春が青い頃にまた。
私は春川瑶。
高校1年生。
いつもの放課後。
授業が終わり、家に一緒に帰ろうと瑶は親友の朝倉聖奈美を探す。
「あれ?ねぇ、聖奈美どこに行ったか知らない?」
「進路相談があるから瑶ちゃんに先に帰ってて良いよって伝言頼まれてたんだった。」
「ああ、そうなんだね、んじゃさよならー」
瑶は1人で人通りのない道を歩いた。
すると、目の前に男が現れた。
「え…?だ、誰?」
瑶は震えながらに口を開いた。
「私は16年後の未来の者です。
私は貴方にお願いしたい事があって未来から来ました。
朝倉聖奈美。
彼女を殺してください。」
と、男は淡々と語る。
「は?お、お兄さん、ふざけてるんですか?大声出しますよ?」
と、そこへ聖奈美が歩いてきた。
「あ、瑶ちゃんだ!どうしたの?そんなに驚いた顔して。」
聖奈美はにこにこしながら言った。
「とりあえず、あの男から離れよ。」
と、瑶は言う。
「え?瑶ちゃん何言ってるの?
男の人なんて居ないよ?」
聖奈美は不思議そうに瑶を見つめた。
「え?もしかして聖奈美には見えてない…?」
「春川さん、私は時間がないのでこの本に詳しい事は載ってます。よく読んで朝倉さんを殺してくださいね。」
と、男は本当に姿を消した。
2人は家に帰った。
瑶は本を読んでみた。
「え?聖奈美を殺す訳は16年後に地球が滅亡してしまうから。
何で聖奈美なのよ。
これは聖奈美が何らかの力を持っているからではなく、ただのバタフライエフェクト…。
明後日までには殺さないと地球が滅亡してしまう…。
そんな、聖奈美。
死なせたくない。」
コンコン。
「わー!瑶ちゃん♪あれ何してたの?」
聖奈美はにこにこしながら瑶に話しかけた。
「ああ、ちょっと勉強してたの。」
と、瑶は慌てて本を隠す。
「ふーん、そっか♪」
次の日。
「決めた!私は聖奈美を死なせない!
別の方法で地球を救う!」
瑶は心の中でこう決意した。
「聖奈美!おはよ!」
瑶は聖奈美に笑顔で言った。
「ねぇ、瑶ちゃん。
私ね、声優って言うお仕事に興味があるんだ♪私の声で皆が笑顔になるかもしれないお仕事なんだよ。だからね、私声優になるの!」
聖奈美はにこにこしながら言った。
「声優かぁ…。大変そうだよね…。」
そんな話をしながら学校へ向かった。
そして学校が終わった。
「聖奈美ー、帰ろー」
「あ、瑶ちゃん。今日はちょっと寄るところがあるの…。ごめんね…。
あ、でも明日は絶対一緒に帰れるから。」
と、聖奈美。
「分かった。」
瑶は家に帰った。
3時間後、あの男が家に来た。
「春川さん、明日が最終日ですけど殺せる見込みはありますか?
明日は絶対に殺してくださいね。」
と男は言った。
「あの、疑問なんですけど何故私に殺させるんでしょうか。」
と瑶は眉間にしわを寄せながら言った。
「1つは、貴方は朝倉さんと仲が良く簡単に殺せる場面が作れるから。
もう1つは、貴方が殺さないとどっちみち地球は滅亡してしまうからです。」
と淡々と語る。
「なるほど…。貴方は私の気持ちも周りの人の気持ちも考えられないようですね。まぁ、地球の滅亡を阻止する事に比べれば聖奈美の命なんてちっぽけな物なんでしょうが、私にとっては地球より大切なものなんです。なので私は聖奈美を殺しません。」
と、瑶はキッパリと言った。
「…。そうですか…。」
男はそう言い突然消えた。
次の日。
「瑶ちゃん!おはよ!」
聖奈美はいつも通りにこにこしながら待ち合わせ場所で待っていた。
今日は一段とにこにこしている気がする。
「おはよ!聖奈美!」
いつも通りの学校だった。
聖奈美と瑶は一緒に帰った。
信号を待っていた。
すると聖奈美は横断歩道に飛び出した。
トラックが猛スピードで聖奈美にぶつかる。その瞬間、泣きそうな笑顔で
「ありがとう。」
瑶には聖奈美がこう言っているように見えた。
辺りは血飛沫が飛び散っていた。
「あぁ、え…?み、聖奈美…?ねぇ、聖奈美?」
瑶は泣き叫んだ。
聖奈美の遺体は少し笑っているように見えた。
16年後。
実は、地球が滅亡を阻止できるのは瑶だけでなく聖奈美が自殺する事でも阻止できたのだ。
それを聖奈美はあの男に会い、全てを知ってしまったのだ。
という事を聖奈美の遺書から知った。
瑶は今声優の仕事をしている。
瑶が街を歩いていると、高校生が前を歩いていた。
聖奈美に似ていた。
「おかえり。」
瑶は泣きながら呟き高校生とすれ違った。
〜完〜
陽香さん(福岡・13さい)からの相談
とうこう日:2020年6月13日みんなの答え:0件
高校1年生。
いつもの放課後。
授業が終わり、家に一緒に帰ろうと瑶は親友の朝倉聖奈美を探す。
「あれ?ねぇ、聖奈美どこに行ったか知らない?」
「進路相談があるから瑶ちゃんに先に帰ってて良いよって伝言頼まれてたんだった。」
「ああ、そうなんだね、んじゃさよならー」
瑶は1人で人通りのない道を歩いた。
すると、目の前に男が現れた。
「え…?だ、誰?」
瑶は震えながらに口を開いた。
「私は16年後の未来の者です。
私は貴方にお願いしたい事があって未来から来ました。
朝倉聖奈美。
彼女を殺してください。」
と、男は淡々と語る。
「は?お、お兄さん、ふざけてるんですか?大声出しますよ?」
と、そこへ聖奈美が歩いてきた。
「あ、瑶ちゃんだ!どうしたの?そんなに驚いた顔して。」
聖奈美はにこにこしながら言った。
「とりあえず、あの男から離れよ。」
と、瑶は言う。
「え?瑶ちゃん何言ってるの?
