短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
【短編小説】変なこと言ってもいいですか?
「今から先輩に変なこと言います。」 後輩の矢田ちゃんがそう言う。 「なに?変なことって。」 「私,先輩のことが好きかもしれません。」 僕はすごく困惑した。数秒後やっと理解が追いついた。 (あ,これマジなやつ?) どうやら僕の後輩は僕のことが(多分?)好きらしい…。 矢田ちゃんはテニス部の後輩。 部自体,男女であまり関わる機会はないが,マネージャーとなると話は別だ。すごく働き者で部自慢のマネージャー。 そんな自慢の後輩が僕のことが好き? そんなラブコメのように都合のいい展開があるのか? それほど驚くくらいに僕には魅力がない。 顔は普通だし,頭がいいわけでもない。 唯一できるのはテニスだけ…。 「矢田ちゃん…それ本当?」 そう聞いてみる。ドッキリだったりして… 「私が嘘をつくように思いますか?」 ドッキリじゃないらしい。まぁそりゃそう。 矢田ちゃんはありえないほど素直な性格。ドッキリなんてしないだろう。 「ううん,そうは思わないよ? でも僕なんかのどこに好きになる要素があるのかなって…」 自分で言っててすごく悲しいけど…。 「そういうところです。」 矢田ちゃんは微笑みながらそう言う。 「え?」 「だーかーらー! そういう自分の良さに気づかないほど優しいところです。」 「そういう先輩だから私は好き…なんです。」 恥ずかしがっている矢田ちゃんも可愛いとか考えている状況ではない。 返事をするベストタイミングは間違いなく今。 でも言ってもいいのだろうか。 …いや,ここで言うしかない!そして僕はこう告げる。 「僕も素直で優しい矢田ちゃんが大好きだよ。」 「…僕と付き合ってください。」 矢田ちゃんは下を向いている。え?だめだったかな?不安になる。 顔を上げ,矢田ちゃんが言う。 「ええ,もちろん!」 そう言って笑う矢田ちゃんを見て思う。 ああ…僕はなんて幸せものなんだろうって―――。 最後まで読んでいただきありがとうございました! 感想など教えてくれると嬉しいです! 〈登場人物の補足〉 ・山川颯(先輩) 高校2年生。テニスの大会ではほとんど優勝するほどの実力者。 心配性で自分に自信がない。 ・矢田花音(矢田ちゃん) 高校1年生。テニス部のマネージャー。 仕事を完璧にこなす働き者。 ありえないほど素直。礼儀正しい。
桜の舞う木の下で
好きです!付き合ってください!」 私の名前は莉緒。そして、今気持ちを伝えた、目の前にいる男子が来斗だ。彼はクラスでも人気のイケメンだ。運動もクラスTOP3だし、勉強もできる方だ。だからといって真面目というわけでもなく、面白くて男女問わずみんなが話しやすいと思える人だ。 そして、返ってきた返事は。 「莉緒ちゃん。こちらこそ、よろしく」 来斗は照れくさそうに言った。思っていた展開と違い、私の頭の中はパニックに陥っていた。 「これって、夢...じゃない...?」 私はこの状況が信じられなかった。 「違うよ。俺の言葉が信じられなかったら、ほっぺをつねってみて。」 彼がわざと甘い声で言った。 「痛っ...!」 つねったほっぺは痛かった。とても痛かった。 「ってことは、これ、現実?本当なの?」 彼ははにかんだ様子で頷いた。 「うん。よろしくね。」 と彼が言った。 すると、急に強い風が吹き、桜を散らした。辺りは桜吹雪でいっぱいだった。 とても綺麗、と私は心から思った。 「頭に桜、ついてるよ。」 彼は照れくさそうに、私についた桜を取ってくれた。 「あ、ありがとう...来斗くん…」 胸がうるさい。ドクドクと音を立てている。今、私の頬はきっと桜のようなピンク色に染まっているだろう。 「じゃあ、帰ろうか」 「だ...だね」 今日から私は彼女になる。そして、彼氏ができる。心がびっくりするくらい弾んでいた。こんなに楽しい帰り道は、久しぶりだ。 家に帰って、私はベットに寝転がった。 すると、スマホの着信音が鳴ったので覗いてみると、来斗君からメールが来ていた。彼からのメールを開く。その内容は。 『ねぇ、莉緒ちゃん。』 『これから、莉緒って呼んでもいい?』 「…!ヤバい!嬉しい!」 私の心臓は飛び出そうだった。 私は彼にこう送った。 「もちろん!」 「私も来斗って呼んでもいい?」 するとすぐに彼から返信が。 「うん!いいよ」 「莉緒に名前で呼んでもらえて、すごく嬉しいよ」 私は言葉では表せないほど幸せだった。 私の心の中は、期待と希望でいっぱいだ。 世界中のものがキラキラと輝いて見えた。 それから15年後… 「ねぇ、来斗。」 「洗濯物干すの手伝ってくれない?」 「もちろん。いいよ。」 すると、娘の莉来が小学校から帰ってきた。 「ただいまぁ~」 「おかえり。おやつそこにあるから食べてね。」 こういう来斗と莉来の3人で暮らす普通の日常が、私にとってかけがえのないものだ。 私の未来への希望は、来斗に告白されたあの日の希望と変わらない、とても大切なものだ。 ~終わり~ あとがき 登場人物の名前は、 ・莉緒(りお) ・来斗(らいと) ・莉来(りら) の3人です。 莉来の名前は、莉緒の「莉」と、来斗の「来」を組み合わせて「莉来」にしました。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。感想をよろしくお願いします。
