短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
ありがとう、ナツ。
「…はぁ。どうしよう、これ」 ぼくの机の上には、白紙の原稿用紙と、万年カレンダーが置いてある。万年カレンダーによると、今日の日付は8月31日。夏休み最終日だ。…あとはもう察してほしい。 「……夏休みの思い出って…。特に何もしてないんだけど」 記憶を振り絞って宿題に取り掛かった。エアコンはついているのに、なんだか暑い。夏を象徴する蝉の声すら、なんだかイライラする。 「…もう!」 …夏「休み」なのに、なんでこんなことしなくちゃいけないんだろう。 「やったー!!」 夏休みの宿題が全て終わったとき、時計は0時を指していた。これなら、遊びに行ける。1時からと約束していたから。 「…お腹すいたし、カップラーメンでも食べようかな」 カップラーメンなどの保存食が入っている箱を漁っていると、箱の中から大きな蝶が出てきた。 「うわぁ!?」 ぼくは虫全般が大の苦手だったので、腰を抜かしてしまった。すると、蝶が綺麗な女の子になった。 「…え?」 ぼくが目の前で起こる現実とは思えないことに追いつけないでいると、女の子が微笑んだ。 「…やっとあえた」 女の子は風鈴のような可愛い声だった。女の子は、ぼくを抱きしめて、 「…おねがい。あそびにはいかないで。おにいちゃんがこっちにくるの、ナツ、いや!」 …ナツ、それは、生まれてからすぐに天国へ行ってしまった、ぼくの妹の名前だった。ナツは、それを言うと、消えてしまった。嫌な予感がしたので、やっぱり遊びには行かないと友達に連絡した。ぼくが行かないならと、みんな遊びには行かなかったそうだ。 1時、ぼくの家の近くの交差点で、交通事故が起こった。車と車が衝突したんだ。奇跡的に、怪我人はいなかった。けれど、ぼくが遊びに行っていたら、巻き込まれていただろう。考えただけでゾッとする。 「…ナツが守ってくれたんだね。車に乗っていた人たちも、友達も、ぼくも」 そう思わずにはいられなかった。
眼鏡
─これ、君の? はい、もう落とさないでよ? 君は半笑いで眼鏡を渡してくれた。 こんな地味で、眼鏡を掛けて、 ザ・陰キャって感じのアニオタな私 そんな私に優しく声をかけてくれたのは 何故? だって君はいつも冷たくて怖い感じで 近寄りがたい雰囲気 なのに…なんで私には優しいの? まさか、…… まさか……! 私と、友達になりたいのかな?! 今まで友達が居なかった私 そうだったら、嬉しいな…! ──これは、友達から始まった、 私たちの恋愛の物語───
面白い神・・・?転生・・・?
ん~ここどこ?今私寝てて・・・ ?「おや、起きたか」 私「ちょとまて誰?!なにこのひげもじゃ不審者!なに急に?!」 神「失礼な!不審者ではない!わしは神であるぞ!」 私「髪?紙?どっち?」 神「神じゃ!!!」 私「・・・ひげ、剃った方がいいよ。モテないよ」 神「わしのチャームポイントじゃ~!!!」 ・・・神ってこんなのだっけ? 想像と違うんだけど。なんかもっとかっこいいイメージ。 ・・・ そのあと、神とヘンなコントを繰り広げつついろんなことを教えてもらったのだ。 そして、私は転生することになった。 ちょっと待て、雑すぎん?((メタいこと言わないで。 ・・・ 神「今から転生させるからな」 私「ヘンなヤツにしないでよ?可愛い子にしてね。」 神「心配ご無用。めっちゃ可愛いもんね!」 ・・・神ってこんなのだっけ?(2回目) ビビビッ(転生した音((???) よし、これで転生したのかな? 体が軽~い! 今自分どんな感じだろ?ちょっと見てみよ。 そういや・・・鏡ないな。 そこの水たまりでいいや! う、わ。神、やりやがったな。 人間じゃないじゃん!猫じゃん! おい!!!神!どういうことだよ! 神の声「かわいいじゃろ?わし、猫大好きじゃ」 私 「違ぇんだよ!」 そのあと神と話し合いをして、私は元の自分の姿に戻ることが出来た。 起きると普通に自分の部屋のベッドに寝ていた。 たぶん夢だったんだろう。 私は神様がその姿を見て微笑んでいることも知らずにいつもの生活を始めた。 終わり 夢だったのか夢じゃないのかよく分からない物語です。 深い意味はないのであんまり深く考えないでください。 小説初投稿です。 誤字脱字、あったらすみません。
変わらない日常
