短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
世界の果てまで!
皆さん、「天動説」を知っていますか? 「天動説」とは、地球は平たい形を しており、宇宙の中心にあるという 昔の人々の考えだ。(今では異説) 一方、今では定説となっている、 「地動説」は、昔では異説とされていた (ドラ○もんの映画参照 笑笑 ) ここでは、天動説にあるとされていた、 平たい部分のはじ、つまり 「世界の果て」 を探しに行ったらこんなのだっただろう というお話を勝手に想像してみた。 (これは完全フィクションです。 歴史の勉強にはなりません。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー12○○年ー コロンと、その28人の仲間たちは、 世界の果て、つまり地球のはしまで 船で出かけることを決意した。 軽く3年は苦なく暮らせるほどの 食料、水、生活用品などを 詰め込んでゆく。 他にも世界の果てまで行きたいという、 勇敢な者はいたが、 船には乗り切れなかった。 「世界の果て、、、 一体どんなところなのだろう。 ただしかし、地球のはしなのだから 滝や崖ようになっていて、 宇宙に放り出されてしまうことは 確かだ、、、 とても危険、、、」 コロンはこんなことを呟きながら 身支度をしていた。 それを聞いた姉は、 泣き出した。 「母さん、父さん、 まだコロンは10になったばかりよ。 いくら大人にも負けない 頭脳を持っていても、 ちょっと早過ぎないかしら?」 姉は反対派だ。 「いいわよ! コロンが謎を暴くことが出来るの なら、、、」 母さんと父さんは賛成派。 こうして、村には様々な意見が溢れていたが、無事、出航の準備が整った。 みんなで船に乗り込む。 「コロン! 頑張ってねー!」 「必ず戻ってこいよー!」 家族や友人と、 これが最後になるかもしれない別れを 告げ、船は出航した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー船の上、航海の途中ー 船はいざ、東に向かって走り出した。 航海には、15年という長い年月が かかったため、 ここでは、その途中の景色を 簡単に説明しよう。 人が暮らしているところがあった。 「コメ」というものを作っている 大陸もあった。 氷におおわれているところもあった。 たくさんの動物が暮らしているところも あった。 (世界はこんなに広かったんだ) コロンは、そんなことを考えながら、 日々を過ごした。 船は超高速スピード。 時々大陸へ降り、食料を調達した。 それでも、世界の果ては見えなかった。 僕らは絶望する。 世界の果ては、一体どこにあるんだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー次なる大陸ー 次の大陸へ近づいた。 食料を調達しようと、岸へ近づく。 「ああーーーーー!!!」 岸の方から歓声が聞こえた。 (久しぶりの来客なのだろうか?) 「わぁーーーー!!!」 また歓声。 僕らは首をかしげながら、 岸へ船をつけた。 (あれ、、、?) 周りをその大陸の人々に囲まれる。 (この村、、、見た事がある! なんだ?夢か?) その時、ハッとした! 「ここは僕らの村だ!!」 「コロン!」 姉と、母と、父が駆け寄ってくる。 あれ、もう1人いる子供は、、、 「そうよ、コロン!!! 私の子供!」 姉の子供か!!! 仲間たちも、それぞれ家族や友人と 抱き合って再会をよろこんでいる。 「あ!で、みんな! 世界の果てって どんなところだったんだ?」 一人の男が言うと、 周りも頷く。 「あ、え、えっえーと、、」 仲間たちのみんなもしどろもどろ。 こんな年月をかけ、 期待をさせて、 行ってないなんて言えるわけもない。 (うん?待てよ、、、? なんでまっすぐ東に直進してきたのに 世界の果てにつかないんだ? そうか!これなら全て辻褄が合う!) 「ひとつ、わかったことがあるんだ!」 村のみんながいっせいにこっちをむく。 「地球は丸い!」 言い切った。 「・・・っあっはははは!!」 村人はみんな爆笑。 「そんなことあるわけないだろ!」 「世界の果てに行けなかったからって そんな嘘っぱち、言うんじゃない!」 みんな、信じてくれなかった。 家族さえも、笑ってた、、、 でも、いいんだ! 確証があるわけじゃないし。 いつか僕が、 地球の秘密を暴いてやるんだから!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあとがきー こんにちは!なっちです! ずいぶん壮大なお話を 書いてしまいました、、、 アドバイスも感想も、待ってます!
