短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
#まぶしいピースサイン
奈々「えぇーっ、私だけ1組!?」 靴箱前に張り出されている紙を見て、私は叫んだ。 美波「奈々ちゃん、離れちゃったね…」 ひかり「また別のクラスかあ」 紗良「奈々ーっ、あたしも寂しい!!」 私、綾瀬奈々(あやせなな)。中学生になるこの春──クラス替えをドキドキワクワク、楽しみにしていたのに。また私だけ、親友3人とは別のクラス。 ひかり「奈々、休み時間は1組に遊びに行くからね」 美波「うん。もし良かったら、奈々ちゃんも6組に来て!」 紗良「待ってるからね!」 3人は、楽しそうに喋りながら行っちゃった。1組と6組は、廊下の1番手前と奥。距離はかなりあるし、体育はきっと一緒にならないし…。私友達作るの苦手だし、大丈夫かな…? ──教室。案の定、友達作りは上手くいかなかい。同小の子はすごく少ないし、もうほとんどグループができてる。まだ初日なのに、早くない!?私は出席番号1番の席でちょこんと座っていることしかできなかった。 「おい、席つけ~」 先生が教室にやって来て、みんな散らばっていく。ああ、私1年間ボッチで過ごさないといけないのかな。美波たちに会いに行くにしても、放課後くらいしか時間ないよね…。─って、すこし憂鬱になっていた時。 「すみません、遅刻しました!!」 ある女の子が、走って教室に入って来た。汗がキラキラ光って、長い髪が揺れてる。その、第一印象は。─可愛い…。 その子の顔は明るく見えた。ううん、別の言い方をしたら、他の子みたいに「クラスに友達がいて良かった~」じゃなくて。「これから楽しみだな…」みたいな、ワクワクする表情だったの。 「柚希、初日から何やってんの~?」 柚希「えへへ、実は楽しみすぎて寝坊しちゃったんだー」 「さっすが柚希w」 結構目立つ子と友達みたい。やっぱ、仲良くなるなんてムリか…。 柚希「隣、よろしくね」 奈々「え…」 気付くと、隣の席にはその子がいた。隣の席だったの───? 柚希「あ、私茅野柚希(かやのゆずき)。えーと、綾瀬奈々さん?」 奈々「あ、ハイっ。よろしくお願い致しますッ、茅野さん…!」 緊張したあまりに、声が裏返り、敬語になっちゃった。私がパッと赤くなったのと同時に、周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた。──消えたい…。 目に涙を浮かばせていた時。 柚希「ちょっと、何で笑うの?綾瀬さん、ちゃんと挨拶してくれたよ。どこに笑う要素があるっての?」 奈々「───!」 私は、思わず顔を上げた。茅野さんは、私を笑った子に向かって怖い顔を向けていた。 柚希「そういうの、やめた方がいいよ。綾瀬さんに謝って」 茅野さんに強く睨み付けられて、笑っていた男子も女子もタジタジ。少し視線を反らした。 「…ごめんなさい」 「スンマセンでした……」 茅野さんは満足そうな顔だった。対して私は、脳の処理が追い付いてない…!茅野さん、助けてくれたの…?不思議に思って首を傾げていると、茅野さんがツンツンと肩をつついてきた。視線を向けると、彼女はピースサインを送っていた──。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 奈々「茅野さん!」 個室トイレから出てきた彼女を待っていた私は、すぐに声をかけた。 奈々「あのっ、さっきはありがとう。怒ってくれて…」 柚希「ん?ああ、別にいいの。私、ああいうの怒る性格だから」 茅野さんは、あの怖い顔とはかけ離れている、最高にまぶしい笑顔を作った…。それを見て、勝手に口が動いていた。 奈々「本当に、本当にありが…!」 頭をペコペコ下げて、お礼を繰り返していると。 柚希「じゃあ私たち、もう友達だね」 ──え………? 私はビックリして、彼女の顔を見た。彼女は、さっきと変わらない笑顔で、私に向かい合っていた。 柚希「よろしく、奈々」 奈々───! 奈々「よろしくね、柚希ちゃん…!」 中学校生活初日。 内気な私に、美波たち以外の友達ができました。 私、絶対に忘れないと思う。 彼女…柚希ちゃんが送ってくれた、ピースサインを───。
どきどきするんだけど。
俺には好きな人がいる。 でも、それは男なんだ。 「では、好きな人とペアを組んでくださーい」体育の時間。先生が声をかける。 なんだよ!好きな人って。そんなん告白と一緒じゃんか!あぁでも変に意識しすぎないように! 「まさ。俺と組まねぇ?」よっしゃ!自然に言えたっ。 「あぁ、いいよー。大地。俺もお前誘おうと思っててさ。」はぁ!?おまっ、なんだそれ!ドキドキするじゃんか!って、 俺なんか女子みたいだ。なんも思ってない相手にこんなどきどきして、ばかみたいだ。 最近の俺はおかしい。幼なじみのまさにめっちゃどきどきするんだけど。なんで? 考えこんだ結果、〝俺はまさが好きなんじゃないか"疑惑が浮上した。 でも、まさは男なんだよ。 「おーい、まさと大地~!ちょっといい?」 「おー、どうした。」「いやさぁ」 「お願いだっっ!今日の教科の係の準備物とってきてくれっっ!」 「はぁ~?んなの自分で「いや、委員会のでさっき呼び出されてさぁ・・」 「わかったよ。