短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
桜に涙と恋心を託して。
強い風がどこからともなく吹いてきて、最早それすらも貴方との出会いを見越した事だったのかもしれない。 強風に吹かれてヒラヒラと舞った桜の花弁に見え隠れした始めてみた貴方の瞳は、とても、それはとても綺麗だった。 着なれなくて全体的にダボっとした制服と、見慣れない校舎。 桜舞う季節、私は彼に恋をした。 所謂、一目惚れというもので、届く筈の無い3年間の私の片想い。 彼は素敵な人だった。 優しくて、優しすぎて。 そんな彼に恋に落ちた。 この恋っていうものに、とても希望や可能性を感じた、とても素敵な恋だった。 なんて、ちょっとポエマーっぽいな笑 その私の恋が今、幕をおろそうとしている。 桜の花弁に願いを託して。 ドキドキと高鳴る鼓動。 震える指先。 熱くなる顔。 耳が痛い程の静寂の中、私のうるさい鼓動が全身に響いて、彼にまで伝わらないかと不安になる。 それでも、貴方に届きますように、と願いを馳せて。 「_____好きです。____」 私の声が空気を振動させて貴方に伝わって、彼は目を見開いた。 そのあと、ふと目をそらす。 場違いかもしれないが、彼の目はやっぱり、とても綺麗だ。 かなり間が空いて彼の声が私に届いた。 「…………っごめん、…僕なんかじゃ君を幸せに出来ない。」 貴方の困ったような驚いたような表情を見届けたあと、「そっか、」と一言呟いた。 にこりと綺麗に笑って。 ほら、彼の幸せを願わなければ。 でも、ふぅ、と息を吸い込んでしまえば、目頭が熱くなる。 ひっこめ、涙。 桜が吹く。 ばか、零れるな。 溢れるな、彼には、彼にだけは見せるな。 桜の花弁とともに涙が舞う。 強風に吹かれてヒラヒラと舞った桜の花弁を見て「綺麗だね」と笑う貴方を思い出した。 彼は素敵な人だった。 優しくて、優しすぎて。 人を傷つける程に優しかった。 私は貴方のその優しさに恋に落ちた。 けど、私はその優しさに傷ついたんだ。 「私は貴方が隣にいるだけで幸せだった」 舞い散る桜に笑いかけた。 桜に私の涙と切ない恋心を託して。 桜の木の下に彼はもういない。 END 皆さん、こんにちは!しゅがーです!! お久しぶりです
思い出に蓋をする。
「突然ですが_この学校は、再来年度で閉校となります」 2年前、4年生の時に突如として担任に言われた言葉。 そして、私はこの小学校最後の卒業生となったのだ。 「信じられないな、_今までこうやってここで勉強してきて、急に閉校するなんて言われてもさ_」 私は声に出した。 「…そうかな、意外とすっと閉校になると思うよ?」 隣の席の英は眼鏡を押し上げながらクールを気取ってそう言った。 「クール気取っちゃって。ただのナルシストのくせに」 私は英の方から顔を背ける。 「ふん、言われなれてるよ」 英も捨て台詞を残して立ち去っていった。 …あ、そういえばこんな会話をするのもこれで最後か。 _まったくもって実感がわかない。 寂しくなるな、なんて思ってみる。 卒業式が終わってもずっとこの教室、このメンバーで授業を受けているような気がする。 …そんなこと、あるわけがないんだけれど。 「やだなぁ、人ばっかりの教室」 「え?」 私の言葉を聞いた英が再び振り向いた。 「変なところだけ耳が良い」 「うるさいな」 「この日常がずっと続いていくことを想像しちゃうんだよ…、だってこのクラスでさえ陰キャなのに、中学行ったらもっと陰キャになっちゃうどころか、多分いじめられる運命が待ってる。想像できる」 「無駄に想像力が豊か」 「うるさい」 「…とにかく。この学校にはさよならってことだね。名残惜しいですよ」 「棒読み」 「どうせ芝居下手ですよ」 変に笑みがこぼれた。 「楽しかったよね、なんだかんだ言って」 「…うん」 「噂もたくさん立てられたし、たくさん怒られたし、たくさん喧嘩してるの見たけど…なんだかんだ言って最後には全部『楽しかったよね』になっちゃう。