短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:19

恋嫌いのキューピッド 【短編小説】

フーッ。 息を吐くと、目の前が白くなる。 白いのを一生懸命避けようとする。 やっと消えたと思ったら目の前に誰かがいた。 「君、誰?」 僕がそう聞くと、彼女はいきなり僕に弓を向けてきた。 最初は、変な人もいるもんだなー、と思ったいたが、ついに矢まで取り出してきた。 「あのー、ハロウィンは過ぎてますよ?」 僕の話を聞かずに弓矢をこっちに向けてきた。 ギューッ、と矢を引く。 パンッ、と音が鳴り弓が放たれる。 それを俊敏によける。 「あぶない!何してるの?」 僕がそう聞くと、下を向いて黙ってしまう。 「とりあえず、警察行こ。」 僕がそう行って手をつかんで警察に向かった。 「すみません、彼女、僕に弓を放ってきました。殺されるとこだったんですよ!」 警察官は?の顔をしている。 しばらくして、こう言う。 「え、何処にもいませんが……?」 えっ__ ここにいるのに、見えないのか? 「いや、なんでもないです。」 そう言ってダッシュでその場を去った。 「君、何者?」 答えてくれるはずない、そう思いながら聞いた。 「キューピッド。」 たった、たった一言だがそう喋った。 「なんで?僕、なんかした?」 「松盛唯乃さんに頼まれた。彼の心を撃ち抜いてくれって。」 そういうことだったのか! 彼女は唯乃に頼まれてたのか。 「僕は唯乃を好きになる気はない。」 そう一言だけ言って帰ろう、そう思っていたのに__ 「私だってやりたくないよ。」 そういわれた。 思わず、なんで?と聞こうとしたが、聞く前に察して話した。 「恋なんて、嫌い。辛くて、儚くて、どうせ叶わないことを夢見てる。そんなの嫌い。」 それは……、そう言おうと思ったのに止められた。 「違うって言いたいんでしょ?分かってるよ。仕事だから。好きになんてなれないから、嫉妬してるだけ。本当は違う、そう言いたいんでしょ?」 「別に、否定はしない。だけど、好きになっても、いいんじゃない?」 「じゃあ、貴方のこと好きになっても良い?」 なぜ僕なんだ?他に人なんてたくさんいるのに…。 「ずっと、見てたんだ。松盛唯乃さんに言われても、本当は嫌だった。だから、こんな人間じゃない私でも、付き合ってくれますか?」 「いいよ。キューピッドと恋するのも、悪くないから。」 そんなカッコいいこと言っているが、僕だって本当は最初から好きだった。 知ってた。唯乃はそういうやつだから。 好きになってもらうために、ここまで頑張ったから。 恋嫌いのキューピッドは、恋をしてしまった。 僕は、罪な男かもしれない。 自分で言うのは、あれだけど……ね? end…… のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんばんは♪秋菜です(*´▽`*) 男目線、初めて書きましたぁ! ドキドキ…見てくれるかな? 今回も小説書いてみました! 見てくれるとめっちゃうれしいです♪

短編小説みんなの答え:6

年下彼氏とラブゲーム

「気をつけー。お疲れ様でしたー」 「お疲れ様でしたー!」 その声を合図に、部員たちはみんな思い思いの場所へと散らばっていく。 そんな中、私の元へと猛スピードで近づいてくる小さな影が一つ。 「涼香ーー!お疲れー!」 「わっ!ビックリした……」 子犬のように飛びついてきたのは、深瀬来夢くん、私の彼氏だ。 「もう、急に抱きついてこないでよ……あと、人前ではちゃんと敬語で話してねって、いつも言ってるでしょ?」 私がそう言うと、彼は大きな瞳を潤ませて、上目づかいでこちらを見上げてきた。 「ーーすみませんでした、霧谷先輩」 ぐっ! か、かわええ…… 「も、もう、しょうがないな……今回は許してあげる」 その言葉を聞いた彼は、イタズラが成功した子供のようにニヤリと笑った。 くっ、またやってしまった……! 1歳年下の彼は、今年の春、テニス部に新入部員としてやってきた。 低めの身長と可愛い顔、人懐っこい性格の彼だけど、ひとたびコートに立つと別人のように真剣な表情になる。 そのギャップが、女子部員を、特に先輩たちをキャーキャー言わせていた。 そんな彼が、どういうわけか私なんぞのことを好きになってくれたらしく、向こうから告白してきた。 付き合ってみてわかったのは、彼がかなりの恋愛上級者だということだ。 デートの時はいつも彼のペースだし、たまに無茶なおねだりもしてくる。 私が断ると、上目づかいで可愛くお願いしてきて、結局断れなくなってしまう。 そうして私が折れると、さっきのように子供みたいに笑うのだ。 いわゆるあざと可愛いというやつなのだが、最近は味をしめたのか、お願いもだんだんエスカレートしている気がする。 そろそろビシッと注意しておかないとダメだな…… 「うー、寒っ……」 外に出ると冷たい北風が吹きつけてきて、私はブルッと身を震わせた。 そりゃそうだ。もう12月も後半。あと10日もすれば新年を迎えるという時期なのだから。 「そういえば、今週の金曜日ってクリスマスだよね?何か欲しいものある?」 「うーん、そうだなあ……」 隣を歩く来夢くんは、ちょっと考えた後。 「じゃあ、ケーキが食べたい」 「ケ、ケーキ?」 「そう。丸くて大きくて、イチゴがいっぱい乗ってるやつ!」 「えー、それはちょっと高すぎるよ……」 私が微妙な表情をすると。 「……ダメですか、先輩?」 うっ…… い、いや、もう惑わされない! 「あ、あのねえ来夢くん!そうやってあんまり調子に乗ってると……」 「なーんて、」 私の言葉をさえぎって、来夢くんが口を開いた。 「本当に欲しいのは、涼香の心だけなんだけどさ」 へ……っ? 「ちょっ、来夢くん……?急に何言って……」 「会うたびに、どんどん涼香のこと好きになってっちゃって……でも僕、気持ち伝えるの下手だから……涼香の気を引きたくて、無理なお願いとかもいっぱいしちゃうけど……」 来夢くんはいつもの上目づかいじゃなく、真剣な目で私を見つめていた。 そう、それはまるで、試合中に見せるみたいなーー 「こんな僕でも、好きでいてくれる……?」 「もっ、もちろん!ずっと好きでいる!大丈夫、どんな来夢くんでも、嫌いになったりしないよ!」 「よかった……ありがとう、涼香」 来夢くんは、ほっとした表情になったかと思うと、すぐさま笑みを浮かべた。 イタズラが成功した、子供のような笑みを…… はっ。 ま、まさか。 無茶なお願いをしてきたのも、その後のさっきの言葉も、全部。 「私を惚れさせるための作戦だったというの……?」 「えー?なんのこと?」 こ、この子は……っ! 目の前で無邪気に笑う彼を見ながら。 恋の試合では、当分勝てそうもないな、と思った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは!実柚と申します。 前に年上ピュア男子の話を書いたので、今回は年下あざと系男子です。どっちも大好きです。 でも、それまでに少しでも多くの作品を皆さまにお届けできるように頑張ります! 最後まで読んでくださりありがとうございます♪ 感想、アドバイスなどいただけるととても嬉しいです!

