短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
魔法【短編小説】
今夜はホワイトクリスマス。 リア充どもがあまぁい雰囲気を漂わせる聖/性なる夜。 べつにクリボッチとか、そんなんじゃない。お好きにいちゃついてどーぞ。 私は、今から塾なのよ。 塾のドアを開け、階段を降りた。 「(塾、終わっちゃった)」 なんともいえないむなしさ。だからといって、居残り自習もだるい。 外の空気は冷え、吐き出す息が白い。 イルミネーションが輝き、外を美しく彩っている。 バスの出発時間まで、あと15分もある。 しばらく、このイルミを楽しもう…。 大丈夫、クリボッチじゃない…はずだ。 「あれっ、麗華?」 後ろから名を呼ばれ、振り向く。 「……えっ?」 そこには私の好きな人の琢磨がいた。 「そっか、麗華の塾ってこの辺だって言ってたよね」 「うん、琢磨はなにしてたの?」 「僕は友達と遊んでたんだ。その帰り」 そうか、琢磨は友達が多いんだっけ。大人数で楽しんだのだろう。 その中に、女性はいたのだろうか。 _____いや、なに考えてんだ私。 「ねぇ、一緒にイルミネーション見ようよ。バスまでまだ時間あるよね?」 「う、うん」 青色、黄色、赤色…色々は色の光がある。 「(まるでデートだ)」 腕を動かせば、すぐに触れられそうな距離に琢磨がいる。 イルミネーションの光じゃ、琢磨の表情はよく見えなかった。 「まるでデートだね」 「!?」 突然、琢磨が言うのだから、ビックリした。 「は、はは。そうだね」 __本当にデートなら、どれだけいいか。 「俺、麗華のこと好きだよ」 「……へっ?」 琢磨が微笑んだ。 「返事、明日聞かせてね?」 はっきり見えた琢磨の表情。 その頬は、確かに紅かった。 「えっ、まっ…ちょっ…!」 琢磨は走っていってしまう。少し慌てたような走りだ。 「(…心臓がうるさい)」 __これがクリスマスの魔法ってやつか。
VS!!
夫と息子が、喧嘩をしています。 ・・・私の腕を、引っ張り合いながら。 『今日は!俺が!母さんとクッキー作るんだよ!!邪魔すんな!!』 物凄い形相で叫ぶ息子。中学3年生にして母親大好き。親孝行な優しい子です。 まあ息子が相手だし。ここは夫が大人の対応を・・・ 『あぁ!?今日はな、俺達夫婦水入らずでまったり映画を観るんだよ!!お前は引っ込んどけ!』 おい夫!!夫ォ!! 『とにかく母さんから手ぇ離せ!!』 『うるせぇ!お前が離せ!!』 両側でぎゃんぎゃん吠える二人。もはや私が悟りを開き始めた頃、夫が声を張り上げた。 『大体な!?こいつはお前の母親である以前に、俺の嫁なんだよ!俺の!恋人!パートナー!お前が生まれるずっと前からな!?』 ふん、と自慢げに目を細める夫。 息子も負けじと言い返す。 『はぁ!?俺なんか!母さんと! 血 が 繋 が っ て ま す ぅ!!!』 『・・・クッソ!!』 夫。そこ悔しがる所じゃないからね。 息子も。露骨に「勝った!」みたいな顔しないの。 『いいかよく聞け!今日観る予定の映画はな!俺達が初デートで観に行ったやつの続編だ!二人で観ないと意味がねぇんだよ!!お前は一人でクッキー作ってろ!』 『はぁ!?俺が作る予定のクッキーは母さんが好きなチョコチップですけどぉ?チョコたっぷりめのチョコチップですけどぉ!?!?』 互いに一歩も退かぬ男たち。 ・・・何とかこの場を平穏に収めるべく、私はにこやかに提案する。頼むから手ぇ離して。あとちょっと黙って。 『・・・三人でクッキー作って、三人で別の映画観るのはどうかなぁ・・・』 顔を見合わせる夫と息子。 『『・・・賛成!!』』 さすが俺の嫁!! さすが俺の母さん!! ・・・そんな声が聞こえてきそうな二人の額に全力のデコピンをかまし、小さく笑った。 ・・・この二人、痛がる顔までそっくりだ。
君は私のこと好きですか?