水の中で燃えた心
朝が来る。夜が来る。日が沈む。日が上る。永遠に繰り返すだけだった。そう思ってた。 いつものように水の中を泳いでた。私は姫樹。きたって読むの。私は死んだ、でもまた新しい命をもらった。 前までは魚だったんだけどね。捕まって焼かれて食べられちゃった。 そしたら人魚になっていた。おかしい話でしょ。 激しく泳ぐ大きな魚。 海を見下ろす海鳥たち。 宝石のような小魚の群れ。 そして、どこかに沈んだ一粒の涙。 地面につかない愛が浮かんでった。 もう戻れない心が沈んでった。 上を見たら、雨だった。 その日は、激しい雨だった。 とある都会の家での会話 「ねぇママー今日の雨すごいねー」 「ええそうね。雷が落ちなければいいのだけど___」 ゴロゴロゴロゴロ 鈍い音と共に鋭い光が走る。 「ひゃっ」 「びっくりした・・・雷か。」 ___________________________________ 海に沈んだだ魚影の中に二つの命があったのを。ご存じだろうか。 海に雷が落ちた時。狙ったかのように、姫樹に向かって落ちた。 「あ」 その時、姫樹には、痛みも、辛さもなかった。ただ、目の前が暗かった。 水の中だった。でも。沈んでいくような感覚があった。なんとかして出てみると、 深海だった。 振り返ると、そこには。鯨が沈んでいた。 グッタリとしていた。死んだのだろう。 その鯨は、親のいない鯨だった。だから、私が育てたのだ。 今になって、助けられた、私を、守ろうと。 その時。私は涙をこぼした。悲しかった。 だって。だって。 私がたらだった時も仲良くしてくれた鯨だった。 一緒になって泣いてくれた。一緒になって喜んでくれた。一緒になって怒ってくれた。 最後に「泣かないで」って 言ってくれた。 最後の友達だった。
最後で最高な恋煩い
「ごめんなさい。あなたとは、付き合えない。」 小学生の頃、大好きだった子にフラれた。一年生から好きだった子だ。フラれたあと、俺は校庭で泣いた。俺じゃダメ?はぁー。 そんなこんなで、僕は高校生になった。 高校生になったら、アオハル!なんて言うけど俺はんなもんいらねーよ。なんて思って、夏まで何もしてこなかった。今日は花火大会。 けど…俺はひとつだけ秘密がある。それは実は生徒会長が好きだということ!みんなの的、生徒会長に恋をしてしまった!ああーやばい!生徒会長は3年生で優等生だ。学校中の男子が求めている。それなのに、俺が好きになるって!やばいよ。会長を見ると呼吸が乱れるよ!みんな彼女を求めている。まさにレースだ!油断したり、「まあいっか。まだ時間あるし!」なんて思ったら、終わり…ジ・エンド!そのまますぐに、エンドロールだなぁ! やばい、やばい。まあとりあえず花火見に行こうか。 (だって、会長に会えるかもしんないから!) 俺ずっと思ってる。やばい病気だ!会長好きすぎ病!これが恋煩いかよ! まぁ花火が見えやすい所に到着!会長いるかなぁ… ドン! いたた…人に当たったのか。 「あの…大丈夫ですか?」 ひゅー ドオン 空に大きな花が打ち上がった。しかし、それに目もくれず俺はいう。 「かっ会長…」 ドォン ドォン 俺の最後で最高の恋煩いは終わり、恋が始まった。
もういない君と、死んだ僕。
「ほら、真昼、挨拶は?」 最近、近所に男の子が引っ越してきた。 私と同じ、4歳。 「こんにちは」 真昼と呼ばれた男の子がぺこりとおじぎをした。 「こんにちは」 私も返す。 これから、君と私は幼なじみとして生きていくー 大切な人が、死んだ。 幼なじみで 初恋の人だった。 「真昼っ危ない!」 真夏の下校中、後ろから友達の声が聞こえて振り向くと そこには大型トラックがー 目が覚めて辺りを見渡すとそこは何もない白だった。 「おっはようございまーす!目は覚めましたかぁ?」 あなたの声で目が覚めました、 そう言いたくなるほど甲高い声が聞こえた。 大きな白い羽 茶色がかった長い髪 ぱっちりとした大きな目 声の主は天使だった。 「きみ、誰?」 「神内真昼くん、こんにちは。 わたくし、君の”これから”をサポートする天使・まのん でーす!」 天使・まのんがにぱっと笑う。 どこかで見たことのあるような笑顔だった。 「”これから”?」 