【初・短編小説投稿】大好きな先生
私の名前は西村夕菜。中学3年生。
受験も終わり、もうすぐ卒業の時期。
そんな中、私はとある人に恋をしていた。
それは―――
私の隣のクラスの担任の先生、鈴鹿先生だ。
眼鏡をかけた男の先生で、スタイルもいい。
性格もかっこいいし、面白い。しかも若い。
他の生徒からも人気で、みんなの憧れの的と言っても過言ではない。
そんな先生に恋をしている。
私は卒業式、この先生に告白しようと思う。
叶わないことはわかっている。
だけど、気持ちを伝えるだけでもいい…よね?
「おはよ〜夕菜〜!!そして卒業だよぉ〜うわ〜ん」
「おはよ。高校分かれても連絡できるよ?」
「ホントに!?やったぁ!!」
卒業式の朝、大親友そして恋の相談相手の心愛との挨拶を交わす。
いつでも元気な心愛は面白いし可愛い。
そして、話は突然訪れた。
「卒業式の後、屋上に行くんだって!!自由時間みたいな感じで!!」
「えっ…」
屋上で告白
そんなロマンチックなこと、人生で一回くらいしたいと思っていたけれど…
まさか今日、そのチャンスが訪れるなんて。
急に鼓動が早まる。
緊張し始めてきた。
卒業式よりも緊張するかもしれない。
それはそうだろう。人生初の告白だ。
ちゃんと気持ちを伝えられるだろうか。
「夕菜?」
「あっ、ごめん。考え事してて…」
「…鈴鹿先生のこと?」
「っ、そうだよ…。緊張し始めちゃって…」
「私にはさ、もう頑張れしか言えないけどさ……本当に!!がんばってね、夕菜!!」
「!…ありがとう、心愛」
「いいってことよ!!」
心愛は最高の親友だって、改めて思った。
さぁ、もうそろそろ卒業式だ。
これが終わったら―――!!
「以上、卒業生144名――――」
あっという間に終わった。
どうやって告白するか、とか考えていたら終わっていた。
さっきよりも鼓動が早まる。
皆にバレないようにこっそり深呼吸をする。
そうして気分を落ち着かせた。
早く、鈴鹿先生に会いたい…。
「屋上〜?」
『解放〜〜〜!!!』
先生の合図の後にみんなが叫ぶと、屋上へのドアが開かれた。
初めて見る、中学校の屋上からの景色。
皆次々と屋上へ入っていく。
今日は雲一つない晴天だ。よかった。
私は人ごみの中、鈴鹿先生を捜す。
その途中、心愛と目が合った。
心愛はハンドサインで、「がんばれ!」と伝えてきた。
それに応えて私は頷く。
もう一度鈴鹿先生を捜し始めた。
そして、ようやく…
「あ、西村さん…」
「鈴鹿…先生。」
目が合った。
これで、鈴鹿先生と話すのも、姿を見るのも最後なんだな。
そう思うと、なぜか目に涙が溜まった。
目をこすって必死に涙を止める。
「大事な話があります」
鈴鹿先生の目を見て、はっきりと言った。
――そうしたはずなのに、緊張で声が出なくなった。
「え、っと……」
「ゆっくりでいいよ」
鈴鹿先生が優しい声で言う。
そうやって、接してくるところが、私は―――
「っ、好きです。」
「…え!?…自分のこと?」
「はい。鈴鹿先生が好きです」
言ってしまった。
案外さらっと口から出てしまった。
涙は出なかった。
その代わりに顔がすっごく熱い。
これが「照れる」ってことなのだろうか。
少しの間、沈黙が流れる。
目は合ったままだ。
どういう心境で、どういう返事をされるの?
なぜか怖くて目を瞑る。
すると――
「ありがとう」
と返ってきた。
驚きで目を開ける。
鈴鹿先生は続けて話した。
「気持ちは受け取るよ。付き合ったりはできないけどさ…」
「はい…」
「でも、そう思ってくれてたんだ。本当にありがとう。」
本当に優しい声で。
目じりに涙が溜まった。
「じゃあ、卒業祝いってことでご褒美でもあげようかな〜?」
「ご褒美?」
「大好きだよ、夕菜」
「っ!!」
その一言で、涙がこぼれた。
嘘だってわかっているのに。
感謝の気持ちでいっぱいになった。
「鈴鹿先生」
「はい」
「今まで、ありがとうございました!!」
これまでの感謝を詰め込んで、精一杯の声で言った。
「こちらこそ、ありがとね西村さん」
鈴鹿先生ははにかんで答えた。
鈴鹿先生へ
私はずっと、あなたのことが大好きです。
〜fin〜 さやだよぉぉぉぉさん(埼玉・13さい)からの相談
とうこう日:2023年7月21日みんなの答え:1件
受験も終わり、もうすぐ卒業の時期。
そんな中、私はとある人に恋をしていた。
それは―――
私の隣のクラスの担任の先生、鈴鹿先生だ。
眼鏡をかけた男の先生で、スタイルもいい。
性格もかっこいいし、面白い。しかも若い。
他の生徒からも人気で、みんなの憧れの的と言っても過言ではない。
そんな先生に恋をしている。
私は卒業式、この先生に告白しようと思う。
叶わないことはわかっている。
だけど、気持ちを伝えるだけでもいい…よね?