異世界は白い時間
誰が信じてくれる?もうすぐ死ぬなんて。皆嘘だと思うんじゃないか?だったら早くこっちに来ればいい。-病院で、昨日言われた言葉。確かに、私はもうすぐ死ぬ。医者も分からない病気にかかったのは、5日前。でも私は、医者が分からない事が分かっている。病気の正体は、悪魔の呪いだって事。最初の言葉は悪魔のもの。「こっち」は異世界の事。病気にかかる前悪魔は私の家にやって来た。「もうお前に残された時間はないも同然だ。だが異世界に来れば白い時間が待っている。死ぬのだ。」そう言い残し、悪魔は去っていった。そして今、私は手術している。でも、失敗するだろう。そして悪魔の言う「白い時間」に閉じ込められ、ずーっとずっと悪魔の言いなりになる。君と。だってほら、君の後ろにニヤリと笑った悪魔がいるから。
余命宣告された小さな小鳥
私は、小鳥。5年生なの。 でも、持病持ちだから、毎日病院に通っている。 そんなある日突然、先生から呼び出された。 私のお母さんから、電話がかかって来たと言われた。 「もしもし、小鳥?」 「何、お母さん?」 お母さんは、涙声になりながら、こう言い放った。 「あと7日…1週間の間だけしか此処に居られないの…」 「え?どういう事?」 「要するに、余命宣告よ。」 その一言で頭の中が、黒く重く染まった。 そして、最初に言葉として出て来たのは、「死にたくない。もっと生きたい。」だ。 「病院で昨日受けたMRIで腫瘍で見つかったの。それが悪性だったの。」 それから放課後、家に帰り、乏しいが、おこずかいでフェルトを買ってきた。 その日は、3分の0.6位は『あれ』が、出来た。 残った時間は、お母さんと過ごした。 寂しい楽しい時間だった。 あと6日。 次の日は、学校へ行かず、お母さんと行きたかった所に行った。 充実した1日だった。 やっとあれが3分の1まで出来た。 明日は、お肉を食べたいな。 あと5日。 昨日の要望通り、お母さんは、焼肉屋さんに連れて行ってくれた。 タレをかけ過ぎて少ししょっぱかったけど。 残った時間が長かったため、あれは、3分の1ちょっと出来た。 あと4日。 だんだん、頭が痛くなり、体調は、悪化した。 今日は、どこにも行かず、病院の部屋で過ごした。 フェルトのあれは作れなかった。 あと3日。 今日は、体調が優れているため、自宅待機になった。 そろそろ遺言を書こうかな。 あれは3分の2と半分は出来た。 もう少しで完成だ。 あと2日。 あぁ。もう終わりか。私の人生は、あと今日を含め、2日間か。 今日完成させよう。 自然と涙が溢れてくる。 お母さんに見せたら極まっちゃうよね。 へやに閉じこもった。 あと1日。 明日終わる。 終わってしまう。 私の人生は。 病室に移された。 あれは、見つかる所に置こう。 あと0日。 もう終わりです。 私の短い短い人生は、幕を閉じます。 お母さんありがとう。 最後に言いたいことがあります。 「人生は、いつ終わるかわからない。 だからこそ強く生き 「小鳥…」 涙を一つ零して、日記を閉じた。 あれは、小鳥が自分に似せたお人形。 お母さんが寂しくないように。 小鳥は、今も青い空で日記をー。 こんにちは。初投稿の、青髪の少女です。 家族の小説を書きました。 コメント、アドバイスをくれると嬉しいです。 それでは青空に向かってー。
shortstory((タイトル募集中!