不思議」 「うん」 沈黙が流れた。 「ねえ、英…」 言いかけたところで、ドアが開いて先生が入ってきた。 「はい、授業始めますよ。席について」 さっきまでちりぢりになって談笑していたクラスメート達が席に着く。 _今から、私の小学校生活最後の、そしてこの小学校にとって最後の授業が始まる。 こんにちは、大福餅です! なんだか、今まで使っていた学校が使われなくなるということで、今までの思い出が消えていくように感じられて、謎に感慨深くなっています。 良ければ皆さんが思ったことも聞かせてください。喜んで読みます♪
あの子の勇気のおかげ。
「みんな静かにしてよ!!」 しかし、なかなか教室は静まらない。 はぁ。自習だからと言って騒ぎすぎ。 よりによって何でこんな時に日直になるんだろう。 どうせ先生が入ってきたら、「日直はなにしてるんだ!!」とか言われるんだ。 どうせ・・・。 もうどうにでもなれ!! あきらめついたその時だ。 「みんな静かにしようよ!!」 声の方を見てみると、アヤカちゃんがいた。 私はビックリした。 だってアヤカちゃんはそんなに大声を出す女の子じゃないし、 なにしろこんなに声を出しているところをだれもみたことはないと思う。 教室はいきなりシーンと静まった。 嬉しかった。後でお礼いわなきゃ。 しかし教室はまたざわめきだした。 アヤカちゃんは、目に涙をためていた。 私は頭に血が上った。 バンッ! 教室はまた静まった。 しかし今更引き下がることはできない。 「静かにしてって言ってるでしょ!!もう来年中学生だよ?もっと自覚持ちなよ!アヤカちゃんがどんだけ勇気をもって言ったかわかってんの!?」 「ご、ごめん・・・。」 と、誰かが言った。 するとそれにつられてみんなも謝ってきた。 私はその日から私はアヤカと親友になった。 春風がそよぐ中学校の門をアヤカと私ではじめの一歩を刻んだ。
ぶどうジュースを作るには...
『コンへ、今日のおやつはぶどうジュース…だったはずなのですが、ぶどうジュースを作る材料がありませんでした(汗)ごめんなさい。お母さんが帰ってくるまでにぶどうをとりに行ってくれませんか?お願いします! お母さん』 「はあー」 僕はため息をついた。 僕はコン。狐の男の子。いつもおやつはぶどうジュースを飲んでいる。ぶどうジュースは、いつもお母さんが作ったものを飲んでいるんだ。僕はそのぶどうジュースを作れないし作れるようにもなりたくない。だって、お母さんのを作っているのがいいんだもん! 「もう!お母さんは!」 僕はぶどう畑に向かいながら呟いていた。 「…お母さんはあと一時間くらいで帰ってくるから…急がなきゃ!」 僕は走って行った。 すると… 「おーい!コンくん!」 狸の友達のポン太に呼び止められた。この子は最近引っ越して来た子で、まだ街のことがよくわかっていない。 「何!?」 僕はちょっと怒って言った。 「あの…ウサギ市場ってどこ??」 僕は急いでいたんだけど… 僕ってこういう時に優しいんだ…(自分で言うのもなんなんだけど…) 「えっと、あそこを曲がって、まっすぐいって…」 「……………ごめん。よくわからないから案内してくれる?」 「……………………………」 もう!なんでこんな時に僕は優しいんだ???? 「ここだよ!」 「ありがとう!」 いつの間にか30分がたっていた… やっぱり市場は遠いな… でも… ここからぶどう畑は結構近いぞ!! 急げ急げ! 僕は走った。ぶどう畑のある山が見えた!あそこでぶどうをとったら帰れる! 「よし!のぼろう!」 山を登りはじめると… 「あら!コンくん!」 うわっ…あの話の長いネズミおばさん… 「あの…ちょっと僕急いでいるんですが…」 「あのねえ…」 ネズミおばさんは僕を無視して話し始めた。 「あそこの猫のカップル、結婚したらしいわー!おほほほほほ!」 ちょっとこのおばさん、僕くらいの年の子には大人な話をする… まるで仲のいい同い年のおばさんと話してるみたい… 「でねえ…」 おばさんは話に集中している。 