ホラーです。 人によっては怖いと思う描写があると思います。 学校行きたくねーっ!!! 代わり映えしない毎日、もううんざりだ。 なんで学校行きたくないかって、毎日同じ授業やって、毎日同じやつと同じ遊びして、毎日学校行って、気付いたら寝てて、気付いたら起きてるんだ。 同じ日々。いつからこうなったんだっけ。 やっぱり学校に行きたくない。けど、行くしかない。なぜかはわからないけど、行くしかないんだ。 昨日も同じことやって、昨日、昨日、あれ、昨日ってどういう___ 昨日も同じ授業やった。なのになんで今更やる必要あるんだよ。周りも普通に受けてるし。 数学の授業は僕の苦手分野だ。毎回同じ授業にしか見えないし、難しい。 それに、休み時間もつまらない。 ・・・そう、なんで昨日も同じ授業やったんだよ! あれ、 けど昨日って いつだっけ? けど僕がさっき見てたのは___ 普段なら天国であるはずの休み時間、僕は誰からも遊びに誘ってくれなくなった。あの日々が遠い過去のようだ。 あんなに近かったのに。なぜか遠く感じてしまう。 ・・・ええと、あ、ま、まあいい。僕は一人で遊べるから。 最近のマイブームはお絵描きだ。まあ、ちょっと痛いかもしれないが、目に見えるものを書いているだけだし、しょうがない。 周りの研究者たちに囲まれている絵、それを見る脳。 ん?俺が見ているのは教室なのに、俺が見えている景色は、あれ、一体、___ あれ ここは 「博士、被験者の脳が活性化状態になりました。」 「なんだと? すぐにα型電磁波を流せ!記憶処理もだ。あとはマイニチプログラムの異常もチェックしてくれ。」 「なんだか今日は多いですね。過去最多です。」 「ふむ、ではエンジニアに非活性機構を見てもらおうか。とりあえず今はマイニチプログラムに異常がなければシャットダウンを頼む。」 「了解しました。」 なにいってるんだ ぼくは ぼくの 「異常ありませんでした、おそらく非活性機構に異常があるものだと思われます。」 「よろしい。では、シャットダウン後、再起動を頼む。」 いやだ やめろ やめ___ 「彼の夢が、そう長く続かないように祈ろう。それまでは、この幸せな夢を見てもらおう。あと1年で、死者蘇生技術が実現しそうなんだ・・・」 えっと、なんだったか・・・ そうだ、確か、教室で絵を描いてて、気付いたら寝てて・・・そうだ、じゃあ夢か・・・ はーあ、代わり映えしない毎日。やっぱり、やっぱり、 学校行きたくねーっ!!!
私の初恋の相手は、、。幽霊だった!
私は未来(みく)。 私は除霊する力があるらしい。 だからたまに霊と人間をまちがえる。またあったんだ。 今日学校で火事があったの。その火事現場に入っていく男性がいた。 火事の中に入っていった。その男性を抱えたとき意識がとぎれた。 次気がついたときには、病院にいた。そこに男性はいなかった。 すると美咲(みさき)が 「ねぇ、どうして陽葵は火の中に入っていったの?」 美咲にも霊感があった。 「あのね、火の中に人がいたから…。」 「うん、いたよね。本物に似てて、、。未来じゃあ助けたくなっちゃうよね。」 「うん、」 「まぁ、先生が数日間だけ入院しとくってよ。お母さんは”未来はそういう子だから。お母さん、、。心配しちゃうでしょ、、!” って言ってたよ」 「うん、、。」 俺は伊織(いおり) 1か月前に○された。今の火事現場の中で。 彼女が来て俺をだいた後倒れた。 きっと見まちがいだろうって思ったけどこんな俺を守ってくれる子、、。 傷を癒やしておこう、、。これでおさらばだ、、。と思ったがどうしてもついていきたくなった。 …未来ていうんだ。未来って優しい、、。ダメだ!俺!好きになったらあっちに行かないといけないんだぞ! でも、この気持ちは止められなかった―。 もう!お母さん心配しちゃうんだから!」 「ごめんって、お母さん。」 「でも、未来は昔からそうよね。」 「うん、」 「そんなお母さんは未来のこと好きよ。」 「うん、」 「じゃあ、お母さんはお買い物行って来るね。」 「うん、」 もしかすると私、あの子好きなのかな。 だいたときどきどきしたから、、。 「ねぇ、未来ちゃんってキミ?」 「うん、」 「前のやつ、ありがと。」 「ううん、なんともないよ。」 「でも、未来、怪我してる。」 「いや、そんなことないよこんな怪我。」 ギュッ 「ダメだよ、まず、自分のこと心配しなきゃ。」 「…、」 「あとな、俺さ、未来のこと好き。」 「…え…?」 「未来のことみてたら両、思いなのかなって。」 「うん、私も好きだよ、!」 もう消えかかってきた。 「僕の名前は―伊織って言う。」 そして消えた。 「うっぅぅ…。伊織…消えないでよ、、。」