男の人なんて居ないよ?」
聖奈美は不思議そうに瑶を見つめた。
「え?もしかして聖奈美には見えてない…?」
「春川さん、私は時間がないのでこの本に詳しい事は載ってます。よく読んで朝倉さんを殺してくださいね。」
と、男は本当に姿を消した。
2人は家に帰った。
瑶は本を読んでみた。
「え?聖奈美を殺す訳は16年後に地球が滅亡してしまうから。
何で聖奈美なのよ。
これは聖奈美が何らかの力を持っているからではなく、ただのバタフライエフェクト…。
明後日までには殺さないと地球が滅亡してしまう…。
そんな、聖奈美。
死なせたくない。」
コンコン。
「わー!瑶ちゃん♪あれ何してたの?」
聖奈美はにこにこしながら瑶に話しかけた。
「ああ、ちょっと勉強してたの。」
と、瑶は慌てて本を隠す。
「ふーん、そっか♪」
次の日。
「決めた!私は聖奈美を死なせない!
別の方法で地球を救う!」
瑶は心の中でこう決意した。
「聖奈美!おはよ!」
瑶は聖奈美に笑顔で言った。
「ねぇ、瑶ちゃん。
私ね、声優って言うお仕事に興味があるんだ♪私の声で皆が笑顔になるかもしれないお仕事なんだよ。だからね、私声優になるの!」
聖奈美はにこにこしながら言った。
「声優かぁ…。大変そうだよね…。」
そんな話をしながら学校へ向かった。
そして学校が終わった。
「聖奈美ー、帰ろー」
「あ、瑶ちゃん。今日はちょっと寄るところがあるの…。ごめんね…。
あ、でも明日は絶対一緒に帰れるから。」
と、聖奈美。
「分かった。」
瑶は家に帰った。
3時間後、あの男が家に来た。
「春川さん、明日が最終日ですけど殺せる見込みはありますか?
明日は絶対に殺してくださいね。」
と男は言った。
「あの、疑問なんですけど何故私に殺させるんでしょうか。」
と瑶は眉間にしわを寄せながら言った。
「1つは、貴方は朝倉さんと仲が良く簡単に殺せる場面が作れるから。
もう1つは、貴方が殺さないとどっちみち地球は滅亡してしまうからです。」
と淡々と語る。
「なるほど…。貴方は私の気持ちも周りの人の気持ちも考えられないようですね。まぁ、地球の滅亡を阻止する事に比べれば聖奈美の命なんてちっぽけな物なんでしょうが、私にとっては地球より大切なものなんです。なので私は聖奈美を殺しません。」
と、瑶はキッパリと言った。
「…。そうですか…。」
男はそう言い突然消えた。
次の日。
「瑶ちゃん!おはよ!」
聖奈美はいつも通りにこにこしながら待ち合わせ場所で待っていた。
今日は一段とにこにこしている気がする。
「おはよ!聖奈美!」
いつも通りの学校だった。
聖奈美と瑶は一緒に帰った。
信号を待っていた。
すると聖奈美は横断歩道に飛び出した。
トラックが猛スピードで聖奈美にぶつかる。その瞬間、泣きそうな笑顔で
「ありがとう。」
瑶には聖奈美がこう言っているように見えた。
辺りは血飛沫が飛び散っていた。
「あぁ、え…?み、聖奈美…?ねぇ、聖奈美?」
瑶は泣き叫んだ。
聖奈美の遺体は少し笑っているように見えた。
16年後。
実は、地球が滅亡を阻止できるのは瑶だけでなく聖奈美が自殺する事でも阻止できたのだ。
それを聖奈美はあの男に会い、全てを知ってしまったのだ。
という事を聖奈美の遺書から知った。
瑶は今声優の仕事をしている。
瑶が街を歩いていると、高校生が前を歩いていた。
聖奈美に似ていた。
「おかえり。」
瑶は泣きながら呟き高校生とすれ違った。
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陽香さん(福岡・13さい)からの相談
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