でも今度駅前のパンケーキのやつおごれよ。」 「よっ!甘党大地!!「うるせぇよ!//」 「大地、休み時間終わるから早く。」 「おぅ」あれ?待てよ。これって2人きりじゃんか! うぅー。できるだけ2人きりはさけてたのに。 「失礼しまーす。」 うぅっわ古!なんか微妙にほこりかぶっとるし。俺ほこりアレルギーなのに。 「ドア開けといて」「うん」 「しかも旧校舎のって・・せんせー自分で取って来いよ・・・」 「まぁまぁ。早くとって帰ろ。」 「あっこれだ!早く帰ろ・・・」がちゃん。 「「は?」」 「おまっ、ふざけんなよ!ほこり!ほこり!(泣)」 「えっごめん!早く開ける・・」ガチャガチャ… 「なんで開かねぇんだよぉ!(泣)」 「ごめんっ!!!」 ぐずっぐずっ。 やべぇ。死にそう。もう2人きりがどうとかもう考えらんねぇ。とにかく出たい。 「ごめん、がちで。」 「いや。お前が悪いわけじゃねぇ。ドアが悪い。」 「でも大地が死んじゃう!!」 ぶっっ こいつときどきあほなんだよなぁ。 「大丈夫だ。死なねぇよ。」 「じゃぁ・・、俺の服で鼻かんでいいよ。」 「えっ。やだよ。」 「ん。じゃあ涙ふく。」ごしごし 別にいいのに。 こいつのこういうとこも「好きだなぁ」 「え?」 「は?」 あっっ!!(汗)やっべぇ―!言っちまったぁ。 っ。どうゆう反応するんだろう、まさは。軽蔑する?嫌う?どっちにしても・・やだなぁ。覚悟はしてたけど。 「なんだ。大地もか。」 「え」 「俺も大地のこと好きだよ。」 え。ちょっと待って。理解が追いつかん。つまり?両想いってこと?は? 「え、お前も男が好きなのか・・?」 「ううん。男が好きなんじゃなくて大地が好きなんだよ。」 まさが俺んとこ・・。夢みてぇ・・・。「ぎゅむ」いてぇ。夢じゃなかった。 「え、何。大地。泣いてる?」 「・・・泣いてねぇ。アレルギーだ。・・」 ガチャガチャッ ばぁーん。「大地ぃ!まさぁ!」 「おせぇよ。」「大丈夫かぁ!(涙)」 「ごめん!ここ、ドア壊れてるからせんせーが持ってくるってさっき言ってたぁ。」 「はぁ~?お前ぇ!」「まぁまぁ、許してやれよ、大地。ねっ?」 まぁ。このハプニングがあったから、こうなったけど・・・。 「それとこれとは別っ!お前パンケーキにトッピングつけるからなっ!」 「ええー」 「あ、そうだ大地。」「ん?」 「好きだよ」 「はぁっ!?////」 「おまっ!ドキドキさせんな!ばか!」 end ハピエンで終わらせてみました。 とある腐男子の創作blでした。
ガラスの向こうの永遠を
あっ、まただ。 こういうこと、何度めだろう。何度体験しても、そのたびドキッとさせられる。 授業中、休み時間中、部活中、廊下ですれ違うとき……。そんな何気ない日常で、君と一瞬視線が交わる。君の瞳に僕が一瞬映し出されて、一瞬世界が停止する。このたった一瞬が、僕にとっては永遠の魔法になる。 かわいくて、明るくて、スポーツも得意で、クラスの人気者。「完璧」がセーラー服着てるみたいな君に比べ、僕は平凡中の平凡だ。だから、この気持ちは誰に言うつもりもない。言ったところで「釣り合ってなくね?」と笑われるだけだ。釣り合ってないなんて自分が一番よくわかっている。透明なガラスの外からガラスの内側で輝いている君を眺めて、ほのかな憧れと淡い恋心を抱いている、おろかな脇役。勿論、主演の君は僕の気持ちになんて一生気がつかなくて、そしていつか君の隣に似合う相手が現れるのを遠くから見守るんだ。僕の役は、そんなもの。 そんなものだと思っていたのに。 君とほんの一瞬でも目が合うだけで、僕は勘違いしそうになる。1%くらいなら可能性あるんじゃないかななんて、馬鹿な幻想を抱いてしまう。奇跡に奇跡が重なってそんなこともあるんじゃないかと思ってしまうのは、全部君のせいにできてしまえばいいのに。 視界の端で君が笑う。花が開くように、ふわっときれいに笑う。 僕の中で、何かが弾けた。 ガラスの内側へ行きたいと、強く強く思った。 君がガラスを割ってくれるわけないなら、僕がこの手で打ち砕くしかないんだ。 「遠藤さん」 そっと君の名を、でもしっかりと呼ぶ。 ふわりと髪を揺らして、君が振り返る。大きな瞳が僕に「何?」と問いかける。 時間が、ゆっくりと止まる。 「なあに、栗林くん」 彼女が微笑む。今まで一瞬しか映ることのできなかった瞳の中に、僕がずっと映されている。 伝えたい。ちゃんとこの気持ちを。はじめからあきらめたりなんかしないで。 僕は彼女の瞳をまっすぐ見つめかえした。 遠藤さん、君が好きです。 END
君が使う、その傘に。