お菊でーす☆ 「よぉーし!終わったー!」 「マジで?!答え見せろー!笑」 「ダメー!笑兄妹だからってズルはいけませんぞ!」 「ブー(# ̄З ̄)」 私は華瀬由良。でもってこっちが兄の華瀬洋介。仲良い兄妹ってことで地元じゃ有名なの。 「あーもー膨れないの!」 「だってぇ」 「わーかったわーかった、」 私は仕方なくワークを渡す。 「はい・・・え?」 兄の手が私の手を押さえ、一気に頭に血が上る。 「・・お母さん、死んだろ?お父さん、死んだろ?名字ごっちゃじゃん?」 「は、、」 どういうこと・・・? 「好きだ」 兄が私にこっこっこっ告白っ!? 「は、、、」 「もーお前点が増えるだけじゃん笑」 「ハハ・・・ハハハ・・・」 「・・・どした?」 兄の顔が私に近い・・・ 「イヤ・・・なんでもない」 「・・・」 「ヘッ・・・洋・・・介・・・」 兄が私にキスをした。 ___________ ー10年後 「検査の結果、DNAは一致しませんでした。」 「はぁ?!」 「うぉーし!」 「うぉーし!じゃない!でも、、、嬉しい!」 私と兄は、義理の兄妹だったことが大人になって発覚。 「結婚しよー!」 「おう!」 これからも、末永くお幸せに暮らしましたとさ。
大丈夫、分かってる
昔から何処へ行くにも何をするにも隣にはずっと君がいた。なんの縁なのかは知らないけどそれは今日まで変わることは無くて、これから先もきっとそうなのだろう。これだけ長く一緒にいると、自然と君について詳しくなるわけで。君の好きな食べ物も好きな色も、君の癖だって知ってる。だから。だからね分かっちゃうんだ。あの子と話す時だけ君の声が少し優しくなること。あの子と話す時見せる表情が心底幸せそうなこと。分かってたよ、ちゃんと。君のとって私はただの幼なじみに過ぎないと。大切とは言うけれど、それは私の望むそれとは違うということを。それでもね、どうしてだろうか。君にあの子とどう接していけばいいかについて、どうアプローチしていけばいいかについて尋ねられるとやけに胸の奥がチクチク痛むんだ。 「私も君が好きだよ......」 「え?ごめん声小さくてよく聞こえなかった」 「いひひっ、お前には一生教えてやんねーよ!」 無かったことにするのには少し残酷すぎるから、決して0になんかせず。けれど1にすることも無く。この気持ちはきっと君に言うことは無いだろう。この先もずっと私の心の中に留めておくことだろう。今までも、そしてこれからも。 「いいんだ、このままで。お前は私にとって1番の友達だからな!」 もし君の隣を歩くのが私じゃなくなったとしても、どうか君の1番の友達として後ろからそっと見守らせて欲しい。それでたまには君の隣を歩かせて欲しい。 その日は酷く暑い日だった。
キラキラ☆友情ストーリー
友情?ストーリー ※奈「ねぇ、あたし、実は、あんたんこと、嫌いだから。」 真「はぁ?私も、あたし口調の奈々、嫌いだし。」 奈「じゃ、絶交ね。」 真「喜んで。」 奈・真「じゃ、さよーなら!」 これが先日の出来事だ。 ~真美~ 「何よ。悪いのは、そっちじゃん。」 私、真美は苛々している。 そりゃ、私も悪かった。 無理やり見ようとして。 私は、自己中だ。 こんな私、ホントはだいっきらい。 前々日の出来事。 奈「お母さんに、買って貰ったんだぁ。」 真「ねぇ、私にも見せて。」 奈「嫌だ。あんた、あたしの物とか、真似るじゃん。」 真「何でよ。虐めじゃん。」 ぺシーン。 奈「なっ…何てこと!あたしを叩くなんて。先生にチクってやるんだから!」 そして、奈々は、ホントにチクって、 私だけおこらえた。 そして、※のようなことになった。 でも…奈々、よく遊んでくれたし、相談に乗ってくれたり…あんなこと、言わなかったら良かったな。 ~奈々~ 「ふん。アイツみたいな最低なやつには、いい気味よ。」 あたしは、奈々。 真美と絶交した。 最初会ったときは、あんなんじゃ、なかったのにな。 そりゃ、あたしも悪かった。 真美に注目がいくのが嫌で。 あたしはこころがせまい。 こんなあたし、ホントはだいっきらい。 私は、奈々に謝ることを、決意した。 あたしは、真美に謝る。 『ねえ、ごめんなさい!』 それから、私・あたしは、とっても仲良くなった。 smileです! 最初、イライラしたんじゃないでしょうか? 友情ストーリー、初めて書きました! 感想、辛口OKです! アドバイス、お願いします!
