孤独の寂しさ
私は、里奈(りな)
もうこんな世界は嫌だ。
私の彼氏 勇斗(ゆうと) も、私をいじめている子に、
何かを話していたんだもん。
どうせ私の悪口でしょ。
今にも心が押しつぶされそうだ。
この世界が消えればいいのに。
そう思った瞬間、
「ねえ、君。」
振り向くと、少し小柄なおじさんが立っていた。
「もしかして、嫌になっちゃったの?この世界に。」
そうです。と私は答えた。
「そうかい。それじゃ、このボタンをあげるよ。」
緑っぽい怪しい感じがしたボタン。
いつもなら受け取らないのに、私の身体は勝手にボタンを手に取っていた。
「これを押せば、だーれもいなくなる。 嫌なやつも全員いなくなるよ。でも一部の人には効果がないよ。」
これ、いいじゃないか。 最後になにか言ったような気がするけどまあいっか。
そう思っていると、おじさんはいなくなっていた。
そのまま家に帰ると、お母さんに帰りが遅いことで叱られた。
決めた。
ポチッ
押した瞬間、お母さんは消えていた。
やった!おじさんが言っていたことは本当だったんだ!
そこで、本当に全員消えているのか、近所のコンビニで確かめてみた。
本当に人がいない。やった。自由だ!
そう私は思っていた。
でも、お腹も空いて、話す相手すらいない。
なので、試しに遊園地へ行ってみた。
ここにも人がいない。
だが、
私のもとに走って来る人影が・・・
勇斗だった。
「おーい里奈ー」
なんでいるの?
「なんで・・・なんで勇斗・・・」
「とりあえず観覧車で話すぞ!」
観覧車に乗ったあと、この状況についての話をした。
「なあ、里奈。なんで人がいないんだ?」
私は勇気を出していった。
「実は、この世界が嫌になって、怪しいおじさんから人を消せるボタンをもらったの。それを押しちゃったの。」
「里奈、なんでこんなことを・・・」
「だって、勇斗、私をいじめてた子と話していたじゃん。私の悪口を言っていたんでしょ。」
空気が重くなったが、勇斗の次の一言でかき消された。
「違う。」
「え?」
「俺があいつに話していたのは、里奈がいじめられてるって知ったから、やめてほしくて、注意しただけなんだ。」
「そうなの?」
「そうだよ。」
「だって、俺、里奈のこと大好きだもん。いじめられてたら放っておけないんだよ。」
「そんな・・・私はそんな事も気づかずこんなことを・・」
「ごめんな。俺もすぐに気付けなくて。」
その一言で、私の頬から一筋の雫が・・・
耐えきれずに勇斗に抱きついた。
温かいぬくもり。 私を癒やしてくれる声。
そうだった。私は一人じゃなかったんだ。
でも、この世界はもう変えられないと思った。
でも、一か八かで、このボタンを壊そう。
そうすると、観覧車の窓からボタンを落とした。
バリィィィン!
ガラスが割れるような音がして、ボタンは砕け散った。
割れた瞬間、眩い光が・・・
光がなくなった時、
そこには、いつもの賑やかな遊園地が広がっていた。
下を見ると、一人のおじさんが舌打ちをして一瞬で消えた。
孤独っていうのは寂しいこともわかった。今回は、そんな出来事。
終 カカオさん(北海道・11さい)からの相談
とうこう日:2024年9月1日みんなの答え:0件
もうこんな世界は嫌だ。
私の彼氏 勇斗(ゆうと) も、私をいじめている子に、
何かを話していたんだもん。
どうせ私の悪口でしょ。
今にも心が押しつぶされそうだ。
この世界が消えればいいのに。
そう思った瞬間、
「ねえ、君。」
振り向くと、少し小柄なおじさんが立っていた。
「もしかして、嫌になっちゃったの?この世界に。」
そうです。と私は答えた。
「そうかい。それじゃ、このボタンをあげるよ。」
緑っぽい怪しい感じがしたボタン。
いつもなら受け取らないのに、私の身体は勝手にボタンを手に取っていた。
「これを押せば、だーれもいなくなる。 嫌なやつも全員いなくなるよ。でも一部の人には効果がないよ。」
これ、いいじゃないか。 最後になにか言ったような気がするけどまあいっか。
そう思っていると、おじさんはいなくなっていた。
そのまま家に帰ると、お母さんに帰りが遅いことで叱られた。
決めた。
ポチッ
押した瞬間、お母さんは消えていた。
やった!おじさんが言っていたことは本当だったんだ!
そこで、本当に全員消えているのか、近所のコンビニで確かめてみた。
本当に人がいない。やった。自由だ!
そう私は思っていた。
でも、お腹も空いて、話す相手すらいない。
なので、試しに遊園地へ行ってみた。
ここにも人がいない。
だが、
私のもとに走って来る人影が・・・
勇斗だった。
「おーい里奈ー」
なんでいるの?
「なんで・・・なんで勇斗・・・」
「とりあえず観覧車で話すぞ!」
観覧車に乗ったあと、この状況についての話をした。
「なあ、里奈。なんで人がいないんだ?」
私は勇気を出していった。
「実は、この世界が嫌になって、怪しいおじさんから人を消せるボタンをもらったの。それを押しちゃったの。」
「里奈、なんでこんなことを・・・」
「だって、勇斗、私をいじめてた子と話していたじゃん。私の悪口を言っていたんでしょ。」
空気が重くなったが、勇斗の次の一言でかき消された。
「違う。」
「え?」
「俺があいつに話していたのは、里奈がいじめられてるって知ったから、やめてほしくて、注意しただけなんだ。」
「そうなの?」
「そうだよ。」
「だって、俺、里奈のこと大好きだもん。いじめられてたら放っておけないんだよ。」
「そんな・・・私はそんな事も気づかずこんなことを・・」
「ごめんな。俺もすぐに気付けなくて。」
その一言で、私の頬から一筋の雫が・・・
耐えきれずに勇斗に抱きついた。
温かいぬくもり。 私を癒やしてくれる声。
そうだった。私は一人じゃなかったんだ。
でも、この世界はもう変えられないと思った。
でも、一か八かで、このボタンを壊そう。
そうすると、観覧車の窓からボタンを落とした。
バリィィィン!
ガラスが割れるような音がして、ボタンは砕け散った。
割れた瞬間、眩い光が・・・
光がなくなった時、
そこには、いつもの賑やかな遊園地が広がっていた。
下を見ると、一人のおじさんが舌打ちをして一瞬で消えた。
孤独っていうのは寂しいこともわかった。今回は、そんな出来事。
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