごはんを食べて学校へ行く支度をしながらおばあちゃんが昔、話してくれたことを思い出していた。 7年前、、、 私が小学生の頃、夏休みにおばあちゃんの家に帰省しその晩、妙に眠れなかったのでおばあちゃんが昔話をしてくれた。「おばあちゃんね、昔、百花と同じぐらいのときにこの家の庭で妖精さんを見たの。その妖精さんはまるでおばあちゃんの大好きな雪華草みたいで、一緒にダージリンっていう紅茶を飲んでお話したの。それはそれは楽しくってね。おばあちゃん、その当時はあまりお友達がいなかったから、お友達になってくださいって言ったら、その妖精さんはもちろんって言ってくれたの。名前は白花さんていうの。おばあちゃんの唯一無二のお友達なの。だからね、あなたが生まれたとき、あなたの名前をあなたのお母さんに頼んで白花さんの名前に私の名前の一花という文字の一を加えて百花にしてもらったの。あなたのお母さんの名前はおじいちゃんがどうしてもこれがいいってのがあったから、、。素敵でしょ?それで、その時飲んだダージリンっていう紅茶と雪華草はおばあちゃんのこの世で一番大好きなものになったの。」と笑いながらおばあちゃんは語った。「私も白花さんに会えるかな?」と聞くとおばあちゃんは「私もあれから会えていないの、、、。百花がいい子にしてたら会えるかもね。」と笑いながら答えた。 、、、支度が終わり、靴を履いて、玄関に飾ってあるおばあちゃんとおじいちゃんの写真に向かって私は、 「おばあちゃん、白花さんに会えたよ。紅茶も飲んで少しだけだったけどお話したよ。そしたらねおばあちゃんによろしくって言ってた。おばあちゃんの言ってた通り素敵な方だったよ。今度のお盆は、おばあちゃんの好きだったダージリンと雪華草とおじいちゃんが好きだった赤いバラを持ってお参りに来るからね。」私はそう言い終えてドアを開けると優しい暖かな風がほのかにダージリンの香りを運んで入ってきたように感じた。 「おばあちゃん、おじいちゃん、それに白花さん、行ってきます。」私は笑顔で学校に向かった。 完 これを読んでくださった方へ 感想をいただけると嬉しいです(*^▽^*)誤字脱字があったらごめんなさい、、、 では、またどこかで(^^)/
脆いわたしのきもち
私は、恋愛が下手くそだ。 たくさん人を好きになった。 初恋は5歳で日に焼けた肌がよく似合う彼。少しお調子者の彼。運動神経がとびきりいい彼。話を聞いてくれる彼。距離感が近くて優しかった彼。目元が魅力的な彼。 私が1番忘れられなかったのは、笑顔が可愛らしくて髪の毛がさらさらで、ちょっと猫みたいな彼。 この恋たちは少しも実らなかった。 私は少しでも意識してもらいたくて、その人その人に尽くした。たまに意地悪しちゃって喧嘩もした。 でも、優しさは忘れなかった。 宿題見せてと言われたら必ず見せたし、分からないところがあったら教えてあげた。でも、ちゃんと距離を保っていた。 変な噂をされたくないから。 笑顔もたくさん見せた。そのおかげで笑顔が可愛いと言ってくれる人もいた。 「葵さん彼氏いそう」 忘れなかった彼と初めて話したときの会話。私は驚きすぎて顔が熱くなるのを感じた。私は咄嗟に「いないよ!出来たことない」と笑顔で言ってしまった。 「いそうなのにな」 この言葉の意味が知りたくて忘れられなかった。 その彼とは昔はよく話す仲だった。 でも、今は目も合わせてくれない。 嫌われたのだろう。 私の親友とは話すのに、私とは話してくれない。 私の親友は男子との距離が近い。たくさんの人にカワイイカワイイと言われて育ってきた。だから、少しわがままだ。 その親友に嫌気が差してくる。 男たちはみんな親友のほうへ行ってしまう。私がどれだけ優しくして気を遣っても、わがままで距離の近いいわゆる『あざとい』親友のほうがモテるのだ。 私が忘れられなかった人とも距離が近かった。私がその人のことを好きと知っているのに。 腹が立って仕方がなかった。 「私、可愛くなーい」 親友がそう言うと、昔の私は「そんなことないよ!カワイイよ!」と全肯定していた。でも、今はしない。親友の下にいたくない。 アタシは恋愛が下手くそだ。 周りが思っている以上に下手くそ。 