短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

~やはりオレのスクールライフは間違っている~

 俺、べつにスクールライフ、間違ってるもなんもないんだよなぁ・・・・・・  ただいま夏休み明けの9月。やっと風が涼しくなってきたころだ。俺の通う高校もだんだんと秋の色に染まっていく。  秋か。  食欲の秋、読書の秋。スポーツの秋に芸術の秋。そして何より睡眠の秋! 俺と言えば睡眠だろ! 「お前は睡眠と言うより惰眠だろ」  惰眠?(惰眠とは怠けて寝ることらしい。どこが俺だ!) 「蜂角(はちかど)先生・・・・・・」  蜂角依央璃俺の担任。29歳。 「宮蜜。年齢まで紹介せんでもいい」 「すごいですね先生。もしかしてエスパーですか」 「エスパーなどではない。お前の顔を見ていればわかる。私を誰だと思ってんだ。私だ」 「あー」  蜂角先生なら、まあ、ありうるな。 「ところで宮蜜。最近人生に華がないな。」 「ほっといてください。そんなこと」  なんで人に人生を図られなきゃいけないんだ。先生こそ未婚で・・・これ以上はやめておこう。 「まあ、そういうことで、やはり私たちの話にも華が必要だと思ってな。新キャラを登場させようと思う。」 「し、しんきゃら?」  新キャラって、あなたも今回新キャラですよ。先生。 「つまりだな、貧乏なものには金を。モテない男子には女子を。面白くない物語には新キャラを、だ!」 「いや『だ!』じゃありませんよ。それに面白くなくないでしょ。これ」  案外こないだのコメントよかったんだぞ! 二件だけだけど。 「さあ、彼女は今日からこのクラスに来る榊原心愛(さかきばらこあ)だ。」 「よっ!」  サカキバラコア  榊原心愛! 榊原心愛! なんでこいつがここにぃ! 「ん? なんだ榊原。宮蜜と知り合いか?」 「んあ、は~い。わたしぃ、久音の元かn・・・・・・」 「ぅおぉい、それ以上は・・・・・・」 「あっ、そっか。わたしが久音フッったから元カノにはなんないのか。」  あぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁ、俺の青春が・・・・・・もとからないけど。そんなきれいなの。 「いやぁまったく。私てっきり奈音と付き合っているのかと。違ったのか」 「奈音とも付き合ってないし・・・・・・」  ガチャリ、、、と教室の扉が開く。 「あれ? ココじゃん」 「およ? ナナ!」 「あれれ~? 久音もいんじゃん」  奈音が不吉な笑みを浮かべる。やばい・・・なんか、なんか変な予感が・・・・・・ 「またコクハクしたのぉ?」 「またって、前も俺は勝手に告白させられたんだぞ」 「ありゃりゃ? そうだっけ?」  これは三年前の秋。ちょうど今日みたいな日だった。 『ねぇお願い久音! 誰でもいいから告白してよ! 奈音以外で!』 『何でまた・・・・・・』 『さりりんとみつはんに誤解されてんの! 奈音と久音がりょ、リョウオモイだって・・・・・・』 「んで俺は心愛に告白したの!」 「あー、そんなこともあっ・・・たような?」 「お前・・・・・・」  俺のスクールライフは一体どこへ向かうのやら・・・・・・ 「はぁ・・・・・・やっぱり俺のスクールライフは間違っている。」

短編小説みんなの答え:2

とある相談所の天使

 さて、あなたはどうしたの?  それは、辛いね。分かったフリしないでって? ・・・・・・ごめん。私にあなたのことが分かるわけないってことはずーっと前から知ってるよ。でもね、私はあなたに諦めてほしくないの。  誰かに嫌われた? そんなのどうだっていいよ。まず、その子があなたに直接「嫌い」とでも言ったの? 心の中なんて分かりゃしないでしょう。もし仮にそうでも、自分のことを嫌ってる人とまだ仲良くしたいと思う? 私は嫌だな。  嫌われたくないって? この世界に、全人類から好かれている人なんている? いないでしょ。嫌いだって思ってる人は少なくとも一人はいるよ。  友達と喧嘩した? 喧嘩しないほうが珍しいわ。私なんか喧嘩できるような友達もいないよ。  部活を辞めたい? 後輩に抜かされる? なんで後輩のせいにして逃げるの? あなたは何でその部活に入ったの? あなたが選んだんでしょう。じゃないと今まで続けられないわよ。  勉強についていけないって? あなたが自分に合う勉強法を知らないだけね。とにかく、興味のあるものはとことん学びなさい。  推しが結婚した? これからも推し続けるのが義務であり、権利なんじゃないの? 推しがいるほうが羨ましい。  もう疲れた? 数え切れないほどの人間の相手になってきた私のほうが疲れてるわよ。あなたは命の尊さというものを知らないのね。人生は一度きりって言うじゃない? とことん楽しみなさいよ。  ほら、何をめそめそしてるの? 立ち上がりなさい。前を向きなさい。そして歩き始めるの。長い長いあなたの人生を。まだここは人生のプロローグなのよ。エピローグまでどれだけあると思ってるの? 頑張れなんて言わないから。もう二度とここへは来ちゃだめよ。上から応援してるから。うん、じゃあね。行ってらっしゃい。 「はぁ・・・・・・」  地上へと続く階段を降りて行った相手を見送る。その日の仕事を終えた天使はため息をついた。 「私も、行きたいな」  5代目の天使である彼女にとって、人間界というものは羨ましく、希望に満ちた世界だった。 ~Fin~  舞音です! 今回は珍しく事故もなく平和?に終われました。空想の物語ですが、天使という題材で誰かに語りかけるように書きました! 少々毒舌の天使ですが、それは気にしないでください。どうか、皆さまの悩みが軽くなりますように。

