短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
新しい年をキミと。
ーー2020年、12月31日。 「どっちが勝つと思う?」 「うーん、白じゃない?」 「えー、私は赤の方がよかったと思うなー」 2人でテレビを見ながら、そんな他愛もない会話を交わす。 いつもなら、年末年始はそれぞれの実家に帰省している私たちだけど、今年はこんな状況なので、私の家で2人で年を越すことになったのだ。 「あーあ、今年はなんにもできなかったな……」 「そうかな?色んなことしたじゃん、俺たち2人で」 君の言葉に、今年あったことを思い返してみる。 花火大会が中止になったかわりに、家の前で手持ち花火をした。 あの時の無邪気な君の顔が忘れられない。 ハロウィンも、今年は街に出ず、2人で家で過ごした。 ちょっと背伸びして作ったパンプキンケーキは、少し焦げちゃったけど、君はおいしいって食べてくれたっけ。 「俺はわりと楽しかったよ?」 「……そうだね」 そうだ。 「いつも」と違うからこそ、気づけたことがある。 私たちの生活のために、いつも働いてくれている人たちへの感謝。 ちょっとの工夫で、どんな時でも楽しさは作れる、ということ。 そしてーー今、目の前でこうして微笑む君の、色んな表情も。 「……うん、私も楽しかった」 「あ!ねえねえ、もうすぐカウントダウン始まるよ!」 「わ!本当だ!」 「「10! 9! 8! 7!」」 2人で声を合わせて数えながら、思う。 これからもずっと隣で、まだ知らない君の色んな表情を見つけていきたい。 「「6! 5! 4!」」 だから、来年も再来年も、その先もずっと。 こうして2人で、新しい年を迎えられたらいいな。 「「3! 2! 1!」」 ーーみなさんの元にも、素敵な年が訪れますように! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは!実柚と申します。 みなさんにとっての2020年は、どんな年でしたか? 読んでくださったみなさんの2021年が、どうか幸せなものでありますように。 最後まで読んでくださりありがとうございました! 感想、アドバイスなどいただけるととても嬉しいです♪
いつもいるけど、ちがう場所。
朝の7時30分。学校の校庭には5年生たちが大きな荷物をもって整列しています。例年とは少し違うところが1つ。みんな、白や黒、様々なマスクをつけています。新型コロナで、できるかどうかさえ分からなかったほどなので、全然イヤではありません。今日は、いつも通っている小学校で、2泊3日の林間学校です!夜は肝試しや花火、いつもより豪華な給食で晩ごはん。楽しみなことばかり。しかも、今年はクラス関係なしに、仲のいいこと過ごすことが許されました。休校中も頑張った甲斐がありましたー! 「楽しみだねー!めいちゃん、肝試し泣いちゃうんじゃないのー?」 「泣かないもん!本当に楽しみ~!わかばちゃん、優永ちゃん、あらためて、3日間よろしくねっ」 「「もちろんだよー!よろしくね!」」 ふふっ。2たりと一緒にいられるなんて最高ですう!紹介します、私・めいの親友の、わかばちゃんと優永ちゃんです。1年生からの親友で、とっても頼れるしっかり者さんです。 「じゃあ、体育館に各自荷物を置いて、11時30分まで自由に過ごしてくださいね。グラウンドで遊んでもいいですよー!」 「どうする?優永はみんなに合わせるからなんでも言ってね。」 「わ、私も合わせる!」 「え……!わかに全てがかかってるの!?」 「あはは、そんなに重く考えなくていいよっ!」 「そうだよね!じゃあ、グラウンドでドッジがいいかなぁ!」 「「さんせーいっ」」 ー午後1時15分ー 「ねえ!めいちゃん!これ、エビフライだよね?」 「こっちは、とんかつだ!」 「「「豪華~~~!」」」 いつもより豪華だ、とは聞いていましたが、ここまで豪華とは思いませんでした……!うぷ、お腹いっぱいになってきた…! ー午後6時ー あれから学年レクで大盛り上がりしました。すごく楽しくて、気づけば6時になっていました…! 「今から、近くの温泉へ徒歩で向かいます。貸切とは言え、迷惑がないように。あと、のぼせないようにして、楽しみましょうね!」 「貸切!?パラダイスじゃんー!」 「優永ちゃん、この勢いだとすっごい長湯しそうだね……」 「いいんじゃない?このときくらい、のぼせてもいいかも~っ!」 「そうかもそうかも!」 ー私たちの番が来てー 「どうしよう、めいちゃん!」 「ん?」 「わか、ロッカーの鍵、無くしちゃいそう!」 「私がわかばちゃんのももっておこうか!」 「よろしくねー!」 「「「あ“っだげえ~!」」」 「こりゃあ、のぼせるのも分かるわ~!」 「「うんうん!」」 ー学校に戻って、肝試しにー 「友達と助けあって、学校を一周してきてくださーい!」 「つ、ついにきたよ、わかばちゃん優永ちゃん、手、繋いでくれる…?」 「やっぱり、泣いちゃうね!もちろん、私で良ければ繋いであげるよ!」 「神様ー!!」 「きゃあーー!!」 「もう、めいったら。これ、いつも歩いてるスノコだよ?」 「でもこーわーいー!」 いつもいるのに、こんなに違う場所に変わってしまうなんて…!恐るべし、先生たち大人の本気! 「うーらーめーしーやー!」 「やだああ!」 「もーう!わかばちゃんも、やめてあげなよー!」 「うへへ、怖がってると、やりたくなっちゃうよね!」 なんやかんやで、友情も深まった、とっても楽しい時間を過ごせました!こう言うところはありがたいところかなーーっと思います。ありがとうございます♪