君が使う、その傘に。 「はぁ…。大雨なんか聞いてないし」 ぶつぶつと文句を言う私の横を折りたたみ傘を使用している美女達がいい匂いを残しながら通りすぎていく。 「美女がモテる理由 こういうことか」 美女はしっかりしていて憎いくらい男子の目を引くんだから。 漫画みたいで他人事に見えていたことも今になって痛感する。 「さて…学校のを借りるかぁ…」 学校のは上級生が忘れたまま卒業してしまったのだろう年期の入った傘を使うことになる。 それは嫌だなぁと避けてきたのに…。 今日ばかりはしょうがないか。 職員室に向かって歩き出すと誰かに肩を掴まれた。 『…ん』 そこに差し出されたのは丁寧に折りたたまれた傘だった。 「えっでも…」 修哉君は私に折りたたみ傘を持たせてバッグを傘に走っていった。 中村修哉。私の片想い相手。 笑顔にぎゅっと心を掴まれて…恋だと知った。 今みたいに自分優先じゃないところ。 バッグを傘に走っているところ。 全てが私が好きになった…修哉だ。 君に恋して正解だったんだね。 私は修哉がくれた折りたたみ傘をぎゅっと抱きしめた。end ー作者のゆはです! 皆さんは雨はお好きでしょうか? 私は普通といったところですがこのをような作品を書いてみたくてぱぱっと思いつきで書いてみました! なので変なところは優しい目で…>< 改善点や感想をお願いします。 ※改善点を書く場合は辛口無しでお願いしています。ご了承を…。 最後までありがとうございました! 楽しんでいただけたら光栄です♪
誰にも届かない手紙
春、それは出会いの季節。 私と誰かが出会ったのは裏山だった。 今から8年前の春休みの話。見波紗月(みなみ さつき)という少女は11才。紗月の地元は、畑がたくさんあるところだった。紗月は1人が好きで、その日もいつものように裏山にきていた。春の暖かい太陽が紗月に降り注ぐ。強い風が吹いて砂ぼこりが舞い、衝動的に紗月は目をつぶった。風が止み、目を開くとそこには見ない顔の少年がいた。紗月は驚く。 (こんなところに人が来るなんて。) 「ねえ、貴方は何をしているの?」 「遊んでる。つまらないから。あんたは?」 「私は散歩です。」 焦げ茶の髪と目をしたその少年は1つか2つ年上に見える。 「あんた名前は?」 「わ、私?紗月です……」 「紗月。敬語じゃなくて良いんだよ。」 その人は光星(こうせい)と名乗り、紗月の話を聴いてくれた。2人は毎日裏山で会うようになり、すぐに仲良くなった。ただ光星は、突然現れたり、自分の事をほとんど話さなかったり、不思議だった。 そんなことをしているうちに春休みも最終日。2人の友情はやがて愛情になっていた。紗月は今日告白すると決めていた。明日の午前中、光星は帰ってしまうから、これを逃すと会えないかもしれない。紗月は時間をかけて手紙を書いた。 (今日こそ私の気持ちを伝えるんた!) 裏山に行くと光星はめずらしく着いていた。 「光星お待たせ。私ね、今日が春休み最終日なの。だから明日は会えない…」 「そうなんだ……紗月、今までありがとう。」 それから2人いつものように過ごした。時間が経つにつれ、寂しさが込み上げてくる。ずっと今が続けば良いのにと思った。だが、時間は無情に過ぎていった。 「お別れなんて嫌だよ…。あのさ光星、好きです。付き合って下さい。」 「ごめん…ごめん……。」 紗月の頬を雫が伝う。 「だよね…私なんかがね……?」 次の言葉に紗月は驚いた。 「俺、5年前に死んでるんだ。俺の最後の願いを叶えてくれてありがとう。紗月、俺も大好きだよ……。」 そういいながら、光星は夕日にとけていった。 「どうして……。」 紗月は前に出していた手紙を握りしめた。裏山の少し乾いた土に涙が染みる。 「うわ、腫れてる……最悪。」 帰ってすぐ泣きながら寝たことを紗月は後悔した。 「なんで泣いてたんだっけ……?」 そう、紗月の記憶から光星は消えていた。成仏したからである。ふと机を見るとくしゃくしゃの手紙があった。 「なにこれ…… 『なにも教えてくれない君へ 会ったときから好きです。生まれてはじめてこんな感情になったの。付き合って下さい。これでお別れなんて嫌。離ればなれになったとしても、絶対私たちなら会える。自信あるよ?だから、もう来れないんだったら私が会いに行くから、付き合って。ずっとずっと大好きです。』 なにこれ……、君って…誰……?」 そう言いながら、再び涙が込み上げてきた。大好きなのにわからない、そんな苦しみを紗月は体験したことがなかった。 「あ!!もうこんな時間!行ってきます!」 「気を付けてね!」 慌ててランドセルを背負い、家を出る。なぜだか紗月の胸には勇気がわき出ていた。 「誰かさん、ずっとずっと大好きだよ。」 雲1つ無く、真っ青な空にそんな声が消えていく。 春、それは出会いの季節。 春、それは別れの季節。
夏休みの図書館にて、
カリカリ、カリカリ ルーズリーフにシャーペンで文字を刻む音が静寂な図書館に響く。 私は悠里。高校三年生。絶賛受験シーズンだ。今日は近所の図書館に来ている。 ほんとは私もクラスの皆ではしゃぎ倒したいけど、、、 私がこうやって勉強にうちこむのは理由がある。 それは、、ベタだけど憧れのあの人と同じ高校に行くため。 そんなこと言ってる場合ではない。 シャーペンをさらさらと走らせていく。 のどが渇いた。 集中しすぎだ。 カラン。 水筒の中でかわいた氷の音がする。 淋しげに。 再確認する。 私、ひとりだ。 勉強のためにひとりになって、自分を捨てて、 ほんと、泣ける。 自分を自分で嘲笑った。 氷でも舐めよ。 カリッ、ザクッ。 おいしい、、、 ちょっとだけおさぼり。 ん? 人影がチラっと見える。 あれは、、、 「お前、さぼってんじゃねーよ。」 あの人だ、、、 「がんばれ、お前ならできる。」 私は、頭を撫でらる。 「じゃあな。」 あの人は、そういうと去って行った。 その日は絶対に忘れない日になった。 ーーーーーー яasuです。 あの人は、、、
先輩 !小説!