「おはよ〜夕菜〜!!そして卒業だよぉ〜うわ〜ん」
「おはよ。高校分かれても連絡できるよ?」
「ホントに!?やったぁ!!」
卒業式の朝、大親友そして恋の相談相手の心愛との挨拶を交わす。
いつでも元気な心愛は面白いし可愛い。
そして、話は突然訪れた。
「卒業式の後、屋上に行くんだって!!自由時間みたいな感じで!!」
「えっ…」
屋上で告白
そんなロマンチックなこと、人生で一回くらいしたいと思っていたけれど…
まさか今日、そのチャンスが訪れるなんて。
急に鼓動が早まる。
緊張し始めてきた。
卒業式よりも緊張するかもしれない。
それはそうだろう。人生初の告白だ。
ちゃんと気持ちを伝えられるだろうか。
「夕菜?」
「あっ、ごめん。考え事してて…」
「…鈴鹿先生のこと?」
「っ、そうだよ…。緊張し始めちゃって…」
「私にはさ、もう頑張れしか言えないけどさ……本当に!!がんばってね、夕菜!!」
「!…ありがとう、心愛」
「いいってことよ!!」
心愛は最高の親友だって、改めて思った。
さぁ、もうそろそろ卒業式だ。
これが終わったら―――!!
「以上、卒業生144名――――」
あっという間に終わった。
どうやって告白するか、とか考えていたら終わっていた。
さっきよりも鼓動が早まる。
皆にバレないようにこっそり深呼吸をする。
そうして気分を落ち着かせた。
早く、鈴鹿先生に会いたい…。
「屋上〜?」
『解放〜〜〜!!!』
先生の合図の後にみんなが叫ぶと、屋上へのドアが開かれた。
初めて見る、中学校の屋上からの景色。
皆次々と屋上へ入っていく。
今日は雲一つない晴天だ。よかった。
私は人ごみの中、鈴鹿先生を捜す。
その途中、心愛と目が合った。
心愛はハンドサインで、「がんばれ!」と伝えてきた。
それに応えて私は頷く。
もう一度鈴鹿先生を捜し始めた。
そして、ようやく…
「あ、西村さん…」
「鈴鹿…先生。」
目が合った。
これで、鈴鹿先生と話すのも、姿を見るのも最後なんだな。
そう思うと、なぜか目に涙が溜まった。
目をこすって必死に涙を止める。
「大事な話があります」
鈴鹿先生の目を見て、はっきりと言った。
――そうしたはずなのに、緊張で声が出なくなった。
「え、っと……」
「ゆっくりでいいよ」
鈴鹿先生が優しい声で言う。
そうやって、接してくるところが、私は―――
「っ、好きです。」
「…え!?…自分のこと?」
「はい。鈴鹿先生が好きです」
言ってしまった。
案外さらっと口から出てしまった。
涙は出なかった。
その代わりに顔がすっごく熱い。
これが「照れる」ってことなのだろうか。
少しの間、沈黙が流れる。
目は合ったままだ。
どういう心境で、どういう返事をされるの?
なぜか怖くて目を瞑る。
すると――
「ありがとう」
と返ってきた。
驚きで目を開ける。
鈴鹿先生は続けて話した。
「気持ちは受け取るよ。付き合ったりはできないけどさ…」
「はい…」
「でも、そう思ってくれてたんだ。本当にありがとう。」
本当に優しい声で。
目じりに涙が溜まった。
「じゃあ、卒業祝いってことでご褒美でもあげようかな〜?」
「ご褒美?」
「大好きだよ、夕菜」
「っ!!」
その一言で、涙がこぼれた。
嘘だってわかっているのに。
感謝の気持ちでいっぱいになった。
「鈴鹿先生」
「はい」
「今まで、ありがとうございました!!」
これまでの感謝を詰め込んで、精一杯の声で言った。
「こちらこそ、ありがとね西村さん」
鈴鹿先生ははにかんで答えた。
鈴鹿先生へ
私はずっと、あなたのことが大好きです。
〜fin〜 さやだよぉぉぉぉさん(埼玉・13さい)からの相談
とうこう日:2023年7月21日みんなの答え:1件
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本当に初投稿なの!? Hi(^^♪My name's Marin(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
本当に初投稿なの!?
めちゃくちゃ上手☆彡
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 舞凜*まりん*#元兎乃#改名まで4日!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日
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