大好きだったのに・・・
私は最近彼氏ができた。彼はクラスの人気者だった。だからそんな彼と付き合えるのが夢見たいでいまだに彼は本当に私の事が好きなのかと不安になるときがある。だから私は不安になったときは彼に聞いてみることにした。 私「ねえ、本当に私のこと、好き・・・?」 彼「うん、好きだよ。」 彼はそう優しく答えてくれる。私はそれだけで満足で幸せだった。だが、彼を一度だけ怒らせてしまった事がある。ある日私はまた不安になり、聞いた。いつも通りの返事が返ってくると思ってた。そう、思ってたのに・・・。 彼「○○さあ、いっつもそーやって聞いてくるけどさ、俺、そんな信用ない?なんか不安にさせることした?」 私「・・・ごめん。」 そこから私達の仲はギクシャクしていった。私は彼に会いたかった。土曜日誘ったが、断られた。バイトがあるらしい。仕方ない仕方ないと自分に言い聞かせた。その時、ラインがなった。友達からだ。私はその内容に目を疑った。 友[ね、○○。この写真どうゆうこと・・・?たまたま見つけたんだけど。]の文と同時に彼が他の女と手を繋いでいる写真が送られてきた。私は彼に問い詰めた。 私[ねえ、この写真どうゆうこと?説明してよ。] 彼[あ~バレたか。もういいや。説明も何もお前に冷めた。ただそれだけ。他に理由なんている?] 私[冷めたって何で・・・?私の事好きだったんじゃないの?] 彼[ちゃんと好きだったよ。俺のこと信じなかったのはお前だろ。] その瞬間、気づいた。彼が私の彼氏になったことが信じられなくて、彼を確かめることばかりしてた。もう後悔しても遅い。大好きだったのに。素直にありがとうって言えば良かった。 私[大好きだったよ。信じれなくてごめん。その子とお幸せにね。] 彼[おう。]
猫かぶり
前の席のそいつは、友達であろうクラスメートと談笑に耽っている。 俺は猫背になりながら、暇そうな素振りを見せつつ、机に肘をついて空を見ている。 ……嘘だ。ずっとそいつを見ている。傍から見たら気持ち悪いかもしれない、と思いつつ。 ふいに、そいつがこちらを振り返った。花のようなシャンプーの匂いがする。 「ねえ。今日の放課後って暇?」 一瞬、誰に言っているのか分からなかったが、すぐに相手が俺だと理解する。 「えっと、多分」 「ちょっとお使い頼んでもいい? 放課後、職員室にプリントを持って行ってほしいんだけど」 どうかな?と、鈴のような声。髪が窓から射し込む光を反射し、眩しい。 「ああ、いいよ」 「ごめん、ありがとう。優しいね」 俺はそんなに優しくはない。いわゆる『猫かぶり』なんだろうな。 「お前の頼みだから引き受けている」と言ったら嫌われるだろうか。 ――あと何回話せるだろう。そもそもあいつからしたら、単なる「後ろの席のクラスメート」なのだ。 卒業まであと3ヶ月ほど。先週、志望校について話していた時にあいつの口から発せられたのは、俺が志望しているところとは違う学校だった。 自分自身の気持ちに気づいた時から、親しくもなれず「クラスメート」のまま、残り3ヶ月を迎えてしまった。 卒業の「じゃあね」で終わる関係。もしかすると、それさえも言われないかもしれない。 親しくなれたとしても、「友達」を越えられるだろうか。 どうしたら「友達以上」になれるのだろうか。 「じゃあね、プリントよろしくね」 「分かった。また明日」
恋の相手はテレビの中!!
私は今、恋をしています。 その相手というのは、実は… 二次元の人なのです。 ◯◯というアニメに出てくる海崎弓弦っていうキャラで、クールでイケメンで優しくて………正に理想の男性。 「日和って海崎が好きなんでしょ?あれマジなの?」 自己紹介が遅れました。 私は小芝日和。 そして、今話しかけてきたのは、友達の遥。 「うん!マジだよ。だってさぁ、カッコいいじゃん!!!」 「…うん、知ってる。(知ってるんだよ。答えることは…)そうじゃ無くてさ、それはマジの恋なの?」 「マジの恋…とは?」 「はぁ。…海崎の彼女になりたいのかって聞いてるの。」 「え!?なりたい!なりたいよ!!」 「でも、よく考えて?海崎は二次元なの。存在してないんだよ?」 「え。海崎居ないの?おかしいよ。だってテレビの向こうに居るもん…」 日和の天然勃発。 遥はいつも、この天然に付き合わされてる。 まぁ、こんな会話してから数ヶ月。 「ねぇ、私さ、もしかしたら相原君の事好きになったかも。」 相原君は同じクラスの男子。 「何!?日和がリアルを好きになった!?」 「うん…いや、わからないんだど…」 「あっ!!!分かった、相原、海崎ににてるからでしょ!!」 え。 「ほら、相原クールだし、イケメンだし、優しいし…違う?」 確かに… 「そうかも。」 「そっかぁ、結局好きな相手は変わらないのか。」 ん? 「これ内緒なんだけど………」 「えぇぇぇぇ!!!!ホントに!?」 「うん。」 「小6がどうして?」 「オファーされたんだって。」 これ内緒なんだけど……… 「相原、海崎の声優してるんだよ。」 これがただの噂話だったってことは、 二人には内緒! ーーendーー どうです? 書きながら話を考えてたので、、、 あまーく、見てください!