さようなら。
キキーっという金属が擦れるような音がした直後、ドンっという音がして、痛みと同時に、自分の体が見えた。 痛みは、消えていた。 私の体から、赤い何かが出てきている。 子供がバイクに轢かれたぞー!という大声でそのことに気づいた。 私、千伽瑞希は、高校三年生の、9月25日、死んだ。 今日は、彼氏の透と付き合って一周年のデートの日だったのに。 そんな。そんなそんなそんな。 私は、必死に自分の体に自分を叩きつけた。何度も何度も。 ダメだった。体に入れることは到底無理で、ただすり抜けるだけだった。私は、思わず泣き崩れた。それでも当然、誰も慰めてはくれない。 ……視線に気付いたのは、先のことだった。 暗くなり、皆が私が死んだ場所からいなくなって、私もふらふらといろいろな場所を漂っていた時、あの、と声をかけられた。 どうせ私に話しかけていない。 そう思ってまた進もうとした。 「ねえ!瑞希さん!」 一瞬、夢かと思った。だって、私は幽霊なのだから。 思わず指で自分を指差すと、その子は大きく頷いた。 「ねえ、名前、なんで。」 「クラスメイトのこと、忘れてしまいましたか?」 そうだ。この子は、川田御里。クラスメイトだ。 何となく近寄り難い雰囲気、いや、大人しいイメージがあって、話したことがあまり無かった。 「どうして、私が見えるの?」 「霊感です。事故にあったんですよね?」 今度は私が頷く。 もう広まっているのか。 と言うか、何の用? 私の心を読んだかのように、御里が言う。 「私は、事件当日に瑞希さんが泣いているのをみて、成仏してあげたいと思ったんです。」 「ええ、待って待って。まだ四十九日経ってないと思うんだけど?」 「たちましたよ。太陽の元にいる間、幽霊は記憶をなくすんです。だから、少ししか経ってないと感じるんだと思います。もう五十日は経ってますよ。」 そうだったんだ。私は、成仏できていない幽霊。 幽霊の存在自体信じていなかったので、なんだか客観的に感じるが、自分のことなんだ。 「どうしたら成仏できるの?」 「あなたの未練を叶えたいんです。」 それなら、すぐに思いつく。 「透に、会いたい。話がしたい。」 そしてその後、死んだ日は、透との一周年のデートだと伝えた。 でも、そう簡単に、透が信じるだろうか?それも伝えると、御里が言った。 「普通、人は幽霊の存在を信じない。でも、頑張ってみます。」 でも、ひとつ疑問が浮かんだ。 「私、太陽に当たると一時的に消えるんでしょ?そしたら、伝えるの夜になっちゃうよ。」 「一日中、建物の中などに、影になるところにいればいいんです。」 そうか。太陽に当たらなければいい。そして、私は、一日中日の当たらない空き教室で待っていてと言われた。 喜ばしいことに、誰も使っていないからか、教室内は涼しかった。 教壇の上で飛び跳ねて遊んだり、机の上に座ったりと、男子たちがやるような事をして、一日を潰した。 放課後。 ついに、その時がやってきた。 ガラガラとドアが開き、透と御里が入ってきた。 御里はこちらに近づき、ひそっと言った。 「説得はしておいたから。しゃべりたいことは、私が伝える。」 良かった。せっとくできたんだ。 私は、喋り出す。 伝えたいことを、全て。 「信じてくれてるかどうかは分からないけど、聞いてほしい。私と付き合って、一周年の日だったのに、一緒にいられなくて、ごめん。私は死んじゃったけど、透は悲しまないでほしい。透といられて、本当に、楽しかった。本当に本当に、ありがとう。」 御里が、それをそのまま繰り返し、話し合える。 数十秒間、静かな教室に、沈黙が続く。 「話はそれだけ?」 「「えっ、」」 御里も驚いたようで、声が重なった。 「俺が、バイクで瑞希轢くように友だちに指示したんだわ。好きな人できて、邪魔だったから。」 そん、な。 透は、続ける。 「俺がお前を、殺した。」 今までの笑顔も、楽しかった思い出も、全て嘘だった、なんて。 どうして。 でも、心残りのことも、すべて言い終えたからか、理由を聞く暇もなく、空に向かって、ものすごい勢いで押し出される。 抵抗する暇もなく、一瞬で天井までいく。すると、微かに、透の声が聞こえた。 「じゃあな。お気の毒様。」 最後に見たのは、不敵笑みをした、な、透の顔だった。 理不尽だ。こんなの。 「嫌だっ!」 私の叫び声が、青空の中を、無慈悲に響き渡った。 初めて書いたバッドエンドです!辛口NG!