こそっ 左に3歩… 「それで…」 こそっ 左に4歩… 5歩、6歩、7歩、8歩… 「よし!」 僕はなんとか抜け出した。 もう25分がたっていた… 急げ急げ!!!! 僕は話しかけてくる人を無視して、ぶどう畑からぶどうをとって山を駆け下りた。 あと4分、3分、2分… 家だ!! ガチャッ。 「帰れた!」 そして僕はお母さんが帰ってくるまで待っていた。(待っていたと言っても1分)今は2時59分。 …………………………………… 帰ってこない! そして… 6時 「ごめんごめん!遅くなっちゃった!!」 「もう!遅いよ!」 「ごめんね!今日のデザートはぶどうジュースあげるから。」 「やったあ!」 あははははは! 終わり
人体模型【短編小説】
この学校ではある怖い噂がある。 七不思議の一つ、人体模型。 ただ動くのではない。 生きている人の内臓を欲しがるのだ。 私、篠美羽(しのみう)高校二年生! 由香「美羽~」 美羽「何?事件?」 この子は由香。綾瀬由香(あやせゆか)クラスメイトで優等生で私の親友。 由香「人体模型、解決して!」 美羽「あの噂かぁ。確かに人体模型に魂は宿ってるけど……」 由香「なんで気付いてんのに何もしてないの?!」 私は霊感が異常に高い。 見えるし触れるし喋れる。 その能力を使って人体模型をなんとかしろと。 確かに最近行方不明者が増えたな。 美羽「よし!その悩み、バッチリ解決してあげましょう!」 由香「夜の学校ね!0時になったら動くらしいから。よろしく!」 あ……私だけなんだ、行くの。 心細い……。まぁ、いっか。 放課後、一人学校に残り、先生に見つからないように隠れる。 何時間だったんだ? 今の時刻は22時。 先生はまだいそう。 23時50分までここにいよう。 にしても、見つからないってある意味天才じゃない? スマホゲームで遊んでしばらくたち、時刻は23時40分へ。 ヤバイ……さっきと空気が違う。 霊気がすごい……。 時刻0時。 私は怖くて動けなくなってついに0時になってしまった。 でも、みんなのため、友達のために職員室へ行き、鍵を取る。 スマホで明かりを照らすけど、暗い。 何かいそう。怖い……帰りたい……。 理科室へ到着。 鍵でドアを開け……もうヤバイ。 開けた瞬間冷たく、不気味な空気がただよう。 何かいる。 絶対、何かいるんだ。 帰りたいけど友達に頼まれたんだから行かなきゃ! 足を無理やり動かせて中に入る。 今まで色んな霊を見てきたのに、こんなに怖がるのは久しぶりだ。 カタッ 何か音がした! ドン ドアが閉まった! いくら開けようとしても、開かない。 振り向くと、理科室準備室の入り口が開いていて、人体模型が姿を現した。 『ナイゾウチョオダ~イ』 カタッカタッカタッ 人体模型が喋った……。 あ、そっか。私、お化けと喋れるんだった。 そして、こっち来てる! なるべく追い込まれないように逃げなきゃ……! カタカタカタカタ 動きが早くなった!! ヤバイ……どうしよう! 怖くて上手く動けない……! このままじゃ……。 人体模型がすごい速さで手で私の胸をつらぬいた。 一瞬、すごい痛みが走ってすぐ意識が飛んだ。 ごめんね……由香……。 「今日未明、篠美羽さんが行方不明になりました。」 『キミノナイゾウモチョオダ~イ』 ーあとがきー みなさんこんにちは!ゆるれんです! ホラー苦手ですが、お話考えるのは得意です(笑) 読んでくれてありがとうございました! 感想、アドバイス、よろしくお願いします! もう私、人体模型には近づけない……。
綺麗事。