「君死んじゃったから、来世を決めなきゃなんないの。 天国とか地獄ってないんだよ。生きてた時の罪、死んでからも ぶり返されるって嫌じゃん。 それにしても最近、多いんだよねぇ。君くらいの年で死んじゃう子。」 ”君、死んじゃったから” ”君くらいの年で死んじゃう子” 「あ、じゃあー」 ー川上琴って知ってる? そう聞こうとするとまのんが歩き始めた。 「いいねぇ、君たちは。”これから”を決められて。」 「どう言うこと?」 「私たち天使はね、なりたくてなったわけじゃないの。 ここにいるってことは死んだってことなんだけど、 前世のことは何にも覚えてない。 神様に指名されて、天使になった。」 「もう、戻れないの?」 「誰か、私の前世を知っている人が私のことを、 お前は〇〇だったんだ!って言ってそれが当たってたら 私は君みたいに”これから”を決められるんだけどね。」 そう言いって笑った。 悲しい笑顔だった。 ーどこか、引っかかる。 まのんの笑顔に見覚えがあること。 俺が川上琴のことを聞けなかったこと それってもしかしてー 「…川上琴。」 「へ?」 まのんが俺を見る。 大きな瞳で真っ直ぐ。 「お前、…琴…だろ?」 川上琴は、2年前に死んだ俺の幼なじみ。 そして、初恋の人。 事が死んだのは、俺たちが両思いになった 次の日だった。 俺と同じで交通事故だ。 まのんが呆然としたように俺を見た。 まのんの髪がだんだん短くなって まっすぐ切りそろえられた前下がりの ショートボブに変わった。 「…真昼…」 まのんの、琴の目は涙でいっぱいだった。 「会いたかった…」 琴が俺に抱きついた。 また、やり直そう。 同じ人生を送ることはできないけど、 また、来世で出会おう。 どこかで、また会える奇跡を願う。 「ほら、夏希、ご挨拶。」 最近、近所に女の子が引っ越してきた。 僕と同じ、6歳。 「こんにちは」 夏希と呼ばれた女の子がぺこりとおじぎをした。 僕もお辞儀をする。 ー久しぶり どこかで、そう聞こえた気がした。
夢を見てしまった
夢を見てしまった。あなたに会ってしまった。 夢の中でもあなたには会いたくなかった。 まだ好きだって気持ちを、隠し続けないと、 私の心は持たない。 だってあなたは、 もう戻ってきてはくれない。 私が犯した過ちのせいで、 あなたは逃れないといけなくて。 夢の中ですら、私は罵詈雑言しか言えなかった。 ほんとうは、何を言いたかった? まだ好きだって気持ちは、言わないとって思った? あれ私、隠すつもりなどなかった? ガシャン 「・・・町付近で飛び降り事件発生、警察が詳しい経緯を調べています。・・・」 すべては、彼女が作った幻想なのだった。 ここに出てくる「あなた」は、社会。 社会はすでに、彼女の敵だった。 まさに、四面楚歌。 彼女は、社会から追われ続け、哀れに亡くなったという。
キミに捧げた1357作。
1ページ、2ページと、紙をめくる。 それは、僕が捧げた1357作だった。 僕は、佐伯天音(さえきあまね)。 僕は、何かを書くのが好きだ。 楽しかった高校生活も終わった。 今は、もう毎日も小説を書き続けている。 それは、すべて、「ある人」へ届けるためだ。 僕は、小さく折りたたんだ紙を封筒に入れて、急いで家を出る。 まだ早朝だ。 綺麗な朝日が顔を出している。 僕は、走る。走る。 人の声は聞こえない。 ただ、僕の走る音と、鳥の鳴き声だけが、地面に響いていた。 やがて、となり町の商店街にたどり着いた。 ああ、賑やかな音がする。 この音も、僕の声も、キミには聞こえない。 角を曲がり、住宅街の方へ向かう。 「美園」そう書かれた札がある家だ。 「ピンポーン」 インターホンを押しても、人は出てこない。 そりゃそうか、キミは、「耳が聞こえない」んだから。 僕のプレゼントした補聴器、使ってるかな? そんなことを考えながら、ドアをたたく。 中から、いつものあの人が出てきた。 「補聴器があるおかげで、だいぶ楽になったし、ありがとう。」 「うん。」 「これ、渡しにきたんだ。」 そう言って、僕は封筒を渡す。 中には、ぼくの書いた小説が入っている。 耳が聞こえない君への。 「ありがとう。」 「またね。」 僕は、別れの挨拶を交わす。 僕は、急いで家に帰った。 また、小説を書く。君に送る。 1日、1日と、時間が過ぎていく。 僕は、小説家になった。 ある日、家に帰ると、 耳の聞こえないキミがいた。 彼女が持っていたのは、一通の通知表。 「あのね、私、天音くんの小説は、とってもすごいと思ったの。」 「それで、これ、応募したの。」 そこには、有名なコンテストの名前が書かれていた。 「これって、入選したってことか・・・?」 「勝手に応募しちゃって、ごめんね。」 「うん、いいよ。ありが・・・。」 そう言い終わる前に、彼女が僕に言った。 「私も、小説・・・描いてみたいんだけど、いいかな?」 僕は、手話で答える。 「も・ち・ろ・ん・い・い・よ」 喜ぶ彼女が目に映った。 それから、僕と彼女で、たくさん小説を書いた。 僕が、キミに捧げた小説、1357作。 キミが、僕に捧げた小説、1357作。 たとえ、耳が聞こえなくても。 おしまい。 {作者より} やっはろー。 はれちゃんってよんでね♪ (みうから名前変えた) できればコメントほしいな! ばいちゃ。