短編小説みんなの答え:2

すっぱくて、甘い私の恋

私の名前は咲。高校生。私は今恋してるの!相手の名前は、三浦亮くん 私はバスケ部なんだけど、その先輩はとってもかっこいいし、チームリーダーだから頼りになる。そして、前に亮先輩に聞いたことあるんだ。 咲『亮先輩って好きな人いるんですか?』 亮『ま、まあなでも秘密。』 咲『えーじゃあ頭文字は?』 亮『S』 ドッキーンッ!S!私の頭文字と一緒。もしかしてだけど亮先輩が好きな人って私?少し、期待してしまった。 これは、部活が終わったあとの事。 咲『亮先輩今日一緒に帰りま……』 女『亮ーねぇねぇ一緒にかえーろ!』 亮『えーいいよ仕方ないなぁ。今日俺の家来る?』 女『えーいくいく!私亮のことだーいすき!』 亮『フフ。俺もだよ。』 えっ嘘。亮先輩彼女いたんだ。そして彼女の名前は、桜だという。Sって咲じゃなくて、桜のSだったんだ。私ったら期待して、変な妄想して何やってんだろう。そもそも私なんかと亮先輩が釣り合う訳がないよね。でも信じられない。事実として、私は亮先輩のことが、好きで好きで片思いしてたから。頬に涙がつたう。 もう忘れよう。忘れよう忘れようって思う。 でもやっぱり忘れられない。諦められない。考えれば考えるほど苦しくなる。でも、亮先輩とお似合いなのは、桜さんなんだ。私じゃない。もう諦めるしかないんだよ。 甘酸っぱい私の恋はそうして幕を閉じた。 END どうでしたか?恋愛小説書くの初めてなので、下手くそですけど読んでいただけたら、嬉しいです!感想お待ちしていマース!ありがとうございました!

短編小説みんなの答え:1

三百年後の再会

もうすぐ私、死ぬんだなと少女は思った。 夜空に仲間を少女は見た。聡子(さとこ)、来ないで。聡子さん、来ちゃ駄目。聡子ちゃん、生きてよ。聡子、あいつを倒せ。聡子、まだ十四歳でしょ、こちらに来るのが早いわ。 幾ら来ないでって言われても心臓が止まるのは止められないから。 少女に目鼻立ちが似ている少年が少女の名を絶叫した。少女に駆け寄り、 「死ぬな、死ぬな。俺から聡子まで奪うなよ。神様、仏様、聡子を死なせないでくれ、俺から全てを奪わないでくれ」 と泣いた。 触手を振り回す男。男の触手が鳩尾に刺さった少女は少年を落ち着かせるように微笑んだ。 少女達より年上の男が少年の背をさすった。 少女の瞳から涙がこぼれ落ちた。仰向けの状態だったため、目尻から涙が土に落ちた。その瞬間、少女の息が止まった。 妙にリアルな夢だった。 夢に出てきた人たちの会話、衣服からして舞台は江戸時代中期だと思う。 人や触手、武器の輪郭がはっきりしていて言葉もはっきりと聞こえた。今まで見た夢とは違う。 不思議な事にどこかで経験したことがあったように思える。 映画やテレビドラマ、小説や漫画、アニメで同じようなシーンがあったのだろうか。 私は双子の兄の綾斗(あやと)にお弁当を食べながら訊ねた。 「ねえ、綾斗。私、触手が出る話って観たことあったっけ?」 綾斗が不思議な事にビクッと身を竦ませた。 「どうしたの?綾斗」 綾斗は首を振った。 「観た事ないと思うよ。刹那(せつな)が観たり読んだりしたもので、触手が登場するものは無かっただろ」 「妙にリアルな夢を見て。その夢に綾斗と似た容姿の人が出てきて聡子っていう死んじゃった子にすがりついてたの。私は聡子ちゃん視点でその夢を見てたんだけど。どこかで経験したような気がしたからさ」 綾斗は笑った。それが作り笑いであることは私にはすぐに分かった。 綾斗と中庭で別れて教室に向かっていると歴史教師の野(ひばりの)先生に声を掛けられた。 「香炉(こうろ)。これを教室に運んでおいてくれないか?」 野先生は良くも悪くも私の印象に残っている。私を見て聡子と呟きながら泣き、歴史の授業は面白く、よく生徒達に劇をやらせる。明朗快活で授業も分かりやすく、記憶に残るような授業だからみんなから慕われている。私が知る中で歴史が苦手な生徒はいない。 もちろん、私も歴史は得意だ。もともと歴史が好きだったから本やテレビ番組を読んでいたから小学校の時も歴史は得意だった。先生の授業のおかげでさらにテストの点数が良くなった。 そう言えば、夢の女の子の名前も聡子だった。 私は先生が持っている段ボールを両手に抱え 「あの、先生、聡子さんってお知り合いですか?」 先生は驚いたように目を見開き、悲しそうに目を伏せた。 「あの、すみません、忘れてください」 聞いちゃいけないことだと直感した。 「知りたいのか?それを知ることで自分が悲しんでも」 主語は言われていないけど、私に伝わった。 「いえ」 私はそう言うと、段ボールを床に下ろし、お弁当を包んだ風呂敷を上において、再び段ボールを両腕に抱え教室を目指した。 絶対に何かある。 綾斗も野先生も私が見た夢と何か関係があるんだ。 あの聡子さんも。あの男の子も。あの男の人も。 「きゃぁぁ!」 耳をつんざくような悲鳴が上がった。 私から五十メートルくらい離れたところに人だかりができていた。 無意識に体が動いていた。私は悲鳴が上がった方向に走っていた。 人混みを掻き分け掻き分け進むと女の人が血を流していて、その横に刃物を持った男が立っていた。周りの人を威嚇するように包丁を見せびらかしている。 その光景を見た私の脳に私ではない記憶が入ってきた。目の前で殺された両親。自分たちを助けてくれた女から聞かされた化け物の存在。化け物の王との戦い。あの長い夢は聡子さんの記憶だったのだ。多分、私の前世の。前世なんて信じてなかったけど。 私は商店街の幟のポールを持つと、男に立ち向かった。遠くからパトカーのサイレンが聞こえる。 聡子さんが習っていた剣術の流派で一瞬で男を気絶させた。 戦うから聡子さんは実戦向けの剣術を習っていたようだ。 私は昨日の件で新聞に載った。 綾斗といた私に野先生が 「香炉、これを教室に持って行ってくれ」 私は頷いた。 「分かりました、今枝(いまえだ)さん。私、思い出した事、後悔していませんし悲しくなんかありません。後悔もしていない、悲しくもない理由は分かりませんけど。 あの時の仲間はこの学校に何人もいたんですね。綾斗は今も昔もの双子の兄だったんですね」 綾斗と先生が目を見開いた。それから、嬉しそうに微笑んだ。