なのに惚れやすいのだ。 今度は背が高くて頭も運動神経も良くて優しい彼を好きになった。 消極的なアタシは頑張って、 「浴衣似合うね!」 すると彼は笑顔で「ありがとう。嬉しい」と返してくれた。 アタシは親友に相談しようと思ったがやめた。前みたいになりたくない。親友が憎い。アタシのほうがカワイイ……あれ、いつからこんな風に思うようになったんだろう。大好きだったのに。 ずっと親友だと思ってたのに。 多分私の中で何かが崩れたのだろう。 脆い自分が嫌いだ。 恋愛が下手くそな脆くて壊れやすいアタシを治してくれる彼に出会えるのだろうか。
片思いは、雨の雫。
あー、本当雨って嫌い。 窓の外を見ながら、私はふいにそう思った。 窓にぽつぽつと付いてゆく雨は、透き通って綺麗だけど、鬱陶しい。 湿気で髪がうねるし、靴下は濡れるし…いいことなんか一つもない。 「おい、雫。不機嫌そうな顔してどうした?」 私に声をかけてくれたのは、隣の席の内田遥輝君。 私の、好きなひと。 「えっ、私そんな顔してた?」 「うん、すぐにわかるよ。雫は顔に出やすいもんな笑」 前までは苗字で呼んでくれていたのに、今では名前で呼んでくれている。 そんな小さなことなのに、すごく嬉しいと思うのは変かな? 「雨って綺麗だけど、鬱陶しいよねって思ってたの」 「え、なんで?」 「だって、湿気で髪の毛はぐちゃぐちゃだし、どれだけ水溜まりを避けても、靴下は濡れるし…いいことなんてない気がするんだよねー」 思っていることを、そのまま口に出す。 遥輝君は、雨についてどう思っているのかな? 「たしかに、雨って嫌だよな。でも、雫は髪の毛が多少ぐちゃぐちゃだって、可愛いと思うよ」 「え…そ、そんなことないよ…」 やばい、顔が熱い。 遥輝君はとても素直だから、嘘…ではないよね!? 期待しても、いいのかな…? 「じゃ、俺先帰るわ」 「うん、じゃあね。また明日!」 「おう!また明日!」 遥輝くんは、太陽みたいな爽やかな笑顔で、手を振ってくれた。 私も、一生懸命振り返す。見えなくなるまで、ずっと。 告白、しちゃおうかな… 憂鬱な帰り道を歩いているとき、私はそう思った。 なんか、いけそうな気がする。 今の私なら、できる気がする。 なぜか、謎に自信がある。 …ん?あれって、遥輝君!? ずーっと前にいるのにわかってしまうなんて…私って本当に遥輝君が好きだな。 …よし、今告白しよう。 多分私には、今しかないんだ。 そう思い、遥輝君のもとへ走り出そうとしたとき、私は気づいてしまった。 "遥輝君の隣に、女の子がいることを" あの子、知ってる。隣のクラスの、めっちゃ可愛くてモテる、日下部さんだ。 な、なんで遥輝君と、日下部さんが…? 相合傘、なんでしてるの…? 私は目を見開いて、2人を見つめる。 え、嘘… 手…繋いでるじゃん……。 「雨ってほんと嫌いっ!」 「俺も思った、雨の雫ってうるさいし」 「ねー、やっぱり遥輝もそう思うかぁ」 私と話すときより、楽しそう… 「ほんと、鬱陶しい雨だな」 気づいたら、走り出していた。 雨に濡れるにも関わらず、水溜まりを踏んでも、転んでも、ただ、ずっと走る。 走り出した先は、学校の屋上だった。 コンクリートの床は、激しい雫によって、打ちつけられている。 …私って、本当にバカだなぁ笑。 最初から、わかってたじゃん。 明るい遥輝君と根暗な私じゃ、どう考えても釣り合わないってこと。 なのに、なんで期待なんかしちゃったんだろ…? 太陽のようにみんなを照らし、笑顔にしてくれる彼。 雨のようにじめじめしてて、みんなからうざがられる私。 私って本当に、鬱陶しいな。 遥輝君…いや、みんなの言った通りだ。 私はみんなから、必要とされてない。 激しく落ちてくる雫のように、みんなから嫌われている。 「うぅ…ふぅ…うわぁぁ…」 堪えきれなかった涙の雫が、私の頬を濡らしてゆく。 空から降る雫も、より一層激しくなった。 どんどん崩れてゆく、私の想い。 好きだったこの気持ちは、誰にも必要とされないまま、終わりを告げる。 たくさんの『好き』は、鬱陶しい雫になって落ちてゆく。 片思いは、雨の雫となって、滅びていった_