短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
こんな気持ち無い方が良かった
樋口が横を通る度、私はバレない様に鼓動を高鳴らせるので精一杯。 話し掛けようかと迷ったが「会話が続かなかったらどうしよう」「噛んだら恥ずかしいな」と余計な気持ちが私を邪魔するの。いざ話し掛けようとした時に限って樋口のファンが騒ぐ。「龍くーん!」「こっち向いてー!」それに貴方は苦笑いとも言える曖昧な笑顔で対応する。 私にはその笑顔すら見せてくれないから無性に泣きたくなるんだ。 私は今まで一目惚れを信じて来なかった。性格じゃなく、容姿だけで好きになるなんてあまり良いイメージを持たなかったからだ。 そんなある日。私はバスケ部を友達に「格好いいよ!」と勧められ見る事になった。初めは「馬鹿馬鹿しい」と思っていたのだけれど、樋口 龍を見た瞬間そんな気持ちは消え去った。 スラッと細く、長い指がボールをゴールへと投げる。そして歓声が上がった。汗が首に垂れるも、その姿も様になる。顔立ちも整っており、男らしい眉毛も二重の目も全て格好良く思えた。その日私は初めて"イケメン"と言うのを見た。 そこからだ、私が樋口 龍を好きになったのは。しかも完全に一目惚れ。性格も大して知らないのに樋口 龍が廊下を通る度に目で追ってしまうのだ。樋口が図書館に向かえば私も図書館に行くし、家に帰る時も後ろから見ている。 けどこんな生活も嫌になってくる。「樋口と付き合いたい」日々その思いが募るのだ 私はある日樋口を呼び出して「好きです!」と告白をした。気付いたら周りは人でいっぱいになっていた。 樋口は言いにくそうな顔をしていたが、漸く口を開いた。出てきたのは『御免なさい…』と言う言葉。「え、何で?」私は動揺を抑えきれなかった。 『だって…山本さん…?ですよね…山本さん毎回僕の後ろを追ってきて…その…ストーカーみたいなんですよ!怖いんです。』そう言い捨て、私の視界から消えた。 終 こんにちは、のうです。 長文になってしまいましたが書いていて楽しかったです! コメント、待ってます!
2世の恋
私の名前は、大波クリナ 私の母は、有名ハリウッド女ゆう大波クリスチャナ 父は、大波一郎有名野球選手 私は、ちょうかれいないっかで生まれたの ある日、父の仕事の関係で日本に行く事になった。 私は、正直行きたくなかった。 なぜなら注目されるのが正直きらいだから。 でもそんな私の意見なんてとおるわけがない。 私は、日本にむかった。 そして.学校に行った. 朝、朝会でしょうかいされた。 注日されると顔が赤くなっしまう。 私の席が発表された。 となりがじんという子だった。 じんは、私のド夕イプだった。 (まってかこよすぎる!!!) 私がじんにみとれていると学校のほぼからサインやあく手を求められた。 正直(大事な授業時間けずってでも私のサインがほしいか?)と思っていた。 休み時間 じんに話しかけられた。 「今日遊べる?」 私は、とうぜんの事0Kした。これをきっかけに運命の糸をつかめていますように! 学校が終わり、じんと約束した国公という公園に行った。 国公についたらもうじんがいた。 そしたら真じ面は顔になって言った。 「好きだから付き合え、付き合わなかったらうったえるからな」 と言った。 そしてじんは帰っていった。 一言だけ言って帰るって用事がすんだから?それにしても... 急な事すぎて頭が回らなかった。 家に帰り今日の事を家族に話した。そしたら Γもしその子と付き合ってももう二度と会えないと思うけどいいの?お父さんの仕事だっていそがしいしお母さんの仕事だっていそがしいしクリナだって仕事あるでしょ?日本にその子に会うために来日なんて...」と母が言った。 たしかに...私は、そう思った。LAに帰るのがあと29日後あと29日間で考えなきゃ! 28日後の夜じんにラインを送った。 (付き合ってください)と 私がLAに帰る前曰私が学校にいる最後の日じんに Γ今日国公でな」と言われた。 私は、学校が終った後国公に行った。 そこには、じんがいた。じんが言った。 Γ付き合ってくれてあリがとう。おれお前が学校に来る前からファンで、うちの学校にしかも同じクラスでしかもとなりって聞いた時来たらぜってぇ告白しようと思ってたんだ!」 と言い私をギュッとだきしめた。 そしたらまた帰ってった。告白してくれた時のように。こんな言葉を残して 「11年後の8月15曰の12時30分国公でな」 私は、LA帰った。家に帰り力レンダ一を見てため息をついた。じんとの日々がなつかしい。 ~11年後~ 8月10日カレンダ一を見ていたらじんの言葉を思い出した。そういえば... 私は、曰本に行く事にした。 8月15日 いるはずがないときたいは、しなかったが12時に国公に向った。 12時30分ちょうどに国公についた。そこには、じんのうしろすがたがあった。 そしてふりかえって言った。 「けっこんしよう」 11年後にはじめてしゃべった言葉がこの七文字なんて... 私は、じんに Γ私でよければ」 といった。私たちは、入せきをした。 そしてじんは、いつものように帰っていた。なぜなら用が済んだから。 あの時私は、本当に運命の糸をつかめていた。 はじめて書いてみました! まだはじめてなのでアドバイスなどいただけるとうれしいです! ※ご字だつ字があったらすいません