短編小説みんなの答え:6

あなたの幸せを願って

私は白波花乃。今から私は、3年間同棲していた彼の家を出ます。 なんでかって?それはもう少し後で話すね。私のわがままなんだ。 散々迷惑かけたけど、これで最後だからきっと許してくれるよね? そして私は、彼氏の晴に手紙を書いて、晴の頬にキスをして家を出た。 晴と私は3年前出会った。行き場がなくて泣いてた私を拾ってくれたの。それからそのままずっと居候させてもらってる。 いつのまにか私たちは恋人に。 歩いていると自然と涙が出てくる。 少しだけ。少しだけ、晴が後ろから追いかけてきて花乃って呼んでくれないかなって思ってしまう。 自分から家を出といてそれはずるいよね。 晴より愛する人はこの先私には現れない。なんだか分かるの。だから私は遠くであなたの幸せを願ってる。それだけで幸せなの。 きっとこの先も、今日みたいに晴のことを思い出して泣いちゃうと思う。 だけど強くなるから。私。だから心配しないで。 涙。止まってよ。ねぇ..... 「花乃ー!どこだー。」 とっさに私は走り出す。晴に会ったらもうサヨナラできないから。 だけど私が晴にかなうはずもなく、 「捕まえた。か、かの。どうして急に」 「私知ってるの。お母さんに早く結婚して孫の顔を見せてくれ。って言われてるの。実は、私不妊症なの。 だから元気な晴の赤ちゃんを産めない。 晴はまだ若いから、私より可愛くて優しくて元気な赤ちゃんを産める奥さんを探して。晴が幸せなら私も幸せだから!」 頑張って笑顔を作る。涙ごしの無理な笑顔。 「花乃。知ってたのか。だけど俺、花乃以外と結婚する気ないから。赤ちゃんだって、花乃との子じゃないと意味ない。 大好きだから。俺と結婚してください。」 晴は優しく抱きしめてくれた。私、幸せになってもいいのかな? うん。いい、よね。 「晴。ありがとう。大好き!」 そして15年後。 不妊治療をあきらめずに続けた結果、可愛い女の子を授かることができた。 愛する家族に囲まれて私は本当に幸せ者。 笑顔でいること。きっとこれが一番の恩返しだよね。

短編小説みんなの答え:10

だから君が「「大嫌い」」

GIRLSide 目の前から歩いてくる”あいつ”。 私は、軽く息を止める。ついでに、目を伏せて俯きがちに歩く。 (見ないで、見ないで、見ないで……) でも、あいつは絶対私に笑いかけてくるのだ。 そんなあいつの顔を想像して、私は既に身震いをした。 (もう、忘れたい……) 私___三園唯(みそのゆい)は、つい一ヶ月前まで、”あいつ”こと鍋島君と付き合っていた。  人気者で学年でも名が知れていた彼と付き合っているのが、私のような地味で愚鈍な女子という事に、軽い話題となったのだ。 「唯は可愛いし、一緒にいて楽しいから自信持ってよ!」 鍋島君は毎日のように、私に言い聞かせるように、そう言ってくれた。 それに私は、「ありがとう」と答え続けてきた。 ただの、順風満帆なカレカノだと思ってた。 ……でも。 「私の前では誠実だったのにさ。」 私がいない時の彼は、自ら女子の輪へ入って行って。 「ねぇねえ、俺の事下の名前で呼んでよー」 私が一番言ってほしかった言葉を、いとも簡単に女子にかけていて。 「え、唯?あいつなんて遊びだよ、遊び」 その言葉を聞いた瞬間に私は決めた。 「別れよ」 彼からそう言われるのが嫌で、意地張ってそう言った。 その日以降、私達は別の意味で”話題”になった。 ―――――たまに自分が本当に、”あいつ”を嫌いになって振ったかが分からなくなる。 もしかしたら、ただ自分自身に『あいつは最低な奴』と言い聞かせてるだけかもしれない。 その証拠に……。 たまに廊下ですれ違う彼は、毎回私に「ニコッ」て笑いかけて来る。 それが私への”好意”なのか。 ただの”遊び”なのか。 どっちにしろ辞めてほしい。周りに冷やかされるのも嫌だし……何より。 「……また、好きになったらどうすんの」 でも、実はそう思ってしまう私が一番バカだな、そう思う。 でも、人にそう思わせてしまう君が 一番____。 「大嫌い」 BOYSide 何でだろう。最近君が気になるんだ。 遊び半分で付き合った君。 おさげ髪が似合う、俺の元カノ。 『好きなんだ。』 そう言った時の反応が面白くて、しばらくからかってたあの子。 俺が他の女の子を口説いていた時に、廊下で立ち聞きしていたあの子。 でも、その時のショック具合がまた面白くて、しばらくからかってたあの子。 だけど、『別れよ』なんて直球でフラれるとは思ってなかった。 その時かな。 君が突然キラキラ輝きだしたんだ。 普通の人なら、あんな今にも泣き出しそうな顔を”可愛い”とは言わないと思う。 だけど、俺にはそれにしか見えなくなった。 廊下ですれ違っただけで、『ラブラブー』と冷やかされた時。 席替えで席が近くなった時。 目が合った時。 そんな時全て、俺は嬉しかったんだ。 君は嫌そうな顔をしていたけどね。 そこで、気付いた。 ”恋したんだ”とね。 今、告白したら君はなんて言うかな。 『私も好き』? いや、それはあくまて少女漫画の中の世界だ。どうせ、断られるよな。 そんな風に嫌われて、辛い思いをするくらいならもういっそ”最低な奴”になろうかな。 ……決めた。俺は、君に恨まれるほど”最低な奴”になる、と。 それが、君を傷つけた俺ができる唯一の償いなんだ。 だから今、目の前から歩いてくる君に笑顔でこう言うんだ。 「大嫌い」とね。END どうも、作者のゆにと申します。 二人称の小説を書こう!と思い、いざ書いてみたら色々難しくて(笑) でも、「どうせなら男女の二人称にしよう!」という謎のこだわりのお陰で、最後まで書ききる事ができました! 思いのすれ違い大好きです♪ 寒さとケチャップの染みには注意して下さいね。(さっきはねました ではー。