「王子様……!」 「ひ、姫っ……!?」 今日は演劇部の地区大会。 今年の演劇部の劇は、いかにもメルヘンチックな劇である。 内容はごく普通の娘が王子様に一目惚れされ、結婚するという超王道物語。 私はそれに憧れを抱く、演劇部員、凜13歳。 今回やる劇の 姫が私で、王子は海斗先輩。 海斗先輩は 1個上の先輩で、演劇部の中でも特に演技力のある先輩。 みんなに優しく、平等に接することのできる先輩はみんなの憧れだ。 というのは、置いといて…。 今、実は本番中。 たくさんの観客とまぶしい照明。 ハッピーエンドを迎える会場は感動につつまれている。 「姫、僕と結婚しませんか?」 「はいっ!喜んで!」 ここで手をつなぎ、走って退場し、緞帳が降りる……はずだった。 (緞帳とは、舞台が始まる時に上がり、終わる時に下がるカーテンみたいな物。はさまれると死ぬとよく言われる) 緞帳が降り始めるころ、 「うわぁ?!」 慣れないヒールがぐらりとしてバランスを崩し、その場に倒れる。 はっと上を見上げるとちょうど真上が緞帳がある。 「(やばい、挟まれる…!)」 逃げようとするも、足首をひねったらしく足が痛い。 ふと、挟まれると死ぬ、という言葉が頭をよぎる。 その恐怖に体が動かない。 上を見上げればあと数センチ……。 その時 私の手がひっぱられた。 びっくりしたのもつかの間。 バタン。 横で緞帳が最後まで降りた。 「えっ…」 驚き、引っ張られた腕をみると、王子の手袋をした手が私の手を 握っていた。 「凜のばか!まじで焦った…」 それは海斗先輩の手。 どうやら、手を引っ張りなんとか挟まれない所へ引っ張ってくれたらしい。 「あ、ありがとうございます……。」 「ほんと、凜はばか!」 といい海斗先輩は私を抱き締めた。 ふわりと先輩のいい匂いと熱を感じる。 私の心臓はドキドキっぱなし。 きっとこれは、死にかけたからだ。 そう自分に言いきかせた。
[恋愛小説]マ力ロンと恋
「わあ、おいしそう!」 私、虹花!6年生! 今日は家庭科でマカロン作り! おいしく作りたいな~。 「上手くできてるわね、虹花さん!」 「先生、ありがとうございます!」 「虹花さんのマカロンをお手本にすると、上手くいくわ!」 そう、自分で言うのもなんだけど、私は料理が上手い! 特に好きな教科は、家庭科! 家庭科室に向かうだけでもワクワク! そこに、ゆずるくんが来た。 私は、クラスの人気者で、やさしいし、そのうえモテモテなゆずるくんが好き。 「すごい!虹花ちゃん!」 「ありがとう!自信作なんだ~。」 ほめてもらえて、うれしい!! 「ゆずるくんのは?どんなの?」 「めっちゃ下手になった笑」 「でも、いろんな形でいいじゃん!」 「それ、ほめてる?」 マカ口ンをひととおり作り終わった私は、親友のところに行った。 私の親友は、彩夏。 彩夏は、お菓子作りが大好き! いつも私に、パフェやプリンをふるまってくれる。 「彩夏、どう?上手くいった?」 「見て!上下ではさむ色変えてみたんだ!」 「アレンジ上手いね!」 「でしょ~?」 彩夏のアレンジ上手いな~ 先生に見せたい! そう思いながら、自分のところに戻った。 すると、ゆずるくんが私の手を引いて、家庭科室のすみの方へ連れていく。 「虹花ちゃんの料理上手なところと、かわいいところに惹かれたから、付さ合ってほしい!」 「私も、ずっと好きだったから、ぜひ!」 「じ一っ」 誰の声?? ふり返って見てみると、お調子者の星也がいた。 「見ちゃったもんね~みんなに言ってやろ~」 やば。 ゆずるくんはクラスの人気者でやさしいし、そのうえモテモテだから、言われたら絶対「私が」なんかされるって…! 「みんな一、虹花と… もう言ってるし! みんながこっちを見る。 「パンパカパ一ン!」 えっ、何? 「おめでとう!虹花ちゃん!!」 「良かったね!」 考えてることと違った…? みんな、喜んでくれてるの? そういえば、彩夏もゆずるくん好きって言ってたよね? 「彩夏、なんかごめん!」 「全然いいよ!私もう彼いるし!」 「誰?」 「えへへ一、秘密!」 「何それ!」 こうして、私の恋はハッピ一エンドで終わったのだった! --おわり-- --登場人物-- 不破 虹花(ふわ にじか) 狩野 ゆずる(かの ゆずる) 松井 彩夏(まつい あやか) 白川 星也(しらかわ せいや) 作者の私は、マカ口ン作りの経験が全くありません! 早く作ってみたい…! 感想待ってま一す!!
本当の気持ち
先生……帰り遅いなぁ…… 飯はいらないってメールいてから既読無視…… 先生ー長塚 湊ー 私の元教師。わたしはもぅ卒業生 でも秘密での結婚。 先生……私のこと嫌いになっちゃったのかなぁ……? そぅずっと考えてる 「好き」も「愛してる」も言ってくれない 付き合い始めたときとは大違いだ 私って愛されてるのかなぁ テレビつまんない! 「ぶちっ」 冷え込んできた……寒い… 「ガチャ」 せ…先生? 「ただいま…って絢お前起きてたのかよ」 「せん……せ…ぇおかえりなさぁぃ」 私は抱きしめた 「お前やめ!…冷たい…熱い!!? おま…熱ある!寒い中待ってるからだよ 近所迷惑だし、ガキじゃねぇんだからやめろ」 「ごめん……」 先生はおんぶも抱っこもせず 私に歩かせた… 「つめた!」 「おめーが悪りぃんだよ」 そっけない寂しい 私は布団に潜った。 「ん?絢?」 「先生のバカ……」 「は?なんでだよ」 「だって先生……私のこと…き…らいになっちゃ……たんでしょ?」 「………絢こっち向け」 「嫌!先生が私を嫌う顔なんて死んでも見ない!!!」 先生は布団を剥いだ 「うわぁ!!」 先生は泣いている顔にキスをした。 「!?せん!」 「嫌いになんかなってねーよ 忙しいだけだ。ごめんな。寂しい思いさせて 大好きだよ。絢。」 「!!先生!私も!」 熱だったのにはしゃぎすぎた私は気を失った 目が覚めたときには 先生がずっと手を握っていた 愛されているのか? など思うときもあった。 でも、私は 誰よりも先生に愛されている!