真っ白なキャンパスには・・・
まだ、真っ白なキャンパスに何色が似合う? やっぱり、七色?それとも・・・ あなただったら、何色を選ぶ? 私、木紬 叶依(こつむぎ かなえ)。中学三年生。もう受験か。私には妹が居る。名前は、木紬 夢依(こつむぎ ゆえ)。由声 紬(ゆこえ つむぎ)っ言うペンネームで、漫画家をやっている。夢依の、漫画は結構売れている。売れっ子漫画家だ。それに夢依は可愛い。そんな夢依を間近でみてきた私は、夢依への嫉妬が強くなっていた。いつもいつも、笑顔で、みんなの事を思って動けて、失敗したときはすぐ謝れて。一方私は、どっちかって言うと地味で、陰キャで、みんなと仲良くなれなくて、馴染めなくて。皆と仲良く喋ってる、夢依をみているのが辛かった。でも、私には『絵』があった大きなキャンパスを前にすると、アイディアが、沢山出てきて、夢依の事なんて忘れられる。『ピコン』 「ん?なんだろ?お母さんから?」 【ごめんね!叶依ちゃん!お母さん病院に泊まるから、夢依ちゃんと二人でご飯食べてね!後これ、夢依ちゃんに連絡しといてね!】 「お母さんっ!ひどいよ。夢依は自由に楽しく生きてる。なのに、私は、お母さんからいろんな事を頼まれて、自由に生きれないじゃんっ!うぅぅ~」 「ズズッ」 「あっ!夢依に連絡しないと。」 『ピコン』 「今度は夢依から!?」 【お姉ちゃんごめんね!彼氏とご飯食べて帰るから、夜いらない!じゃ!】 「はぁ」 やっぱり、私のキャンパスは、真っ白かな? それとも、これから、カラフルにすることは、できる? 人生は、自分次第だ END 【あとがき】 こんにちは!みあです♪ ここまで読んでくれて、ありがとうございます! お姉ちゃんって大変ですよね!共感してくれる人がいたら嬉しいです♪ 感想・アドバイスなどがあったら教えてくれると嬉しいです 長文失礼しました。
授業参観
私、早苗は母・父を亡くしてから、泣けなくなった。私が泣いていたらいつも慰めてくれるひとがいなくなったから。だからかぴたんと泣かなかった。いや、泣きたくなかった。 二人のお葬式を思い出してしまうから。もう2度とあんなに泣きたくないから… そうやって泣かずに生きていたこと4年。私は中学2年になった。 ある日、 「そういえば、今日授業参観だね」 友達、由奈が言う。そういえばそうだったな。と私は思い出した。 参観の時間になるとみんなの家族が教室に入ってくる。でも、私の家族は、来ない。当たり前だ。けど、私は、どこかで待っていた。私の家族が来るのを…とたんに泣きたくなった。けど、ガマンした。辛かった。 「ねえ、大丈夫?」 由奈が学校の帰り道、言った。 「どうして?」 心配させるような素振りは見せてなかったはず。 「だって、早苗、何だか悲しそうだったから」 私はピクッとなった。 由奈のその姿が母達ににていたから 「ーつ」 涙がこぼれた 「えっどうしたの?」 「あのね…」 私、気づいた。母達が居なくても、 同じように、優しくしてくれる人が居るんだって…
勇者の男
一人の男が勇者になった。 憎い魔物を成敗し、世界を救う事を夢見て。 勇者は自分の敵は全てなぎ倒す。 それがどんな敵であろうとも。 ある日、体が青い敵が現れた。 勇者は剣を抜き、その敵に向かった。 しかし敵は倒せなかった。 勇者は捕まり、魔物の城へと連れて行かれた。 ───────────── ─────・・・ 「続いてのニュースです。昨日午後2時30分ごろ、大量殺人犯が現行犯逮捕されました。男は意味不明な事を呟いており───」 「あ、このニュース聞いた?」 「聞いた聞いた。何かヤバいんでしょ。『自分は世界を救う勇者だ』とか、警察に向かって『魔物め、成敗してやる』とか」 「そうそう。噂では、ゲームのやり過ぎであんなになったらしいよ。私も気をつけないと...」 「そーだね...」
いつかあの鳥のように・・【短編小説】
私は中学1年生。白鳥紗希(しらとりさき)。私は今いじめにあっている。 それも、机に落書きされたり、ティッシュを勝手に捨てられたり。今は影のようにうずくまっているだけ。私の夢はあの鳥のように羽ばたくこと。いじめなんて抜け出して、1度羽ばたいてみたい。 そんなある日、私に友達という存在ができた。 その子は美菜深(みなみ)ちゃん。唯一の友達。美菜深ちゃんはもともと喘息持ちで何度も入院していて学校に来ることは少なかった。 だけど、私のせいで美菜深ちゃんもいじめられてしまった。私は「もういいよ」 と言い続けた。 でも美菜深ちゃんは、「私がこの紗希へのいじめを終わらせて見せる」「だから、もう少し時間をちょうだい」と言い、私をかばってくれた。 ーーー数ヵ月後ーーー 私は今夢を叶えた。今はもう今までの白鳥紗希ではなく、新しい白鳥紗希になっている。もちろん美菜深ちゃんも。 今私は美菜深ちゃんのおかげであの鳥のように羽ばたいている。 「美菜深ちゃんありがとう」 私はこの気持ちでいっぱい。 今の私は 鳥のように羽ばたいている。
ずっと一緒にいたかったのに。
