短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

愚者

「可哀想」なんて上から目線の同情を述べる愚者が俺は嫌いだ 屁理屈を言う愚者も嫌いだし、自分の気持ちも言えない愚者も嫌い。 今日、友達が殴られている所を見た。「可哀想」なんて思いながらその光景をずっと見ていた。 友達と目が合って助けを求められたけど関わりたくないからその場を去った。 数時間後、友達が凄い顔をしてこっちに来た。 『何で助けてくれなかったの?』「別にいいじゃん、これ以上関わりたくなかったし。」『何で?』「面倒だから」「まずさぁ、助けようが助けまいが人の勝手じゃん。それをお前が何で口出すわけ?」『…は?何でキレてるの?しかも屁理屈だし。』そう言って友達はどっか行った。 『ねぇ、どっちがいいかな?』どっちでもいいよ、なんて言える訳もなく「んー…どっちでも似合うよ!」と嘘を言う 『えー、私的にはこっちがいいかなあ』じゃあ聞くなよ「あー確かに…」 結局は自分の気持ちも言えずじまいだ。 本当は俺が愚者なのかもしれない。 人の事を散々言っておきながら自分も同じ事をしている。まるで愚者だ

短編小説みんなの答え:1

四感覚で、愛してる。

『今日はね、庭に蝶が来ていますよ!多分モンシロチョウ、でしょうか?』 嬉しそうな、妻の声が聞こえる。 きゅっと繋がれた手がブンブンと振られていて、彼女が、無邪気に笑っている顔を思い描いた。 俺は、目が見えない。 15歳の頃、兵士をやっていた時に。敵兵の刃が俺の眼球を掠め、真っ二つに引き裂いたんだ。医者は手を尽くしてくれたのだが、割れた眼球が元に戻る事はなかった。 あの時、どん底まで堕ちてしまった俺を、真っ暗な闇の中から救い上げてくれたのが、妻の蓮夜(はすよ)だった。 彼女に出会ったのは盲目になってからだから、俺は、妻の顔を知らない。 でもきっと、蓮夜の優しい温もりは、俺が一番よく知っている。 彼女から漂う、花のような甘い匂い。衣擦れの音、繋いだ手の感触や、抱きしめた時の柔らかさ。その心臓の音、血の巡りですら、俺にははっきりと知覚できる。 それは、見えなくなってから感覚が鋭くなったせいか。はたまた、俺が彼女を愛しすぎているせいなのか。 きっと、そのどちらもなのだろう。 『・・・やはりお前は、美人だな』 らしくもない台詞をそっと囁くと、彼女は心音を少し速くして、へへ、と照れ笑いをする。そのままぐいっと腰を引き寄せ、細い身体を抱きしめた。 首筋に顔を埋めて、すぅ、と息を吸い込めば、彼女は、『ふふ、こそばいです』と、また照れ笑いをする。 視覚以外の、四つの感覚を全て駆使して。俺は、蓮夜を愛している。

短編小説みんなの答え:1

ヒュブリスの惧れ

抜かされていく。 自分の後ろから、誰かが来て、背中がだんだん見えなくなっていく感覚を、僕は飽きるほど知っている。 皆が水面から次々に顔を出すのに対して、自分はまるでおもりでも付けているかのように、奥底へ沈んでいく感覚を。 その息苦しさを。 僕は何でもいいから、誰かを抜かしてみたい。そう思っていた。 傲慢だと思われても、卑劣だと思われてもいい。這い上がって、誰かの上に立ちたかった。 そんな時、ある少女に出会った。ある日、僕の家路の途中にある公園で一人、じっと地面を見つめていたのだ。 歳は、13歳ぐらいだろうか。あまりにも無表情だったので、声をかけるのを一瞬ためらったが、夜遅い時間だったので 「も、もう夜遅いから、家に帰ったほうがいいよ。」 と言うと、少女はビクッと顔をこわばらせたが、その後 「なんで私に声かけたの」と言った。 危ないから、と言いかけてやめた。普段、女の子が夜遅くに出歩いていても、声はかけない。 でもこの少女は、何というか、自分と似ているような、同じ苦しさを知っているような気がしたから。 声をかけずにはいられなかった。 なんと言おうか迷っていると、少女は言った。 「お兄さんは、」 「私とおんなじ目をしてる」 僕は目を丸くした。と同時に、こう思ったのだ。 ああ、やっと、分かってくれる人がいた。 人というのは、同じ同胞(にんげん)がいると、苦しさも紛れたように感じるのである。 それから、僕たちは毎週金曜日、同時刻、21時に公園で集まることにした。彼女自身も、18歳の僕といれば安心だと言う。 何より彼女との会話が楽しみだった。23時以降は流石に補導になるので、それまでには切り上げるのだが、そのことも、僕にとっては惜しかった。 ある時、僕は思い切って彼女に、自分の傲慢な部分を話してみた。 すると彼女は 「じゃあ、一回私を抜かしてみたらどう?」 と言った。「え?」と聞くと 「私ね、もうすぐ初めて人を抜かすことになるの。今までは抜かされてばっかりだったんだけど。でも、いざとなるとやっぱり怖くて。あなたが望むのならば、交換したいなって。」 「い、いいの?」 「もちろん。あなたは私なんかよりも“抜かす人間”になるべきだよ。」 胸が高鳴った。ついに、ついにこの時が来たんだと。自分が、誰を、何で抜かすのかは疑問に思ったが、そんなことはどうでもよかった。喜びと、彼女に対する感謝しかなかった。 次の週、いつものように集まると 「実は、明日抜かすことになったの。」 と言って微笑んだ。その微笑みをいつまでも見ていたい、と思った。 「ところで、誰を抜かすことになるの?」と問うと 「みんな」と彼女は笑顔で言った。 今日、僕は“みんな”を抜かす。あの苦しみからやっと解放される。 付けていたおもりから今解き放たれ、一気に追いつく。 そのまま水面を突き破り、高く、高く―――― 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。意味が分かりにくいかもしれませんが、分かったうえで、もう一度読んでくださると、更に楽しんでいただけると思います。拙い文章ですが、ご評価、ご指摘いただけると幸いです。ありがとうございました。