君に好きだよ。って伝えられたらどんなにいいだろうね。 君はどんな顔をするかな? 驚く?それとも喜んでくれる? 沙羅って名前を呼んで呼んで欲しい。 私の目を見て話して欲しい。 私のことを大好きになってほしい。 なんてそんなことが出来たらこんなに悩んでないか。 恋って本当に難しい。 はっきり言って辛い時の方が多いけど、 それでも私は恋してたいの。 もしこの恋が叶わなくても絶対に後悔しないくらい、君のことが好きなんだ。 ねえ。その笑顔。私に向けてよ。 希子ちゃんじゃなくて私に。希子ちゃん可愛いし勉強もできるけどさ、君のことを好きって気持ちは誰にも負けないよ。 それだけは負けない。 「沙羅。ちょっと手伝って。」 すごく期待させるね。それで裏切られた時の私の身にもなってみてよ。 君はすごくキラキラしてる。 その輝きに惹かれたの。君に少しでも近づきたくて、ちょっと自分に背伸びした。髪を巻いてみたり、可愛い筆箱を使ってみたり。 君は私の運命の人。だからこそ、今を大切にしたいの。 欲張っていいなら、ずっと未来でも君の隣で笑ってたい。 たくさん君に伝えたいことがあるの。だけど全部行ってたらきりがないから一言だけ言わせてください。 「大好きです!付き合ってください!」
クリスマスのカウントダウン
わたしの名前は永崎 香織(ながさき かおり)。中学2年生。 今年のクリスマスは、いつもより気合が入っています……! 「えーっ!! じゃ、香織、クリスマスは匠と過ごすのォッ!?」 「な、菜月っ! 声が大きいよ~っ!」 「ぶぅ……。まっ、クリスマスは大切な人と過ごすっていうしね~」 目の前にいる女子が頬を膨らませて言う。 今は昼休み。親友の堀北 菜月(ほりきた なつき)とクリスマスの事でお話中! 『匠』っていうのは、その……わたしの彼氏、です! 実はこの前の日曜日に誘ってもらったの。 匠くんは学校でも上位に入るイケメンだから、すっごく嬉しい……!(もちろん、見た目で彼氏選んでないよ!?) 「で、でもっ。匠くん、家の手伝いとかもあるから、まだわかんないって……」 「はぁ? ウチから香織取るくせに、そんなにあやふやなの? あいつ――!」 「あわわ、菜月、落ち着いてー!」 そのとき、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。 「香織、ちゃんと匠に聴くんだよ? もしあいつがまたふざけたら、ウチが打ん殴っておくから!」 「あ、ありがとう……。気持ちだけ受け取っとくね……」 そうして、わたしたちは解散した。 ―――――――――――――――――――――――――――― 俺の名前は樋口 匠(ひぐち たくみ)。 今年のクリスマスは、いつもより気合を入れる! 「あの、匠くん」 「えっ、香織? どうした?」 「えっと……」 放課後、帰る用意をしていたら、彼女の香織に声をかけられた。 香織は、自分では気付いてないらしいけど、ふわふわ美少女でよく笑う、おとなしい性格の可愛い子だ。(見た目で選んでないぞ?) そして今、彼女はもじもじと下を向きながら何か言おうとしている。 「香織?」 「えっと、菜月に言われたんだけどっ。クリスマス……どうする?」 香織が照れながら上目遣いで聴いてきた。 ――可愛い……! って、そうじゃない! しっかりしろ! 俺は頭を軽く振り、ニカッと笑って言った。 「内緒……だなっ!」 「えぇっ……! 知りたいよ~」 「ダメだ、お楽しみ!」 「……わかった。楽しみにしてるね!」 香織はニッコリ笑って、帰っていった。 ~クリスマス当日~ 「香織ーっ!」 「あっ、匠くん!」 「早いな。一応5分前だけど……」 そう言いながら、匠くんはコテリと首をかしげる。 わたしは少し顔を赤らめた。 ――うぅ。楽しみすぎて30分前に来ちゃった、なんて言えない……! 「は、早めに来るようにしてるんだっ。遅刻したくないから……」 「ハハッ、香織らしいな」 ごめんね、匠くんっ!! 心の中で手を合わせて謝る。 「じゃ、行くか」 そう言って匠くんは優しく微笑み、手を差し伸べてくれる。 「――うんっ」 わたしはドキドキしながら、笑ってその手を握りしめた。 「匠くん? どこまで行くの?」 匠くんと歩いて、10分くらい経った。 「もうすぐだ」 そして――。 「着いた」 「えっ――?」 たどり着いたのは、公園の真ん中にある大きなクリスマスツリーの真ん前。 「匠くん、どういうこと……?」 「香織。大丈夫だ」 わたしはわからなくて、自信たっぷりの匠くんの顔をじっと見つめる。 すると、彼は時計を見ながら小さく呟いた。 「10、9、8、7、6」 「匠くん?」 「5、4、3、2、1、0――!」 匠くんはバッと顔を上げた。 つられてわたしも前を見ると――大きな、キラキラ輝くクリスマスツリー。 「わあっ、綺麗……! クリスマスツリーのイルミネーション?」 「あぁ、そうだ。ネットで調べたら、一番近くで綺麗だったから」 「匠くん……。ありがとう」 わたしはこっそり、少しだけ彼に身を寄せた。 「香織。こちらこそいつもありがとう。これからもよろしくなっ」 「うんっ!」 そうして、わたしたちは身を寄せ微笑み合った。 どうも、みすずです! 今回は、クリスマスの甘ーい恋を書いてみました。 いいなぁ、私もこんな恋してみたいです……。 よろしければ感想も。 では、さようなら^^