地球が消える前に。
「明日の朝早くに巨大隕石が地球に近づいております」 私・みゆはこのニュースを聞いた。 最初はこんなニュース嘘だと思って全く信じてなかったが。 お母さんは、泣き崩れてる。 「あぁ、。。もう希望は見えないのか…」 そう泣いていた。 お母さんにハンカチをそっと渡すがそっぽを向いてきた。 「どうにかして止めないと」 なんて出来ないよね。 知ってるけど 私が守って見せたかった。 地球はまだ消えるべきじゃない。 みんなのことを忘れちゃう。 死ぬのが怖いなぁ。 みんなのこと…忘れちゃうの…怖いなぁ。 みんなに忘れられるの怖いなぁ、、。 世界の全部の記憶が消えるんだ。 そんな、、、そんな、、、。 私も我慢してた涙がついに出てしまった。 「今日ごはん作れそうにないわ…」 お母さんはそういいベッドに寝転ぶ。 「私だって悔しいよ。」 私はお母さんのことをぎゅっと抱きしめた。 「みゆ、、。」 「私はどんなことがあろうとお母さんのことを忘れない。忘れたとしても、、。」 「お母さんのことを愛してみせる」 「みゆ、、。大丈夫よ、、。お母さんも、、。愛してみせるから、。」 そう2人は抱きついた。 お父さんは帰ってきて玄関で泣き崩れた。 「あぁ、、なんでこんなことになるんだよォ、、、、」 悔しいよね、、。 私だって。 後悔が沢山あるんだから。 今日は寝ない。 私はしっかり起きて消えるまで待つ。 とか言ってたら眠りについてた。 ーーーーーーーーーーーー 次の日の 朝5時 ゴゴゴゴゴッ 猛烈な音がした。 私はすぐなにか察したが、ベッドから出られなかった。 すぐ近くにあった紙とペンを持って、 こうかいた 「この手紙を見た方へ。 私は2023年の人類です。 地球が消える前に書いたのです。 もしこの手紙が残ってたらまたこの世界を平和にして欲しいです。 お母さん、お父さん愛してるよ。」 そう書いて私は永遠の眠りについた。
そらとりくとにこにこえがお 【恋愛小説】
私は天野 蒼空(あまの そら)。華の17歳!…だけど、まだ1度も彼氏ができたことがない。 「蒼空、おはよう!」 この子は橋田 虹瑚(はしだ にこ)。私の幼馴染であり、親友。私のことなら何でも知ってる。 虹「ねえ、今日から陸紅くん帰ってくるって!!よかったね♪」 蒼「もう、声大きい!虹瑚しか知らないのに!バレたらどーするのっ///」 雨地 陸紅(あまち りく) ー私の好きな人ー 陸紅くんは俳優をやってて、1ヶ月もの間、ドラマの撮影で遠くの県に行ってたんだ。 イケメンで、優しくて、運動ができて、勉強もできて…。 私の手の届かない次元の人。 そんな陸紅くんは、私と虹瑚の幼馴染でもある。私たちしか知らない秘密だけど。 虹瑚は明るくて親しみやすいけど、私は全然そんなことない。 そんな私が陸紅くんのことを好きになったのは、小学校の時。 私がクラスの男子にいじめられて泣いてたら、 「だいじょーぶ?」 って声をかけてくれた。事情を話したら、先生に話に行ってくれた。 「またなんかあったらいえよ」 その言葉に救われた。その一言で好きになったんだ。 虹瑚は、私の恋を応援してくれてたけど、だんだん気付いた。 虹瑚も陸紅くんのことが好きなんだってーー。 蒼「ねえ、虹瑚。虹瑚も、陸紅くんのこと好きなんだよね…?」 虹「…いつから気づいてたの…?」 蒼「小学校の頃から。親友の好きな人くらい、わかるよ?」 虹「そっか…バレちゃってたかぁ…」 蒼「明日、一緒に告白しに行こ?虹瑚とライバルのままなんて、私嫌だよ…。」 虹「わかった。明日の放課後、陸紅くんに告白しよ」 蒼「もし、どっちかが選ばれてもー…」 虹「わかってる。恨みっこなしだよ!」 陸「急にどうしたの?2人して。」 蒼&虹「…陸紅くんのことが好きです!付き合ってください!」 陸「っ…///」 虹「もちろん、私のことも蒼空のことも嫌いなら、どっちも振ってくれて構わない。」 蒼「虹瑚のことが好きなら虹瑚を、私のことが好きなら、私を選んでほしいの。」 陸「僕は……蒼空ちゃんのことが好き。蒼空ちゃん、僕で良ければよろしくお願いしますっ!」 蒼「…っ///…はい…!」 こうして私、蒼空と陸紅は付き合い、そのまま結ばれーー 蒼&陸「虹瑚、久しぶり!!」 虹「久しぶりー!わ、超かわいい!」 蒼「虹瑚の“瑚”と、そらとりくの間を取って、海瑚って名前にしたよ~~!」 虹「みこ、ちゃん…いい名前だね!」 海「あうあう~!(*^ν^*)ニコニコ」 私たちは新たなスタートを切りましたーー。