僕の好きな人はすぐ綺麗事を言う。 「綺麗事ばっか言ってんじゃねーよ」とふざけてるように僕が言うと、「えへへ、ごめーん」と手の平を顔の前で合わせて、笑いながら僕に謝るのに、一日後には好きでもない人に対して「ほんと素敵だと思う!もう尊敬しかない!」と言う。 ある日僕は、学校の帰り道に真剣な顔をして言った。 「歌恋(かれん)さ、なんですぐに綺麗事ばっか言うの?そのくせ、本当にやめたほうがいいと思うけど。」 歌恋は最初は笑っていたが、僕の変わらない真剣な顔でやっと 「私、怖いの。人を傷つけることが。綺麗事はよくないことだってみんな言ってるけど、人を傷つけないなら、いいんじゃないかって思っちゃってさ。気付いたら言っちゃってるの」 と答えた。 「だめだよ。嘘でたたえられることの方が、よっぽど傷つくんだから。」 少しきつめに言ってしまった。 確かに、その時は傷つかない。でも、やっぱりいけないことだと思うから。 「そう…だよね。気をつける…」 そのあとは、一言も喋らなかった。 それから何日かたったある日。歌恋が話しかけてきた。 「達也(たつや)くんってさ、毎日「僕のことどう思う?」って聞いてくるじゃん?」 「うん。まぁ、達也はかまって欲しいんだろうね。」 「それでさ、最初はなんだかんだ言ってたんだけど…」 「綺麗事で?」 「うん」 綺麗事のことには触れなかった。あの日の帰り道のようになることが怖かったから。 「でも、なんだか、話しているうちに好きになってきたんだよね。かまってあげたいと言うか… で、伝えたいんだけど…」 「まぁ、適当にいえばいいんじゃない?」 軽く流した。 どうせ、うそだろ?と。 あんなやつ、好きになるわけない。 「わかった…」 歌恋はそう言ってどっかに行ってしまった。 何日もたったある日。 「僕のこと、どう思う?」 また達也は聞いていた。 「…好き」 びく、とした。 本気で言うのかと。 「う、嘘だよな…」 小さい声で言う。 しかし彼女の顔は真剣な顔だった。 「いつもの顔じゃない…」 綺麗事ではないのだと、その時察した。 こんなことになるのならば、綺麗事はだめなんて言わなければ良かった
『特別』になりたかった。
『特別』 今俺が一番憧れている、いや、欲しいもの。だ。 でもそれは絶対に手に入らない。 努力とかそういう綺麗事はいらない。 天性がよかった。 人より顔が良かったり、 頭が良かったり、 歌が上手かったり、 絵が上手かったり。 顔も頭も歌も絵も良くないし得意じゃない。 毎日そんな自分が苦しくて、辛くて、泣きたくなる。 芸能人で、千年に一人の○○とか言われると消えたくなる。 誰かに特別愛される訳でもないし、 誰かに特別認められた訳でもない。 愛されること、認められること。 ずっと現実になるはずもない夢を見ながら生きていく。 今日は、今日こそ、明日は、明日こそ。 って希望を持たないと自分の息が続かない。 息をするのが精一杯で、笑うことなんて到底できない。 全部普通になんてなりたくなかった。 何か一つでもいいから特別がよかった。 どうしてこんなに普通に生まれてきたんだろうか。
私は、やっぱり嫌な子だ。(恋愛小説)
彼女のことを応援するつもりだったのに。 …なんてね。これも、言い訳だ。本当に言い訳に過ぎない。 そのせいで、シャーペンでノートを書くことさえやめてしまう。 ずっと考えてた。本当に、意味がわからなかった。意味わかんないから、分かろうとした。でも、できれば分かりたくなかった。 彼女と話しても、彼を見てても、おしゃべりしてても。 ずっと考えてた。クラスが違ったって、彼が私をウザいと思ったって、知らなても。知り合っても。たぶん、ずっと、ずっと。 本当、バカみたい。頭いいのになぁ。ほんと、こういう時だけ頭悪い。 だから、もうすこしだけ。そういって、言い訳して嘘をついて。みんなの前だけ、笑顔を作る。 どうして私こんなに嫌な子なんだろう。 でも、涙が止まってくれてよかった。泣いたらきっとダメだったから。行かないで、って言えなかった。いえば、よかったのかなぁ。 だから、お願い。私が私に吐いている、ついている嘘をどうか本当にして。 だから、お願い。私にはもう、構わないで。 だから、お願い。好きな気持ちを忘れさせないで。 私は、本当にずるくて、ずるくて、 すごく嫌な子だ。 (初めて、小説書きました。恋愛で振られた女の子の心を書きました。お願いしますっ!誤字ってたら、ごめんなさぃぃ!)