海のかなた
海辺に風が吹く。そして波が打ち寄せて陽がさす・・・いつも通りだ・・・あの時も今日みたいにいつも通りの海辺だった。その日は真冬にしては暖かい日だった 10年前・・・ 「今日は暖かいな・・・」 私は、つぶやいた。その時後ろから水しぶきがたった 「こんにちは、人間のお嬢さん」 後ろを振り返ったら、そこにいたのは確かに人魚だった。その人魚は男の子で私ににっこり笑いかけた。 「君の名前は?」 人魚は、澄みきった青みがかった緑の瞳をキラキラさせってそう聞いた 「私は・・・青海、あおみ、よ・・・あなたは?」 私は、ただぼうぜんとなってそう答えた 「僕?それはね・・・うーん・・・秘密!」 「ええ!!」 私は、思わず叫んだ 「僕、もう帰らないと怒られちゃうんだ。名前はもう一度会えた時に教えてあげるからこれ持ってて」 人魚が差し出したのは、青い真珠だった。 「それね、僕の宝物だよ・・・無くさないでね・・・さようなら、青海さん」 人魚はそう言って帰っていった。それが、11歳の時の話、今の私は、21歳、それ以来私は、あの青い真珠をネックレスにして、いつも身につけている。そしていつも海辺に来てあの子を待っている・・・ すると、後ろから水しぶきがかかった。私が後ろを振り返ると 「こんにちは、人間のお嬢さん、僕を覚えていますか?」 人魚はあの時と姿は変わっていたけど、その目はあの時のままだった。 「ええ、もちろん、あなたの名前は?」 私は微笑んで問いかけた。 「僕の名前は、青波、あおば、だよ、ねえ青海さん、僕と海に来ていただけますか?」 あの人魚は、青波はそう言った。私は、ますぐこう言った・・・ 「ええ、もちろん」 その時の彼の瞳は海のかなたも見すかすような、深く、どこまでも広がるようだった。 おわり
世界は狭くて宇宙は広い。
イルミネーションだらけの街には、手を繋いでいるカップルや仲むつまじい親子など人で溢れかえっていた。 ........その中に、前の彼氏がいた。 そして、隣には可愛らしい女性がいて、にっこりと微笑む姿があった。 「………っ。」 言葉を失っていると、彼が女性の手を握り照れくさそうにそっぽを向いた。 女性は当たり前のように、優しく握り返し、また微笑んだ。 「当たり前だよね…。イケメンだし」 隣の女性になりたいとか、そんなんじゃなくて会いたくなかった。 彼が私じゃない人と幸せになるのがすごく嫌で、怖い。 でも私は彼を手放してしまった。 心に釘を刺して、嘘ばっか吐いて。 本当はもっと一緒に居たかったのに。 ずっと独りで立ちすくんでいたら、クリスマスの音楽が流れてきて、やっと歩き出した。 確か、別れたのもクリスマスだった。 クリスマスなんてなければ、もしかしたら運命は変わっていたのかな? .....ねぇ。今なら、ぎゅっと抱きしめて離さないんだよ。 もう遅いよね。もう無理だよね。 ただただ虚しいクリスマス。 幸せが怖くなって、逃げる。 好きが怖くなって、逃げる。 辛い。いつもなら思わないこと。 時を巻き戻して、貴方に言うなら。 「今年のクリスマスも一緒に過ごそうね」って言えるのにね。 バカな私で、ごめんなさい。 貴方が好きです。 end
母の言葉
『衣月、願いは必ず叶うのよ。だから諦めないで努力しなさい。』 今は亡き母の言葉だ。母は40歳にしてがんでこの世を去ってしまった。 母はとても優しい。でも私が悪い事をしたときは、ちゃんと叱って間違いを教えてくれた。そして、母は私の夢を誰よりも応援してくれていた。 私の夢は「女優」。母が女優だったからという事もある。私が11才のときに見た、演技をしている母は、凄くキラキラしていた。その時からだろうか。私は女優に憧れを抱き、女優を目指すようになった。 心が折れて諦めそうになった事もある。でも母の言葉のおかげで私は諦めないでここまで努力して、やっとの思いで19歳のときに女優になれた。あれもこれも母のおかげ。母には感謝しかない。 今日は映画の公開記念としてインタビューを受けている。 『衣月さんは8年間も女優になる事を諦めなかったそうですが、それはなぜですか?』 女性アナウンサーが聞いてくる。 「母の言葉のおかげです!」 私は満面の笑みでそう言った。 美緒です。読んでくれて、ありがとうございます!