私の名前は雅美。男性と結婚できて子供もいる。そんななんの変哲もない生活を送っていたのに、まさかあんなことになるなんて… 私は4人兄妹の1番上。親は厳しいし、休みも殆ど無ければ弟と妹の面倒を見ないといけないし…ずっとストレスだった。 大学も卒業して、ついに念願の一人暮らし。でも人が少ないし、前の生活とそんなに変わらないから少しだけ寂しかった。 そんなある日、何気なくハンバーガーチェーンのお店に行ったらすごくかっこいい男性がいたから、少し話をしてみたら中々面白い人で、話していて楽しかった。連絡先を交換して、それからは定期的にその人に会うようになっていた。 数年後。 私は彼と結婚して女の子も生まれた。妊娠したときは不安だったけど、彼は医者だったから色々知ってたので心なしか安心していた。 出産して数カ月経ったある日 今日は彼の実家に宿泊。彼とは話していて楽しいし、子どもも可愛いから落ち着いて過ごせる…はずだった。 みんな熟睡していて物音1つしない中、私の携帯の電話の着信音だけが何の前ぶりも無く鳴り響く。妹からだった。こんな夜中に何の用事だろう。 私「もしもし、こんな夜中に何?」 妹「お姉ちゃん、大変だよ!お父さんが!!」 … ー父親が、亡くなったー みんなに事情を伝えてすぐに実家に向かうと、父親は既に病院で寝たきり状態になっていた。家族はみんな大声を上げて泣いている。 何でよ、急にいなくならないでよ、ねぇ、戻ってきてよ、お父さん………!!!! 私も彼も自然と涙を流していた。あの瞬間を忘れることは今後絶対ないだろう。 月日は流れ、14年後 1人目の子供は15歳、お父さんが亡くなった次の年に生まれたもう1人の子供ももう13歳になった。2人にお父さんの話はもう何回したか覚えてない。 最近、息子は「おじいちゃんに会ってみたかった」って何回も言ってる。会ったこともないのに、そんなにお父さんの事がすきなのかな。お墓参りに行ってたときも息子だけ泣いてたし。まあ、気持ちは痛いほどわかるよ。だって、今は従兄弟も多いし、今も生きていたら楽しかっただろうし。 もう会うことは出来ないけど、今も空から私達を見届けてるのかな。 お父さん、今私は幸せだよ。
やっと…(微ホラー)
『え?プロデューサーさんストーカー被害受けてんの?』 P「あぁ、そうなんだよ…」 「プロデューサーさん!?」 私はプロデューサーという言葉に惹かれて机の下から飛び出した。 『「うわぁーっ!?」』 『な、なんだよ…まゆ!びっくりさせるなよ…』 「あ…ごめんなさい。奈緒ちゃん、プロデューサーさん…まゆったら、つい…」 私はアイドルだけど、プロデューサーという言葉に反応するくらい、プロデューサーさんのことが大好きで、常にプロデューサーさんの情報を求めている。ちなみにプロデューサーさんの仕事机の下は、私の定位置になっている。 P「…いつからいたの?」 「ずーっと居ましたよ。プロデューサーさんが帰ってくるのを待ってました」 『相変わらずだなぁ…ってか、ストーカーって…まゆのこと?』 「今はしてませんよ。ここじゃアレですし、場所を変えましょうか」 私たちは事務所から近場のカフェへと向かった。 奈緒ちゃん、プロデューサーさん、私の順でプロデューサーさんを挟んで移動した。私は特に警戒し、前の様子を確認しながらカフェへと向かったが、変わったことはなく、怪しい人もいなかった。何事もなく、無事にカフェに着いた。 P「2人とも、何を頼む?」 『コーヒーで』 「まゆもコーヒーで」 P「じゃ、コーヒー3つで」 店員『かしこまりました』 『…それで?プロデューサーさんはどんなことされてるんだ?』 P「あぁ…毎日知らない人から無言電話がかかってきて…」 「大変ですね…まゆが毎日電話したいくらいなのに…」 『…って、やっぱ犯人お前なんじゃないの!?』 「プロデューサーさん、スマホ貸してください」 P「え?良いけど…何するの?」 《~♪(電話かける音)》 「決まってるじゃないですか。ストーカーさんとお話するんです」 『はぁ!?ちょ、待て!何考えてるんだよ!やめやめ!今すぐ…』 《ガチャ》 「あ、もしもし?ストーカーさんですかぁ?」 『遅かったー!』 「あの、こういうのやめてもらっていいですかぁ?まゆ、この電話の持ち主さんとお付き合…」 ?『まゆさんですよね?』 「…え?」 店員『コーヒーお待たせしました』 ?『私、まゆさんの大ファンなんです。女優時代から…』 「え、なんでその事を…」 確かに私は昔女優をやっていた。でも、なかなか芽が出ず、数年前に女優を辞めてアイドルに移った。 ?『私、いつもまゆさんのこと見てたんですよ。昔から、ずーっとです。でも、なかなかまゆさんは私のことを見てくれなくて…当たり前ですよね。ファンは私以外にも沢山居る訳ですし…まゆさんはプロデューサーに夢中らしいですし…』 背筋が凍るのを感じた。言葉の一つ一つに恐ろしい意味が込められている…そんな気がする… ?『でも!』 「きゃっ!」 『わあっ!』 《ガチャン!》 P「大丈夫か!?まゆ!」 相手の声質が突然変わり、びっくりしてコーヒーをひっくり返してしまった。 ?『ガガッ…きゃっ!わあっ!ガチャン!…大丈夫か!?まゆ!』 「っ!?」 相手の電話から、私と奈緒ちゃんの声、コーヒーをひっくり返した音…そしてプロデューサーさんの声が少し遅れて聞こえた。 まさか… まさか、この人…同じカフェ内に居る…? そして、この人の狙いはプロデューサーさんではなくて… 私…? そう思って私は恐る恐る、ゆっくりと振り返った。 すると、電話中の髪の長い女と目が合った。 その女はニタリと笑いながら電話越しに呟いた。 『やっと…私のことを見てくれましたね』
「家族」の定義