死人に口あり
まずは、タイトルを忘れて読んでほしい。 桜が咲く季節、引越しをした。 引越し先は綺麗なアパートで、一人暮らしには十分な広さだった。 あまり「ご近所づきあい」というものがしたいというわけでもなかった。 まあ、さすがに隣には挨拶をしておこう、そう思い立ち、隣の部屋のインターホンを鳴らした。 自分の部屋は階段を登って一番奥の角部屋だった。 故に、「隣の部屋」というのは1つしか存在しない。 部屋に荷物を運んだ時にも思ったが、隣の部屋からはなんとなく異臭がする。 不快と思うほどの強い臭いでもないが、不動産屋と来た時はこんな臭いはしなかったはずだ。 そんな隣の部屋からは、いくら待っても応答はなかった。 外出中だと思い、その日は潔く自室へ戻った。 次の日、ポストを開けると小さな封筒が入っていた。 封筒には、大きく「203」と書いてある。 自分の部屋が204号室だから、きっと昨日訪ねた隣の部屋だろう。 今日は土曜だから、きっと部屋にいる。 手紙を読んでからもう一度挨拶に向かうことにした。 部屋に戻り、手紙を読む。 隣人は、ワケあって顔が見せられない、というのだ。 そこで、電話で話がしたい、そう書いてあった。 手紙に書かれていた電話番号にかける。 少しのコール音の後、若い男性の声が出た。 「ちょっと待ってください、今、朝礼中なんで…。」 返事をする間もなく、電話が切れる。 その日は折り返し電話が来なかった。 次の日、また電話をした。 「203号室の三崎さんですよね、こちらは204に引っ越してきた浦野です。」 「ああ、隣の部屋の方ですか…。いつの間に引っ越してきたんですね。」 「金曜の昼間に引越ししてきたので、いらっしゃらなかったのかもしれませんね。」 「確かに、さすがにその時間は仕事してますね…」 そういう会話が続いた。 彼は公立の中学校で教師をしているらしく、平日は忙しい日々を過ごしているそうだ。 数分ほど話しただけだが、話しやすさを感じる人であった。 「ワケあって顔が見せられない」とのことだが、やはり、是非対面で話してみたい。 そう思い、聞いてみた。 「もし、迷惑でなければ、そちらの部屋に行ってお話したいのですが…。」 「ああ、もちろん構いませんよ。何もありませんが…。」 思ったよりも軽く了承してくれた。 早速203号室に向かい、インターホンを鳴らそうとした瞬間、電話がかかってきた。 さっきまで話していた隣人からである。 急いで出ると、 「助けて!!」 電話口から叫び声が聞こえる。 「ど、どうしたんですか?」 「殺される、斧が、斧持った人が、殺しに…、助けて、助け…うわあぁああ!!」 ズドン、という音と、グチャリ、という音が混ざって聞こえた。 怖かった。 しかし、目の前のドア1枚で仕切られた部屋の中で、殺人が行われたことへの恐怖ではなかった。 その、「ドア1枚でしか仕切られていない部屋」からは、悲鳴も、嫌な音も聞こえなかった。 それどころか、人の気配もしないのだ。 するのは、異臭のみ。 目の前で起きていたはずのことが、実は目の前でなんて起きていなかったかもしれない。 さっきまで話していた人が死んだにもかかわらず、こんなことを考える、自分に対しての怖さもあった。 ドアを開ける気には、なれなかった。 ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 日常に平然と踏み込んでくる超常が大好きです。 コメントを書こうと思っているのですが、なかなか難しいものですね。 自分にはやっぱり、物語の方の文章を書く方が合っていそうです。
天の川、売ります
『天の川、売ります。スター・ストア』 その看板を目にしたのは、夏休みの終わり頃のことだった……。 二学期が始まってすぐに、同じ天文部員の如月 達也先輩が引っ越してしまうことを知った日だった。看板は神社の前にひっそりと佇んでいて、少し寂しそうだった。 「天の川を売るって……一体、どういうこと? そんなこと、できるの?」 呟くが、もちろんのこと、返事は返ってこない。 「でも……」 本当に天の川が見られるなら……。 天の川を求めて、本当に来てしまったスター・ストア。 でも、目の前のシャッターには、古びたポスターが貼ってあった。 『長らくのご利用ありがとうございました。六月三十日 を持ちまして閉店いたします』 ポスターが、かさりと音を立てる。そんな……。 明日ある、先輩との最後の星空観察会、晴れて欲しかったのに……雨の予報が出るし、この店は閉まってるし……はあぁ……。 「君も、来てたんだ。リコちゃん」 ばっと後ろを振り返ると、そこには 「如月先輩! なんでここに?」 「俺も、同じこと考えてたんだ」 くしゃっと笑う。 「先輩……あの……」 私は、ずっと貯めていた思いを呟く。 「私、本当は天の川の下で告白したかったんです。でも……でも、天の川がなくても、後悔しないうちに言っときます。 私は、先輩のことが好きです!」 その後に、付き合ってください、は続けない。 「だから……向こうの学校でも、頑張ってください!」 顔がほてる。それを隠すように、うつむく。 「リコちゃん」 如月先輩は、優しい笑みを浮かべていた。 「離れても、一緒に星空観察会、しよう。……俺も、好きだった」 ハッと顔をあげる。 天の川よりも美しい笑顔が、そこにはあった。 むぎわらぼうしです! よろしければ感想よろしくお願いします! 誹謗中傷、辛口、遠慮していただけると結構です! タメ口大歓迎!