短編小説みんなの答え:0

このまま溶けそう

私はOL。皆川美姫。(みながわ みき)普通のOL。でもすごく寂しいOL。だって24年生きてきて初チューもまだ。付き合ったことすらない。 そんな私にも好きな人がいる。同じ課の坂下真央(さかした まお)先輩。 先輩はすごい。顔はタレ目にふっくらほっぺでめちゃくちゃかわいくて、肌が綺麗でスタイルが良い。笑顔が本当に素敵。言葉が綺麗で頭が良い。みんなから信頼されてて上司からの期待もすごい。去年同じ課のみんなでカラオケに行ったときは歌がすごく上手だった。話も上手。新人の私に分かりやすく色々教えてくれたのも先輩だった。好きになったのもそのとき。何度も失敗する私に優しく教えてくれたから。 そんなある日、課長に「大きな仕事も一段落したし、みんなで飲みに行こう」と言われた。先輩は行くらしい。私も行く。絶対行く。平日は課長の都合で無理だから休日の夜、来れる人は店で集合とのことだった。 そこは雰囲気の良い居酒屋だった。課長が「まあ、気楽に飲もう。今日は全部俺の奢りだ!」と言った。 運の良いことに先輩と対面で座ることになった。顔を上げたら先輩が見えるなんて無理だ。耐えられない。 課長は先輩をすごく気に入っている。ずっと先輩に話を振っている。先輩は話すのが上手だからうまく答える。そして笑いが起こる。 この空間に居るだけでもう幸せ。ずっとこの時間が続けば良いのに。 でもなかなか落ち着かない。先輩の顔が綺麗すぎる。先輩の笑顔が、そのほっぺたが、かわいい。 耐えられない耐えられない。私はグビグビとお酒を飲む。 「・・・で、そのとき皆川さんもいたよね。皆川さん」 先輩が私の名前を呼んだ。嬉しい。でもなんだかくらくらする。頭が痛い。 「皆川さん?大丈夫?」 「皆川さん?」 みんなが私の名前を呼ぶ。 「・・・気持ち悪い」 そのまま私はトイレに行って全部戻した。 トイレを出ると先輩がいた。 「大丈夫?飲みすぎた?」 「あ・・・そうかもしれませんね・・・」 違う。いつもはこのくらい平気だ。友人には酒豪と言われている。 「お酒じゃなくて先輩に酔ったんです。」 なんて言えない。 「あの、私、もう帰ります」 そう皆に言うと 「僕が送ります」 と先輩が言った。 「え!良いですよ・・・自分で帰れます」 「俺もそろそろ帰ろうと思ってたから良いよ」 そんな・・・2人きりなんて無理だ。 「さっすが~モテる男は違うねぇ」 「ヒューヒュー」 みんなが冷やかす。 「じゃあ、行こっか。ごちそうさまでした」 「ごちそうさまでした」 私たちは店を出た。 「タクシーで帰る?」 タ、タクシー!?あんな狭い空間に運転手除いて2人で!? 「それとも歩く?」 あ、歩くってどのくらいの距離で!?どうやって歩けば良いんだ!? 「え!あ、えっと・・・」 どうしようどうしよう。 「皆川さん」 自分の名前を言われた・・・なに・・・? 「顔、赤いけど大丈夫?やっぱり飲みすぎた?」 「ひゃ!」 先輩の手が私の頬に触れた。 「あ、ごめん。嫌だよね」 違う違う違う違う違う!全然嫌じゃない! 先輩の手はすごく綺麗だ。ゴツゴツしてなくて、指が細くて爪の形も綺麗。全部全部綺麗。その手が自分の顔に触れたら、誰だってドキッとする。 「あ、アイスでも買う?そこにコンビニあるから行こっか」 私はうんうんとうなずいた。喋るなんてハードルが高すぎる。 私と先輩は2人ともチョコの棒アイスを買った。私が先輩と同じものにしたのだ。お金は先輩が払ってくれた。公園のベンチでそれを食べる。 「美味しいね」 先輩はニコニコしながらアイスを食べる。私もつられて笑う。 ほてった体がアイスで冷えていく・・・。 「皆川さん」 名前を呼ばれて冷えた体もまた熱くなった。 「な、なんでしょう」 「下の名前、『みき』だよね?」 はっ!下の名前覚えてくれてる!呼んでくれた!はあああああ! 「あれ?間違ってる?」 「合ってます合ってます!みきです!美しい姫で美姫です・・・」 自分で「美しい姫」と言ってしまった。恥ずかしい。 「これからさ、仕事関係ないときは美姫ちゃんって呼んで良い?」 「は!はい!ぜひ!」 み、みみみ美姫ちゃん!?美姫ちゃんって呼んでくれるの!? 「俺のことも好きに呼んで良いからね。仕事関係ないときは」 ままま、まさか、え?これは夢?夢ですか? アイスを食べ終わると、先輩は棒をアイスが入っていた袋に入れてカバンにしまった。ポイ捨てしないって当たり前だけど、ちゃんと持ち帰る人を見るとキュンとする。私も食べ終わってちゃんとカバンに入れた。 「よし、じゃあ歩いて帰ろう!美姫ちゃんと話したいことたくさんあるし」 美姫ちゃんと呼ばれてビクッとする。ああ、ダメだ。このまま溶けそう。アイスは溶ける前に食べたけど、私が溶けそう。