短編小説みんなの答え:1

ネガイゴト

 私の地域のショッピングモールの広場にはクリスマスの時期になると大きなクリスマスツリーが置かれる。でも、少し変わってるのが長方形の色とりどりの紙に……いわゆる短冊に願い事を書いて吊るす。七夕と混合している。けど、私はそれなりにそのイベントを楽しんでいる。それに明日、友達の紬と短冊を吊るしにいく予定だ。 「遅いよ~」 「紬が早いんだよ」 「そお?集合時間30分前に来るのは普通だと思うけど?」 「普通じゃない。せめて10分前な」 「ま、いっか。ほら、早くいこ」  短冊、短冊っと……。えーと、紬は桃色が好きだから………あった。私の短冊は……朱色。私が好きな色なわけじゃないけど、私の大切な色だから。 「お~い、ココア買ってきたよ~」 「あ、ありがとう。はい、短冊。紬、桃色好きだよね?」 「え、あ、うん」 ん?様子がおかしいな。 「どうかした?」 「ほら、横浜くんいるじゃん?」 紬の恋人か。そういえば横浜とは来なくてよかったんだろうか。 「横浜くん……最近、デートとかあんましてくれなくて……それで私、見ちゃったの、横浜くんが朝橋さんとデートしてるとこ」 なるほど……。あのクールビューティーか。 「だから……見返してやりたいっていうか、私も朝橋さんみたいにクールな女の子になってやる!……みたいな。はは……。」 なるほどなるほど。それで桃色は子供っぽいと。 「あは……。じゃ、願い事書こうか。ていっても、私は決まってるし。奏はいつもの書くんでしょ?」 「うん、まあね」 そう言って私はペンをとる。 『みんなの願いが叶いますように』 「んー、じゃあさ奏の願いは叶わなくてもいいの?」 「……?だって私の願いはこれだから」 「んー、じゃあ自分に関する願いは無いの?」 「無い……かな。一番の願いはもう叶ったから。あ、でももう一つある」 「教えて!」 私は左右に首を振る。 そう……と、紬は不思議そうな顔をしながらも新しく持ってきた深い藍の短冊に『クールな女子になりたい』と書いた。 私はツリーに寄り、下の方に短冊を吊るした。そして目を瞑り、あのときの事を思い出してみた。  私は病気で長くなかった。何年前のことだったか……。それで田舎から入院するためにこの街に引っ越してきた。はっきり言って私が助かる確率は50%にも満たなかった。私も諦めていた。そんなある日、母が私をあのショッピングモールに誘った。私は筋肉が衰えていたから車椅子に乗って。そして、ツリーのある広場に来た。母が「七夕みたいね」と言って私に短冊を差し出してきた。願いを書く気なんてなかった。だって私に未来はないから。そんな私をみかねてか母が「他の人の願い事を見てみたら?」と言ってきた。見ようとは思ったが見えなかった。だって車椅子だから。高くて見えない。母は「ごめんなさい」とただ一言。はぁ……とため息をついたとき、朱色の短冊が目に入った。車椅子の私でも見える高さに吊るしてあった短冊には 『みんなの願いが叶いますように』 自然と涙が出てきた。何故かはわならない。けど、今までいろんな人からかけられたどんな言葉よりも温かく感じた。だから私は短冊にこう書いた 『いつか短冊に「みんなの願いが叶いますように」と書けますように』 ………誰かがあの日の私のようにこの言葉で救われますように。これが私のもう一つの願い事。

短編小説みんなの答え:2

スノードームの記憶

スノードームのように、雪が次々に降っては積もってゆく。 「雪に終わりはないの?」 幼い私は母によく聞いた。 心配になった私を見て、笑いながら 「大丈夫。物事には終わりがつきもの。大丈夫大丈夫、大丈夫よ。」 繰り返される言葉に安心し、その日は眠った。 私が眠っている間にも雪は積もり、翌朝私を喜ばせた。 雪だらけになった私を見て、また母は柔らかく笑った。 その笑顔が今でも胸に残っている。 私はだんだん大人になり結婚した。 子供も授かり、二人目もお腹にいる。とても幸せだ。 暖炉の側の揺り椅子に腰掛け、目を閉じ、想いに耽る。 昨年、母が亡くなった。 いつもの笑顔で安らかに息をひきとった。 ずっと、母には感謝している。 わがままを言った私を受け止め、 「クリスマスにはあげるから。」 そう言って、抱き締めてくれた。 高校、大学にも進学し、一ヶ月ごとには仕送りをし、私は、休暇のとき必ず帰った。 いつも笑顔だった。 クリスマスイヴ。私はいつものように買い物に行った。クリスマスの飾りが沢山あり、家につけたのを想像しながら買った。 ある一角のコーナーで。 わたしは、あるものに一目惚れをした。 ガラス玉の中に小さな家と庭があり、マフラーを巻いた女の子が走り回っている。その近くには母親らしき人がいて、微笑んでいる。 思わず手に取り、上下にゆっくりと振る。 小さな雪の破片が小さな世界に降っては積もっていく。 外をはっと見ると、雪が舞っていた。 今私の手の中にあるスノードームのように。