もしもし、受話器の向こうのあなたへ。
その電話がかかってきたのは、確か一ヶ月くらい前、何をするにもやる気が起きなくてベッドの上で死んだように寝転んでいたときだった。 切ってやろうと一瞬思ったが、知らない番号だったのでセールスかなにかだと思ったのか、相手をめちゃめちゃに罵倒してやろうとでも思った。 そのくらい、その頃の僕は色々なことに疲れていたのだ。 人間関係にも、金銭的な問題にも、それから、生きることにも_ いつの間にか死にたいと思うようになって、でも底知れぬ恐怖感がどこかにあって_結局死にきれないままでいた。 僕は勢いに任せて電話に出た。 「はい、もしも_」 『もしもし、受話器の向こうのあなたへ。今、あなたは悩み事がありますか?』 か細い、けれどもしっかりとした少女の声だった。多分僕と同じくらいの年だと思う。 言いきるのを待たずに言い切られて、僕は腹が立ってきた。 それに、言いたいことがなんだか分からない。 『私にはあります。もう嫌だと言うほどに。』 僕の声など聞くつもりはない、というように相手は続けた。 『それでも私は生きている。毎日休まず息をし続けている。それって、充分偉いことだと思うんです。誰かが肯定してくれるわけでもないのに』 小さくふふ、なんて笑いながら相手は続けた。 そのとき、僕の中のもやもやが音を立てて破裂した気がした。 「なんで、そんなに自分を肯定してあげることが出来るんだよ。誰かが肯定してくれるわけでもないのに」 『違います』 相手は僕の言葉を遮った。 『人は息をしなければ死んでしまいます。生きているのが本当につらいと思うなら、あなたは息を止めるのも苦しくないはずです』 その言葉が、妙に心にずしんとのしかかった。 『死ぬのが怖いのなら、それはまだ生きたいと願っている証拠。そうではないですか?』 「_ぼ、僕に聞かれても困るよ」 僕は泣きたいような、笑い倒してやりたいような訳の分からない気持ちを抑えながら相手に聞いた。 「なんでそんなことを言うんだよ?君は誰だ?僕の生きる意味ってなんだ?教えてくれよ_」 『_私は、その質問に答えることができません』 「知ってる!知ってるよ!この質問が一時的な八つ当たりだってことも!でもっ_でも、今の僕には_」 いつの間にか涙がこぼれてきて、止まらなくなっていった。 『_実を言うと、私にも分かりません。自分がなぜ生きているのか、それから_自分がこれからどこに向かっていくのか』 小さいとき以来だろうか、こんなにしゃくり上げて泣いたのは_。 「ごめんなさい、取り乱しました」 『いえ』 相手の声が、不意に小さくなったように感じた。 『…残念ながら、そろそろ時間のようです。さようなら』 「え?ちょっと、あの_」 『無理しすぎなくて良いんですよ。気楽にいってください』 「待ってくださいよ、まだ言いたいことが_」 『あなたは大丈夫です。私が保証しますから』 「待って!その保証は_」 言いかけたところで、電話は切れてしまった。 でも、僕の心にあったもやもやしたものは軽くなっているのを感じた。 僕は訳もなく、左手を握りしめた。 こんにちは、大福餅です。 自分は何のために生きるのか? なんだか電話をする話が書きたいなぁと思っていたら、たまには非日常的な話も書いてみるかと、全く知らない相手から電話がかかってくる設定ができあがりました(笑) 私は鏡を見ていたりする時、たまに「あれ?これって私なんだよね?…私って何だろう?何のために生きてるんだろう?」みたいな哲学的な考えが頭をよぎって来ることがあるのですが、みなさんはありますか? 良ければ聞かせてください♪ もちろん感想やアドバイスもお待ちしております
意味が分かるとおもしろい話《くも》
私はとにかく虫が嫌いだ。 虫アレルギーといっても過言ではないと思う。 そんな私が今日は友達と自然が多い公園に来ている。 もう十二月だから虫が出る心配はあまりない。 ・・・にしても寒いなぁ・・・ 隣で一緒に歩く親友のリンちゃんを盗み見る。 今日はりンちゃんたちと公園でみんなで遊ぼうという約束をしたので公園にリンちゃんと2人で来ている。 他のみんなと合流するため、今ここに至る。 まだつかないのぉ・・・? 心の中で文句を言いつつ、大人しくリンちゃんのとなりを歩く。 しばらく歩くといきなりリンちゃんが止まり、私の後ろらへんを見て言った。 「あー!!でっかいくもがー!!」 「キャアアアァ!!」 しかし後ろには虫はいなかった。 ☆解説☆ 『くも』と書いてはありますが、虫とはかぎりません。 そう。主人公の後ろにいたのは『雲』です。 最後まで見てくれてありがとうございます。
大好き、さよなら
―ごめんー 振られた。わかってた。でも認めたくなかった。 この告白がラインでよかった。 実際に会っての告白だったらどうすればいいかわからなかっただろう。 「そっか!聞いてくれてありがと!」 落ち込んでいるそぶりは見せない。優しいあなたのことだ、きっと気を遣わせてしまう。 わかってたんだ、振られることぐらい。 でもさ、ちょっとだけ期待していたんだ。 可愛いってくれたこと、ラインをしながら一緒に日にちを超えたこと、 あなたからラインを追加してくれたこと、いつも目が合うこと。 …あーあ。バカだなあ、私。 自分の勘違いで喜んだり、落ち込んだりして。 明日も学校あるのにどんな顔して行けばいいの? あきらめなきゃ。彼にとって私は邪魔な存在。 あきらめなきゃ、あきらめなきゃ!! …なんでかな… 涙が、止まらないの…
人は変わらない~恋愛小説~
私は、歴史を知っていくたびに思うのだ。 「人の心は変わらない」と。 なぜかと言うと、百人一首とそっくりな優しい人や喜怒哀楽の沸点が低い人がいるから。 そして何より恋をしているから… 私はついこの間好きな人ができた。 「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな」 つまり、まぁ、えっと告白できればいいみたいな意味だ。それに共感できる。メモに好きです。と一言。後は、渡すだけ…もう伝えられたらいい。 見事、成功。 そういえば、あなたに一目会えたら死んでもいいと思っていたが、あったら、あなたともっと長く生きたいみたいな歌もあったなぁ。 「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひなるかな」 初めてです。歴史は大大大大大大大大大大好きです。感想お願いします!