短編小説みんなの答え:0

パイをπに

「妹たちよ。兄にホワイトデーのお返しを教えるのだ」 中学三年生の喜代(きよ)と桜花(おうか)は本を閉じて面倒臭そうに俺を見上げた。 俺たちの両親は一言で言って軍事オタクである。俺の名前は戦艦の大和に由来しているし、桜花とは悲しいことに特攻隊の兵器の名前である。暴走した軍の狂気の結晶。 一応、俺の名前には精神的に強い男になりますようにという意味があるし、両親は逆の意味で、平和を願う、優しさに溢れた女性になりますようにという意味で次女に桜花と名付けたらしい。 喜代に関しては兵器関係無く、清い心を持った女性に育ちますようにと名付けられたらしい。 気が強く育った桜花が俺に聞いた。 「何?兄ちゃん。バレンタインでチョコ、もらったの?」 優しく、温厚篤実に育った喜代が 「適当に買ったら?チョコレート会社以外の企業の反撃の日だから、マシュマロや、キャンディー、クッキー辺りでいいじゃん」 普段、我が家の中で一番まともで優しい喜代が面倒臭そうに言う。 まあ、それも仕方ない。 中三になってまで高校二年生の不甲斐ない兄のお返しの相談なんか聞きたくもないだろう。 「ホワイトデーに喜代たちは何を貰った?」 桜花が、好きなアイドルグループの特集が組まれている雑誌を開いた。 「クッキー」 喜代が俺を気の毒そうに見ながら 「飴」 「全部、買ったやつ?」 「買ったやつ。兄ちゃん、その雑誌、見てみなよ。お返しには意味が込められてるの」 驚いた喜代に桜花が雑誌を渡す。喜代がページをパラパラとめくり出した。 桜花が続ける。 「もし、その子がジンクスとか占いとかに詳しいならマシュマロとかグミとかは送らない方がいいよ。兄ちゃん」 「お兄ちゃん、頭悪いからその子が頭が良かったら受験の時、勉強教えてもらえなくなっちゃう」 「ところで、兄ちゃんさ、その子のこと、好きなのかな?」 「さあ、どうだろうね」 「でも、推薦かAOで行くのかな?」 「そもそも、進学するのかな?専門学校に行くのかもしれないし」 「喜代は?私立だから高校受験は無いけど、大学は受けるかもしれないじゃわ」 「大学の方が良いかな」 キャハキャハと楽しそうに一卵性の双子は笑った。 他人事だと思ってやがる。 確かに、他人事だが。 俺は喜代から雑誌を受け取ると、座って読み始めた。 「亜美(あみ)は俺のこと、好きなのかな?」 双子の話がピタッと止まった。 「え……?」 「兄ちゃん……?」 そんなに驚愕しなくても。 鳩が豆鉄砲を食ったようとはこういう顔のことを言うんではなかろうか。 「朴念仁のお兄ちゃんが恋をしてる!」 「天変地異の前触れ!」 キャーっとたちまち騒ぎ出す妹たちよ。 俺はそんなに朴念仁だろうか? 「パイにする」 俺は雑誌を閉じて、立ち上がった。 「兄ちゃん。何でパイなの?」 分からないのか?桜花。 「三月十四日だからパイを食べようねという意味さ。円周率は3.14でしょ?πは円周率を表すだろ。桜花。君は理系だろ?」 「いやいや。そんなすぐに分からないよ。亜美さんっていう人は理系なの?」 「さあな。でも、もし、俺のことが好きなら申し訳ない。俺は亜美のことが恋愛的な意味では好きじゃないんだ」 翌日、俺は校舎裏で亜美にパイを渡した。 「大和(やまと)。義理だから。ありがとう。お返しをくれた。面白いじゃん。パイをπにかけてくれて」 そう言うと、亜美はパイが入った袋を右手に下げて踵を返した。

短編小説みんなの答え:4

頑張れば,できる。~自閉症の男子が中学受験に挑んだら~

僕は,小6の自閉症の男子だ。 僕は,難関私立中学のN中学を受験することになった。僕は,朝早く起きた。今日は,試験当日だということを思い出したからだ。僕は,朝ごはんと支度を終えたら,予め作っておいた「中学受験重要ポイント厳選ノート」を出発前に見直した。だんだん試験会場に近づいてくる。「じゃあ,行ってくるね。」僕は,勇気を出しながら,試験会場に入っていく。試験会場に着いて,しばらくすると,説明が始まった。説明する人は,「はい。説明は1回しかしないので,よく聞いて下さい。 ええ,まず,問題は,先生の合図が始まってから解いてくださいね。制限時間は,1教科1時間20分です。全部で4教科あります。終わったら,見直して下さいね。あと,絶対カンニングはしてはいけません。それでは,スタート。」僕は,真剣に話を聞いた。そして合図が入ったら,問題を解き始めた。僕は,ずらーっと並ぶ難しそうな問題を見て頭が真っ白になる。パニックになりそうだったが,問題をじっくりと考える。まず最初に算数はおうぎ形の面積からの出題だ。算数は,難しいな。僕は,頭をひねって考える。なんとか解けた。次に国語だ。随筆文の読み取りと小学校で習う漢字だ。国語は,得意教科だ。本は大好きだ。だから,大丈夫なはず。あ,簡単だった。今度は,理科だ。理科は,一部に苦手分野がある。でも,頭の中で実験動画を再生してみよう。理科も結構楽しいんだな。最後は,社会科だ。地名や歴史上の人物を覚えるのは苦手だが,資料を読み取ることは,得意だ。全部終わった後,母と一緒に帰宅した。合格発表を待つ。1ヶ月後結果が届いた。ぎりぎり合格だ。やったー。頑張ることの大切さを僕は,初めて感じた。中学生活が楽しみだ。(終わり) 面白かったですか?自閉症の男子が中学受験に挑むことを考えたフィクションです。合格を保証するものではありませんが,素晴らしかったですね。感想を送ってみて下さい。