短編小説みんなの答え:1

貴方の理想のままに

「ごめん、俺、別の人が好きなんだわ」 私の人生で、最初で最後の恋は、失敗に終わった。 だけど、諦めきれない。 貴方の理想になって、貴方にもう一度「好き」って伝える。 長かった髪はショートカットにした。 お気に入りのスカートは履かず、ズボンで登校した。 勉強だって、死に物狂いで学年上位まで上がった。 なのに、なのに。 貴方はやっぱり振り向いてくれない。 どうして? どうして? そんな疑問が、幾つも幾つも頭に浮かんでは消えを繰り返す。 ならば、もっと、もっと。 ダイエットで、3kg痩せた。 運動も、苦手なフリをした。 貴方が好きなゲームも始めた。 それでも、全く貴方は私に興味を示さない。 「ねぇ、どうして?私、貴方の理想の人でしょ?」 私は思い切って聞いた。 「はぁ?お前なんて、全然理想じゃねーし」 蔑んだ目をした貴方。 絶望する私。 「だって、俺、男性が好きなんだもん」 「は?」 どういうこと? 貴方は男性、私は女性。 今は確かに同性愛なんかも認められているけど、私は貴方が好きだ。 どうにもかみ合わない、この現状が辛い。 苦しい。 吐きたくなる位に気持ちが悪い。 ああ、なら、私が男性になればいい。 生まれ変わって、私が男性になって、そうすれば、私は完璧に貴方の理想でしょ? _数百年後_ 「ごめんなさい、私、別の人が好きなんです」 また、また繰り返す過去。 どうして?僕は君の理想でしょ? 君が背の高い人を好むから、僕は身長を伸ばした。 君が好きな物、全部知ってる。 運動だって、苦手だったけど頑張って努力した。 なのに、君は僕が好みじゃないの? もっと、もっと高い理想があるの? なら、君の思うままになるよ。 勉強も頑張って成績上位に入った。 君が好きなカフェも、好みじゃないけど行った。 君とおそろいの文房具だって揃えた。 ほら、これで僕は君の理想___ 「私、君の事はあまり好きじゃない」 は? なんで、なんでだよ。 僕は君の理想像だ。 完璧な、君の理想像。 「私、女性が好きなんだ」 「は?」 同性愛が認められた今の時代。 僕は君が好き。 だけど、君は僕が好みじゃない。 そんなの、よくある事だ。 それが、許せない。 だから、僕は生まれ変わる。 君の理想、女性になる。 そうすれば、君と僕は結ばれる。 _数百年後_ 「ごめん、俺、お前の事好きじゃない」 _end_ 短編小説は初投稿です! どうか温かい目でご覧下さい。 感想、お気軽にどうぞ!

短編小説みんなの答え:6

短編 意味怖

「鈴!部屋片付けろって言ったでしょう!もういい、あんたは勉強なんかしなくていい!一生バカでいろ!」ほんっと耳につく声でうるさいなぁ、ママ。ほんとにむかつく。 あ、私は鈴(すず)、1年後に高校受験を控えるJC2! 勉強する前に部屋の状態を整えろ、ってうるさくてさ。でもやっぱり宿題が優先なわけじゃん。だから夏休みの前半サボってきた分、今大急ぎでやってるの。この光景、デジャヴだろうか。笑 去年と同じパターンだし。なんで私って、ちゃんとできないのかな。 それにしてもお母さん、うるさいしうざいししつこいし、キモいし…もういい、同じ気持ちを味わえ!『あのババアにとって1番最悪なことが起きますように』私はそう心に強く願った。ふっ。ざまぁみろ。これで何か起きたらあざ笑ってやるんだから。その瞬間、私の意識は途絶えた。 【解説】 鈴の願いはちゃんと叶いました。「娘の死」という母親にとっての最悪事が起き、お母さんもその後自殺しました。この未来を知っていれば…