その小鳥が羽ばたくことはなかった
その小鳥が羽ばたくことはなかった── 飛び立とうとすれば、烏が蹴落としに。 寒さに蹲ろうとすれば、雀が蹴落としに。 散々な目にあう。 そんな小鳥のロンは、月を眺めて言いました。 「僕、もう限界だよ。」 巣から足を滑らせ…いや、わざとらしく落ちていくロンの姿を、一人の梟の少女、フランが見ていました。 「面白かったね。」 ポツリと呟いた、闇の一欠片は、誰の目にも映ることはありませんでした。 「あぁ、可笑しい。」 烏のクロウが呟いた、闇の一欠片は、誰の目にも映ることはありませんでした。 どんな闇も、月がかき消してしまいました。 「…僕、どうなったの?」 ふんわり積もる雪のお陰です。 ロンは助かりました。 「ロンくーん!」 崖の上では、カワセミのヒィス先生が呼んでいます。 「どうしよう。のぼれないよ。」 ロンは、いつも皆に邪魔されて、飛んだ事はありませんでした。 「死んじゃえ死んじゃえ。」 そんな事を周りは口にして、嘲笑う声が崖に響き渡りました。 「…………。」 ロンは思い出しました。 死んでしまった、蜂鳥のロベルツの事を。 ロベルツは、体が弱く、イジメで死んでしまった、ロンより一つ年上の、隣の巣のお兄さんです。 泣き虫だったロンに、ロベルツはいつも言っていました。 《僕が死んだら、もう僕はロンを守ってあげれないんだ。だから………》 グッ、グッ。 《翼に、力を全て込めて…》 翼に、力を全て込めて… 《足にエネルギーを貯めて…》 足にエネルギーを貯めて… 《空を見て…》 空を見て… 「ダッシュだ!」 バサバサァッ! ロンは飛びました。 真っ白な翼を、誰もが見つめました。 月よりも眩いその光は、闇の夜を照らしました。 「ロン君!心配したよ。イジメられてるのを見たって、鷹のブレイン君が言ってくれてね。もう大丈夫だよ。」 ───皆さんお気づきですか? そう、これは鳥の世界に置きかえたイジメの世界です。 飛べなかったロン。 誰にも届かない闇の声。 飛ぶことで助かることが出来たロン。 勇気だけで、助かるものですね────
鬱。
はじめまして _________________________________ (みんなみんな大嫌い。) 薄暗い部屋の中、スマホの画面を虚に見つめる柚莉は、やがてそう呟いた。 スマホが表示する時間は午前2時。 目の下にクマを作りながら、柚莉はこの生ぬるい布団の中で、すっかり見飽きたスマホの画面を、今もなおただひたすらに見続けていた。 SNS、ゲーム、匿名掲示板、生配信。 どれもこれも面白く無い。つまらない。疲れた。 柚莉はこの馬鹿みたいに腐った世の中が、心底嫌になった。ネットに逃げても、どうせ居場所は無い。 柚莉はスマホのカメラアプリを開いた。目の下にクマができ、肌は荒れ、顔がむくんだ少女が、画面に映し出された。 柚莉は泣きたくなった。メイクと加工の無い自分の顔は、この世で1番嫌いだった。 ハンガーに掛けてあった服を適当に選ぶと、柚莉は着ていたパジャマを脱ぎ、それに着替えた。それから顔を洗って、メイクポーチを取り出した。柚莉の使っている安いコスメは肌に悪い気もしたけど、そんなことは構わずしっかりメイクした。 髪にはオイルを塗って、慣れない手つきで触覚を作った。最近は洗うことも面倒で、髪には艶が無かった。柚莉は髪を結んだ。こうしたら、髪が汚いのが分かりづらくなるからだ。 部屋に戻ると、柚莉はスマホを手に取り、カメラアプリを開いた。メイクをしたお陰で、自分の顔には少し満足できた。 柚莉はベッドに転がっていたピンク色の猫のぬいぐるみを抱え、自撮りをした。 SNSに投稿するために集めたぬいぐるみや小物は、今となってはお金の無駄だけど、自分を可愛く見せるために捨てるわけにはいかなかった。 柚莉は角度や表情を変えながら、写真を何十枚も撮った。それから1番マシに撮れた写真を選んで、フィルターをつけて顔を加工した。