eagle and rabbit
俺の名前はeagle(イーグル)俺は鳥だ。 俺には大切な人がいる。彼女だ。 そこには白いウサギの少女がいた。 そう俺はこの白うさぎのrabbi(ラビ)とともに冒険をしている。宝物を探したり、海のそこに行ってみたり、悪い人を倒したり、行っちゃえば俺らはヒーローだ。ある日、最も危険な滝の流れる崖のオーバーロックに挑むことになった。俺らはそこに行くとたまたま足場が崩れ、ラビが落ちた。俺は鳥だ。助けなきゃ。そう思うがあまりも迫力のある滝と崖で体が動かない。早く、早く、動けぇえ! もうラビはいなかった。俺が殺したのだ。俺が助ければ助かったのに。どうしよう。俺は殺した。大切な人を。 ラビの親は大金持ちでラビはお嬢様だった。俺はラビの親に事情を話しに行った。が、ラビの親は別に怒りも悲しむ様子もなかった。でも俺はダメだ。立ち直れない。俺は途方に暮れた。道をふらふら歩いていると、誰かとすれ違った。俺は思わず「ラビ!!」と叫んでしまった。しかし、ラビにものすごく似ていたうさぎの少女だったが性格が真逆で俺を睨んできた。俺は言った「き、君は?」 その少女は「私はラビット」と言った。 俺は彼女にラビのこととか昔のことを話した。するとラビットは「次は私と冒険してもっと強くなろうよ!」と言ってきた。俺は「俺、強くなれるかな...」と言った。ラビットは「それはあなた次第じゃないの?」と言ってきた。 俺たちの冒険が始まる。
彼がいると、私は。
「ただいま。」 そう言っても、「おかえり」と言ってくれる人はいない。 え、なぜって? 私のお父さんとお母さんは、すごく仲が悪い。 いつもケンカしている。 今も。 帰ってくると、ほら、ね。 「あなた、いい加減にしてよ!!」 「いや、お前がだろ!ふざけるな!」 「なんですって!?」 「こっちこそ!!」 ...というようにと。 お母さんもお父さんも口が悪い。 だから私に付き添ってくれない。 辛い。 本当に辛い。 ...でも。 私を助けてくれる人がいるから。 翌日の放課後。 「凪沙(なぎさ)。またお母さんとお父さん、ケンカかー。辛いよな。」 そう言ってくれたのは、私の彼氏の三野(みの)くん。 私にとっては頼れる彼氏。性格はとても優しい。 あ、自分の名前? 私の名前は、甘野(あまの)凪沙。中3。 「凪沙、大丈夫か。俺がそばにいるから。大丈夫。」 「うん。ありがとう。そう言ってくれると、嬉しい。」 「良かった。どんどん辛くなったら、俺の家に来てもいいよ。」 「分かった。辛くなったら、行くね。」 三野くんは安心したようにと笑った。 (三野くんがいると私は幸せだ。) 私はそう思った。 1年後。 私は高校1年生になった。 が...、やはり今でもお母さんとお父さんはケンカしている。 「あなたがいると、ムカつくわ!」 「は?こっちこそ!お前がいると、ムカつく!!」 お母さんとお父さんがケンカしているのを見ると、私は悲しくて泣きそうだった。 もうこの家から出て行きたい。 私の大切な人・三野くんの所に行きたい。 だって、三野くんは、辛くなったら俺の家に来てもいいって言ってたから。 ごめんなさい。お母さん、お父さん。 私は大切な人の所に行きます。 さようなら...。 心の中でそう言って、外に出ると、 「凪沙!」 「あっ、三野くん!」 三野くんがいた。 「大丈夫か。」 「ううん。でも、三野くんがいるから、安心...っ。」 私は目から涙をこぼす。 「そうか。これからは、ずっと一緒だ。凪沙。もう辛いことは乗り越えて、俺と一緒にいような。」 (三野くん...。) 「うん。ありがとう、ありがとうっ。。。。。」 私は大粒の涙をこぼすと、三野くんが私を温めるように抱きしめた。 end__。 遅いけど、あけましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いしますっ!! しーみょん♪です!! 恋愛系です。この小説はハッピーエンド系に設定されています。 あと、このカテゴリ終わりなので悲しいですね。 それでも、応援してくれると嬉しいです!では。
神様、お願いします
「ただいまー」 玄関を開けた瞬間に感じた血の臭い。 玄関を閉めて、リビングに行くと、家族が血に塗れて倒れていた。 床全体が血の海になっていた。 私は自分の手から鞄が落ちる音を聞いた。 「お父さん、ねえ、お父さん」 お父さんをそっと揺すってみる。返事は無かった。 「お母さん、返事をしてよ」 お母さんをそっと揺すってみた。お母さんは返事をしなかった。 「一(はじめ)、ねえ、一ったら」 一をそっと揺すった。一は虚空を見つめたまま静止していた。 手には包丁。 一瞬、手が震えたけれど、包丁の刃についた血が一含め三人を殺したにしては少ないことに気づいて安堵した。 犯人を刺したに違いない。 剣豪の名前だから名前負けしてるってぶつくさ言ってたけど、名前負けなんかしてないじゃん。