私が結婚出来た理由
「な、困ってたら助けるからさ。」 その言葉が信じられなかった。 私を初めて素直に受け止めてくれた人が、この人だなんて…。 私は、沙結莉(さゆり)。 生まれた時から1人だった。 親には怖がられ、友達には避けられて、けなされて、噂にされて。 でも慣れていた。最初から、今、この瞬間までこれだから。 なぜかって? 私には生まれつき、なぜか魔法が使える。 と言っても分からないのだ。 いきなり出て、いきなり止まって、その時には誰かを怪我させてて。 そりゃ、分かってる。怪我させる人なんかと誰も一緒に居たくないよね。分かってる。 でも、これだけは我慢出来なかった。 転校生の響斗(ひびと)のことが、好きすぎる。 運動が出来て、勉強も出来て、ちょっと意地悪なところもあるけど、優しい一面もある。 そのギャップに惚れたんだ。 でも、もう諦めかけてた。モテるし、私なんかのことを選んでくれるわけもないし。 でもある日、事件が起きた。 私の机に「死ね」と書いてあったのだ。これには驚いて、その瞬間…魔法が出てしまったのだ。 しかも最悪の事に、魔法は響斗の足に当たった。 響斗の足には大きな傷が出来てしまった。 響斗に魔法のことも知られてしまったし、傷も負わせた。 クラスメイトは私に嫌悪の目を向ける。 響斗は保健室に運ばれてしまった。何か言いたげな目でこっちを見ながら…。 帰り際、響斗にメモを渡された。 《午後4時、大波公園に来い。》 と、書いてあった。 きっと、怒ってるんだろうな。行きたくないな。と、思った。 でも、大波公園に向かった。 響斗は1人で居た。するとこっちに気づいた。 響斗が口にした言葉は、予想外だった。 「魔法、使えるんだな。なんで、教えてくれなかったんだ? 困ってたんだろ。」 私はなんとも言えなかった。 「な、困ってたら助けるからさ。」 私は正直に言う事にした。 「響斗のこと、好きだったんだ。今まで。でも、気遣わないで。私のせいで響斗の人生、1秒でも無駄にしたくないから。」 響斗は少し驚いて安心したような顔になった。 「俺も、沙結莉のこと好きだったんだ。」 -12年後- 私は結婚した。響斗と私の薬指にはお揃いの指輪がはまっている。 {あとがき} こんにちは!Momiziです。 今回は恋愛モノにしてみました。 私も現在、絶賛両思い中です! コメント、よろしくお願いします!
いつかのクリスマスに
私、星坂 心。今曰は私の嫌いなクリスマス。 どうして嫌いかというと、好きな人の月下 真くんが1年前に引っ越した日だから。 告白しようとしたけど勇気がなくて、できなかった。 最後、町の広場にあるクリスマスツリ一の下ですれちがったのに。 どうして告白できなかったんだろう。 そんなことを思い続けてもう1年。 私のことなんて真くんはたぶん忘れているんだろうな。 新しい住所知らないから手紙も出せないし。 そんなことを思いながら町を歩いていると、広場に出て、去年真くんとすれちがったツリ一の下に来た。 あの時の様子があざやかによみがえった。 ………たぶん真くんと両思いになることはできない。 だけどほんの少しでもなれる可能性があるなら、 「いつかのクリスマスに、必ず好きだと伝える」 こんにちはっ。クロ一バ一です。 小説初めて完成させました!やった~ ただ少し展開が早いかなと思いました。 小説初なのでそこのところは甘めでお願いします。 ぜひアドバイス、感想よろしくお願いします。 コメントくれたら壁に頭突きして喜びますっ!
君がいるから泣きたい
こんな人生無くなったらいいのにな。私なんてここに存在して良いのだろうか? もうさんざんだ。学校に行きたくない、親の顔も見たくない。 人生をこんなにも憎んでいるのに涙すら出ない人間で意味がないのだ…………… 今日も学校か 引きこもりたい気持ちしかない 早く早く時間が過ぎ去って 『篠田 芽結さーん!!」 ???? どこからか私を呼んでいる声が聞こえる 『あ、やっぱり!!』 「あの、どちらさまでしょうか?」 『岸田 海斗!!』 岸田 海斗とは芽結のいとこで芽結より3つ上だ 「え、海くん?」 『そうそう!!覚えてる?』 「もちろん覚えてるよ」 『良かった。それよりなんか変わったね』 「何が?」 『芽結ちゃんが。なんか雰囲気暗くなった?』 あ、なるほど そこは触れないで欲しかったのに 「私のことはお願いだからほっといて」 『いやっ、でも…』 『でもじゃないの海くんにはこんな気持ちわからないくせに!!早く行って!」 『俺にもその気持ちぐらい分かるっつーの…』 「え、どういうこと…」 『俺にも辛い過去があったんだよ。芽結ちゃんにはこんな思いさせないようにって俺もだいぶ頑張ってたんだけど無理だった。俺は辛い過去を抜け出したからこそ次は芽結ちゃんを俺が守る番だと思ってた。芽結ちゃんは俺のいとこでもあるけど初恋の相手でもあるから』 「海くん…」 ポロッ あっヤバ私なんで泣いてんの?いつもは泣かないのに海くんがいるから? バッ 海くんの優しい腕に包み込まれた 『芽結ちゃん、これから俺が守って行きたいんだ。だから俺のそばにいて欲しい』 「ハイ、もちろんです」 人間は努力せずに幸せを手に入れる人もいる。 だけど辛いことを乗り越えた先にはもっと倍、良いものが待っている。 努力せずに幸せになるのではなく努力してから幸せを手に入れることが1番の幸せなのだ。 初です!!読みやすいようにそんなに書きませんでした!!どうか辛い思いをしている人に届きますように
強くなりたい
ひっく...ひっく..うっ... あーあまた泣いちゃった。周りは気にも止めてないよね。 そりゃそうだよ。6年間同じクラスなんだもん。私の泣き虫くらいとっくの昔に知ってるよね。 1年生のときから泣き虫でよく泣いた。ちょっとからかわれただけで悲しくなって涙が出た。でもみんな泣いても笑顔で笑ってくれた。 「大丈夫」そう声をかけてくれた。 でも今は違う。泣くと冷たい目で見てくる。 「アイツまた泣いてる笑」 「うわーめんどくさ...」 「弱く見せてなに?か弱いアピール?ばかみたい」 私嫌われ者だ。面倒くさい関わりたくない人なんだ。 「ほんとバカだわたし...」 そう言うとみんなが笑顔になった。 あ...本当私って泣き虫で弱いんだ。 簡単に崩れちゃう豆腐のメンタル。 うっ...あ"ぁぅ!ひっくっ...あぁぁん!うっうぅ... 『強くなりたいよっ』 .....................end............................. どうもバタコです。 泣き虫な女の子の話書いてみました。 まだ下手くそですけどよかったらまた見ていただけると嬉しいです。 感想、アドバイス書いてくださると嬉しいです。喜んで読みます。 最後まで読んでくれてありがとうございました。 では、ばいばいきーん!