初めて色を見た少女の感想
私は、生まれつき色覚異常で、色というのが理解できなかった。色の名前だけは、わかるけど。 でも、今日、色と言うのがわかった。特殊なメガネを掛けると、色が見えるようになったのだ。 私は、涙を流し、心の中が嬉しい気持ちにいっぱいになった。 私は、窓から景色を見ると初めて、空がこんなにきれいだということがわかった。 「これが、空。…青?ってこと。」 私は、家族と一緒に外へ出かけた。 思いっきり走りたかったけど、お母さんが危ないからといったので走れなかったけど…。 この世界は、色とりどりということが理解することがやっとできた。 青色の下に緑が、そして、カラフルな人々が…。 なんと、楽しいのだろうか。 私の頭の中には、カラフルな色で満たされ、やがて楽しいという気持ちになっていった。 ふと、空を見ると、何故か青ではなく、鮮やかな橙色になっていた。 「え?こんな、空って変わるんだ。凄い!」 この眼鏡をする前は、空の色はこんなにも変わっているなんて思っても見なかった。 「夕日」あとで知る言葉。 家に帰っても、私は、空を熱心に見た。 すると、空は、徐々に濃くなり、一つ、2つと星が出てきてきた。 (星って…。こんなにも輝いているんだ。) 空に宝石のような星が目に入ると、何故か嬉しい気持ちになる。 私は、これから、この素晴らしい色のある世界をずっと過ごしていくんだ。 ずっと、ずっと。 私は、これから新しい事を見つけ、心に色が満たされる。 これから、私にはどんな色と出会うのだろうか。 綺麗な色と出逢うといいな。 私は、頭の中でそう思い眠りについた。 色・・・それは、私にとって一番の宝物!
お星様になるまで
「ねぇ、知ってる?死んじゃった人は、お星様になるんだよ」 私は星月(せな)。生まれてからずっと病院にいる。 だから人生で一度も外に出たことがない。ずっとベッドで寝たきり。 「星月さん、落ち着いて聞いてください。あなたの余命は残り1週間です」 (…え) 余命…って、あと生きる時間だよね。1週間…?私、あと1週間しか生きられないの…? 怖いはずなのに、怖くはなかった。ずっと死と隣り合わせだったから。 (ついに死んじゃうのか、私) 「こちらでも全力を尽くしますので、諦めないでください」 荷物を久々に探ってみると、こんなノートが見つかった。 「…“死ぬまでにやりたい100のこと”…」 中を見ると、びっしりいろんなことが書かれていた。 “猫に会う”“プリンを食べる”“石ころを蹴る” みんなからすれば、簡単なことかもしれない。 でも、そのリストの全てにチェックマークはついていなかった。 …最後のページには、こんなことが書いてあった。 “死んでからやりたい5のこと” “幸せになる”“ご先祖さまに会う”“神様に会う”“天使の輪っかを頭に乗せる” そして最後に、こう書いてあった。 「“お星様になる”……」 そういえば、看護師さんにこんなこと言われたっけ。 『ねぇ、知ってる?死んじゃった人はお星様になるんだよ』 その時は、本当に信じていた。 お星様になって、空から世界を見下ろす。それが夢だった。 そうすれば、外に出て散歩をしている気分になれると思ったからだ。 (…もう明日で死んじゃうかもなんだな、私) 薬もたくさん飲まされたけど、効果はなかったようだ。 「…最期に、病院一周しようかな」 ベッドから起き上がり、歩き出した。 窓の外を見た。野良猫がお散歩中だった。 (…猫だ!) これで“猫に会う”はクリア…っと。 一個だけクリアしただけなのに、すごく嬉しかった。 夜、寝ようとすると、激しい頭痛と共に息が苦しくなった。 (…もう、死ぬのかな、私) ナースコールのボタンを押そうとした。…が、押す直前で止まった。 (…星が、綺麗だな) 大きい星、小さい星、明るい星、目立たない星。 たくさんの星が、まるで「おいで」と言っているようにチカチカ光った。 きっと私は、この後お星様になる。 リストを取り出した。手が震えているから、線はぶるぶるになっていた。 でも、私は書き続けた。 (…おわ、った) 私が書いたもの。 “お星様になる クリアしてきます。このノートを見た人は、チェックをしておいてください” 「…ふふっ…なにやってるんだろう、わたし」 視界も暗くなってきた。意識も薄れてきた。もうすぐ死ぬだろう。 そうして私は、走馬灯を見た。 『看護師さん!お星様になれば、外に出られる?』 『えぇ、出られるわよ。外はねぇ、気持ちいいわよ』 私はなぜか満足して、目を閉じた。
真夜中のビスクドール