入学早々恋ものがたり!
私は、ずっと憧れてた私立の中学校に入学した。 入学して、クラスのLINEグループができて、そこでは男女関係なく話すようになっていた。そのとき私は、気になる人ができた。クラス全員そろって1週間くらいしかたってなかったけど。 私はその人と個人のLINEをつないで、他愛のない話を少しした。私は彼をどんどん好きになっていった。 今まで好きだったひとたちより、すっごく魅力的だった。 ある日学校で彼が面白くて、「笑」と送った。LINEで話がしたかった。すると「おかしい、好きな人でもできたの」と言われてしまった。「元からいるけど」「誰」「教えない」「教えなさい、拒否権なし」「彼くんには教えられない」「なんで」とうとう私は勇気を出して送った。「好きだから、かな」彼はありがとうと言ってくれたけど、彼女がいるって断られた。でも、俺のことを振り向かせてみせろと言ってくれた。 それからはお互い何もなかったように過ごしてた。時々彼は勉強のことを質問してきた。私は喜んで答えていた。 ある日のLINE。「明日も図書室で自習するの?」「うん、でも彼くんが迷惑なら帰るけど」「全然メーワクじゃないよ」 その日何か言いたそうだったので帰りを合わせてみた。すると、「小学校の頃好きな人とかいた?」って聞かれた。正直期待外れだったけど「うん」と答えた。「ごめんな、それだけ。」私達は別々に帰ろうとした。「え、お前1人?」「うん」その日一緒に帰り、彼女と別れたと教えてもらった。乗り換えの時またね、と別れた。すごく嬉しかった。その夜「今日は色々ありがとう」とLINEで言われた。私もお礼を言った。 次の日のLINE。「そんなに俺のこと好きか」「好きとか言ったら付き合ってやるとか言いそう」「まだいいや、勉強もあるし」「まだって笑そういうのよきないよー笑」 その日の夜。「付き合ってほしい」「直球でごめん」「うん、ありがとう」「よろしくね」 こうして私の恋は叶った。
瑠奈と蓮は探偵コンビ!?
私は相川瑠奈!幼馴染の蓮と探偵やってるよ!今日もヒビッと解決しちゃいます! 「実は…私の文房具が次々に無くなるの」と相談したのは超美人でモデルの夢さん。 「そうですか…心当たりはありますか?」 「私よく悪口を言われて…彩音さんだと思うんだけど…」 「分かりました!あとは無くなったものを教えてください」 「ピンクの花柄のカバーが着いた消しゴムと水色のシャーペンと赤色のミニ鉛筆削りです」 「そんなに!?許せませんね。早く解決しますね!お任せください!」 「どうかお願いします!」 私は蓮に事件のことを話した。 「~ってことなんだけどどうすれば良いな?」 「そうだな…とりあえずそれらしいものを持ってる人に話しかけるか」 「でも,犯人が正直に言う?」 「瑠奈は運動神経だけはいいから大丈夫だろ!」 「だけはって何よ!」 「調査開始だ!」 私達は,色々聞いたけどそれらしいものは見つけられなかった。 「やっぱり難しいなぁー彩音さんも持ってないしー」 「なぁ相川,おまえ帰宅部だろ?これ一階の倉庫に運んでくれ」 「分かりました!」 私は,倉庫に着くと誰かがいた。何処かで見た覚えがある。はっとした。 「犯人がわかった!?誰なんですか!?」 「それではついてきてください」蓮がクールそうに言う。事件解決モードってとこかな! 私は夢さんを倉庫に連れてきた。 「犯人はあなただったんですね…山下桜さん!」私はそう叫ぶ。 「えっ!?桜先輩が!?」桜さんとは夢さんと同じ事務所のモデルの先輩だ。 「何で分かったのよ…!証拠でもあんの?」 「ありますよ。蓮お願い!」 蓮がボイスレコーダーのボタンを押す。 「ははっ!ざまぁみろ!私より綺麗だからいけないのよ!あの瑠奈野郎め!」 桜さんが青ざめた。 「何でですか…?桜先輩は素敵な方だと思ったのに…」 「私より売れるのが悪いのよ!ムカついてやったのよ!」 「桜さん!夢さんに悪気なんて一つもないんです!辞めてください!」 「ご,ごめんなさい…」 二人は打ち解けたようだ。今はとても仲良しだ。 「事件解決!」 「まっ!今回はお手柄だったな!瑠奈にしては!」 「何よーー!!!」 私達はまた小さな喧嘩を始めた。喧嘩するほど仲がいいけどね!