短編小説みんなの答え:18

どんなに嫌いになったとしても

空を見上げると、雲がポツリと浮いている。 当たり前のことだが、私にとっては新鮮だ。 だって、私は今まで入院していたのだから。 こんな綺麗な空を見上げたことなんていつぶりだろう。 あまり日光も少ないからよかった。 私にとっては久しぶりの学校だ。 楽しみだなぁ。 ガラガラガラ 「はーい、席について~。」 その先生の合図で生徒は席につく。 うるさかった教室が途端に静かになる。 「今日は新しい仲間が来ました。」 そう先生が言うと、『えっ、誰?』、『可愛いかな!?』そんな声をたくさん耳にする。 「三日月さん、入って。」 その合図と同時に私は教室に入る。 「三日月真緒です。よろしくお願いします。」 一部から『可愛い』の声が聞こえる。 すると先生が指示をする。 「あの奥の空いている席についてください。」 ガタン 椅子の座り心地がいいな、そんなくだらないことを思いながら静かに先生の話を聞く。 「三日月さんは、ずっと入院してました。病気の都合により、ほこりやすごく強い日差しなどは危険です。みなさん協力してあげてください。」 はぁーい、と生徒たちは言う。 やっとまた楽しい生活が始まる、そう思うとドキドキして妙な緊張感が出てきた。 __キーンコーンカーンコーン__ 「三日月さん、真緒ちゃんって呼んでも良いっ?」 「真緒ちゃんって可愛いね!私、中野柚麻!」 「大変だね。大丈夫?私、牧野静香!」 など、たくさん話しかけられる。 私の気持ちも知らないでよくそんなこと言えるな、そんな最低な言葉を言いそうになるのを必死にこらえて無理に笑顔を作る。 「ちょっとトイレにいくね。」 私はそう言いながらみんなと離れてトイレに向かう。 「場所分かる?」 そんな声を無視しながら歩き続ける。 「なんでこんなにおせっかいなんだろ。」 そう言いながら前髪を整える。 前の学校は入院する、って分かっていても「できることがあったらなんでも言ってね?」 その一言だけで手伝って、と言うときだけ手伝ってくれて無理に喋ったりしないのに。 「教室戻るの面倒だなぁ」 そう言いながらトイレを出て教室へと向かった。 __キーンコーンカーンコーン__ 「どう?この学校は?」 「楽しい?」 そんな声が聞こえるなか、こんな声を耳にした。 「三日月さんって本当に困ったことないのかな?言いづらいのかな?」 「まだ馴染めないよね。私だったらそうだもん。」 「貴方たちに何が分かるの?おせっかい。あっ……」 つい声に出てしまった。 気を付けていたのに。 前の学校ではこれが原因で嫌われていた。 手伝うよ?とか言っといて無視したりしていた。 こんなの嫌われる、なんでこんなこと言ったんだろう。私って本当に最低だな。 (またあの頃に戻るんだ……。) そんなことを思いながら下を向いた。 泣きそうになるのを必死にこらえながら。 「おせっかいだったよね、ごめん。」  「私たちのこと嫌いになっちゃった?」 「本当にごめん!」 そんな声が聞こえてきた。 私が悪いのに、みんなが悪い感じになっている。 このままじゃ、ダメだ。 これじゃなにも変わっていない。 変わるって決心したんだから、変わらなきゃ。 「こっちこそごめん!嫌いになんかならないでっ……!」 ふふっ。 そんな笑い声が微かに聞こえた。 「嫌いになんかならないよ?どんなに嫌いになっても、私たち、友達でしょ?」 そっか、友達ってこういうものだったんだ。 やっと思い出した。 友情というものを。 「ありがとう!」 そう私は言いとても泣いた。 友達の優しさというものをようやく分かった。 大好きだよ、みんな。 end… のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんばんは♪秋菜です 小説書いてみました! みなさんのところは雪降ったかな? 秋菜のところはもうとっくに降って寒くてカイロめっちゃ使ってました(笑) 今日から秋菜は冬休みです! 見てくれるとめっちゃうれしいです♪

短編小説みんなの答え:2

そんなんがいいの!

「李苑?おーい!今日どこ行く~?」 私は、河崎李苑。 ぼーっとしていた私のことを呼んでくれたのは付き合い始めて1年の彼氏、瀧野隆磨。 「ぇ、え?」 「俺は~ピクニック行きたいんだけどな~」 「隆磨がピクニック行きたいなら行こ!サンドイッチ作ってく……」 「そーいうことじゃなくて!10/23!今日は李苑の誕生日でしょ?だから行きたいこととかしてほしいこと言ってよ?」 「じゃあ、いい?」 「うん」 「ぎゅーってハグしてほしいのと、手、繋いで散歩したい。です!」 「そんなんでいいの?」 「そんなんがいいの!」 「ふ~ん。じゃあ、ん」 これが理想!手を広げて、待ってくれてるぅぅぅ! なんかかわ……え? 「りゅ、隆磨?」 「だって、顔赤くしてずっとこっち見てたから。してほしいのかなって思ったのと、待ちきれなかったから。」 〈ドクドクドクドクドクドク〉 早い。音が早いぞ!聞こえちゃう!……ん?もしかしてこれ私の音……じゃない? 「これって隆磨の音?」 「そうかもな」 「え」 「おかしいか?」 「い、いや。隆磨って女の人と触れ合うの慣れてそうだったから。」 「触れ合うのは慣れてるけど初恋の人とやったらこうなるだろ?」 「うん……え?!私って初恋なの?!」 「お……おお」 「そっか~なら隆磨にとって私が初めてのハグだね!」 「て、てか。手、繋いで散歩するぞ」 話しそらしたぁぁ! でもまあ、そこもいい ***** 「雪。凄い積もってるね。奇麗」 「そうだな。ふわふわしてる。」 「ふふ。可愛い表現。可愛い。」 こんな感じの普通の日々でも、今日は特別に感じた。 「なんだと。李苑のほうが可愛い。」 「へへ。ありがとっ」 END どうもっ!み~み~なな!み~ななです! どーでしたか! キュンキュンしてくれたら嬉しいです! 感想、アドバイス、待ってます! さようなら!