帰ってきたよ。(感動系)
ある一軒の家。 星がキラキラ光る夜。 一匹の黒い野良猫が、あたりをうろうろしていた。 「ミャーオ」 年を取っているようだ。 黒猫の目には、キラキラと光る星が、空いっぱいに見えていた_。 その頃。_ 一人の若い娘が、お裁縫をしていた。 とても悲しそうな表情をしていた。 娘のいる家の扉には、「花柄の首輪をした黒猫を知りませんか」と、 張り紙が貼ってあった。 黒猫の目に映った星が、黒猫には、ふかふかのタオルに見えた。 黒猫の目に映った星が、こんどは花柄の首輪に見えた。 ジャンプしてみると、黒猫の目には、ランドセルを背負った女の子が見えた。 黒猫は、女の子に撫でられていた時のことをかすかに思い出した。 黒猫の目の先には、一軒の家があった。 「ミャーオ、ミャーオ」 年老いた黒猫が鳴く。 中から、娘が出てきた。 「ミー!」 「ミャーオ」 娘は涙を流した。 「ミー・・・。」 黒猫の目に映った女の子は、娘になっていた。 今日は、黒猫のミーが逃げてから、ちょうど十年目。 子猫だったミーは年を取り、女の子は立派な娘になった。 「大好きだよ。ミー」 娘は、少女のころと変わらないやさしい声で言った。 おしまい。
『悪の反対は?』
『悪の反対は正義』 なんて,何かの本で読んだことがある。 ・・・いったい,誰がそんなこと決めたのであろうか? 私は,そんな戯言より『悪の反対は悪』 とゆう戯言のほうが信用できるような気がした。 理由?そんなもんないよW? ただ,そんな気がしただけ, でも,今になって分かったんだ,それは, 『正 義 な ん て そ ん ざ い し な い』 とゆうことだけ, ・・・え?なんでそんなこと言うんだ,って? ―――例えば,虐めがおきたとするよ? 一人はもう一人を「悪」にする,でももう一人もその 人を「悪」にするでしょ?・・でも皆はそのどっちかを 『正義』にする,じゃぁ残りの人の『正義』はどこに行ったの? ―――それを反対にしてもそれは同じ事。 結局は人のどっちかは『正義』を捨てなきゃいけない。 ただ,それだけの話。 ・・・君は,『悪の反対』は何だと思う―――――――――――?
赤いチューリップ(※BL注意)
「うっ...うぅっ、うぐっ...」 こんな人気のない公園で泣いたって誰も助けてきてくれやしないのに。 いや、助けてくれない方がいいか。 こんないい歳した俺が泣いてる姿なんか見られたくない。 でも、苦しくて、苦しくて。 ああ、やっぱり、 助けて欲しいな 「大丈夫ですか?」 ...誰だ? すごく優しい声。 声がする方を見上げれば俺が座っているベンチの前で一人の青年が立っていた。 俺より少しだけ若いだろうか。 さらさらとしたまっすぐな茶髪、長いまつ毛、優しい目。 独特の雰囲気だが、綺麗な顔立ちだ。 そんな姿に見とれてしまいそうになり、思わず目をそらす。 彼はにっこりと微笑み、しゃがみこんだ。 「どうして泣いてるんですか?」 青年はそう聞いてくれたが、泣いてる俺はしゃくりあげることしかできない。 「うぐっ、うぅっ...」 「大丈夫、落ち着いて。俺、あなたが落ち着くまでここにいますから」 「ひぐっ、いぃ、よ、ほっとけ、よ、おれなんかっ...」 「ほっとけないですよ。俺で良かったらお話聞きます」 「うっ、うぅっ、きい、たところでっ、きもちわるがられるだけ...っ」 「そんなことないですよ、全部受け止めます」 嘘だ。まだ聞いてないからそんなこと言えるんだろうけど、 聞いたら引かれるに決まってる。 いいんだ、もう、疲れたんだ。 これ以上俺を変な目で見られたくない。 頼むから、ほっといてくれ。 そんな心の声とは裏腹に、大きな手が俺の背中に乗せられ、ゆっくりとさすってくる。 その手はあまりにも、悲しくなるくらい、優しくて。 俺はただ泣き続けることしかできなかった。 「...落ち着きましたか?」 泣いていた俺を、彼はしばらく見守った後、そう呟いた。 「っうん...ごめんな、俺なんかのために」 「いいえ、いいんです。それより、 何があったか、話してくれますか?」 俺は思わず首を横に振る。 「...言っただろ、気持ち悪がられるだけって」 「はい。でも俺は、そんなことないとも言いました」 彼はそう言えば、まっすぐな目で俺を見てくる。 ...分かったよ。降参。 軽くため息をついて、口を開く。 「言うけど、気持ち悪いと思ったら何も言わずに立ち去れよ」 「分かりました。そんなこと絶対にしませんけど」 俺は覚悟を決めて口を開く。 「...俺、ゲイってやつで。昔付き合ってた男との写真が会社の同僚にばらまかれちゃってさ。そいつは俺がゲイなのも理解してくれて信用してたのに裏切られるし、次の日からは他の同僚や上司から視線が来るし、それで...」 声が震えてるのが自分でも分かる。 今、彼の顔は見れない。どんな顔してるのか怖いから。 「気持ち悪いだろ、ゲイとか。こんなの言ってやったんだから、お前もいい加減俺をほっとけ「そんなのできません」 「大体、何も気持ち悪くなんかないですよ。恋愛対象が男性なのはむしろ素敵だなあと思います」 「え...」 驚いた。絶対引かれると思ってたから。 ゲイが素敵だとも、言われたことはなかった。 「言ったでしょう、全部受け止めるって。...辛かったですね」 そう言われて、思わず泣きそうになったが、ぐっとこらえた。 「...お前、優しいな」 「優しくなんかないですよ。あなたのことはこの公園で毎日見てましたから」 「え...?」 「俺、この近くでばあちゃんの花屋を経営してるんです。それで休憩中にこの公園の周りを毎日散歩してて、そこであなたを毎日見てました」 そういうことか。一瞬ストーカーかと思ってしまった。 「そこで今日はあなたが泣いていたから、思わず声をかけてしまったまでです」 「...そうか」 「何かあったら俺の花屋来てみてください。俺で良ければいつでもお話聞きますから。あ、あとそうだ。これを...」 彼はポケットに手を入れてがさごそしている。 「これ、良かったらどうぞ」 「...押し花...?」 「赤いチューリップの花びらで作った押し花です。お守り代わりに使ってください」 「ありがとう...?」 何故俺に花を渡すのか分からなかったが受けとることにした。 「赤いチューリップの花言葉...後で調べてみてくださいね」 彼はそう言ってその場を立ち去ろうとした。 「あっ、待って。名前...」 「名前ですか?小川葉真って言います。あなたは?」 「渡野...渡野修吾」 「修吾、さん」 名前を呼ばれ心臓がとくんと鳴った。 「また会いましょうね、修吾さん」 彼は優しく微笑み、向こうへ歩いていった。 ...心をわし掴みにされたような気分だ。 駄目だ。 駄目だ、こんなの。 これが、一目惚れ、なんだろうか。 思わず俺はかばんからスマホを取り出し、赤いチューリップの花言葉を調べた。 赤いチューリップの花言葉は、 『愛の告白』
花咲く春に。
桜の花びらがひらひらと舞い始めた頃、君と出会った。 初めて会った桜の木の下。 悲しいことや辛いことがあると、必ずここに来ていた。 「綺麗だね。」 あの日君が言った言葉が、君の笑顔が、昨日のことのように思い出される。五年も前のことなのに。 君は転校生だった。 小三の春にやってきた。 黒板に君が書いた 「日野優太」 という文字はすごく綺麗だった。 名前まで優しそうだな。と私は思った。 大きな瞳、さらさらの髪の毛。 服もおしゃれで、名前の通り優しい。 そんな君は人気者だった。 私なんか釣り合わないと思ってた。 「梨奈ちゃん!おはよー!」 と君に話しかけられるたびに胸が締め付けられるような気がした。 君と出会ってから五回目の春がやってきた。 桜が今年も咲いた。 私は中二になった。 君は小五の時に引っ越して行った。 引越しといっても、市内だが。 あの桜の木の下に君は今年も来てくれるだろうか。 私は来てくれることを信じて、とびきりのおしゃれをして桜を見に行った。 「あっ。いた。」 君は今年も桜を見上げていた。 今日あったら君に言いたいことがあった。 「久しぶり!元気にしてた?」 君は笑って、 「僕は元気だよ!梨奈ちゃんも元気そうだね!」 三十分くらい、学校のこととか、友達のこととかを話した。 「あのさ、ずっと言いたかったことがあるんだけど…」 私がそういうと、 「なあに?」 と返してきた。 「私、ずっと君のことが、優太くんのことが好きでした。その…付き合ってくれませんか?」 ………。 気まずい沈黙が一分ほど流れた後、君は 「ごめんね。梨奈ちゃんの気持ちには答えられない。」 「そっか。じゃあ私は帰るね。さよなら。」 春に始まった恋は、春に終わりを告げた。