星空の下に行こう
さて、私の兄の話をしましょう。お兄ちゃんは、とっても優しくて――まあ、私は特にいい事もしてあげられませんでしたが――でも、病気を患っていました。そんな中、私が唯一覚えている、小学六年生の頃の話です。 私には、十歳も年上のお兄ちゃんがいる。 お兄ちゃんは、いい人だ。忙しくても私の相手をしてくれるし、少し身体は弱いけれど、自慢のお兄ちゃんだった。 でも、平穏な生活に、突如としてヒビが入った。 小学校最後の夏休みに、突然お兄ちゃんが倒れたのだ。どうやら、車椅子なしでは移動できず、どんどん身体の機能が失われていく病気になってしまったらしい。どうにか退院しても、自分で散歩に行くことすらできない。私の中で、ガシャンとガラスが砕け散る音がした。そして一瞬にして、私の心はスカスカになってしまった。 暗い気持ちで過ごしていた、そんな夏休みの最中、お兄ちゃんが話しかけてきた。 「なあ、一緒に星を見に行かないか?」 「星?」 今日は晴れている。星を見るにはぴったりの天気だけど、どうして? 「四年くらい前、約束しただろ。『星の丘』に行こう、って」 「ああー」 たしかに約束した。私が二年生の時だ。そっか……お兄ちゃん、私が急な坂を登れるようになるまで、ずっと待っていてくれてたんだ。 「行かないか?」 お兄ちゃんはにっこり笑顔を浮かべて、もう一度言った。私はすぐにうなずく。 「うん。いいよ」 「ありがとう」 お兄ちゃんは子供のように笑った。今は午後七時だ。夏だとはいえども、早く行かないと真っ暗になってしまう。すぐ帰らないと。 「お母さーん、ちょっと出るぅ!」と台所に向かって叫んで、私は車椅子を外に出した。車椅子を押しながら歩くと、それだけですごく疲れる。でも、星の丘まではそう遠くないらしい。お兄ちゃんに道を教えてもらいながら、街灯に照らされた道を行く。 星の丘は、その名の通りすごくよく星が見える丘らしい。私は行ったことがないから、けっこう楽しみだ。 丘は急な斜面だ。最初は我慢していたが、とうとう重荷をのせられたように腕がしびれる。気付いたら、全身から汗が噴き出していた。 「ハァ……ハァ……」 「ごめんな……俺がもっと歩ければ――」 お兄ちゃんが謝ろうとしたけど、私はまた車椅子を押した。お兄ちゃんに申し訳なく思われるのが苦痛だったからだ。お兄ちゃんは、なにも悪くない。だから、私ががんばらないとと思った。でもけっこう進んでいたらしく、五分もかからずに頂上に着いた。 ふぅー、と息を整え、「着いたよ」よ草原に腰を下ろして言う。「ありがとう」と返事をされたのに、なぜか恥ずかしくなってうつむく。すると、 「下じゃなくて、上を見てみろよ」 そう言われ、私は顔を上げる。とたん、思わず声を上げた。 「わあ……!」 そこには、満点の星が宝石のように散りばめられていた。地平線まで、一面に星が輝いている。時々、ヒュッと藍色の空を光が駆けた。流れ星だ、と思うとまた、シュッ。 「すごーい!」 「そうだろ。俺もここが大好きなんだ……本当にすごいよ……」 お兄ちゃんも感動しているようだった。それほどに、この星空はキレイだ。宇宙をまるごと覗いている気分に駆られる。 「俺も……あんな風になりたいな……」 お兄ちゃんの小さな呟きは、私の耳には入らなかった。 私は今のこの瞬間が、すごく貴重なものに思えて。 大好きなお兄ちゃんとこの光景を見れたことは一生忘れまいと、胸に記憶を刻み付けた。 さて、こんな話なのですが。後から知りましたが、あの時お兄ちゃんはほとんど目が見えていなかったようなのです。それでは……一体なにに「すごい」と言ったのでしょうね? あの一ヶ月後に、兄は亡くなってしまったのですが――「星」となって私を見守ってくれていると、そう信じています。 ―――――――――――――――― どうも、作家志望の*ハピネスです! この話は、昔ノートに書いていたものを改題・改稿したものになります。 感想を書いて送ってくださると嬉しいです! あと、「*ハピネスは小説家になれそうか」意見をくださると喜びます! では、またお会いしましょう☆ *ハピネス
【短編小説】お姉ちゃん
「ねえ、お姉ちゃん!」 「どうしたの二乃?」 「ここがわからないんだけど……」 私、二乃。(にの)小学4年生。元気でポジティブな性格だよ。 今は、私のお姉ちゃんに勉強を教えてもらってるんだ! お姉ちゃんは、一華。(いちか)中学1年生。とーっても優しくて、私の自慢のお姉ちゃんだよ! 裏表がなくて、誰にでも優しいんだ。 「あー!なるほど。わかった!ありがとうお姉ちゃんっ!だーい好き!」 「わかってくれて良かったわ。」 そう言って、お姉ちゃんは満開の花のような笑顔で微笑む。 大好きだよ、お姉ちゃん。 「お姉ちゃんっ!ちょっといい?」 次の日。私は、お姉ちゃんの部屋のドアをトントン叩きながら言う。 しばらくまっても、返事がない。 「……お姉ちゃん?わからないところがあるんだけど……」 横の棚に飾っているテディベアが、早くどっかいけ!と言うようにこっちを見てる。 「お姉ちゃんー?聞こえてる?」 「ごめん二乃。わからないところはお母さんに聞いて」 いたんだ!でも声が、いつもよりきつい言い方。 「あと二乃も、少しは自分で考えるようにしてね。次からでいいから」 お姉ちゃん……? お姉ちゃんの声は、恐怖と焦ってる感情が混じっているように聞こえた。 「そうね。一華はね」 その後、私は心配だったので、お母さんにお姉ちゃんの事を相談してみた。 お母さんは洗濯物をたたみながら続ける。 「もうすぐ期末テストなのよ」 「あっ」 そうか。