短編小説みんなの答え:1

幸せをあなたに分けます

 ある日、自宅の郵便受けの中から、一通の手紙が入ってあった。 中身を見ると、[あなたに幸せをあげます。〇〇公園に来てください]とだけ書いてあり、誰が書いた手紙なのかは書いていなかった。 不思議に思いつつ、その公園に行ってみると…。 「あア、あなタですネ。てガみヲもらったのハ。」 カタコトな、日本語を喋る小さな青い鳥ポツンといた。 「鳥!?喋ってる?え、あなたがさっきの手紙を書いたの?」 「はイ」 その青い鳥は私の前に来てこう言った。 「あナたは、きびシいけんさノもと、「幸せ」をモらえるにんげンのひとリとなりまシた。」 「し、幸せ?」 「はイ、幸せデす。幸せガあれバ、すべテ、うマくいきますヨ。」 「…幸せ、もらいマすカ?」 私は、突然過ぎてびっくりしたが、私は、正直言ってその「幸せ」が欲しかった。 私が幸せを貰えば、損することはない。でも…。 「…すみません。私は、いりません。」 「ェぇ?」 「なぜデすか?こんなチャんスもう、ありまセんヨ。」 「うん。もう、こんなチャンスはないのは分かってる。」 「…でも、私にはもういらない。この幸せが本当に必要な人に分けてあげて。」 「ェえ……。まサかことワるなんテ…。…わかりまシた。これはほカのひトにわけましょウ。」 そして、青い鳥は、翼を広げもう、飛ぼうとした時。 「ア、もうしおくれましタ。ワたシは、『ルリビタキ』とモうしまス。」 そう言って、どこかに飛んでった。 家に帰り、私はあの考えで良かったのか。少しだけ後悔していた。 でも、私には、もう、幸せは十分だから…。 「…あ!フフフ。」 窓を見ると、あの青い鳥が新しい幸せの持ち主を必死に探していた。 お願い。その幸せを、今、幸せが必要な人のために…。 そう願い、私は青い鳥を眺めるのだった。

短編小説みんなの答え:5

【短編小説】あの夏の青い空

「ナツミー」 夏が本格的に始まった7月。 幼なじみでずっと片思いしている春樹が教室にいる私を呼ぶ。 「春樹、なんか用あんの?」 「もー、お前って冷たいんだよwこの俺がお前に用があるんだから喜べよw」 そう言いながら春樹は低い身長の私の頭を撫でる。 「やめて、てか何?」  まさか、告白…? そんな淡い期待は打ち砕かれた。  「いやぁ~、お前のクラスにさ冬華っていると思うから、呼んでほしい」 「え、あ、うん…」 冬華ちゃんは、学年のマドンナ、と呼ぶべきだろうか。可愛くて、男子からも女子からも人気。それに、冬華ちゃんは、私と同じで春樹が好きなんだ。 「冬華ちy」  「あ!春樹君!」 冬華ちゃんは私が呼ぶ前に春樹の元へ駆け寄った。 春樹はいつになく笑っていて、冬華ちゃんも楽しそうだった。 「まさか…ね、」 数日後 「私、春樹君と付き合うことになったの!」 冬華ちゃんはみんなにそう言っているのが聞こえた。 私は駆け出した。 「春樹!」 男子集団の真ん中にいる春樹が私の声に反応した。春樹はそこから出てきて、男子たちから離れた人少ないところへ私を連れた。 「どうかした?」 「春樹、冬華ちゃんと付き合ったんだってね」 「あー!そうそう!お前に直接言いたかったんだけどなw」 「そっかwお似合いだよふたりとも」 笑えないはずなのに、泣きたくなくて笑ってしまう。どんどん苦しさが増していく。 「まじ?ありがとさん、お前に言われるとなんか嬉しいわ」 どんどん貴方を好きになってしまう。 「お幸せに!それだけだから」 涙が出そうだ、でも出したら…彼の前で泣いたら駄目だ。せっかくの幸せを奪っちゃ駄目だ! 私は人目を避けて走っていく。 何もない屋上に来たとき、私は涙が沢山こぼれ落ちた。声を上げて泣いた。 空は雲なく真っ青で私を包みこんでしまいそうだった。春樹の優しさと同じように。 「春樹…私ね、ずっと好きだった…小さい頃からずっとだよ…」 感情表現が誰よりも不器用で春樹に冷たくあたった。素直になれなかった。 でも…最後だけ…誰もいないこの屋上で… 「大好きだよ…」 ちょっとだけ素直になってもいいかな…? 【いいよ】 そういうかのような優しい青い空に私は包みこまれた。 -end-   閲覧ありがとうございました。 最後の意味、わかりましたか? 是非よければ考察、感想を書いていただくと嬉しいです