短編小説みんなの答え:11

大輪の向日葵は、私だけを見てくれない

『君は太陽のような女性だね。僕は大輪の向日葵になって、君を見つめつづけるよ!』 そうやって私に笑いかけたあなたは、いつからいなくなったんだっけ。 あの日は、あなたがお弁当を忘れたから、届けに行っただけ。 でもあなたは、他の女の人とランチを食べていたよね。 にこやかに喋って、楽しそうに笑って。私と夕食を食べるときはいつも、黙ってニュースを見ているだけなのに。 ただの会社の人って信じたかった。 帰ってきたあなたに、 「お弁当忘れて行ったけど、大丈夫だった?」 って聞いて、返ってきた答え。覚えてる? 「コンビニ弁当食べたから」 って、嘘ついたよね。 決定的だったのは、あなたが出張って言って出かけて行ったとき。 久しぶりに一人だから、洋服でも買おうと思ってショッピングモールに行った。 そこには、出張のはずのあなたと、あの女の人がいた。 この間のように楽しそうにしていた。あなたは彼女に、可愛らしいワンピースを買ってあげていた。 私に洋服なんて、買ってくれたことあった? それから何回か浮気現場を見てしまったけど、堪えてた。 ……でも、もう無理。 そんな決断をした昨日を思い出しながら、あなたへの最後の言葉を綴る。 あなたへ 今までありがとうございました。あなたと暮らせて幸せでした。 浮気をされていたのは知っていたのですが、堪えられなくなったので、もう別れてもらいたいです。 勝手にごめんなさい。 離婚届、私の欄は記入をしたので、あとはあなたが出してください。 任せてしまってごめんなさい。 結婚指輪は置いていきます。申し訳ありませんが処分をお願いします。 お相手の方と幸せに暮らしてください。 最後に自分の名前を綴って、記入済みの離婚届の上に重ねる。 彼の苗字を使ったことに気づき、折角慣れたのにな、と思った。 結婚指輪を見ると、記憶の中の指輪より遥かにくすんでいた。長い間一緒にいたことを、改めて知る。 …何が駄目だったのだろう。 ため息をつきながらそれを外して、ペーパーウェイトのかわりに、二枚の紙の上に置いた。 ―――昔、向日葵と太陽について調べたことがある。 向日葵が太陽を見つめつづけるのは、花が咲くまで。 花が咲き誇れば東を向いてしまう。 太陽は変わらず照らしつづけてくれるのに、そっぽを向いてしまうのだ。 同じページに、大輪の向日葵の、花言葉も書いてあった。 『偽りの愛』 今思うと、あなたにぴったりなのかな。 …偽りでも、愛をくれてありがとう。 さようなら。 END 読んでくださりありがとうございます。楽しんでいただけたら幸いです。 花言葉をモチーフに小説を書くのが一つの夢だったので、書いてみました。 行間をあけてみたのですが、いかかでしょうか…? 感想やアドバイス、お待ちしてます。喜んで読みます!

短編小説みんなの答え:9

シダレザクラと偽り症。

桜の咲く季節になった。 私の学校には、シダレザクラがある。 ちなみに、私の名前も枝川“櫻”(えだかわさくら)。 学校では、性格全てを偽っていた。 わざと、無理して明るい子達に合わせて、安全圏に逃げていた。 本当は周りの子誰一人信じていないけれど。誰も信じない、それが私の本当の性格。 全てを偽る…それを私は“偽り症”と呼んでいた。 分かっている…私は、偽り症。 「じゃあねー、櫻!後で!」 「うん、待ってるねー!」 偽りの友達と別れ、シダレザクラの木の元へ向かう。 シダレザクラが私は好きなのだ。 花びらがたまに散る中、枝が垂れたシダレザクラの木の側でその花を眺めていた。 「シダレザクラ、好きなの?」 「!」 慌てて振り向くと、そこにはクラスメイトの白川スミレ(しらかわすみれ)が立っていた。 途端に私は“ごまかし”を始める。 「あー、スミレ!奇遇だねー!スミレもこの木好きなの??」 しかし私の偽りのノリに、スミレは乗らなかった。 長い黒髪を風に委ね、黙っている。 「…」 「スミレ?」 「ねぇ、櫻ちゃん」 その声は僅かに“哀れみ”の感情を帯びていた。  「櫻ちゃんって、嘘ついてるよね」 「違…っ」 「無理しないで良いのに」 「は?」 スミレはふふっと笑った。 「今、ちょっと本当の櫻ちゃんだったね」 どうしてスミレは私の本当の性格を知っているんだろう。 それを尋ねようとして振り返ったがスミレの後ろ姿が先の方に見えたので私は今日尋ねるのはやめにした。 翌日の放課後。 シダレザクラの木に行くと、スミレが立っていた。 スミレは花の様に美しかった。 「…スミレ」 「櫻ちゃん。」 「ねぇ、何でスミレは私のことを分かっているの」 それが知りたかった。 物語で読むような、後から『人外』なんて言われたら困るから。 「そんなの、当たり前だよ」 「なんで」 「だって、“ごまかし”が伝わってきたから。私、結構鋭いの。…後、知ってる? シダレザクラの花言葉って、“ごまかし”なんだ。今の櫻ちゃんだね」 シダレザクラの花言葉… “優美”や“美人”だけじゃなかったのか。 今まではその言葉に憧れてシダレザクラを眺めていた。 私とスミレの間を、春の暖かい風が吹いた。 「今の、私はごまかし…」 「櫻ちゃんもその憧れの花言葉になれば良いの。その気になればすぐに自分の殻は破れるよ」 そんなに簡単に殻は破れない。 「そんなの、無理に決まってる」 「どうして?」 …例え殻を破ってもその後さらに嫌なことが増えてしまう。 「駄目。破ったら私は私じゃなくなる」 「そんなことない。だって、あなたは“枝川櫻”なんだから。あなたが本当の櫻。 破っても櫻よ」 その言葉で、私の心が溶かされた。 私の心変わりは早いかもしれない。 しかし、私は前向きになれることが嬉しかった。 スミレの言葉は私の気持ちを僅かながら軽くした。 シダレザクラの花言葉を知った上でさっきまでの私に重なるその花に、愛着が湧いた。 暖かい風が、とても気持ちよかった。 多分、私が“偽り症”じゃあなくなり、みんなを心から信じる様には時間がかかると思う。 でも気持ちがその気になれば、何にだってなれるはず。 シダレザクラとスミレが、私をそう思わせてくれた。 花びら一枚を手に取り、私はそっと微笑んだ。 一年後、親友のスミレと私の前でシダレザクラの花は今日も綺麗に咲き誇っている。 完 こんにちは(*´∀`*) 花言葉系にハマったんですけど…うーん、変ですね(*´-`) 最後まで読んでくださってありがとうございました。 コメント下さればめっちゃ喜びます(*≧∀≦*) 辛口&タメ口OKです♪ 以上、昨日小説を投稿し忘れたもっけ飴でした笑 それでは~。