キミが好きだと気が付いた
私、今井菜々星。いつも元気でお菓子が大好き!!中1だよ!私、今井菜々星。いつも元気でお菓子が大好き!!中1だよ! 彼氏?いないよお。初恋もまだ!クラスの子はもうしてるけどね。私と、親友の璃音(りおん)ちゃんだけは、まだなんだ。 ***************** 朝。いつものように山内璃音ちゃんと、学校にむかう。その途中で璃音ちゃんが切り出した。 「あのさ、菜々星。私、彼ができた」 え?え?ええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!! 「ちょ…、璃音ちゃん!彼氏ができたって…どゆこと!?」 「ごめん。驚いたよね。私、同じ塾の人に告白されたの。きのう」 「えっ…それでなんで璃音ちゃんがその人と付き合うの?」 璃音ちゃんは、照れくさそうに笑った。 「菜々星には言ってなかったけど、実は前から好きだったんだ」 なんでだろう、目の前にいるのに璃音ちゃんが遠く見える。璃音ちゃんも、好きな人がいたんだ…。 ***************** 放課後。茶道部の活動を終えて校庭に出ると、サッカー部がまだ練習していた。 ぼんやりとその様子を眺めていると、ふいに涙が込み上げてきた。ここは学校なのに。誰かに見られちゃう。涙をこらえながら、考える。 ―朝のことはショックだったな…。璃音ちゃんが恋をしていたってことじゃなくて、隠し事をされていたってことが。 私、ずっと好きな人できないのかな…。落ち込みがピークに達した、その時だった。 「なーに、泣きそうな顔してんだよ」 ポンっと頭を叩かれた。見ると、幼馴染でサッカー部所属の酒井陽介。いつもからかってくるから、油断できないんだ。しっかし嫌な奴に見られてしまった…。 「なによ、陽介。なんか用?」 「別に。泣いてたから心配になっただけ。どうした?なんかあったのか?」 え!あの陽介が心配してくれている…。うそ。まさか。気のせいかな。体温が上がった気がする…。胸がキュッとなった。 「陽介…」 なんだか、素直に相談したくなった。 「あのさ…友達の璃音ちゃんに彼氏ができたんだ…」 「は?おまえ、そんなことで泣きそうになってたわけ?」 陽介はいきなり、思いっきりバカにした口調で続けた。 「それで?」 「…璃音ちゃんに好きな人がいたってことで、クラスで恋をしていないのは私だけになっちゃったの!」 「ふーん」 カチン。素直に相談して、損した! 「ふーん、って、なによ!」 「いや。そんなこと人それぞれだろ?別に恋なんて急いでするもんじゃないし。落ち込む必要ないだろ」 ・・・。 「だからさ、菜々星も気を落とすなって」 「じゃ、じゃあ。陽介は好きな人、いるの?」 「いるけど?」 え!ショックだった。頭に重石がふってきたみたい。なんでこんなにショックなんだろう。胸がぎゅっとなる。まさか、私、陽介のこと。 「だ、だれ?」 「さあ。誰でしょう」 陽介がにやっとした。その笑顔に、ハートがきらめいた。なんだか、ドキドキする。 「今度、教えてやるよ。ま、さっきの話、あんま、落ち込むなよ!じゃ、俺、サッカーやるから、もう行くな」 片手をふって、陽介が去っていく。その後ろ姿を見ていると、胸がしめつけられて、さっきは我慢できた涙があふれてきた。止まらない…。 ありがとう、陽介。本当に嬉しかった。でもね。私、もう悩む必要ないんだよ。 だって、いつからかわからないけど、心の中にあった想いに私、気が付いたから。 大好きだよ。 陽介のこと。
私の人生…私の家族
私の家族は、パパ…ママだな。私は、ふと呟いた。 私の家族は、いじょうなのかな…そう思っちゃう。いつも、こう思う。なぜなら…………………… 私は、理咲(りさ)13歳。私の人生…か……。国語の授業で、心の中で大声で、叫んでしまった。黒板を見る。 黒板 「①今までを振り替える ②家族の人生をみて… ③将来設計 ④職業 ⑤この人のような人になりたい ⑥このためにどうすればいいのか」 黒板を見て、ため息をついた。先生が心配そうに私を見る。 手を挙げる。先生が私の席に来る。「理咲さんどうしました?」先生が言った。 「あの…体調悪くて、保健室に行っていいですか?」 先生は、ゆっくりうなずいた。教室を出る。 保健室に行って、ベッドに横たわり、考える。(あ、嘘ついちゃった。)そう思いながらも、また考える。家族について… 幼い頃。私は、ママとパパとアパートで暮らしていた。私が生まれるずっと前から、パパは、祖父母ともママともママ方の祖父母ともよく喧嘩してた。ママとも週に3日は、基本喧嘩する。3歳くらいの頃、パパとママが喧嘩してた。私は、怖かった。ママと一緒にいた。ずっとね。寝ようとして、たらパパが寝室にきたパパの手には包丁があった。怖くて…怖くて、布団を被った。