昔から、昼間が嫌いだった。 燦々と照る太陽だとか、それを浴びて光る花の色だとかを見ていると、目の奥がじりじりと焼け爛れるような気がする。 代わりに俺は、夜を好んだ。 不気味だと冷たいと、人々がそう話す夜の闇。けれど本当は、とても優しい。何もかもを赦すようなその空気感が、俺にはとても心地よかったのだ。 シャンデリアの光に当てられて、優しい闇夜は霧散する。無理やり連れてこられた、騒がしい夜会の会場。光の元で忙しなく動き回る真っ黄色のドレスは、目に痛い夏の花々を思い起こさせた。 肩幅より大きく広がったスカート、わざとらしい桃色をした唇。こちらにねっとりとした視線をよこすのは、夏空と同じ青い眼。 その嫌にゆったりとした手つきが、服越しに腕をなぞる。それを感じ取った瞬間、俺は勢いよくその手を振り払っていた。 周囲の男共がにわかにざわめく。“社交界の向日葵”の手を払うとは。そう、非難めいた口調で誰かが言った。 途端、方々から突き刺さる視線達。それらから逃れるように、庭園へと姿を眩ました。 ひんやりとした夜の空気と、花壇から香る土の匂いに、ようやく冷静さを取り戻す。心底不愉快だったとはいえ、令嬢に対してあの反応はまずかったか… ため息を噛み殺しながら、花壇の間を縫って歩く。今は少し、1人になりたい気分だった。 ぐるりと建物の裏手に回り、夜会の喧騒が遠くなった頃。その人は、俺の視界に飛び込んできたのだ。 裾の狭い、随分と質素なドレス。袖口と裾、腰元には、暗紅色のリボンが控えめにあしらわれている。するりと腰までを覆うのは、長い漆黒の髪。 どこか遠くを見つめる、その瞳の色が知りたくて。 「レディ」 俺は思わず、彼女に声をかけていた。 突然名前を尋ねた俺に対して嫌な顔ひとつせず、彼女の紅い唇は音を紡ぐ。 「──」 彼女が口にしたその名は、俺にも聞き覚えのあるものだった。 “人形令嬢” 無口でいつも無表情。その美しく整った顔立ちでさえ、却ってその不気味さを引き立てる。この国の社交界で、そう遠巻きに囁かれている人物だ。 彼女本人が何も言わないのを良い事に、突拍子もない噂が飛び交っていたのを思い出す。 突然黙り込んだ俺を不思議に思ったのだろう。彼女が僅かに顔を傾け、こちらを伺った。その黒色の瞳に、屋敷の窓から見える灯りがいくつも映り込む。 ──ああ、星空だ。 この人は、夜だ。静かで穏やかな夜、そのものだ。漆を溶かし込んだような黒髪も、きらきらと光る星の瞳も。その陶器のような白肌には、きっと真紅の薔薇がよく似合うのだろう。 満天の星空を瞳に宿し、ただ静かに俺の言葉を待つ彼女。この場所には、噂されていた不気味な人形などいなかった。 夜の女神のように美しいこの人は、それでも間違いなく、血の通った人間なのだから。 「よろしければ…私と、踊っていただけませんか」 驚きに見開かれた瞳。そこに浮かんだ星々が、光を取り込んでにわかに数を増す。きらきらとした星達を数回瞬かせた後、俺が差し出した手に、そっと彼女の掌が預けられた。 冷たい手。小さな手。 この人の事を、皆が恐ろしいと、不気味だと言う。 しかし今の彼女は、ただひたすらに、穏やかに。この腕の中で、ワルツのステップを踏んでいた。
怖い話作ったよ[深夜]
うしみつどきに霊が出ると言われるから、親がいないから丁度良い、本当に居るか調べてやると思い、深夜2時に起きた。リビングに行った。寝る前に片付けたのに散らかっていた。気になってガレージに向かった。車が壊れていた。家中散らかっていた。怖くなって自分の部屋に帰る一本道の廊下を歩いていた。自分の部屋に何かいる。走って車に乗って逃げた。深夜3時になっている時、見た時は車が壊れている事に気づいた。降りると壊れていなかった。怖くなって車を置いて走った。次の日、家族全員死んでるのが、発見された。俺は、家で死んでいた。
お父さんと約束した海。
ここはモンゴル、海が無い国だ。 俺は小さい頃から海に行くことが夢だった。 それも俺が産まれたばかりの頃に、親は離婚して俺はお父さんと2人で暮らしている。 シングルファザーということもあり、海のある国に行くことは難しいのだ。 「父さん、海はいついくの?」 「焦らなくて大丈夫だぞ。いつか行けるんだ」 「俺、お母さんがいたら違ったのかも。」 「ごめんな。父さん、離婚なんてしてしまって」 「父さんは悪くないよ。」 「ありがとう。」 お父さん、病気なんだよね。 どんな病気かは知らないんだけどね。 この前、盗み聞いちゃったんだ。 俺には内緒にしてる... 俺、海に行けないのかな。 「星空、海に行くことになったぞ!」 「え?いつ?」 「...1年後」 「そんなに後?」 「実は今年のチケットが取れなくて...」 「そっか。」 「ごめんな。」 俺はお父さんに負担をかけたくない。 病気だったら寿命もありそうだし... 「おう!星海!俺、来週海に行くんだ!」 「え?勝也、マジで?」 「俺は嘘つかねぇよ」 「いいなー!国はどこなの?」 「俺は日本!めっちゃ楽しみー!」 「日本か...憧れるなぁ」 「実は私も日本の海、いくんだよね」 「結衣も?