「家族」とは一体何を指すのか。 私には未だにそれが分からない。 「血縁関係だろう」と誰かが言った。 それならば、血が繋がっているにも関わらず、子を殺したり意味の無い暴力を振るう親の事を果たして「家族」と呼べるのだろうか。 はたまた、血が繋がっていなくても子を愛する者を「家族」と呼べないのだろうか。 「気持ちだろう」と誰かが言った。 気持ちなんて周りから見えないため、それを「家族」と呼ぶ定義には余りに曖昧であやふやではないだろうか。 こんな事を昔からずっと考えていた。 それを小さい頃に母親に聞いた。 「家族」の定義とは何なのか。 拙い舌足らずな言葉で一生懸命に。 そして優しく微笑み母親は私にも理解できる言葉を探しながら応える。 「それはね。愛が、大好きって気持ちがあるかどうかなのよ」 "大好きって気持ち"そんな言葉を聞いて、体が暖まってゆくような、不思議な気持ちになった。 その数ヶ月後、母親は死んだ。 病気、それもかなり進行し手遅れな程の重い病気だったそうだ。 シングルマザーだった母親を失った私は施設に入ることとなった。 苦しい生活、薄れゆく母親の像。 だが、母親の「家族とは大好きって気持ちがあるかどうか」という言葉だけは忘れることはなかった。 後々、優しい夫婦に養子に迎えられ、楽しくも平穏な毎日を送っていた。 しかし、16の時。 所謂反抗期となった私は、ある時その夫婦に向かって「本当の家族じゃ無いくせに」と叫んだのだ。 反抗で軽く叫んだその言葉は、彼らにとって余りに酷い仕打ちだったと思う。 その時、私は気づいた。 本当の"家族"とは何なのか。 苦楽、思い出、全てを共有できる者の事だと。 それこそ「愛」がなければできない事なのだと。 今、貴方はどうだろう。 本当の家族と出会えているだろうか。 貴方が、家族が愛を持って楽しい日々を送れている事を願う。 最後に、家族なんてものに定義など無い。 愛があればそれでいいのだ。 あやふやでもいい。 曖昧でもいい。 貴方が家族だと思う者が家族なのだから。 END 皆さん、こんにちは!しゅがーです!! あたたかい目で見守っていただければ幸いです。 これからも何卒宜しくお願いします。
子狐
私は人間じゃない。あやかし、妖怪だ。 厳密に言うと狐のあやかし。そんな妖怪の端くれの私は今人間の小学生として生活している。なぜかというと、私の暮らしていた里の長から人間の中でも恐ろしい子供を観察するという任務を言い渡されたからだ。……私まで子供の格好に化けて人間の学校に通うなんてやりすぎだと思うけど。まぁ、長には逆らえないしね。 「金野ちゃん!」 「金野さん!」 私は情がわかないように冷たく接しているのにクラスメイトは毎日話しかけてくれる。そんなクラスメイトにどんどん惹かれていく私がいるのも事実。嗚呼、私は本当に妖怪なのだろうか。でも、いつも考えは堂々巡りするのだ。 そんな時、私が通ってる学校にかの有名な誘拐犯が現れた。しかも、私のクラスで私のクラスメイトや私を人質にとって。でも、先生達は反撃をしないし警察も呼ばない。私は妖怪ならではの能力を使って先生達の記憶を探ってみた。……成る程、先生達は警察を呼ばないように全てのコンピューターを奪ったのだ。 犯人のうちの一人が銃を私のクラスメイトううん、友達に向ける。 許せない!そんな気持ちが知らず知らずのうちに芽生えた。嗚呼、私はこの子達を好きになってしまったのだ。 「ふぅぅぅ……」 私は特大の深呼吸をすると立ち上がり犯人たちをにらんだ。 「私は狐のあやかしだ。私の友達を返せ!!」 「おい!座れ!」 犯人たちの声も気にせず私は手を広げる。 「妖怪に歯向かうとこんな目に合うのよ!」 フフフ……と、私は不敵に笑うとパンっ!と手を合わせた。 その後、警察が突入した際には犯人達の姿はなく、教室の真ん中に狐の尾を揺らした華奢な女の子が立っていたそうだ。
心輝きキミの恋
「心輝きキミの恋」 あなたは恋をしているだろうか? その恋は絶対叶わなくても叶っても、 恋をしているときはあなたは誰よりも一番輝いているよ。キミの心は純粋で光にみちあふれているよ。 あなたは恋をしていますか? していない方はしてみるといいでしょう。 している方はあなたの恋がいつかの未来に輝くことを私は願っています。 私みたいにならないで、めげないで、あきらめないで、自分の思う方向へ突っ走ってください。応援してます。 「恋の神様より」 こんちゃ!元ちなっちゃんのゆーな☆だよー♪ 小説書いてみました! 見てくれるとめっちゃうれしいです♪ あなたの応援メッセージになるともっとうれしいです♪
心
この世界には、無くなったものがある。 それは感情だ。 昔、偉い学者が「感情は必要ないものである。」という研究結果を発表した。 一体どういう過程を経て、その見解が発表されたかはいまだ謎だが、当時そこそこ名の知られた学者の話だったため、その情報は瞬く間に世界中に広がった。 その後、一見しっかりした理由づけが成され、わずかに世界の人々は洗脳状態になった。そのため、もともと「感情は必要だ」という主張をする人が多かった世界には、同じくらい「感情はいらない」と主張する人が増えた。 それからは、戦争・デモも広がって、「感情不必要」派がどんどん増えていった。「戦争が起こるのは感情なんかがあるからだ」という主張が説得力を持つようになった。 その結果、進化なのか退化なのか知らないが、人々から感情は消えた。