油絵と追憶
「また、ちっとも進んでない。」 幼い声が僕に話しかける。 白いワンピースを着た女の子だ。 「僕に会ったことがあるの?」 「うん。昨日も、昨日の昨日も会ったよ。」 「昨日も一昨日も、同じ絵だった?」 「うん。そこに描くものを悩んでるって言ってた。」 僕は納得した。確かに、そこにはたくさん描き直した後があるからだ。 「油絵はね、上から色々描けるんだ。」 話しだしてから、しまった、と思った。 昨日も一昨日も、同じ話をしていたのかもしれない。 しかし、女の子は興味深そうな顔をしていた。目を輝かせている。 それを見て、安心して話を続けた。 「この絵もね、ほら、今は海が描いてあるだろ?でも、元々森の絵を描いていたんだ。僕が唯一覚えていることさ。」 「森が海になるの?」 「そうさ。僕は油絵で、昨日とか、一昨日の自分とお話するんだ。」 「日記みたい。」 「日記とは違うのさ。読み返さないから。」 「ふーん。」 女の子は難しそうな顔をしてみせた。 女の子が帰ってから、件の場所に白いワンピースの女の子を描いた。 我ながらなかなかいい絵が描けたと思う。 明日の自分がこれを見たら、きっと感動し、そして安堵することだろう。 そのときを、この絵の完成としよう。 ━━━━━━━━━━━━━━ 彼が病院に戻ったことを確認し、彼女は茂みからひょいと出てきた。 そして、絵に描かれた白いワンピースの女の子を塗りつぶし、上から海を描く。 彼女は描きながら、ある日の彼との話を思い出していた。 彼は重病であった。 一度寝てしまえば、その日の記憶は次の日にはなくなってしまう。 余命もとうに過ぎていた。 ある日の彼は言った。 「この絵が完成したら、安心して死ねる。」 ━━━━━━━━━━━━━━ 次の日、彼女は彼にこう言った。 「また、ちっとも進んでない。」 明日も明後日も、きっと進まない。 進まないで。 そう、願いを込めて。 ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
あの夏の入道雲はどこに
「無駄だよ。君は何もできないんだ」 夏の日を後ろに、君は僕に言ったよね。 「何、あなたは私を変えることはできない」 僕は現実を突きつけられて、何も言えなかった。 「どうせ失敗する。こんな体…何も知らずに死んで行くなら、私の大好きなものと一緒に故意で死んだ方がマシなの」 それでも意地で、僕は引くことができない。引けない。 「君にできることは…そうね。 ねえ、私とゲーム、してみない?」 * 彼女は僕にゲームをしようと持ちかけた。 手術をする前…夕日が地平線に沈むまでがタイムリミット。 それまでに、彼女の大好きな入道雲を撮ってきて欲しいと言うのだ。 長く短い夏休みをふんだんに使って、とっておきの入道雲探しが始まった。 でも、見つからない。ないことはない。が、『とっておき』と言えるほどの彼女を納得させる入道雲は無い。 そんな僕の焦りをよそに、カレンダーはめくれて、星が煌めき朝日が顔を出す。 カレンダーの8月、最後のページ。 結局、入道雲は見つからなかった。 そんな時、とあるライターの記事を見つけた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8月31日 さて皆さん、今年の8月は無事に過ごせそうですか? 僕の住んでいる県は長野ですが、思ったより綺麗な景色がたくさん撮れました! 今日の一押しは、夏の風物詩、入道雲です! ただ、今まで僕の出会ってきた入道雲とは一味違うんですよ。 うまくは表せませんが、引き込まれるような、吸い込まれるような、包んでくれそうな… 僕の語彙力に限界がきてしまったようなので、実際のお写真を見てください!… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー これだ! 立ち上がって、一眼レフを引っ掴むと、長野へ行く準備をした。行きで3時間ほどかかるので、今から行けば6時ほどには帰れているはずだ。夏は日が落ちるのが遅いので、助かったと言える。 足に檄を入れ飛ばしていると、ぽつ、ぽつり…小雨が降ってきたかと思ったら、途端に大雨に変わった。 う、と嫌な予感がした。 