目をしっかりつぶった。パパがいなくなって、ママを見た。ママも泣いていた。抱き合って寝た。他のときにもパパは、ママに分厚い本を投げたりした。この頃パパは、仕事で色々あって、無職だった。 私の家族は、私が小学生になると言うことで、家を建ててパパ方の祖父母と一緒に暮らす事になった。 暮らしはじめて、パパとママの喧嘩+パパとママ:祖父母の喧嘩が増えた。祖父が警察を呼んだ事もあった。 パパは、祖父母にそだてたのだから、と思うこともあった。 4年生のとき、パパとママが喧嘩して、ママが死のうとした。理咲も死のうってママが言った。ママを一生懸命止めた。嫌だ嫌だって、言いながら……ママ、めっちゃ泣いていた。ママは、ママ方の祖父母を呼んで、ママの実家にいった。 それから、いっときして、ママの実家に暮らす事になった。だから、転校した。寂しかった。そして、6月。ママの母校に通いはじめた。友達も何人か、いたから、まだよかったと思う。その学校に、好きな人がいた。2年生から好きだった人だ。それで、いじめられた事もあった。 沢山思い出した。こそっと沢山泣いた。今は、落ち着いて、パパとママと暮らしている。好きだった人も変わって、今は、その人と付き合っている。そして、パパ方の祖父は、6年生の時に、なくなった。パパは、最後まで一緒にいたって、祖父もいい顔でなくなってた。パパは、沢山泣いてた。私もいい祖父だったと思う。これからも、しあわせな日々が続きますように- END 見てくれて、ありがとうございました。 頑張って、作ってみました。いろんな家族がいると思いますし、いろんな人がいます。自分にとって大切な人を大切に、感謝を伝えましょう!!
クリスマスの朝
柔らかい日の光と、小鳥のさえずりで目を覚ます。いつも通りの朝。 暖かいお布団に後ろ髪を引かれながらもベッドを出て、昨夜壁にかけたロザリオを手に取り、目をつむる。 「天のお父様。この新しい朝も命を与えられ、目覚めることができました。心より感謝いたします」 朝の祈りを、捧げる。いつも通りの朝。 そのいつもに、感謝をする。 「───イエス様の御名によってお祈りいたします」 アーメン。 しばし間をおいて目を開き、動き出す。 顔を清め、髪を梳き、修道服を身にまとう。 ロザリオを首にかけたら、身支度は終わり。 食堂へ向かうと、既に神父さまがいらっしゃった。朝のご挨拶を申し上げると、 「おはよう、ヴェロニカ。メリークリスマス」 と返される。ヴェロニカは私のこと。 相変わらずの素敵なお声……と僅か思い、すぐに邪念を取り払う。 「メリークリスマス」 と言うと、神父さまは爽やかに微笑まれた。 朝餉の用意をし、食堂へ運ぶ。 クリスマスと言えど、朝の食事はいつも通りである。夜にはケーキが出るだろうから、待ち遠しいものだ。 「では、祈りを」 神父さまがロザリオに手をかけられる。 私たちもそれに続いてロザリオを握り、静かに目をつむる。 「父よ」 この優しいお声で、今日も頑張ろうと思える。 「あなたの慈しみに感謝して、この食事をいただきます。ここに用意されたものを祝福し、私たちの心とからだを支える糧としてください」 どんなお顔で言葉を紡いでいるのだろう、といつも考える。 「イエス様の尊い御名によって、お祈りいたします。アーメン」 神父さまの言葉に続いて私も 「アーメン」 と祈りを捧げる。 今年も幸せなクリスマスを、神父さまと過ごせますように。 END 臣です。おみ、と読みます。読んでくださりありがとうございます!楽しんでもらえたら嬉しいです。 クリスマス=キリスト教=お祈り!っていう単純思考の末の小説です。朝だけ書いたのは、クリスマスのお祈りや聖餐、宗派の書き分けなど、何かと大変そうで…(盛大な言い訳)。一応カトリックに寄せたつもりではいます。 あとロザリオ、カッコイイから入れちゃったけど、本当は使ってなかったらどうしよう。勉強不足なので、何か間違ってたら優しく教えてください…! 感想やアドバイス、お待ちしてます!素敵なクリスマスをお過ごしください! ※自分がされて傷つくことは、絶対にしないでください。
君が、