短編小説みんなの答え:2

『私の思いで』

私は藤波あかり18歳。私は、久しぶりに昔通った日向小学校にいった。今は夏休みで誰もいない、そんな中3年B組の教室に入った瞬間涙が滝のようにあふれでてきた。 【9年前】藤波あかり9歳。 私は今友達と帰っている、日にちは火曜日日ずけ7月15日・時間は4:29 まながいった「今日一緒に遊ぼうよ!男子たちも来るってさ~★」 (あ)「ごめ~ん私今日はピアノだから無理!また遊ぼうね!」 (ま)「OKOK!んじゃグッパイビ!」 (あ)「うん。グッパイビ~!」 あかりは急いで家に帰りピアノ教室に走って向かった。 「ギリギリセーフ!」 そのままピアノが始まり終わった頃にはもう6:30だった。「急いで帰らないと!」 あかりが走っていたとき『あかり~!』えっ、あかりは驚きながら後ろを見るとそこには仕事帰りのパパがいた。(パ)「あかり乗りな!」 (あ)「うん!ありがとうパパ♪ナイスタイミング~!」 私とパパは今日あったことを報告しあっていると家についた。 (マ)「お帰り~」 (あ・パ)「ただいま~!」 (パ)「あかり、話があるから座りなさい。」 急にかしこまったパパ。ままは顔が暗い。何を言われるのかわからない。心臓がばくばくしている。 (パ)「あかり実はな、パパは東京に転勤することになってな。あかりたちもつれていくことにしたんだ。」 (あ)「えっちょっと待ってよ!学校は?私は友達と離れないといけないの? 」 (パ)「。。。うんそうだよ。でも大丈夫だよ!東京でも友達ができるさ!」 (あ)「嫌だよ! (ま)「決まったのよ。しょうがない」 (あ)「。。。いつ?」 (パ)「7月20日」 (あ)「夏休み入る3日前じゃん!みんなにいつどうやって言えばいいのさ!」 (ま)「自分が言えるようになったら言っていよ。」 私は真っ青になった。もう嫌だ。 そして次の日(ま)「おは~!」 (あ)「うん。おはよう」 (ま)「えっどした!」 (あ)「うんちょっとね。。。」 その日はみんなの顔がみれない。 (男子)「どうしたんたよ!あかり」 (りか)「あかり。。。元気出しなよ!」 (あ)「また遊ぼうね。」 私はその場を離れた。みんな心配している。切り替えなきゃ! (あ)「みんなごめんねちょっと疲れててさ!顔洗ったから元気一杯だよ!さぁあそぼ!」 (ま)「ほんと?大丈夫なの?」 (り)「まなの言うとうり!大丈夫なの?」 (あ)「うん元気百倍倍!」 そうやって時間がずっと過ぎていった。みんなからもなんか一緒に遊んでくれない。ついにその日が来てしまった。 (先生)「え~、藤波あかりさんは今日で最後になります。」 私は終わりだ。もうみんなと遊べない。(みんな)「せ~のっ」『あかり寂しくなるけど元気でまた会いましょう!!』 (あ)「みっみんな!」 私は涙が溢れだし、寂しくなった。 (あ)「最後にみんなと遊びたいです!」(みんな)「な~いすアイディア!」 最後にみんなとぱぁ~と遊べた。 (あ)「ありがとうございました!」 私はみんなと笑顔でお別れをいった。 【現在】(あ)「また、みんなと会いたいな~。。。」シーンとしている。今みんなは何をしているんだろう? (???)「あ~か~り!」 えっ!私は後ろを見るとそこにはみんながいた。 (あ)「みんな!」 嬉しい会いかたをした。また涙が流れてきた。 (あ)「久しぶり」       【終わり】 どうでしたか?コメントお待ちしています!

短編小説みんなの答え:2

彼氏との出会い

わたしと彼氏との出会いを紹介します。 わたしの名前は「ひなた」、彼氏の名前は「優」。 わたしは、人生で1回も彼氏と付き合っていない寂しい女の子。 優は、イケメンでクールですごくモテモテの男の子。 朝休み ひなた「あっーーーー!今日も優くんはかっこいいな~。」 友達「付き合えばいいのに。」 ひなた「そんなことできたら、わたし死んじゃう~」 友達「勇気を出して優に告白したら?」 優「俺がどうかした?」 ひなた「なっ、何もないよ!」 友達「今日も輝いてるね~!優は!」 優「なんだよ。それだけかよ。」 優は、ほおを膨らませながらどこかに行った。 友達「告白するチャンスだったのに!」 ひなた「無理だよ!それに、話すだけで精一杯。」 優「じゃあ、俺から言う。俺と付き合わない?」 ひなた「へっ?」 優「嘘だよ。嘘。今の話してたこと全部聞いちゃったぞ~」 ひなた「好きってこと知られた?!」 友達「そうだね。」 ひなた「もうしょうがない!優のことは諦める!」 友達「いいの?」 ひなた「もう知られちゃったし。また好きな人探すよ!」 昼休み 優「なぁ。ひなた」 ひなた「なっ、何?」 優「放課後、屋上来てくれないか?」 ひなた「うっ、うん!」 放課後 優「朝休みに言ったこと覚えてるか?」 ひなた「えっ?!」 優「あれ、嘘じゃないからな。返事くれよ。」 ひなた「まっ、まった~。また嘘?」 優「嘘じゃない!」 ひなた「じゃあ、わたしと本気で付き合うつもりはある?」 優「あっ、あるよ!」 ひなた「やった!」 ひなたは優に抱きついた。 優「はっ、恥ずかしいだろ!ここに人きたらどうする?!」 ひなた「いいじゃん!」 こうして、わたしは優と付き合うことになった。 感想や意見を聞かせてください! コメントよろしくお願いします!