噂の場所へ行ってみると、そこは僕に重圧をかけるように重い雨雲が青空にのしかかっていた。 入道雲が雨雲へと変化してしまったのだ。 僕は諦めたように息をついた。 * 屋上へ行くと、あの時と同じように彼女が夕陽を背にしていた。 「残念…君ならいけると思ったんだけどなあ」 彼女の腕から夕日と同じ茜色が滴った。 彼女が手を伸ばす。僕も歩み寄り、手を伸ばす。 優しく手を握ると、僕の腕からも茜色が滴たり…少し生温かい。 彼女の青い目は、さながら夕日を写し波打つ海のようだ。少し、潤んでいる。 手を引き合い、手すりに足を掛け。 ーーーーー滴のように、海に落ちた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて短編書いてみたToriです! 最後の文字とかに気を付けてみましたが…アドバイス頂けると幸いです。
だいじょーぶだよ。
娘が笑顔でその言葉を口にするのを、もう一度。 僕が書類に追われているとき、娘から『だいじょーぶだよ』と言われた。娘はまだ幼いのに、状況を察知して僕に慰めの言葉を言ったり。 娘は活発でよく走り回っている。 転けたとき、泥々の顔をくしゃくしゃにして『だいじょーぶだよ!』と僕にVサインを送ってくれたり。 娘と僕の間では、その言葉が合言葉のように毎度使われてきた。 娘が小学生の頃。 成績があまり良くなかったとき、僕は娘に大丈夫だよと慰める。 反抗期に入り一時期話す機会は少なくなっていたが、僕が仕事で頭を抱えるときは大丈夫だよ。と傍にいてくれた。 寒いと言って、よく僕が娘の冷たい手をあたためていたりもした。 …娘は、僕の大切な存在だ。 『お父ちゃん、』 「…大丈夫、大丈夫だよ。」 娘から無意識のうちにたくさんの元気や慰めをもらった。 その分、僕は娘を元気付けることができなかった、部屋で一人泣いているのも聞いた。だから今度は僕の番。 『お父ちゃん。』 「どうした?」 娘が僕の手を強く握った。 『お父ちゃんは、私の、私だけのお父ちゃんだからね。』 「ならお前は、お父ちゃんの娘だぞ…」 『うん、だいじょーぶだよ…大丈夫。』 そう言って娘は眠りについた。 娘の手はやはり冷たかった。 今はもう成人して自分の道を歩んでいるだろう。 まだ空を飛びたいと言っているのだろうか。 娘に会いたい。 妻にも、会いたい。 「僕の愛おしい娘。 お前はお母ちゃんと仲良く過ごしているか?」 「…教えてくれ」 僕は、外で一人花束を道の隅へ置いた。
満月の夜 ~桜とホタル物語~
満月の夜。 私は、神社の境内を歩いていた。 私の家はその神社の境内にあるのだ。 眠れなかったのに加え、今日は特別な日なので、ぶらぶらと境内散歩をしている。 空を見上げると綺麗な丸の形をした月が黄金色に輝いていた。 今日が満月だから、その輝きもいつもより美しく見える。 私は花盛りである桜の木まで行き、幹にもたれかかった。 夜の闇でいつもなら花は見えないのに今日は一段と明るい光により、桃色の花が綺麗に見えている。 なんと幻想的なのだろう。 私はほろほろと落ちてきた桜の花を手に乗せた。 五枚ある花びらのうち一枚が欠けていた。 落ちる時に一枚だけ外れてしまったのだろう。 「…ふぅ」 息をつき、境内を見回す。 普通なら「何かが出そう。怖い」と感じるのだろうが、私はそうは思わなかった。 今日の様に眠れない夜は内緒で此処に来ていたからだ。 その理由は…これだ。 私の手には桜の花を照らすホタルがいた。 私はこのホタルを見るのが好きだった。 このホタルは、きっと現実にはいない。 私の幻覚だろう。 この幻覚は、満月の日だけ見るのだ。 「今日も綺麗だね」 そう声をかけると、ホタルは私の手から離れ、さらに明るく光った。 そして数分後には消えてしまった。 本当はいけないのだが私は桜の木にのぼり、景色を眺めた。 (本当に綺麗だな) 思わず魅入られていると、ふと満月に影が見えた。 それは、ホウキにのった女の子…魔女のシルエットだった。 私はその幻の影を見て微笑んだ。 そして、私の不在に気付いた親が迎えに来るまでずっと目の前に広がる景色を見つめていた。 これは、私の不思議な夜のお話。 終
【短編小説】 題名募集!! (微ホラー?)