短編小説みんなの答え:5

雑草

私はその日、散歩をしていた。 お母さんに怒られ、心底イライラしながら歩いた。 吹き抜ける風がうっとおしく感じる。 舗装された道路の際をを歩いていく。 ふいに、足を止めた。 全体が舗装されている新しい道路の端に、雑草が生えている。 こんなきれいな道路に、雑草が。 私はイライラしていたせいか、その雑草を蹴飛ばすように足を振り上げた。 「あんた、何でそんなところに生えてんの?ほかに生えるところなんか、いくらでもあるでしょうが。邪魔だよ。」 雑草に八つ当たりして、私は足取り悪く先を急いだ。 自分の家の周りの街を一周した後、私は家に帰ってきた。 お母さんに謝り、許してもらった。 夜になった。 地域のボランティア活動をしていたおばあちゃんが返ってきた。 私は帰ってきたおばあちゃんに、今日あった雑草のことを話した。 「ほんっと、何で雑草がいるんだろうね。おかしいと思わない?」 おばあちゃんは、私のことが大好きだ。 だからきっと、私に肯定してくれるはず。 しかし、おばあちゃんは笑って首を横に振った。 そして、言ったんだ。 「チカヨ、草抜きをしているわたしが言えることだはないんだけどね。雑草なんて名前の植物はないんだよ?」 その言葉で、私はハッとする。今日の出来事が、リアルに脳裏によみがえる。 「それに、最近は人間が山を壊して、セメントで舗装してしまっているから、雑草が生えるこのもなくなってきているんだ。」 胸がドキドキし始めた。そして同時に、通り過ぎたとき視界の隅で雑草が悲しそうに揺れる様子を思い出す。 「それでも雑草たちは、自分のことを誇りに思って、たくましく生きてるんだ。違うかい?」 私は首を思いっきり横に振る。 そして、立ち上がって言った。 「私、あの草のこと調べてみる。」 私は部屋に行き、即座にスマホで調べた。 「スギナっていうんだ。あ、花言葉!花言葉は…努力…」 おかしかった。視界がゆがむ。目頭が熱くなる。私は泣いていた。 「ああ、君はずっと努力して生きてきたんだね。それなのに、私は…。」 言い終わらないうちに、私は足元から崩れ落ちて泣いた。 翌日。 私は朝の支度を済ませると、真っ先に昨日の散歩道に急いだ。 (いた!) 風でゆらゆらと揺れるスギナの姿があった。 私はスギナの茎にそっと手をかけ、言った。 「スギナ、ごめんね。あなたは私よりも立派だったんだね。これからは、もう絶対にあんなことしない。」 杉永沢わらと茎を揺らす。私にはそれが、「いいよ」と言っているように見えた。 「ありがとう」 私はスギナに笑いかけた。ゆっくり立ち上がって、空を仰いだ。 吹き抜ける風が、とても気持ちよく感じた。

短編小説みんなの答え:2

好きだって言わせて。

今日こそ、渡さなきゃ__ 私、佐々木もか。 私には好きな人がいるんだ。 もう、引っ越しちゃう。 幼稚園の年長クラスから、今、小学生6年まで。7年間ずーっと同じクラスで、結構仲も良かった。あの日まで。 「ねぇねぇ、舞菜(まいな)が今日、 響(ひびき)に告るんだって!」 そう興奮気味に伝えてきたのは、友達の さくら。 「え、、そうなの?」 「そうなの!応援するっきゃないよね」 舞菜と響は、その日から付き合った。 その日から一か月。 「もか、おはよー!」 さくらは、いつものように学校の玄関口で私を待っていた。 「おはよ。」 朝から緊張しすぎて、挨拶どころじゃ_ 「あ、響!おはよー!」 えっ? 「おはよー。もか、さくら。」 「あっ、お、おはよう。」 動揺を隠しきれない私。 「もか?なんか顔、赤くない? 大丈夫か?」 響が私のおでこに手を伸ばす。 「ちょ、響…」 私は、ただ赤くなるばかり。 「熱は無さそうだけど。無理すんな。」 それだけ言い残して、響は教室に向かっていった。 お別れ会の日。 結局、告白の手紙は渡せてない。 でも、なぜか今日、渡せる気がしていた。朝の時間に。 「響、ちょっといい?」 ほら。普通に話しかけられる。 「ん?どうした?」 「あの、ちょっと。これ_」 手紙を取り出す。 「家、帰ってから読んで。」 そう言って手紙を押しつけると、私はそそくさと走って逃げた。 結果は、わからないと思う。 ただ、伝えられたんだ。 あの手紙には、こう書いた。 響へ 好き。7年間、ずっと大好きでした。 もかより