短編小説みんなの答え:5

【短編小説】黒に染まる

ごめんね、みんな。 私は自分の意見を貫きたい。 誰かに合わせるのはもう嫌だから。 自分の意見を言えば、周りと違う意見を言えば白い目で見られるこの世界。 どうしてダメなのか、それが分からなかった。 人間って酷くて弱くて脆い。 誰かが隣にいないとダメなんだよね。 1人じゃ行動できない人もいる。 そんな人達の気持ちが分からない。 自分だけの意見、ある意味の個性を大事にしないのはどうしてなのかって。 貫き通す事、Noと言う事、反抗する事。 難しいかもしれないけど、しないといけない事だから。 周りが白なら私は黒。 自分の意見を貫き通すのはそんなに悪い事なのかな。 世界は複雑すぎる。だからと言って、単純なのもダメな気はするけど。 ただ、協調性とかチームワークとかそういうのは1回置いて、 自分の声で自分の意見を出せたら良いなって思う今日この頃。 誰かに合わせる事無く、全員が対等な立場で、 意見を出せる世界であってほしいな。 私は今日も黒に染まる。 作者のブルーです。 感想・アドバイスをお願いします。

短編小説みんなの答え:0

対等なんて嘘だから

「あはは。これ、前にアニメ、放送されてたよね?これは四巻目。映像が綺麗で感動した」 私が読んでいた小説を見て、小鳥遊(たかなし)先輩が笑った。 「特に最終回の桜のシーンで私は感嘆しました」 「続きが気になるね」 「原作の小説ではあの二人は今のところ、付き合ってません。しかも、あまり描かれてないんです。短編集では春夏秋冬と一年の日々が描かれていて」 「えー」 小鳥遊先輩は肩を落とした。 その様子が大学三年生とは思えない。 小鳥遊先輩は私の思いに気づいているのだろうか。 明日言おう。 そう思って、私は先輩と別れた。 翌日、私は大学に用が無い日だった。授業が無いのだ。 近くの公園に先輩を呼び出した。 指定した場所で先輩は昨日話したアニメの原作の小説を読んでいた。 あれは三巻目。 先輩は私に気づくと、本を閉じて、軽く手を挙げた。 「先輩。好きです。付き合ってください」 先輩は困ったように苦笑した。 「付き合ってもいいよ。でも、好きになれなかったら一ヶ月ぐらいで別れる。それでも良い?」 「良いです。分かりました」 先輩はこくりと頷いた。 付き合って三ヶ月目。 私は不安だった。 先輩は私のことが好きなの?好きじゃないの? 元々、私たちの立場は対等じゃない。 私たちの仲を終わらせる決定権は先輩にある。先輩の気持ち次第で私の仲は終わる。もし、先輩が一言「別れよう」と言ったら私は素直にその言葉に従うしかない。先輩は無理に私と付き合ってくれてるようなものだから。図々しい女ならわがままを言うかもしれない。でも、私にそこら辺の分別はある。 私は先輩の電話番号を見つめていた。 携帯電話の画面をタップした。 少し待つと、先輩は出た。 もしもしも言わせず、私は言った。 「先輩。駅の南口に来てください」 「何?花(はな)ちゃん」 先輩は木にもたれながら私に聞いた。 「先輩。私のこと、好きですか?」 先輩が目を見開いた。 少し恥ずかしそうに言った。 「好きだよ」 え。 想定外の答えに私は面食らった。 「友達としてではなく……?」 こくりと頷いた。 「勘違いしちゃってたか。確かに、言わなきゃ分からないよね。好きだよ。花ちゃんのこと」 恥ずかしくなってきた。 不安がってた自分が。 先輩の言葉に。 「またお願いします……」 「何をお願いされてるの?僕は」 「何言えば良いか分からなくて」 照れ隠しで笑いながら、私はさりげなく先輩の手を握った。

短編小説みんなの答え:1

crazy chocolate

「 うわ、外さっむ。彩音のギャグより寒いかも 」 「 私のギャグは地獄の釜より熱いんだよ。寒いわけ無いでしょ 」 寒空の下、馬鹿馬鹿しい事を言い合いながら私は健斗と歩いている。北風に吹かれて寂しく見える公園の時計は午後六時を指していて、辺りは真っ暗だ。部活と勉強の両立で忙しくなった今、気が休まるのはこうやって二人で話して帰っている時かもしれない。 今日は男が一日中そわそわするイベント『 バレンタイン 』だったが、勿論健斗はチョコの一欠片も貰えていない。何回もロッカーを確認してはチョコが無いと騒ぎまくっていた。 そんな男女イベントから無縁の私は、やってんなぁくらいに横目でチラッと見ているくらい。基本的に女の子らしい事は苦手だし、可愛らしいとは口が裂けても言えないくらい男勝りな性格だった。 「 そんでさ、部長怖くね ? パスミスっただけで般若みたいな顔に 」 「 ではここで私からの問題です 」 「 いや、いきなり過ぎるだろ。バッタ並みに話飛ぶじゃんお前 」 話を遮りながらも、健斗にツッコまれながらも、クイズを続ける。クイズなんて出すつもりはなかったし、内容も適当だ。 「 マーブルチョコの表面のパリパリ、あれはなんでしょう 」 「 えっ、薄く伸ばした砂糖でしょ ? 」 即答かい。 「 へぇ...そうなんだ。じゃあ景品のマーブルチョコあげるよ 」 そう言ってマーブルチョコの筒を雑にガシャガシャ振りながら健斗に渡す。健斗はよく分からないといった表情で「 どうも 」と受け取った。 「 なんで答え知らないのにクイズ出したんだよ ? 」 「 さぁね。その時の気分だよ 」 本当はチョコを渡したいだけだった、なんて事は言えず、私はまた暗くて寒くて、でもほんのり暖かいような道を歩き出した。