もうすぐ2学期が終わる。 中学生にとっては恐怖が近づいてくる時期なんだ。 「一華、昨日私に言ったのよ。 『テストで悪い点取ると、二乃の信頼失っちゃうんじゃないかな』 ってね。」 え?お姉ちゃん、そんな事思ってたの? 「だから普段よりものすごく勉強してるみたいよ。」 そうだったんだ。だからお姉ちゃんの声に、私の信頼を失う恐怖と、いい点取れるかの焦りが入ってたんだ。 「そんな事なら言ってくれればいいのに。大丈夫だよ。私はお姉ちゃんの点がどんなに悪くても、お姉ちゃんはお姉ちゃん。ずーっと大好きだよ。お姉ちゃんに伝えてくるよ」 「まって」 いこうとする私を、お母さんが引き止める。 「このままの方が、一華は勉強を頑張るでしょ。いっそこのままにしときましょ」 お、お母さん…… 「まあ、お母さんがそう言うなら。」 外の空を見ると、揺れてる木々が私に向けて良かったね。と伝えてるように聞こえた。 お姉ちゃん、頑張ってね。 いい点とって、一緒にパヘェ食べにいこうよ。 ん?誰のおごりかって? ……はっ!私ぃー!?私のお金、50円しかないよ!? ここまで読んでくれてありがとうございます^ ^ お姉ちゃん、いい点取れるのでしょうか? 感想待ってます。
潔癖症の葵さん
あれも汚い。これも汚い。 はぁ、なんで世の中ってこんなに汚れてるんだろ_。 _私は葵。中2の潔癖症だ。 潔癖症は生活しづらい。 汚いと思った物に触れると、自分の体全体が汚れたと思ってしまうのだ。 なので手袋と消毒液とウェットティッシュはいつも持ち歩いている。 _休み時間 キーン コーン カーン コーン 担任「葵さん、これ職員室に運んどいて。」 葵「えぇ…。汚いので嫌です。」 担任「そんな事言わないの!」 葵「それでは、私はこれで。」 担任「ちょ、待ちなさい!もう…。」 …はぁ。 どいつもこいつも汚いなぁ。 よくあんなの触れるよね。 早く手洗お。 女子「葵ちゃん!手伝って!」 葵「汚い。」 男子「葵!お前、黒板消せよ!」 葵「唾を飛ばすな、汚い。」 こんな風に、私は自分以外の人を汚いと思ってた。 だから友人を作った事がない。 でも、ある時気づいてしまった。 本当に汚いのは、 人を汚いと決めつける、自分の心なのではないか、と_。 _終わり
ノートにかいた相合い傘で
あ…暇だなぁ… らくがきしよ。 このノートでいいや。 そうだ、大和(やまと)くんとの相合い傘かこ! ~次の日の学校~ 「では、交換丸付けをしてください~!」 あ。。。。 相合い傘書いたのこのノートだったんだ… しかも隣は大和くん。 まあ、相合い傘は一番後ろのページに書いたし… 「彩(いろ)、貸して。はい、俺の。」 「あ、うん。」 渡した瞬間手が滑った。 「あ、ごめん 俺が拾うよ… って…相合い傘? 俺と彩の名前…詳しく休み時間に話そ。」 ~休み時間~ 「相合い傘に俺の名前があったってどういう事?」 「あの…それは…ふざけていたわけではなくて 本気で好きなんです!」 「本当に本気?」 「はい!」 「めっちゃ嬉しい…俺も彩が好き」
【短編小説】ひとりじゃないから
「いらっしゃいませー。」 美容師さんの明るい声と共に入店する。 「今日は、どこまで切ります?」 「いや、もうバッサリ切っちゃってください」お尻まであったロングだったこの髪を、ショートにするならばものすごい長さになるであろう。美容師さんは難しい顔をしながら私の髪にハサミを入れていく。 失恋カット。 別に恋がしたくて好きになったんじゃない。 恋なんて、この年齢で、馬鹿らしいと思う。 ませてる。 「ありがとうございましたー。」 ずいぶんと軽くなった頭に、私は少しテンションが上がる。 でも、すぐに下がる。 これから、おばあちゃんのお見舞いにお母さんと病院にいくのだから。 悲しいのもあるけど、めんどくさい。申し訳ないけど、この想いがあるってことは、私はおばあちゃんにもう死んで欲しいという気持ちでいるのか。 最低だ。 「おばあちゃん、こんにちはー。」 偽りの笑顔で手を振る。 「あんた、誰かい?」 …え? 「お邪魔しました」 一言呟いておばあちゃんの病室をあとにする。 「誰?」なんて…孫なのに。 「きっと髪切ったからだよ」無理やり笑顔を作ってお母さんは言う。 やがて人は死ぬ。現世の記憶を失い、来世に落ちる。 それが悲しくて、仕方なかった。 ほんと馬鹿みたい。さっきまで死んで欲しいとか思って人を、しかもおばあちゃんを、言葉と行動で追い込んだのに。 今更悲しむなんて許されないだろう。 かつん。 かつん、かつん。 ゴロゴロゴロ… え?何? 前を見ると、1人の車椅子の少女がいた。 …痩せていた。 それしか言葉が出ず、ニット帽のようなものを被っている。…そうか。 「ごめんなさい、邪魔でしたよね…」 少女は苦笑した表情を浮かべながら言った。 「い、いや別に!大丈夫ですから…こちらこそすいません」 私は廊下の右側にずれながら反射的に謝った。 …なんだよ、反射的に、って… 「か、髪、短いんですね」 そう言われてビクッとした。 「いや、さっき切ってきたばっかりで…」 「そうなんですか!…あの…ヘアドネーションって、知ってます?」 へあどねーしょん? 「ヘアドネーション…ですか?ごめんなさい、分かりません」 「病気の方に、髪を寄付して、カツラを作るんですよ。1つ作るのに約30人分の髪が必要なんです」 は、はぁ…そんなのあるのか… 「嬉しいですよね、なんかそういうの。力を貰ってるみたいで…凄く、素敵」 「あ、ごめんなさい、私…」 少女は「?」という表情をしてこちらを見ている。 