小学六年生で名前負けとか決めつけちゃ駄目だよ。お父さんもお母さんもちゃんと考えてつけたんだから。 私は辺りを見回した。 机の上に置かれている救急箱。蓋が開けられていた。 中を覗いてみると、二つあったはずの包帯が一つ、無くなっていた。絆創膏も三箱あったはずなのに、二箱に減っている。消毒は空だった。 ここで一に刺された傷の手当てをしたんだ。 私は家族の死体を眺め、下唇を噛んだ。 家族を殺しやがって。今日の夜、父方のばあばとじいじのところに行く予定だったのに。お父さんもお母さんも一も楽しみにしてたのに。名前に負けてないって感じた瞬間が今際の際なんて悲しすぎるじゃないか。 生きたかったよね。もっと生きたかったよね。 生き返らせてよ、誰か。 「御用改めである!」 と天から声がして、お爺さんが直立不動の姿勢で屋根を通過して降りてきた。 頭はつるっ禿げ。顎にはモジャモジャの白い顎髭。体には黄色いタオルのようなものが巻かれ、右手には茶色い、木でできた杖。神様らしいお爺さんだ。 「何ですか、私、あなたに家宅捜索や斬り殺されるようなこと、しましたか?そもそもあなたを見たことも無いんですが」 「お主もお主の家族もしとらんよ、司馬竹子(しば たけこ)」 私は目を見開いた。 何で、私の名前を知ってるの? 驚いた私を見て、おじいさんははふっと楽しそうに笑った。 「わしは神様じゃ。お前の家族を生き返らせるために来た」 願っても無いことだ。この神様が私の見た幻覚じゃないのなら。 「一くんは名前の通りの子じゃ。一人は架空のキャラクターじゃが。 剣豪である犯人に一撃を食らわせ、犯人が錯乱状態で、とにかく誰かを殺したかったということも見抜いた。たった十分の間に。 だが、殺されてしまった。お父さんとお母さんもそうじゃ。純朴で素敵な人たちじゃった」 何人も人は死んでいる。特別なのは私だけなの?それとも、みんな、こういうことに遭ってるの?私だけなら、それはずるいよ。 「……ねえ、私の家族を生き返らせられるのなら他の人はどうなの?」 「わしが生き返らせることができるのは周りの人間がそれを望んだ場合に限る。子供の場合は親族、より近い親、きょうだいじゃ。親が望ばなければ生き返らせることはできない。大人しく寿命を受け入れる親もいれば、目障りだ、死んで清々すると笑顔を見せる親もいる。きょうだいが何と言おうと、親の意見が優先される。 死を事前に止めることはわしにはできない」 「……そう。 ねえ、私は家族に生き返ってほしい。楽しみだったことをさせてあげたいし、名前負けじゃないことを知らなくても、いずれ知ることができるから」 神様は満足そうに頷くと、私に向けた拳から青白い光を放った。 「ただいまー」 「おかえりー」 台所で洗い物をしていたお母さんが言った。 お父さんは一に勉強を教えている。 「こうして応仁の乱に突入した。ここまでは分かる?」 一は歴史があまり得意ではない。 神妙な顔でお父さんの問いに頷く。 「うん」 お父さんが顔を上げて私に 「竹子、一に歴史を教えてくれないか?歴史、得意だろう?」 「教えるけど、待って。高校の制服、脱ぐから」 お父さんが頷いたのを見て、私は二階へ続く階段を上り始めた。
手のひらにのるくつ
「結ちゃん、この靴(くつ)、覚えてる?」 「えーっと………確か…」 あたし、結。14歳です。今、明ちゃんに、手に乗ってる小さな靴について聞かれてます。えーっと、確かこの靴…… あたし・結(ゆい)と明(めい)ちゃんは一卵性の双子です。赤ちゃんの頃からいっしょで、何もかもがお揃いのものばかりでした。声や性格もそっくりなのに、なぜか成長スピードだけは似ていません。4cmもの差があり、今もあたしは明ちゃんを見下ろしています。話を戻すけど、聞かれた靴も、お揃いでした。すでにあたしの方が少し大きかったから、あまりはいた記憶はありません。黄色いリボンのついた、靴でした… わたし、明。整理をしていると出てきた、小さな靴を見て思い出しました。あの頃のわたしたちを… 「あらあら、明も結も動きがすべてシンクロしてるわ(笑)」 「そうだな、2人とも生まれる前から仲が良かったのかもな!」 あう~~……… い~ おお~! 「この靴、どうかしら。黄色いリボンのついた靴。おそろいで買おうと思うんだけど。」 「ついに結も明もファーストシューズか!」 「サイズは、同じでいいわよね。」 「いいんじゃないか?」 この靴を買ってからと言うもの、私たちはたくさんたくさん歩きました。なかなか歩かなかったからか、両親は大いに喜びました。 「あら?結、靴小さいかな?」 「結はもう少し大きめの方が良かったか~」 5ヶ月ほどで出番を終えたあたしの靴。なーんでここは明ちゃんと似ないのかなぁー! 「やっぱ、もう忘れちゃった?13年前だもんね、1歳の頃なんて忘れちゃうよね、結ちゃん!」 「ううん!覚えてるよ~!」 いい思い出ですね、この黄色いリボンのついた靴も、大切にとっておこうと思います!