短編小説みんなの答え:2

【初投稿】今日、球場で。

これはラブコメ×野球みたいな組み合わせです 最後まで読んでくれると嬉しいです。 私はみつまること菱田明子。社会人野球を愛するいわゆる社会人野球女子です!この前、気になっていた選手にサインを貰えてとても気分上昇って感じかな。 社会人野球ってファンと選手の距離感が近いから、プロ野球と違って選手とより触れ合えるのが魅力なんです。球場で食べる塩焼きそばも最高!! 今日は、私が好きなチームと強豪のチームが闘います。私の好きなチームも結構強くて大会にもよく出る程なんです!プロ野球選手も何人か排出していて、巷では少し有名…。 (今日もあの人に会えるかな?) 受付では、皆さんから顔を知られていてよく声をかけられます。 「こんにちはー」 「こんにちは!あれ、菱田さん?毎週ありがとうございます!」 このように、私は毎週行く程の常連です。  球場に入ると、いつもと変わらないグラウンドが見えます。近くに行くと選手みんな、一生懸命に練習に取り組んでいました。 (あっ、あの選手いた!今日もかっこいい…) 選手を見ているといつのまにか時間は過ぎ、いよいよ時間は過ぎていく。 試合開始!今日、好きな選手はDH、3番バッターとして出ています。1回表では最初のバッターが先頭打者本塁打を打ちました!!とても嬉しいー泣 それからも、今日の好きなチームは面白い程に点を取っていき、なんと完封勝ちという結果になりました!みんな喜んでタオルを振ったり、メガホンやカンフーバットを叩いています。私はひたすら写真を撮りました笑 待ちに待った出待ちの時間。好きな選手が出入り口から出てきます。ああ、今日もイケメンフェイスでかっこいいな… その選手はしばらく関係者と話していて、私は1人になるタイミングを必死に待っていました。 好きな選手が一人になった!私は小走りで選手の元へ向かいます。 「あの、この前はサインありがとうございました!」 「えっああ、この前の方ですか!いえいえ、こちらこそ」 話してるこの時間、とても幸せです。 「今日勝ててよかったですね!私本当ちっちゃい子みたいに喜んじゃいましたよー」 「それは皆さんの応援のおかげですよ、もちろんあなたも他のファンの方もそう。毎週来てくれてありがとうございます!」 (そうだ、写真撮ってもらおう!) 「あはは、えっと…よかったら写真撮りましょう?」 「別に良いですよ」 よし来たぁ!写真の時間だー!!(自我を失う) 「じゃあ、ちょっと待って下さいね」 私はおそるおそる彼に近づいていきます…。やばい、超恥ずかしいんですけど。あ、肩あたっちゃった! (パシャ) 「すいませんありがとうございましたぁ!!」 超特急で駐車場に戻ってしまいました。一方、彼の方は… (少し可愛かったな) 【終わり!】

短編小説みんなの答え:0

勇者の幼馴染のはなし

勇者が世界を救った。 勇者の名は、ナストと言う。 私はそいつの幼馴染で、ナストが"ただの少年"だった頃から一緒に遊んだりしていた。 ナストが勇者になって、村に帰ってきた後も、私たちは一緒だった。 ナストはこれからもずっと、自分と一緒にいるに違いないと思っていた。 だけど、ある日。 ナストは、突然姿を消した。 私はナストがどこに行ったのか、村長に聞いた。 すると村長は、穏やかな表情を崩さずに、 「ナストは、遠いところに行ったんだよ」 そう言った。 私は、村長の言ったことに納得いかなかった。 そこで私は、周囲の反対を押し切り、ナストを探しに一人旅をすることにした。 世界中を巡り、ボロボロになりながらもナストを探し続けた。 そして、旅を始めて1年経ったある日。 とある村で、旅人と会った。 その旅人は、私と同じくらいの背丈で、 かなりボロボロな身なりをしている。 「君は、どうして旅をしているの?」 旅人は、私にそう聞いてきた。 私がナストのことを話すと、旅人は少し考えて、 「ああ、勇者か。そいつのこと知ってるよ」 そう言った。 「知ってるんですか!?教えてください!」 「いいよ。僕、何年か前に、勇者に会ったんだ。そいつによると、世界を救って暫くは普通に生活してたんだけど、何年か経ったある日、急に村中の人から『お前は魔王を倒し、世界を救った。しかし、魔王以上の力を持つ者は、人間としてこの村には居させられない。出ていけ』みたいな事言われて、出ていったんだって。多分、もう死んでるよ。あいつ、居場所なかったっぽいし」 「…え…?」 私は呆然とした。 ナストがもう死んでる?信じられない… 「…ナスト…勇者は死んでいないわ。きっとどこかにいる。どこかに…」 「…信じないならそれで良いよ。けど、旅はやめた方がいい」 「…いいえ、やめない。ナストを探す……旅人さん、ありがとう」 私はそう言って、そこを後にした。 「……人にお礼を言われたのは何年ぶりだろう」 僕は、女の旅人……かつての幼馴染の後ろ姿を見送りながら、呟いた。 「悪いけど、巻き込む訳にはいかないよ」 すると、 「いたぞ!魔王だ!!」 後ろから声が聞こえた。 「……僕が悪い事したことあったかなあ?どいつもこいつも僕を勝手に決めつけやがって」 この逃げ惑う日々はいつまで続くのだろう。 僕はそう思いながら、瞬間移動の魔法を唱えた。 めちゃ長くてすみません。 どうでしたか! 完全自分の趣味で書いたので、変なところあったらすみません。 では。