短編小説みんなの答え:1

魔猫の運命

『それでも、貴方は要を救いたいのですか…?』  女神様は俺にそう問う  俺の意思は変わらない、女神様は反対するだろう 「俺はー…」  屋根付きの白ベッドに棚上の美しい花 状況から分かるだろう… 薄白いカーテンを横に退ければ 「…あ……、月彌様…」 青白に近い美白、ベッドに横たわる美形少女 白のネグリジェがよく似合う美人 彼女は吾妻要(あづまかなめ) 月聖様とは俺の事、月彌聖(つきみひじり)だ 「要、調子どうだ?」 「ええ、女神様かも知れません」 女神様…天に居る女の神、尼載恵姫(あまのえひめ) 八尾比丘尼の生まれ変わり娘と言われた要は 人魚肉を食べ永遠を生きた現,尼載恵姫に愛されている 八尾比丘尼に救われた尼載恵姫は、八尾比丘尼を殺害した 俺を恨み、嫌っている。 尼載恵姫が何故,俺を生かしているのか それは、八尾比丘尼…現,要と俺が交際中だからだ 「女神様は要が大好きだからな…」 「ふふふ、月彌様は心配性ですね…女神様がついてますから、  まだ…きっと死にませんから」 そう…吾妻要は不治の病にかかっている いつ死ぬか分からない中,恩人の為に尼載恵姫が 力を使い寿命を伸ばし続けたそうだ 尼載恵姫には感謝しかない 『…彌…月彌…月彌聖よ…目覚めなさい』 ある夜…睡眠中だった俺は尼載恵姫に囁かれ 天世界へ魂を飛ばした 「女神様…月彌聖、参りました」 白色の噴水から出た聖水に囲まれた天女玉座… 純白ドレスの女性がこちらを向く 『聖よ…貴方は調子に乗り過ぎです…要様を任せただからと  八尾比丘尼様を殺害した事は許されてません』 羽と同じ美しい白色の髪,先代から続く 天女の…カチューシャ?だろうか、飾り過ぎない姿 この世の者とは思えぬ程綺麗な女性… 天女神尼載恵姫だ 『私は貴方に真実を話すよう言いました  要様の為に私自身の全ての天女魔法を使うなと  要様に言われました…貴方が…』 『貴方が魔族だろうと…要様なら許してくれます』 尼載恵姫は真剣な声でそう言った 俺は魔族…魔女と黒猫のハーフ…魔猫だ 魔猫の自分が嫌だったから…要に嫌われたくなかったから 言わなかった… 『八尾比丘尼様の生まれ変わりだとしても  彼女は水に愛された人魚ではありません。  魔界森に要様を貴方が連れてきてしまったのだから  魔猫として守ってもらわないと…』 溜息をつきながら俺に話した 尼載恵姫は大好きだった八尾比丘尼を 失いたくなかった… 黒猫にはある力がある 未熟な者には出来ぬ魔法… 自分が黒猫から死を選べば最大魔力を放ち 天女の力に達する魔法を一度使える 魔女は人間になることができる 未熟な者は確実に死に…二分の一で人間になれる その時全ての魔力を異性に使わなければならない 愛する人に愛されなかった魔女…つまり、愛した人に 魔力を使う…ハーフならば要を救えるかもしれない 『貴方はただ人間になりたかったのでしょう?  要様を私に任せて貴方は天女魔法で人間になればいい  私達の事を忘れ、要様と同じ人種になればいいでしょう?  前の魔猫達もそれを願いました…  人間は時には逆らえない生き物…永遠を手にした私からしたら  羨ましいばかり…魔族も必ず死に辿り着く…  魔族と人間が恋愛感情を抱くのは覚悟がいります  数百年を生きる魔族は人間の死を見続ける…  要様は私の力では手に負えない。  人間になりたいのなら許可します…八尾比丘尼様の死で  魔力が減ってるのです。魔族一人…無駄に死なせたくありません』 尼載恵姫の言葉で俺は乱れた 要一人に魔族を欠かせたくない…要を助けたい 俺には罪悪感があった。家族に捨てられた尼載恵姫の 家族のような姫を殺してしまったのだから… 要や尼載恵姫…八尾比丘尼の為なら死は当然だ 要の為だけじゃなく尼載恵姫の優しさで俺は生かされてるのだ 『人間になれたり、要様の病が回復するかもしれない  逆に考えれば要様の病が悪化したり、  何もできずに死ぬかもしれない…八尾比丘尼様を  殺害したとはいえ、魔族…貴方達は家族だから…  危ない事はしたくありません。要様に命をかける程  彼女を愛してるのですか?』 何も声が出なかった…俺はうなずいた 『それでも、貴方は要を救いたいのですか…?』 女神様は俺にそう問う 俺の意思は変わらない、女神様は反対するだろう 「俺は…要を…命をかけて救います…」 2年後 『要様…お元気でしょうか』 「尼載恵姫…彼には感謝しています…  でも…彼の側で笑って他愛のない日々を過ごしたかった…」 尼載恵姫と会話した一人の娘は 人間を救って死んだ魔猫の名前を口付さんだ 吾妻要,八尾比丘尼

短編小説みんなの答え:5

【学校あるある】「道徳」

学校あるあるです! 先「道徳の授業を始めまーす!教科書30ページ開いて!」 A男「せんせーい!まだ配られてないでーす!」 先「A男のは、先生持ってるわ。ごめんごめん。」 B美「先生、○○で、あってますか?」 先「うん。」 ~15分後~ 先「C奈、D太、どうだ?どう思った?」 ――――――C奈の気持ち――――――― (げっ、別のところ見てたからわからん……何て答えよ…。) ――――――D男の気持ち――――――― (うわ、俺運悪…。C奈、なんかいってくれ…93ページ見てたからわからん…。) 先「C奈、D太、業間、職員室に来い。」 C奈・D太「はぁーい…(やだな。)」 smileだよ! どうだった? ため口OK! 感想待ってます!

短編小説みんなの答え:0

夢の中で起こったお話(少し怖いかも)

ある日の登校中の出来事だった。 ふとある違和感を抱いた。 前を見ても後ろを見ても右を見ても左を見ても音がしない。というか人も車もはしっていない。変だなと思いながら歩いていると50メートルほど先の角から人影が見えた。(よかったー!人がいた) と安心したが、その直後ぎょっとした。 服は所々破け、肌は不健康そうな紫がかった肌色で目は焦点があわず、意識がもうろうとしているように見えた。 その瞬間頭のなかで警告音が響いた。 (なにかがおかしい。早くこの場から離れろ!)という野生の勘が体を突き動かした。気がつくと周りを《奴ら》に囲まれていた。そいつらには心当たりがあった。よくゾンビと言われる姿だった。(これが夢であって欲しい)そう思いながら頬っぺたをつねったがしっかり痛い。マジかよ、もう、いいや。俺は腕を前にだし、噛ませてやった。ばりっと皮膚が破れた音がした後、じんわりと、でも確実に熱い『何か』が身体中に駆け巡っていき、俺はもうろうもしていた意識を手放した。 {チリリリリ! チリリリリ!} 「っは!っ、はぁはぁ夢かよ、よかった」 そういって俺はベッドからゆっくりと起き上がった。   夢で見た話?でした。