いいな。」 俺の友達はみんな行ってる。 日本の海...いいなぁ 一年後 「父さん!海、海だよ!」 「星空、よかったな。日本の海に来れて...」 「あれ?父さん、泣いてる?」 「泣いてないよ。ほら、海に入ろうか。」 海をしっかり楽しんだ俺はその後、ホテルに行って寝ることにした。 俺たちは日本に1週間滞在することになった。 2日目は水族館。 3日目は海 4日目は食べ歩き 5日目は遊園地 6日目は海 7日目は色んなことをする そして俺らは7日目の夜に日本を出た。 「父さん、日本とっても楽しかった!!」 「そうだな!また...いや、よかったよ。」 「父さんなんか言おうとした?」 「いいや。なんでもないよ。」 父さんと行く海はあと何回かな。 もし、これが最初で最後の海だとしても俺はもう満足だ。 いつまでも大好きだよ。お父さん ーーーENDーーー はろ(^^)夏愛だよ! 感想・アドバイスがあったらぜひ教えてね! タメ・辛口OKー! あだ名・呼び捨てなんでもOKです! じゃねー♪
何度でも私は
「暑くね?」そんなふうに隣に居る咲良に聞く。「そうだね。暑すぎるよ」と咲良パタパタと手を動かしながら答える。コンビニでばったりあい、今こうして話している。「あ!猫だぁ!」と言いながら咲良は黒猫を抱き抱えた。「猫飼うつもりか?」と尋ねると「いやいや、私んち猫三匹いるからねー。流石に飼えないかも。一応聞くけど」と能天気に咲良は答える。咲良が撫でるとゴロゴロと鳴らし、俺が試しに撫でると途端に怒りだす。猫も人選してるのかと呆れていると、ちょうど横断歩道に着いた。赤信号を持っていると、咲良が「夏はやっぱり嫌いだなぁ」と言う。 「俺も嫌いだ。」と言うと咲良はニッと笑って「おんなじだー」と喋る。その時、黒猫が咲良の腕からスルッと逃げ出した。そしてそのまま黒猫は横断歩道に向かって走り出した。「あっ!」と叫んで反射的に咲良は飛び出す。そして走って黒猫を引っ掴むとそのままこっちに来ようとしていた。だが、トラックが走ってきていた。「やめっ…!」と叫んでも遅かった。もう既に咲良は助からない状態で、トラックは轢き逃げして行った。咲良はほんの少し喋れる程度だったようで最後に 「私彼方が好きだったよ。私馬鹿だね。飛び出しなんかして。ほんと馬鹿」と咲良は掠れた弱々しい声で喋った。「喋るな…やめてくれ……」咲良の姿や声や喋っている言葉全てに泣きそうになりながら喋る。それでも咲良は喋ろうとする。「彼方、バイバイ」と言おうとした瞬間、追い討ちかのようにさらに車に咲良は轢かれた。咲良は確実に逝った。俺は泣きながらスマホを掴んで警察に電話した 「はぁ……またダメだったよ」猫を撫でながら、少女はつぶやく。「また……彼女を救えなかった……」と少女はまたつぶやく。猫が一言、「次に行くよ」と言って猫と少女はどこかに消えて行ってしまった。
秘密基地と約束の花火
私、中森紗南は、大親友の板倉未緒と、今日も秘密基地に向かう。 その秘密基地は、未緒が見つけてくれた、2人だけの秘密の場所。 そこからは、毎年近所で行われる、大きな花火大会があって、 秘密基地からは花火がよく見えるから、毎年2人でよく見ていた。 夜に出歩いたらダメって、怒られたけど。笑 毎年行われる近所の花火大会は、よくテレビでも、生で放送されている。 それも、地域関係なく放送されている。 それくらい大きな花火大会を、毎年未緒と2人で見ていた。 今年も、未緒と一緒に見ると思ってた―。 花火大会まで1週間の日、学校に行って、未緒にいつも通り「おはよう」って、 挨拶をすると、「おはよう」って、返してくれたけど、 なんだか未緒は寂しそうだった。 自分の席に着くと、先生が来た。 「はい皆さん席に着きましたか?今日は、板倉さんから、 大事なお知らせがあるそうです。板倉さん、前に出てきてください」。 未緒は、前に出ると、さっきと同じ様な寂しげな感じがあった。 「私、明後日に、遠くに引っ越します。もう、この学校に来るのは今日で最後です。」 ―え?引っ越す?明後日に? 嘘、嘘だ。そんなこと、信じたくない。 「はい、板倉さん、ありがとうね。」 未緒の気持ちを感じ取った先生は、未緒を席に戻した。 「授業を始めます。」 放課後、未緒と一緒に帰る時、未緒は、たくさん謝っていた。 …目に涙を溜めながら。 引っ越し当日、クラスで作った手紙を、渡しに行く係の私は、未緒の家に向かった。 「ありがとう!夏休みとか、絶対遊びに行くから!」 そう言って、未緒は、車に乗って、引っ越して行った。 花火大会当日、私は、未緒がいないけど、秘密基地に向かった。 秘密基地で見る花火は、とっても綺麗だった。 1人だけど、目に見えない遠くの誰かが、隣で一緒に笑っているような気がした。 ______ どうだったかな? 感想たくさん待ってます!