明日を見つめて。
明日は来る。 そんな事が分かっていたら、こんな世界には見えなかったのかなぁ。 「じゃあね。また明日!」 まどを開けると、そんな会話が聞こえる日々。 あの子たちには、そんな未来があるんだ。 そう考えてしまう。 何で、みんな同じじゃないの? 私にだって、明日が来るけんりはあるはずなのに。 どうして、こんなに病弱なんだろう。 こんな広い世界の中で、私じゃなきゃだめだったのかな。 私は何をすれば、明日が来るの? 学校に行っていた時、また明日、その言葉を聞くたびに、心が痛くなって苦しかった。 そんな時、救ってくれたのがあなただった。 あなたに、 「何かあったの?」 そう話しかけてくれた。 そのたった1言が、私を変えてくれて。 少し楽になれた気がしたんだ。 いつ明日が無くなるかどうか分からない毎日。 そんな毎日の中で、支えてくれて、うれしかった。 ありがとう。 あなたに助けられた人より。 俺は、この手紙をパタンと閉じ、空を見上げる。 目からこぼれ落ちた涙が、大事な手紙をぬらさぬように。 俺だって、君の役に立てて、うれしかったよ? 俺、君のうれしい気持ちに、勝つ自信あるからね。 何で君だったのかな。 俺だって失いたくなかったよ。 君のこと。 でも、過ぎてしまった時は、戻らないから。 君だったら、そう言うんだろうね。 「俺は、君のぶんまで生きるから。」 そう言った。 君に来なかった、明日を見つめながら。 ~end~
最悪だと思っていたのに
先生が言う。「おーい川上、川上知花!!ちゃんと練習しろ!」それに乗ったのか、友達の新城ミカが、「そうよ、知花。もうすぐ先輩たちは卒業するんだから。」「……分かりました。」あぁ、私はなんで吹奏楽部に入ったんだろう。あぁ、私ってバカ。私は川上知花(かわかみちか)。吹奏楽部二年、チューバをやっている。チューバ自体は楽しいんだけど、(小学時代も金管バンド部でチューバパートだった。)先生がとにかくウザい。さっきの先生も、みんなに嫌われている。私も結構嫌いな先生だ。私は、まさかのその先生がチューバだとは思わなかったから、迷わずチューバにしたのに……と、思っていたら、いつのまにか先輩卒業の月だ。私には小学校の時から頼りにしていた先輩が一人いた。名前は牧原スズ。先生にムカついたら、スズ先輩と愚痴を言いながら一緒に帰った。でも、スズ先輩がいなくなるってことは、私は一緒に帰る相手が居なくなってしまうのだ。まあ一人で帰れないわけではないが。そして私は、毎日ちょっとずつスズ先輩への手紙を書き続けた。もうすぐ先輩たちの引退コンサートがやってくる。手紙をしっかりカバンに入れ、楽譜を読み返し、扉をあける。そこには、スズ先輩が待っていた。「せっ、先輩っ!!」「おはよう、知花ちゃん。」あぁ、優しいな。「き、今日で引退するんですよね…?」「うん。知花ちゃんともっと喋りたかったな…。でも、高校でも私は管楽器をやめないよ。同じ高校を受験したいね。」「ですね…。でも、先輩の方が頭いいし…」「大丈夫だよ!!」そんな話をしていたら、もう会場に。あーあ。もう着いたか。もう吹き切るしかないか…。そして私はスズ先輩と一緒に帰ることにした。「ねえ、知花ちゃん?」「何ですか…?」「私が居なくなったらもうチューバ、やめるの?」「……はい。そのつもりです。」顔つきを変えて、「もったいないよ!なんで??」「先生が…、嫌だからです。」「そう言うと思った。いい?知花ちゃん。」そう言うと、ぐっと顔を近づけてきて、こう言った。「知花ちゃんは、絶対に出来るの。周りなんて気にしなければいいの。」……よし!!「やっぱり、頑張ります!先輩!!」「うん。知花ちゃんはそれでいいの。あ、もう私の家が見えてきたね…。じゃあ知花ちゃん、最後に言うね。」「知花ちゃんなら、どんな困難も乗り越えられるのよ!三年生も頑張ってね!」「ありがとうございました!スズ先輩!」私は今でもチューバをやっていて、パートリーダーを務めている。(こうなれたのは、スズ先輩のおかげだっ!!)私は、あのときやめなくて本当によかったと思う。「知花先輩!次は音階かロングトーンかどっちですかー??」「じゃあロングトーンやろっか!!」『はーい!!!』 END (コメント)なぴたん☆です。下剋上のストーリーを書いてみました。誤字とかあったら教えて欲しいな―☆長文読んでくれてありがとうございました!!では!! byなぴたん☆
4年越しのプレゼント