短編小説みんなの答え:2

思い出の形 ~温もりを求めて~

私の名前はくま。ごく普通の ぬいぐるみです。 私には心美(ここみ)ちゃんという 可愛いパートナーがいます。  心美ちゃんはとても優しくて、私も 心美ちゃんが大好きでした。 でもある日、心美ちゃんは  私と遊ばなくなりました。 私は暗い暗いどこかに閉じ込められて 一人ぼっちになりました。 『心美ちゃん…私のこと嫌いに なっちゃったのかな。』 心はないはずなのに、胸のあたりが 痛いようなモヤモヤっとするような 感じがします。 私が動けたのなら今すぐに 心美ちゃんに会いに行くでしょう。 でも、それを許されないのが ぬいぐるみなのです。 悲しくても、寂しくても、 忘れられてしまっても、 自分では 助けを呼ぶことさえも できないのです。 手を差し伸べてくれるのを ずっとずっと待っていることしか できないのです。 『あなたに会いたい…。』 私は、心美。今は中学二年生です。 小さいころの思い出ですか? そうですね…。 あれは、四歳のころ…。 私は四歳の誕生日にくまのぬいぐるみ をもらいました。 名前は『くま』。 これが一番しっくりくるんです。 愛くるしいほどに大きな目。 首元につけられた赤いリボン。 これでも、ちゃんと覚えているんですよ。 どこに行くのにも一緒で、 お風呂につれていって、お母さんに 怒られたこともあります。 それほど大事にしていたんです。 そういえば、もう何年も会って いませんね。五年くらいでしょうか。 今はどこにいるのでしょうか。 お母さんならわかるかもしれません。  「お母さーん。私が大事にしてた くまのぬいぐるみってどこにある?」 「押し入れの薄ピンクの箱に入ってたと 思うわ。」 私はその箱を開けました。そこには 少し色あせている私のくまがいました。 私は抱きしめました。 「長い間、ほっといてごめんね。」 あの日からどれだけの時間が過ぎた でしょうか。 眠り続けたこと 約五年。 久しぶりに光が差し込んできました。 『とうとう捨てられるのかな。』 そう思いました。 でも、その差し出された手には、 あのころと同じ温もりを感じました。 『心美ちゃん?』 その手は驚くほど大きくなっていて、 心美ちゃんは、昔 着せてくれた 『せーらーふく』って言う服を きていました。 『昔はあんなに小さかったのにな。』 心美ちゃんが成長している姿を見て 嬉しいけれど、少し寂しくも なりました。 あのころと同じ温もりを感じることが できて、私はとても嬉しいです。 『ありがとう心美ちゃん。 大きくなったね…。』 あの小さな手にこもっていた温もりを、 今でも 『思い出の形』 として大切にしています。 (あとがき) 思い出の形、どうでしたか? 少し長いおはなしになって しまいました。 最後まで読んでいただき ありがとうございます! コメントお待ちしております! 注意 このお話に登場する人物などは    架空の世界のものです。    

短編小説みんなの答え:1

【短編小説】 x度目の満月

深夜2時。私はダメ元で、カーテンをあける。 …やっぱり、来なかった。 もう、生まれ変わったのかな…。 私はあの日を思い出す。私と「ツキミ」が出会ったあの夜を。 私が11歳の時だ。 夜、偶然目が覚めてしまった。その後、寝付けそうになかったので、 私は窓の外を見ようとカーテンをあけた。 「こんばんは。今日は月が綺麗ですね!」 窓の外から、女の子がにこにこと私に話しかけてきた。 私は目を擦った。ここは一軒家の二階だ。地面から浮いてるって事? しかも突然のプロポーズ? 「あの…どなたですか……?もしかして幽霊さんですか…? あと、「月が綺麗ですね」って、「愛してる」って意味ですよ……?」 私は震えた声で、怖がっている事を悟られないよう必死で喋った。 「……ぷっ!」 女の子が突然吹いた。 「私を見て逃げなかったのは、あなたが初めて!私は幽霊。月から来たの。 とは言っても、満月の日にしかこっちには来れないんだけどね。 あ、あと、さっきのは好きって意味じゃないからね!」 …悪い幽霊ではなさそうだ。私は窓をあけ、幽霊を部屋に入れた。 「あの…幽霊さん、名前なんていうんですか?」 私は尋ねた。 「名前かぁ…。死んじゃったのは結構昔だし、忘れちゃったな…。 そうだ!あなた、私の名前考えてくれない?」 「え……じゃあ……ツキミとか…?」 月から来たのでツキミ。単純だ。嫌かな…… 「す……すごくいいっ!ツキミ…私はこれから「ツキミ」!」 どうやら喜んでくれたようだ。よかった… 「あなたの名前は?」 ツキミから尋ねられた。 「私は……聖。」 「「セイ」か~!いい名前だね!」 「いい名前」…。そう言ってもらえて、私はとても嬉しかった。 その夜から、私とツキミは満月の夜に、一緒に過ごすようになった。 ゲームをしたり、しりとりをしたり、世間話をしたり……。 今まで怖かった夜が、楽しいものになっていた。 何度目かの満月の夜、ツキミはふいにこう言った。 「私…そろそろ生まれ変わろうかと思ってるんだ。 別に聖が嫌になった訳じゃなくて……その…また、人間として生活したいなって…」 私はその言葉を聞いて、悲しくはならなかった。 生まれ変わりが「別れ」になるという事が、その頃はまだ考えられなかったのだ。 「だから、私が来なくなっても、無事生まれ変われたって思ってね。 生まれ変わった後も、また会おうね!……」 その夜が、私とツキミが会話を交わした最後の夜だ。 その後、満月の夜にツキミが私の部屋に来ることはなかった。 ツキミ、今はどこで何をしているんだろう。 私の事、覚えてるかな。 友達はできたかな……。ツキミなら、きっと心配ないよね。 私の中で想いが溢れる。 ……でも、また会えるよね。だって、約束したんだから。 今日は、待ちに待った成人式だ。 かつての同級生達は、どんな大人になっているのだろう。 私は窓の外を見る。昔の事を思い返したら、なんだか前向きな気持ちになれた気がする。 もうすぐ夜が明ける。 読んでくださってありがとうございました! コメント欄にて感想を頂けると嬉しいです!

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