短編小説みんなの答え:2

バスケ王子~滴る汗とその努力~

「光輝(こうき)先輩っ!」 『お、鏑木さん』 「お疲れ様です」 彼は○○高校バスケ部エースの天野光輝先輩。私はバスケ部マネージャーの鏑木瑞祈(かぶらぎみずき)。最近先輩は放課後も遅くまで体育館に残り、ずっと練習をしている。 『遅くまでどうしたの?』 「洗濯とか、いろいろしてました」 『いつも頑張ってるね、鏑木さん。』 「いやいや、私なんて光輝先輩と比べたら、頑張ってるなんて言えませんよ」 『そうかな、結構頑張ってると思うけど』 「ありがとうございます」 「あっ、これおにぎりとミネラルウォーターです!」 「おにぎりは先輩の好きなツナマヨです」 『ありがとう、いただくね』 先輩が包んであるラップを取り、おにぎりを食べ始めた。 『美味っ!』 「よかったです。先輩のお口に合う味で」 笑顔で答えると、先輩はおにぎりを食べてしまった。 『ところで鏑木さんって、好きな人いる?』 「!?」 「す、好きな人ですか?」 私は焦っているのに、先輩は普通の顔。こういうところも先輩の良いところ。もっと言えば、“先輩の好きなところ”。 「好きな人、います。」 「でも、何か手が届かない世界にいるみたいで、ちょっと辛くて…」 そう、私が想う好きな人は光輝先輩だ。 『そっか…』 「先輩は、いるんですか?好きな人」 『いるよ』 「そ、そうなんですか…」 『いつもすっごく頑張ってるんだ。無理してるんじゃないかっていうくらい。』 『だから俺、その人のためにバスケ頑張ってるんだ。その人がいるからバスケ頑張れる』 「いい人ですね…」 「私、先輩の恋、応援します!」 『えっ?』 「先輩なら、きっとその人と結ばれます!」 『ありがとう、じゃ、告白しようかな』 本当は辛かった。でも仕方ない。先輩の背中を押して、先輩には笑顔でいてほしいから。 『よっしゃ、告白する!』 「頑張ってください!!」 あーあ、これで先輩と私は結ばれないんだ、と思ったその時だった。 『鏑木さん、俺と付き合ってください!』 「…え?」 先輩が差し伸べた手。ほんの少し震えている。 「はいっ!」 「私で良ければこちらこそお願いしますっ…」 握り返した先輩の手。優しい温もりが私の手を包み込んでくれた。 彼から滴る汗は努力を物語っていた。その汗は今日も“光り輝いている”

短編小説みんなの答え:5

誘拐犯とプリンセス

ぐったりした彼女を、抱き上げる。 簡単な話じゃないか。・・・初めから、こうしておけば良かったんだ。 後部座席に彼女を横たわらせ、アクセルペダルを踏み込んだ。 彼女は、わが国を代表する財閥のお嬢様。 片や俺は、スラム出身の元ゴロツキ・・・ 俺達が愛し合う事を、世界は許さなかった。 ある日。彼女に、急遽として縁談が持ち込まれたのだ。 ・・・「結婚」。そう言えば聞こえはいいが、その実質は身売りと同じ。金のために、家の名誉のために。好きでもない男との、共同生活を強いられる。 ・・・彼女が泣きじゃくりながら、縁談が決まってしまったと言った時。 ぷつりと、価値観が切れる音がした。 俺達の、最後の逢瀬の日。 ・・・彼女のジュースに、眠り薬を盛った。 禍々しいほどに青いジュース。それを疑うことなく飲み干して、がくりと脱力する彼女。 俺は、もうどうなったって構わないから。 ・・・だから、彼女だけは。どうしても逃がしてやりたいんだ。 ・・・そのためなら俺は、悪魔にだってなってやるさ。 もし見つかってしまっても、大丈夫だ。 彼女は、何も知らない“被害者”なのだから・・・

短編小説みんなの答え:3

クリスマスイブ・イブの失恋

私は吹奏楽部の中学2年生。浅草花、って言います。パートはトロンボーン。意外だねってよく言われるけど、私はトロンボーンの音色が大好きだ。 そして、こんなに内気な私でも、恋をしている。相手は年下。 中学1年生の、村山るいくん。パートはパーカッション。 いつも遠くから見ているだけだけど、村山くんは思いやりがあって優しくて可愛くて・・・。なんだか見ていると嬉しくて気分がほっこりして・・・。 同じトロンボーンの後輩、ちょっと派手で私とは対照的な、堀越夏実ちゃんも「いいよねー」って言ってた。つまり、人気がある。 けど、それでも別によかった。いつか、話しかけて、仲良くなって、振り向かせてみせるって、心のどこかで決めてたからー。                                                                       +++ ++++++ +++ そして、クリスマスの時期がやってきた。街のあちこちでクリスマスソングが流れている。 (今日も村山くんとは話せなかったな・・・) 吹奏楽部の練習が終わり、軽くため息をついて学校をでる。吐く息は白くて、空気中にすぐ溶ける。いよいよ明日はクリスマス、そして部活のクリスマスコンサートだ。3年生は引退してしまって大変だけど、頑張らないと。ムンッと決意を新たにした時だ。 「浅草先輩!」 声がかけられてドキッとする。いつも意識しているからすぐにわかった。 「村山くん・・・」 話すのはもちろん初めて。・・・やだ。もう心臓がドキドキしてる。 「ど、どうしたの?私に、な、何か用?」 うわあ、ありえないくらい声が上ずってる。へ、変に思われないかな。 「はい・・・。先輩、トロンボーンですよね?」 「は、はい」 え?どうして村山くんが私のパートを知ってるの?もしかして、村山くんも私を見ていてくれたの?まさか、まさかね。 「よかった~。あの、僕、トロンボーンに好きな子がいるんです」 そ、それって。期待が高まる。鼓動が加速する。 「あ、あの。明日のコンサートのあと、堀越夏実にもみの木の前に来るように言ってもらえませんか?」 ーは?頭から冷水をかけられた気分。いや、熱湯かな・・・。頭が燃えるように熱くなったから・・・。でも、心は一瞬で冷え切った。何を言われて、それがどういう意味なのかも、わかってしまったから。 「実は僕、ずっと、なつみのことが好きだったんです。でも言う勇気がなくて・・・。だけど僕、決心したんです。クリスマスに夏実に告白しようって」 私の胸は痛いほど波打っている。キリキリと締め付けられる。 「ねえ、先輩。夏実のこと、よろしくお願いしてもいいですか?」 大きくて澄んだ、村山くんの目が私を見つめる。 ーどうせ叶わない片思い。それなら最後に親切にして、いい先輩と思ってもらえる方がいい・・・。苦しくて、悲しくても・・・。 私ははーっと息を大きく吐き出すと一息に言った。 「うん、いいよ。・・・頑張って」 その瞬間村山くんは満面の笑みを浮かべた。いい笑顔。 「はい!ありがとうございます!頑張ります!」 そして、「では!」と去って行った。 ーよかったね、堀越さん。両想いじゃない。おめでとう! ・・・やだな。私、素直に喜べない。だって、大好きだったんだもん。その証拠に、ほら。 頬に涙が伝ってるー。