短編小説みんなの答え:3

嫌いなのに。

私は、岬舞佳。17歳。 彼氏の悠佑とは、2年ほどの付き合いだ。付き合って2ヶ月経ったくらいから、 私達の関係は歪み始めた。 悠佑は、私に暴力を振るうようになった。おかしいと思った日もあった。 でも今は…、これが日常で。なんなら、 これに快感を覚えるほどだ。 最近、友達から「あんたの彼氏、浮気してるよ?」と言われる。 嘘だ。嘘に決まっている。有り得ない。 でも、私は見てしまった。 悠佑が、他の女と駅でキスしてる所を。 「は?」 「っ…、舞佳!?」悠佑は、焦っていた。 隣の女は、「やばい!」とわめき散らかしている。 あぁ、うるさいうるさいうるさい!! 私は、気がつけば筆箱に入っていたはさみを手に持って思いっきり悠佑たちの方向に走っていたー。 ザクッ!! 「キャーッ!!」 通行人の叫び。周りのどよめき。 それを聞きながら、私はとどめを刺した。   完。

短編小説みんなの答え:2

神になった日。

夜に、神社に行った。 虫の音がひとつだけ聞こえた。 僕は鳥居の前で立ち止まった。 「よく来てくれたね。」 この人は神様だ。 あの世も、この世も、全ての世の神様だ。 「覚悟は、出来ているかね。」 「はい。」 真剣な目でうなずいた。 すると、後ろから、 「たかしーー!どこにいるのー?  目撃情報はあるのに。ここらへんだと思うけど...どこにいるのよ...」 お母さんだ。僕を探している。 ヤバい。 「私につかまりなさい。」 神様につかまると、僕の姿は周りには見えなくなる。 「お母さん、ごめんなさい。行ってきます。」 神様につかまって、 僕は魂になった。 僕は神様と共に、もう一つの世へ向かった。 僕は生まれる前の記憶がある。鮮明に。 「前に来たことがある場所だ。覚えているか。」 僕たちの前には、大きな塔があった。 「はい。ここで、生まれ変わって{たかし}になりました。」 「そうです。死ぬのは怖くなかったか。」 「全くです。こっちの世の方が、平和です。」 「お母さんに一言言わなかったのか。」 「言いました。いつもありがとう、と言いました。」 「そうか。君がせっかく命として生まれてきたのに、またここへ連れてきてしまって悪かった。」 「いえ、大丈夫です。」 すると、目の前の塔が今にも崩れてきそうに、ゴゴゴゴーと、音を立てた。 「もうすぐだ。私のあとを、頼んだよ。」 「はい。」 僕の横にいた神様は消えた。そして、塔も消えた。 そして、僕は、神様になった。 「今日も世界は平和だった。」 と言って、一日にレンガを一つ積み上げる。そうして塔が出来るのだ。 僕は神様として、2つの世を作り上げていった。 end. どうでしたか。 感想や、アドバイス等をコメントにお願いします。 ------------サポート------------ たかしは、一度神隠しになって、その後、神社で遺体として発見された。 その頃たかしは、神様と一緒に「あの世」へ行った。 神様は消え、その後をたかしが継いだ。

短編小説みんなの答え:2

ホワイト・ティーポット・ホワイト

「あらやだ、まあ、イヤだわあ奥さん。ご冗談はよしてよ。」  婦人は、そう言って白いティーカップの紅茶を啜った。 「冗談じゃあ、ないのよ。」 「じゃ、どうするおつもりなの?」 「うちの主人に、押し付けてしまおうかしら」 「ま、なんてこと!」  婦人たちは、ひとしきり笑って、また紅茶を啜った。 「やい、ポットさんや」 「なんだい」 「いつになったら君は空っぽになるんだい」 「なに、もうじきさ。」  白いティーカップが、彼に話しかけた。 「やい、もうじき空のポットさんや」 「なんだい」 「いつになったら君は冷めるんだい」 「なに、もうじき空になるから、そしたらさ。」  白い皿も、彼に話しかけた。 「やい、もうじき冷めるポットさんや」 「なんだい」 「いつになったら君の茶しぶはとれるんだい」 「なに、いつまでたっても取れないさ」  白いテーブルクロスも、彼に話しかけた。 「そりゃあ、そうだなあ。君は、ティーポットだものなあ。」 「そりゃあ、そうだなあ。見た目が、綺麗なら、さほど変わりはないものなあ。」 「そりゃあ、そうだなあ。俺たちとは、違うものなあ。」  白い食器たちは、けたけたと笑った。 「誰も、気に留めやしないのさ。だから、いいんだよ。あの人たちにとっちゃあ、俺はまだ、白いティーポットなのさ。」 「本当は、ちがうのに?」 「なに、違わないさ。あの人たちには、俺の外側しか見えていないんだから。」 「そりゃあ、そうだなあ。」  白い食器たちは、またけたけたと笑った。 「このティーカップ、本当に真っ白なのねえ」 「そうよ、だって、主人が取り寄せたのよ、それはまあ、お高くつくんだから」 「まあ、羨ましいわあ!」 「ねえ、こんなに綺麗でしょう、ティーポットも、雪みたい」  婦人たちは、また紅茶を啜った。