世界は少し平和になった。この平和は、ひどく暗かった。 しかし、これはずいぶん昔の話。今では人々の目は覚めている。そしてこの歴史は、世界でもトップの重要事項として脈々と語り継がれている。 学者が亡くなると共に人々の洗脳は解け、また世代交代も進んだおかげで、人に感情は大分戻った。世界は意外と平和を残したまま、戻っていった。 だからといって、この「後遺症」が無かったかといえば答えはNOだ。 実は今でもたまに、感情が無い人がいる。毎年数十人、日本にも生まれる。 そういう人は、社会ではとても生きづらい。だから、その人には薬が処方される。 感情を呼び起こす薬。感情は本能の中に閉じ込められているだけ、と証明した薬学者が開発した。 「喜び」「悲しみ」「怒り」基本的なものはもちろん、「悔しさ」「苛立ち」「むなしさ」などの、誰が必要とするのかいまいちわからないものまで、多くの種類が開発された。 服薬者は、その場に適した薬を飲む。 やはり、こういう人は世の常とでもいうのか、差別の対象になることもある。 薬を奪われれば、ただの機械だと。何も感じない、感じられない置物だと。 涙は出ても、悲しさは感じない。この涙は回復の賜物だが、めでたくはない。 「怒り」「悲しみ」「苦悩」「悔しさ」「復讐心」「自己嫌悪」... 私は、全ての感情を飲み下した。
カウントダウン 【ぜひ、読んでください】
私は生まれつき、特殊な能力を持っている。 私は、人があと何年生きることができるのか分かるのだ。みんなの胸にデジタル時計のようなものがついているのが見えて、それが人の寿命を表していることに気づいたのは小学3年生のときだった。 ちなみに私の寿命はあと75年と3ヵ月と10日と14時間と51分と33秒。今私は15歳だからだいたい90歳くらいまで生きることができる。意外と長いでしょ? そんな私は今、やらないといけないことがある。友達の若菜のお見舞いだ。若菜は先月から入院している。本人は盲腸だと言っているが、私は若菜が重い病気を患っていることを知っている。だって、若菜の時計は若菜の寿命はあと6日と3時間と20分と3秒しかないことを示していたから。 救ってあげられるなら救ってあげたいけど、私は寿命が分かる能力を持っているというだけで、それを延ばす能力は持っていない。若菜があと少しで死んじゃうって分かってるのに、見殺しにするしかないなんて…… ゆっくりと若菜のいる病室のドアを開ける。気のせいか、少し重いような気がした。 「あ、梨花!今日も来てくれたんだ!」 元気そうに振る舞っている若菜の姿は痛々しい。 「私ね、梨花と一緒に行きたいところがあるの!来て!」 「え?」 若菜が元気に立ち上がる。あと1週間も生きられない人にはとても見えない。 「どこ行くつもり?」 「中庭!綺麗な花が咲いてるんだよ」 元気に病院の廊下を歩く彼女の背中はどこか儚く、寂しく、悲しかった。 中庭に咲いていたのはタンポポだった。なんだ、タンポポかって思った?思ったでしょ。でも、本当に綺麗だよ。たくさん、咲いてるの。辺り一面タンポポ。 「春だねぇ」 「うん」 春にしては強い日が私たちを照らす。この日は雲1つない青空だった。 「ねえ梨花」 若菜が真剣な顔つきになった。私は直感で分かってしまった。若菜がこれから何を言うのか。聞きたくない。若菜の口から聞きたくない。若菜の口から聞いたら、若菜が死んじゃうって嫌でも思い知らされる。 「私、もうすぐ死ぬの」 分かってたはずなのに、ずっと前から知ってたはずなのに、涙が溢れた。 「もう、何日も生きられないんだって」 若菜がうつむく。 「もしかしたら、明日発作が起きて、急に死んじゃうかもね」 若菜は笑った。若菜ですらしらない余命を、私が知っている。あと6日。あと6日で若菜はこの世からいなくなってしまう。でもそれを私は若菜に伝えることはできない。 「ごめん、梨花には早く伝えなきゃって思ってたんだけど、言いづらくて」 若菜の声が涙声へと変わる。私も辛い。でも若菜はそれ以上に辛い。神様はひどいよ。私から若菜を取り上げるなんて。 私と若菜は抱き合って、泣いた。泣きつかれて、ベンチに座る。涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔を2人で笑った。 「梨花」 「なに?」 「幸せにならないと、許さないからね」 「……分かってるよ」 指切りをした。歳も忘れて大声で歌った。 そのときだった。 いきなり、若菜の時計が壊れたようにチカチカしだした。数字がぐるぐるまわって、不気味だった。 「な、なに……?」 「え、どうしたの?梨花」 この時計は私にか見えてない。辺りを見渡す。あの急いでいる看護師も、車椅子にのっている患者さんも、その患者さんに話しかけている家族も。みんなの時計が壊れたようにチカチカし、数字がぐるぐるまわっていた。もちろん、私の時計も……。 「どうなってるの?!」 得たいの知れない恐怖が心を蝕んでいく。そして、時計の数字は消えた。 「え……」 数秒経ってからまた動き出した時計に写し出された数字は…… 10 若菜の時計も私の時計も、みんなの時計も、10からカウントダウンが始まっていた。 9 死ぬ、90歳まで生きるはずだったのに、あと9秒で、死ぬ。みんな、死ぬ……? 8 「若菜!私たち、死んじゃうよ!!逃げなくちゃ!」 「ど、どういうこと?」 困惑している若菜の手を掴み、走り出す。 7 逃げなくちゃ……逃げる?どこに?みんな死んじゃうのに。てゆうか、何で?何で私たち、一斉に死んじゃうの? 6 大量に、同時に人が死んでしまう。いや、殺されてしまう。そんなことができるのは……。 5 「核兵器……?!」 4 気づいたときには遅かった。青い空に飛行機が飛んでいた。その飛行機が何か黒くて大きいものを落とした。爆弾だ。 3 「若菜っ!!」 2 嫌だ!死にたくない!!そんなものに、殺されたくない!! 1 凄まじい爆音が聞こえた。それと同時に私たちの時計は0になった。 本当に、本当に、平和な世界になってほしいです。