メダカのあんちゃん
あの日私はありがとうと君に伝えたかったんだ。 6月の初め。君は私をおいて行ってしまったんだ。 あの日少しでも早くベットから起きていれば一緒に入られた時間が長かったのかな。 水槽に沈んでいる。不安が頭をよぎったんだ。 その日から私は後悔を繰り返していた。 気づいてあげられなくてごめんなさい。私がもっとしっかりしていればよかったんだ。もっと一緒にいたかったよ でも2週間が立って気づいた。 私が君に言わなきゃいけないのはごめんなさいじゃなくてありがとうなのではないだろうか 今まで一緒にいてくれてありがとう。これからも見守ってね。あんちゃん
親友のかくしごと。
「ねえ、心羽(ここは)ちゃん、聞きたいことがあるんだ。」 晴れた日の午後。 中学一年生の佐原菜胡(さはらなこ)は、 自転車を押す南心羽(みなみここは)に声をかけた。 「昨日、心羽ちゃんとしゃべっていた男の子は誰なの?」 「説明しにくい・・・というか・・・。」 菜胡は、昨日、心羽が知らない男の子としゃべっているのを見た。 ずっとそのことを考えていたのだ。 栗色の綺麗な髪に、海色の透き通った瞳が印象的で、遠くからでもわかるぐらいかっこよかった。 「もしかして、彼氏?」 「そ、そんなわけないじゃん!」 怪しい。 「かくしごとされるのは悲しいなぁー・・・」 わざとそんな風に言う。 「ほんとに、説明できないの!」 本気で言っているようだ。 「ごめんね・・・。」 「じゃあ、もう、帰るね。」 心羽は、いつもより早く帰るようだ。 「なにか用事あるの?」 「う、うん。」 怪しい。 私は、心羽を追いかけることにした。 心羽は、公園の方へ向かう。 そこには、昨日見たあの男の子がすわっている。 心羽は、男の子の方へ行く。 「やっぱり彼氏じゃん!」 私は、木の陰から出て言った。 「え・・・?」 心羽は、わけがわからないといった表情でこっちを見る。 「晴(はる)くんは、彼氏じゃないよ・・・。」 「え?」 心羽が手に持っていたのは切れたカバンのヒモだった。 「これ、直してもらおうと思って・・・。」 「そ、それぐらい・・・私に言って!」 「菜胡に言ったら、晴くんに迷惑かかるでしょ。」 私と心羽は同時に笑った。 「親友だもんねっ!」 おしまい。
愛
太陽の照りつく朝。 私の名前は結藺 私は小学二年から一目惚れしていた男子がいる。 名前は海斗 皆にモテられている その一人だ 私は趣味がダンス 苦手だが毎日練習している。 それは彼と付き合うためだ。 彼が好きな人はたくさんいて今にも取られそうな状態。 痩せていないと付き合えないかと思っていた。 今は中2だ。 簡単に痩せられる方法を調べたら、 ダンス が出てきた。 趣味がダンスだから、 一人でよし!!っと微笑んでいた。彼と仲良くなったのは夏休み。 公園で仲良しの女の子と遊んでいた頃。 彼は男子と鬼ごっこを。 足の速さに一目惚れしたんだ。 それで絡んで仲良くなった。 その内どんどん年月を過ぎてその今が中2。 でも体育の授業で足を骨折してしまった。 これからどうしよう。 彼が私の方に近づいてきて、 大丈夫? と声をかけてきた。 胸がドキッとした それから高校になり、 彼はこう伝えてきた。 中学の頃から好きだった。 良かったら付き合いたい。 顔が赤くなった。 あまりの衝撃で叫んでしまった。 チャイムが鳴った。 彼は後で話そうと。 昼休み。 彼から廊下に連れされられた。 好きだ。付き合おう。 私は 私でいいの!? と微笑んだ。 彼はあまり話さず ほぼ無言だ。 その後私達は付き合い、 結婚した。 24の頃、出産した。 彼は泣いていた。 私も泣けた。 彼にありがとうと言った
とある少女の物語
その少女から目がはなせなかった なぜなら音がなかったから 騒音の中でもまるで音がなかったから しかも、少女は美しかった ととのった顔、白銀色のかみ 心ぱいになるほど白いはだ 少しふれたぢけで 壊れてしまいそうな繊細さ どれをとっても美しかった せめて名前を知りたいと思った だが、ふと目をはなしたすきに いなくなってしまった どうしてもあきらめきれず その少女を捜した だが、どんなに捜しても 見つからない あきらめて家に帰った 帰ったら泣いた 川ができるほどに もう生きた少女には 会えないから