ー私そんなの知らなくて、ごめんなさい…ー …言えなかった。 その後、少女はお母さんに車椅子を押してもらいながら病室に入っていった…。 何か違う。 こんな想いを抱えて、もう1度おばあちゃんの病室へ向かった。 「おばあちゃん」 …寝てる。なんと言うか…可愛い。 私もこうなるのかな。 「私…人のためになりたい」 4年後 「いらっしゃいませ!今日はどこまで切りますか??」 私はいらっしゃいませを言う立場になった。 美容師になったのだ。 あれから、30cm髪を伸ばしてヘアドネーションをした。髪染めたいなって思ったけど、必死に我慢した。 人のためになりたいから。 あの病院での出来事から私は変わった。ボランティアも始めたし色々な募金だってしている 人のためになりたい。 前の私みたいに、偽りの言葉、笑顔をならないように、私は私を生きる。
ばっちゃんの子供の頃。
「ばっちゃん、ばっちゃんが子供の頃の話聞かせてよう!」 僕はそう言って今年90になるひいばあちゃんの膝の上に乗る。ばっちゃんは少し笑って僕を撫でながら話し始めた。 「そうねぇ、あれは小学生の頃だったかしら。」 「その頃はどんな感じだったの?」 「みんな『スマートフォン』を使っていたわ。」 「知ってるよ!博物館で見たことある!」 「当時はみーんな持ち歩いていてね。今みたいに指を鳴らしたらなんでも出てくるわけじゃないの。」 「そうなの?不便だったんだね。」 「そんなことはないわ。みんなとお話しして、とっても楽しかった。『小学校』もあったのよ。」 「知ってる!にいちゃんが教えてくれた!ネットでなんでも出来るんだからって廃止されたんだよね。」 「ええそうよ。でも、みんなと関わるからこそわかったこともある。まあ悪いこともあったけど。」 「何、悪いことって?」 「あるウイルスが流行ったの。誰も彼もがかかって、命を落とした。私はかからなかったけど。」 「みんな人と関わるからかかるんだよ。」 「そうねえ。」 一通り話終わると、ぼくを抱きしめてもう一度笑った。 「ばっちゃんはもう長くは生きられない。今度は貴方みたいな人が未来を作るのだよ。」 「うん、ばっちゃん!」 ばっちゃんが死んだ。97で死んだ。僕は今年中1になる。 ばっちゃんの言っていたことは今でもわからない。ただ、義務教育が終わったことにより出来の悪い大人が増えた為、今年から義務教育が始まった。ばっちゃんの言ったことは正しかった。 今は2100年だ。 どうでしたか?未来のオトコノコのお話です。感想送ってください!よろしく!
ちょっとだけ、雨宿り。
. 学校から帰る帰り道、突然バケツを引っくり返したぐらいの大粒の雨が私を叩き付ける。 「あーもう、気持ち悪い!」 なんて運の悪い日なんだと心の中でうんざりしながらひたすら走っていると、数メートル先に小さな神社を発見。 私は何も考えずに神社へ直行した。 「…げ、」 「あ?」 すると、どうだろう。 私と同じようなデザインの制服に、私よりほんの少しだけ高い背。 本当に地毛かと疑う程の綺麗な茶髪は、いつも私の目を惹くもので。 「…結城、何であんたがここに…」 「雨が降ってきたからだけど。」 「見れば分かるわ」 平然とした顔でこちらに目を向けたこの男の名前は、斎藤結城。 同じクラスの男子で、怖い雰囲気があるから私の中では苦手な部類に入る奴なんだけど… お互い雨に降られて運命的に神社で遭遇してしまうなんて。 こんなの全然嬉しくない。 「部活は無いの?」 「雨降ってるから無い。」 「中練は?」 「無い。 …ていうか渚、」 「ん?」 中練が無いらしいサッカー部に驚きつつ、そのまま結城の方に視線を向けると、タオルから除いた二重の大きい目と合う。 逸らした方が負けだと勝手に思いながら、怯まず見つめ続けてると… 「ぶっ」 「これで拭け」 顔面に突然ストライクさせられたタオル。 結城の物だと理解したのはその0.5秒後だった。 「え…私こういうの遠慮なく使うけど。」 「別に明日洗濯して返して貰えればいい。」 「まじか。」 投げるなって怒鳴りそうになったけど、それ以前に急に優しくなった結城に驚いてる私。 「…何だよ」 「いや、結城ってそんな優しいっけ」 「お前濡れすぎだし寒そうだったから。 しかもこれハンカチだろ?」 「それしか無かったの。」 結城から貸して貰ったタオルを頭にのせながら、びちょびちょのハンカチを人差し指でつつく。 「女ならタオルぐらい」とか何とかぼやいてる結城の声とかは全然聞こえなくて、変わりに聞こえたのは5時を知らせるチャイムの音。 「は?もうこんな時間?え、まだ雨凄いし… 帰れないんですけど!」 「俺のタオルあるじゃん。」 「あんたどうすんのさ、」 「俺もう一枚あるし。」 慌てふためく私とは売って変わって鞄を指差して平気だと言った結城。 それならいいかと、私は鞄を持って結城のタオルを頭に乗せる。 「よし。 風邪引いても私のせいにしないでよ?」 「引かねぇよ。」 「お見舞いとか行かない主義だけどいい?」 「じゃあ来なくていい。 ていうかお前もうはやく帰れ。」 しつこく言いすぎたかぐいぐい背中を押されて、気づけばどしゃ降りの雨の中。 後ろを振り替えれば、しっしっと手を払う素振りをする結城が屋根の下にいて。 …心配してあげたのに何なんだあいつ。 心の中であっかんべーをしながら、私はタオルを握りしめて大雨の中を走った。 _翌日。 結城が風邪を引いて学校を休み、私がお見舞いに行ったというのは、また別の話。 ーfinー ▽▼▽▼ 終わらせ方が雑過ぎて自分でももうよく分からん(´._.)