短編小説みんなの答え:3

雨の日

【雨…。 昨晩からずっと降り続いている雨の影響で、外に出ようとは思えなかった。 私は、綺麗に本棚に並んだ漫画を手に取った。】 私・鈴野 乃々華(すずの ののか)は今、スナック菓子を頬張りながら、大人気漫画“いちご”を読んでいる。 これは、とある一途な女の子が1年上の先輩に恋をし、先輩に振り向いてもらえるまで一生懸命努力する、いちごのような甘酸っぱい恋の話。 最終的には、2人とも付き合うことになった、ハッピーエンド。 私も、好きな人で幼馴染でもある蓮(れん)に振り向いてもらえるよう、一生懸命努力している毎日だ。 「努力は必ず報われる」私はこの言葉を信じている。 それにしても、雨は増す一方だ。 さっきより、窓に雨がボツボツと当たる音が大きいし、風もビュンビュン吹いている。 遠くで雷がゴロゴロとなっている音も聞こえる。 雷は、私が大嫌いなものの1つだ。 何より、いきなり光ったり、音が大きくてびっくりしたり、私が嫌いなものが勢ぞろいしている。 ─────その時。 『ピカッ』 雷が、近くに落ちた。 思わず、「ひゃっ」と声を出してしまう。 その数秒後、激しく「ドオオオオン!ゴロゴロ…」という音が聞こえる。 思わず、涙が出そうになった。 あの日、あの夏────。 1人で留守番してる時だった。 雷により停電し、家が真っ暗になった。 何もかもが見えなくなった時、私は恐怖を感じた。 その時から、雷が怖くなって…。 いきなり、私のスマホがなった。電話だ。 ディスプレイには、「蓮」の文字。 「はい、もしもし」 「もしもし、蓮です。ののっち?」 「うん」 私のあだ名はののっち。 蓮の声を聞いて、安心した。 でも、恐怖が残っている。 「大丈夫?お前が大っ嫌いな雷、近くに落ちたぞ?」 「うん…。めっちゃ、怖い…」 次の言葉を聞いた瞬間、私の恐怖は全て吹き飛ぶことになった。 「大丈夫だ。俺がいる。俺、いつもお前のそばにいるから。…俺、いつでもお前のことを…ま…るから…」 最後の方は、とぎれとぎれに聞こえた。 でも、ハッキリではないけど、聞こえた。 「俺、いつでもお前のことを守るから」 --------キリトリ線-------- こんにちは!みたらしと言います! 初投稿です! 初めて小説書いたので、色々と変なところもあるかもしれないけど、ぜひ感想お願いします!(辛口NG)

短編小説みんなの答え:5

冷めない亡骸

親友が亡くなった。 昔から心臓病で、「死にたい」が口癖。 それでも15年間生きて、3年間を共に過ごした。 一緒に映画見て、お菓子食べて。 そんな普通の日々を送っていくうちに、彼女はよく笑うようになっていった。 私が受験で忙しくなって、彼女の病状が悪化して入院して。 そんな中でも毎日ビデオ通話で話して。 目の前に迫る死期を無視して笑った。 最後の通話で私は空を映した。 彼女は窓越しの空を映した。 空は繋がってるなんて言って微笑みあった。 そしてこう言われた。 「私、生きたいよ」 ずっと願ってきたその言葉。 そしてその言葉が叶わないこと。 画面に映る彼女の顔は笑っていた。それでいて泣いていた。 泣き笑いの顔を見合わせて、今までの思い出を話した。 時間が迫って、さよならの挨拶をしようとしたけど、お互い言葉が出なかった。 無言の時間と時を刻む時計。 そして看護師さんがやってきた。 画面越しに目を合わせて「またね。」とハモった。 泣き笑いが映って通話は切れた。 その夜彼女は亡くなった。 私はある言葉を胸に刻みつけている。 「人は二度死ぬ。一度目は肉体的な死。二度目はその人の存在を全ての人が忘れた時。」 だから、彼女は永遠の命を手に入れた。 私も永遠の命を手に入れるために生きている。 この世に爪痕を残して、110歳まで、彼女の分まで生きてやる。 そんな誓いと、また会えるよねという願いは、空に吸い込まれた。 空に彼女の笑い顔をみた気がした。 私は涙を拭って、今日を歩き始めた。

短編小説みんなの答え:7

【ホラー注意】覗く目

どうもみなさんこんにちは、おさきと申します。 今回は、ホラー小説を描いていこうと思います。みなさんが知っている可能性も十分にある作品ですが、登場人物やキャラクターの名前はすべて私が考えたものとなります。 クソ駄文ですが、それでもいいよという心が太平洋のように広い方のみご覧ください。 ーーーキリトリーーー ある日、中島逢維(なかじま あい)はとあるアパートに引っ越してきた。今年から通う大学に近い、都内の格安アパートだ。 初めての一人暮らしに、逢維はワクワクと心を躍らせていた。 「あー!夢にも見た一人暮らし!サイッコー!」 一通り荷物を運び終え、終わったーと騒いでいると、ふと壁に空いた不自然な穴を見つける。 「…?なに、これ」 変なの、と思いながらも、運んできた家具でその穴を隠す。なんでこんな穴を開けたままにしておくんだ,と内心腹を立てながら、隠した。 それから、何ヶ月か経った。 不自然な穴のことなどすっかり忘れ、楽しい生活を送っていた。大学でも友達ができ、いい感じに進んでいる異性もいる。 そんな幸福が絶頂の中、部屋の模様替えをした。 その時、引っ越してきた当日に家具で覆い隠した奇妙なあの穴を見つけてしまった。 「…あ…これ、まだ開いたっぱなしだったんだ」 ふと好奇心に駆られ、少しなら、と覗いてみることした。 「げっ、何これっ………」 覗いてみると、その先は全面真っ赤。 赤い壁紙でも貼っているのか、と思いつつ、大家さんに聞いてみることにした。 「大家さん…私のお隣の部屋って、どんな方が住んでいらっしゃるんですか?」 「中島さんのお隣?それなら、山根さんって言う病気で目が赤くなってしまった方が住んでるわよ。それがどうかしたの?」 それを聞いた途端、私はサーッと血の気が引いた。 全面が赤い理由が分かったからだ。 私はすぐに、別のアパートへと引っ越した。 ーーーキリトリーーー はい!どうだったでしょうか?! 個人的には自信作です…。 小説を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!! それでは、さようなら。

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