初恋とブラック企業
「モブ、行こっか!」 「うん」 私はモブ、先月からこの会社に勤めることになった。 この会社はとても危険で、怪物を管理していて、人に化ける怪物や大きな怪物と戦わなくちゃいけなくて、人が死んでしまう可能性だってあるんだ。 そんな中、私は先輩に恋をした。 金髪のイケメン系男子!見た目に反し、優しい性格!1秒で惚れちゃった… でも…先輩に比べて私は、入りたてで弱くて…人のお荷物…でも!そんな私にも彼は優しくしてくれたんだ! そんなある日、会社のアラームがなった、「○○が、死亡しました」…え? ○○って、先輩の名前だ…嘘だ…彼は強くて… 考えるより前に体が動いていて、先輩の元まで走った。 「先輩!…はぁ…はぁ…先輩…?」 そこには先輩が立っていた、いつもと変わらない先輩、死んだなんて…間違いだったんだ…! 「先輩!」 「…」 「先輩…?」 違う、違う違う違う違う! あれは先輩じゃない! 怪物だ、先輩に化けてるんだ…! 「きゃぁ…!」 逃げなきゃ…なのに足が動かない…! 「助けっ、」 「うらぁ!!」 え…? 「はぁ…はぁ…大丈夫?」 「君は…?」 「私?私はミヅキ!昨日入ったばかりの新人さ!!」 「ありがとう…うっ…うぅ…」 「どうしたの!怪我した?私で守り切れなかったか…」 違う…先輩が死んだ悲しさと…自分より私を心配してくれる君の優しさが…嬉しくて… 「ほら!行こっか、モブ…先輩だっけ?」 「…うん!」 そうして私の初恋の人は儚く消えてしまったが…一人今度こそ喪いたくない人が増えたのだった… 「あ、ちなみに私、女だよ」 「え、嘘」 女だった
極彩色は甘美に
「…ーい、おーい!」 「ん…?って、うわっ!なんだよ、驚かさないでくれよ…」 「寝てたあんたが悪いんでしょ。次の授業、体育なんだけど。」 「嘘だろ!?早く言えよ!」 「だから最初からそう言ってんじゃん!ったく、あたし先行くからね」 そう言い残した彼女は、シューズ入れを振り回しながら教室を出ていってしまった。 入学してすぐ話しかけた彼女は思っていた以上に面白い人だった。月曜日はカルパス、火曜日はチロル、と曜日ごとに持ってくるお菓子を決めているようだ。そして毎回それを僕に渡してくる。お菓子を僕に渡すたびに満足そうな顔をするので断ろうにも断れず、ついつい受け取ってしまう。入学してから1か月ほどが経ち、体重が1キロほど増えてしまったのはそれのせいかもしれない。 「…授業、行くか。」 体育の授業はいつも億劫だ。そもそもスポーツが得意じゃないし、無意味にペアを組まされるところが特に嫌いだ。 「はい、お前ら整列できたか?今日は卓球をするからな。各々ペアを組んで取り組むように」 終わった。はあ、どうしよう、周りは続々とペアを組んでいる。そんな暗い感情を抱える僕に向かって、まっすぐ歩いてくる人影が見えた。 「あんた1人?」 「へ?」 「だから1人かって聞いてんの。」 彼女はやけに強気に話しかけてくる。 「まあ、そうだけど…」 「じゃああたしのペア決定ね」 「えぇ…?」 彼女は僕の手首を掴んでずんずんと進んでいく。 「でも、僕なんかでいいの?別に他の人と組んでもいいんだよ?」 「それだとあんたが困るでしょ。あんたが人と話してるとこなんて見たことないし。」 「それはそうだけど…」 周りの視線が痛いほど刺さってくる。周りの囁き声が耳をつんざくように聞こえてくる。だから嫌だったんだ。僕には1人がお似合いだし、彼女には僕じゃない誰かと一緒にいるのがお似合いのはずだ。 「なに?嫌なの?」 「いや、別にそういうわけじゃなくて」 僕が逸らした視線の先を彼女の視線が追う。 「…あーそういうことか。」 「な、なに言ってんの…?」 僕がそう言い切る前に彼女は、僕の手首をさらに強く掴んで体育館の外へ進んでいく。周りの視線の花道をくぐりながら。 「どこに連れてくつもりだよ!?」 「いいから!」 少し走ったあと、彼女は僕の手首を掴む力を緩めた。 「あんたさ、あたしと一緒にいるの、嫌?」 僕に背を向けて彼女はそう切り出した。 