短編小説みんなの答え:1

いじめと、メッセージ。

私は、その原稿用紙を見て、自分でもびっくりした。 これは、一番心に残っている、春の思い出。 私は、日野まいか。 ポニーテールの栗色の髪に、琥珀色の瞳が印象的だ。 今日は、学校で、いじめについて書くことになった。 いじめられている人へのメッセージみたいなものでいいらしい。 私は、原稿用紙二枚半、きっちり書いた。 いじめられている人への、応援、助けになるように、と書いた。 私は、その原稿用紙をよみかえした。 「えっ・・・?」 私は、思わず声を出した。 応援、助けになるように、と思って書いたのに、中身は、 いじめられている人も、ちゃんと行動してほしい、いじめっ子にもちゃんと立ち向かってほしい、 そんな文章が多くなっていた。 私が書きたかったのは、気軽に相談してね、とか、スクールカウンセラーに相談してみたら?、そういう文章だった。 でも、書かれていたのは、一人でも立ち向かって、行動して、そんな言葉。 なんで、こんな文章になったんだろう。 これは、多分、私の心の声。 いじめが起こっても、見ているだけの人が多いのは、このせいだろう。 友達の文章も見た。 私と同じように書かれていた。 なぜこうなるのか、考えるのが私の役目。 よし!やろう! 私は心の中でそう思った。

短編小説みんなの答え:2

あなたは矛盾を感じましたか?

俺は中学生。 学校から遠い場所に住んでいる。 (おそらく全校生徒で一番遠い) 両親は医者である。 医者になりたいので 片道1時間の遠い頭の良い学校に 通っている。 毎朝5時に親に起こされ、 6時に家をでる。 バスがないと 到底辿り着けない距離だ。 ここはど田舎なので 一つバスを逃すと、 2時間バスがない。 その日は、 授業参観が予定されていた。 学校は遠いので 親は朝にバスに乗らないと 余裕がない、 なので俺は親と バス停まで歩いていた。 そのとき、後ろから、 車の急ブレーキ音が聞こえ、 衝撃が体に伝わった。 俺は気をうしなった… 気づくと俺は病院に居た。 横には母親がいた。 俺は命は助かったが、 事故当時自分の横にいた 親は即死。守ってくれたようだ。 俺は母親の腕の中で 二人で声を出して泣いた。 それからは 親がいない分家事もしたし、 自分で早起きもした。 勉強を今まで以上に頑張った。 10年後、 私は女医として 大きな病院で働いている。 死んでしまった親を思いながら。 補足 医者は普通男性だとか、家事や子供の参観日に参加するのは普通女性だという考えを持っていると、主人公が意識を取り戻した時に隣に母親がいることに矛盾を感じるはずです。 そして、もう一つ10年後の医者になった文から主人公は女性であることがわかります。女性でも一人称で俺や僕などを使うのに違和感があるとここにも矛盾を感じると思います。 職業や役割に性別のくくりをつけるのはあまり良く思いません。だからと言って、もし自分がこの話を聞いたら矛盾を感じると思います。なので、「男はもっと強く、男らしくあるべき」など差別的や、性別のくくりを少しでも無くせるともっといい世の中になると思います。

短編小説みんなの答え:1

夢の果てでさようなら

ある日、僕は不思議な夢を見た。 白い空間で女の人が「さようなら」と言って目が覚める夢だ。 それまでは別にいいのだが、夢で見た女の人が公園にいたのだ。 その人を見ると、なぜかその日の朝に戻る。 タイムリープとでもいえばいいのだろうか。 なるべくその女の人とは会わないで過ごそう。 数日後、僕は思い切って奥に行った。 そうすると、何かキラキラしたものが見えたので、掴んでみる。 *・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・* ああ、思い出した。 あの女の人は僕の姉だ。 2年前、姉は交通事故で亡くなった。 その記憶を忘れてしまっていた自分が愚かしい。 僕は姉にこう言った。 「ありがとう」 そうすると姉は、 「こちらこそ」 と微笑んで、 「さようなら」 と言った。 そうして僕は夢から覚め、姉の夢は見なくなった。

短編小説みんなの答え:2

宝物

「ただいまー」 誰もいない家に向かってただいまと言うのは、何回目だろう。 お父さんは交通事故で亡くなった。お母さんは看護師で、病院に泊まって働くことも多いため、家にはほとんどいない。 悲しいけれど、誰も悪くないのだから、文句なんて言えないし、言うつもりなんてない。 だけど、やっぱり寂しい。 そう思いながらリビングに向かうと、テーブルに書き置きがあった。 『野乃花へ 今日はお母さんは泊まるつもりだから、夜ご飯は自分で用意してね。 お母さんより』 ところどころ繋がっている文字をぼんやり見ていると、スカートのポケットに入れていたスマホが震えた。 「電話……秋野(あきの)くん?」 画面には、「秋野 隼斗」と表示されている。 てっきり、お母さんからの追加の連絡とでも思っていたのに。 「もしもし?」 『あ、魚住(うおずみ)さん。ごめん、今日って時間空いてる?15分くらいでいいんだけど。』 他の男子よりも早く声変わりした少し低い声を聞くと、心臓がいつもより激しく動き出す。 「えと、今日は1日中空いてるけど……」 『じゃあ、今から学校の近くの駅来てくれない?制服のままでいいから。大事な話したくて。』 話したいこと?クラスメイトだということ以外特に接点のない私に話したいことなんて何があるのだろうか。 男子が、女子を放課後に呼び出して、大事な話をする。それって、もしかしてーー。 「わかった。今から行くね。」 『うん、じゃあ、待ってる。』 顔を真っ赤にしながら鏡を取り出し、制服のリボンを少し整え、髪が崩れていないか確認する。 「よし!」 定期と最低限のものだけ入れてある小さな鞄を取って、最近買ったばかりの靴を履く。 「いってきまーす!」 誰もいない家に向かってそう言う。 もちろん返事は返ってこないけれど、なんだか心が満たされるような気がした。 「隼斗、七海、いってきまーす!」 「いってらっしゃい、野乃花。」 「お母さん、いってらっしゃい!」 大切な家族が2人いるこの家に、いってきますと言って、いってらっしゃいと言われる。 子どもの頃から憧れていたこの日常は、私にとって大切な宝物だ。

