太陽と月
星乃(ゆら)です。他の人の思う太陽と月。本人の思う太陽と月。を書いてみました。では、どうぞ。
---START---
私はこの学園の太陽と呼ばれている、晴宮心陽(はれみや こはる)。
この学園の月。と呼ばれているのは、月坂心月(つきさか みづき)。
そして心月の双子の妹、月坂心星(つきさか みつほ)。
この学園は海をモチーフに作られた学園だ。
心月とはすぐに仲良くなった。そしていつしか私達は纏めて、海。と呼ばれる様になっていた。私達はみんな歌が好きだった。そしてこの学園には、歌謡祭。があった。私達はソロとグループで歌謡祭に出場するのが当たり前になった。
グループ名はUmi。私達は3人組でいる事が多くなった。歌謡祭の目玉は、
ソロでは誰が良かったか、
グループではどのチームが良かったかを決める。
といった事が目玉だった。
ある年の「春」の歌謡祭。ソロで出ているイケメンで歌うまな先輩がいた。ビブラートも綺麗に出てる。スゴい。私は尊敬した。そして、そんな彼にいつしか惹かれていった。
ソロの男性部門では、その彼が優勝した。
ソロの女性部門では、心月が優勝してた。
男女2人でデュエットを組み、歌っていた。私は、その光景をまざまざと見せつけられていた。見ていられなかった。けれど、目を逸らせなかった。スゴく、綺麗な、ハモリだった。私は、歌が終わると同時に、人のいないところに行き、こっそりと、ひっそりと泣いた。
(私が、あの2人の間に入って、歌うなんて、できない。あの2人は、歌が上手いから。私はレベルが違うから。)
いつの間にか私は「ナニカ」を言い訳にして、自分から先輩を視界に入れない様にしたりした。
でも、いつしか私は学園の太陽と呼ばれ、心月は学園の月と呼ばれる様になった。
「月って太陽がないと輝けないだろ?それと一緒だよな。」
「あぁ。結局月坂心月さんは、晴宮さんがいないと、何もできないんだ。」
でもいつからか、「本当の太陽」は心月なんだ。と思い始めた。だって、心月は私がいなくても輝けてる。最近は、私の方が月になってる。
心月は誰に対しても分け隔てなく、優しい。ア、ァ、ケッキョク、ミヅキナンダネ。
この学園にはもう1人のみづきがいた。そのみづきは、女の子。だけど心は男の子。その子の名前は、
夜空深月(よぞら みづき)
なんでっ、私より、あたしより、うちより、輝くの?なんで、アンタらなの?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでっ
あ、もう、やだ。こんなドス黒い感情要らない。気づけば、あの2人が優勝したのがキッカケだったんじゃ……。
みんなの心を支えられる様な太陽みたいな存在になりますように。でしょ?そんな感情捨てろ。捨てて。
そのあと、私は何かに取り憑かれたように太陽になろうと努力していた。けれど、太陽は心月。月は心陽。になった。
あーぁ、アレ、遺すか。
次の日の朝、私の机の上に何か置いてあった。
(なに?っ、え!?)
「心陽っ…なんで……」
私の机の上に置いてあったのは、心陽の遺書だった。
【これを読んでるって事は、朝イチからほんとに登校してくれたんだね。ごめんね。心月。私の昨日のLINEが最後の心月との会話だったの。本当にごめんね。でも、私は、後悔してない。だって、結局、心月が選ばれるんだもん。だったら、自分から予防線張った方がラクでしょ。ごめんね。深月と心星にもよろしく。
ずっと、心月のほうが太陽だってわかってた。比べられるのが嫌だった。だから、その前に、死んじゃおって思って…
ごめんね。お母さん達にも遺書は遺した。コンナモノ、いらないよね。要らなかったら捨てて。
今までありがとう。昨日まで生きれてたのは、幼馴染のアンタのおかげだよ。アンタの机の中、見てね。
晴宮心陽より】
でも私は、私は、無視できなかった。心陽の、ナミダノアトを。
「バカ心陽っ…涙の跡なんて、残すんじゃないよ。そんぐらい泣いたんでしょうがバカ。」
私は泣きながら机の中を見てみた。机の中には、心陽からのメッセージがあった。心陽の、スマホだった。
パスワードは消されていた。keepメモを開くと、そこには、
〔心月。ずっと、好きだった。直接言えなくてごめん。どうか、幸せになって。〕
と、書いてあった。私は、心陽の机の上に伏せて
「私もずっと好きだったよ。心陽。」
と呟き、大泣きした。お通夜の時も、お葬式の時も、私は、心陽の家族以上に泣いていた。そして、心陽が入った棺の中に、一本の薔薇と一本の紫苑の花を手向けた。
花言葉 一本の薔薇…あなたしかいない、一目惚れ。 紫苑の花……追憶、遠方にある人を想う、あなたを忘れない。
そして、大好きだった大親友の背を見送った。
---END--- 星乃-…yura♪…-さん(新潟・12さい)からの相談
とうこう日:2024年7月23日みんなの答え:0件