「泣きたい」 「泣いていいよ」 「休みたい」 「休んでいいよ」 「悲しい」 「慰めてあげるよ」 「辛い」 「抱きしめてあげるよ」 依存していた。私は彼がいなければ生きていけない。 必ず隣にいてくれる、ずっと傍にいてくれる。私は、彼に甘えてしまっていた。彼の善意に付け込んで、彼を苦しめていた。わかっていても彼に頼ってしまう自分が憎い。「大丈夫、これくらい全然平気だから。」私から何も言わなくても、彼にそう言わせてしまう。私は最低だ。いっそのこと、彼の前から姿を消してしまおうか。そんな考えがふと頭をよぎる度に、「君は僕を独りにしないでね。」と彼は言う。期待してはいけない。彼は私を好きなんかじゃない。期待しては、いけないんだ。だけど。 依存されていた。自覚はある。 必ず隣にいないと、ずっと傍にいてやらないと。この子は、僕がいないと生きていけないんだと信じたかった。この子は僕を利用しているだけだ。なんでもしてくれる都合のいい存在。そういう存在でいる内は、僕はこの子と一緒にいられる。この子に頼ってもらえないと不安でしかたがない。「大丈夫、これくらい全然平気だから。」僕にはまだ利用価値があるから。だから、捨てないで。そこまで言えば、僕はこの子に見放されてしまう。できることなら永遠にこの子と生きていきたい。「君は僕を独りにしないでね。」と釘を刺す。どうせ意味なんてない。この子は僕に好意を抱いていない。だけど。 「君が必要だ」と、伝えたい。 そこに愛が、なかったとしても。 初投稿で緊張してます。手汗やばいです。 この二人には幸せになってほしい…
(ホラー)私のマンション
私、まいこ。小学5年生。 私の家はマンションで、9階建てだ。私はその、8階に住んでいる。 それでなぜだか、805号室に、誰も越してこない。 私のマンションは昔からあるのだけれど、マンションができた時から、805号室に越した人はいないらしい。 そして私は、お母さんにそのことを話した。 そしたらお母さんは、話し始めた。 「実はこのマンションができる前はね、ここは病院だったの。 その病院は8階まであって、ある日、8階の805号室の場所で、女の子が亡くなったの。 それで誰も住みたくないみたい・・・・・・」 そして次の日。 私は友達と一緒に帰った。その時、友達がこう言った。 「ねえ、まいこ。まいこが住んでいるマンションの805号室のドアをたたくと、805号室の中に閉じこめられて、一生出られなくなっちゃうんだって」 私は805号室のドアをたたいてみることにした。だって、そんな話、うそだもん。 そして私は、805号室のドアをたたいた。 そしたらドアがギギーッと、音が鳴りながら開いた・・・・・・ その瞬間、私は誰かに腕をつかまれ、中に閉じ込められてしまった・・・・・・ 「来てくれたの?ありがとう!」 え?誰? 「ち、違う!私、来たわけじゃない!ていうかあなた誰?」 「私はアン。あなたここに来てくれたわけじゃないんだ。ひどい!」 「きゃああああ!」 私はアンの仲間になった。 私は805号室にずっといる。 また805号室のドアをたたいた人がいたら、その人も閉じ込めて、私たちの仲間にしてやるんだから・・・・・・
結果オーライ、青春盛り
「んー?おかしいなぁ、持ってたはずなんだけどなぁ」 そう呟きながら、私は首をかしげた。 ポケットの上からパンパンと叩いてみたり、カバンを漁ってみたりしても、ない。 スマホが、ない。 これからどうしようか、と考えていると、細い一本道によく通る声が響いた。 「ありさ!スマホなくしてこまってるんだって?」 こ、このイケボな声は……っ 「声だけはいい立倉くん!」 「イヤオイ失礼だな!」 よく通るイケボな声の持ち主は、幼馴染の立倉。 部活終わりなのか、サッカー部独自のタオルで首を拭きながら歩いてくる。 というか、何故そのことを知っているのか。 重大な謎を思い出し、彼の大きな声に負けじと声を上げた。 「なんでスマホなくしたって知ってんのーっ!?」 私だって今気づいたばっかなんですけど、とか言いながら彼を見上げる。 ふと、そんなに身長差あったけ?なんて思いながら。 「いや、困った顔してたから冗談で言ってみただけなんだけど」 ほんとにスマホなくしたとは思わなかった、と立倉容疑者は供述する。 なんだよ、こいつ。幼馴染怖っ。 でもスマホがないとなにもできないじゃん。 あースマホに頼ってばっかだったバチがまわってきたかぁとか、親に迎え来てって電話しようと思ったのに、とかブツブツ言っていると、彼が言った。 「俺が貸すよ!電話ぐらいならできるし、なにより今2つ持ってたから!」 ……え? 「え、なに立倉、あんた自慢でもしたいの?ねぇ?俺2台持ちなんすよーって。 そんなんだから人から恨まれるんだよ!なぁ!」 当然の事ながら戸惑う私。 だって、だってさ、私高校受験合格祝いで4ヶ月前ぐらいに買ってもらったばっかなのに! でも親に迎えに来てもらうのは重要だから、その言葉に甘えるとしよう。 うん、謎は謎のままが一番だよ。 立倉くんに向かって手を出すと、 「え、何。結局貸してもらう気になったんだ?」 なんて笑いながらスマホを置いてくれた。 うわー笑顔イケメンだなぁ、まともに笑った顔見たの久しぶりかもしれない。 「……ん?」 置いてくれたスマホを見ると、黒くて、ライオンがニンジンに飲み込まれてる下手なイラストが描いてあって。 これ私の。スマホ。探してた。 「……盗んだ?立倉容疑者」 「違うわ!」 