短編小説みんなの答え:5

青春という私の春-空猫小説-

「ねぇ葵。せいしゅんって漢字でどうやって書くと思う?」 親友のミホがニヤけて言った。 「え?青い春って書くんでしょ?」 私は首を傾げて答えた。 「正解!青い春…そう、葵の春が来るの!」 ミホがダジャレを言ったので、私はクスっと笑った。 「私の春かぁ…」 私は照りつける琥珀色の太陽に目を細めてつぶやいた。 私は中学1年生、蘭堂 葵。らんどう あおいと読む。 現在、春休み。もうすぐ中学2年生になる。 新学期が待ち遠しいのか緊張してるのか分からないフワフワした気持ちで春休みを終えた。 新学期、新しい教室に入った。 他の子がザワザワ雑談してる中、自分の席に座りペアの子に挨拶しようと横を振り向いた時。 顔が、一瞬にして赤くなった。鼓動が、一瞬にして早くなった。 それは、隣の男の子が、とてつもなくイケメンだったからだ。 でも私は外見重視派じゃなかったので、ちょっとだけだけど急に冷めてきた。 イケメンなんてどうでもいいし… 「では、国語の授業を始めまーす」 私は驚いた。初日から国語の授業があることを忘れていたのだ。 一応机の中を確認したが、やっぱりない。 先生に借りるしかないけど、先生にも生徒にも、おっちょこちょいで忘れん坊って思われるかも。 でも、借りるしかないんだ。そう思い、席を立とうとした。 すると、視界に教科書が見えた。驚いて横を見ると、さっきのイケメンの男の子が教科書を広げてくれた。 「教科書ないなら貸すよ。な、同じクラスだし」 私はさっきより顔が赤くなって鼓動が早くなった。 あれ、外見だけじゃなくて中身も…っ? 男の子は白い歯を太陽のように輝かせながら、ニッっと笑って小声で言った。 「俺、内藤 琥珀!ないとう こはくだよ。よろしくっ!」 「あっありがと!わっ、わたし、葵…」 それだけしか言えなかった。 私はドキドキしながら授業を続けた。 私の新学期はとても楽しかった。 コハク君は優しくしてくれる。一緒に話してくれる。 そんなコハク君に恋に堕ちた。 春が終わる頃。私は公園に呼び出して、ついに告白した。 「あのっ、コハク君の事が好きですっ!」 コハク君は最初驚いていた。そして、どんどん顔が赤くなって夕焼けを見ながらつぶやいた。 「ぼっ、僕も…!アオイちゃんの事、好きだよ!」 私の春が来たんだ。葵の春が…! 葵色の夕焼けと琥珀色の夕日が私たち二人を包んだ。

短編小説みんなの答え:1

見上げた空、私の気持ち。

ふと窓を見ると、どんよりとした曇り空。私の心も全く同じ。「はあー」と私小坂紗里はため息をついた。「どしたの?」と隣で友達のミアが心配した顔でこちらを覗いてくる。「先生のこと」「あー」とミアが相槌を打つ。「宮野先生のこと好きなんだもんねー」と。「うん」実は数学の宮野先生のことが好きなんだ。優しいあの笑顔が。何度か先生とはなしたことはあるもの、べつに先生自体恋愛感情で私を見ているわけではない。でも少しでもこっちを見てほしいから私なりに頑張っているんだ。宮野先生は、数学の先生だから数学の教科リーダーになったり、数学で質問があれば質問したりと、、頑張っているのだけれど。「実はね、」こんなことがあったの。昨日の放課後、居残りをしていて、教室の鍵を閉めて職員室に鍵を戻したの。そこまではよかった。でも、でもね。階段を下って昇降口のところに行ったら、宮野先生と国語の島田先生がいて、なんでこの2人が?と思ったら、二人が抱き合ってたの。「ってこと」と話したら「マジかー、紗里はいいの?それで」と。「?や別に」辛い辛いけど、昨日夜泣いたけど。「告白思い切ってしてみたら?振られても何も言わないよりはいいでしょ?」確かにそうだ。この気持ちは生半可な気持ちでは無い。「行ってくる。」そう私は、ミアに伝え、先生を探しに走り出した。大好きって気持ちを伝えに、、、 切なくてつらい。今から心臓ドキドキで泣きそうだけど。今伝えなきゃ。 廊下の奥に先生の姿が見えた。「先生!」「?小坂」「私っ、、先生のこと、、、」 ふと廊下の窓を見たら、曇っていた空が徐々に晴れ渡っていた。

