鏡の彼女は夢の中
「あ…っ!あったぁぁ!」
私は、図書館で見つけた一冊の本を掲げ上げた。
_____
私の学校の階段の踊り場には鏡がある。
その鏡についての本があって、それを見つけて呪文を唱えると世界が変わる__
怪談好きな私、笹原乃々香は本を抱えて噂の鏡の前まで行った。
パラパラと何枚かページを捲ると〈呪文〉と、でてきた。
「あった!なになに…」
1 鏡の前に立つ
2 “我が麗しき人よ、我のために目覚めよ”と、唱える。
3 “何か”が来てくれます。そして世界が変わるでしょう。
と、書いてあった。
鏡の前に立った。
深呼吸をして、じゅもんを唱え始める。
「我が麗しき人よ、我のために目覚めよ」
唱え終わると……………
「え、ちょ何も起こらん」
ぽんっ
急に肩を誰かに掴まれた。
「ぴやぁっっ!?」
『やっほ』
そこには鏡の中から手を出している“私”がいた。
「き……!」
『き?』
「来たぁぁ!!やば!ほんとにいた!」
『うるっさ』
「え、ちょ、自己紹介しよ!」
『耳壊れる、耳元で喋んな』
「笹原乃々香!好きなものは怪談、よろしくね!」
『はぁ…まじでうるさい。あのさぁ、鏡の中あんたなんだから名前同じに決まってんじゃん』
「あ、そっか」
『……バカ?』
「バカで悪いか」
はぁ…と“私”はため息をついた。
『私、鏡だったらどの鏡にも行けるからなんかあったらこれ見て。』
はい、と急にネックレス型の鏡を渡された。
『ま、何があんのか知らんけどなんかあったら頼ってよ』
「……うん。ありがと」
私はその後家に帰った
___
『あいつ最近来ないな……』
“私”・笹原乃々香は鏡の外を見た。
最近あいつを全然見かけない。
授業開始のチャイムが鳴って辺りが静かになった。すると、トン、トンと誰かが階段を降りてくる音がしてそっちを見ると私・笹原乃々香がいた。何処かおかしい。
綺麗だった瞳も、片方どこでもないところをぼんやりと見つめていた。
『ぇ…?』
「いやー、ごめん会いにこれなくて。」
『そんなことより、!』
「あー…これね、気にしないでね」
彼女が人気の少ない旧校舎の方へと歩いていく。私は鏡を乗り継いでついて行った。
「貴女、鏡の番人なんだね」
彼女が急に言った。
『な、なんでそれ__「私ね、夢日記を書いてるの」
と彼女は突然関係ない話をし始めた。
「この本に書き込めば、知りたい事についての夢が見れるの。」
と言って彼女はあの鏡についての本を取り出し、私にあるページを見せつけた。そこには、鏡のあの子のすべてを知りたい≠ニ書いてあった。
「その代償にこうなっちゃった。」と言って彼女は片方の瞳と包帯を指さした。
「怪談好きなの知ってるでしょ?」
彼女はそう言いながらまるで、出会ったばかりの時のように無邪気に笑った。
『じゃあ困ってるのも?』
「知ってる。番人は、死に近づいている人の魂を取って、取られた人が鏡の番人になるっていうのも、貴女がそれを何故か出来ないっていうのも知ってる。」
ふぅと彼女は一息ついた。
「私達、双子なんだよ。」
『え…』
「…私」
彼女は重い口を開いた
「貴女を助けたい」
『でも、どうすれば…』
彼女は説明し始めた。
「まだ私達が産まれたとき貴女は既に亡くなっていたんだって。それで、私だけが生きてた。」
『それで?』
「捨てられた。__気味が悪がられたんだって。それから私はこの学園に拾われて育って、」
『私の魂は番人拾われた。』
「私達は双子だから」
『魂は一人一つではなく』
「『二人で一つになった。』」
「さっすが、分かってるじゃん。やっぱり双子なんだね」
二人でふふっと笑った。
「魂が完璧じゃないと完全な番人にはなれないから貴女は誰にも役を継がせることができない。だから私も鏡に入るよ。」
『…ほんとに良いの?』
「うん。そうすれば二人で一つの魂ができる。これからはずっと一緒にいられる!」
彼女はにこにこしながら言った。
『…私が渡したその鏡から入れるから。』
彼女は鏡に向かって手を入れた。
どぷん_
“私”は彼女の手を引っ張った。
カランカラン_
彼女が、落とした鏡の音だけが響く。
“私”はふっと笑った。
『さてと…それじゃ、頑張ってね』
「え、?」
彼女は鏡の中から呆然と“私”を見ている。
『ご協力、ありがとうございました。』と、私は鏡の外で、制服のスカートの端を持ってまるでお姫様のようなお辞儀をする。
『夢の内容、あれ全部私が作った話だよ?』
「ぇ、?」
『だって“私”、鏡の番人だよ?なんだってできるに決まってんじゃん』
「そ、ッそれなら私がもう番人になったから」
『番人になった?あははっ、』
「ぇ、?」
『あんた、私が出るために身代わりに使われたんだから、“私”が番人なことに変わりないじゃない。代役、頑張ってね』彼女に別れを告げた。
みやさん(選択なし・14さい)からの相談
とうこう日:2024年8月15日みんなの答え:2件
私は、図書館で見つけた一冊の本を掲げ上げた。
_____
私の学校の階段の踊り場には鏡がある。
その鏡についての本があって、それを見つけて呪文を唱えると世界が変わる__
怪談好きな私、笹原乃々香は本を抱えて噂の鏡の前まで行った。
パラパラと何枚かページを捲ると〈呪文〉と、でてきた。
「あった!なになに…」