「あははっ」 明かりのついた家の中から笑い声がする。その家には3人家族が住んでいる。父親の健司、母親の京子、一人息子の司。 今日は司の8歳の誕生日。 健司「司、誕生日おめでとう」 司「ありがとう!パパ」 京子「ケーキよー!」 こんなたわいもない会話をして司の誕生日を祝った。 健司「司、プレゼントにいいものを見せてあげるよ。今度の日曜日にどうだ?」 司「日曜日ね!オッケー!」 しかし、この2日後、父親の健司が病で倒れ、翌日亡くなってしまった。 悲しみにあけくれる京子と司。 健司の遺品整理をする。入院先の病院から持って帰ってきたかばんを。 すると、京子が茶封筒を見つける。 京子「なんだろう、これ」 司「…手紙?」 京子が中身を確認する。やはり手紙だった。 京子「…!これ、お父さんから司へのお手紙よ!」 司「パパから…? …!本当だ。パパからだ」 《司へ》 お前にプレゼントを見せてあげられなくてすまない。 もう父さんは死んでしまうだろう。 でもお前にプレゼントを見せてやりたい。 だから約束してくれないか? 4年後の司の誕生日の日に、暗くなってから緑地キャンプ場に来てくれ。 待ってるぞ。 パパより 京子「お父さん、こんなの書いてたのね」 司「緑地キャンプ場って去年僕の誕生日会をしたところだよね」 月日は流れ、4年が経った。 司は小学6年生になった。 そして12歳の誕生日の日がやってきた。 京子「着いたわよー」 母親の声で目を覚ます。 司「うわ、真っ暗だ」 キャンプをしている人は一人もいなかった。 京子「とりあえず、外に出てみましょう」 車から降りる。 すると夜空にはとても大きくて鮮やかな青色をした月がぽっかりと浮かんでいた。 不思議なことに星が一つもない。 司「わあー、すごく綺麗!!」 京子「お父さんが言ってたプレゼントってこれじゃない?」 京子がスマートフォンで【月 青い】と調べる。 京子「これ、ロンリームーンって言うらしいわ。しかも4年に一度しか見られないんだって」 ロンリームーン。日本語に直すと「孤独な月」というのだ。 星ひとつない夜空にぽっかりと浮かぶ月。なぜ青色で4年に一度しかみられないのかは分かっていない。 司「パパ…ありがとう。僕のために…」 司は感動のあまり泣き崩れた。 《終わり》 いかがだったでしょうか この話は私が小学6年生のときに作ったのをリメイクした物語です。 誤字・脱字等はお許しください。。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
少女の幸せ
あの日から、少女が変わった もう一度やり直せたらいいのに 少女は病弱だった。見たこともないくらい痩せていて…そのせいか少女は 「っ…ごめんな、さい…ッ」 学校での地位が低い。 少女なりに頑張っているのだが、相手はその頑張りに気づくことなく暴言を吐く 「謝って済むもんじゃねんだよ、」 「ごめんなさい、ごめんなさい…!」 少女のこれまでの人生10年間で言った"ごめんなさい"の数、20440回。 少女は精神的に追い詰められていた だけど そう、あの日_ 学校のイベントで出店を回ってた時。 少女はとある品に心惹かれた。 綺麗な四つ葉のクローバーのストラップ。赤、青、緑、黄の4色のビーズが埋め込まれていて、真ん中にはまるでダイヤのような__。 「幸せが訪れます」そう書いてあった それぞれ赤には恋愛、青には名声、緑には健康、黄には財産というような運がつくようになっていた。 少女は少ししかないお小遣いでストラップを買った。少女はいつもそのストラップを離さなかった。 ある時、そのストラップの緑が取れてしまった。少女は持病がすっかり治っていて、そのおかげで彼氏も地位もお金も手に入れて、幸せだったのに。次の日からまた持病が悪化してしまった。 次から次へと取れていく。 青、黄、赤___ 少女は日に日に弱くなっていく。それでもストラップを離さない。少女にはまだ幸せもあった。ストラップがある事が幸せだった。 そして遂にこの時が来てしまう。 「このストラップのせいで…!」 幸せを全て失ったと考えた。ストラップのせいで幸せが消えたんだ。真ん中だけ光ってるストラップなんていらない__ パリンッグシャッ 投げてしまった。少女がやってしまったと考える前に ブーブー ___少女は意識を手放した。 「ありがとう、私の大好きなストラップ」 これが少女の遺言だった。 長くなりました
君へ捧ぐ
「ねえ、今日のご飯何にする?」 「うーん、そうだねぇ。オムライスとかかなぁ。」 「お、俺オムライスが良い。」 「じゃあ、一緒に作ろ?」 「うん。俺絶対みつきより上手く作れるから。」 「言ったなー?じゃあ勝負だ!」 寒さで目が覚めた。布団を蹴り飛ばしてしまっていたようだ。 体を無理やり起こし、カーテンを開けると、空にはまだ薄っすらと夜の気配が残っていた。 また、あの夢をみた。 五年前は毎日のようにみていたが、今は月に一度程度になっている。 大きく伸びをして、洗面所に向かう。 鏡に映る自分の情けない顔を睨みつけ、顔を洗う。 ここ最近は朝食をあまり食べていなかったが、今日は食べることにした。朝食といっても、トーストだけなのだけれど。 リモコンを手に取り、テレビで適当に朝のニュース番組をみる。 まだ少し寝ぼけている頭でぼーっとテレビを眺めていると、思い出の海が映し出され、一気に目が覚める。 けれどテレビはすぐに場面が変わり、目の前にあった君との海は白い背景と笑顔のアナウンサーに変わる。 すぐにテレビを消して、ソファに横たわる。 今日はなんだか君の色が強くなる気がする。 そんなことしなくても、忘れないよ。 