容疑者って言葉に反応してツッコむ立倉くんが、かわいくて、面白くて。 それは向こうも同じだったらしく、二人でいっぱい笑った後。 「ほら、あそこに落ちてたんだよ」 そう説明してくれた。 「あー確かにガッて音はした」 いやそこで気づけ?という立倉くんのまっとうなツッコみを受けながら思い出す。 でもとりあえず。 「ありがと、立倉!」 笑顔で礼を言う。 すると礼を言われた本人は、分かりやすく動揺しはじめた。 「いやっちょっ、そんなっバカ、ねえ?」 今の私にできるのは、彼の意味不明な言葉に首をかしげるだけ。 でもいつか、その意味を理解できたら、なんてね。END *************** 読んでくれてありがとうございました! 感想・アドバイスお待ちしております( *´艸`)
雪が降った日
「おはよう、今日雪すごいよね」 登校途中、クラスメイトであり幼なじみでもある少女にそう話しかけられた。 さく、さく、と地面を覆う雪を踏み、彼女は僕の横を歩く。 彼女と一緒に登校できるこの時間が好きだ。 「だよね。今の時期からこれだけ積もったのは珍しいと思う」 僕は無難にそう答えておいた。 「去年は降っても積もらなかったから。積もったの結構嬉しい」 彼女は、でも寒いけどね、と続けて言って マフラーに隠されていたジャージのチャックを上まで閉めていた。 そして、手にはめた手袋で雪を掴み、前方へと投げた。 「おお、雪合戦やれるじゃん」 彼女はいつもより楽しそうである。 皆のテンションが上がった姿を見られるから、雪が降るのは好きだ。 雪を見ると楽しくなっちゃう地域なもので。 もちろん、僕も例外ではなく。 「雪だるまとかも作れそうだね」 と綺麗な部分の雪を取って丸めてみる。 これは特大が投げられるぞ、と彼女が呟きながら作っている雪玉の上に乗せる。 「じゃじゃん、完成」 頭と体が繋がった。 「もう!せっかく大きいの作って投げようとしてたのにさ!」 怒られたはずだが叱る側の彼女が笑っているせいでその実感がない。 二人で笑う。 彼女は笑った顔も可愛い。 ああ、やっぱり僕、この子のこと好きだなぁ。 心が締め付けられるような、というのかな。胸の辺りがギュウッってなる。 この感情は彼女には秘密である。この幸せな日常を続けるために。 「ところでこの雪だるま、私が学校に持ってくの?」 「……うーん、どうしような……」 言われてみれば確かに、と悩む。 すると唐突に、ぽつ、と服に水の跡が付く。 「雪降ってきた」 どちらからともなく、そう口に出す。 彼女は傘があるだろうか、と横目で確認する。 カバンから何も取り出そうとしない。 多分この子傘持ってないな。 僕も持ってきてないけどさ。 雨とか雪が降る中、傘を差さずに歩くってのが憧れでもあるし僕は別にいい。 それに、この子が差さないなら僕も差さずに歩こう、と思う。 とは言え、傘持ってきてたら二人で傘に入れたのかな、少し後悔。 一緒に傘を使ったら彼女は濡れずに済む。 ……けれど、この子は僕のことをどう思ってるのか分かんないしな。 (もしこの子がその……相合い傘、とか僕とするのが嫌だったらあれだしね、うん) 言い訳を脳内で考えつつ歩く。 しゃく。真新しい白を自分で踏み潰して汚すことに罪悪感を覚えた。 靴の中に水が染みる。冷たい。 さっきまでより雪の降り方が少し強くなる。 隣に目を移してみる。 彼女の髪にひらひらと舞い落ちるそれを見つめる。 本人は気付いてないし、このままで教室に入っちゃいそうだな。 「あの、濡れるけど大丈夫?」 「私はこのくらいの雪ならまだ大丈夫、な気がする」 「分かった。……だけどちょっといい?」 彼女の頭の雪をそっと手で払う。 驚いたかのように大きく目を見開かれる。 「ごめん。雪が付いてたから」 「……うん、いいよ」 と彼女は言い、口元、それから鼻の辺りまでをマフラーで包んだ。 もしや寒いのかな、 そう思ってよく見ると彼女の頬がほんのり赤みがかっている。 風邪、熱か、と一瞬考える。が、その赤は、きっと。 だけど、気付かないフリをした。 僕は、顔が赤くなったとき、それを隠せる物を持っていないから。 ありがとう、そう遅れて口に出した彼女はまだ手に雪だるまを乗せていた。 周りを見渡してから提案してみる。 「ここの木の影に置いとこうよ、雪だるま」 「……そうだね。ここにしよっか」 彼女の手で、崩れないようにと置かれた雪だるま。 せめて明日の朝まで溶けていませんように、 そしてその姿を彼女と二人で見られますように、と願った。 ________ 最近、僕の住んでいるところでも雪が降りました。 校庭が砂なので雪がすぐ地面に吸われちゃって、 あんまり積もらなかったのが残念でしたけど。 でも雪が降ってクラスの皆が楽しそうだったので良かったです。 読んでくださってありがとうございました。