男性恐怖症の乙女が男子に落ちた件について。
「陽キャ男子と同じクラスになりませんように。陽キャ男子と同じクラスになりませんように...」 私、相澤 夏菜(あいざわ なつな)13歳。今日から中学2年生。今日はこの1年の運命がかかっているクラス発表が行われる日だ。 「夏菜さぁ、そろそろ男性恐怖症、克服しなよ。」 「小町!おはよう。」 「おはよう。」 彼女は私の幼馴染の西野 小町(にしの こまち)。 「あのね、小町、男性恐怖症はそう簡単に克服なんてできないのっ!男子は怖いんだもん...」 「まぁ、夏菜は男子にイジメられてたから怖いっていう気持ちは分からなくもないけど...」 「わかっているなら、そんなこと言わないでっ!」 「はいはい。」 そんな会話をしている間に学校に到着。クラス表はもう児童玄関の扉のところに貼られていた。 「いい?夏菜、いっせーのでクラス表見るよ!」 「うん。」 「「いっせーので!」」 あっ!私は1組か。小町の名前はどこだろう?えっと、西野、西野... 「あっ!夏菜、私2組だわ。」 「えっ!?」 「離れたね。」 あーあ。最悪... 「小町、休み時間、絶対2組行くから!!」 「OK。」 「じゃあ、また休み時間ね。」 「...うん...」 はあーどうしょー。とりあえず友達を作ろう。と思ったけど、周りの子はもうグループを作っているからなぁ...みんなキラキラしてるなー。さえない私とは大違いだ...なんてことを考えてると、いつのまにか担任の先生が到着。ちなみに女の先生。 「皆さん進級おめでとうございます。早速だけど、隣の席の人と自己紹介をしましょう!」 クラス中が盛り上がった。でも、私はこのクラスに馴染めないと思う。だって、クラスの人たちのほとんどが陽キャだから。クラスの人とは極力仲良くはしたくないし関わりたくない。またイジメられたら...小町がいない中またクラスで孤立してしまう... 「...さん、相澤さん。」 「はっ!はい!」 し、しまったあああー。変な声出しちゃったー。 「ぷっっ、ははっ!相澤さん、面白いね。俺、工藤 響(くどう ひびき)。よろしく。相澤さん、下の名前は?」 「...」 「え?あっ!ゴメン!俺、ぐいぐい行き過ぎた。ゴメン...」 「あっ!全然!私こそごめんなさい。私、その...男性恐怖症で...ちなみに下の名前は夏菜です...」 「あっ!ゴメン。つか相澤さんは俺といて、怖くない?」 「あっ、」 そういえば、なんか他の男子とは違うような感じがす...る...?? 「うん。なんか工藤くんといると安心する。」 「よかったー。じゃあ、夏菜って呼んでいい?俺のことは響ってよんで?」 「え?いいの?ひ...響くん。」 はっ、ハズカシイ... 「あはあっ、やっぱ面白いなぁー。よろしく、夏菜ちゃん。」 あっ、なんだろう、この気持ち...うれしい。たのしい。きっとこれを恋?って人は呼ぶのだろうか。 未経験の私には分からないことばかり。だけど、響くんといるとこのクラスでうまくやっていける。――そんな予感がした....
根性なし
いっそ消えてしまえばよかった 結局こうなってたんだ 自分だけでも助かる道はあったのに 僕はいつでも根性なしだ 「どけ、こっちは急いでるんだ!」 後ろから聞こえてくる声に怯えながら進む 見つかってしまえば全てがチャラだ 最大限の注意を払いながら僕は行動する 僕の味方…今は敵だけどみんなが助かるために オッズの高い方には掛けたくない 比較的リスクがない方に、みんな掛けたがる だってそうだろう? 絶対勝つが負けたら死ぬか、負けるかもしれないが負けても死なない どっちに掛けたら損しないかなんて、わかりきっている 変わり者くらいだろう 前者に掛けるものは 僕がいることで、僕の元仲間達の生存確率が下がる 僕がいなくなれば、生存確率は3倍程にまで跳ね上がる 僕がいることで、僕の元敵は勝率が2割程にまで減る 僕がこの計画をぶち壊さなければ、勝率は9割のままだ 僕は僕を売った この計画が終わるより早く、元敵に僕の存在がばれるだろう そうすれば僕の生存など、夢のまた夢だ これでいいんだ 昔借りた恩を返すことができて満足だ そう、思うことにした こんな風に僕の一生は終わる と、誰もが思った 僕ですら、そう思ったんだ 敵を欺くにはまず味方からってか? 心臓に悪い 悪すぎる 「助けに来たぞ!」 なんて言われても 「無鉄砲に走っちゃダメって言ったじゃん!」 なんて言われても、僕にはなんて言えばいいかわからない 「おかえり」 親友が、幼馴染が笑顔でそこに立っている 僕の仲間と一緒に 目の前に立っている 感極まって、目から涙が溢れでてくる ああ、やっぱり僕は根性なしだ 大好きなみんなに会えて、幸せだ 「みんな、ただいま。」 なんて本当は言わないつもりだった もう二度と会えないと思っていたから