そう君に言っても、君は拗ねるだけかもしれない。そして俺はそんな顔も好きだなぁと思いながら君を抱き締めるだろう。 そうしたら君は____ 考えたくなかった。もう大丈夫だと思っていたけれど、駄目なようだ。無理やり頭をリセットする。 瞳からあふれ出てくる涙をぬぐいながら、クローゼットから服を引っ張り出す。 俺のお気に入りの服を。君が好きだと言った服を。 コートを着て外に出ると、冷たい風が体を抜けて、思わず身震いをする。 君がいる場所へと足を向かわせる。 一歩一歩進んでいくと、君との数えきれない思い出が蘇る。 この道を数えきれないほど君と歩いた。寒い日をも、暑い日も、雨の降る日も。雪が降った日は君とたくさん遊んで、次の日に二人して風邪ひいたっけ。 一時間ほど歩いていると、そこが見えてきた。 深呼吸して足を踏み入れる。大きな仏像の前の賽銭箱に小銭を入れ、手を合わせる。 そこを出て、必要なものを購入し、桶に水を流し入れる。 君の目の前で立ち止まる。荷物を置き、手を合わせて、瞼を閉じる。 掃除を始める。優しく丁寧に洗う。柄杓で水をかけて、終わったら水を供える。さっき購入した花を飾る。君にぴったりな色合いの花を見つけたんだ。気に入ってくれると嬉しいな。 そして独特な香りのするそれに火をつけ、君の前に置く。 手を合わせ、瞼を閉じて、君を思い浮かべる。そういえば、君はこの香りが嫌いだっけ。 「ねえ、くさい。このにおい嫌いだって言ったじゃん。」 「しょうがないよ、きまりなんだから。」 「はあ、めんどくさ。」 いつもの君の声が聞こえる。君が話しかけているのか、俺の幻聴なのか。どちらでもいい。君と話ができればいいんだ。 「…ねえ、歌って。」 「何を歌ってほしい?」 「私に作ってくれた曲。」 「…わかった。」 作ったのは九年ほど前だったから、ほとんど忘れてしまっていたけれど、歌いだすと自然と次の歌詞やメロディーを思い出す。 ゆっくりと歌いだしたけれど、途中から少しづつ思いがこみ上げてきて、上手く歌えなかった。 けれど君は最後まで聞いてくれた。 「ありがとう。じゃあ、またね。」 雨が降ってきた。天気予報は晴れだったはずだけれど。 だんだんと激しさを増す雨に飲み込まれながら、君にこの言葉を伝える。 「愛してるよ。」
震災は壊すだけではない
平穏だった暮らしは一瞬で壊された。 2011年3月11日14時46分。まさか、いつもの日々が壊されるなんて誰も思っていなかった。私は幼稚園に居た。幼稚園ではいつものように外遊びの時間で、ブランコを取り合いしていたことを覚えている。地面が揺れた。当時の私には状況が理解できなかった。幼稚園の前にあった家の犬が吠える声、室内の物が落ちる音を耳にした。すぐに室内に避難した。ここからの記憶は鮮明ではないが、覚えている。住んでる地域に津波は来なかった。何日かたった後、両親と自宅に戻った。その時の光景は今も鮮明に覚えている。いつもの玄関なのに何かが欠けている。棚が倒れ、椅子は変な形に曲がった。当時の私には何も理解できなくて、ただ怖かった。家屋は形こそ残っていたが、奥の方は瓦礫で行けなかった。 しばらく、静岡にある祖父母の家で暮らした。数年後、あの町に戻った。復興も進み、家屋も建っていた。あの町には当時ブランコの取り合いをしていた友達はいなかった。その友達の両親とも連絡が取れず、会えなくなった。私達の別れは呆気ないものだった。しかしその数週間後、その友達と別の場所で奇跡的に再会した。両親が気が付いて、お互いの姿を見たとき、変わってないな、とどちらも 思ったらしい。 突然、会えなくなること。 呆気なく、会えなくなること。 離れている時間が、とても寂しいこと。 姿が見えなくなると不安になること。 それを、震災は教えてくれた。 平穏な暮らしが、どんなに幸せかということも。
暗闇列車は止まらない
この日も暗闇列車は出発準備をしていた。暗闇列車は乗客を2人乗せて出発する。今日の乗客は空宇夏と夏季だ。空宇夏はくろいメガネに茶色の瞳の賢そうな女の子。夏季は青い瞳にすごく黒い髪のスポーツ少年だ。そんな2人を乗せて暗闇列車は出発した。運転手はすっごくひょうきんな人 「ポッポー暗闇列車は出発でーす」と言って暗闇列車は出発した。暗闇列車は宇宙を走る。スピードは光の速さよりも早い。そんな中夏季は恋をした。でも告白するなんて大変だ。「お席にお座りください」と言われたので座った。空宇夏は難しそうな本を読んでいる。夏季は、「かわいい」とほっぺたを真っ赤にしてつぶやいた。「横に見えるのが月ですよー」と言われたので外を見たらすっごく近くに月があった。本当は怖いけど、こんなところ空宇夏に見せられない。運転手さんが「暇でしょー!月の粘土でなにか作ってみなさい」と言ってたので受け取って指輪を作った。もちろん、空宇夏に渡すため。作っていたら心臓がドクドクしてきた。すごく緊張している。完成したら10分乾かさないとだめらしいから乾かした。空宇夏はしおりを作っていた。「暗闇列車まもなく地球へ到着です」今は無重力ですから、立ってみてください。2人とも立った。夏季はすごくバランスを崩しているのにたいして空宇夏はすごくバランスをとっていた本まで読めているのだから。 遊んでいるうちに「着いたー着いたー地球に着いたー」すごく緊張しているけど今言わないと会うことがない。「あの」と夏季は小さな声で言った。「なに」とすぐに反応して返してくれた。「好きなんです」緊張を吹き飛ばすようにいたら。「そうなの!実は私も好きなんです」 そして2人の子位は実った