真珠貝とナイフ
どくん、どくん、と心臓が騒ぐ。 俺の手には、ナイフが握られていた。 『助けてーーーっ!!』 彼女の悲鳴を聞いた途端、身体中がぐわっと熱くなって、バカみたいに力が湧いてくる。 殺せ 殺せ 何としてでも 彼女を守れ ・・・自分の命に 代えたとしても 気がついたら勝手に体が動いて、彼女に覆い被さっている男を、俺は刺し殺していた。 『・・・』 男の死体を脇に退けて、彼女に怪我がない事を確認する。 はっ、はっ、と、少し浅い彼女の呼吸の音。それを聞いている内に、だんだんと身体中の熱が冷めていく・・・ 震えている彼女はぶつかるようにして、俺を抱きしめた。 『ごめん、ごめんね・・・!私の、私の、せいで・・・!ごめんなさい・・・!』 ・・・初めて人を殺したというのに、俺は今、ひどく安心していた。不思議な位、罪悪感も恐怖も感じていない。 彼女が、生きてここにいる。 彼女の命を、守る事ができた。 その事実さえあれば、充分だ。 『・・・お前が謝る事は、何もない』 ここは、貧困を極めたスラム街だ。人を殺そうが襲おうが、それで罰される事はない。 そっと、彼女の背をさする。 彼女が【綺麗】なままでいられるなら、俺が彼女の分まで手を汚そう。 血にまみれた俺の手を、彼女は嫌がるかもしれないけれど・・・ 『俺は、お前を守る。・・・自分の命に代えたとしても』 彼女は、美しい人だ。 汚れを知らない、真珠みたいに真っ白な人。 俺は、醜い奴だ。 血にまみれたこの手では、彼女に触れられない。 彼女は、それでも俺を抱きしめる。 俺がいくら逃げようとしても、放してくれない。 駄目だ。俺なんかに触れたら、綺麗なあなたが汚れてしまう。 愛してるの言葉さえ、彼女の鼓膜を血で濡らしてしまう気がして、俺は言えない。 彼女はいとも簡単に、俺に向かって愛していると言う。 その声は、俺の鼓膜を震わして。 じんわりと、心の中に溶けていく。 言いたいのに、言えなくて。 あなたを傷付けてしまうのが、怖い。 彼は、綺麗な人だ。 自分を犠牲にしても誰かを守れる、閃く刃のような人。 私は、酷い人間だ。 自分が壊れるのが嫌で、殻に閉じこもることしかできない。 彼は、それでも私を見つめる。 でも、私が抱きしめたら、彼は逃げていこうとするの。 ねえ待って、行かないで・・・側にいてよ。 彼はなかなか、愛してると言ってくれない。 どうせ、また自分を卑下しているんでしょう?私には勿体ないくらい、強くて素敵な人なのに。 あなたの視線は、暖かい。 言わない気持ちが、全部全部籠った、優しい目。 あなたが言わない分、私が言うの。 大好きよ、一緒にいてね、って。 酷い私を、醜い俺を。 あなたは、赦してくれますか?
屋上
私には好きな人がいた。周りにはいつも人がたくさんで、輝いてる人だった。 何をするにもいつも人が居て、私には入る隙なんか無かった。 ーーあの日だって。 俺には好きな人がいる。彼女はいつも笑ってキラキラ輝いていた。いつも彼女の周りには沢山の人でいっぱいで、俺なんかが入る隙なんか無い。 ーー今も、ほら… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あの日は初めて授業をサボって屋上でゆったり過ごしていた。何も考えたくない。授業なんか受けている場合じゃない程に。それならいっそ、もう何も考えられないようにしようと、私は立ち上がり空を飛んだ。もうこれで、何もかもが無くなるんだ、開放されるのだと信じて。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 教室が騒がしくなる昼休憩。なんだか今日はいつもと違う、そんな気がした。 その勘が当たったのか否か、突然教室が揺れるように騒がしくなったのはもの凄く時間がたった後だった。 キャーキャー響く悲鳴、泣き叫ぶ声に嗚咽、それら全てが俺の頭を支配して今にも倒れそうな程だった。 それからはもう、何も覚えていない。ただ、何回も何回も謝罪の言葉を繰り返しただけ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それからどのくらいの月日が経ったのか。俺は初めて授業をサボった。屋上に行くと、そこにはいつもと同じようにキラキラ笑う彼女がいた。俺は一目散に彼女の元へ走った。 「私ね、ずっと好きだったよ」 彼女は笑っているのか、泣いているのか、そんな顔で話す。 「俺だって好きだよ。そんな事知った事だろ」 彼女の涙を拭きながら言った。 「いつも、あなたの周りにはたくさんの人でいっぱいで話したくても話せなかった。でも、今こんなに話せてる。これだけで私は十分幸せ。ありがとう」 冷や汗が止まらない。涙も止まらない。 「それはこっちのセリフだ。本当にごめん、ごめん、ごめん、ごめん…!だからそんな事言うな…これからももっとたくさん話そう。」 嗚咽混じりに吐いた言葉は果たして彼女に聞こえていたのだろうか? 「それは無理なの、もうわかってるでしょ。いい加減目を覚まして…でもありがとう、本当に大好きだったよ」 腕の中で徐々に消えつつある彼女は、最大限の笑顔で、キラキラ輝きながら俺の前から姿を消した。 ごめん、ごめん、ごめん、ごめん…! チャイムが鳴った。涙を完全に吹き切って足取りを無理矢理にでも軽くして教室に戻った。 ーー(そっちに行くのは後100年近く後だから、首を長くして待ってろよ)