あなたは、この学校の七不思議をご存じでしょうか? どうも、こんばんは。 私は、この学校の案内人「ハナ」です。 ご存じの方も多いのかもしれない、背筋が凍る怖ーい話をお教えします。 皆さんは、この方達のようにならないように、ご注意を…。 ------------------------------- 「ねぇ、早紀(さき)!ウチらの学校にも『音楽室』の七不思議があるらしいよ!」 「え!?マジで!!夢(ゆめ)!面白そ~!でも、それってどんなの?」 「え~!知らないの?音楽室の七不思議ってやつなんだけど、夜中にベートーベンが、ピアノを弾いているってやつだよ!」 「いや、それは別にありきたりじゃん。なんか、もっと無いの?情報は。」 「え~とね、あっ!!ベートーベンの『エリーゼのために』を最後まで、それも、4回聴くと…って言う話!!」 「ねぇ、それ聞いたは、良いけど確かめようにも確かめられなくない?ウチの学校警備厳しいし。どうするの?」 「じゃじゃーん!!学校に泊まるサマーキャンプがあるじゃん!!」 「あっ!!それだ!!ナイス!夢!申込みしないと!」 ------------------------------- ~サマーキャンプの夜~ 「ねぇ?夢起きてる?」 早紀が私の体を優しく叩きながら、小さい声で言った。 「ん?起きてるけど。行くの?」 「うん。」 「本当に行くの?」 「それを試すためにサマーキャンプ来たんでしょ。」 「確かに…。怖いけど、行こっか。」 私達は、懐中電灯を持って、音楽室に向かった。 「ここだよ…ね?」 「うん。そうだよ。早紀。なんか音聞こえない?」 「これ、『エリーゼのために』だよね。」 「うん。これを、最後まで、4回聴くんだよね。」 「あれ?ベートーベンの肖像画が浮いている?」 「本当だ!ピアノの椅子に誰か座ってる! あれが…、ベートーベン?」 「そう…ぽいよね。」 「こんなの噂なんだから、最後まで聴いてみよ!!ね!夢!!」 私達は、「エリーゼのために」を最後まで、4回聴いた。 「特に何にも無かったね。」 「そうだね…。うぅ、うぅ、うわぁ!」 「大丈夫?うわぁー!!」 私達を見る者は、誰一人としていなかった。 ~end~ この話は、フィクションです。 どうも、きのこです!! 夏ということで積極的にホラーを投稿しています。
救世主の恩返し
暑い、息苦しい。速く此処から出たい。 まさに今、真っ暗闇の部屋らしき場所に閉じ込められている。 部屋だと予想がつくのは、自分がたてた音が響くからである。 暗くて何も見えない、自分の手や前髪すらも。 それより先ほどから散々歩き回っているが、扉が見つからない。 -つまり、出口が無い。 しかし、出口が無いということは入口もないということだ。自分は此処に一体 どうやって入ってきたのか?そもそも何故此処にいるのかというところからな気もするが…。 とにかく、速く此処から出なければならないことは明確だ。 此処はなんだか暑い。ずっと此処にいれば熱中症にでもなって死んでしまう。 しかも先程、小刻みに揺れていた気がする。なんなら一度大きめの衝撃もあったか。 助けを待つという選択を選べつつある自分に、今度は暑さと息苦しさに加え、空腹も攻撃を始める。 勘弁してくれ、と自分の胃に向かって呟くが、勿論その感覚は収まることもなく、 まるで面白がるように増していくばかりだった。 あれからかなり時間がたったが、助けが来る様子はなく、静まり返っている。 稀にプツ、プツという音が聞こえることがあるが、幻聴だろう、気が狂いつつあるのだ。 体内時計に問いかけても「時間は判らない」の一点張り。一体あれからどれほど経った? 意外と経ってなかったりして、なんて笑うたびに自分が狂ってることを自覚した。 ーそのときはいきなりやって来た。何の前触れもなく。 ``上``から光が差す。まぶしい、と思うのはきっと暗闇の中にずっといたからであろう。 「!おはようございます、」 突然目に飛び込んできたのは白衣の若い男。同い年くらいか。 寝かされいる体を起こしてまわりを見渡せば、白い壁に白いカーテンの窓、小さなテレビ、 黄色っぽい液体の入った袋…。 「此処は?」 安心したように微笑む男に問えば、すぐに答えは返ってくる。 「病室ですよ。貴方が目を覚まして安心しました。もう9年も眠ってたんですから。 あ、安心してください、医療費は全て僕が出しましたから」 少し頭が混乱するが、一番最初に気になったことを問う。 「…何故貴方が医療費を…?」 「…昔、弟が病にかかり、親も亡くし金も無く薬を盗ろうとしてみつかったとき、貴方が少ない小遣いで 薬を買ってくれたでしょう。その恩返しですよ。」