「そんなわけ、ないだろ」 「じゃあ!!」 声を荒らげながら振り向き、彼女はこう言った。 「なんで周りの顔色ばっかり気にするの…?」 「そ、それは」 「あたしと一緒にいるのが楽しいんだったら、周りの顔色なんて気にしなくていいでしょ!周りの顔色気にするんなら、あたしのことも気にしてよ!」 それから、長い沈黙が続いた。その沈黙を破ったのもやはり、彼女だった。 「ごめん、ちょっと、カッとなっちゃった。」 「僕の方こそ、ごめん。」 「今日はもう、サボっちゃおうよ。」 「…うん。」 そんな会話を交わした僕たちは、照りつける太陽の下をゆっくりと歩いていった。
いつかまた会えるその日まで。
いつからだろう。君のことを意識し始めたのは。 最初はただのコラスメートだった。 初めまして どうも~ 何このチャラいやつ。 でも、話していくうち君が良い人なのはすぐに分かった。 バカなのに礼儀がしっかりしてて。 君が休んだ時はやけに教室が暗くて。 よく話すようになって 君が私を頼ってくれるようになって、 本当に嬉しかった。 私が恋に奥手だからかな。 君は気づいたら他の子と恋人繋ぎして歩いてるって、噂が立ってた。 私のこの思いは勝手な思いだったの? 君がいつも話しかけてくれて キラキラした眼差しでこっちを見てくれるからてっきり、、 でも陰ながら君のこと、ずっと思ってた。 私が学校休まなきゃ行けなくなって、 一ヶ月後くらいに学校行ったら君とあの子が付き合ってた。 やっぱり私じゃダメっだたんだね。 時は過ぎ新学期に、 クラス別れっちゃった。 何でか気まずい。 また喋りたいのに。 でも後から聞いた。 君は私のこと好きだったんだって。 でもどうして私じゃなくて、、、? あの子から猛アプローチ受けてたんだね。 私が休んでなきゃ運命は変わってた? それとも残酷な運命のままだった? 君はもうあの子と付き合って一年半。 君とあの子は運命なのかな。 最後にもう一度だけ喋りたかった。 私の人生に彩りをくれてありがとうって でももう言うことすら出来ない。 卒業までに一度だけでも喋れるかな。 幸せになってね。 この地球上の誰よりも君の幸せを願ってる。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました❣️ 初めて小説を書いたので、下手くそですが、多めに見てくださると幸いです!
やっぱり、「そうだった」んだ。
ーオオカミは、泣いた。 ー泣いて、か細い声を絞り出した。 ー助けて、。 暗い夜の森。フクロウの鳴き声が響き渡る。 オオカミは、夢を見た。 甘い匂いに吐き気を催した。 お姫様ベッドの上、可愛らしい部屋に不似合いなほどに散らかったぬいぐるみは、悲鳴をあげているように見える。 薔薇色のガーランド、絵本、ドレッサー。 何もかもが甘くただれた匂いに包まれていた。 おもむろに立ち上がり、目を擦った。 すると、寝ている自分が見えた。一瞬。 もしかして、俺は夢を見てるんじゃないか。 寝る前の記憶をたどると、 疑念が、確信に変わっていくのが感じられた。 だけど、抜け出そうとしても、抜け出せなかった。 とりあえず、扉を開ける。 お城…だろうか。 横の格子に嵌まったステンドグラスが美しかった。 城をまわってみたものの、人の気配はなかった。人は住んでいないようだ。 大広間に向かい、ソファに座った。 埃が舞う。 どうしよう。抜け出せない。 現実に戻りたい。 と、考える。 ふと気づくと、女の子が隣に座っていた。 ここには人はいないはず。 なんとなく、「誰?」と聞いてみる。 女の子は、透き通った声で「ナナ」という。 「お母さんは?」 『いない。おじいちゃんとふたり」 祖父とふたりで住んでいるようだ。 「そっか」 話が終わってしまった。 後悔する。 女の子ーナナは、立ち上がり、向こう側に歩いていった。 と思うと、ハラハラと消えていった。 驚きのあまり、「えっ」と声が出た。 何、今の。消えた。 目を開けた瞬間、俺はベッドの上にいた。 現実に戻ったようだ。 ふいに右を向くと、ナナが立っていた。 驚いたものの、 「大丈夫だよ、ナナ」と話しかけると、 ナナは微笑んで、たんぽぽの綿毛みたいに消えていった。 やっぱり、「そうだった」んだ。