電話
この世界は、俺にとって生き難い。 もう、抜け殻みたいだ。 ただ、意味もなく、テキトーに息をする。 砕けたもの掻き集め、それでも俺は答えを探してる。 それが何かさえも知らないのに。 「滑稽だね」って俺は愛想笑いした。 「『大丈夫』で乗り切ろう」って冷めた息を吐いた。 柵が重くて沈んで行った。 この世の闇に溺れそうだ。 夏の日差しに溶けてしまいそうだ。 生温い風が頬を撫でる。 チリンチリンと自転車のベルがなり、 並走した子供たちが俺を抜かす。 俺が蹴った石が電柱に当たって、乾いた音をたてた。 俺は意味もなく道端のベンチに腰を下ろした。 「~壊れていても~構いません~♪」 廃品回収の車が俺の目の前の道路を通って行った。 捨てられ、「お前にはもう用は無い」と 身勝手な理由で人間から見放された機械を求めて。 俺は、世界から見放された筈だった。 報酬も達成感もないクエストを、 ひたすらこなすゲームプレイヤーみたく。 日常のやらなくてはいけないこと─勉強や家事やバイトを 何の意味も気力もなく、愛想だけ振りまいて黙々とこなす。 通りのベンチには、日陰などあるはず無く、 太陽の光がジリジリと俺の瞼を灼く。 ベンツが排気ガスをあげながら、目の前を通り過ぎた 目を閉じると、日の熱さを感じた。 もし__ ひよりが生き返るなら 俺はどうしよう 目の前で消えた燈火を、 もう一度点火できるチャンスを与えられたら どれだけ幸せだろう そんな妄想は、風に攫われて泡沫のように消え去る。 ありえないことを考えても、哀しくなるだけだ。 淀んだ空気と汗ばんだ肌に蚊が寄ってくる それを叩き落とし、徒らに踏みつけた 立ち上がると、宛もなく住宅街を歩いた 蝉があちこちで鳴きかわし、五月蠅い 俺は走り出した。 その途端、電話が鳴った ポケットからスマホを取り出し、画面を見る そこには、『豊崎 ひより』と書かれていた 俺は驚きで思わずスマホを取り落とした。 急いで拾い、一瞬躊躇した。 君から電話なんて、かかってくる筈がない。 世界から音が彼消えたあの瞬間、 確かに彼女のスマホは車に潰され、 粉々になったのをこの目で見たのだから。 でも、この機会を逃したら、俺は一生後悔する 喉がヒュッと音をたてて空気を吸った 俺は勇気を振り絞り、震える手で着信を押した だが__ 丁度、そのタイミングで電話は切れた 俺は呆然と突っ立っていた ハァハァと荒い息を吐いて、スマホの着信履歴を見る そこに「豊崎 ひより」の名は無かった きっと、夢だったのだ。 あんな妄想していたから。 都合の良い、幻覚だったのだ。 そう思いたかった。 でも、もし、本当だったら? 本当であってくれよ? そんな気持ちが強いのも、また事実 どこをどう歩いたのか、いつの間にか俺は家に帰っていた 母の心配そうな声が耳元を通過していった 今日のご飯も、味がなかった 俺は部屋に入ると、すぐスマホを開いた 過去との決別をつけたくて、それでも どこかで現実であってほしいという気持ちがあって__ 彼女の電話番号をスマホに打ち込んだ きっと、電話帳から探さなかったのは、時間を稼ぐためだけだ 臆病だから、俺は。 そして、電話をかけた 何度もコール音が響く 冷や汗が流れ、心臓が絶え間なく狂ったように打ち付ける 何度目か分からぬコール音の後、電話が繋がった だが、相手はずっと無言だった 「ひより…」 声になったかも分からない、掠れた声 でも、電話の主は反応した 「凪人?」 動悸がした。 君の細い声に。 「ひよりっ!」 俺は思わず叫んだ 手を強く握りしめる 「ごめんね、凪人。勝手にいなくなったりして。」 それは、紛れもなくひよりの声だった 「謝るなよ…怒、ってないから…」 縋るように、声を出した 「私ね。凪人に伝えたいことがあったの。 先に逝っちゃってごめんね もっと一緒にいたかった もう会えないかもしれないけど 幸せになってね 来世でまた会えたら、 どんなに離れていても絶対に凪人の元へ行くよ 約束する じゃあね。 ありがとう 大好き。 この世の誰よりも、愛してます」 「ひよっ!」 電話は切れた 俺は自分の頬が濡れていることに気がついた その濡れた頬に彼女の柔かい肌のぬくもりが触れた気がした 「バカヤロー」 貴女なしで俺は幸せなんかになれるかよ 着信履歴の1番上には、確かに彼女の名字が刻まれていた
たしかに私は好きだった