短編小説みんなの答え:4

心友との出逢い

「わたし、3組だった」 「私は1組」 「うち、6組」 「えー! あたし5組なんだけど」  わたし達はそれぞれ違うクラスだった。まさか、誰も同じじゃないだなんて。おしゃべりが好きなくせに人見知りのわたしが、ひとりでやっていけるだろうか。 「大丈夫。休み時間は会いに行くからさ」 「菜生はおしゃべり好きだし、可愛いし、すぐに友達できるよ」 「無理だよ。わたしどうすればいいの?」  人見知りでコミュ力ないし。あーあ、わたしはなんて運が悪いんだろう。 「菜生なら大丈夫だって!」 「そうかなぁ・・・・・・」  入学式から一ヶ月が経った今。案の定友達はできず、中学が同じだった子もいるわけだけれど、多少面識のある程度。だから、わたしはこうして窓の外を眺めている。時々風が吹いてきて、顔にカーテンが直撃するのだけれど。 「ねえ、早田さん」 「は、はいっ?」 「名前、何て読むの? なお、で合ってる?」  声を掛けてくれたのは、前の席の望月春陽だった。 「えっと、ななせ。なおってよく言われるんだけど」 「そうなんだ! 私の友達にね、菜央っていう子がいるからさ、そうかなと」 「友達、多いんだね。わたし人見知りで全然いなくて」  そっかー、と相槌を打ってくれる。聞き上手で話し上手だし、コミュ力も高そうだけれど人見知りと本人は言っている。 「でも、どうしてわたしなんか」 「自己紹介のときに『アニメが大好き』って言ってたから。私もアニメ大っ好きなの」 「え、ほんとに?」  望月さん、自己紹介でなんて言ってたっけ。確か、あの時は緊張でそれどころじゃなかったんだ。 「なんの話ー?」 「春陽、また友達できたの!?」 「まあね。菜生ちゃんっていうの」  続いてやってきたクラスメイト。川野美弥と、岩田日南だ。 「『また』?」  『また』という言葉が引っかかった。人見知りと聞いたのに。 「実は、春陽はコミュ力やばいぐらい高くて、中学ではクラスの女子全員と友達」 「でも、ちょっとだけ人見知りっていうのはあるけどね。だから、嘘ではないよ」 「え、えぇーっ!?」  そんなわけでまんまと騙されたわたしと3人は、なぜか心友になったのである。 「私は、はるひ。日南は幼なじみなんだ」  髪型はハーフアップで、色白でかわいい彼女。望月さんは、天使みたいだ。もう微笑みが天使で、声もそんな感じ。あと、リーダーにも向いてそう。 「あたし、みや。二人とは塾で初めてしゃべったんだ」  どうも、出身の中学校が違うらしい。川野さんは、おだんごがトレードマークでいつも明るい子。 「で、うちはひなみ。美弥は中学違うけど、塾が一緒なんだー」  岩田さんは、喜怒哀楽が激しくて、言いたいことはズバズバ言うタイプ。好き嫌いとかはっきりしてそうだなぁ。正直言うと、わたしとは合わないかもしれない。 「えっと・・・・・・早田、菜生です。アニメと、おしゃべりが好きです。ヨロシクネ」 「もー堅い堅い! そんな緊張しなくっていいのに!」  確かに、自分でも最後は片言になっていたのが分かる。多分カチコチに固まっていただろう。 「日南、菜生ちゃん緊張しいなんだからさ、分かってあげてよ」 「うちは緊張しないタイプだから分からないんだよねー」  羨ましいな、なんて思ってしまう。私が岩田さんや望月さんや川野さんみたいな人だったらいいのに。 「まあまあ、それは置いといて。菜生、でいい?」 「う、うん」 「どっち? 『ううん』か、『うん』か」  やっぱり岩田さんに突っ込まれてしまう。わたしとは真反対の性格だ。 「後者、です」 「敬語抜いていいよ」 「それから、私たちのことは何て呼んでも菜生ちゃんの自由だからね」 「うちは『日南』って呼んでほしい!」 「菜生ちゃんに決めてあげなよ」 「それは分かってる! そのうえで言ってるだけじゃん!」 「まあまあまあ・・・・・・」  この子達となら、きっとこの一年間もやっていけそうだと何となく感じた。 「な、な、せ!」 「日南、春陽、美弥・・・・・・」  去年のことを思い出してぼーっとしていたみたいだ。 「で、須賀くんとはどうなの?」 「な、何も!」 「なわけないでしょ?」  彼はわたしの好きな人。なぜか、3人に速攻でバレたけど。 「今年も同じクラスなれたらいいなー、とか思ってないの?」  右を見ても左を見ても顔、顔、顔。3人に質問攻めにされているところだ。 「どっちにしろ、菜生なら大丈夫だよ」  日菜の笑顔を見て、この子達と心友になれてよかったと思った。 《end》  心友をテーマにしました。友達含め、かけがえのない存在ですよね。回答お願いします!

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