1 鏡の前に立つ
2 “我が麗しき人よ、我のために目覚めよ”と、唱える。
3 “何か”が来てくれます。そして世界が変わるでしょう。
と、書いてあった。
鏡の前に立った。
深呼吸をして、じゅもんを唱え始める。
「我が麗しき人よ、我のために目覚めよ」
唱え終わると……………
「え、ちょ何も起こらん」
ぽんっ
急に肩を誰かに掴まれた。
「ぴやぁっっ!?」
『やっほ』
そこには鏡の中から手を出している“私”がいた。
「き……!」
『き?』
「来たぁぁ!!やば!ほんとにいた!」
『うるっさ』
「え、ちょ、自己紹介しよ!」
『耳壊れる、耳元で喋んな』
「笹原乃々香!好きなものは怪談、よろしくね!」
『はぁ…まじでうるさい。あのさぁ、鏡の中あんたなんだから名前同じに決まってんじゃん』
「あ、そっか」
『……バカ?』
「バカで悪いか」
はぁ…と“私”はため息をついた。
『私、鏡だったらどの鏡にも行けるからなんかあったらこれ見て。』
はい、と急にネックレス型の鏡を渡された。
『ま、何があんのか知らんけどなんかあったら頼ってよ』
「……うん。ありがと」
私はその後家に帰った
___
『あいつ最近来ないな……』
“私”・笹原乃々香は鏡の外を見た。
最近あいつを全然見かけない。
授業開始のチャイムが鳴って辺りが静かになった。すると、トン、トンと誰かが階段を降りてくる音がしてそっちを見ると私・笹原乃々香がいた。何処かおかしい。
綺麗だった瞳も、片方どこでもないところをぼんやりと見つめていた。
『ぇ…?』
「いやー、ごめん会いにこれなくて。」
『そんなことより、!』
「あー…これね、気にしないでね」
彼女が人気の少ない旧校舎の方へと歩いていく。私は鏡を乗り継いでついて行った。
「貴女、鏡の番人なんだね」
彼女が急に言った。
『な、なんでそれ__「私ね、夢日記を書いてるの」
と彼女は突然関係ない話をし始めた。
「この本に書き込めば、知りたい事についての夢が見れるの。」
と言って彼女はあの鏡についての本を取り出し、私にあるページを見せつけた。そこには、鏡のあの子のすべてを知りたい≠ニ書いてあった。
「その代償にこうなっちゃった。」と言って彼女は片方の瞳と包帯を指さした。
「怪談好きなの知ってるでしょ?」
彼女はそう言いながらまるで、出会ったばかりの時のように無邪気に笑った。
『じゃあ困ってるのも?』
「知ってる。番人は、死に近づいている人の魂を取って、取られた人が鏡の番人になるっていうのも、貴女がそれを何故か出来ないっていうのも知ってる。」
ふぅと彼女は一息ついた。
「私達、双子なんだよ。」
『え…』
「…私」
彼女は重い口を開いた
「貴女を助けたい」
『でも、どうすれば…』
彼女は説明し始めた。
「まだ私達が産まれたとき貴女は既に亡くなっていたんだって。それで、私だけが生きてた。」
『それで?』
「捨てられた。__気味が悪がられたんだって。それから私はこの学園に拾われて育って、」
『私の魂は番人拾われた。』
「私達は双子だから」
『魂は一人一つではなく』
「『二人で一つになった。』」
「さっすが、分かってるじゃん。やっぱり双子なんだね」
二人でふふっと笑った。
「魂が完璧じゃないと完全な番人にはなれないから貴女は誰にも役を継がせることができない。だから私も鏡に入るよ。」
『…ほんとに良いの?』
「うん。そうすれば二人で一つの魂ができる。これからはずっと一緒にいられる!」
彼女はにこにこしながら言った。
『…私が渡したその鏡から入れるから。』
彼女は鏡に向かって手を入れた。
どぷん_
“私”は彼女の手を引っ張った。
カランカラン_
彼女が、落とした鏡の音だけが響く。
“私”はふっと笑った。
『さてと…それじゃ、頑張ってね』
「え、?」
彼女は鏡の中から呆然と“私”を見ている。
『ご協力、ありがとうございました。』と、私は鏡の外で、制服のスカートの端を持ってまるでお姫様のようなお辞儀をする。
『夢の内容、あれ全部私が作った話だよ?』
「ぇ、?」
『だって“私”、鏡の番人だよ?なんだってできるに決まってんじゃん』
「そ、ッそれなら私がもう番人になったから」
『番人になった?あははっ、』
「ぇ、?」
『あんた、私が出るために身代わりに使われたんだから、“私”が番人なことに変わりないじゃない。代役、頑張ってね』彼女に別れを告げた。
みやさん(選択なし・14さい)からの相談
とうこう日:2024年8月15日みんなの答え:2件
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こわさとおもしろさ 今ちゃっちゃぼんおら推しです!
本題
まさか双子だったとは。。。代役としてまかされて番人はやりたい放題だね ぼんおら推し(*´ω`)さん(東京・12さい)からの答え
とうこう日:2025年6月26日 -
おもっっっろ やほー
鬼だよー
いやめっちゃおもろかった
マジでおもろかった
えなんかすげえ
マジおもろい
「耳 壊れる」らへんからめっちゃ ニヤニヤニヤニヤしとった 鬼さん(選択なし・7さい)からの答え
とうこう日:2025年1月25日
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