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私はこの学園の太陽と呼ばれている、晴宮心陽(はれみや こはる)。
この学園の月。と呼ばれているのは、月坂心月(つきさか みづき)。
そして心月の双子の妹、月坂心星(つきさか みつほ)。
この学園は海をモチーフに作られた学園だ。
心月とはすぐに仲良くなった。そしていつしか私達は纏めて、海。と呼ばれる様になっていた。私達はみんな歌が好きだった。そしてこの学園には、歌謡祭。があった。私達はソロとグループで歌謡祭に出場するのが当たり前になった。
グループ名はUmi。私達は3人組でいる事が多くなった。歌謡祭の目玉は、
ソロでは誰が良かったか、
グループではどのチームが良かったかを決める。
といった事が目玉だった。
ある年の「春」の歌謡祭。ソロで出ているイケメンで歌うまな先輩がいた。ビブラートも綺麗に出てる。スゴい。私は尊敬した。そして、そんな彼にいつしか惹かれていった。
ソロの男性部門では、その彼が優勝した。
ソロの女性部門では、心月が優勝してた。
男女2人でデュエットを組み、歌っていた。私は、その光景をまざまざと見せつけられていた。見ていられなかった。けれど、目を逸らせなかった。スゴく、綺麗な、ハモリだった。私は、歌が終わると同時に、人のいないところに行き、こっそりと、ひっそりと泣いた。
(私が、あの2人の間に入って、歌うなんて、できない。あの2人は、歌が上手いから。私はレベルが違うから。)
いつの間にか私は「ナニカ」を言い訳にして、自分から先輩を視界に入れない様にしたりした。
でも、いつしか私は学園の太陽と呼ばれ、心月は学園の月と呼ばれる様になった。
「月って太陽がないと輝けないだろ?それと一緒だよな。」
「あぁ。結局月坂心月さんは、晴宮さんがいないと、何もできないんだ。」
でもいつからか、「本当の太陽」は心月なんだ。と思い始めた。だって、心月は私がいなくても輝けてる。最近は、私の方が月になってる。
心月は誰に対しても分け隔てなく、優しい。ア、ァ、ケッキョク、ミヅキナンダネ。
この学園にはもう1人のみづきがいた。そのみづきは、女の子。だけど心は男の子。その子の名前は、
夜空深月(よぞら みづき)
なんでっ、私より、あたしより、うちより、輝くの?なんで、アンタらなの?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでっ
あ、もう、やだ。こんなドス黒い感情要らない。気づけば、あの2人が優勝したのがキッカケだったんじゃ……。
みんなの心を支えられる様な太陽みたいな存在になりますように。でしょ?そんな感情捨てろ。捨てて。
そのあと、私は何かに取り憑かれたように太陽になろうと努力していた。けれど、太陽は心月。月は心陽。になった。
あーぁ、アレ、遺すか。
次の日の朝、私の机の上に何か置いてあった。
(なに?っ、え!?)
「心陽っ…なんで……」
私の机の上に置いてあったのは、心陽の遺書だった。
【これを読んでるって事は、朝イチからほんとに登校してくれたんだね。ごめんね。心月。私の昨日のLINEが最後の心月との会話だったの。本当にごめんね。でも、私は、後悔してない。だって、結局、心月が選ばれるんだもん。だったら、自分から予防線張った方がラクでしょ。ごめんね。深月と心星にもよろしく。
ずっと、心月のほうが太陽だってわかってた。比べられるのが嫌だった。だから、その前に、死んじゃおって思って…
ごめんね。お母さん達にも遺書は遺した。コンナモノ、いらないよね。要らなかったら捨てて。
今までありがとう。昨日まで生きれてたのは、幼馴染のアンタのおかげだよ。アンタの机の中、見てね。
晴宮心陽より】
でも私は、私は、無視できなかった。心陽の、ナミダノアトを。
「バカ心陽っ…涙の跡なんて、残すんじゃないよ。そんぐらい泣いたんでしょうがバカ。」
私は泣きながら机の中を見てみた。机の中には、心陽からのメッセージがあった。心陽の、スマホだった。
パスワードは消されていた。keepメモを開くと、そこには、
〔心月。ずっと、好きだった。直接言えなくてごめん。どうか、幸せになって。〕
と、書いてあった。私は、心陽の机の上に伏せて
「私もずっと好きだったよ。心陽。」
と呟き、大泣きした。お通夜の時も、お葬式の時も、私は、心陽の家族以上に泣いていた。そして、心陽が入った棺の中に、一本の薔薇と一本の紫苑の花を手向けた。
花言葉 一本の薔薇…あなたしかいない、一目惚れ。 紫苑の花……追憶、遠方にある人を想う、あなたを忘れない。
そして、大好きだった大親友の背を見送った。
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