こっそりパン屋さん
私は一人でパン屋をやっている 家がたくさんならんだひとけの無い所 家の玄関をかいぞうしただけだから ちょっとせまい、 うちはメロンパンが一番うまい! きたお客様の8割がメロンパンを買っていく! 他にもたくさんのパンがあるよ。 『ひっそりやってるから一人だから 誰にもさしずされず 好きなように作れるだから美味しい! 小さくてあまりお腹にたまらないからいろんな味を楽しめる!』 といった言葉が多く聞こえる。 青空の日も雨の日も雪の日も ずっとずっとやってます 来てみてください。 あなたのお目当てきっとありますよ 今日もこの小さなパン屋さんから 美味しいパンの匂いがしてきます
哀しみを唄う君とひとりぼっちの僕。
生まれた時から偽りの愛しか向けられなかった僕は何も期待しなくなっていた。 僕、優。名家、橘家の四男。この家を継ぐ確率が最も低く、兄さん達お荷物扱いで今日も生きていた。ある日、橘家が所有する広い草原に来ていた。ピクニックをするという。居心地が悪くしばらく散歩することした。 「~♪」何処からか歌声が聞こえた。声に近寄ってみると僕と同い年位の少女がギターを演奏しながら唄っていた。 「…綺麗な唄。」思わず呟いていた。 「…えっ」少女がこちらに気付いた。 「…勝手に入ってごめんなさい」 「ううん、いいよ。ここは僕の親が所有する土地だし。あの…さっきの唄、オリジナル?できたらでいいんだけど…聞かせてくれる?」 「え、あ、うん!」 彼女は柔らかい声で唄い始めた。その唄はひとりぼっちの小鳥の心情を切なく悲しく綴ったものだった。でも、最後は立派に羽ばたいて行く。そんな唄だった。 「…私ね、将来歌手になりたいの。でも親に反対されてて…私のオリジナルの曲を聞いてくれたのは貴方が初めてなの。聞いてくれてありがとう。…私そろそろ行くね。ばいばい、またね」 「…うん、またいつか。」 僕たちはお互い逆方向へ歩き始めた。 夢の時間はもう終わり。僕も彼女も元居た場所へ帰って行く。いつか、彼女の唄の小鳥のように立派に羽ばたけたら良いな。 ーend-
意味が分かると怖い話
私愛花。小学5年生! 私の3歳の妹愛羅はちょっと変だ。 「愛羅,言葉のお勉強だよ!じゃあこれはアイス!言ってみて!」 「ママがねぇね」 「ア・イ・ス・!」 「ママがねぇね」 そう。言葉を教えても全然違うのだ。通常では 「マンマーアイス頂戴ー」 と言えるのに教えたら何故か変なのだ。 でも,これには訳があると知った。あれは一年前だった。 「愛羅!これは危ないの!」 「何?」 「ほ・う・ち・ょ・う!」 「わかった!」 学校帰り。愛羅の保育園がお休みだった。 「ただいま~!」 「ねね!ほうちょう!パパがママ!」 私はよく分からないけど愛羅の青ざめた顔を見て何かがおかしいと分かった。 「どうしたの?」 「こっち!」 愛羅が指さしたのはお母さんの遺体だった。 「お母さん!?」 お腹が血だらけだった。血だらけの包丁も落ちていた。私は今までのことを理解した。 「愛羅…大丈夫!?」 皆さんお分かりですか? どういうことなのか考察してみて下さい!
歌が私の人生を変えた
「…。」 私には感情がない。 感情が出てこないんだ。 嬉しい、楽しい、悲しい、腹立つ、…。 感情って、こんなにたくさんあるのに。 私にはどれもわからない。 でも不思議と、どんな感じなのかなって関心も持てない。 そして今日。 「あなたは、これを見てどう思いますか?」 いつものように先生に聞かれる。 今私の目の前には、1つのリンゴがある。 「…。」 何も思わない。 「わからないです。」 そう言うと、先生はいつも悲しんでいるように見える。 「じゃあ次!この歌を聴いて。」 そう言って流された歌。それは、なぜだか不思議な力を持っているような気がした。 (♪♪♪~~♪♪~♪♪♪♪♪♪~…) なんだろう。すごく興味が湧いた。 この不思議なリズム感。思わず歌い出したくなる、踊り出したくなる音。 「うわぁ楽しい歌!」 思わず私は声に出していた。 先生は驚いていた。今まで何も言えなかった私が、初めて「楽しい」という感情を知ったのだ。 その日、先生は気づいた。 「歌があの子の人生を変えたんだ。」と。 そう、歌なら感情がわかるんだ、と。 先生にも、私にも自信がついた。 そして知った。 「歌」の本当の魅力を。 私は今、歌を聴いたことで多くの感情を抱くことが出来た。 「歌は私の命の恩人♪」 そう胸を張って言える! 終 ゆいしばです! この主人公、「私」には最初感情がなかったので、一つ一つの文に感情を入れないようにすることを頑張りました! よかったら感想お願いします^^*