SNSに投稿しようか迷ったけど、やめた。写真はアルバムに保存するだけにした。 柚莉はパジャマに着替えず、メイクも落とさず、冷たくなった毛布にくるまった。毛布から顔を少しだけ出して、ぼーっとした。柚莉の瞳から、自然と涙が出てきた。 柚莉は、なぜ自分が泣いているのか分わかっていたのかもしれない。上手にできたメイクが落ちるのが嫌だった。服が汚れるのが嫌だった。でも、涙の透明は、柚莉の茶色っぽい瞳が瞬きをする度に溢れた。 柚莉は上半身を起こして、窓を開けた。いつの間にか、夜は明けていた。
ワン!ダフルフレンズ
わたしは菜遊(なゆ)。もう転校して3か月もたったのに、まだ友達が誰もいない。 でも、犬は大好きで、最近飼い始めたトイプードル「きゅん」が一番の友達だった。 ある日の夕方、きゅんの散歩に行っていたら、同じクラスの心菜(ここな)ちゃんがコーギーを散歩していた。 きゅんがずっと私を見つめている。「ねえ、あの子と遊ぼうよ」と話しかけているようだった。 私はきゅんをじっと見ていた。 すると、突然きゅんが心菜ちゃんが飼っている犬のほうへ走り出した! 「こんにちは。あ、だいぶ前に転校してきた菜遊ちゃん?」 「・・・う、うん・・。」 ちょっと恥ずかしい。でも、仲良くなれるかもしれない。 「そのトイプーの名前はなに?」 「『きゅん』っていう名前なんだ。コーギーくんの名前は?」 「この子の名前は『サニー』っていうんだ。」 「そうなんだ!かわいいね」 心菜ちゃんとの話は10分ぐらい続いた。きゅんもサニーくんと仲良くなったらしい。 「じゃあ、また明日学校でね!」 「うん!バイバイ」 ついに初めての友達ができた。すごくうれしかった。 次の日の朝。 「おはよう、菜遊ちゃん!」 「あ、おはよう心菜ちゃん」 その日の休み時間は一緒に折り紙で犬を折った。犬の絵も描いた。帰りは一緒に帰った。 「ただいまー」 部屋で宿題をしていると、心菜ちゃんと折った折り紙がひらひらと床に落ちた。 それを見ていたきゅんは微笑んでいるようだった。
永遠の絆
「雫、ずっと友達だよ!」 「もちろん!」 私の大親友、きららとの会話。きららは、私の家の隣にすんでいて、よく遊んでいた。小さい頃からずっと一緒だったから、この絆はもっと長く続くと思っていた。あの事件の前までは。 ある日、きららは公園で不良にからまれていた。私は、どうしたらいいのか分からなくて、ずっと立ち止まって見ていた。きららは、なにもされずにすんだらしい。だけど、さっきの行動を見て、 「どうして?どうして助けてくれなかったの?」と聞いてきた。 「……ごめん。」と下を向いて言った。きららの顔を見ると、今にも泣きそうだ。私は、ただ怖かっただけなのに……。と言おうとした。しかし、きららをせめてはいけないという思いが大きく、黙って立っていた。それから、きららとはあまり話さなかった。 小学校を卒業し、中学校に入学する頃、きららは、私立の学校にいこうとしていた。私と一緒じゃ嫌なのかな?そう思い、泣きそうになった。中学生になり、きららと離れて2か月たった日、家のポストにきららからの手紙が入っていた。中をみると、 「お元気ですか?私は、親から私立の学校にいけと言われて……。しょうがなく通っています。中学校の寮に入ったから、あまり会えないけど、ずっと友達だよ!大好き」とと。私は、泣いた。それから、きららと手紙でやり取りをはじめた。いまでも、大親友。
星のような夢を天の川に。