私には、忘れられない人がいる。 少し茶色い髪の毛 こげ茶の目 スッとしている鼻 7年経った今でも、ずっと忘れられない。 特別な人。 目を瞑ると、浮かぶ笑顔。 愛おしい。 思い出すだけで胸が苦しくなる。 あの恋に、正解はあったのだろうか。 あの時の決断は、正しかったのだろうか。 いつも、気がつくと考えていたーーーーーーーーーーーー。 「久しぶり。元気?」 私は、彼に7年振りの連絡をした。 「いきなりだね笑 元気だよ」 丸1日経って返ってきた返信。 「仕事は?順調??」 たわいもない、世間話だ。 本当はこれだけのために、わざわざ7年振りに連絡したわけではない。 わかっているでしょ? 「もし良かったら次の休みに会いませんか?」 ここ3日間ほど内容のない連絡を取り続けて、先にその殻を破ったのは彼だった。 「うん、会いたいな。」 本来、私はこのために連絡をした。 そのくせ3日間も連絡を取り続けて何も言えないなんて、本当情けない。 それでも、彼がそう言ってくれたということに、私の心は舞い上がった。 私だけが会いたいと思っていたわけではないんだ。 そう思うだけで、心が弾んだ。 約束の日、私は一人でカフェにいた。 この後、この場所に彼が来る。 そして私は伝えるんだ。 大切なことばを。 午後3時。 ちょうど約束の時間に現れた彼に、相変わらずしっかりしている人だなぁと感心した。 手を振ると私に気が付いた彼がこっちへ向かってくる。 愛おしいなぁ。 やっぱり、好きだなぁ。 私達は他愛もない話をした。 職場の後輩の話、先輩の話、辛かったときの話、笑えた時の話、、、 あっという間に3時間ほど経っていた。 あまり遅くまではいられないから、私は時計を見て切り出した。 「あの時のこと後悔してるわけじゃないけど、あの時違う選択をしていればって思ったことがあるの」 彼は、ふふっと笑った。 「俺はしばらく忘れられなかったよ、君はすぐに新しい彼氏ができていたけどね。」 私は今も、忘れられないよ。 ずっとずっと好きでしょうがない。 「うん…。私は貴方を振ったけど、好きじゃなくなったからじゃなかったんだよ」 彼は、口を閉じた。 「好きだったの、すごく。」 「…知ってるよ」 え、、。 「上手く隠せたと思ってるかもしれないけど…、本当は泣いてたの気付いてたよ」 彼は、私の気持ちを知っていた。 知っていて、私を追いかけては来なかった。 そりゃそうか。 だって貴方には、彼女がいたんだもん。 お互いに別の大切な人がいて、それでも 愛し合ってしまった、 間違いだらけの恋愛だったから。 終
私の好きな人は最高
私は、勉強も運動もまあまあな「高橋コトネ」高1の女子です! 私には、仲がいい‘大川ハルト’っていうなんか子供っぽい高1の男子がいます。 こいつが何かよくわからないんだよねー。 中2の時、私は‘宮崎ケント’っていう子が好きになっちゃったんだ。 運動も勉強もできて、でもすごいモテるのこの人!ライバルが多くて接点ないなと思ってたんだよ。 でもね、ハルトの友達っていうことが分かったんだ!超ラッキー! だから、ハルトに宮崎くんのこといろいろ聞くんだー。 ハルトは何でも知っててさ、いいやつだよね。 でも、宮崎くんのこと話してるときのハルトって少しイラついてるんだよね。気のせいかもしれないけど。 それから私は、たまに宮崎くんと話したりした。 でもなんでかな、宮崎くんのことが好きなのにいつも頭の中のはじにハルトがいる。 友達と話す時もいつもハルトのこと。 「私は宮崎くんのことがすき!」って思っててもやっぱり無理なんだよ。 そして、今日の放課後宮崎くんに告白することにした。 ハルトには一応言った。 「頑張れ」って言ってくれた。でもやっぱりいつものハルトじゃないような。 放課後、宮崎くんを靴箱に呼び出した。この時間帯は誰もいないから。 そして心臓が破裂しそうだけど「私ずっと宮崎くんのことが。。。」 好きって言おうとしたその時、頭の中にハルトが出てきた。 なんでだろう、何でハルトが出てくるの? 「コトネちゃん?」 だめだ、混乱してるからちゃんと言えない。 「ごめん宮崎くん!なんでもない!」 私はそのままトイレに駆け込んだ。 なんで、何でいつも邪魔してくるの?ハルトあんたはなんで? 私は教室に忘れ物をしたことに気づいた。 教室に戻ったら、隣の教室から声がした。 「まだ帰ってないのかな?」 確か隣はハルトのクラス。 私は何話してるか気になって耳をすませた。 宮崎くんと男子の声?私のこと話してる? そして宮崎くんは「遊んであげてもいいかなー?」といった。 遊ぶ?それって本気で付き合うってことじゃないよね? 何それ最低。その時だった。ハルトの声がした。「遊ぶなら付き合うのやめろ!」 最後に何言ったかはよく聞き取れなかった。 でも私は今すぐ言ってやろうと思って隣の教室に行った。 そして宮崎くんに思いっきり言ってやった。「誰があんたみたいなブサイクと付き合うの?」 私はハルトの腕をつかんで教室を出た。 帰り道、私はすごい反省した。 私が「バカだよね」と言うとハルトは「確かに」と言った。 もう、何でこいつはいつもいつも。でも、そういうところがハルトらしいんだけどね。 「何であんたは頭の中でも邪魔するのよ。」 するとハルトはこう言った。 「好きだから邪魔したくなるんだろ?」 私は、一瞬で顔が熱くなった。だから急いで隠して「バカ」って言った。 それから私の頭の中はハルトになっていった。 ハルトは普通に私に話しかけてくるけど、私はすごいドキドキしている。 帰り道、ハルトは耳元でこうささやいた。 「スキだよ」 ハルトはいつも不意打ちでこんなこと言ってくる。 そんなの言われたら、好きって気持ち意識しちゃうじゃん。 このバカ。(笑)