さようならの一言。【短編小説】
「さようなら。」 その一言だった。それしか、言葉が出なかった。悲しかった。辛かった。別れたくなかった。大切な母なのに、不謹慎だってわかってた。でも、これで全部終わりだって思ってた。父と生きるから良いって思ってた。 でも違った。離婚したのは母のせいだっていわれてたのに、父のせいだった。信じ込んで、幼いなりに悩んだ結果が父についていくことだった。 14歳になった今、悔やんでいる。時々思い出しては1人部屋にこもって滝のような涙を流している。棚からアルバムの端が見えている。開くと、母、父、私の3人が幸せそうに笑っていた。 あの頃はそれが当たり前だった。でも、あれがあるだけでよかった。その時私は誓った。 『自分に子供ができたら2度と同じ思いはさせない。』 と。 家を早く出たかった上に貧しかったので、高校を卒業してからすぐに家を出た。 20歳になって、結婚して、子供ができた。頭がいい人と結婚できて、彼は頭がいいからそうして変な真似をすることもないし、優しくて、家族想いなの。 娘の結衣も賢くて優しい子になってくれた。あの誓いを果たせた。 両親の離婚は一時は悪影響だったけれど、そのおかげで子供には同じ思いをさせないようにって思えたから、happy endなのかもって思ってるんだ! もちろん、生まれてきてくれた結衣以外のみんなのおかげでもあるけれど。 ーendー 作者の桃色の虹!です。 短編小説を投稿できる期間がもうすぐ終わってしまうとのことで、最後の記念に書かせてもらいました! そこにはいつも読者様の温かいお言葉があって、とても励みでした みんなも家族を大事にしてほしいです!! 最後に、この物語は実在の人物、団体と一切関係がございません。 今まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。 皆さんの幸せを願わせていただきます! みなさんに届けっ!
汚れた指人形 怖い話です!
当時私が大学生だった頃…… 一人暮らしを始めてまだ間もない頃 引っ越しのかたずけをしていました。 その時1つの指人形が転がってきました その指人形は昔の薬局のキャラクターのケロちゃんでした。 「うわー!懐かしいな~ まだ持ってたんだ~!」 そう呟き顔の方を見ると 「きゃっ」 驚いた反動でケロちゃんを落としてしまいました。 なぜかケロちゃんの口が赤くなっていたのです。 最初は驚いたが、もう古いから小さいとき遊んでいてクレヨンでもついたんだろう。そう思いながら時計を見ると、もう夜の11時をすぎていました。 「もう遅いし金魚にご飯あげたらもう寝よう。」 机の上にケロちゃんをおき、今日は寝ました。 次の日、友人が遊びにくるというので早く起きて準備をしていました。 寝室を整えていると、昨日机の上に置いたはずのケロちゃんが、枕元で倒れていたのです。 そのときは、寝ぼけていて机の上に置いたと思いこんでいたんだろうとあまり気にしていませんでした。 するとちょうど、ピンポーンと鳴り、 「おーい私ー?きたよー」と友人の声が聞こえました。 家にあげ、しばらくリビングでしゃべっていると、ケロちゃんのことを思い出したので 私「あっそうだ!今日見せたいものがあるんだ~!」 と言い、ケロちゃんを取りに行きました ですがさっき置いたはずの場所にケロちゃんがありません。 私「あれ?おかしいなー。友ケロちゃん知らない?」 友「えっ?ケロちゃんってあの薬局の?私知らないよ。」 と言われたので、今までのことをすべて話しました。 友「なるほど。そういうことだったのか まっ、とりあえず探せばよくない?」 と言われ、探すことにしました。 友が、玄関とリビング。 私が、寝室とキッチンを。 トイレやお風呂は二人で見ることにしました。 しばらくすると、「キャー」という悲鳴とともに、友が戻ってきました。 何があったのか聞くと、、、 そのとき友はリビングを見おえて、玄関を見るため廊下に出ていました。 すると、ぴちゃぴちゃと変な音が聞こえてきたそうです。そこで物陰に隠れて見ると、ケロちゃんが金魚を食べていたというのです。 そこで私は勇気をふりしぼり、玄関にいってみると友のいうとおり、金魚がいませんでした。 ただそこにあるのは、からっぽの水槽と足下に転がっている1つの指人形が……… 以上です。長編なのに読んでくださったかた本当にありがとうございます! 怖くなかったかも知れませんがご了承下さい。(この話は、フィクションです)