『空見上げ 天に輝く 天の川』 私はこの俳句を見て感動した。 意味はこうだ。 『自分の小さな希望…星のような小さな夢だとしても、努力を積み重ねれば努力の分、希望が増える。気がつけば天の川のように大きな夢になる。』 ただの俳句ではない。天の川は夏の季語ではないのだ。夢を、希望を。意味していたのだ。 私は幼馴染みの文都(ふみと)と両思いになりたい。 文都は女子にモテまくりだから、今のままじゃ両思いになんて無理だ。 だからこそ、努力をしたい。 落ちこぼれの自分を元気づけるために元気になれる方法を探した。 昨日まではダメダメな私でも、 今日は小さな希望を手にした。 『空見上げ 天に輝く 天の川』 私はまだ努力をし始めたばかりだから小さめの星空程度の夢と希望だろう。 これから私の希望は川になる。光を帯びた綺麗な夢になる。 そう思えば、私は努力できる。 辛くても。苦しくても。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 「付き合ってくれねぇか?」 この言葉が私の努力した結果だ。 1か月前、小さな星空だった希望が、 大きな希望と夢に満ちた川になった。 いつの間にか。気がつくと。 私はこれからも努力を続け、世界を私の希望と夢で包めるぐらい、大きくしたい。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー どうも~ジョジョ好きです>< フィクションですし、こんな俳句もありませんが、 『空見上げ 天に輝く 天の川』 私の俳句として受け入れて下さいね。
真面目なヤンキー高校生の日常。
俺は堺 将(しょう)。 深山高の番長的な感じだ。 詰まるところ、ヤンキーだ。 でも、一匹狼とかじゃなくて幼馴染3人で一緒にいる。 「しょーちゃーん!!」 このうるせえ奴が大場。 幼馴染の一人。で、もう一人が、すでに隣に居る花野淳(あつし)。小ちゃいけど、強いやつ。 「おはよ。おおばか。何だよ。うるっさい。」 「えっ傷ついた、、。」 「ごめんて。で、どうした?」 「あのぉ、テストがやばくてぇ、もしよろしければ教えて頂いてもぉ、、。」 またこれか。俺らはヤンキーはヤンキーでも未来見据えてる系ヤンキーだから、勉強はちゃんとする。俺は成績が良い方だからたまにこのおバカに教えてやってる。 「いいけど、真面目にやれよ?」 「もちろん!あっちゃんもやるよね?」 「おぉ、やるー。将くん教えてくれんだろ?」 「じゃあ今から俺ん家来る?」 「「行くー!」」 今日は俺の親が居ないから、俺ん家に二人を呼ぶことにした。 しかし、俺ん家に向かう途中、ハプニングが、いや日常茶飯事なことが起こった。 「おい!お前ら今からちょっと来い!」 確か隣の隣の隣の学校だったような気がする学校の番長の腰巾着が帰路を邪魔してきた。 「んだよ。今から勉強すんだよ。忙しいから帰れ。」 俺は喧嘩する気分じゃなかったから、軽くあしらってそいつの横を通り過ぎた。すると、そいつが 「ダッセェ。ヤンキーのくせに勉強とか、、お前横の2人が居ないと何も出来ないんだろ?てか、喧嘩の誘い断るとかヤンキーの風上にも置けねぇな!」 とかなんとか言ってきた。 ヤンキーの風上って何だ。これだから馬鹿は、、。俺は無視して家に向かった。 「ただいまー。」 「「お邪魔しまーす!!」」 家に着いてから、俺はリビングへ行き、大場は冷蔵庫を開けて中を漁り、淳くんはトイレへ行った。2人とも勝手知ったる他人の家らしい。 んで、2人が帰って来てから、勉強しようとすると、 「あ、お菓子買ってこようぜ。」 「あ、そうだね。ちょっとコンビニ行ってくるね。将くんは待ってて!」 と、2人でコンビニへ行ってしまった。まぁ2人ならお菓子がこの家のどこにあるかなんて分かるはずだから、2人が何で外に出たかなんて大体予想が付く。 ほんと、これだからバカは、、。 ー大場&花野sideー 「おい。さっき絡んできたのお前か?」 「あぁ?あぁ大場と花野か。何だ?ぼこされにきたのか。」 「いや、さっき将くんをバカにしたからそのお返しに来たの。」 「「俺らの大事な幼馴染バカにした罪は重いよ?」」 その後の3人の勉強会は、将がいつもより2人に甘かったため、いつの間にかただの雑談ゲーム会に変更されていたらしい、、。